説明

媒体集積装置及び媒体処理装置

【課題】従来と比して一段と舌片の交換が容易な媒体集積装置及び媒体処理装置を実現する。
【解決手段】羽根車ボス21bの側面に、シャフト孔40と繋がる開口部41を設け、この開口部41を介して、羽根車21をシャフト23に対してスラスト直交方向に引っ張ったり押し込んだりして着脱可能とした。またシャフト23を覆う側面ガイド20に、羽根車21をシャフト23に対してスラスト直交方向に着脱するときの取出口及び挿入口として機能する開口部30を設けるようにした。これにより、側面ガイド20を取り外すなどして収納庫14全体を分解することなく、羽根車21をスラスト直交方向に着脱するだけの作業で容易に交換できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体集積装置及び媒体処理装置に関し、例えば、媒体として紙幣を扱う現金自動取引装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、紙幣の入出金を顧客の操作に応じて行う現金自動取引装置として、例えば、入金された紙幣を出金にリサイクルする還流型の現金自動取引装置が知られている。
【0003】
この現金自動取引装置は、例えば、入出金口、鑑別部及び収納庫と、これらを繋ぐ紙幣搬送路とを備えている。
【0004】
実際、入金時に入出金口から投入された紙幣は、鑑別部で真偽が鑑別された後、収納庫に収納される。また、出金時に収納庫から繰り出された紙幣は、鑑別部で真偽が鑑別された後、入出金口に搬送される。
【0005】
収納庫は、例えば、ローラ、ビルストッパ、羽根車、集積エリアを備え、ローラによって収納庫内に水平方向に放出された紙幣の先端がビルストッパに衝突して停止した後、その後端を、羽根車の舌片(羽根車の羽根となる部分)で叩き落とすことで、紙幣を集積エリアに集積するようになっている。
【0006】
ところで、このような収納庫の場合、紙幣を叩き続けることで羽根車の舌片が磨耗し、磨耗が進行すれば舌片の交換が必要となってくる。
【0007】
そこで従来、例えば、シャフトに固定される羽根車のボス(以下、羽根車ボスとも呼ぶ)の一端面に、舌片を装着するための溝を設け、この溝に、シャフトの軸方向(スラスト方向とも呼ぶ)から舌片を装着し、さらに舌片の装着を保持するための保持部材を、一端面に押し込んで取り付けるようにした羽根車が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0008】
この羽根車の場合、保持部材をスラスト方向に取り外して、舌片を溝から取り外した後、新しい舌片を溝に装着するようにして、舌片のみを交換できるようになっている。
【0009】
また、例えば、スラスト方向に直交する方向(これをスラスト直交方向とも呼ぶ)に開口部を有する断面C形状の羽根車ボスを、その両側から、シャフトに対してスラスト方向にスライド可能な2つのリングで挟み込んでシャフトに固定するようにした羽根車も提案されている(例えば特許文献2参照)。
【0010】
この羽根車の場合、2つのリングを互いに遠ざけるようにスラスト方向に移動させて羽根車ボスの固定を解除した後、この羽根車ボスを、シャフトに対してスラスト直交方向に取り外した後、新しい舌片を有する羽根車ボスを、シャフトに嵌合するようにして、舌片を羽根車ボスごと交換できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開平8−225211号公報
【特許文献2】特開平3−227873号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところで、上述した交換方法では、舌片を交換するために、シャフトのスラスト方向に保持部材やリングを移動させなければならず、羽根車の両側もしくは片側に、十分な作業スペースを必要としていた。
【0013】
さらに、通常、シャフトは、紙幣をガイドする壁部により一部を除いて覆われており、このため、シャフトから羽根車を着脱する場合には、この壁部を収納庫から取り外す必要があった。
【0014】
このように、従来の収納庫の場合、わざわざ収納庫を分解して舌片を交換しなければならず、舌片の交換作業が容易ではなかった。
【0015】
本発明は以上の点を考慮したもので、従来と比して一段と舌片の交換が容易な媒体集積装置及びこの媒体集積装置を備えた媒体処理装置を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
かかる課題を解決するため本発明の媒体集積装置においては、シャフトと、シャフトを回転軸とし、当該シャフトに対して軸方向に直交する軸直交方向に着脱可能な舌片を有し、当該舌片で媒体を叩いて集積エリアに送る羽根車とを設け、シャフトを覆う壁部に、羽根車の舌片を軸直交方向に取り出す又は挿入するための開口部が設けられ、羽根車が、開口部から舌片が突出するようにシャフトに取り付けられるようにした。
【0017】
このように、舌片をシャフトに対して軸方向に直交する軸直交方向(スラスト直交方向)に着脱可能とすると共に、シャフトを覆う壁部に、舌片を軸直交方向に取り出す又は挿入するための開口部を設けるようにしたことで、従来、舌片交換時に羽根車の両側もしくは片側に必要であった作業スペースを必要とせず、またわざわざ装置全体を分解することなく、シャフトから舌片を取り外して交換することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、従来、舌片交換時に羽根車の両側もしくは片側に必要であった作業スペースを必要とせず、またわざわざ装置全体を分解することなく、シャフトから舌片を取り外して交換することができ、かくして、従来と比して一段と舌片の交換が容易な媒体集積装置及びこの媒体集積装置を有する媒体処理装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】第1の実施の形態における還流型の現金自動取引装置の構成を示す略線図である。
【図2】第1の実施の形態における羽根車周辺部の構成(1)を示す略線図である。
【図3】第1の実施の形態における羽根車周辺部の構成(2)を示す略線図である。
【図4】第1の実施の形態における羽根車の構成を示す略線図である。
【図5】第1の実施の形態における側面ガイドの開口部の形状及び大きさを示す略線図である。
【図6】第1の実施の形態における羽根車の取り付けの説明にともなう略線図である。
【図7】第2の実施の形態における羽根車の構成を示す略線図である。
【図8】つまみ部をつまんだときの羽根車の変形の説明にともなう略線図である。
【図9】第2の実施の形態における羽根車の取り付けの説明にともなう略線図である。
【図10】第3の実施の形態における羽根車の構成を示す略線図である。
【図11】第3の実施の形態における舌片の構成を示す略線図である。
【図12】第3の実施の形態における舌片の取り付けの説明にともなう略線図である。
【図13】第3の実施の形態における羽根車周辺部の構成(1)を示す略線図である。
【図14】第3の実施の形態における羽根車周辺部の構成(2)を示す略線図である。
【図15】第4の実施の形態における羽根車の構成を示す略線図である。
【図16】第4の実施の形態における羽根車の取り付けの説明にともなう略線図である。
【図17】第4の実施の形態における羽根車周辺部の構成(1)を示す略線図である。
【図18】第4の実施の形態における羽根車周辺部の構成(2)を示す略線図である。
【図19】第5の実施の形態における羽根車の構成を示す略線図である。
【図20】第5の実施の形態における羽根車周辺部の構成(1)を示す略線図である。
【図21】第5の実施の形態における羽根車周辺部の構成(2)を示す略線図である。
【図22】第5の実施の形態における羽根車の取り付けの説明にともなう略線図である。
【図23】他の実施の形態における羽根車の構成(1)を示す略線図である。
【図24】他の実施の形態における羽根車の構成(2)を示す略線図である。
【図25】他の実施の形態における舌片の構成を示す略線図である。
【図26】他の実施の形態における羽根車の構成(3)を示す略線図である。
【図27】他の実施の形態におけるピンの構成を示す略線図である。
【図28】他の実施の形態における羽根車の構成(4)を示す略線図である。
【図29】他の実施の形態における側面ガイドの開口部の形状及び大きさを示す略線図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、発明を実施するための形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0021】
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動取引装置の構成]
まず第1の実施の形態について説明する。図1に、この第1の実施の形態における還流型の現金自動取引装置10の構成例を示す。
【0022】
現金自動取引装置10は、入出金口11と、鑑別部12と、一時保留部13と、収納庫14と、補回庫15と、補回庫入出金部16と、リジェクト庫17と、取忘れ保管庫18と、これらをつなぐ紙幣搬送路19とで構成されている。
【0023】
入出金口11は、顧客が入金取引にてセットした紙幣を取り込むための取引口と、出金取引にて顧客へ紙幣を受け渡すための受渡口とを兼ね、鑑別部12は、紙幣の金種、正損、真偽、表裏、重走などを判別し、一時保留部13は、入出金口11に投入され鑑別部12によって正常判別された紙幣を、入金取引確定まで一時的に保管して確定後に繰り出すようになっている。
【0024】
収納庫14は、金種ごとに紙幣を収納し、金種ごとに紙幣を繰り出すようになっている。補回庫15は、収納庫14から回収される紙幣や収納庫へ補充される紙幣を収納し、必要に応じて現金自動取引装置10から取り外せるようになっている。補回庫入出金部16は、紙幣補充時には補回庫15に収納されている紙幣を1枚ずつ分離して紙幣搬送路19へ繰り出し、紙幣回収時には補回庫15へ紙幣を収納させるようになっている。
【0025】
リジェクト庫17は、鑑別部12によって異常判別された紙幣を収納し、取忘れ保管庫18は、出金取引時に入出金口11に搬送された紙幣が一定時間放置されたときに、その紙幣を放置紙幣として取り込んで収納するようになっている。
【0026】
[1−2.羽根車周辺部の構成]
次に、現金自動取引装置10の収納庫14内の羽根車周辺部の構成について、図2及び図3を用いて説明する。
【0027】
図2(B)及び図3に示すように、収納庫14内の羽根車周辺部には、主として、側面ガイド20、羽根車21、集積エリア22が設けられている。
【0028】
側面ガイド20は、収納庫14の例えば前面に沿うように上下方向に延在し、その上部に、断面略S字形状のなだらかな段差20aが形成されている。
【0029】
この側面ガイド20の段差20aより下方、且つ側面ガイド20より後方(図2中、右方向)が集積エリア22となる。
【0030】
さらにこの側面ガイド20の段差20aの近傍には、側面ガイド20より前方(図2中、左方向)に、側面ガイド20に覆われるようにして、左右方向(図2中、奥行き方向)に延在するシャフト23が設けられ、このシャフト23に羽根車21が固定されている。
【0031】
側面ガイド20の段差20aには、羽根車21の回転を妨げないように、羽根車21の回転半径内となる部分に開口部30が形成されている。
【0032】
羽根車21は、シャフト23に固定されたときに、舌片21aがこの開口部30から突出するようになっている。
【0033】
ここで実際、収納庫14に搬送されてきた紙幣は、図示しないローラによって、収納庫14内に放出された後、羽根車21に対向する位置に設けられている図示しないビルストッパにその先端が衝突することで停止する。
【0034】
その後、紙幣は、羽根車21の舌片21aによって、その後端が下方に叩きつけられることで集積エリア22に落とされる。さらに集積エリア22に落とされた紙幣は、その後端が羽根車21の舌片21aによって側面ガイド20に当接するまで引き寄せられる。
【0035】
このようにして、収納庫14に紙幣が収納されていくようになっている。
【0036】
さらに、この収納庫14では、羽根車21をシャフト23からスラスト方向に直交する方向(スラスト直交方向)に引っ張って取り外したり、押し込んで取り付けたりして交換できるようにもなっている。
【0037】
このとき、収納庫14は、側面ガイド20の開口部30が、羽根車21をシャフト23からスラスト直交方向に取り外したり取り付けたりするときの取出口及び挿入口として機能するようになっている。
【0038】
ゆえに、この開口部30は、図2(A)に示すように、切り口の形状が、羽根車21をスラスト直交方向から見た輪郭に沿った形状及び大きさとなっている。
【0039】
一方、羽根車21は、図4に示すように、舌片21aと、シャフト23に固定される部分となる羽根車ボス21bとで構成されている。
【0040】
羽根車ボス21bは、プラスチックなどの樹脂材料で成形され、シャフト23の径とほぼ同径のシャフト孔40が設けられた略円筒状の形状でなり、側面に、シャフト孔40と繋がる開口部41が形成されている。尚、ここでは貫通している穴を、特に孔と呼ぶことにする。
【0041】
この開口部41は、外側にいくほど広くなる末広がり形状でなり、内側の最も狭い部分の距離Lが、シャフト23の径より若干狭くなっている。尚、羽根車ボス21bには、この最も狭い部分の距離Lを、シャフト23の径より大きくなるまで広げることができ、且つその状態から自然と元に戻る程度の弾性を持たせてある。
【0042】
またこの羽根車ボス21bは、シャフト孔40内の開口部41と対向する位置に、シャフト23に対するズレ防止用の突起42が設けられている。
【0043】
さらにこの羽根車ボス21bは、舌片21aの幅よりも厚く、さらに略C字形状でなる厚さ方向の一端面に溝部43が設けられている。
【0044】
この溝部43は、略C字形状の溝と、この溝から放射状に延びる複数(例えば4個)の溝とでなり、その深さが舌片21aの幅と同じに形成されている。
【0045】
これに対して舌片21aは、ゴムなどの弾性材料で成形され、略C字形状の基部と、この基部から放射状に延びる複数(例えば4枚)の羽根とで構成される。そしてこの舌片21aは、基部と各羽根の根元部分が、羽根車ボス21bの溝部43に嵌め込まれることで、羽根車ボス21bに固定されるようになっている。
【0046】
このような構成の羽根車21を、スラスト直交方向から見ると、その輪郭は、図2にくわえて図5にも示すように、スラスト方向に突するT字形状となる。
【0047】
ゆえに、側面ガイド20の開口部30も、この輪郭に沿った形状及び大きさに形成されている。
【0048】
すなわち、側面ガイド20の開口部30は、上下方向に長い四角形状の開口30aと、この開口30aの中央部分からスラスト方向に突する四角形状の開口30bとでなり、全体としてスラスト方向に突するT字形状をなしている。
【0049】
さらに、この開口部30は、開口30aの幅と開口30bの幅を足した幅aが、羽根車ボス21bの幅よりもわずかに大きく、開口30bの上下方向の長さbが、羽根車ボス21bの径よりもわずかに大きく、開口30aの幅cが、舌片21aの幅よりもわずかに大きく形成されている。
【0050】
これにより、開口部30は、全体として、羽根車21をスラスト直交方向から見た輪郭と同形状で、この輪郭よりわずかに大きく形成されている。
【0051】
[1−2.第1の実施の形態における動作及び効果]
以上の構成において、収納庫14では、羽根車21をシャフト23に取り付ける場合、羽根車21を側面ガイド20の開口部30から挿入し、図6(A)に示すように、シャフト23に対してスラスト直交方向から押し当てる。
【0052】
このとき、羽根車ボス21bの開口部41がシャフト23に対向するようにして羽根車21を押し当てる。
【0053】
さらにこの状態から羽根車21を押し込んでいくと、図6(B)に示すように、羽根車ボス21bの開口部41が広がっていき、開口部41の最も狭い部分の距離Lがシャフト23の径より大きくなると、図6(C)に示すように、シャフト23がシャフト孔40に嵌合されて、開口部41が元の大きさに戻る。
【0054】
ここで、シャフト23には、側面ガイド20の開口部30と対向する位置に、スラスト方向に直交する孔23aが形成されている。
【0055】
この孔23aは、羽根車ボス21bのシャフト孔40内に設けられている突起42とほぼ同径でなり、シャフト23が羽根車ボス21bのシャフト孔40に嵌合されたときに、突起42が嵌め込まれるようになっている。
【0056】
これにより、羽根車21は、シャフト23に対してスラスト方向及び回転方向にズレないよう固定される。
【0057】
このようにして、収納庫14では、羽根車21をシャフト23に取り付けることができるようになっている。
【0058】
一方、羽根車21をシャフト23から取り外す場合には、例えば側面ガイド20の開口部30から突出している羽根車21の舌片21aをスラスト直交方向に引っ張る。
【0059】
もしくは、側面ガイド20の開口部30から、先端が薄いピンセットなどの工具を挿入し、この工具で羽根車ボス21bを挟み込んでスラスト直交方向に引っ張る。
【0060】
すると、羽根車ボス21bの開口部41が広がっていき、開口部41の最も狭い部分の距離Lがシャフト23の径より大きくなると、シャフト23がシャフト孔40から外れる。そしてこの羽根車21を側面ガイド20の開口部30から取り出す。
【0061】
収納庫14では、このようにして羽根車21を取り外すことができるようになっている。
【0062】
そして、例えば、磨耗した舌片21aを羽根車ボス21bから取り外して、新しい舌片21aを取り付けた後、この新しい羽根車21を、上述のようにしてシャフト23に取り付けることで、羽根車21の舌片21aを交換する。
【0063】
ここまで説明したように、収納庫14では、羽根車ボス21bの側面に、シャフト孔40と繋がる開口部41を設け、さらにこの開口部41がシャフト23の径より大きくなるまで広げることができ、且つその状態から自然と元に戻るよう羽根車ボス21bに弾性を持たせるようにした。
【0064】
こうすることで、収納庫14では、羽根車21をシャフト23に対してスラスト直交方向に引っ張ったり押し込んだりして着脱することができる。
【0065】
さらに収納庫14では、シャフト23を覆う側面ガイド20に、羽根車21をシャフト23に対してスラスト直交方向に着脱するときの取出口及び挿入口として機能する開口部30を設けるようにした。
【0066】
こうすることで、例えば、わざわざ収納庫14から側面ガイド20を取り外すなどして収納庫14全体を分解することなく、羽根車21をスラスト直交方向に着脱するだけの作業で舌片21aを容易に交換できる。
【0067】
またそもそも側面ガイド20の開口部30は、羽根車21の舌片21aの回転を妨げないよう設けられているものであり、収納庫14では、この開口部30を、羽根車21を着脱するときの取出口及び挿入口として兼用するようにした。こうすることで、取出口及び挿入口を別途設ける必要がなく、製造コストを低減することもできる。
【0068】
さらに収納庫14では、羽根車21をスラスト直交方向に着脱できるようにしたことで、従来の収納庫のような、舌片交換時に羽根車の両側もしくは片側に必要であった作業スペースを必要とせず、羽根車21の取出口及び挿入口となる側面ガイド20の開口部30の大きさを、羽根車21をスラスト直交方向から見た輪郭とほぼ同じ必要最小限の大きさにとどめることができる。
【0069】
こうすることで、側面ガイド20の開口部30に、紙幣が引っ掛かったり、入り込んでしまうことを極力防ぐこともできる。
【0070】
[2.第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、羽根車の形状が第1の実施の形態とは異なる実施の形態である。
【0071】
尚、羽根車以外の部分である、現金自動取引装置10の構成などについては、第1の実施の形態と同様であるので、第1の実施の形態を参照とする。ゆえに、ここでは、主に羽根車について説明する。
【0072】
[2−1.羽根車の構成]
図7に、第2の実施の形態の羽根車100を示す。尚、この図7は、図4との同一部分には同一符号を付してある。
【0073】
この羽根車100は、舌片21aと、羽根車ボス100bとで構成され、この羽根車ボス100bが、第1の実施の形態の羽根車ボス21bとは異なる形状を有している。
【0074】
具体的に、この羽根車ボス100bの外側面には、開口部41と反対の位置につまみ部101が形成されている。
【0075】
このつまみ部101は、外側面の周方向に並ぶ3つの凹部101aと、これら3つの凹部101aの間に形成される2つの凸部101bとで構成される。
【0076】
ここで、図8に示すように、両側の2つの凹部101aにラジオペンチなどの工具102の先端を差し込んでつまみ部101をつまむと、2つの凸部101bが互いに近づくようつまみ部101が変形することにともなって、羽根車ボス100b全体が開口部41を広げるよう変形するようになっている。
【0077】
尚、この羽根車ボス100bにも、開口部41の最も狭い部分の距離Lを、シャフト23の径より大きくなるまで広げることができ、且つその状態から元に戻る程度の弾性を持たせてある。
【0078】
[2−2.第2の実施の形態における動作及び効果]
以上の構成において、羽根車100をシャフト23に取り付ける場合、羽根車100を、側面ガイド20の開口部30から挿入し、さらに図9(A)に示すように、羽根車ボス100bのつまみ部101を工具102でつまんで開口部41を広げた状態で、シャフト23に対してスラスト直交方向から押し込む。
【0079】
すると、図9(B)に示すように、羽根車ボス100bのシャフト孔40にシャフト23が嵌合され、さらにつまみ部101から工具102を離すことで、開口部41が元の大きさに戻る。
【0080】
またこのとき、シャフト23の孔23aに、羽根車ボス100bのシャフト孔40内に設けられている突起42が嵌め込まれることで、羽根車100が、シャフト23に対してスラスト方向及び回転方向にズレないよう固定される。
【0081】
このようにして、羽根車100をシャフト23に取り付けることができるようになっている。
【0082】
一方、羽根車100をシャフト23から取り外す場合には、例えば側面ガイド20の開口部30から工具102を挿入する。
【0083】
そして、羽根車ボス100bのつまみ部101を工具102でつまんで開口部41を広げた状態で、シャフト23に対して羽根車100をスラスト直交方向に引き出し、側面ガイド20の開口部30から取り出す。
【0084】
このようにして、羽根車100をシャフト23から取り外すことができるようになっている。
【0085】
そして、例えば、磨耗した舌片21aを羽根車ボス100bから取り外して、新しい舌片21aを取り付けた後、この新しい羽根車100bを、上述のようにしてシャフト23に取り付けることで、羽根車100の舌片21aを交換する。
【0086】
ここまで説明したように、羽根車ボス100bの外側面の、開口部41と反対の位置につまみ部101を設け、さらにこのつまみ部101をつまむことで、開口部41がシャフト23の径より大きくなるまで広げることができ、且つその状態から自然に元に戻るよう羽根車ボス101に弾性を持たせるようにした。
【0087】
こうすることで、つまみ部101をつまんだ状態で羽根車100をシャフト23に対してスラスト直交方向に引き出したり押し込んだりして着脱できる。
【0088】
また、羽根車ボス100bの外側面に設けられたつまみ部101を工具102などでつまんで開口部41を広げるようにしたことにより、第1の実施の形態の羽根車ボス21bのようにシャフト23に開口部41を押し当てて広げるような場合と比較して、羽根車ボス100bの開口部41を容易に広げることができる。
【0089】
これにより、例えば、羽根車ボス100bの開口部41の大きさを、第1の実施の形態の羽根車ボス21bよりも小さくしてもよく、この場合でも比較的容易に開口部41をシャフト23の径まで広げることができる。
【0090】
またこのように、開口部41を小さくすることで、羽根車100が回転中にシャフト23から外れてしまうような状況をより確実に防ぐことができる。
【0091】
さらに、つまみ部101が、羽根車ボス100bの側面の周方向(すなわち上下方向)につまめる形状であることにより、つまみ部101をつまむときに、羽根車ボス100bのスラスト方向(すなわち左右方向)にスペースを必要としないので、側面ガイド20の開口部30の大きさを、第1の実施の形態と同じ大きさとしながら、つまみ部101をつまんで羽根車100を着脱できる。
【0092】
尚、上述したように、側面ガイド20の開口部30の構成については、第1の実施の形態と同様であるので、この開口部30の構成によって得られる効果は、この第3の実施の形態でも得ることができる。
【0093】
[3.第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態は、羽根車の形状が第1の実施の形態とは異なる実施の形態である。
【0094】
尚、羽根車以外の部分である、現金自動取引装置10の構成などについては、第1の実施の形態と同様であるので、第1の実施の形態を参照とする。ゆえに、ここでは、主に羽根車について説明する。
【0095】
[3−1.羽根車の構成]
まず図10に、第3の実施の形態の羽根車200を示す。
【0096】
この羽根車200は、舌片200aと、羽根車ボス200bとで構成されている。羽根車ボス200bは、シャフト23の径とほぼ同径のシャフト孔210が設けられた略円筒状の形状でなり、外側面には、4つの舌片200aを取り付ける場所となる4つの凹部211が形成され、さらに各凹部211の底に、中心に向かう孔212が形成されている。
【0097】
この羽根車ボス200bは、シャフト孔210にシャフト23が挿入され、図示しないスプリングピンや接着剤などによりシャフト23に固定されるようになっている。
【0098】
これに対して、4つの舌片200aのそれぞれは、図11に示すように、一端部が折り曲げられた断面略L字形状の1枚の羽根でなり、その一端部に、舌片200aを羽根車ボス200bに取り付けるための取付孔220が形成されている。
【0099】
この舌片200aは、一端部を羽根車ボス200bの凹部211に当接させ、この一端部に形成されている取付孔220と、凹部211の底に形成されている孔212との位置を合わせて、円筒状の樹脂材料で成形されたピン230をこれら2つの孔220、212に圧入することで、羽根車ボス200bに着脱自在に取り付けることができるようになっている。
【0100】
尚、ここでは、ピン230を2つの孔220、212に圧入することで、羽根車ボス200bに舌片200aを取り付けるようにしたが、これら2つの孔220、212をネジ止めすることで、羽根車ボス200bに舌片200aを取り付けるようにしてもよく、またピン230やネジ以外の留め具を用いて取り付けるようにしてもよい。
【0101】
このように、この第3の実施の形態では、羽根車ボス200bを着脱することで舌片200aを交換するのではなく、羽根車ボス200bに対して舌片200aを着脱することで、舌片200aを交換できるようになっている。
【0102】
[3−2.第3の実施の形態における動作及び効果]
以上の構成において、舌片200aをシャフト23に固定されている羽根車ボス200bに取り付ける場合、舌片200aを、側面ガイド20の開口部30から挿入し、図12(A)に示すように、舌片200aの一端部を、羽根車ボス200の凹部211にスラスト直交方向から当接させる。
【0103】
さらにこの状態で、舌片200aの一端部に形成されている取付孔220と、羽根車ボス200bの凹部211の底に形成されている孔212との位置を合わせ、さらに図12(B)に示すように、ピン230をこれら2つの孔220、212にスラスト直交方向から圧入することで、舌片200aが羽根車ボス200bに固定される。
【0104】
このようにして、舌片200aをシャフト23に固定されている羽根車ボス200bに取り付けることができるようになっている。
【0105】
一方、舌片200aを羽根車ボス200bから取り外す場合には、羽根車ボス200bに舌片200aを固定しているピン230をスラスト直交方向に引き抜いて、側面ガイド20の開口部30から、舌片200aのみを引き出す。
【0106】
このようにして、舌片200aを羽根車ボス200bから取り外すことができるようになっている。
【0107】
そして、例えば、新しい舌片200aを、上述のようにして羽根車ボス200bに取り付けることで、舌片200aを交換する。
【0108】
ここまで説明したように、羽根車ボス200bの外側面に、底に孔212を有する凹部211を形成し、また舌片200aを一端部が折り曲げられた断面L字形状の1枚の羽根とし、その一端部に取付孔220を形成するようにした。
【0109】
そして、舌片200aの一端部を羽根車ボス200bの凹部211に当接させ、この一端部に形成されている取付孔220と、凹部211の底に形成されている孔212との位置を合わせて、ピン230をこれら2つの孔220、212に圧入することで、舌片200aを羽根車ボス200bに着脱自在に取り付けることができるようにした。
【0110】
こうすることで、羽根車ボス200bをシャフト23に固定したままの状態で、羽根車ボス200bに対して舌片200aをスラスト直交方向に着脱できる。
【0111】
また羽根車ボス200bの外側面から舌片200aをスラスト直交方向に着脱できるようにしたことで、羽根車ボス200bの厚さを、舌片200aの幅と同じにすることができる。
【0112】
この場合、羽根車200をスラスト直交方向から見ると、その輪郭は、図13に示すように、凸部のない上下方向に延びる四角形状となる。
【0113】
よって、この形状に合わせて、側面ガイド20の開口部30の形状も、図13及び図14に示すように、凸部のない四角形状とすることができる。
【0114】
またその幅aは、舌片200aの回転を妨げず、且つ舌片200aを取り外したり取り付けたりできるよう、舌片200aの幅とほぼ等しくすることができ、第1の実施の形態と比較して、開口部30全体の大きさを小さくすることもできる。
【0115】
この結果、第1の実施の形態と比較して、開口部30に存在する角の数を減らすことができると共に、開口部30の大きさを小さくすることができるので、紙幣が引っ掛かったり、入り込んだりしてしまうことを一段と確実に防ぐことができる。
【0116】
またこのような開口部30を、舌片200aを羽根車ボス200bに対してスラスト直交方向に着脱するときの取出口及び挿入口とすることで、わざわざ側面ガイド20を取り外したりすることなく、舌片200aをスラスト直交方向に着脱するだけの作業で容易に交換できる。
【0117】
[4.第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態について説明する。この第4の実施の形態は、羽根車の形状が第3の実施の形態とは異なる実施の形態である。
【0118】
尚、羽根車以外の部分については、第3の実施の形態と同様であるので、第3の実施の形態を参照とする。ゆえに、ここでは、主に羽根車について説明する。
【0119】
[4−1.羽根車の構成]
図15に、第4の実施の形態の羽根車300を示す。この羽根車300は、第3の実施の形態と同様の舌片200aと、第3の実施の形態とは異なる羽根車ボス300bとで構成されている。
【0120】
羽根車ボス300bは、シャフト23の径とほぼ同径のシャフト孔310が形成された略円筒状の形状でなり、外側面には、4つの舌片200aを取り付ける場所となる4つの穴311が形成されている。
【0121】
さらに各穴311の近傍には、先端に穴311と同径の爪を有する爪部312が設けられ、この爪部312は、通常時(外力が加えられていない状態のとき)、先端の爪が孔311に嵌め込まれた状態で閉じるようになっている。
【0122】
尚、爪部312の爪は、舌片200aの一端部に形成されている取付孔220とも同径となっている。また爪部312には、先端の爪が穴311から離れるまで開くことができ、且つその状態から自然と元に戻る程度の弾性を持たせてある。
【0123】
この羽根車ボス300bは、シャフト孔310にシャフト23が挿入され、図示しないスプリングピンや接着剤などによりシャフト23に固定されるようになっている。
【0124】
これに対して、4つの舌片200aのそれぞれは、羽根車ボス300bの爪部312を開き、一端部を、羽根車ボス300bの爪部312と穴311との間に挿入して爪部312を閉じることで、爪部312の先端の爪が、舌片200aの取付孔220と、羽根車ボス300bの穴311とに嵌め込まれて、羽根車ボス300bに着脱自在に取り付けることができるようになっている。
【0125】
[4−2.第4の実施の形態における動作及び効果]
以上の構成において、舌片200aをシャフト23に固定されている羽根車ボス300bに取り付ける場合、図16(A)に示すように、羽根車ボス300bの爪部312を開き、側面ガイド20の開口部30から挿入した舌片200aの一端部を、羽根車ボス300bの爪部312と穴311との間に挿入する。
【0126】
さらにこの状態で、図16(B)に示すように、舌片200aの一端部に形成されている取付孔220と、羽根車ボス300bの穴311との位置を合わせて爪部312を閉じると、爪部312の先端の爪が、舌片200aの取付孔220を通り、羽根車ボス300bの穴311に嵌め込まれることで、舌片200aが羽根車ボス300bに固定される。
【0127】
このようにして、舌片200aをシャフト23に固定されている羽根車ボス300bに取り付けることができるようになっている。
【0128】
一方、舌片200aを羽根車ボス300bから取り外す場合には、羽根車ボス300bに舌片200aを固定している爪部312を開いて、側面ガイド20の開口部30から、舌片200aのみを引き出す。
【0129】
このようにして、舌片200aを羽根車ボス300bから取り外すことができるようになっている。
【0130】
そして、例えば、新しい舌片200aを、上述のようにして羽根車ボス300bに取り付けることで、舌片200aを交換する。
【0131】
ここまで説明したように、羽根車ボス300bの外側面に、穴311と、この穴311に嵌合される爪部312を設け、また舌片200aを一端部が折り曲げられた断面L字形状とし、その一端部に取付孔220を形成するようにした。
【0132】
そして、舌片200aの一端部に形成されている取付孔220と、羽根車ボス300bに形成されている穴311との位置を合わせて、爪部312を閉じることで、舌片200aを羽根車ボス300bに着脱自在に取り付けることができるようにした。
【0133】
こうすることで、羽根車ボス300bをシャフト23に固定したままの状態で、羽根車ボス300bに対して舌片200aをスラスト直交方向に着脱できる。
【0134】
また、この羽根車ボス300bの場合、舌片200aを固定するのに、ピンやネジなどの部品を必要としないので、第3の実施の形態と比較して、部品点数を少なくすることができ、製造コストを下げることもできる。
【0135】
さらに羽根車ボス300bの外側面から舌片200aをスラスト直交方向に着脱できるようにしたことで、羽根車ボス300bの厚さを、舌片200aの幅と同じにすることができる。
【0136】
この場合、羽根車300をスラスト直交方向から見ると、その輪郭は、図17に示すように、凸部のない上下方向に延びる四角形状となる。
【0137】
よって、この形状に合わせて、側面ガイド20の開口部30の形状も、図17及び図18に示すように、凸部のない四角形状とすることができる。
【0138】
またその幅aは、舌片200aの回転を妨げず、且つ舌片200aを取り外したり取り付けたりできるよう、舌片200aの幅とほぼ等しくすることができ、第1の実施の形態と比較して、開口部30全体の大きさを小さくすることもできる。
【0139】
この結果、第1の実施の形態と比較して、開口部30に存在する角の数を減らすことができると共に、開口部30の大きさを小さくすることができるので、紙幣が引っ掛かったり、入り込んだりしてしまうことを一段と確実に防ぐことができる。
【0140】
またこのような開口部30を、舌片200aを羽根車ボス300bに対してスラスト直交方向に着脱するときの取出口及び挿入口とすることで、わざわざ側面ガイド20を取り外したりすることなく、舌片200aをスラスト直交方向に着脱するだけの作業で容易に交換できる。
【0141】
[5.第5の実施の形態]
次に、第5の実施の形態について説明する。この第5の実施の形態は、羽根車の形状が第1の実施の形態とは異なる実施の形態である。
【0142】
尚、羽根車以外の部分については、第1の実施の形態と同様であるので、第1の実施の形態を参照とする。ゆえに、ここでは、主に羽根車について説明する。
【0143】
[5−1.羽根車の構成]
図19に、第5の実施の形態の羽根車400を示す。この羽根車400は、2つの舌片400aと、羽根車ボス400bとで構成されている。
【0144】
羽根車ボス400bは、半円筒状でなる2つのボス半体410及び411を、それぞれの周方向の一端側に設けられた連結部412で連結した構成でなり、この連結部412をヒンジとして、2つのボス半体410及び411の他端側を開閉できるようになっている。
【0145】
尚、この羽根車ボス400bは、図19(A)に示すように、2つのボス半体410及び411を閉じた状態(これを閉状態とも呼ぶ)のときに、全体として略円筒形状となり、このときボス半体410及び411の間に形成されるシャフト孔413が、シャフト23の径とほぼ同径になるようになっている。
【0146】
また一方で、羽根車ボス400bは、図19(B)に示すように、開いた状態(これを開状態とも呼ぶ)のときに、連結部412の反対側が、開口部414になるようになっている。
【0147】
連結部412は、ボス半体410及び411より薄く、羽根車ボス400bの外側に突する円弧形状となっている。これにより、2つのボス半体410及び411を連結すると共に、折損することなく開閉できるようになっている。
【0148】
さらにボス半体410の周方向の他端側には、先端に爪を有する爪部415が設けられ、一方のボス半体411の周方向の他端側には、爪部415の爪を嵌め込むための穴416が形成されている。
【0149】
羽根車ボス400では、2つのボス半体410及び411が閉じたときに、ボス半体410に設けられている爪部415の爪が、ボス半体411に形成されている穴416に嵌め込まれることで、閉状態を維持するよう2つのボス半体410及び411がロックされる。
【0150】
つまり、爪部415及び穴416は、2つのボス半体410及び411が閉じたときに、閉じた状態を保持するロック機構として機能する。
【0151】
さらにシャフト孔413の半分を形成するボス半体410の内側面には、周方向の中央部に、シャフト23に対するズレ防止用の突起417が設けられている。
【0152】
同様に、ボス半体411の内側面にも、周方向の中央部に、シャフト23に対するズレ防止用の突起417が設けられている。
【0153】
尚、ボス半体410に設けられた突起417とボス半体411に設けられた突起417は、閉状態のときに対向する位置関係になっている。
【0154】
さらにボス半体410は、略C字形状でなる厚さ方向の一端面に溝部418が設けられ、一方のボス半体411にも、略C字形状でなる厚さ方向の一端面に溝部418が設けられている。
【0155】
溝部418は、略C字形状の溝と、この溝から放射状に延びる複数(例えば2個)の溝とでなり、その深さが舌片400aの幅と同じに形成されている。
【0156】
これに対して2つの舌片400aは、それぞれ略C字形状の基部と、この基部から放射状に延びる複数(例えば2枚)の羽根とで構成される。
【0157】
そして2つの舌片400aのそれぞれの基部と各羽根の根元部分が、ボス半体410の溝部418とボス半体411の溝部418に嵌め込まれることで、2つの舌片400aが、それぞれボス半体410及び411に固定されるようになっている。
【0158】
このような構成の羽根車400を、スラスト直交方向から見ると、その輪郭は、図20にも示すように、第1の実施の形態と同様、スラスト方向に突するT字形状となる。
【0159】
ゆえに側面ガイド20の開口部30の形状及び大きさも、図20及び図21に示すように、第1の実施の形態と同様である。
【0160】
[5−2.第5の実施の形態における動作及び効果]
以上の構成において、羽根車400をシャフト23に取り付ける場合、図22(A)に示すように、羽根車400を開状態とし、側面ガイド20の開口部30から挿入し、シャフト23に対してスラスト直交方向から押し込む。
【0161】
そして図22(B)に示すように、ボス半体410とボス半体411の間にシャフト23を挟み込んで、羽根車400を閉状態とすることで、羽根車400のシャフト孔413にシャフト23が嵌合される。
【0162】
ここで、シャフト23には、スラスト方向に直交する孔23aが設けられている。
【0163】
この孔23aは、羽根車ボス400bのシャフト孔413内に設けられている2つの突起417のそれぞれとほぼ同径でなり、シャフト23が羽根車ボス400bのシャフト孔413に嵌合されたときに、突起417が嵌め込まれるようになっている。
【0164】
これにより、羽根車400は、シャフト23に対してスラスト方向及び回転方向にズレないよう固定される。
【0165】
このようにして、羽根車400をシャフト23に取り付けることができるようになっている。
【0166】
一方、羽根車400をシャフト23から取り外す場合には、羽根車400のロックを外して開状態とし、シャフト23に対して羽根車400をスラスト直交方向に引き出し、側面ガイド20の開口部30から取り出す。
【0167】
このようにして羽根車400をシャフト23から取り外すことができるようになっている。
【0168】
そして、例えば、磨耗した舌片400aを羽根車ボス400bから取り外して、新しい舌片400aを取り付けた後、この新しい羽根車400を、上述のようにしてシャフト23に取り付けることで、羽根車400の舌片400aを交換する。
【0169】
ここまで説明したように、羽根車ボス400bを、2つのボス半体410及び411を開閉自在に連結した構成とし、これら2つのボス半体410及び411でシャフト23をスラスト直交方向から挟み込むようにして、羽根車ボス400bをシャフト23に取り付けることができるようにした。
【0170】
こうすることで、羽根車400をシャフト23に対してスラスト直交方向に着脱できる。
【0171】
また、羽根車ボス400bは、シャフト23に取り付けられたとき(すなわち閉状態のとき)に、開口部414を閉じてロックすることになるので、羽根車400が回転中にシャフト23から外れてしまうような状況を確実に防ぐことができる。
【0172】
さらに、羽根車ボス400bが、その側面の周方向(すなわち上下方向)に開閉可能であることにより、羽根車ボス101のスラスト方向(すなわち左右方向)にスペースを必要としないので、側面ガイド20の開口部30の大きさを、第1の実施の形態と同じ大きさとしながら、羽根車ボス400bを開閉させて羽根車400を着脱できる。
【0173】
尚、上述したように、側面ガイド20の開口部30の構成については、第1の実施の形態と同様であるので、この開口部30の構成によって得られる効果は、この第5の実施の形態でも得ることができる。
【0174】
[6.他の実施の形態]
[6−1.他の実施の形態1]
尚、上述した第1の実施の形態では、4枚の羽根を有する舌片21aを羽根車ボス20bの溝部43に嵌め込むようにした。
【0175】
これに限らず、例えば図23に示すように、第5の実施の形態と同様にして、4枚の羽根を有する舌片21aの変わりに、それぞれ2枚の羽根を有する2つの舌片500を、羽根車ボス20bに設けられた2つの溝部510にそれぞれ嵌め込むようにしてもよい。
【0176】
またこれに限らず、舌片1個に対する羽根の枚数や舌片の数を、さらに多くしたり少なくしたりしてもよい。
【0177】
尚、この点は、第1の実施の形態に限らず、第2乃至第5の実施の形態についても同様である。
【0178】
[6−2.他の実施の形態2]
また、上述した第2の実施の形態では、羽根車ボス100bのシャフト孔40内の開口部41と対向する位置に突起42を設けるようにした。
【0179】
これに限らず、例えば図24に示すように、第5の実施の形態と同様にして、開口部41とこの開口部41と対向する位置との間に、互いに対向するようにして2つの突起520を、突起42の代わりに設けるようにしてもよい。
【0180】
またこれに限らず、シャフト孔内に設ける突起の数をさらに多くしてもよく、また突起の位置を、シャフト孔内の他の位置にしてもよい。
【0181】
[6−3.他の実施の形態3]
さらに、上述した第3の実施の形態では、一端部が折り曲げられた断面略L字形状の1枚の羽根でなる舌片200aを、羽根車ボス200bに取り付けるようにした。
【0182】
これに限らず、図25に示すように、中央部を折り曲げた断面略U字形状の2枚の羽根でなる舌片530を、羽根車ボス200bに取り付けるようにしてもよい。
【0183】
この場合、舌片530の中央部(すなわちU字の底となる部分)に、舌片530を羽根車ボス200bに取り付けるための取付孔531を形成するようにする。
【0184】
そして図26に示すように、この舌片530の中央部を、羽根車ボス200bの凹部211に当接させ、この中央部に形成されている取付孔531と、凹部211の底に形成されている孔212との位置を合わせて、ピン230をこれら2つの孔531、212に圧入することで、舌片530を羽根車ボス200bに着脱自在に取り付けることができる。
【0185】
このようにすれば、第3の実施の形態と比較して、舌片の数(例えば4個)は同じで、羽根の数を2倍(4枚から8枚)に増やすことができる。
【0186】
[6−4.他の実施の形態4]
さらに、上述した第3の実施の形態では、円筒状のピン230で、舌片200aを羽根車ボス200bに固定するようにした。
【0187】
これに限らず、図27に示すように、略円筒状のピン540の外側面の先端に、外側に突する爪を有する爪部541を設けるようにして、このピン540で、舌片200aを羽根車ボス200bに固定するようにしてもよい。
【0188】
この場合、図28に示すように、羽根車ボス200bの外側面に、このピン540に対応する、中心に向かう孔542を形成するようにする。
【0189】
この孔542は、ピン540の径とほぼ同径でピン540よりも短い第1の孔と、この第1の孔よりも径の大きい第2の孔とを繋げた形状でなり、第1の孔が、第2の孔よりも外側に位置するように形成されている。
【0190】
この場合、舌片200aの一端部に形成されている取付孔220を、羽根車ボス200bの外側面に形成されている孔542の上に位置合わせして、ピン540をこれら2つの孔220、541に押し込む。
【0191】
そして、ピン540の先端の孔542の第2の孔まで到達すると、先端の爪が、第1の孔と第2の孔との境界部分に存在する角に引っ掛かることで、ピン540が孔541に係止され、舌片200aが羽根車ボス200bに固定される。
【0192】
またこれに限らず、同様の機能を実現できるものであれば、他の係止部材を用いて、舌片を羽根車に着脱自在に固定するようにしてもよい。
【0193】
[6−5.他の実施の形態5]
さらに、上述した第1の実施の形態では、側面ガイド20の開口部30を、上下方向に長い四角形状の開口30aと、この開口30aの中央部分からスラスト方向(左右方向)に突する四角形状の開口30bとからなる、スラスト方向に突する略T字形状とした。
【0194】
これに限らず、図29(A)に示すように、側面ガイド20の開口部30を、開口30aと、この開口30aからスラスト方向に延びる台形状の開口30cとからなる、略D字形状としてもよい。
【0195】
この場合、開口30aの幅と開口30cの幅を足した幅aを、羽根車ボス21bの幅よりもわずかに大きくし、開口30cの上下方向に最も短い部分の長さbを、羽根車ボス21bの径よりもわずかに大きくし、開口30aの幅cを、舌片21aの幅よりもわずかに大きく形成するようにする。
【0196】
このようにした場合、開口部30の大きさは、第1の実施の形態と比してわずかに大きくなるものの、開口部30の切り口に存在する角の数を減らすことができ、結果として、開口部30に、紙幣が引っ掛かったり、入り込んでしまうことを一段と確実に防ぐことができる。
【0197】
またこれに限らず、図29(B)に示すように、側面ガイド20の開口部30を、第1の実施の形態の開口30aの幅と開口30bの幅を足した幅でなる、上下方向に長い四角形状としてもよい。
【0198】
この場合、開口部30の幅aを、羽根車ボス21bの幅よりもわずかに大きく形成するようにする。
【0199】
このようにした場合も、開口部30の大きさが、第1の実施の形態と比してわずかに大きくなるものの、開口部30の切り口に存在する角の数をさらに減らすことができ、結果として、開口部30に、紙幣が引っ掛かったり、入り込んでしまうことをより確実に防ぐことができる。
【0200】
またこの場合、開口部30の形状が簡易であるため、開口部30を形成し易いといった効果も得られる。
【0201】
さらにくわえて、このような開口部30の角を丸く加工するようにしてもよい。このようにすれば、開口部30に、紙幣が引っ掛かったり、入り込んでしまうことをより一層確実に防ぐことができる。
【0202】
尚、この点は、第1の実施の形態に限らず、第2及び第5の実施の形態についても同様である。
【0203】
[6−6.他の実施の形態6]
さらに、上述した第5の実施の形態では、羽根車ボス400を、2つのボス半体410及び411に分割すると共に、2つのボス半体410及び411を開閉自在に連結する1つの連結部412と、閉状態のときに2つのボス半体410及び411をロックする1つのロック機構(すなわち爪部415及び穴416)を設けるようにした。
【0204】
これに限らず、羽根車ボス400を3つ以上に分割するようにしてもよく、またその分割数に合わせて、連結部412を複数設けたり、ロック機構を複数設けたりしてもよい。
【0205】
また例えば、羽根車ボス400を分割しないで連結部412を設けず、ロック機構のみを設けるようにしてもよい。
【0206】
実際、例えば、第1の実施の形態の羽根車ボス21bの開口部41側に、羽根車ボス21bがシャフト23に嵌合されたときに、開口部41が広がらないようロックするロック機構を設けるようにしてもよい。
【0207】
さらに第5の実施の形態では、爪部415と穴416からなるロック機構を用いるようにしたが、これに限らず、同様の機能を実現できるものであれば、他のロック機構を用いるようにしてもよい。
【0208】
[6−7.他の実施の形態7]
さらに、上述した第1の実施の形態では、舌片21aがゴムなどの弾性材料で成形され、1つの基部と4枚の羽根から構成されるようにしたが、これに限らず、例えば、その材料については、同様の機能を実現できるものであれば、他の異なる材料で整形されていてもよく、また羽根の枚数についても、3枚以下でも5枚以上であってもよい。さらに舌片21aを、第1の実施の形態とは異なる形状や大きさとしてもよい。
【0209】
この点は、第1の実施の形態に限らず、第2乃至第5の実施の形態についても同様である。
【0210】
さらにこれに限らず、例えば、舌片21aと羽根車ボス21bとを一体成型するようにしてもよい。
【0211】
この点も、第1の実施の形態に限らず、第2及び第5の実施の形態についても同様である。
【0212】
[6−8.他の実施の形態8]
さらに、上述した第1の実施の形態では、羽根車ボス21bの溝部43に、舌片21aの基部と各羽根の根元部分を嵌め込むことで、舌片21aを羽根車ボス21bに固定するようにした。
【0213】
これにくわえて、例えば、羽根車ボス21bの溝部43に凸部を設けると共に、舌片21aの基部の対応する位置に凹部を設け、溝部43に舌片21aを嵌め込んだときに、溝部43の凸部が舌片21aの凹部に嵌め込まれるようにしてもよい。
【0214】
このようにすれば、一段と確実に、舌片21aを羽根車ボス21bに固定することができる。尚、溝部43に凹部を設け、舌片21aに凸部を設けるようにしてもよい。
【0215】
[6−9.他の実施の形態9]
さらに、上述した第1乃至第5の実施の形態では、紙幣を収納する収納庫14に本発明を適用するようにしたが、これに限らず、羽根車を利用して媒体を集積する他の集積庫(例えばリジェクト庫17や取忘れ保管庫108など)に適用するようにしてもよい。
【0216】
[6−10.他の実施の形態10]
さらに、上述した第1乃至第5の実施の形態では、種々の構成でなる羽根車について説明したが、上述した第1乃至第5の実施の形態の羽根車は一例であり、同様の機能を実現できる構成であれば、他の構成を用いるようにしてもよい。
【0217】
[6−11.他の実施の形態11]
さらに、上述した第1乃至第5の実施の形態では、本発明を、媒体処理装置としての現金自動取引装置10に適用したが、本発明は、これに限らず、羽根車を利用して媒体を集積する媒体集積庫を有する装置であれば、紙幣以外の媒体を扱うコピー機やプリンタ、自動販売機、券売機など、種々の装置に適用することもできる。
【0218】
[6−12.他の実施の形態12]
さらに、本発明は、上述した第1乃至第5の実施の形態と、上述した他の実施の形態とに限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した第1乃至第5の実施の形態と上述した他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
【0219】
例えば、第1の実施の形態と、第3の実施の形態又は第4の実施の形態とを組み合わせることで、第1の実施の形態の舌片21aと羽根車ボス21bとの取付構造を、第3の実施の形態の取付構造又は第4の実施の形態の取付構造に代えるようにしてもよい。
【0220】
また、例えば、第5の実施の形態と、第3の実施の形態又は第4の実施の形態とを組み合わせることで、第5の実施の形態の舌片400aと羽根車ボス400bとの取付構造を、第3の実施の形態の取付構造又は第4の実施の形態の取付構造に代えるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0221】
本発明は、羽根車を利用して媒体を集積する媒体集積庫を有する現金自動取引装置や、コピー機、プリンタ、自動販売機、券売機などの装置で広く利用することができる。
【符号の説明】
【0222】
10……現金自動取引装置、14……収納庫、20……側面ガイド、21、100、200、300、400…羽根車、21a、200a、400a、500、530……舌片、21b、100b、200b、300b、400b……羽根車ボス、22……集積エリア、23……シャフト、30、41、414……開口部、40、210、310、413……シャフト孔、42、417、520……突起、102……つまみ部、230、540……ピン、312、413、415、541……爪部、410、411……ボス半体、412……連結部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフトと、
上記シャフトを回転軸とし、当該シャフトに対して軸方向に直交する軸直交方向に着脱可能な舌片を有し、当該舌片で媒体を叩いて集積エリアに送る羽根車と
を備え、
上記シャフトを覆う壁部に、上記羽根車の舌片を上記軸直交方向に取り出す又は挿入するための開口部が設けられ、
上記羽根車は、上記開口部から上記舌片が突出するように上記シャフトに取り付けられる
媒体集積装置。
【請求項2】
上記羽根車は、
上記シャフトに固定される羽根車ボスと、当該羽根車ボスに取り付けられる上記舌片とで構成される
請求項1に記載の媒体集積装置。
【請求項3】
上記壁部の開口部は、上記羽根車を上記軸直交方向から見た場合の輪郭に沿った形状及び大きさでなる
請求項2に記載の媒体集積装置。
【請求項4】
上記壁部は、
上記媒体を上記集積エリアに送るときのガイドである
請求項1に記載の媒体集積装置。
【請求項5】
上記羽根車ボスは、
中心にシャフトと同径のシャフト孔を有すると共に、側面に当該シャフト孔と繋がる、上記シャフトの径よりも小さな開口部が設けられた略円筒形状となっていて、当該開口部を介して上記シャフトに対して軸直交方向に着脱可能であり、
上記舌片を、上記羽根車ボスごと着脱する
請求項3に記載の媒体集積装置。
【請求項6】
上記羽根車ボスは、
側面に設けられた上記開口部を上記シャフトの径より広げることができ、且つ広げた状態から元に戻るだけの弾性を有している
請求項5に記載の媒体集積装置。
【請求項7】
上記羽根車ボスは、
上記シャフトに対して軸直交方向に押し込まれ又は引っ張られることにより側面に設けられた上記開口部が上記シャフトの径より広がって着脱される
請求項6に記載の媒体集積装置。
【請求項8】
上記羽根車ボスは、
側面の上記開口部と反対側の外側面に、つまむことで当該開口部を広げることのできるつまみ部が設けられ、
上記つまみ部がつままれることにより側面に設けられた上記開口部が上記シャフトの径より広がって着脱される
請求項6に記載の媒体集積装置。
【請求項9】
上記羽根車ボスは、
上記シャフト孔内に突起が設けられ、
上記シャフト孔に上記シャフトが嵌合されたときに、上記突起が上記シャフトに形成されている穴に嵌め込まれる
請求項5に記載の媒体集積装置。
【請求項10】
上記シャフト孔内には複数の突起が設けられ、
上記シャフトにも、上記突起の数と位置に合わせて複数の穴が形成されている
請求項9に記載の媒体集積装置。
【請求項11】
上記舌片は、
上記羽根車ボスの側面に、留め具によって着脱自在に固定される
請求項3に記載の媒体集積装置。
【請求項12】
上記羽根車ボスの側面には、
上記舌片の一端部を挟み込んで着脱自在に固定するための爪部が設けられており、
上記舌片は、
上記羽根車ボスの側面に、上記爪部によって着脱自在に固定される
請求項3に記載の媒体集積装置。
【請求項13】
上記羽根車ボスは、
2つのボス半体のそれぞれの一端を連結部によって開閉自在に連結した構成でなり、当該2つのボス半体が開閉させられることにより着脱され、
さらに上記羽根車ボスには、当該2つのボス半体が閉じたときに、閉じた状態を保持するロック機構が設けられている
請求項3に記載の媒体集積装置。
【請求項14】
シャフトと、上記シャフトを回転軸とし、上記シャフトに対して軸方向に直交する軸直交方向に着脱可能な舌片を有し、当該舌片で媒体を叩いて集積エリアに送る羽根車とを備え、上記シャフト及び上記羽根車を覆う壁部に上記羽根車の舌片を上記軸直交方向に取り出す又は挿入するための開口部が設けられ、上記羽根車が上記開口部から上記舌片が突出するように上記シャフトに取り付けられるようにした媒体集積装置
を備える媒体処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2013−73263(P2013−73263A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−209679(P2011−209679)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】