説明

密封アセンブリおよび閉止バルブアセンブリを有する外科用アクセス装置

【課題】アクセス装置ならびに関連する密封および閉止バルブアセンブリの提供。
【解決手段】外科用アクセス装置であって、アクセス筐体と、該アクセス筐体から延びるアクセス部材104であって、該アクセス筐体および該アクセス部材は、外科用物品の通行用の長手の通路を有する、アクセス部材と、該アクセス筐体内に配置され、該外科用物品のまわりの密封を形成する物品密封部を有する密封マウント136と、該密封マウントの遠位で該筐体に取り付けられ、かつインターフェース部分およびそこから延びる閉止部分を含む閉止バルブ138であって、該インターフェース部分は、該密封マウントと接触関係にあり、該外科用物品の角度のある動きの間、該密封マウントとの実質的な密封および該長手の通路内の実質的な密封を維持するように適合された概して弾性的な材料を含む、閉止バルブとを備える、外科用アクセス装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本出願は、2009年3月30日に出願された米国仮出願第61/164,597号の利益および該出願に対する優先権を主張するものであり、該出願の内容全体は、参考として本明細書中に援用される。
【0002】
(技術分野)
本開示は、腔部への外科用物品の導入を可能にするために、下にある体腔にアクセスする外科用アクセス装置に関する。特に、本開示は、外科用物品の操作の間、物品のまわりの密封およびアクセス装置の通路内の密封を維持しながら、外科用物品を密封の係合において受け入れるように適合された密封アセンブリおよび閉止バルブアセンブリを含むアクセス装置に関する。
【背景技術】
【0003】
最小侵襲性の処置および腹腔鏡的処置は、概して、身体に挿入される任意の器具類が密封されることを必要としており、すなわち、対策が、例えば外科的な領域がガス注入される外科的処置などにおいて、ガスおよび/または流体が内視鏡的な切開を通って身体に入らず、または身体から出ないことを保証するために行われなければならない。そのような処置の間に、腹腔などの解剖学的な腔への管の導入が、トロカールおよびカニューレアセンブリを組み込むシステムによって通常遂行される。カニューレが腹腔の内部と直接的に連絡するので、内部の腹腔に達する、患者の身体の開口へのカニューレの挿入は、腹腔と外部の大気との間で流体密なインターフェースを維持するように適合されるべきである。腔の内部領域の気圧の完全性を維持する必要性を考慮して、広い範囲の外科的な器具類の導入を可能にし、かつ腔の内部領域の気圧の完全性を維持する、カニューレ用の密封アセンブリが望ましい。この点に関して、そのような密封要件を達成するための多くの試みが従来技術において存在してきた。しかしながら、従来の密封アセンブリが直面した問題は、器具類の様々なサイズに適応することができないことである。さらに、器具類のまわりと、カニューレの通路内との両方の密封の完全性を維持することに関して、カニューレ内の器具類のアンギュレーション(すなわち、角度のある動き)および/または操作が、しばしば問題を提示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
広い範囲の外科用器具類の導入と、該器具類の操作における角度のある動きとを可能にし、かつ体腔の内部領域の気圧の完全性を維持する、カニューレ用の密封アセンブリに対するニーズが存在している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(概要)
従って、本開示は、外科用アクセス装置を対象としており、該外科用アクセス装置は、アクセス筐体と、該アクセス筐体から延びるアクセス部材と、該アクセス筐体内に配置され、外科用物品のまわりの密封を形成する物品密封部を有する密封マウントと、該密封マウントの遠位で該筐体に取り付けられているモノリシック閉止バルブとを含んでいる。該アクセス筐体および該アクセス部材は、外科用物品の通行用の長手の通路を規定する。該閉止バルブは、インターフェース部分と、該インターフェース部分から延びる閉止部分とを含んでいる。該インターフェース部分は、該密封マウントとの接触関係にあり、該外科用物品の角度のある動きの間、該密封マウントとの実質的な密封および該長手の通路内の実質的な密封を維持するように適合された概して弾性的な材料を含んでいる。
【0006】
別の実施形態において、外科用アクセス装置は、アクセス筐体と、該アクセス筐体から延びるアクセス部材と、該アクセス筐体内に配置され、該外科用物品のまわりの密封を形成する物品密封部を有する物品密封マウントと、該物品密封マウントの遠位で該筐体に取り付けられている閉止バルブとを含んでいる。該アクセス筐体および該アクセス部材は、外科用物品の通行用の長手の通路を有している。該物品密封マウントは、該外科用物品の操作の際に、該長手の軸に対する角度のある動きおよび回転の動きのうちの少なくとも1つに適応する。該閉止バルブは、インターフェース部分と、該インターフェース部分から延びる閉止部分とを含んでいる。該インターフェース部分は、該物品密封マウントとの接触関係にあり、該物品密封マウントの角度のある動きの間、該物品密封マウントとの実質的な密封および該長手の通路内の実質的な密封を維持するように適合された概して弾性的な材料を含んでいる。
【0007】
上記閉止部分は、上記外科用物品が存在しないときに実質的に閉鎖するように適応され得る。上記閉止バルブは、モノリシックに形成され得る。上記インターフェース部分は、上記物品密封マウントを少なくとも部分的に収容する開口部を規定し得る。該インターフェース部分は、該開口部に隣接する傾斜したインターフェース表面を規定し得る。該傾斜したインターフェース表面は、該物品密封マウントと接触するための寸法にされ、該物品密封マウントの角度のある動きを容易にする一方で、該物品密封マウントと該閉止バルブとの上記実質的な密封を維持し得る。
【0008】
上記物品密封マウントは、湾曲した外側マウント表面を有する実質的に半球の部材であり得、上記閉止バルブのインターフェース部分は、概して該湾曲した外側マウント表面に対応する湾曲したインターフェース表面を規定し得る。それぞれの表面は、構成要素間の実質的な密封関係を確立し維持しながら、該閉止バルブに対する該物品密封マウントの角度のある動きまたは回転の動きを可能にするように協働する。
【0009】
上記アクセス筐体は、内側壁と外側壁とを含み得る。上記物品密封マウントは、該内側壁と該外側壁との間で規定された環状の空間内に少なくとも部分的に収容され得る。該内側壁は、該物品密封マウントに隣接する湾曲した表面を含んでいる。該湾曲した表面は、該物品密封マウントの角度のある動きの間、該物品密封マウントの湾曲した内側マウント表面と協働する。上記インターフェース部分は、上記長手の通路に存在する与圧環境に応答して、該物品密封マウントに向かって付勢されるように適合される。
【0010】
本開示は、アクセス装置ならびに関連する密封アセンブリおよび閉止バルブアセンブリを、構成要素の数が低減された状態において提供する一方で、外科用器具のアンギュレーションの間の密封アセンブリの有効性を増大させ、さらに組み立てコストを低減する。
【0011】
例えば、本発明は、以下を提供する。
(項目1)
外科用アクセス装置であって、
アクセス筐体と、
該アクセス筐体から延びるアクセス部材であって、該アクセス部材は、長手の軸および近位の端部および遠位の端部を規定し、該アクセス筐体および該アクセス部材は、外科用物品の通行用の長手の通路を有する、アクセス部材と、
該アクセス筐体内に配置され、該外科用物品のまわりの密封を形成する物品密封部を有する密封マウントと、
該密封マウントの遠位で該筐体に取り付けられているモノリシック閉止バルブであって、
該閉止バルブは、インターフェース部分と、該インターフェース部分から延びる閉止部分とを含み、
該インターフェース部分は、該密封マウントとの接触関係にあり、該外科用物品の角度のある動きの間、該密封マウントとの実質的な密封および該長手の通路内の実質的な密封を維持するように適合された概して弾性的な材料を含んでいる、
モノリシック閉止バルブと
を備える、外科用アクセス装置。
(項目2)
外科用アクセス装置であって、
アクセス筐体と、
該アクセス筐体から延び、かつ長手の軸を規定し、近位の端部および遠位の端部を有するアクセス部材であって、該アクセス筐体および該アクセス部材は、外科用物品の通行用の長手の通路を有する、アクセス部材と、
該アクセス筐体内に配置され、該外科用物品のまわりの密封を形成する物品密封部を有する物品密封マウントであって、該物品密封マウントは、該外科用物品の操作の際に、該長手の軸に対する角度のある動きおよび回転の動きのうちの少なくとも1つに適応している、物品密封マウントと、
該物品密封マウントの遠位で該筐体に取り付けられている閉止バルブであって、
該閉止バルブは、インターフェース部分と、該インターフェース部分から延びる閉止部分とを含み、
該インターフェース部分は、該物品密封マウントとの接触関係にあり、該物品密封マウントの角度のある動きの間、該物品密封マウントとの実質的な密封および該長手の通路内の実質的な密封を維持するように適合された概して弾性的な材料を含んでいる、
閉止バルブと
を備える、外科用アクセス装置。
(項目3)
上記閉止部分は、上記外科用物品が存在しないときに、実質的に閉鎖するように適応されている、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科用アクセス装置。
(項目4)
上記閉止バルブは、モノリシックに形成されている、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科用アクセス装置。
(項目5)
上記インターフェース部分は、上記物品密封マウントを少なくとも部分的に収容する開口部を規定する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科用アクセス装置。
(項目6)
上記インターフェース部分は、上記開口部に隣接する傾斜したインターフェース表面を規定し、該傾斜したインターフェース表面は、上記物品密封マウントと接触し、かつ該物品密封マウントの角度のある動きを容易にするための寸法にされ、該物品密封マウントと上記閉止バルブとの間の上記実質的な密封を維持する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科用アクセス装置。
(項目7)
上記物品密封マウントは、湾曲した外側マウント表面を有する実質的に半球の部材であり、上記インターフェース部分は、概して該物品密封マウントの該湾曲した外側マウント表面に対応する湾曲したインターフェース表面を規定し、
該湾曲した外側マウント表面と該湾曲したインターフェース表面とは、該物品密封マウントと上記閉止バルブとの間の上記実質的な密封を確立するように協働し、該物品密封マウントの角度のある動きを容易にする、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科用アクセス装置。
(項目8)
上記アクセス筐体は、内側壁と外側壁とを含み、上記物品密封マウントは、該内側壁と該外側壁との間で規定された開放空間内に少なくとも部分的に収容されている、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科用アクセス装置。
(項目9)
上記内側壁は、上記物品密封マウントに隣接する湾曲した表面を含み、該湾曲した表面は、該物品密封マウントの角度のある動きの間、該物品密封マウントの湾曲した内側表面と協働する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科用アクセス装置。
(項目10)
上記インターフェース部分は、上記長手の通路に存在する与圧環境に応答して、上記物品密封マウントに向かって付勢されるための寸法にされている、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科用アクセス装置。
【0012】
(摘要)
外科用アクセス装置は、アクセス筐体と、該アクセス筐体から延びるアクセス部材と、該アクセス筐体内に配置され、かつ外科用物品のまわりの密封を形成する物品密封部を有する密封マウントと、該密封マウントの遠位で該筐体に取り付けられているモノリシック閉止バルブとを含んでいる。該アクセス筐体および該アクセス部材は、外科用物品の通行用の長手の通路を規定する。該閉止バルブは、インターフェース部分と、該インターフェース部分から延びる閉止部分とを含んでいる。該インターフェース部分は、該密封マウントと接触関係にあり、該外科用物品の角度のある動きの間、該密封マウントとの実質的な密封および該長手の通路内の実質的な密封を維持するように適合された概して弾性的な材料を含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本開示の上記の特徴は、図面を参照して以下の本明細書中に記載されている特定の実施形態の、以下の詳細な説明を参照することによって、さらに容易に明らかとなり、よりよく理解されるであろう。
【図1】図1〜図2は、本開示の原理に従った、外科用アクセス装置の斜視図である。
【図2】図1〜図2は、本開示の原理に従った、外科用アクセス装置の斜視図である。
【図3】図3は、アクセス装置の部品が分解された斜視図であり、アクセス筐体、アクセス部材、物品密封マウントおよび閉止バルブを例示している。
【図4】図4は、アクセス筐体の断面図であり、アクセス筐体内に取り付けられた物品密封マウントおよび閉止バルブを例示している。
【図5A】図5Aは、アクセス装置の物品密封マウントおよび閉止バルブの斜視図である。
【図5B】図5Bは、閉止バルブの斜視図である。
【図5C】図5Cは、図5Bの線5C−5Cに沿ってとられた閉止バルブの断面図である。
【図6】図6は、アクセス装置の断面図であり、その中で位置決めされた外科用物品を例示している。
【図7】図7は、外科用物品によって患者内部の腔にアクセスしているアクセス装置を例示する図である。
【図8】図8は、閉止バルブの代替の実施形態の斜視図である。
【図9】図9は、図8の線9−9に沿ってとられた、図8の閉止バルブの断面図である。
【図10】図10は、図8および図9の物品密封マウントおよび閉止バルブの組み立て状態における斜視図である。
【図11】図11は、図10の線11−11に沿ってとられた物品密封マウントおよび閉止バルブの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示は、物品密封マウントおよび閉止バルブアセンブリを含むアクセス装置に関し、該物品密封マウントおよび閉止バルブアセンブリは、従来技術に比べて構成要素の数が低減されており、それによって、外科用器具のアンギュレーション(angulation)の間のアセンブリの有効性を増大させ、一方で組み立てコストをも低減する。物品密封マウントおよび閉止バルブアセンブリは、インターフェース部分との接触または閉止バルブの密封を維持しながら、動くことが可能な密封を含み、それによって、装置の通路内の密封の完全性を維持し得る。
【0015】
アクセス装置は、器具類についての流体密なインターフェースを維持しながら、挿入に適応した器具類を含む外科用物品の様々なタイプの導入および操作を可能にすることにより、外科的処置の気圧の完全性をガスおよび/または流体の漏出から保護する。特に、アセンブリは、外科用器具の角度のある操作に適応する。本開示のこの特徴は、ガスおよび/または流体の体腔への導入および体腔からの排出を望ましく最小化する。
【0016】
アクセス装置は、腹腔鏡的または関節鏡的処置において用いられる任意の適切なカニューレアセンブリであり得る。アクセス装置はまた、例えば、手で補助した最小侵襲性の腹腔鏡的処置の間、外科医の手の受け入れに適応し得る。
【0017】
物品または器具類の例は、外科医の手、クリップアプライヤ、把持器、解剖器具、レトラクタ、ステープラ、レーザプローブ、写真用デバイス、内視鏡および腹腔鏡、管などを含んでいる。そのような器具は、「器具または器具類」として本明細書中に総称的に表される。
【0018】
以下の説明においては、慣習的に、用語「近位の」または「後の」は、オペレータに最も近い器具の部分を表し、一方で、用語「遠位の」または「前の」は、オペレータから器具の遠隔の部分を表している。
【0019】
ここで図面を参照すると、そこにおいて、同様な参照番号は、いくつかの図にわたって同一の部分または実質的に類似の部分を識別する。図1〜図2は、本開示の原理に従った、アクセス装置100の例示的な実施形態を示している。アクセス装置100は、腔壁を腹腔内の内臓からもち上げるための適切なガス(例えば、CO)によって腹腔がガス注入される腹腔鏡的外科処置とともに利用される腹腔鏡的カニューレアセンブリであり得る。カニューレアセンブリは、閉塞具アセンブリ(図示されていない)とともに用いられ得、該閉塞具アセンブリは、カニューレアセンブリの通路内に位置決め可能な器具(例えば、鋭利かつ/または尖頭の形状か、刃のない形状か、または任意の他の適切な形状)である。閉塞具アセンブリは、腹壁に侵入するために利用され、次いで後にカニューレアセンブリから取り外されることにより、処置を実行するために利用される外科用の器具類の導入を可能にする。代替案において、アクセス装置100は、関節鏡的外科処置に関連して用いられる関節鏡的カニューレアセンブリであり得る。
【0020】
図1〜図2とともに図3〜図4を参照すると、アクセス装置100は、アクセス筐体102と、アクセス筐体102から延びる細長いアクセス部材104とを含んでいる。アクセス筐体102は、従来の手段を介して互いに接続された複数の筐体部分、すなわち、第一の筐体部分106と、第二の筐体部分108とを含み得る。一実施形態において、第一の筐体部分106と第二の筐体部分108とは、取り付けねじ110の使用によって接続され、取り付けねじ110は、第一の筐体部分106の開口部112と、第二の筐体部分108の、構成要素を接続するためにねじ山が付けられた開口部114とを通って延びている。第一の筐体部分106と第二の筐体部分108とを接続する他の手段がまた、接着材、セメント、溶接などの使用によることを含み想起される。代替案において、第一の筐体部分106および第二の筐体部分108は、一体にまたはモノリシックに形成された単一の構成要素であり得る。
【0021】
さらに図1〜図4を参照すると、第一の筐体部分106は、環状のまたは円筒形の内側ガイド壁116と、内側ガイド壁116に関して半径方向に外方向に配置された外側壁118とを含んでいる。内側ガイド壁116は、中央通路部120を規定し、中央通路部120は、外科用物品または器具(図示されていない)を受け入れ、かつ器具をアクセス筐体102内で横方向に拘束するための寸法にされる。内側ガイド壁116は概して、外形において円筒形であり、遠位の弓形の表面122で終わっている。内側ガイド壁116と外側壁118とは、内部の耐力(bearing)表面126で終わる環状の空間124をそれらの間に規定する。
【0022】
アクセス部材104は、アクセス部材の長さに沿って延びる長手の軸「K」を規定しているスリーブ部材であり得る。アクセス部材104は、アクセス部材104の近位の端部または後の端部132から遠位の端部または前の端部134を通して延びる内部の長手の通路部130を規定する外側スリーブ壁128を含んでいる。アクセス部材104の長手の通路部130は、アクセス筐体102の中央通路部120と概ね長手方向に位置が合っていることにより、アクセス装置100を通して、外科用物品の通行用の共通の長手の通路部120、130を規定する。アクセス部材104は、第二の筐体部分108と接続された別個の構成要素であり得るか、または示されているように、第二の筐体部分108とモノリシックに形成され得る。アクセス部材104は、ステンレス鋼または高分子材料などのような他の硬質の材料から形成され得る。アクセス部材104は、透明であるか、または不透明であり得る。アクセス部材104の直径は、変わり得るが、腹腔鏡的技術または関節鏡的技術において用いられるときには、一般に、約3mm〜約15mmに及び得る。手で補助した最小侵襲性のアプローチを用いる場合には、アクセス部材の直径は、実質的に15mmを超え得る。
【0023】
ここで図3〜図6を参照すると、アクセス装置100はさらに、それぞれがアクセス筐体102内で少なくとも部分的に配置されている物品密封マウント136と、閉止バルブ138とを含んでいる。物品密封マウント136は、外科用物品のまわりの密封を形成するように適合された物品密封部140を含んでいる。物品密封マウント136は、形状において、実質的に平坦であり得るか、あるいは概して球形であるか、または示されているように、半球形であり得る。物品密封マウント136の製作材料は、エラストマー材料、高分子材料および/またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0024】
物品密封マウント136は、内側ガイド壁116と外側壁118との間で規定された環状の空間124内に少なくとも部分的に受け入れられ、長手の軸「K」に対する物品密封マウント136のアンギュレーション、すなわち、角度のある動きを可能にする態様で取り付けられ得る。特に、物品密封マウント136は、長手の軸「K」と合致し得る回転軸「m」のまわりの回転の動き「r」が可能である。さらに、物品密封マウント136が、外科用器具「i」(図6)の角度のある動きに応答して、方向矢印「b」の方向で長手の軸「K」に対して旋回するか、または角度をつけ得る。旋回の動きの間、物品密封マウント136が、アクセス筐体102の内側ガイド壁116と外側壁118との間で規定された環状の空間124をトラバースする(traverse)。物品密封マウント136が旋回する動きまたは角度をつける動きの範囲は、環状の空間124に隣接する内部の耐力表面126によって制限され得る。この複雑な動きの範囲は、外科医が外科用器具「i」または物品を多くの方向において操作することを可能にし、従って、下にある組織部位へのアクセス能力を高め、外科的処置の実行を容易にしている。
【0025】
図5〜図6に最もよく示されているように、物品密封マウント136および物品密封部140は、内側のマウント表面142と、外側のマウント表面144とを含んでいる。内側マウント表面142は、概して、第一の筐体部分106の内側ガイド壁116の遠位の弓形の表面122(図3および図4)に対応する弓形の輪郭を規定する。アクセス筐体102に対する物品密封マウント136の操作の間、内側マウント表面142は、第一の筐体部分106の内側ガイド壁116の弓形の表面122をトラバースする(旋回の動きおよび回転の動きを含む)。内側マウント表面142および/または第一の筐体部分106の弓形の表面122は、物品密封マウント136の動きを容易にする潤滑性の被覆を含み得る。
【0026】
物品密封部140は、別個の構成要素であり得、従来の手段を介して物品密封マウント136に固定される。代替案において、物品密封部140は、物品密封マウント136とモノリシックに形成され得る。物品密封部140は、それとの実質的な密封関係において外科用物品の通行を可能にするためのスリット、開口などのような通路部148を規定し得る。物品密封部140の製作材料は、適切なエラストマー材料を含み得、それによって、通路部148を規定する内側部分が、外科用物品のまわりの密封を確立するように順応する。物品密封マウント136内への組み込みに適合し得る1つの適切な密封は、同一人に譲渡された、Racenetなどへの米国特許第6,482,181号に開示され、該特許の内容全体は、これによって参考として本明細書中に援用される。Racenetの「’181」特許で開示された密封は、エラストマー材料(例えば、イソプレンゴムまたは天然ゴム)と、織物材料の少なくとも1つの層とを含んでいる。織物材料は、任意の適切な織物(例えば、Millikenから入手可能な、約20%のライクラと、約80%のナイロンとを含むスパンデックス材料)であり得る。エラストマー材料は、付着されるか、または織物材料内に埋め込まれ得る。
【0027】
図4および図5A〜図5Cに最もよく示されているように、閉止バルブ138は、円周のスカート部またはフランジ部150と、フランジ部150から半径方向に内方向に垂れ下がるインターフェース部分152と、閉止部分156とを含んでいる。円周のフランジ部150は、第一の筐体部分106が第二の筐体部分108と組み立てられるときに、第一の筐体部分106と第二の筐体部分108との間に固定される。一実施形態において、円周のフランジ部150は、最も外側の環状のリブ部158を含み、環状のリブ部158は、第二の筐体部分108(図4)の対応した寸法にされている凹部160内に受け入れられる。環状のリブ部158と環状の凹部160とが協働することにより、円周のフランジ部150を第一の筐体部分106および第二の筐体部分108の内に拘束する。
【0028】
インターフェース部分152は、物品密封マウント136および/または物品密封部140の少なくとも部分的な受け入れのための中央開口部162を規定する。インターフェース部分152は、物品密封マウント136との実質的な密封を確立し、かつ維持するように適合されている。特に、インターフェース部分152は、後のまたは近位のインターフェース表面164を有し、近位のインターフェース表面164は、ユニットが組み立てられるときに、物品密封マウント136、すなわち、物品密封マウント136の外側マウント表面144と接触する。インターフェース表面164は、物品密封マウント136が回転する、かつ/またはアンギュレーションする間、物品密封マウント136の外側マウント表面144とインターフェースする。一実施形態において、インターフェース表面164は、2つの構成要素の間の接触領域を作り出すために、外側マウント表面144の外側の輪郭線と協働するテーパー型または傾斜型の構成を規定する。インターフェース部分152は、概して柔軟な材料または順応性の材料または弾性的な材料から形成されることにより、アクセス筐体102内の動きの間、たわみ、かつ/または物品密封マウント136を収容する。インターフェース部分152と、物品密封マウント136の外側マウント表面144とは、インターフェース部分152と物品密封マウント136との間の実質的な密封関係を確立し、かつ維持し、それによって、物品密封マウント136のまわりのガスの通行、およびアクセス装置100の長手の通路部120、130を通ってのガスの通行を実質的に最小化する。適切な潤滑性の被覆が、インターフェース表面164および/または物品密封マウント136の外側マウント表面144に付与されることにより、閉止バルブ138に対する物品密封マウント136の動きを容易にし得る。インターフェース部分152の製作用に適した材料は、イソプレンゴム、天然ゴムなどのようなエラストマーを含んでいる。インターフェース部分152は、外科用物品の操作および物品密封マウント136の動きの間、長手の軸「K」に対する軸方向または半径方向のいずれか、あるいはその両方向においてたわみ得る。
【0029】
閉止バルブ138の閉止部分156は、長手の軸「K」に関して半径方向に内方向に、かつ長手に延び、第二の筐体部分108の内部領域166内で少なくとも部分的に収容される。閉止部分156は、外科用物品が存在しないときに、実質的に閉鎖するように適応されるゼロ閉止(zero closure)バルブとして機能し得る。一実施形態において、閉止部分156は、スリット部170まで内方向に先細りの第一のフラップ部および第二のフラップ部168を含んでいる。フラップ部168は、通常閉鎖位置に付勢されており、外科用物品の挿入の際に開放する。フラップ部168はまた、例えば、腹腔鏡的外科処置の間、アクセス部材104内の与圧環境の存在に応答して閉鎖し得る。リブ部172が、スリット部170に隣接して位置決めされた閉止部分156の内側表面に沿って延びることにより、アクセス筐体102内の外科用物品導入の際に、外科用物品を係合し得る。リブ部172は、閉止部分156の構造の完全性を高め得る。閉止部分156は、一般的なカモのくちばし状の形状を規定し得る。代替案において、閉止部分156は、トランペット形状を規定し得る。さらなる代替案として、閉止部分156は、複数のスリットの構成を含み得る。閉止部分156の製作材料は、イソプレンゴムまたは天然ゴムあるいは任意の他の適切なエラストマー材料を含み得る。
【0030】
一実施形態において、円周のフランジ部150、インターフェース部分152および閉止部分156を含む閉止バルブ138は、単一のユニットとしてモノリシックに形成される。このことは、装置の組み立て能力を高め、アクセス装置100の全体の密封能力を改善する。イソプレンゴム、天然ゴム、発泡体、ゲルなどを含む任意のエラストマー材料が、閉止バルブ138の製作材料として適切であり得る。
【0031】
アクセス装置100の組み立て方法が、ここで論じられる。図3〜図5Cを参照すると、閉止バルブ138が、環状のリブ部158を第二の筐体部分108の環状の凹部160内に受け入れられた状態で、アクセス筐体102の第二の筐体部分108内に位置決めされる。潤滑剤が、インターフェース部分152のインターフェース表面164に塗布され得る。物品密封マウント136は、次いで、物品密封マウント136と物品密封部140との少なくとも一部分が、インターフェース部分152の中央開口部162内に存在する状態で、インターフェース部分152のインターフェース表面164とのインターフェース関係および接触関係において配置される。第一の筐体部分106の内側ガイド壁116の遠位の弓形の表面122が、適切な被覆によって潤滑され得る。同様に、物品密封マウント136の内側マウント表面142と、物品密封部140とが、潤滑剤によって被覆され得る。第一の筐体部分106が、次いで、物品密封マウント136の上に取り付けられる。取り付けねじ110が、第一の筐体部分106の開口部112内に導入され、第二の筐体部分108のねじ山が付けられた開口部114によって固定される。
【0032】
ここで図7を参照すると、アクセス装置100の使用が論じられる。アクセス装置100が、例えば、閉塞具の使用によって身体の組織内に導入されることにより、下にある体腔「AC」、例えば、腹腔などのガス注入された体腔にアクセスする。アクセス部材104が腹膜を通って延びる状態で、外科用物品または器具「i」が、アクセス筐体102とアクセス部材104とによって規定された長手の通路部120、130を通って前進され得る。器具「i」の軸が物品密封部140の通路部148と位置合わせされない場合には、外科用器具「i」は、物品密封マウント136の内側ガイド壁116および/または内側マウント表面142と接触する。いずれにせよ、物品密封マウント136が、スイベル(回転および/または旋回)することにより、外科用器具「i」を物品密封部140の通路部148と位置合わせする。必要に応じて、通路部148が伸張することにより、器具「i」の直径に適応する。器具「i」が、第二の筐体部分108の中にさらに遠位に通行し、閉止バルブ138、アクセス部材104を通過して、体腔「AC」の中に通行する。器具「i」が、アクセス筐体102と長手の軸「K」とに対して動かされることにより、外科的処置において特有の様々なタスクを実行し得る。この動きの間、物品密封マウント136がまた、閉止バルブ138と長手の軸「K」とに対して、対応して旋回し、かつ/または回転する一方で、インターフェース部分152のインターフェース表面164と、物品密封マウント136の外側マウント表面144とが、それらの実質的な密封関係を維持することによって、物品密封マウント136のまわりの、およびアクセス筐体102を通っての環境へのガスの通行を実質的に最小化する。
【0033】
さらに、アクセス部材104内の注入ガスおよび対応する与圧環境は、閉止部分156が開放されているときに、例えば、外科用器具がアクセス部材104を通って延びるときに、インターフェース部分164の前のまたは遠位の表面174上に一定の圧力を提供する。この上向きの圧力または力は、インターフェース部分152とインターフェース表面164とを物品密封マウント136の外側マウント表面144に向かって、および可能性としては、物品密封部140に向かって付勢する。該力は、物品密封マウント136に伝達されて、物品密封マウント136と物品密封部140とが、それら自体をアクセス筐体102の第一の筐体部分106の遠位の弓形の表面122上に位置を定めることを可能にし得る。それは、物品密封マウント136、例えば、外側マウント表面144および/または物品密封部140の間の、わずかな圧縮との組み合わせにおける上向きの圧力であり、該上向きの圧力は、物品密封マウント136の表面と、閉止バルブ138の表面との間で空気密の密封を作り出す。
【0034】
図8〜図9は、本開示の別の実施形態に従った、閉止バルブ200を例示している。図10〜図11は、物品密封マウント136を閉止バルブ200とのインターフェース関係において例示している。物品密封マウント136が上記されたので、単純さのために、閉止バルブ200だけが本明細書中に詳細に記載される。さらに、当業者は、閉止バルブ200が、第二の筐体部分108への小さな修正によって、どのようにアクセス筐体102の中に組み込まれ得るか、特に、第一の筐体部分106の中と、第二の筐体部分108の中とに組み込まれ得るかを認識する。
【0035】
閉止バルブ200は、正反対で向かい合う平坦部204を有する実質的に円周の縁部またはフランジ部202を含んでいる。円周のフランジ部202と平坦部204とが、対応する寸法にされた凹部、例えば、第二の筐体部分108において規定された凹部に存在し得ることにより、閉止バルブ200を第二の筐体部分108に対して拘束する。円周のフランジ部202から隣接して延びるのが、インターフェース部分206である。インターフェース部分206は、概して物品密封マウント136の外側マウント表面144の外側の半径に対応し、可能性としては近似する半径「R」を有する弓形のまたは湾曲したインターフェース表面208を規定する。この構成は、二重の効果を提供する。第一に、対応する外側マウント表面144との組み合わせにおいて湾曲したかまたは輪郭に合わせたインターフェース表面208が、物品密封マウント136とインターフェース部分206との間の表面積または接触面積を増大させ、従って、構成要素の密封能力と、アクセス装置100の長手の通路内の密封能力とを高める。第二に、この構成に起因して、物品密封マウント136が、さらに第二の筐体部分208内に延び、従って、アクセス筐体102の高さまたは輪郭を低減する。
【0036】
閉止バルブ200はさらに、インターフェース部分208から隣接して延びる円筒形の延長部分210と、延長部分210から垂れ下がる閉止部分212とを含んでいる。閉止部分212は、図1〜図7の実施形態の閉止バルブ138の閉止部分156に類似している。延長部分210は、閉止バルブ200の有効長を増大させることにより、物品密封マウント136を収容し、インターフェース部分206の寸法の結果として、閉止バルブ200内でより大きい深さを延ばす。
【0037】
本発明が、特定の実施形態に関して特に示され、記載されてきたのに対して、形態および詳細における様々な修正および変更が、本開示の範囲および精神から逸脱することなくその内でなされ得ることは当業者によって理解される。従って、上記で提案されたような修正は、それらに限定されないが、本開示の範囲の内において考慮される。
【符号の説明】
【0038】
100 外科用アクセス装置
102 アクセス筐体
104 アクセス部材
106 第一の筐体部分
108 第二の筐体部分
110 取り付けねじ
116 第一の筐体部分の内側ガイド壁
120 アクセス筐体の中央通路部
122 内側ガイド壁の遠位の弓形の表面
124 第一の筐体部分の環状の空間
130 アクセス部材の長手の通路部
136 物品密封マウント
138 閉止バルブ
140 物品密封部
142 内側マウント表面
144 外側マウント表面
152 インターフェース部分
156 閉止部分
162 インターフェース部分の中央開口部
164 インターフェース表面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科用アクセス装置であって、
アクセス筐体と、
該アクセス筐体から延びるアクセス部材であって、該アクセス部材は、長手の軸および近位の端部および遠位の端部を規定し、該アクセス筐体および該アクセス部材は、外科用物品の通行用の長手の通路を有する、アクセス部材と、
該アクセス筐体内に配置され、該外科用物品のまわりの密封を形成する物品密封部を有する密封マウントと、
該密封マウントの遠位で該筐体に取り付けられているモノリシック閉止バルブであって、
該閉止バルブは、インターフェース部分と、該インターフェース部分から延びる閉止部分とを含み、
該インターフェース部分は、該密封マウントとの接触関係にあり、該外科用物品の角度のある動きの間、該密封マウントとの実質的な密封および該長手の通路内の実質的な密封を維持するように適合された概して弾性的な材料を含んでいる、
モノリシック閉止バルブと
を備える、外科用アクセス装置。
【請求項2】
外科用アクセス装置であって、
アクセス筐体と、
該アクセス筐体から延び、かつ長手の軸を規定し、近位の端部および遠位の端部を有するアクセス部材であって、該アクセス筐体および該アクセス部材は、外科用物品の通行用の長手の通路を有する、アクセス部材と、
該アクセス筐体内に配置され、該外科用物品のまわりの密封を形成する物品密封部を有する物品密封マウントであって、該物品密封マウントは、該外科用物品の操作の際に、該長手の軸に対する角度のある動きおよび回転の動きのうちの少なくとも1つに適応している、物品密封マウントと、
該物品密封マウントの遠位で該筐体に取り付けられている閉止バルブであって、
該閉止バルブは、インターフェース部分と、該インターフェース部分から延びる閉止部分とを含み、
該インターフェース部分は、該物品密封マウントとの接触関係にあり、該物品密封マウントの角度のある動きの間、該物品密封マウントとの実質的な密封および該長手の通路内の実質的な密封を維持するように適合された概して弾性的な材料を含んでいる、
閉止バルブと
を備える、外科用アクセス装置。
【請求項3】
前記閉止部分は、前記外科用物品が存在しないときに、実質的に閉鎖するように適応されている、請求項2に記載の外科用アクセス装置。
【請求項4】
前記閉止バルブは、モノリシックに形成されている、請求項3に記載の外科用アクセス装置。
【請求項5】
前記インターフェース部分は、前記物品密封マウントを少なくとも部分的に収容する開口部を規定する、請求項2に記載の外科用アクセス装置。
【請求項6】
前記インターフェース部分は、前記開口部に隣接する傾斜したインターフェース表面を規定し、該傾斜したインターフェース表面は、前記物品密封マウントと接触し、かつ該物品密封マウントの角度のある動きを容易にするための寸法にされ、該物品密封マウントと前記閉止バルブとの間の前記実質的な密封を維持する、請求項5に記載の外科用アクセス装置。
【請求項7】
前記物品密封マウントは、湾曲した外側マウント表面を有する実質的に半球の部材であり、前記インターフェース部分は、概して該物品密封マウントの該湾曲した外側マウント表面に対応する湾曲したインターフェース表面を規定し、
該湾曲した外側マウント表面と該湾曲したインターフェース表面とは、該物品密封マウントと前記閉止バルブとの間の前記実質的な密封を確立するように協働し、該物品密封マウントの角度のある動きを容易にする、請求項5に記載の外科用アクセス装置。
【請求項8】
前記アクセス筐体は、内側壁と外側壁とを含み、前記物品密封マウントは、該内側壁と該外側壁との間で規定された開放空間内に少なくとも部分的に収容されている、請求項5に記載の外科用アクセス装置。
【請求項9】
前記内側壁は、前記物品密封マウントに隣接する湾曲した表面を含み、該湾曲した表面は、該物品密封マウントの角度のある動きの間、該物品密封マウントの湾曲した内側表面と協働する、請求項8に記載の外科用アクセス装置。
【請求項10】
前記インターフェース部分は、前記長手の通路に存在する与圧環境に応答して、前記物品密封マウントに向かって付勢されるための寸法にされている、請求項7に記載の外科用アクセス装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−234051(P2010−234051A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−73561(P2010−73561)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(507362281)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (666)
【Fターム(参考)】