説明

天然ゲルマニウムが添加された履物

本発明は、靴、運動靴、ゴルフ靴、上履き、サンダル、作業靴のような、あらゆる種類の履物の上部(足の甲)の皮部分(外皮、内皮、中皮)と底部分(上底、タクソン、中底、下底)に、天然ゲルマニウム鉱石粉末を添加された履物に関するものである。ゲルマニウム(Ge)は、遠赤外線を多量放出する物質である。さらに、ゲルマニウムは、人体の温熱効果、自律神経系の均衡促進効果及び皮膚の血流量を増加させる効能と、血液循環及び新陳代謝を促進し、電磁波遮蔽及び静電気防止の効果がある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天然ゲルマニウム(Ge)が添加された履物に関する。特に、靴、運動靴、ゴルフ靴、上履き、サンダル、作業靴のような、あらゆる種類の履物において、天然革や人造革及びウレタンフォームでできた上部(足の甲)の皮部分と上底、中底、下底から成る底部分に天然ゲルマニウムが添加された履物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、天然玉や麦飯石、永久磁石、及びゲルマニウムのような成分を使った機能性履物が公知である。しかしながら、このような履物において、これらの成分は接着剤で接着され、又は別途工夫して埋め込まれる。これらの機能性素材は容易に脱離する。したがって、その機能性が失われるという弊害がある。
【発明の詳細な説明】
【0003】
したがって、本発明は、前記の問題点を解決するためになされた。本発明によると、ゲルマニウムGe成分が0.36〜1.05%以上含まれている天然鉱石を350〜500メッシュ(mesh)に粉砕して、400℃で焼成したゲルマニウム鉱石粉末1aを使って、履物本体1の上部皮部分2(天然革、人造革及びウレタンフォーム)及び底部分3(上底、中底、下底)を製造する。
まず最初、78〜96重量%の上部皮材料に1〜2%の酢酸セルロース/アセトン溶液及びゲルマニウム鉱石粉末1a3〜20重量%を含浸させる。次に、底部分3(上底、中底、下底)の製造においては、普通のゴム、Pu、EVAのような化学材料80〜97重量%にゲルマニウム鉱石粉末1a3〜20重量%を添加する。
更に、上部皮部分2と底部分3が結合構成された機能性履物は、坑菌作用、除臭、電磁波遮蔽及び静電気防止などの効果があり、従来の各種機能性履物に比べて長時間の使用できる。
【実施例】
【0004】
ここで、本発明について、添付図面を参照して、好ましい実施例と結び付けて詳細に説明する。
本発明に使われるゲルマニウム(Ge)鉱石は、慶尚北道慶州市山内面にあるゲルマニウム鉱山で採掘されたCu3(Gefe)S4型(ゲルマン鉱型)鉱石である。この鉱石は、ゲルマニウム成分が0.36〜1.05%含まれている。この鉱石の詳細な成分は次の通りである。


【0005】
Cu3(Gefe)S4型ゲルマニウム(Ge)は、遠赤外線を94%放射する特性がある。
【0006】
遠赤外線は、波長が約5.6ミクロンから1000ミクロンの範囲を持つ光の一種である。あらゆる生命体に放射される時、人体の生理活動を促進させる。したがって、医療関連物や生活関連物に遠赤外線が利用される。このような遠赤外線は、鮮度維持、熟成機能、除臭機能、浄化機能及び水の活性化のような多くの産品に依存した多くの用途がある。
【0007】
ゲルマニウム鉱石粉末1aの製造方法は、ゲルマニウムが含まれている天然鉱石を400℃で焼成して、350〜500メッシュに粉砕することである。
【0008】
特に、ゲルマニウム鉱石の成分は、微量の必須ミネラル、カリウム、カルシウム、シリカ、アルミナ、鉄、望間などを含む。この鉱石の粉砕方法は、クラッシャー(crusher)又はボールミール(ball mill)を利用して粉砕する。特に、ゲルマニウムは人体に適した遠赤外線を放出する物質である。遠赤外線の放射効果は、人体の成長促進、温熱効果、電磁波遮蔽効果、静電気防止及び自律神経系の均衡促進、血液循環及び新陳代謝を促進させるという複合的な効果を有する。
【0009】
本発明により、350〜500メッシュの微細なゲルマニウム鉱石粉末1aを、履物本体1の上部皮部分2及び底部分3に添加する。
【0010】
ここで、履物本体1において、羊皮、牛皮、豚皮のような天然革2aを製造する工程を説明する。
まず、水漬(soaking)工程と脱毛(liming)工程を行う。次に、なめし(tanning)工程で天然皮2aから動物性脂肪を除去する。次に、複合なめし(Combination liming)工程、後処理(finishing)工程を行う。このことによって植物性の革が生成される。上述において、なめし工程に続いて複合なめし工程を行う時、78〜96重量%の上部皮革材料に1〜2%の酢酸セルロース/アセトン溶液及びゲルマニウム(Ge)鉱石粉末1a3〜20%を含浸させる。
【0011】
また、PuやPVCのような人造革の場合、まずDMFが入っている液化タンクに織物を投入する。固化槽を通して固体化させた後、また、洗浄槽(washing bath)で洗浄する。乾燥釜(drying oven)で乾燥させる。上記で、ゲルマニウム(Ge)鉱石粉末3〜20重量%を液化タンクで含浸させる。
【0012】
革製の外カバー2aに付着される布製の内カバー2bの合成革材料80〜97重量%に、前記ゲルマニウム鉱石粉末1a3〜20重量%の水溶液を含浸させる。かかとと上部皮部分に挿入される中カバーの場合、弾力性のあるウレタンフォームからなる中カバー2cを使用する。この中カバーにも前記と同じように、ゲルマニウム鉱石粉末1aを添加する。
さらに、底部分3には、上底3a、タクソン部分3b、中底3c、下底3dが含まれる。上底3a、タクソン部分3b、中底3c、下底3dを製造するために、各々の用途に適したゴム材料と合成樹脂材料を混ぜる。これら混合化学材料80〜97重量%にゲルマニウム鉱石粉末1a3〜20重量%を添加する。次に、これを撹拌機で撹拌し、プレス機で圧縮する。
【0013】
前記した通り、履物本体1を製造する場合、ゲルマニウム鉱石粉末1aが含まれている上部皮部分2と下部の底部分3は普通の方法で結合構成される。本発明は上記のものに限定されるものではなくて、靴、運動靴、ゴルフ靴、上履き、サンダル及び登山靴のような、あらゆる履物に適用することができることを注意しておく。
特に、足の裏には五臓六腑と連結された経穴が集合している。したがって、本発明による履物を履く時、履く者が足から出す放射熱によって、ゲルマニウム鉱石粉末1aから多量の遠赤外線が放出される。したがって、血液循環が向上され、各種電磁波の侵入を遮蔽される。更に、足と脚部分及び人体全身の疲労を減少させる。
【産業上の利用可能性】
【0014】
本発明により、ゲルマニウム(Ge)が添加された履物を製造する場合、ゲルマニウム成分が0.36〜1.05%含まれている天然鉱石を350〜500メッシュに粉砕して得られたゲルマニウム鉱石粉末1aを、履物の上部皮部分(天然革、人造革及びウレタンフォーム)に3〜20%濃度の水溶液に浸漬させる。底部分(上底、中底、下底)を造る場合、普通のゴム、Pu、EVAのような化学材料80〜97重量%に、ゲルマニウム鉱石粉末1a3〜20重量%を添加し、圧着成型される。
したがって、本発明による履物は、従来の機能性履物に比べて使用の寿命が長くなり、人体の血液循環が良くなり、履物内で発生する臭いを除去し、坑菌作用を有するという効果を有する。これを履く時、足から出す放射熱によって遠赤外線の放射が増幅される。したがって、足と脚の疲労感を減らされ、履物の文化が著しく改善される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
添付図面と結びつけた以下の詳細な説明から、本発明の更なる目的と利点が、より完全に理解できる。
【図1】図1は、本発明による履物を示す正面斜視図である。
【図2】図2は、図1のA-A線に沿った履物の断面図である。
【図3】図3は、図2のB部分を示す部分拡大図である。
【図4】図4は、図2のC部分を示す部分拡大図である。
【図5】図5は、図2のD部分を示す部分拡大図である。
【図6】図6は、図2のE部分を示す部分拡大図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成革又は天然革2a製の上部(足の甲)の皮部分2と、ゴム材料と合成樹脂製の底部分3とを有する履物であって、
ここで、ゲルマニウム(Ge)成分が0.36〜1.05%以上含まれている天然ゲルマニウム鉱石が、350〜500メッシュに粉砕された後、400℃で焼成されて、前記上部皮部分2と前記底部分3に、添加されていることを特徴とする履物である。
【請求項2】
第1項の履物であって、前記上部皮部分2は、天然革製の外カバー2aと、PuやPVCのような合成革製の内カバー2b、またはウレタンフォーム製の中カバー2cから成り、
78〜96重量%の上部皮材料に、1〜2%の酢酸セルロース/アセトン溶液及びゲルマニウム鉱石粉末1a3〜20%が含浸させられることを特徴とする履物である。
【請求項3】
第1項の履物であって、前記底部分3は、ゴム材料と合成樹脂の混合物を使って造られる上底3a、タクソン3b、中底3c、及び下底3dから成り、
これらの底が成型される時、ゲルマニウム鉱石粉末1a3〜20%が、普通のゴム、Pu、EVAのような材料80〜97重量%と混合されることを特徴とする履物である。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2006−527019(P2006−527019A)
【公表日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−508540(P2006−508540)
【出願日】平成16年6月4日(2004.6.4)
【国際出願番号】PCT/KR2004/001349
【国際公開番号】WO2004/107893
【国際公開日】平成16年12月16日(2004.12.16)
【出願人】(505449449)
【Fターム(参考)】