説明

履物装着具

靴の装着具であって、前記靴に取り付けるための本体部材と、前記本体部材に取り付けられ、又は、組み込まれ、前記装着具が取り付けられる靴の外部から見ることができ、装飾、飾り付け、又は、情報表示を提供するように機能するディスプレイ部とを有する靴の装着具。典型的には、前記ディスプレイ部は前記本体部に取り付けられた3次元の部材であり、好ましい形態では、前記ディスプレイ部は前記本体部に取り付けられた3次元の部材であって、前記ディスプレイ部が少なくとも部分的に前記本体部材に対して自由に動くことができる。他の形態では、前記ディスプレイ部は、文字及び/又は数字を含む、前記本体部分の1部であるか、又は、前記本体部分に取り付けられた表面領域である請求項1又は2の靴の装着具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は履物の装着具(footwear fitment)に関する。
【背景技術】
【0002】
共同体意匠登録000526181−0001(以下、「意匠登録」)では、靴のヒール部分に配置し得るヒール保護具が示されている。これは、足に靴を履く人のかかとを保護するように機能する。これは更に、この保護具を付けた靴を履いた人の足の摩擦を防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】英国特許公開公報GB2416663A号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この意匠登録の保護具の開発において、この保護具の更なる重要な応用が可能であることが明らかになった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の側面に従えば、履物の装着具であって、前記装着具を前記履物に取り付けるための本体部材と、前記本体部材に取り付けられ、又は、組み込まれ、前記装着具が取り付けられる履物の外部から見ることができ、装飾、飾り付け、又は、情報表示を提供するように機能するディスプレイ部とを有する履物の装着具が提供される。
【0006】
上記第1の側面の第1の好ましい態様に従えば、前記ディスプレイ部は前記本体部に取り付けられた3次元の部材である。典型的には、前記ディスプレイ部は、前記ディスプレイ部が少なくとも部分的に前記本体部材に対して自由に動くことができる3次元の部材である。
【0007】
本発明の第1の側面の第2の好ましい態様、又は、その第1の好ましい態様に従えば、前記ディスプレイ部は、文字及び/又は数字を含む、前記本体部分の1部であるか、又は、前記本体部分に取り付けられた表面である。
【0008】
本発明の第1の側面の第3の好ましい態様、又は、その任意の前述の好ましい態様に従えば、前記ディスプレイ部は、前記ディスプレイ部が取り付けられ、又は、組み込まれた前記本体部材に対して全体的に又は部分的に外観が対照をなす。
【0009】
本発明の第1の側面の第4の好ましい態様、又は、その任意の前述の好ましい態様に従えば、前記履物を装着する人のかかとの入りを容易にし、及び/又は、前記履物を履く人のかかとを保護するために靴のヒール領域に取り付けるように適合されている。
【0010】
本発明の第1の側面の第5の好ましい態様、又は、その任意の前述の好ましい態様に従えば、前記履物の装着具は、前記履物のヒール領域以外の領域に取り付けられるように適合されている。
【0011】
本発明の第1の側面の第6の好ましい態様、又は、その任意の前述の好ましい態様に従えば、前記ディスプレイ部は、前記本体部分に取り外し可能に取り付けられ、又は、取り外し可能に組み込まれる。
【0012】
本発明の第2の側面に従えば、前記第1の側面又は任意の好ましい態様に従う1対の履物の装着具が提供され、当該対の第1の装着具は1対の品物の第1の品物のためのものであり、当該対の第2の装着具は、前記1対の履物の第2の品物のためを意図されており、前記第2の装着具の外観が、少なくとも部分的に、前記第1の装着具の外観の鏡像をなすものである。
【0013】
本発明の第3の側面に従えば、本発明の第1の側面、又は、その上記した任意の態様に従う装着具を装着した履物物品が提供される。
【0014】
本発明の第4の側面に従えば、本発明の第1の側面、又は、その上記した任意の態様に従う1対の履物物品が提供され、前記対の第1の装着具が1対の物品における第1の履物物品のためのものであり、前記対の第2の装着具が前記1対の履物の第2の物品のためを意図されており、前記第2の装着具の外観が、少なくとも部分的に、前記第1の装着具の外観の鏡像をなす。
【0015】
本発明の第5の側面に従えば、本発明の第1の側面、又は、その上記した任意の態様に従う履物の装着具を装着した履物が提供される。
【0016】
本発明の第6の側面に従えば、それぞれが本発明の第1の側面、又は、その上記した任意の態様に従う履物の装着具を装着した1対の履物物品が提供される。
【0017】
本発明の第7の側面に従えば、第4の側面に従う1対の履物の装着具を装着した1対の履物物品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1A−1Cは、それぞれ、共同体意匠登録000526181の主題である要素の正面斜視図、背面斜視図、及び、側面斜視図。
【図2】図2は、靴の装着具の第1実施形態の正面図。
【図3】図3は、図2の実施形態の側面図。
【図4】図4は、靴の装着具の第2実施形態の正面図。
【図5】図5は、図4の実施形態の側面図。
【図6】図6は、図2,3の実施形態のディスプレイ部と類似のディスプレイ部を装着するが、靴のヒールと異なる部分にディスプレイ部を有する靴の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1A−1Cは、本発明に従うディスプレイ部を取り付けることができる本体部材Bを示す。本体部材Bはプラスチック材料の成型品である。部材Bは、内側C、外側D、内側Fを有するリップE及び外側Gを有する。ギャップHがリップEの下に提供され、一方ではリップEの内側Fにより、他方では部材Bの外側Dにより境界付けられる。
【0020】
図2,3は、本体部材B’及びこの場合は吊り下げ装飾22であるディスプレイ部からなる装着具21の第1の実施形態を示す。
【0021】
本体部材B’は図1A−1Cの本体部材Bと形態及び機能が類似する。本体部材Bの要素部分B−Hに対応する本体部材B’の要素部分には、ダッシュ(’)を付けた類似の符号が付与されている。本体部材B’はプラスチック材料からなり、装着具21が使用される靴に適切なように着色されている。所望であれば、本体部材B’又は少なくとも使用時に見える唯一の部分である本体部材B’のリップE部分は、透明又は半透明の材料とし得る。
【0022】
装飾22の下部分は明るくメッキされたプラスチック材料の幾つかの分かれたストランドSからなる。装飾22は、本体部材B’に取り付けられた固定の上端23から、ストランドSが相互に及び本体部材B’に対して自由に相対的に動くことができるように吊り下がっている。
【0023】
使用時には、図2,3に示すように、装着具21は靴Sの背部から装飾22を吊り下げた状態で靴に取り付けられる。リップE’は靴Sのヒール上方部分24の頂部に載置され、本体部材の外側D’は、必要であれば当該外側を接着層で取り付けることができるヒール部分の内側に置かれる。この第1実施形態では、装飾22は、装着者が靴を動かすと、印象的な視覚効果を生むように横に揺れ易い。
【0024】
図4,5は、図2,3に示す第1のものの2番目のものと類似の第2実施形態を示す。したがって、図2,3の要素に類似の図4,5の要素には、2重ダッシュ(”)を付けた類似の参照文字又は数字が付与されている。
【0025】
この第2実施形態では、装着具41は、本体部材B”と静的装飾42の形態のディスプレイ部からなる。装飾42は、リップE”への取付により取り付けられた裏張に固定された切り子面カットされたクリスタルの要素の配列である。この第2実施形態では、装飾42は、装着具41を取り付けた靴S”の装着者が足を動かすか、静かに保つかに関わらず、きらきら光る効果を生む。
【0026】
装飾22,42は、任意の形態の服飾宝石、貴金属、原石に使用される材料を含む任意の材料から構成され得る。さらに、装飾22,42は比較的小さいものが示されている。他の実施形態は、所望であれば比較的大きいサイズの装飾を使用し得る。しかし、そのような場合は、使用が靴での歩行を含むのならば、引き続いて使用することが装着具を損傷し、装着具を装着した靴の装着者を害することがないことが望ましい。
【0027】
上記した実施形態では、装着具は靴のヒール領域に取り付けられる。しかし、装着具は、リップと本体部材のその他の部分の間のギャップによる簡単だけれども確実な取り付けにより、履物の他の部分への取り付けに適している。例えば、図6は、図4,5で参照した装着具41に類似の装着具51を取り付けた靴Tを示す。この場合、装着具51は、ヒール以外の場所の靴Tの周辺部Pの位置で靴Tに取り付けられている。
【0028】
更に他の実施形態では、ディスプレイ部は、装飾又は飾り以外の何かであり得る。例えば、ディスプレイ部は、ロゴ、メッセージ又は他の識別子の形態を取り得る。典型的には、旅客機のキャビンのスタッフや他の形態の輸送機関のスタッフは、関連するエアラインを特定する本発明に従う装着具を用いることができる。
【0029】
本発明は、フラッシュや装着具のディスプレイ部の視覚要素の変化など、装着具のディスプレイ部が外観を変化させることができるように、靴に配置された電池に結合した駆動可能な装着具を提供することもできる。
【0030】
例示した実施形態では、ディスプレイ部は本体部材に恒久的に取り付けられている。代替的な実施形態では、ディスプレイ部を本体部材に取り外し可能に取り付けることも考えられる。これは、所与のディスプレイ部を清掃又は修理することを可能にする。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、履物商品に取り付ける新規な装着具を提供し、これにより、装飾、飾り、情報提示的なディスプレイ部を履物に容易に取り付けることが可能になる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴の装着具であって、
前記装着具を前記靴に取り付けるための本体部材と、
前記本体部材に取り付けられ、又は、組み込まれ、前記装着具が取り付けられる靴の外部から見ることができ、装飾又は情報表示を提供するように機能するディスプレイ部とを有する靴の装着具。
【請求項2】
前記ディスプレイ部が前記本体部に取り付けられた3次元の部材である請求項1に記載の靴の装着具。
【請求項3】
前記ディスプレイ部が前記本体部に取り付けられた3次元の部材であり、前記ディスプレイ部が少なくとも部分的に前記本体部材に対して自由に動くことができる請求項2に記載の靴の装着具。
【請求項4】
前記ディスプレイ部が、文字及び/又は数字を含む、前記本体部分の1部であるか、又は、前記本体部分に取り付けられた表面領域である請求項1又は2の靴の装着具。
【請求項5】
前記ディスプレイ部は、前記ディスプレイ部が取り付けられ、又は、組み込まれた前記本体部材に対して、全体的に又は部分的に外観が対照をなすことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の靴の装着具。
【請求項6】
添付図面を参照して本明細書で説明した靴の装着具。
【請求項7】
前記靴を履く人のかかとの入りを容易にし、及び/又は、前記靴を履く人のかかとを保護するように靴のヒール領域に取り付けるように適合されている請求項1〜6のいずれか一項に記載の靴の装着具。
【請求項8】
前記靴のヒール領域以外の領域に取り付けられるように適合されている請求項1〜7のいずれか一項に記載の靴の装着具。
【請求項9】
前記ディスプレイ部が、前記本体部分に取り外し可能に取り付けられ、又は、組み込まれている請求項1〜8のいずれか一項に記載の靴の装着具。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載の靴の装着具の対であって、前記対の第1の装着具が1足の靴の第1の靴のためのものであり、前記対の第2の装着具が前記1足の靴の第2のもののためを意図されており、前記第2の装着具の外観が、少なくとも部分的に、前記第1の装着具の外観の鏡像をなす、靴の装着具の対。
【請求項11】
請求項1〜9のいずれか一項の靴の装着具を装着した靴。
【請求項12】
請求項1〜9のいずれか一項の靴の装着具をそれぞれが装着した1足の靴
【請求項13】
請求項10の靴の装着具の対を装着した1足の靴。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2011−509787(P2011−509787A)
【公表日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−543578(P2010−543578)
【出願日】平成21年1月9日(2009.1.9)
【国際出願番号】PCT/GB2009/050016
【国際公開番号】WO2009/093060
【国際公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(510201805)ラブヒールズ リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】LOVE HEELS LIMITED
【住所又は居所原語表記】Unit 14, Elysium Gate, 126−128 New Kings Road, Fulham, London SW6 4LZ United Kingdom
【Fターム(参考)】