小動物用ケージカバー
【課題】小動物ケージに取付け、取り外しが容易であり、一定の異なる大きさ及び形状を有する小動物ケージに対し取り付け可能な汎用性を有する小動物用ケージカバー提供すること、また、小動物用ケージカバーを取り付けた状態のまま、小動物ケージの糞尿用受皿、えさ箱等を取り外し、交換することができ、さらに、小動物ケージ外に飛散した小動物の毛、羽及び糞尿等を底面部に溜めることができる小動物用ケージカバーを提供すること。
【解決手段】動物ケージ用鳥籠用ケージカバー100は、矩形に形成された底面布地シート12と、この底面布地シート12の四辺に縫製された矩形の4つの側面布地シート14と、第1側面布地シート14aとこの両側辺に隣接する第2側面布地シート14b及び第3側面布地シート14cとを連結する第1スライドファスナー30と、側面布地シート14の上端辺に設けられたゴム40と、で構成した。
【解決手段】動物ケージ用鳥籠用ケージカバー100は、矩形に形成された底面布地シート12と、この底面布地シート12の四辺に縫製された矩形の4つの側面布地シート14と、第1側面布地シート14aとこの両側辺に隣接する第2側面布地シート14b及び第3側面布地シート14cとを連結する第1スライドファスナー30と、側面布地シート14の上端辺に設けられたゴム40と、で構成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小動物ケージの底面及び側面を覆い、鳥、ハムスター等の小動物の餌、毛、羽及び糞尿等がケージの外へ飛散するのを防止する小動物用ケージカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
鳥、ハムスター等の小動物の餌、毛、羽及び糞尿等が外へ飛散するのを防止するカバーとしては、例えば、袋状のネットを小動物ケージに被せて全体を覆い、小動物の餌、毛、羽及び糞尿等が小動物ケージの外に飛び散ることを防止したものがあった(例えば、特許文献1、特許文献2等)。
【0003】
係るカバーは餌や水を補給する際に、カバー全体を小動物ケージから取り外さなえければならない。しかし、小動物ケージ全体を覆うカバーは非常に取り外しづらく、また再度取り付ける作業も大変面倒であるという課題があった。また、ネットで作製されているので、ネットの隙間から小さな小動物の餌、毛、羽及び糞尿等が飛散してしまい、効果的に飛散を防止することができなかった。
【0004】
こうした点を解消したものとして、特許文献3に開示された小動物用ケージカバーがある。この小動物ケージのカバーは、小動物ケージの外周側面の高さの約半分の高さを有し、かつ小動物ケージの外周側面に輪状に配された透明のプラスチックカバーである。
【0005】
しかし、係る小動物ケージのカバーはプラスチックで作製されているため、専用の小動物ケージにしか対応することができず、汎用性に劣るという課題があった。また、カバーは小動物ケージに特別に設けられた基台部で支持されるものであるため、小動物の毛、羽及び糞尿等は、カバー側面をつたってケージの一部である基台部に溜まることになる。そのため見た目も汚くなり、ケージ自体もこまめに洗浄しなければならないという課題があった。
【特許文献1】実開昭63−186244号公報
【特許文献2】特開2007−326580号公報
【特許文献3】特開平08−154521号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、こうした課題を鑑みてなされたものであり、小動物ケージへの取付け、取り外しが容易であるとともに、一定の異なる大きさ及び形状を有する他の小動物ケージに対しても取り付け可能な汎用性を有する小動物用ケージカバー提供すること、また小動物用ケージカバーを取り付けた状態のまま、小動物ケージのえさ箱、水箱及び糞尿用受皿を取り外し、交換することができ、さらに、小動物ケージの外に飛散した小動物の餌、毛、羽及び糞尿等を外部へ飛散するのを防止できる小動物用ケージカバーを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述の目的を達成するために、以下の手段を採った。
【0008】
本発明に係る小動物用ケージカバーは、
小動物ケージの底面に配置される柔軟性を有する底面部と、
前記小動物ケージの高さの3分の2以下で、かつ3分の1以上の高さの側面下方の周囲を覆う柔軟性を有する側面部と、を有し、
前記側面部は、前記上面開口を小さくするように付勢する前記側面部の上端辺の一部又は全部に挿入又は接合された伸縮部材と、前記上端辺から底辺方向に配置された1又は2以上の第1線ファスナーと、を備えていることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る小動物用ケージカバーは、側面部と底面部とを有する上面が開口した容器状のカバーである。上面開口を形成する側面部の上端辺は、ゴム、ウレタン等の伸縮部材が挿入又は接合されており、上面開口は小さくなるように付勢されている。従って、小動物用ケージカバーは、小動物ケージの底面側から上面開口を手で広げつつ被せることで、小動物ケージの下方の一部を覆うことができる。また、1又は2以上の第1線ファスナーが上端辺から底辺方向に向かって設けられているので、第1線ファスナーを開放すれば、側面部の一部が開放されて上面開口を広げた状態に保持できる。そのため、例えば、小動物ケージを床面に設置している場合等のように、一人で上面開口を広げながら小動物ケージに被せることが困難な場合でも、一人で容易に小動物用ケージカバーを小動物ケージに取り付けることができる。本小動物用ケージカバーを取り付ければ、餌、毛、羽及び糞尿等は内部に落ちるため、外部に飛散することを効果的に防止することができる。また、小動物用ケージカバーは、伸縮部材によって上端辺を小動物ケージの固定することができるので、小動物用ケージカバーを支持する基台を設ける必要がない。そのため、小動物用ケージ側面と小動物カバーとの間に隙間ができないように取り付ければ、餌、毛、羽及び糞尿等を内部に溜めることができ、基台に溜まることを効果的に防止できる。また、側面部を小動物ケージに対して離間して配置すれば、小動物の毛、羽及び糞尿が底面部上面に落ちて溜まるので、同様に基台に餌、毛、羽及び糞尿等が溜まることを効果的に防止できる。また、柔軟性を有する底面部と側面部を有しているので、広げた上面開口に挿入できれば、種々の大きさ、形状の小動物用ケージカバーに取り付けることができる。
【0010】
さらに、小動物ケージに小動物用ケージカバーを取り付けた後であっても、上端辺は伸縮可能に形成されており、小動物ケージのえさ箱や水箱の窓の位置まで上端辺をずらすことができるので、容易にえさ箱や水箱を交換することができる。また、小動物用ケージに取り付けた後でも第1線ファスナーを開放させれば、側面部の一部を開放させることができるので、開放側面を小動物ケージの正面になるように取り付ければ、小動物用ケージカバーを小動物ケージから取り外すことなく、えさ箱や糞尿受皿を交換したり、取り外したりすることができる。また、第1線ファスナーが、前記上端辺から少なくとも前記底面から1cm程度を残して開けば、小動物用ケージを吊り下げて使用した場合に線ファスナーを開いても、小動物用ケージカバーが小動物ケージから落下することはない。よって、吊り下げて使用した場合であっても、容易にえさ箱や糞尿受皿を交換したり、取り外したりすることができる。さらに、本小動物用ケージカバーは、小動物用ケージに対して3分の2以下かつ3分の1以上に形成されているので、側面から小動物を見たときに、底面に溜まった餌、毛、羽及び糞尿等が側面部によって隠され、見た目にきれいな小動物ケージを認識することができる。
【0011】
また、本発明に係る小動物用ケージカバーとして、前記第1線ファスナーは、前記上端辺から少なくとも前記底面から1cmまで開閉可能に取り付けられていてもよい。第1線ファスナーが、前記上端辺から少なくとも前記底面から1cm程度を残してのみ開閉可能なので、小動物用ケージを吊り下げて使用した場合に線ファスナーを開いても、小動物用ケージカバーが小動物ケージから落下することはない。よって、吊り下げて使用した場合であっても、容易にえさ箱や糞尿受皿を交換したり、取り外したりすることができる。
【0012】
また、本発明に係る小動物用ケージカバーとして、前記底面部は正方形又は長方形に形成され、前記第1線ファスナーは、側面部の隣接する2つの稜線に設けられていてもよい。係る構成を採用することによって、結果として、立方体又は直方体に形成される小動物用ケージカバーの1側面全面を開放することができる。従って、小動物用ケージカバーを小動物ケージにさらに取り付けやすくなる。また、小動物用ケージカバーを取り付けた状態のまま、えさ箱や小動物ケージ内の糞尿受皿を交換したり、取り外したりすることができる。さらに、1側面部全面を開放しても、上端辺に伸縮部材が挿入又は接合されているので、小動物用ケージカバーは小動物ケージを押圧して位置を保持でき、容易に外れることを極力防止することができる。
【0013】
また、本発明に係る小動物用ケージカバーとして、前記側面部の一部を上方側面部と下方側面部とに開閉可能となるよう前記側面部周囲の一部に、前記底面に対して略水平に設けられた第2線ファスナーをさらに備えていてもよい。係る構成を採用することによって、小動物用ケージカバーを小動物ケージに取り付けた状態のまま、側面部の一部を上下に開放することができる。そのため、小動物用ケージカバーを小動物ケージに取り付けた状態のまま、小動物ケージ内の糞尿受皿等を取り外したり、交換したりすることができる。下方側面部を開くことによって、底面部が開放されるので、小動物用ケージの上方から小動物用ケージカバーを取り付けることができるようになるため、床面に設置してある小動物用ケージに取り付ける際にも取り付けやすいものとなる。
【0014】
また、本発明に係る小動物用ケージカバーとして、前記第2線ファスナーは、3つの側面に跨がって設けられていてもよい。3つの側面を開放することによって、底面が完全に開放されるため、糞尿用受け皿が用意に交換可能になる。また小動物用ケージに上方から取り付けやすくなる。
【0015】
また、本発明に係る小動物用ケージカバーとして、前記底面部は、前記小動物ケージの底面より大きく形成され、前記側面部は、前記小動物ケージの側面周囲を覆い、前記小動物ケージ周囲の長さよりも長く形成されていてもよい。係る構成を採用することによって、小動物用ケージカバーの側面部周囲の長さは、小動物ケージ周囲の長さよりも長く形成されるので、上端辺以外の側面部は小動物ケージに対して離間して配置される。係る構成を採用することによって、本発明の小動物用ケージカバーは、小動物の毛、羽及び糞尿が側面部下方又は底面部に溜めることができる。
【0016】
また、本発明に係る小動物用ケージカバーとして、前記側面部には、開閉可能な窓部を備えていてもよい。係る構成を採用することによって、小動物用ケージカバーを取り外したり、側面部を開放させたりすることなく、窓部を開放するだけでえさ箱や水箱を交換することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、上面開口が小さくなるように付勢されており、上面開口を広げて小動物ケージに被せるだけでよいため、取付け、取り外しが容易であるという効果を有する。さらに、小動物用ケージカバーを取り付けた状態のまま、小動物ケージの糞尿用受皿、えさ箱等を交換することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100の構成の概略を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100を取り付ける鳥籠90の斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100が鳥籠90に取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100の第1側面布地シート14aを開放した状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100の第1側面布地シート14aを開放した状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100が鳥籠90に取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100が鳥籠90に取り付け方法を示す斜視図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100の第2スライドファスナー50を開放した状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100の第2スライドファスナー50の位置のバリエーションを示す斜視図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100が鳥籠90に取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図11】本発明の実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100の別実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための形態について、図面に沿って詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態及び図面は、本発明の実施形態の一部を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではない。また、各図において対応する構成要素には同一又は類似の符号が付されている。
【0020】
ここで、本発明を実施するための形態を説明するにあたり、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態における底面布地シート12が底面部に相当し、側面布地シート14が側面部に相当し、第1スライドファスナー30が第1線ファスナーに相当し、ゴム40が伸縮部材に相当し、第2スライドファスナー50が第2線ファスナーに相当し、鳥籠90が小動物ケージに相当し、鳥籠用ケージカバー100が小動物用ケージカバーに相当する。
【0021】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100の構成の概略を示す斜視図である。図2は、第1実施形態の鳥籠用ケージカバー100を取り付ける鳥籠90の斜視図である。図3は、第1実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100が鳥籠90に取り付けられた状態を示す斜視図である。なお、図1の上端辺14eは、実際には、ゴムによって円形や不定形な形になるが、視認容易のため四角形に描いてある。鳥籠用ケージカバー100は、図1に示すように、矩形に形成された底面布地シート12と、この底面布地シート12の四辺に縫製された矩形の4つの側面布地シート14と、第1側面布地シート14aとこの第1側面布地シート14aの両側辺に隣接する第2側面布地シート14b及び第3側面布地シート14cとを連結する第1スライドファスナー30と、側面布地シート14の上端辺14eに設けられたゴム40と、を備えている。
【0022】
底面布地シート12は、柔軟性を有する織布で作製されており、取り付けられる鳥籠90(図2参照)の底面より大きく形成される。底面布地シート12の上面、つまり、容器状をなしたときに内側に配置される面には、防水加工が施されている。
【0023】
側面布地シート14も同様に、柔軟性を有する織布で作製されている。側面布地シート14は、4枚の矩形に作製された第1側面布地シート14a、第2側面布地シート14b、第3側面布地シート14c、第4側面布地シート14dからなり、それぞれ底面布地シート12の四辺に縫製されている。第1側面布地シート14aの両側辺と、この第1側面布地シート14aに隣接する第2側面布地シート14b及び第3側面布地シート14cの側辺とは、後述する第1スライドファスナー30によってそれぞれ連結されている。残りの連結部、すなわち、第2側面布地シート14bと第4側面布地シート14dとの連結部及び第3側面布地シート14cと第4側面布地シート14dとの連結部は縫製によって連結されている。こうして底面布地シート12と4枚の側面布地シート14によって上面が開口した容器状に形成される。4枚の側面布地シート14によって形成される側面全周の長さは、取り付けを予定している鳥籠90の周囲の長さよりも長く形成されている。また、側面布地シート14の高さは、取り付けられる鳥籠90の高さに対し、3分の1以上で、かつ3分に2以下の高さに形成されている。
【0024】
第1スライドファスナー30は、噛み合わされたエレメントをスライダーで往復させることによって開閉自在とするものである。この第1スライドファスナー30は、第1側面布地シート14aと第2側面布地シート14b及び第1側面布地シート14aと第3側面布地シート14cとの間の稜線に上端辺14eから底辺に向かって取り付けられている。従って、第1側面布地シート14aと第2側面布地シート14b及び第1側面布地シート14aと第3側面布地シート14cで形成される稜線は、第1スライドファスナー30を上端辺14eから底辺まで開放することによって、第1側面布地シート14aが開放される(図4参照)。
【0025】
ゴム40は、紐状のゴムを用いている。側面布地シート14の上端辺14eは袋状に形成され、袋の内側に挿入されている。本実施形態においては、ゴム40が第1側面布地シート14aに挿入され、さらに、別のゴム40が第2側面布地シート14b、第3側面布地シート14c及び第4側面布地シート14dにそれぞれ挿入されている。それぞれゴム40の端部は側面布地シート14の上端辺14eに固定されている。ゴム40により、側面布地シート14の上端辺14eは、図1に示すように、力を与えていない状態では、上面開口が縮んで小さくなるように付勢されている。
【0026】
こうして作製された鳥籠用ケージカバー100は、以下のようにして使用される。まず、吊り下げられた鳥籠90の場合は、両手で上端辺14eに挿入されたゴム40を伸ばし上面開口を広げ、その状態で鳥籠90の底面を上面開口に挿入し、被せるように取り付ける(図3参照)。一方、床置きされている鳥籠90の場合は、狭められている上面開口を一人で広げつつ鳥籠90を上面開口に挿入するのは困難であるので、まず、第1スライドファスナー30を開けて第1側面布地シート14aを開放した後、図4に示すように、鳥籠90を挿入し、その後、第1スライドファスナー30を閉じて取り付ける。このようにして鳥籠用ケージカバー100は、吊り下げられた鳥籠90、床置きされた鳥籠90に関わらず、容易に取り付けることができる。また、底面布地シート12及び側面布地シート14は、柔軟な布地シートで作製されており、かつ鳥籠90より大きく設けられているので、形状や大きさが異なる別の鳥籠にも容易に取り付けることができる。
【0027】
さらに、第1側面布地シート14aを開放することで、鳥籠用ケージカバー100を鳥籠90から取り外すことなく、鳥籠開閉扉91を開閉可能となり、内部のえさ箱、水差し(図示しない)を取り外したり、交換したりすることができる。また、第1側面布地シート14aは下端31まで開放できるので、糞尿受皿92を取り出したり、交換したりすることができる。この場合において、鳥籠用ケージカバー100の上端辺14eは、ゴム40により収縮されて鳥籠90を保持しているので、第1側面布地シート14aを開放しても、鳥籠用ケージカバー100が容易に鳥籠90から外れることを防止することができる。
【0028】
さらに、底面布地シート12及び側面布地シート14によって形成される容器は、鳥籠90より大きく形成されているので、鳥籠90を床面に設置している場合は、側面布地シート14は鳥籠側面から離間して配置されるため、小動物の毛、羽及び糞尿等は側面に溜まることはなく、小動物の毛、羽及び糞尿等を側面布地シート14の下方の底面布地シート12に溜めることができる。また、鳥籠90を吊り下げた場合に、底面布地シート12は鳥籠底面から離間して配置され、側面布地シート14も鳥籠90の側面から離れて配置されるので、小動物の毛、羽及び糞尿等は底面布地シート12にまで落下して底面布地シート12上に溜めることができる。
【0029】
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100の斜視図である。第2実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100は、矩形に形成された底面布地シート12と、この底面布地シート12の四辺に縫製された矩形の4つの側面布地シート14と、第1側面布地シート14aとこの第1側面布地シート14aの両側辺に隣接する第2側面布地シート14b及び第3側面布地シート14cとを連結する第1スライドファスナー30と、側面布地シート14の上端辺14eに設けられたゴム40と、を備えている点は、第1実施形態と同様である。
【0030】
第1実施形態と異なるのは、底面布地シート12が、鳥籠90のケージの底面とほぼ同様の大きさに形成されている点、4枚の側面布地シート14によって形成される側面全周の長さは、取り付けを予定している鳥籠90の周囲の長さとほぼ同様の長さに形成されている点が異なる。
【0031】
係る構成を採用することによって、鳥籠90側面と鳥籠用ケージカバー100との間に隙間がなくなるので、餌、毛、羽及び糞尿等を鳥籠90の内部に溜めることができる。
【0032】
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100の斜視図である。第3実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100は、矩形に形成された底面布地シート12と、この底面布地シート12の四辺に縫製された矩形の4つの側面布地シート14と、第1側面布地シート14aとこの第1側面布地シート14aの両側辺に隣接する第2側面布地シート14b及び第3側面布地シート14cとを連結する第1スライドファスナー30と、側面布地シート14の上端辺14eに設けられたゴム40と、第1側面布地シート14a、第2側面布地シート14b及び第3側面布地シート14cを上下に分割開放する第2スライドファスナー50を備えている。
【0033】
底面布地シート12は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。側面布地シート14も織布で作製されていて柔軟性を有している点、上端辺14eにゴムが挿入されている点及び4枚の側面布地シート14によって形成される側面全周の長さが取り付けを予定している鳥籠90の周囲の長さよりも長く形成されている点は第1実施形態と同様である。
【0034】
一方で、第1側面布地シート14aの両側とこの第1側面布地シート14aに隣接配置される第2側面布地シート14b及び第3側面布地シート14cとの間を開閉可能とする第1スライドファスナー30が上端辺14eから底辺に向かって途中まで取り付けられている。従って、第3実施形態では、第1側面布地シート14aは底辺までは開放することなく、途中まで開放することになる。尚、第3実施形態においては、第1スライドファスナー30は、鳥籠90の金網部分まで開放できる高さに設定してある。
【0035】
そして、第2スライドファスナー50が、第1側面布地シート14a、第2側面布地シート14b及び第3側面布地シート14cに、第1スライドファスナー30の下端31より若干下方であっって、糞尿受皿92の上方の位置に水平に設けられている。第2スライドファスナー50は噛み合わされたエレメントをスライダーで往復させることによって、開閉可能とするものである。従って、第2スライドファスナー50のスライダーを往復させることによって、図7、8に示すように、鳥籠90の金網部分より下方を開放させることができる。これにより、鳥籠用ケージカバー100を取り外すことなく、糞尿受皿92を取り外し又は交換することができる。
【0036】
こうして作製された鳥籠用ケージカバー100は、第1実施形態と同様に、吊り下げられた鳥籠90の場合は、両手で上端辺14eのゴムを伸ばし上面開口を広げ、その状態で鳥籠底面から被せて取り付け、床置きされている鳥籠90の場合は、第1スライドファスナー30を開けて第1側面布地シート14aを開放した後、鳥籠90を挿入し、第1スライドファスナー30を閉めて取り付ける。また、図7に示すように、底面を開放させることができるので、鳥籠90の上面から鳥籠用ケージカバー100を取り付けることができる。従って、床置きされている鳥籠90に対して、より容易に取り付けることができる。
【0037】
このようにして鳥籠90に取り付けられた鳥籠用ケージカバー100は、第1実施の形態の有する効果に加え、以下の効果を有する。まず、第1スライドファスナー30を開け、第1側面布地シート14aの上方を開放することで、鳥籠90のえさ箱や水箱を交換することができ、糞尿受皿92を交換する場合には、第2スライドファスナー50を開放することによって行うことができる。第3実施形態を採用することによって、第1スライドファスナー30を開放した場合であっても第1側面布地シート14aは底面まで開放されないので、誤って鳥籠用ケージカバー100を落下させるのを極力防止することができる。第2スライドファスナー50を開放すれば、糞尿受皿92を交換することができ、鳥籠用ケージカバー100が落下するのを極力防止することができる。さらに、底面布地シート12に溜まった小動物の毛、羽及び糞尿等を除去する場合であっても鳥籠用ケージカバー100を鳥籠90から取り外すことなく、第2スライドファスナー50を開放すれば、底面布地シート12が露出されるので糞尿等を除去することができる。
【0038】
上述した第3実施形態等では、第2スライドファスナー50の位置として、糞尿受皿92の上方の位置に水平に設けられているが、図9に示すように、底面に隣接して設けても構わない。このような位置に取り付けても、鳥籠用ケージカバー100は、柔軟なシートであるので、糞尿受皿92を交換することができる。また、上記第3実施形態では、第1側面布地シート14aが鳥籠90の鳥籠開閉扉91側に配置されるように取り付けているが、鳥籠90の側面や背面に位置するように配置しても構わない。
【0039】
(第4実施形態)
図10は、第4実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100の斜視図である。第4実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100は、第3実施形態の鳥籠用ケージカバー100に対して、鳥籠90のえさ箱や水箱の配置されている部位に窓部60が設けられている点のみが異なるのみである。よって、以下、窓部60の説明を行い、その他の点については説明を省略する。
【0040】
窓部60は、鳥籠90の鳥籠開閉扉91に相当する位置の第1側面布地シート14aの一部を開閉可能にしたものである。窓部60は、第1側面布地シート14aの一部を底面部のみを残して切り欠き、その周囲を第3スライドファスナー61で開閉自在にしたものである。従って、第3スライドファスナー61を開放することによって窓部60は開き、鳥籠開閉扉91が露出することになる。
【0041】
窓部60を設けることによって、鳥籠用ケージカバー100を取り外すことなく、窓部60を開放させることで、鳥籠90のえさ箱や水箱を交換することができる。従って、鳥籠用ケージカバー100が鳥籠90のえさ箱や水箱を交換時に外れるのを確実に防止することができる。
【0042】
なお、本発明は、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り様々な態様で実施しうることはいうまでもない。
【0043】
上述した実施形態等では、底面布地シート12の形状として矩形のものを採用したが、図11に示したように、円形、楕円形の鳥籠90に取り付けることが可能なように、底面を円形、楕円形に形成してもよい。円形や楕円形の底面布地シートを採用すれば、底面が丸い形状を有する鳥籠等に適合した鳥籠用ケージカバー100とすることができる。
【0044】
また、上述した実施形態等では、取り付けられるケージとして鳥籠を用いて説明したが、これらに限定するものではなく、ハムスター、ラビット及びフェレット等の小動物用のケージに用いても構わない。
【0045】
さらに、上述した実施形態等では、底面布地シート12の内面に防水加工を施しているが、特に限定するものではなく、防水加工がされていなくてもよいし、撥水加工等の異なる加工がなされていてもよい。
【0046】
さらに、上述した実施形態等では、底面布地シート12及び側面布地シート14に織布を用いて説明したが、伸縮性を有するニット等のシート部材であっても構わない。
【0047】
さらに、上述した実施形態等では、側面布地シートの構成として4枚の側面布地シートのうち第2側面布地シート14b、第3側面布地シート14c及び第4側面布地シート14dを縫製によって連結しているが一体の側面布地シートを使用してもよい。
【0048】
さらに、上述した実施形態等では、ゴム40を上端辺14eに設けられた袋内に挿入しているが、ゴム40を上端辺14eに接着したり、縫製したりしてもよい。
【0049】
さらに、上述した実施形態等では、第1スライドファスナー30の位置をいわゆる稜線の位置に取り付けたが、これに限定するものではなく、平面に取り付けてもよいし、その数も限定するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0050】
上述した実施の形態で示すように、小動物用ケージに取り付けられて、小動物の毛、羽及び糞尿等の外部への飛散を防止するカバーとして利用することができる。
【符号の説明】
【0051】
12…底面布地シート、14…側面布地シート、14a…第1側面布地シート、14b…第2側面布地シート、14c…第3側面布地シート、14d…第4側面布地シート、14e…上端辺、30…第1スライドファスナー、31…下端、40…ゴム、50…第2スライドファスナー、60…窓部、61…第3スライドファスナー、90…鳥籠、91…鳥籠開閉扉、92…糞尿受皿、100…鳥籠用ケージカバー。
【技術分野】
【0001】
本発明は、小動物ケージの底面及び側面を覆い、鳥、ハムスター等の小動物の餌、毛、羽及び糞尿等がケージの外へ飛散するのを防止する小動物用ケージカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
鳥、ハムスター等の小動物の餌、毛、羽及び糞尿等が外へ飛散するのを防止するカバーとしては、例えば、袋状のネットを小動物ケージに被せて全体を覆い、小動物の餌、毛、羽及び糞尿等が小動物ケージの外に飛び散ることを防止したものがあった(例えば、特許文献1、特許文献2等)。
【0003】
係るカバーは餌や水を補給する際に、カバー全体を小動物ケージから取り外さなえければならない。しかし、小動物ケージ全体を覆うカバーは非常に取り外しづらく、また再度取り付ける作業も大変面倒であるという課題があった。また、ネットで作製されているので、ネットの隙間から小さな小動物の餌、毛、羽及び糞尿等が飛散してしまい、効果的に飛散を防止することができなかった。
【0004】
こうした点を解消したものとして、特許文献3に開示された小動物用ケージカバーがある。この小動物ケージのカバーは、小動物ケージの外周側面の高さの約半分の高さを有し、かつ小動物ケージの外周側面に輪状に配された透明のプラスチックカバーである。
【0005】
しかし、係る小動物ケージのカバーはプラスチックで作製されているため、専用の小動物ケージにしか対応することができず、汎用性に劣るという課題があった。また、カバーは小動物ケージに特別に設けられた基台部で支持されるものであるため、小動物の毛、羽及び糞尿等は、カバー側面をつたってケージの一部である基台部に溜まることになる。そのため見た目も汚くなり、ケージ自体もこまめに洗浄しなければならないという課題があった。
【特許文献1】実開昭63−186244号公報
【特許文献2】特開2007−326580号公報
【特許文献3】特開平08−154521号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、こうした課題を鑑みてなされたものであり、小動物ケージへの取付け、取り外しが容易であるとともに、一定の異なる大きさ及び形状を有する他の小動物ケージに対しても取り付け可能な汎用性を有する小動物用ケージカバー提供すること、また小動物用ケージカバーを取り付けた状態のまま、小動物ケージのえさ箱、水箱及び糞尿用受皿を取り外し、交換することができ、さらに、小動物ケージの外に飛散した小動物の餌、毛、羽及び糞尿等を外部へ飛散するのを防止できる小動物用ケージカバーを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述の目的を達成するために、以下の手段を採った。
【0008】
本発明に係る小動物用ケージカバーは、
小動物ケージの底面に配置される柔軟性を有する底面部と、
前記小動物ケージの高さの3分の2以下で、かつ3分の1以上の高さの側面下方の周囲を覆う柔軟性を有する側面部と、を有し、
前記側面部は、前記上面開口を小さくするように付勢する前記側面部の上端辺の一部又は全部に挿入又は接合された伸縮部材と、前記上端辺から底辺方向に配置された1又は2以上の第1線ファスナーと、を備えていることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る小動物用ケージカバーは、側面部と底面部とを有する上面が開口した容器状のカバーである。上面開口を形成する側面部の上端辺は、ゴム、ウレタン等の伸縮部材が挿入又は接合されており、上面開口は小さくなるように付勢されている。従って、小動物用ケージカバーは、小動物ケージの底面側から上面開口を手で広げつつ被せることで、小動物ケージの下方の一部を覆うことができる。また、1又は2以上の第1線ファスナーが上端辺から底辺方向に向かって設けられているので、第1線ファスナーを開放すれば、側面部の一部が開放されて上面開口を広げた状態に保持できる。そのため、例えば、小動物ケージを床面に設置している場合等のように、一人で上面開口を広げながら小動物ケージに被せることが困難な場合でも、一人で容易に小動物用ケージカバーを小動物ケージに取り付けることができる。本小動物用ケージカバーを取り付ければ、餌、毛、羽及び糞尿等は内部に落ちるため、外部に飛散することを効果的に防止することができる。また、小動物用ケージカバーは、伸縮部材によって上端辺を小動物ケージの固定することができるので、小動物用ケージカバーを支持する基台を設ける必要がない。そのため、小動物用ケージ側面と小動物カバーとの間に隙間ができないように取り付ければ、餌、毛、羽及び糞尿等を内部に溜めることができ、基台に溜まることを効果的に防止できる。また、側面部を小動物ケージに対して離間して配置すれば、小動物の毛、羽及び糞尿が底面部上面に落ちて溜まるので、同様に基台に餌、毛、羽及び糞尿等が溜まることを効果的に防止できる。また、柔軟性を有する底面部と側面部を有しているので、広げた上面開口に挿入できれば、種々の大きさ、形状の小動物用ケージカバーに取り付けることができる。
【0010】
さらに、小動物ケージに小動物用ケージカバーを取り付けた後であっても、上端辺は伸縮可能に形成されており、小動物ケージのえさ箱や水箱の窓の位置まで上端辺をずらすことができるので、容易にえさ箱や水箱を交換することができる。また、小動物用ケージに取り付けた後でも第1線ファスナーを開放させれば、側面部の一部を開放させることができるので、開放側面を小動物ケージの正面になるように取り付ければ、小動物用ケージカバーを小動物ケージから取り外すことなく、えさ箱や糞尿受皿を交換したり、取り外したりすることができる。また、第1線ファスナーが、前記上端辺から少なくとも前記底面から1cm程度を残して開けば、小動物用ケージを吊り下げて使用した場合に線ファスナーを開いても、小動物用ケージカバーが小動物ケージから落下することはない。よって、吊り下げて使用した場合であっても、容易にえさ箱や糞尿受皿を交換したり、取り外したりすることができる。さらに、本小動物用ケージカバーは、小動物用ケージに対して3分の2以下かつ3分の1以上に形成されているので、側面から小動物を見たときに、底面に溜まった餌、毛、羽及び糞尿等が側面部によって隠され、見た目にきれいな小動物ケージを認識することができる。
【0011】
また、本発明に係る小動物用ケージカバーとして、前記第1線ファスナーは、前記上端辺から少なくとも前記底面から1cmまで開閉可能に取り付けられていてもよい。第1線ファスナーが、前記上端辺から少なくとも前記底面から1cm程度を残してのみ開閉可能なので、小動物用ケージを吊り下げて使用した場合に線ファスナーを開いても、小動物用ケージカバーが小動物ケージから落下することはない。よって、吊り下げて使用した場合であっても、容易にえさ箱や糞尿受皿を交換したり、取り外したりすることができる。
【0012】
また、本発明に係る小動物用ケージカバーとして、前記底面部は正方形又は長方形に形成され、前記第1線ファスナーは、側面部の隣接する2つの稜線に設けられていてもよい。係る構成を採用することによって、結果として、立方体又は直方体に形成される小動物用ケージカバーの1側面全面を開放することができる。従って、小動物用ケージカバーを小動物ケージにさらに取り付けやすくなる。また、小動物用ケージカバーを取り付けた状態のまま、えさ箱や小動物ケージ内の糞尿受皿を交換したり、取り外したりすることができる。さらに、1側面部全面を開放しても、上端辺に伸縮部材が挿入又は接合されているので、小動物用ケージカバーは小動物ケージを押圧して位置を保持でき、容易に外れることを極力防止することができる。
【0013】
また、本発明に係る小動物用ケージカバーとして、前記側面部の一部を上方側面部と下方側面部とに開閉可能となるよう前記側面部周囲の一部に、前記底面に対して略水平に設けられた第2線ファスナーをさらに備えていてもよい。係る構成を採用することによって、小動物用ケージカバーを小動物ケージに取り付けた状態のまま、側面部の一部を上下に開放することができる。そのため、小動物用ケージカバーを小動物ケージに取り付けた状態のまま、小動物ケージ内の糞尿受皿等を取り外したり、交換したりすることができる。下方側面部を開くことによって、底面部が開放されるので、小動物用ケージの上方から小動物用ケージカバーを取り付けることができるようになるため、床面に設置してある小動物用ケージに取り付ける際にも取り付けやすいものとなる。
【0014】
また、本発明に係る小動物用ケージカバーとして、前記第2線ファスナーは、3つの側面に跨がって設けられていてもよい。3つの側面を開放することによって、底面が完全に開放されるため、糞尿用受け皿が用意に交換可能になる。また小動物用ケージに上方から取り付けやすくなる。
【0015】
また、本発明に係る小動物用ケージカバーとして、前記底面部は、前記小動物ケージの底面より大きく形成され、前記側面部は、前記小動物ケージの側面周囲を覆い、前記小動物ケージ周囲の長さよりも長く形成されていてもよい。係る構成を採用することによって、小動物用ケージカバーの側面部周囲の長さは、小動物ケージ周囲の長さよりも長く形成されるので、上端辺以外の側面部は小動物ケージに対して離間して配置される。係る構成を採用することによって、本発明の小動物用ケージカバーは、小動物の毛、羽及び糞尿が側面部下方又は底面部に溜めることができる。
【0016】
また、本発明に係る小動物用ケージカバーとして、前記側面部には、開閉可能な窓部を備えていてもよい。係る構成を採用することによって、小動物用ケージカバーを取り外したり、側面部を開放させたりすることなく、窓部を開放するだけでえさ箱や水箱を交換することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、上面開口が小さくなるように付勢されており、上面開口を広げて小動物ケージに被せるだけでよいため、取付け、取り外しが容易であるという効果を有する。さらに、小動物用ケージカバーを取り付けた状態のまま、小動物ケージの糞尿用受皿、えさ箱等を交換することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100の構成の概略を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100を取り付ける鳥籠90の斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100が鳥籠90に取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100の第1側面布地シート14aを開放した状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100の第1側面布地シート14aを開放した状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100が鳥籠90に取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100が鳥籠90に取り付け方法を示す斜視図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100の第2スライドファスナー50を開放した状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100の第2スライドファスナー50の位置のバリエーションを示す斜視図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100が鳥籠90に取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図11】本発明の実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100の別実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための形態について、図面に沿って詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態及び図面は、本発明の実施形態の一部を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではない。また、各図において対応する構成要素には同一又は類似の符号が付されている。
【0020】
ここで、本発明を実施するための形態を説明するにあたり、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態における底面布地シート12が底面部に相当し、側面布地シート14が側面部に相当し、第1スライドファスナー30が第1線ファスナーに相当し、ゴム40が伸縮部材に相当し、第2スライドファスナー50が第2線ファスナーに相当し、鳥籠90が小動物ケージに相当し、鳥籠用ケージカバー100が小動物用ケージカバーに相当する。
【0021】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100の構成の概略を示す斜視図である。図2は、第1実施形態の鳥籠用ケージカバー100を取り付ける鳥籠90の斜視図である。図3は、第1実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100が鳥籠90に取り付けられた状態を示す斜視図である。なお、図1の上端辺14eは、実際には、ゴムによって円形や不定形な形になるが、視認容易のため四角形に描いてある。鳥籠用ケージカバー100は、図1に示すように、矩形に形成された底面布地シート12と、この底面布地シート12の四辺に縫製された矩形の4つの側面布地シート14と、第1側面布地シート14aとこの第1側面布地シート14aの両側辺に隣接する第2側面布地シート14b及び第3側面布地シート14cとを連結する第1スライドファスナー30と、側面布地シート14の上端辺14eに設けられたゴム40と、を備えている。
【0022】
底面布地シート12は、柔軟性を有する織布で作製されており、取り付けられる鳥籠90(図2参照)の底面より大きく形成される。底面布地シート12の上面、つまり、容器状をなしたときに内側に配置される面には、防水加工が施されている。
【0023】
側面布地シート14も同様に、柔軟性を有する織布で作製されている。側面布地シート14は、4枚の矩形に作製された第1側面布地シート14a、第2側面布地シート14b、第3側面布地シート14c、第4側面布地シート14dからなり、それぞれ底面布地シート12の四辺に縫製されている。第1側面布地シート14aの両側辺と、この第1側面布地シート14aに隣接する第2側面布地シート14b及び第3側面布地シート14cの側辺とは、後述する第1スライドファスナー30によってそれぞれ連結されている。残りの連結部、すなわち、第2側面布地シート14bと第4側面布地シート14dとの連結部及び第3側面布地シート14cと第4側面布地シート14dとの連結部は縫製によって連結されている。こうして底面布地シート12と4枚の側面布地シート14によって上面が開口した容器状に形成される。4枚の側面布地シート14によって形成される側面全周の長さは、取り付けを予定している鳥籠90の周囲の長さよりも長く形成されている。また、側面布地シート14の高さは、取り付けられる鳥籠90の高さに対し、3分の1以上で、かつ3分に2以下の高さに形成されている。
【0024】
第1スライドファスナー30は、噛み合わされたエレメントをスライダーで往復させることによって開閉自在とするものである。この第1スライドファスナー30は、第1側面布地シート14aと第2側面布地シート14b及び第1側面布地シート14aと第3側面布地シート14cとの間の稜線に上端辺14eから底辺に向かって取り付けられている。従って、第1側面布地シート14aと第2側面布地シート14b及び第1側面布地シート14aと第3側面布地シート14cで形成される稜線は、第1スライドファスナー30を上端辺14eから底辺まで開放することによって、第1側面布地シート14aが開放される(図4参照)。
【0025】
ゴム40は、紐状のゴムを用いている。側面布地シート14の上端辺14eは袋状に形成され、袋の内側に挿入されている。本実施形態においては、ゴム40が第1側面布地シート14aに挿入され、さらに、別のゴム40が第2側面布地シート14b、第3側面布地シート14c及び第4側面布地シート14dにそれぞれ挿入されている。それぞれゴム40の端部は側面布地シート14の上端辺14eに固定されている。ゴム40により、側面布地シート14の上端辺14eは、図1に示すように、力を与えていない状態では、上面開口が縮んで小さくなるように付勢されている。
【0026】
こうして作製された鳥籠用ケージカバー100は、以下のようにして使用される。まず、吊り下げられた鳥籠90の場合は、両手で上端辺14eに挿入されたゴム40を伸ばし上面開口を広げ、その状態で鳥籠90の底面を上面開口に挿入し、被せるように取り付ける(図3参照)。一方、床置きされている鳥籠90の場合は、狭められている上面開口を一人で広げつつ鳥籠90を上面開口に挿入するのは困難であるので、まず、第1スライドファスナー30を開けて第1側面布地シート14aを開放した後、図4に示すように、鳥籠90を挿入し、その後、第1スライドファスナー30を閉じて取り付ける。このようにして鳥籠用ケージカバー100は、吊り下げられた鳥籠90、床置きされた鳥籠90に関わらず、容易に取り付けることができる。また、底面布地シート12及び側面布地シート14は、柔軟な布地シートで作製されており、かつ鳥籠90より大きく設けられているので、形状や大きさが異なる別の鳥籠にも容易に取り付けることができる。
【0027】
さらに、第1側面布地シート14aを開放することで、鳥籠用ケージカバー100を鳥籠90から取り外すことなく、鳥籠開閉扉91を開閉可能となり、内部のえさ箱、水差し(図示しない)を取り外したり、交換したりすることができる。また、第1側面布地シート14aは下端31まで開放できるので、糞尿受皿92を取り出したり、交換したりすることができる。この場合において、鳥籠用ケージカバー100の上端辺14eは、ゴム40により収縮されて鳥籠90を保持しているので、第1側面布地シート14aを開放しても、鳥籠用ケージカバー100が容易に鳥籠90から外れることを防止することができる。
【0028】
さらに、底面布地シート12及び側面布地シート14によって形成される容器は、鳥籠90より大きく形成されているので、鳥籠90を床面に設置している場合は、側面布地シート14は鳥籠側面から離間して配置されるため、小動物の毛、羽及び糞尿等は側面に溜まることはなく、小動物の毛、羽及び糞尿等を側面布地シート14の下方の底面布地シート12に溜めることができる。また、鳥籠90を吊り下げた場合に、底面布地シート12は鳥籠底面から離間して配置され、側面布地シート14も鳥籠90の側面から離れて配置されるので、小動物の毛、羽及び糞尿等は底面布地シート12にまで落下して底面布地シート12上に溜めることができる。
【0029】
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100の斜視図である。第2実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100は、矩形に形成された底面布地シート12と、この底面布地シート12の四辺に縫製された矩形の4つの側面布地シート14と、第1側面布地シート14aとこの第1側面布地シート14aの両側辺に隣接する第2側面布地シート14b及び第3側面布地シート14cとを連結する第1スライドファスナー30と、側面布地シート14の上端辺14eに設けられたゴム40と、を備えている点は、第1実施形態と同様である。
【0030】
第1実施形態と異なるのは、底面布地シート12が、鳥籠90のケージの底面とほぼ同様の大きさに形成されている点、4枚の側面布地シート14によって形成される側面全周の長さは、取り付けを予定している鳥籠90の周囲の長さとほぼ同様の長さに形成されている点が異なる。
【0031】
係る構成を採用することによって、鳥籠90側面と鳥籠用ケージカバー100との間に隙間がなくなるので、餌、毛、羽及び糞尿等を鳥籠90の内部に溜めることができる。
【0032】
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100の斜視図である。第3実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100は、矩形に形成された底面布地シート12と、この底面布地シート12の四辺に縫製された矩形の4つの側面布地シート14と、第1側面布地シート14aとこの第1側面布地シート14aの両側辺に隣接する第2側面布地シート14b及び第3側面布地シート14cとを連結する第1スライドファスナー30と、側面布地シート14の上端辺14eに設けられたゴム40と、第1側面布地シート14a、第2側面布地シート14b及び第3側面布地シート14cを上下に分割開放する第2スライドファスナー50を備えている。
【0033】
底面布地シート12は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。側面布地シート14も織布で作製されていて柔軟性を有している点、上端辺14eにゴムが挿入されている点及び4枚の側面布地シート14によって形成される側面全周の長さが取り付けを予定している鳥籠90の周囲の長さよりも長く形成されている点は第1実施形態と同様である。
【0034】
一方で、第1側面布地シート14aの両側とこの第1側面布地シート14aに隣接配置される第2側面布地シート14b及び第3側面布地シート14cとの間を開閉可能とする第1スライドファスナー30が上端辺14eから底辺に向かって途中まで取り付けられている。従って、第3実施形態では、第1側面布地シート14aは底辺までは開放することなく、途中まで開放することになる。尚、第3実施形態においては、第1スライドファスナー30は、鳥籠90の金網部分まで開放できる高さに設定してある。
【0035】
そして、第2スライドファスナー50が、第1側面布地シート14a、第2側面布地シート14b及び第3側面布地シート14cに、第1スライドファスナー30の下端31より若干下方であっって、糞尿受皿92の上方の位置に水平に設けられている。第2スライドファスナー50は噛み合わされたエレメントをスライダーで往復させることによって、開閉可能とするものである。従って、第2スライドファスナー50のスライダーを往復させることによって、図7、8に示すように、鳥籠90の金網部分より下方を開放させることができる。これにより、鳥籠用ケージカバー100を取り外すことなく、糞尿受皿92を取り外し又は交換することができる。
【0036】
こうして作製された鳥籠用ケージカバー100は、第1実施形態と同様に、吊り下げられた鳥籠90の場合は、両手で上端辺14eのゴムを伸ばし上面開口を広げ、その状態で鳥籠底面から被せて取り付け、床置きされている鳥籠90の場合は、第1スライドファスナー30を開けて第1側面布地シート14aを開放した後、鳥籠90を挿入し、第1スライドファスナー30を閉めて取り付ける。また、図7に示すように、底面を開放させることができるので、鳥籠90の上面から鳥籠用ケージカバー100を取り付けることができる。従って、床置きされている鳥籠90に対して、より容易に取り付けることができる。
【0037】
このようにして鳥籠90に取り付けられた鳥籠用ケージカバー100は、第1実施の形態の有する効果に加え、以下の効果を有する。まず、第1スライドファスナー30を開け、第1側面布地シート14aの上方を開放することで、鳥籠90のえさ箱や水箱を交換することができ、糞尿受皿92を交換する場合には、第2スライドファスナー50を開放することによって行うことができる。第3実施形態を採用することによって、第1スライドファスナー30を開放した場合であっても第1側面布地シート14aは底面まで開放されないので、誤って鳥籠用ケージカバー100を落下させるのを極力防止することができる。第2スライドファスナー50を開放すれば、糞尿受皿92を交換することができ、鳥籠用ケージカバー100が落下するのを極力防止することができる。さらに、底面布地シート12に溜まった小動物の毛、羽及び糞尿等を除去する場合であっても鳥籠用ケージカバー100を鳥籠90から取り外すことなく、第2スライドファスナー50を開放すれば、底面布地シート12が露出されるので糞尿等を除去することができる。
【0038】
上述した第3実施形態等では、第2スライドファスナー50の位置として、糞尿受皿92の上方の位置に水平に設けられているが、図9に示すように、底面に隣接して設けても構わない。このような位置に取り付けても、鳥籠用ケージカバー100は、柔軟なシートであるので、糞尿受皿92を交換することができる。また、上記第3実施形態では、第1側面布地シート14aが鳥籠90の鳥籠開閉扉91側に配置されるように取り付けているが、鳥籠90の側面や背面に位置するように配置しても構わない。
【0039】
(第4実施形態)
図10は、第4実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100の斜視図である。第4実施形態に係る鳥籠用ケージカバー100は、第3実施形態の鳥籠用ケージカバー100に対して、鳥籠90のえさ箱や水箱の配置されている部位に窓部60が設けられている点のみが異なるのみである。よって、以下、窓部60の説明を行い、その他の点については説明を省略する。
【0040】
窓部60は、鳥籠90の鳥籠開閉扉91に相当する位置の第1側面布地シート14aの一部を開閉可能にしたものである。窓部60は、第1側面布地シート14aの一部を底面部のみを残して切り欠き、その周囲を第3スライドファスナー61で開閉自在にしたものである。従って、第3スライドファスナー61を開放することによって窓部60は開き、鳥籠開閉扉91が露出することになる。
【0041】
窓部60を設けることによって、鳥籠用ケージカバー100を取り外すことなく、窓部60を開放させることで、鳥籠90のえさ箱や水箱を交換することができる。従って、鳥籠用ケージカバー100が鳥籠90のえさ箱や水箱を交換時に外れるのを確実に防止することができる。
【0042】
なお、本発明は、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り様々な態様で実施しうることはいうまでもない。
【0043】
上述した実施形態等では、底面布地シート12の形状として矩形のものを採用したが、図11に示したように、円形、楕円形の鳥籠90に取り付けることが可能なように、底面を円形、楕円形に形成してもよい。円形や楕円形の底面布地シートを採用すれば、底面が丸い形状を有する鳥籠等に適合した鳥籠用ケージカバー100とすることができる。
【0044】
また、上述した実施形態等では、取り付けられるケージとして鳥籠を用いて説明したが、これらに限定するものではなく、ハムスター、ラビット及びフェレット等の小動物用のケージに用いても構わない。
【0045】
さらに、上述した実施形態等では、底面布地シート12の内面に防水加工を施しているが、特に限定するものではなく、防水加工がされていなくてもよいし、撥水加工等の異なる加工がなされていてもよい。
【0046】
さらに、上述した実施形態等では、底面布地シート12及び側面布地シート14に織布を用いて説明したが、伸縮性を有するニット等のシート部材であっても構わない。
【0047】
さらに、上述した実施形態等では、側面布地シートの構成として4枚の側面布地シートのうち第2側面布地シート14b、第3側面布地シート14c及び第4側面布地シート14dを縫製によって連結しているが一体の側面布地シートを使用してもよい。
【0048】
さらに、上述した実施形態等では、ゴム40を上端辺14eに設けられた袋内に挿入しているが、ゴム40を上端辺14eに接着したり、縫製したりしてもよい。
【0049】
さらに、上述した実施形態等では、第1スライドファスナー30の位置をいわゆる稜線の位置に取り付けたが、これに限定するものではなく、平面に取り付けてもよいし、その数も限定するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0050】
上述した実施の形態で示すように、小動物用ケージに取り付けられて、小動物の毛、羽及び糞尿等の外部への飛散を防止するカバーとして利用することができる。
【符号の説明】
【0051】
12…底面布地シート、14…側面布地シート、14a…第1側面布地シート、14b…第2側面布地シート、14c…第3側面布地シート、14d…第4側面布地シート、14e…上端辺、30…第1スライドファスナー、31…下端、40…ゴム、50…第2スライドファスナー、60…窓部、61…第3スライドファスナー、90…鳥籠、91…鳥籠開閉扉、92…糞尿受皿、100…鳥籠用ケージカバー。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
小動物ケージの底面に配置される柔軟性を有する底面部と、
前記小動物ケージの高さの3分の2以下で、かつ3分の1以上の高さの側面下方の周囲を覆う柔軟性を有する側面部と、を有し、
前記側面部は、前記上面開口を小さくするように付勢する前記側面部の上端辺の一部又は全部に挿入又は接合された伸縮部材と、前記上端辺から底辺方向に配置された1又は2以上の第1線ファスナーと、備えていることを特徴とする小動物用ケージカバー。
【請求項2】
前記第1線ファスナーは、前記上端辺から少なくとも前記底面から1cmまで開閉可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の小動物用ケージカバー。
【請求項3】
前記底面部は正方形又は長方形に形成され、前記第1線ファスナーは前記側面部の隣接する2つの稜線に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の小動物用ケージカバー。
【請求項4】
前記側面部の一部を上方側面部と下方側面部とに開閉可能となるよう前記側面部周囲の一部に、前記底面に対して略水平に設けられた第2線ファスナーをさらに備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の小動物用ケージカバー。
【請求項5】
前記第2線ファスナーは、3つの側面にまたがって設けられていることを特徴とする請求項4に記載の小動物用ケージカバー
【請求項6】
前記底面部は、前記小動物ケージの底面より大きく形成され、
前記側面部は、前記小動物ケージの側面周囲を覆い、前記小動物ケージ周囲の長さよりも長く形成されてなることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の小動物用ケージカバー。
【請求項7】
前記側面部に、開閉可能な窓部を備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の小動物用ケージカバー。
【請求項1】
小動物ケージの底面に配置される柔軟性を有する底面部と、
前記小動物ケージの高さの3分の2以下で、かつ3分の1以上の高さの側面下方の周囲を覆う柔軟性を有する側面部と、を有し、
前記側面部は、前記上面開口を小さくするように付勢する前記側面部の上端辺の一部又は全部に挿入又は接合された伸縮部材と、前記上端辺から底辺方向に配置された1又は2以上の第1線ファスナーと、備えていることを特徴とする小動物用ケージカバー。
【請求項2】
前記第1線ファスナーは、前記上端辺から少なくとも前記底面から1cmまで開閉可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の小動物用ケージカバー。
【請求項3】
前記底面部は正方形又は長方形に形成され、前記第1線ファスナーは前記側面部の隣接する2つの稜線に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の小動物用ケージカバー。
【請求項4】
前記側面部の一部を上方側面部と下方側面部とに開閉可能となるよう前記側面部周囲の一部に、前記底面に対して略水平に設けられた第2線ファスナーをさらに備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の小動物用ケージカバー。
【請求項5】
前記第2線ファスナーは、3つの側面にまたがって設けられていることを特徴とする請求項4に記載の小動物用ケージカバー
【請求項6】
前記底面部は、前記小動物ケージの底面より大きく形成され、
前記側面部は、前記小動物ケージの側面周囲を覆い、前記小動物ケージ周囲の長さよりも長く形成されてなることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の小動物用ケージカバー。
【請求項7】
前記側面部に、開閉可能な窓部を備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の小動物用ケージカバー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−217609(P2011−217609A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−86316(P2010−86316)
【出願日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【出願人】(511035605)株式会社パサロ (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【出願人】(511035605)株式会社パサロ (1)
【Fターム(参考)】
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