説明

家禽の集卵用ネスト

【課題】家禽を産卵部屋内部から追い出す際に、残っていた卵の破卵を防ぐことができる家禽の集卵用ネストを提供する。
【解決手段】家禽が産卵する場所であり、床面36が傾斜して形成されている産卵部屋34と、産卵部屋34の床面36の傾斜方向の下方に配置され、床面を転がり落ちる卵を受けて卵を搬送する搬送ベルト32と、産卵部屋34の床面36の傾斜方向の上方側において、産卵部屋34への家禽の出入口38とが設けられた集卵用ネスト30において、産卵部屋34にいる家禽を出入口38から追い出すための追出手段と、追出手段によって家禽を追い出す前に、産卵部屋34の床面36に残っている卵を搬送ベルト32へ転がり落とさせる卵回収手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は家禽の卵を集卵するために用いられる集卵用ネストに関する。
【背景技術】
【0002】
養鶏場等において鶏に卵を産ませる場合、集卵用ネストが用いられることが一般的である。
従来より知られている集卵用ネストについて、図6に基づいて説明する。
ここで説明する集卵用ネストは、平飼いの鶏舎内に配置され、養鶏の産卵場所として設けられているものである。
【0003】
集卵用ネスト10は、鶏舎の長手方向に沿って移動する集卵用のベルトコンベア11と、ベルトコンベア11の両側に配置された産卵部屋12と、産卵部屋12およびベルトコンベア11の上方を覆う屋根13とを備えている。
産卵部屋12へは養鶏が自由に出入りできるように設けられている。
【0004】
産卵部屋12の床面には、床網14が配置されており、産卵部屋12に入ってきた養鶏はこの床網14の上で産卵をする。
床網14はベルトコンベア11に向けて若干傾斜して配置されているので、産卵された卵は、ベルトコンベア11に向けて転がる。産卵部屋12から転がってきた卵は、ベルトコンベア11に載せられて一箇所に集卵される(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0005】
なお、上述してきたような集卵用ネスト10においては、養鶏が産卵部屋12に居座ってしまうことがある。すると、次に産卵したい養鶏が産卵部屋12に入れなくなるので、養鶏の産卵部屋12での居座りを防止することが要望されていた。
そこで、床網14を出入口方向に持ち上げたり、あるいは壁15を移動させて養鶏を産卵部屋12から追い出す追い出し機能が従来より採用されていた(非特許文献1、非特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−172899号公報
【特許文献2】特開2007−14216号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】東西産業貿易株式会社 ベンコマチック平飼い用自動化システム p2−p3 [online] [平成21年6月29日検索] インターネット<URL:http://www.tohzai-sangyo.co.jp/benko2.pdf>
【非特許文献2】大宮製作所 平飼ネストシステム “ヤンセンの豊富な機能 独自の追い出し装置〜エクスペルシステム〜” [online] [平成21年6月29日検索] インターネット<URL:http://www.omiya-ss.co.jp/pro_tbjansen.html#jan_siyo>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
追い出し機能によって、養鶏が産卵部屋内に居座ることはなくなる。しかし、追い出し機能として床網が出入口方向に傾いた場合には、床網に卵が残っていると、居残っていた養鶏によってつぶされてしまったり、出入口方向に転がってしまう等、破卵のおそれがあるという課題がある。
また、壁が移動して養鶏を追い出す場合も同様に、床網に卵が残っていると、居残っていた養鶏によってつぶされてしまったり、移動する壁によってつぶされる等、破卵のおそれがあるという課題がある。
【0009】
そこで本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、家禽を産卵部屋内部から追い出す際に、残っていた卵の破卵を防ぐことができる家禽の集卵用ネストを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明にかかる家禽の集卵用ネストによれば、家禽が産卵する場所であり、床面が傾斜して形成されている産卵部屋と、前記産卵部屋の床面の傾斜方向の下方に配置され、床面を転がり落ちる卵を受けて卵を搬送する搬送ベルトと、前記産卵部屋の床面の傾斜方向の上方側において、産卵部屋への家禽の出入口とが設けられた集卵用ネストにおいて、前記産卵部屋にいる家禽を前記出入口から追い出すための追出手段と、前記追出手段によって家禽を追い出す前に、産卵部屋の床面に残っている卵を前記搬送ベルトへ転がり落とさせる卵回収手段とを備えることを特徴としている。
この構成を採用することによって、家禽を産卵部屋から追い出す前に、床面に残っている卵を転がり落とさせるので、家禽の追い出し時における破卵を防止することができる。
【0011】
また、前記床面は、床面の傾斜角を変更可能に動作させるために、搬送ベルト側に位置する支持部を支点として回動可能に設けられており、前記卵回収手段は、床面の出入口側を上昇させることによって床面の傾斜角を大きくすることにより、床面に残っている卵を前記搬送ベルトへ転がり落とさせることを特徴としてもよい。
【0012】
なお、前記床面の下方に、床面の下面に当接して床面を上昇させる動作板が設けられ、前記床面は、出入口側端部が、軸線が水平方向に延びる第1の回動軸を中心にして前記動作板に回動可能に設けられ、前記動作板は、出入口側端部が、床面の第1の回動軸の位置よりも出入口側に位置して軸線が水平方向に延びる第2の回動軸を中心にして回動可能に設けられ、前記床面は、前記支持部が載置されている部位に対して離間可能に設けられ、前記動作板を上昇させるべく動作板から上方に延びるワイヤが設けられ、該ワイヤを巻き取るためのワイヤ巻き取り部が設けられ、ワイヤ巻き取り部を回動させるモータが設けられ、前記モータが駆動してワイヤ巻き取り部が回動すると、前記ワイヤがワイヤ巻き取り部に巻き取られ、ワイヤが巻き取られることにより前記動作板が第2の回動軸を中心に回動して、第1の回動軸を上昇させて前記床面の出入口側を上昇させ卵を搬送ベルトに転がり落とさせ、動作板が床面の下面に当接すると床面が動作板と一体に第2の回動軸を中心に回動して産卵部屋内の家禽を追い出すことを特徴としてもよい。
この構成によれば、動作板の一方方向への回動動作により、連続して床面を搬送ベルト方向への傾斜と出入口方向への傾斜を行うことができるので、簡単な構成で容易に卵回収と家禽追い出しを実現できる。このため、大幅なコスト増加を伴わずに破卵を防止することができる。
また、床面が搬送ベルト方向に傾斜してから、出入口方向に傾斜するので、床面が搬送ベルト方向に傾斜したことで家禽に追い出し手段が動作したことを知らせることができ、家禽を無事に追い出すこともできる。
【発明の効果】
【0013】
本発明にかかる家禽の集卵用ネストによれば、家禽を追い出す際の破卵を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】家禽の集卵用ネストの全体構成を示す側面図である。
【図2】図1に示す家禽の集卵用ネストを横方向に2つ接続したところを示す正面図である。
【図3】床網と動作板を詳細に説明するための説明図である。
【図4】卵回収手段を動作させたところを示す説明図である。
【図5】追出手段を動作させたところを示す説明図である。
【図6】従来の集卵用ネストの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
家禽の集卵用ネストの全体構成について説明する。
図1に本実施形態の集卵用ネストの側面図を、図2に正面図を示す。図1は集卵した卵の搬送方向正面からみたところであり、図2では卵の搬送方向は紙面横方向となっている。また、図2では、横方向に2つの集卵用ネストを接続したところを示している。さらに、産卵部屋34の出入口38の具体的構成については省略している。
【0016】
本実施形態の集卵用ネスト30は、家禽としての鶏に卵を産ませ、産ませた卵を自動的に集めるために鶏舎内に配置される構造物である。本実施形態では、集卵用ネスト30は、ブロイラーの種卵を採集するために用いているが、特にこのような場合に限定されるものではない。
なお、本発明の集卵用ネストは、対象となる家禽として鶏以外にも、ウズラ、七面鳥、アヒル、ガチョウ等にも採用できる。
【0017】
集卵用ネスト30は、所定の間隔で配置された脚21と、脚21どうしの間に掛け渡された根太22とを備えている。根太22の上方には、根太22と同様に脚21どうしの間に掛け渡されたベース台24が配置されている。
また、ベース台から上方に向けて、側面を仕切る仕切部29が配置されており、仕切部29の上端部には、仕切部29どうしの間に掛け渡された梁25が設けられており、梁25の上方には屋根26が設けられている。
【0018】
集卵用ネスト30は、鶏舎の長手方向に沿って卵を搬送する搬送ベルト32を備えている。搬送ベルト32は、無端条に形成されたベルトが複数のローラに掛け渡されて駆動するように設けられている。
搬送ベルト32の進行方向に対して両側に、鶏に卵を産ませるための産卵部屋34が、搬送ベルト32を挟んで向かいあって設けられている。なお、本実施形態では、搬送ベルト32の両側に産卵部屋34が設けられているが、搬送ベルト32の片側のみに産卵部屋34が設けられている構成であってもよい。
【0019】
産卵部屋34は、搬送ベルト32側にガード板27が設けられており、鶏が搬送ベルト32に落下しないように設けられている。ガード板27の下方と産卵部屋34の底面との間は、卵だけ通過できる程度の大きさに形成された卵排出口33が設けられている。産卵部屋34で産卵された卵は、卵排出口33から、搬送ベルト32の上に転がり落ちる。
【0020】
産卵部屋34のガード板27と向かいあう位置には、産卵部屋34内へ鶏が出入りするための出入口38が設けられている。出入口38は、壁の一部が開口して構成され、この開口部上端付近から下方に向けて垂れ下がったのれん状の部材によって構成されている。
【0021】
産卵部屋34の底面は、搬送ベルト32側が下方となるように傾斜して配置された床網36が設けられている。床網36は、網状であるので鶏の糞等を下方に落下させることができる。なお、図示していないが、床網36は産卵された卵が破卵しないように、衝撃吸収性のある材質で表面が覆われていてもよいし、マットなどにより搬送ベルト32側へ転がりやすく破卵しにくい部材を使用するとよい。
【0022】
図3に床網と動作板の構造の拡大図を示す。
床網36は、ベース台24に上方に向けて突出するように設置された複数のベース37a、37bによって下面が保持されている。各ベース37a、37bの上面は、通常時(産卵部屋34内で鶏が卵を産める状態)の傾斜角と同じ傾斜角の斜面となっている。ベース37aが床網36の搬送ベルト32側端部を保持し、ベース37bが床網36の搬送ベルト32側と出入口38側のほぼ中間を保持している。床網36の出入口38側端部は、ベースではなく、後述する動作板42に取り付けられている。
なお、各ベース37a,37bに対し、床網36は載置されているだけであり、固定されてはいない。
【0023】
この複数のベース37a、37bの高さが異なるため、床網36は傾斜して配置される。本実施形態では、搬送ベルト32側に設けられたベース37aは、搬送ベルト32側と出入口38側との中間に設けられたベース37bよりもその高さが低く形成されている。このため、複数のベース37a,37bの上に載置された床網36は、搬送ベルト32側が下方となるように傾斜している。ちなみに、本実施形態では、通常時(産卵部屋34内で鶏が卵を産める状態)の傾斜角が6.5°となるように、各ベース37a,37bの高さが設定されている。
【0024】
床網36の下面には、各ベース37a,37bに当接して床網36を支持する支持部39a,39bが設けられている。各支持部39a,39bは、ベース37a,37bの上面に当接するコの字状の金属製の部材である。各支持部39a,39bは、コの字の一端部と他端部とが傾斜方向に沿って配置されている。
【0025】
したがって、各ベース37a,37b上に床網36が載置されている場合において、出入口38側が上昇すると、床網36は支持部39aのコの字の一端部を支点として回動し、床網36の傾斜角が大きくなる。
このように、床網36の傾斜角を大きくした場合(例として11.5°)においては、通常時の6.5°の傾斜角では転がらなかった卵であっても容易に転がり落とすことができる。
【0026】
なお、床網36の支持部39aの支点としては、回動シャフトが設けられていてもよく、床網36の下面において、ベース37aの上面との間で角度変更が可能であればよい。
【0027】
床網36の下方には、動作板42が設けられている。動作板42は、出入口38側の端部が仕切部29の側面に、第2の回動軸44によって回動可能に取り付けられている。第2の回動軸44は、軸線方向が搬送ベルト32の搬送方向に沿った水平方向を向いている。
さらに、動作板42の第2の回動軸44よりも搬送ベルト32側の位置には、床網36の出入口38方向の端部が第1の回動軸45を介して取り付けられている。第1の回動軸45は、軸線方向が搬送ベルト32の搬送方向に沿った水平方向を向いている。このため、床網36は動作板42に対して出入口38側端部を中心に回動できる。
【0028】
動作板42の搬送ベルト32側の端部には、動作板42を動作させるためのワイヤ46が接続されている。
ワイヤ46は、仕切部29と梁25の連結部分に配置されたワイヤ巻き取り部48から延出されている。ワイヤ巻き取り部48は、搬送ベルト32の搬送方向に沿って延びるシャフトであり、このシャフトがモータ50によって回転駆動させられる。シャフトが回転すると、延びているワイヤ46を巻き上げ、動作板42の搬送ベルト32側の端部が上昇させられる。
【0029】
動作板42の動作と床網36の動作について、図3〜図5に基づいて説明する。
モータ50が駆動してワイヤ46が巻き上げられると、動作板42の出入口38側の端部の第2の回動軸44を中心にして動作板42は回動して、搬送ベルト32側の端部が上昇する。このとき、動作板42の回動に伴って、動作板42の中途部に第1の回動軸45(床網36の出入口38側の端部)を介して取り付けられた床網36の出入口38側の端部が上昇する。
【0030】
床網36の出入口38側の端部が上昇すると、床網36は、支持部39aの一端部を支点として回動および搬送ベルト32方向へ若干スライド移動する。このため、床網36は、徐々に傾斜角を増していく。傾斜角が大きくなることにより、産卵部屋34内に残っている卵を搬送ベルト32へ転がり落とすことができる。
なお、動作板42の上面全体が床網36の下面に当接した時点で、床網36の支持部39aを支点とした回動動作は終了するが(図4の状態)、この状態で動作が所定時間停止するようにモータ50によって電気的な制御がされる。このように、床網36の傾斜角が最も大きい位置で所定時間停止することにより、床網36の表面にとどまっている卵を確実に搬送ベルト32へ転がり落とすことができる。
【0031】
このように追い出し動作が行われる前に床網36の傾斜角が大きくなるので、鶏に追い出しが行われることを前もって知らせることができる。したがって、このような動作を学習した鶏は、一旦停止している間に鶏は出入り口38から外へ逃げることもできる。
【0032】
動作板42は、動作板42の上面全体が床網36の下面に当接した後に所定時間その位置で停止した後、さらに同一方向にワイヤ46によって牽引されることで、床網36を動作板42下から押し上げて床網36を動作板42の動作と一体に回動させる。
動作板42は、第2の回動軸44を中心に回動し続け、これに伴って床網36も第2の回動軸44を中心に出入口38側に傾くように回動する。
【0033】
動作板42は、鶏が産卵部屋34内には居られない程度の角度にまで起き上がったのち(図5の状態)、今までの回動方向と逆方向に動作する。すなわち、鶏を追い出した後は床網36が初期位置にまで戻るように、搬送ベルト32側が下方に傾斜するように回動する。
床網36が初期位置(図3の状態)にまで戻ると動作板42の動作は終了する。
【0034】
なお、モータ50には、モータ制御部(図示せず)が接続されており、モータ50の駆動開始時刻およびワイヤ巻き取り部48が所定の回転数だけ回転した後に停止し、その後所定回転数逆回転するようにあらかじめ設定されている。
具体的には、モータ制御部は何時間間隔でモータ50を駆動させるかあらかじめ設定されている。例えば1日2回〜3回程度駆動して鶏を追い出すようにすればよい。
また、動作板42の最大起き上がり位置までワイヤを引っ張るためには、どの程度モータを回転させれば良いかを算出しておき、この算出された回転数だけモータを駆動させた後、再度同じ回転数だけ逆回転させるようにモータ制御部に設定がされている。
【0035】
上述してきた実施形態では、1つの駆動手段(モータ50)による同一の動作によって、追出手段と卵回収手段の双方を駆動させることができる。したがって、簡単な構成でコストをかけずに鶏の追い出しと卵の回収を実行することができる。
【0036】
なお、本発明としては上述してきた実施形態に限定することはない。
例えば、鶏を産卵部屋34から追い出す追出手段が、床網36が出入口38側に傾くのではなく、ガード板27が出入口38側に移動して鶏を追い出すようにしてもよい。この場合においても、ガード板27の動作前に卵回収手段として、床網36の搬送ベルト32に対する傾斜角をさらに大きくする構成を採用することができる。
【符号の説明】
【0037】
21 脚
22 根太
24 ベース台
25 梁
26 屋根
27 ガード板
29 仕切部
30 集卵用ネスト
32 搬送ベルト
33 卵排出口
34 産卵部屋
36 床網
37a,37b ベース
38 出入口
39a,39b 支持部
42 動作板
44 第2の回動軸
45 第1の回動軸
46 ワイヤ
48 ワイヤ巻き取り部
50 モータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
家禽が産卵する場所であり、床面が傾斜して形成されている産卵部屋と、
前記産卵部屋の床面の傾斜方向の下方に配置され、床面を転がり落ちる卵を受けて卵を搬送する搬送ベルトと、
前記産卵部屋の床面の傾斜方向の上方側において、産卵部屋への家禽の出入口とが設けられた集卵用ネストにおいて、
前記産卵部屋にいる家禽を前記出入口から追い出すための追出手段と、
前記追出手段によって家禽を追い出す前に、産卵部屋の床面に残っている卵を前記搬送ベルトへ転がり落とさせる卵回収手段とを備えることを特徴とする家禽の集卵用ネスト。
【請求項2】
前記床面は、床面の傾斜角を変更可能に動作させるために、搬送ベルト側に位置する支持部を支点として回動可能に設けられており、
前記卵回収手段は、床面の出入口側を上昇させることによって床面の傾斜角を大きくすることにより、床面に残っている卵を前記搬送ベルトへ転がり落とさせることを特徴とする請求項1記載の家禽の集卵用ネスト。
【請求項3】
前記床面の下方に、床面の下面に当接して床面を上昇させる動作板が設けられ、
前記床面は、出入口側端部が、軸線が水平方向に延びる第1の回動軸を中心にして前記動作板に回動可能に設けられ、
前記動作板は、出入口側端部が、床面の第1の回動軸の位置よりも出入口側に位置して軸線が水平方向に延びる第2の回動軸を中心にして回動可能に設けられ、
前記床面は、前記支持部が載置されている部位に対して離間可能に設けられ、
前記動作板を上昇させるべく動作板から上方に延びるワイヤが設けられ、
該ワイヤを巻き取るためのワイヤ巻き取り部が設けられ、
ワイヤ巻き取り部を回動させるモータが設けられ、
前記モータが駆動してワイヤ巻き取り部が回動すると、前記ワイヤがワイヤ巻き取り部に巻き取られ、ワイヤが巻き取られることにより前記動作板が第2の回動軸を中心に回動して、第1の回動軸を上昇させて前記床面の出入口側を上昇させ卵を搬送ベルトに転がり落とさせ、動作板が床面の下面に当接すると床面が動作板と一体に第2の回動軸を中心に回動して産卵部屋内の家禽を追い出すことを特徴とする請求項1または請求項2記載の家禽の集卵用ネスト。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−15613(P2011−15613A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−160359(P2009−160359)
【出願日】平成21年7月7日(2009.7.7)
【特許番号】特許第4519939号(P4519939)
【特許公報発行日】平成22年8月4日(2010.8.4)
【出願人】(000150453)株式会社中嶋製作所 (8)
【Fターム(参考)】