説明

履物底

人間の靴底、あるいは人間の靴に挿入する中底、中敷、矯正具は、脚の第1、第2、第3、第4および任意に第5中足骨頭を支持するための第1の領域と、前記第1の領域を取り囲み前記脚の残りの部分を少なくとも部分的に支持するための第2の領域とを含む脚支持上側面を有する。前記第1の領域が、前記第2の領域より小さい下方運動抵抗を提供し、前記第1の領域が、前記第1の領域の残りの部分に対して、内側縁部分と外側縁部分を有する穴またはくぼみ領域を有し、前記くぼみが、中心内側に偏った最低点を有し、それにより前記着用者が立脚中期から推進期に動くときに前記第1中足骨頭の外転が促進される。また人間の靴底は、着用者の脚の裏面の様々な硬さの領域とほぼ整合する様々な硬さの領域を有する脚支持面を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に履物に関し、より詳細には、立ち姿勢、歩行および走行中の着用者の快適さを高める特徴を有する履物用の中敷に関する。
【背景技術】
【0002】
履物は、特に着用者が歩行または走行する際の靴内の人間の脚の動的外力を測定し生体力学的作用をより良く理解することを研究者に可能にした電気動態計の開発によって技術が著しく発展し進歩した。この手段を使用することによって、多くの研究者が、靴の間底(mid-sole)を技術的に進歩させた。間底は、主に、脚の裏の懸架システムとして働き、また着用者に脚の保護緩衝と安定した台の両方を提供することが多いので、多くの従来技術は、間底のばね係数を多様にして衝撃を分散させることによって、脚の打撃と関連した衝撃の緩和に注目してきた。
【0003】
私の初期の特許文献1において、私は、これまで正当に理解されていない現象である機能的母趾制限(functional hallux limitus)の発見について述べており、この現象は、人々の大部分に影響を及ぼすと考えられる。機能的母趾制限を治療するために、私は、第1中足骨が足の親指と残りの中足骨頭に対する足底屈(plantarflex)をよりよく行えるようにする改善された靴底設計を作成した。前述の特許文献1に記載されたように、足底屈は、人間の歩行(gate cycle)中の人間の足の親指の広がりを効率的に可能にする。より詳細には、従来の特許文献1により、私は、実質的に着用者の脚の第1中足骨頭の場所の下だけに小さい支持領域を有する人間の靴底を作成した。特許文献1に記載されたように、実質的に第1中足骨頭の下だけに小さい支持領域を提供することにより、体重が踵から第1レイ(ray)に移動するときに第1中足骨頭の外転と足底屈が容易になる。これにより、足底屈と回外運動のための脚の正常機能が促進され、その後の踵接触時の歩行の快適さと衝撃吸収が改善される。私の発見の後で、第1中足骨頭の足底屈を促進するために、実質的に着用者の脚の第1中足骨頭の位置の下だけに小さい支持領域を有する中底を備えた何百万足もの靴が製造された。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第4,597,195号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2011/0023324号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、第1中足骨頭の下に、中心内側の方に偏った最低点を有する非対称的に形成されたくぼみを有する小さい支持領域を含む改善された中敷を提供する。この独特の形状は、さらに、着用者が立脚中期から推進期に動くときに第1中足骨頭を外転させる。
【0006】
本明細書で使用されるとき、用語「靴底(sole)」および「中敷(inner sole)」は、交換可能に使用される。さらに、「靴底」または「中敷(insole)」は、中敷板などの履物製品に組み込まれるかまたはその一体要素を構成する要素でもよく、製造後に履物製品に挿入されてもよい敷皮または取外し式中敷、アフターマーケット用中敷装置、または特注もしくは既成の脚矯正器具を含む別個の要素でもよい。要素は、また、靴の脚支持面に刻み込まれてもよく脚支持面に形成されてもよい。
【0007】
一様相では、本発明の改善された履物は、脚の第1、第2、第3、第4および任意に第5中足骨頭を支持する第1の領域と、第1の領域を取り囲み脚の残りの部分を少なくとも部分的に支持するための第2の領域とを有する前足区分を有する靴底を有する。第1の領域は、第2の領域を取り囲む部分より小さい支持を提供するように設計される。一般に、足裏は、第1の領域が、第2の領域より低いモジューロメータすなわち耐運動性を有する弾性変形可能な材料で形成される。また、外転を更に促進するために、実質的に第1の領域の第1中足骨頭の下だけにある領域が、周囲部分に対して非対称形状を有するくぼみを有し、くぼみの最低点が中心内側の方に偏っている。換言すると、くぼみは、側面の方が浅い傾斜を有する。これは、着用者が立脚中期から推進期に動くときに第1中足骨頭を外転させる効果がある。第1の領域の残りの部分は、好ましくは平らである。
【0008】
別の態様では、本発明は、私の以前の特許文献1に示されまた前述されたように、中足骨の下で単独またはくぼみと組み合わせで使用することができる履物用の中敷のさらなる改善を提供する。より詳細には、我々は、着用者の脚の裏面の様々な硬さの領域とほぼ適合する様々な硬さの領域を有する脚支持上側面を提供することによって、高い快適さと生体力学的効率を達成できることを発見した。適切に実行されると、その結果、着用者の脚の表面と中敷の表面の間に機械インピーダンス整合が得られ、それにより2つの表面の間の差速が最小になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明のさらに他の特徴および利点は、添付図面と関連して行われる以下の詳細な説明から理解されるであろう。
【0010】
【図1】右足用の本発明の第1の実施形態によるインサートを組み込む靴底の上面図である。
【図1A】第1の実施形態によるインサート要素の詳細を0.3cmの層の等高線で示す上面図である。
【図2A】図1の線IIAに沿って切断された断面図である。
【図2B】図1の線IIBに沿って切断された断面図である。
【図2C】図1の線IICに沿って切断された断面図である。
【図2D】図1の線IIDに沿って切断された断面図である。
【図3】上面図である。
【図4】本発明のインサート要素の第2の実施形態の一部分の詳細を0.3cmの層の等高線で示す透明斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施形態を示す断面図である。
【図6】本発明の第4の実施形態による靴底の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面のうちの図1、図1Aおよび図2A乃至図2Dを参照すると、本発明により作成された履物は、着用者の脚の部分に対応する踵区分12、土踏まず区分14、前足区分16および爪先区分18を有する靴底(参照数字10で示された)を含む。使用において、踵区分12は、着用者の脚の踵の下にあり、また脚の内側と外側にそれぞれ対応する20,22で示された内側領域と外側領域を有する。同様に、踵区分12の前方の土踏まず区分14は、着用者の脚の土踏まずの下にあり、またそれぞれ内側領域24と外側領域26を有する。前足区分16は、土踏まず区分14の前方にあり、模型においてM1〜M5で示された第1、第2、第3、第4及び第5中足骨を含むいわゆる母指球を含む。また、母指球は、それぞれ第1、第2、第3、第4および第5中足骨と関連した第1、第2、第3、第4および第5中足骨頭(N1〜N5)と、それぞれ第1、第2、第3、第4及び第5中足骨頭の前方にある第1、第2、第3、第4および第5基節骨(PP1〜PP5)と、関連中足骨頭と基節骨の間の関連した第1、第2、第3、第4および第5中足骨指関節(印が付けられていない)とを有する。前足区分16は、それぞれ28と30と示された第1と第2の領域に分割される。第1の領域28は、第1、第2、第3及び第4中足骨頭、並びに任意に第5中足骨頭の下に部分的にあるように適応され、第2の領域30は、基節骨(PP1〜PP5)の下に少なくとも部分的にあるように適応される。靴底の爪先区分18は、前足区分16の前方に広がり、少なくとも着用者の脚の爪先の中節骨MP2〜MP5と末節骨DP1〜DP5の下にある。
【0012】
靴底10は、前足区分16の第1の領域28内に、下方荷重または運動に対する小さい支持領域又は小さい抵抗領域があるように形成される。第1の領域28は、下方運動に対する抵抗が第1の領域の周りの領域(すなわち、第2の領域30)と爪先区分領域18より小さい弾性変形材料で形成される。領域28は、周囲領域30および18より小さいデュロメータ(durometer)を有する材料から形成されてもよい。領域28は、典型的な人間の脚の脂肪パッドの硬さと厳密に整合する範囲30〜35のショアA硬さを有することが好ましい。あるいは、領域28は、少なくとも部分的に第2の領域30と爪先区分18の表面より下に入るように、より薄く作成されてもよい。領域28は、個別の要素(例えば、靴底10に切り込まれるかまたは組み込まれたプラグまたはインサート40)として形成されてもよく、靴底の上面または下面に、例えばモールド成形または機械加工によって形成されたくぼみとして形成されてもよい。領域28は、柔軟な内張(図示せず)によって覆われてもよい。
【0013】
また、領域28内の実質的に着用者の第1中足骨頭の下だけにある領域が、領域28の残りの部分に対して、非対称形状の穴またはくぼみ42を有し、穴またはくぼみの最も低い箇所は、中央内側の方に偏っている。すなわち、詳細には図1Aで分かるように、穴またはくぼみ42は、その側面の方が浅い傾きを有する。
【0014】
実際には、くぼみ42は、平面内で円形またほぼ円形であり、対応する内側壁44と外側壁46もある程度丸められるか曲げられる。従って、本明細書で使用されるとき、「傾斜」は、側壁の上縁と、側壁がくぼみの底にモーフィングする箇所との間に延びる想像線またはコードである。これは、インサート40の中間点を通る想像断面線43である想像線(図4)によって最もよく分かる。この固有の幾何学形状は、着用者が立脚中期(midstance)から推進期(propulsive phase)まで動くときに着用者の第1中足骨頭を外転させる効果を有する。
【0015】
寸法において、穴くぼみ42は、平面内で少なくとも一部分が第1中足骨頭を収容するのに十分な大きさでなければならない。典型的な実施形態では、くぼみ42は、脚のサイズにより、好ましくは約2.54cm〜約3.81cmの直径を有する平面内で実質的に円形である。また、くぼみは、平面内で楕円形、卵形または細長い形でよく、また好ましくは側壁の上縁からくぼみの最低点まで測定して約2〜3mmの範囲の公称深さでなければならない。この比較的小さな量にもかかわらず、このくぼみは、着用者が立脚中期から推進期まで動くときに第1中足骨頭を外転させる重大な効果を有する。代替の実施形態では、くぼみ42Aは、例えば図3乃至図4に示されたように、ある程度の細長く、その前方端の方が広い。
【0016】
以上述べた中敷は、サンダルを含む街用及びスポーツ用履物で使用されてもよい。前述のように、中敷は、製造時に中敷板(insole board)に組み込まれてもよく、着用者が靴に入れるための敷皮としてまたはアフターマーケット用中敷装置または特注または既成の(店頭販売用)矯正器具として形成されてもよい。
【0017】
図6は、本開示の好ましい実施形態による靴底110の実例である。矯正装置110は、中底112、外側土踏まず領域114、内側土踏まず領域116、および踵領域118を有する複合中敷を有する。中底(footbed)112と外側土踏まず領域114は、第1の硬さ値を有する。内側土踏まず領域116は、第1の硬さ値より軟らかい第2の硬さ値を有する。踵領域118は、第1の硬さ値より固い第3の硬さ値を有する。
【0018】
使用において、踵領域118は、着用者の脚の踵の下にある。同様に、外側土踏まず領域114と内側土踏まず領域116は、着用者の脚の土踏まずの下にある。中底112は、第1、第2、第3、第4及び第5中足骨を含む着用者の母指球の下に、外側土踏まず領域114と内側土踏まず領域116の間の中央領域から矯正装置110の前部まで延在する。矯正装置110の様々なジュロメータは、着用者の脚の裏面の様々な硬さの領域とほぼ整合するように選択される。脚の形状とサイズは人により大きく異なるが、人体計測研究から、平均的な人間の脚の底の「脂肪パッド」の硬さがあまり異ならないことが分かっている。従って、我々は、中敷の硬さを着用者の脚の裏の様々な硬さの領域にほぼ適合するように変化させることによって、履物が平均的ユーザにとって極めて快適に作成され、また生体力学的効率が改善されることが分かった。要するに、本発明の文脈において、出願人は、所定の力で中敷が動く量が、脚の裏のパッドの動きと実質的に同じになるように、中敷を脚の裏に対して機械的インピーダンス整合させる。このようにして、中敷は、脚の裏のパッドの自然拡張物になる。例えば、第1の硬さ値は、約20〜60ショアC、好ましくは約40ショアCでよく、第2の硬さ値は、約15〜55ショアC、好ましくは約35ショアCでよく、第3の硬さ値は、約30〜70ショアC、好ましくは約50ショアCでよく、ここで、ショアCは、米国材料試験協会によって認定されたジュロメータ・スケールである。米国材料試験協会によって認定された別のジュロメータ・スケールであるショアAの条件下では、それらの望ましい値は、それぞれ約20ショアA、15ショアAおよび30ショアAである。
【0019】
中底112と外側土踏まず領域114が、第1の硬さ値を有すると述べたが、これらの2つの領域は、本開示の範囲から逸脱することなく僅かに異なる硬さ値を有してもよい。もっと正確に言うと、これらの領域は、踵領域118と内側土踏まず領域116とほぼ類似の硬さ値を有することに基づいて一緒に説明された。
【0020】
本発明の好ましい実施形態では、中底112は、ユーザの脚の第1中足骨頭の位置のほぼ下に配置されたくぼみまたは穴120、すなわち私の前述の特許文献1または私の前述の特許文献2(米国出願第12/534,741号)の教示によりまた図1乃至図5に関して前に述べたようなくぼみまたは穴120を有してもよい。前述の特許文献2および以上に記載されたように、穴またはくぼみ120は、着用者が立脚中期から推進期まで動くときに第1中足骨頭の外転を促進する。この穴またはくぼみ120は、中底112及び外側土踏まず領域114とほぼ同じ硬さを有するべきであるが、生産方法による違いが予想されることがある。
【0021】
装置110の様々な領域は、一体的に製造されてもよく、共押出し、接合、接着、化学的接合、機械的接合、または当業者に既知の任意の方法での一体化が可能である。靴底装置は、サンダルを含む男性、女性および子どもの街用およびスポーツ用履物と共に使用されてもよい。靴底は、製造時に中敷板に組み込まれてもよく、着用者が靴に入れるための敷皮として形成されてもよく、アフターマーケット用中敷装置または特注もしくは既成の店頭販売用矯正器具として形成されてもよい。敷皮、中敷板または他の類似の包囲製品内に形成される場合、靴底10の様々な領域が、互いに接合されなくてもよく、包囲製品によって適所に保持されるだけでもよい。
【0022】
本発明の範囲を逸脱することなく上記の構造に種々の変更を行なうことができる。例えば、中央内側の方に偏ったテーパ付き側壁を有する非対称的に形成された穴は、靴の中敷板または敷皮の下面から下方に延在しかつ実質的に第1中足骨頭だけの下にあるように形成されてもよい。また、必要に応じて、例えば図5に示されたように、装置を左右に実質的に途中まで形成されたくぼみを有するように設計することができ、それにより、装置は、回転されるかひっくり返されて、右靴部品としても左靴部品としても働くことができる。従って、以上の説明に含まれるかまたは添付図面に示された内容は、例示であり限定の意味でないように解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0023】
110 矯正装置
112 中底
114 外側土踏まず領域
116 内側土踏まず領域
118 踵領域
120 穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
脚の第1、第2、第3、第4および任意に第5中足骨頭を支持するための第1の領域と、前記第1の領域を取り囲み前記脚の残りの部分を少なくとも部分的に支持するための第2の領域とを含む脚支持上側面を有し、前記第1の領域が、前記第2の領域より小さい下方運動抵抗を提供し、前記第1の領域が、前記第1の領域の残りの部分に対して、内側縁部分と外側縁部分を有する穴またはくぼみ領域を有し、前記くぼみが、中心内側に偏った最低点を有し、それにより前記着用者が立脚中期から推進期に動くときに前記第1中足骨頭の外転が促進される、人間用の靴底。
【請求項2】
前記第1の領域が、前記第2の領域より低いジュロメータを有する、請求項1に記載の人間の靴底。
【請求項3】
前記第1の領域が、30〜35のショアA硬さを有する、請求項2に記載の靴底。
【請求項4】
前記第1の領域が、前記第2の領域に取り囲まれた材料のプラグで構成された、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の靴底。
【請求項5】
前記くぼみ領域が、前記靴底に形成されその上側面から延在する開口を有する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の靴底。
【請求項6】
前記くぼみが、前記靴底の前記上側面の下に形成された穴を有する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の靴底。
【請求項7】
前記くぼみが、側壁の上縁からくぼみの最低点まで測定して2〜3mmの標準深さ(normal depth)を有する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の靴底。
【請求項8】
前記くぼみが、平面内で実質的に円形である、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の靴底。
【請求項9】
前記くぼみが、平面内で楕円形または卵形である、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の靴底。
【請求項10】
前記くぼみが、細長く、その爪先方向端の方がわずかに幅広である、請求項9に記載の靴底。
【請求項11】
脚の第1、第2、第3、第4および任意に第5中足骨頭を支持するための第1の領域と、前記第1の領域を取り囲み前記脚の残りの部分を少なくとも部分的に支持するための第2の領域とを含む脚支持上側面を有し、前記第1の領域が、前記第2の領域より小さい下方運動抵抗を提供し、前記第1の領域が、前記第1の領域の残りの部分に対して、内側縁部分と外側縁部分を有する穴またはくぼみ領域を有し、前記くぼみが、前記中心内側の方に偏った最低点を有し、それにより前記着用者が立脚中期から推進期まで動くときに前記第1中足骨頭の外転が促進される、人間の靴内に挿入するための中敷。
【請求項12】
前記第1の領域が、前記第2の領域より低いジュロメータを有する、請求項11に記載の中敷。
【請求項13】
前記第1の領域が、30〜35のショアA硬さを有する、請求項12に記載の中敷。
【請求項14】
前記第1の領域が、前記第2の領域によって取り囲まれた材料のプラグから形成された、請求項11乃至13のいずれか1項に記載の中敷。
【請求項15】
前記くぼみ領域が、前記靴底に形成されその上側面から延在する開口を有する、請求項11乃至13のいずれか1項に記載の中敷
【請求項16】
前記くぼみが、前記中敷の前記上側面の下に形成された穴を有する、請求項11乃至13のいずれか1項に記載の中敷。
【請求項17】
前記くぼみが、前記側壁の上縁から前記くぼみの前記最低点まで測定して2〜3mmの標準深さを有する、請求項11乃至16のいずれか1項に記載の中敷。
【請求項18】
前記くぼみが、平面内で実質的に円形である、請求項11乃至17のいずれか1項に記載の中敷。
【請求項19】
前記くぼみが、平面内で楕円形または卵形である、請求項11乃至17のいずれか1項に記載の中敷。
【請求項20】
前記くぼみが、細長く、その爪先方向の端で少し幅広である、請求項19に記載の中敷。
【請求項21】
脚の第1、第2、第3、第4および任意に第5中足骨頭を支持するための第1の領域と、前記第1の領域を取り囲み前記脚の残りの部分を少なくとも部分的に支持するための第2の領域とを含む脚支持上側面を有し、前記第1の領域が、前記第2の領域より小さい下方運動抵抗を提供し、前記第1の領域が、前記第1の領域の残りの部分に対して、内側縁部分と外側縁部分を有する穴またはくぼみ領域を有し、前記くぼみが、前記中央内側に対して傾斜された最下点を有し、それにより、前記着用者が立脚中期から推進期まで動くときに前記第1中足骨頭の外転が促進される、人間の靴内に挿入するための敷皮。
【請求項22】
前記第1の領域が、前記第2の領域より低いジュロメータを有する、請求項21に記載の敷皮。
【請求項23】
前記第1の領域が、30〜35のショアA硬さを有する、請求項22に記載の敷皮。
【請求項24】
前記第1の領域が、前記第2の領域によって取り囲まれた材料のプラグから形成された、請求項21乃至23のいずれか1項に記載の敷皮。
【請求項25】
前記くぼみ領域が、前記靴底に形成されその上側面から延在する開口を有する、請求項21乃至23のいずれか1項に記載の敷皮。
【請求項26】
前記くぼみが、前記中敷の前記上側面の下に形成された穴を有する、請求項21乃至23のいずれか1項に記載の敷皮。
【請求項27】
前記くぼみが、側壁の上縁から前記くぼみの最低点まで測定して2〜3mmの標準深さを有する、請求項21乃至26のいずれか1項に記載の敷皮。
【請求項28】
前記くぼみが、平面内で実質的に円形である、請求項21乃至27のいずれか1項に記載の敷皮。
【請求項29】
前記くぼみが、平面内で楕円形または卵形である、請求項21乃至27のいずれか1項に記載の敷皮。
【請求項30】
前記くぼみが、細長く、その爪先方向の端で少し幅広である、請求項29に記載の敷皮。
【請求項31】
脚の第1、第2、第3、第4および任意に第5中足骨頭を支持するための第1の領域と、前記第1の領域を取り囲み前記脚の残りの部分を少なくとも部分的に支持するための第2の領域とを含む脚支持上側面を有し、前記第1の領域が、前記第2の領域より少ない下方運動抵抗を提供し、前記第1の領域が、前記第1の領域の残りの部分に対して、内側縁部分と外側縁部分を有する穴またはくぼみを有し、前記くぼみが、前記中心内側の方に偏った最低点を有し、それにより着用者が立脚中期から推進期まで動いたときに前記第1中足骨頭の外転が促進される、靴底内に挿入するための矯正器具。
【請求項32】
前記第1の領域が、前記第2の領域より低いジュロメータを有する、請求項31に記載の矯正器具。
【請求項33】
前記第1の領域が、30〜35のショアA硬さを有する、請求項32に記載の矯正器具。
【請求項34】
前記第1の領域が、前記第2の部分によって取り囲まれた材料のプラグから構成された、請求項31乃至33のいずれか1項に記載の矯正器具。
【請求項35】
前記くぼみ領域が、前記靴底に形成されその上側面から延在する開口を有する、請求項31乃至33のいずれか1項に記載の矯正器具。
【請求項36】
前記くぼみが、前記中敷の前記上側面より下に形成された穴を有する、請求項31乃至33のいずれか1項に記載の矯正器具。
【請求項37】
前記くぼみが、側壁の上縁から前記くぼみの最低点まで測定して2〜3mmの標準深さを有する、請求項31乃至36のいずれか1項に記載の矯正器具。
【請求項38】
前記くぼみが、平面内で円形である、請求項31乃至37のいずれか1項に記載の矯正器具。
【請求項39】
前記くぼみが、平面内で楕円形または卵形である、請求項31乃至37のいずれか1項に記載の矯正器具。
【請求項40】
前記くぼみが、細長く、その爪先方向の端が少し幅広である、請求項39に記載の矯正器具。
【請求項41】
前記矯正器具が、特注の矯正器具である、請求項31に記載の矯正器具。
【請求項42】
前記矯正器具が、既成の矯正器具である、請求項31に記載の矯正器具。
【請求項43】
着用者の脚の裏面の様々な硬さの領域とほぼ整合する様々な硬さの領域を有する脚支持上側面を有する人間の靴底。
【請求項44】
中底、外側土踏まず領域、内側土踏まず領域、および踵領域を有し、前記中底と前記外側土踏まず領域が第1の硬さ値を有し、前記内側土踏まず領域が、前記第1の硬さ値より柔かい第2の硬さ値を有し、前記踵領域が、前記第1と第2の硬さ値より固い第3の硬さ値を有する、請求項43に記載の靴底。
【請求項45】
前記外側土踏まず領域が、20〜60のショアC硬さ値を有する、請求項44に記載の靴底。
【請求項46】
前記外側土踏まず領域が、約40のショアC硬さを有する、請求項44に記載の靴底。
【請求項47】
前記内側土踏まず領域が、約15〜55のショアC硬さを有する、請求項44に記載の靴底。
【請求項48】
前記内側土踏まず領域が、約35のショアC硬さを有する、請求項44に記載の靴底。
【請求項49】
前記踵領域が、約30〜70のショアC硬さを有する、請求項44に記載の靴底。
【請求項50】
前記踵領域が、約50のショアC硬さを有する、請求項44に記載の靴底。
【請求項51】
前記中底が、前記着用者の前記第1中足骨頭の下にある穴またはくぼみを有する前方領域を有する、請求項44乃至50のいずれか1項に記載の靴底。
【請求項52】
前記内側土踏まず領域が、前記第1の硬さ値より少なくとも5ショアCポイント柔かいが10ショアCポイント以上軟らかくなく、前記踵領域が、前記第1の硬さ値より少なくとも10ショアCポイント硬いが20ショアCポイント以上硬くない、請求項44乃至51のいずれか1項に記載の靴底。
【請求項53】
着用者の脚の裏面の様々な硬さの領域とほぼ整合する様々な硬さの領域を有する脚支持上側面を有する、人間の靴内に挿入するための中敷。
【請求項54】
中底、外側土踏まず領域、内側土踏まず領域、および踵領域を有し、前記中底と前記外側土踏まず領域が、第1の硬さ値を有し、前記内側土踏まず領域が、前記第1の硬さ値より柔かい第2の硬さ値を有し、前記踵領域が、前記第1と第2の硬さ値より固い第3の硬さ値を有する、請求項53に記載の中敷。
【請求項55】
前記外側土踏まず領域が、20〜60のショアC硬さ値を有する、請求項54に記載の中敷。
【請求項56】
前記外側土踏まず領域が、約40のショアC硬さを有する、請求項54に記載の中敷。
【請求項57】
前記内側土踏まず領域が、約15〜55のショアC硬さを有する、請求項54に記載の中敷。
【請求項58】
前記内側土踏まず領域が、約35のショアC硬さを有する、請求項54に記載の中敷。
【請求項59】
前記踵領域が、約30〜70のショアC硬さを有する、請求項54に記載の中敷。
【請求項60】
前記踵領域が、約50のショアC硬さを有する、請求項54に記載の中敷。
【請求項61】
前記中底が、前記着用者の第1中足骨頭の下にある穴またはくぼみを有する前方領域を有する、請求項53乃至60に記載の中敷。
【請求項62】
前記内側土踏まず領域が、前記第1の硬さ値より少なくとも5ショアCポイント軟らかいが10ショアC以上軟らかくない第2の硬さ値を有し、前記踵領域が、前記第1の硬さ値より少なくとも10ショアCポイント硬いが20ショアCポイント以上硬くない第3の硬さ値を有する、請求項54に記載の中敷。
【請求項63】
着用者の脚の裏面の様々な硬さの領域とほぼ整合する様々な硬さの領域を有する脚支持上側面を有する、人間の靴内に挿入するための敷皮。
【請求項64】
中底、外側土踏まず領域、内側土踏まず領域、および踵領域を有し、前記中底と外側土踏まず領域が、第1の硬さ値を有し、前記内側土踏まず領域が、前記第1の硬さ値より柔かい第2の硬さ値を有し、前記踵領域が、前記第1と第2の硬さ値より固い第3の硬さ値を有する、請求項63に記載の敷皮。
【請求項65】
前記外側土踏まず領域が、20〜60のショアC硬さ値を有する、請求項64に記載の敷皮。
【請求項66】
前記外側土踏まず領域が、約40のショアC硬さを有する、請求項64に記載の敷皮。
【請求項67】
前記内側土踏まず領域が、約15〜55のショアC硬さを有する、請求項64に記載の敷皮。
【請求項68】
前記内側土踏まず領域が、約35のショアC硬さを有する、請求項64に記載の敷皮。
【請求項69】
前記踵領域が、約30〜70のショアC硬さを有する、請求項64に記載の敷皮。
【請求項70】
前記踵領域が、約50のショアC硬さを有する、請求項64に記載の敷皮。
【請求項71】
前記中底が、前記着用者の前記第1中足骨頭の下にある穴またはくぼみを有する前方領域を有する、請求項62乃至70のいずれか1項に記載の敷皮。
【請求項72】
前記内側土踏まず領域が、前記第1の硬さ値より少なくとも5ショアCポイント軟らかいが10ショアCポイント以上軟らかくない第2の硬さ値を有し、前記踵領域が、前記第1の硬さ値より少なくとも10ショアCポイント硬いが20ショアC以上硬くない第3の硬さ値を有する、請求項64に記載の敷皮。
【請求項73】
着用者の脚の裏面の様々な硬さの領域とほぼ整合する様々な硬さの領域を有する脚支持上側面を有する、人間の靴内に挿入するための矯正器具。
【請求項74】
中底、外側土踏まず領域、内側土踏まず領域、および踵領域を有し、前記中底と前記外側土踏まず領域が、第1の硬さ値を有し、前記内側土踏まず領域が、前記第1の硬さ値より柔かい第2の硬さ値を有し、前記踵領域が、第1と第2の硬さ値より固い第3の硬さ値を有する、請求項73に記載の矯正器具。
【請求項75】
前記外側土踏まず領域が、20〜60のショアC硬さ値を有する、請求項74に記載の矯正器具。
【請求項76】
前記外側土踏まず領域が、約40のショアC硬さを有する、請求項74に記載の矯正器具。
【請求項77】
前記内側土踏まず領域が、約15〜55のショアC硬さを有する、請求項74に記載の矯正器具。
【請求項78】
前記内側土踏まず領域が、約35のショアC硬さを有する、請求項74に記載の矯正器具。
【請求項79】
前記踵領域が、約30〜70のショアC硬さを有する、請求項74に記載の矯正器具。
【請求項80】
前記踵領域が、約50のショアC硬さを有する、請求項74に記載の矯正器具。
【請求項81】
前記中底が、前記着用者の前記第1中足骨頭の下にある穴またはくぼみを有する前方領域を有する、請求項72乃至80のいずれか1項に記載の矯正器具。
【請求項82】
前記内側土踏まず領域が、前記第1の硬さ値より少なくとも5ショアCポイント柔らかいが10ショアCポイント以上軟らかくない第2の硬さ値を有し、前記踵領域が、前記第1の硬さ値より少なくとも10ショアCポイント硬いが20ショアCポイント以上硬くない第3の硬さ値を有する、請求項74に記載の矯正器具。
【請求項83】
着用者の脚の裏面の様々な硬さの領域とほぼ整合する様々な硬さの領域を有する脚支持上側面を有する、人間の靴用の中敷板。
【請求項84】
中底、外側土踏まず領域、内側土踏まず領域、および踵領域を有し、前記中底と前記外側土踏まず領域が、第1の硬さ値を有し、前記内側土踏まず領域が、前記第1の硬さ値より柔かい第2の硬さ値を有し、前記踵領域が、前記第1と第2の硬さ値より固い第3の硬さ値を有する、請求項83に記載の中敷板。
【請求項85】
前記外側土踏まず領域が、20〜60のショアC硬さ値を有する、請求項84に記載の中敷板。
【請求項86】
前記外側土踏まず領域が、約40のショアC硬さを有する、請求項82に記載の中敷板。
【請求項87】
前記内側土踏まず領域が、約15〜55のショアC硬さを有する、請求項82に記載の中敷板。
【請求項88】
前記内側土踏まず領域が、約35のショアC硬さを有する、請求項82に記載の中敷板。
【請求項89】
前記踵領域が、約30〜70のショアC硬さを有する、請求項82に記載の中敷板。
【請求項90】
前記踵領域が、約50のショアC硬さを有する、請求項82に記載の中敷板。
【請求項91】
前記中底が、前記着用者の前記第1中足骨頭の下にある穴またはくぼみを有する前方領域を有する、請求項82乃至90のいずれか1項に記載の中敷板。
【請求項92】
前記内側土踏まず領域が、前記第1の硬さ値より少なくとも5ショアCポイント軟らかいが10ショアCポイント以上軟らかくない第2の硬さ値を有し、前記踵領域が、前記第1の硬さ値より少なくとも10ショアCポイント硬いが20ショアCポイント以上硬くない第3の硬さ値を有する、請求項82に記載の中敷板。

【図1】
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【図1A】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2013−500825(P2013−500825A)
【公表日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−523655(P2012−523655)
【出願日】平成22年7月28日(2010.7.28)
【国際出願番号】PCT/US2010/043578
【国際公開番号】WO2011/017174
【国際公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(500064085)エイチビーエヌ シュー エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】