履物
【課題】バランス感覚を鍛え、トレーニング効果を上げるだけでなく、歩く、走る等の前進機能効果を上げられる履物を提供する。
【解決手段】シューズ、スリッパー、下駄、等の履物の接地面が前後方向に凸状の曲面をなし不安定な履物であって、その凸曲面が足の踵から足指の付け根までの円弧曲面でそれを足指先方向に延長することによって足指を上向きにし、もしくは足指の付け根から先を直線上に上向けることを特徴とする履物である。
これによって凸曲面が小さくなり、着地から離地まで抵抗を最小限にし、特に離地直前には足指が地面を蹴る状態になり、自然に歩幅が大きく早く動くので、走行、歩行が楽になり、スピードが上がる効果がある。凸曲面が前後方向と左右方向に形成されたものは、運動効果に加え、バランス感覚を鍛える福祉、リハビリ、健康維持器具として使用する。
【解決手段】シューズ、スリッパー、下駄、等の履物の接地面が前後方向に凸状の曲面をなし不安定な履物であって、その凸曲面が足の踵から足指の付け根までの円弧曲面でそれを足指先方向に延長することによって足指を上向きにし、もしくは足指の付け根から先を直線上に上向けることを特徴とする履物である。
これによって凸曲面が小さくなり、着地から離地まで抵抗を最小限にし、特に離地直前には足指が地面を蹴る状態になり、自然に歩幅が大きく早く動くので、走行、歩行が楽になり、スピードが上がる効果がある。凸曲面が前後方向と左右方向に形成されたものは、運動効果に加え、バランス感覚を鍛える福祉、リハビリ、健康維持器具として使用する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トレーニング機能を有し、前進機能を高める履物及びトレーニング機器に関する。
【背景技術】
【0002】
歯部の接地部がピッチング揺動する方向の凸曲面となっており、しかも、台部の鼻緒の挿入孔の位置より前側から、緒の両端の挿入孔の位置より後側まで延在している下駄において前記の接地部凸曲面の前側と後側が、それぞれ互いに曲率の異なる真円となっており、しかも、前側より後側の曲率が大きいことを特徴とする不安定な下駄が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4031558号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の発明の問題点は足裏の接する部分が足指の先から踵までが直線になるため、足裏全体でバランスを取ろうとしている。その為、足首、膝、腰の筋肉を使ったバランスを取る効果は不十分であった。指が拡がりにくいので、外反母趾に効果は少なく、歩くスピードが早くならないので、有酸素運動効果も少ないという問題があった。又リハビリ効果、バランスを取る効果、筋力向上効果は不十分であった。又前進機能を高めることも出来なかった。
【0005】
問題点を解決するために、本発明はそれを履くことによって不安定な状態を作り出して、これを安定化させようとすることによってバランス感覚を鍛え、トレーニング効果等を容易に上げられるだけでなく、歩く、走る等の前進機能効果等も容易に上げられる履物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そして、本発明は上記の目的を達成するために請求項1の発明の履物はシューズ、スリッパー、下駄、等の履物の接地面が前後方向に凸状の曲面をなし不安定な履物であって、その凸曲面が足の踵から足指の付け根までの円弧曲面でそれを足指先方向に延長することによって足指を上向きにし、もしくは足指の付け根から先を直線上に上向けることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の履物は、請求項1において履物の接地面が左右方向断面も凸曲面とすることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の履物は請求項1又は2において履物の底と足裏の接する面との間に空間を設け前記空間に密閉状の袋体を挿入し前記袋体の内部に気体、液体、ジェリー状物質、砂状又は粒状の物体を挿入した袋体、あるいは前記袋体がクッション効果があり可撓性で上面に足裏を刺激する形状を形成した袋体であって、前記袋体を交換可能としたことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の履物は請求項1又は2において履物の足裏が接する面に突起物及び又はクッションを設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の履物は請求項1ないし4のいずれかにおいて足の指と指の間に配設する足指間隔拡張片が足指間の間隔を拡張する大きさと固さを有することを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の履物はシューズ、スリッパー、下駄、等の履物の裏面が図14に示すように前後方向に凸状の曲面をなし不安定な履物であって、足指の上向角度を指先が高く、指の付け根が低い山形の底敷きを用いて調整することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の履物は請求項5又は6において履物の底敷に足指間隔拡張片を指の間隔を開けて立てることを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の履物は請求項1ないし7のいずれかにおいて凸曲面の底部分を紐又はベルトで止めるか、マジックテープ状のもので止めるか、フック状のもので止めることで着脱可能にしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明の効果は指先を上に向けることによって凸曲面が小さくなり、前進するときに特に力を入れなくても前に出る効果が大きくなり、歩幅も自然に長くなり歩行、ランニング速度が速くなる。結果として有酸素運動効果が上がり脂肪が燃え体脂肪減少効果がある。凸曲面を小さくすれば不安定さが増え、足首、膝、腰バランスを取る効果と、筋力強化の効果が上がる。従来の技術では、足裏の接する面が平面であり、指先が上を向いていないのでこれほどの効果は得られない。
【0015】
図1は履物を履いたときの全体図を示す。図5は着地の状態を示し、かかとの部分から着地し、図6は足がほぼ垂直になった状態を示し、図7は履物の先端が地面に着いた離地前の状態を示し、上向きの指の位置が最下位に来て、体を前に押し出す状態になる。自然に地面を蹴ることになるので、体重を前に押し出しやすく、通常の走行、歩行より前に出やすくなりスピードが上がり、歩幅も通常より大きくなる。図4は前方から見た図である。体重によって凸曲面が開きクッション効果も得られる。
【0016】
履物凸面と地面との接地は、着地位置(A)踵の部分から着地し、ほとんど抵抗無しに(B)中央接地面(最厚部)に移動し、中央接地部(B)を通過して、指の付け根部分に相当する接地面(C)と爪先部分(D)の爪先部に移動し勢いを持続して指の付け根部分(C)、爪先部に相当する接地面(D)の面で地面を蹴りながら離地する。
このように着地から離地までスムーズに移動し、特に足指の部分で自然に地面を蹴りながら離地することは従来の技術で得られない。
【0017】
凸曲面が中央接地部(B)に達したときに履物の高さH(2〜5cm)分だけ一歩ごとに体重を持ち上げることになる。負担は感じないがHを3cmとしても、1,000歩で30mも体重を持ち上げるエネルギーを消費し、同じ距離を歩いてもこれだけの効果が違うので、脂肪の燃焼効果、筋力増効果が大きい。
【0018】
このように、指を上向きにすることによって着地から離地まで抵抗を最小限にし、少ない力で走行、歩行が出来る。このように蹴る力が増大し,自然に歩幅が大きく早く動くので、歩く、走るスピードが楽に早くなるという効果がある。前進機能効果と有酸素運動の効果も上がる。
【0019】
指先部Dが上向きになるので、爪先が引っかかって転倒しなくなり、転倒防止、安全履物として使える。これも従来の技術では得られない長所である。
【0020】
更に、図6の中央接地部Bでは履物の厚みHが高くなり、ハイヒールよりも歩く姿勢が真っ直ぐ立った美しい形になる。
特にパタパタと音のするような走行、歩行ではなく、スイスイと進めるので特に意識しなくても美しくスマートな走行、歩行が自然に出来る。
そのため、この履物で走行、歩行したいと云う意欲がわき、トレーニング回数、距離も増え、本発明の目的も達成し、効果も上がる。
【0021】
足指先を上向きにすれば、指間が開こうとするので外反母趾の治療、予防効果も上がる。従来の技術では不可能な効果である。
【0022】
請求項2の発明の効果は履物の裏面が前後方向に凸状の曲面を形成し更に左右方向断面も凸曲面とすることによって、足首が左右に傾きやすくなり、バランスを取るためにより多くの筋肉と神経を使うので足首、足、腰の筋肉と、体のバランス感覚を更に鍛えることで有酸素運動効果も上がる。福祉器具、老化予防器具として効果がある。
【0023】
請求項3の発明の効果は履物の底と足裏の間に空間を設け前記空間に密閉状の袋体を挿入し前記袋体の内部に気体、液体、ジェリー状物質、砂状又は粒状の物体を挿入した袋体、あるいは前記袋体がクッション効果があり可撓性で上面に足裏を刺激する形状を形成した袋体であって、前記袋体を交換可能としたことによって、足裏を刺激したい時や、不安定にしたいときなど目的にあったものにすることが出来る。
【0024】
請求項4の発明の効果は履物の底と足裏の間に足裏を刺激する突起物、及び/又は、クッションを設けることによって足裏のツボを刺激し体の機能の効果を高める。
【0025】
請求項5の発明の効果は指を立てることによって通常使用しない指の筋肉を鍛え、図14の5に示すように足指間隔拡張片を挿入することによってその効果を高め、外反母趾の予防、改善になる。図12はその平面図である。
【0026】
請求項6の発明の効果は指の上向き角度を調整可能にすることによって、痛みの伴わない角度に調整可能にする。慣れてくれば、より効果的な角度に上げることも出来る。
【0027】
請求項7の発明の効果は請求項5の足指間隔拡張片と請求項6の底敷きを組み合わせることで相乗効果を高めることが出来る。
【0028】
請求項8の発明の効果は凸曲面の底部分を着脱可能にしてリハビリ用履物と普通の履物として使い分けることも出来る。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】履物の全体図(横面図)で履いた状態を示す図である。
【図2】足指の付け根から先を直線上に上向けた履物の全体図である。
【図3】履物の底が左右に曲面を形成したものを示す正面図である。
【図4】履物の底が左右に水平に形成したものを示す正面図である。
【図5】履物を履いて歩行、又は走るときの着地状態を示す図である。
【図6】履物の接地面がほぼ中央に移動し、足がほぼ垂直になるまで移動した状態を示す図である。
【図7】履物の接地面がほぼ爪先に移動し、離地する前の状態を示す図である。
【図8】足裏と履物底の間に球状のものを挿入した図である。
【図9】足裏と履物底の間に粒状のものを挿入した図である。
【図10】足裏と履物底の間に棒状のものを挿入した図である。
【図11】足裏と履物底の間に突起状のシートを挿入した図である。
【図12】足指の間を拡げる部材を設けた平面図である。
【図13】足指の上向き角度を調整可能にした履物で足指を水平にした状態を示す図である。
【図14】足指の上向き角度を調整可能にした履物で足指を上向きにした常態を示す図である。
【0030】
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の履物において図1ないし図2において説明する。
本願発明の履物はシューズ、スリッパー、下駄、等の履物の接地面が前後方向に凸状の曲面をなし不安定な履物であって、その凸曲面が足の踵から足指の付け根までの円弧曲面でそれを足指先方向に延長することによって足指を上向きにし、もしくは足指の付け根から先を直線上に上向ける形態をしている。
【0032】
図1の1は足、2は履物、3は足指、4は履物と足との空間である。
先ず接地面について説明する図1に示すように、履物の底部接地面は円弧状の凸曲面をなし接地面Aは踵の位置,Bは中央部,Cは指の付け根,Dは指先で履いたときに指部3が上向きになる。
地面Gとの接地部は、ゴム等の滑りにくい素材にし、滑らないように抵抗のある凸凹の形状にする。曲面の母材はバネ状の弾力性を持たせ、体重によって曲面が開くクッション効果を持たせてもよい。
【0033】
図4は左右方向に凸曲面が無く、走行、歩行の効果を高める。初めは、高さHは低めのものを使用し、慣れてくれば高くし、リハビリ、ランニング等の目的に合わせた高さのものを使用する。
【0034】
履物底の凸曲面は踵部Aと足指付け根部Cとの間に円弧状に形成し、それを足指先Dまで延長すれば自然に足指先は上向く。又は図2に示すように足指の付け根から先を直線状に上向けても良い。高さHを高くすれば凸曲面が小さくなり不安定効果は高まる。高さHは2cm〜5cm位に合わせて、角度Rは20°〜50°くらいが望ましい。材質は少しクッション効果のあるもの例えばゴム等がよい。
【0035】
以下図5ないし7にもとづいて説明する。
履物凸面と地面との接地は、図5着地位置(A)踵の部分から着地し、ほとんど抵抗無しに、図6(B)中央接地面(最厚部)に移動し、中央接地部(B)を通過して、指の付け根部分に相当する接地面図7(C)と爪先部分(D)の爪先部に移動し勢いを持続して指の付け根部分(C)、と爪先部に相当する接地面(D)の面で地面を蹴りながら(押しながら)離地する。
【0036】
凸曲面が中央接地部(B)に達したときに履物の高さH(2〜5cm)分だけ一歩ごとに体重を持ち上げることになる。負担は感じないがHを3cmとしても、1,000歩で30mも体重を持ち上げるエネルギーを消費し、従来の履物と比較しても同じ距離を歩いても相当な違いがあり、脂肪の燃焼効果、筋力増効果が大きい。
【0037】
効果は指先を上に向けることによって凸曲面が小さくなり、前進するときに特に力を入れなくても前に出る効果が大きくなり、歩幅も自然に長くなり歩行、ランニング速度が速くなる。凸曲面を小さくすれば不安定さが増え、足首、膝、腰バランスを取る作用と、筋力強化の作用がある。
【0038】
このように、指を上向きにすることによって着地から離地まで抵抗を最小限にし、少ない力で走行、歩行が出来る。自然に前に出るようになり,自然に歩幅が大きく早く動くので、歩く、走るスピードが楽に早くなるという効果がある。前進機能効果と有酸素運動の効果も上がる。
【0039】
指先部Dが上向きになるので、爪先が引っかかって転倒しなくなり、転倒防止、安全履物として使える。
【0040】
更に、図6の中央接地部Bでは履物の厚みHが高くなり、ハイヒールよりも歩く姿勢が真っ直ぐ立った形になり、美しい走行、歩行姿勢になる。
特にパタパタと音のするような走行、歩行ではなく、スイスイと進めるので特に意識しなくても美しいスマートな走行、歩行が自然に出来る。
そのため、この履物で走行、歩行したいと云う意欲がわき、トレーニング回数、距離も増え、本発明の目的も達成し、効果も上がる。
【0041】
足指先を上向きにすれば、指間が開こうとするので外反母趾の治療、予防効果も上がる。
【0042】
使用目的に合わせて、履物の素材を替えることが出来る。例えばランニング用であれば軽い素材、足の筋肉強化用には重い素材を使用できる。
【0043】
図3のように接地面を左右方向断面が凸曲面にした形態もある。
図3は凸曲面が前後方向と左右方向に形成されたもので、履物の中央接地面Bが左右に傾きやすく不安定である。運動効果に加え、バランス感覚を鍛えるものとして福祉器具、リハビリ用品、健康維持器具として使用する。
【0044】
指を立てることによって指が水平なものより凸曲面が小さくなるので、左右方向の不安定さが増大しより良い形態になる。
【0045】
履物の底と足裏の間に空間を設け前記空間に密閉状の袋体を挿入し前記袋体の内部に気体、液体、ジェリー状物質、砂状又は粒状の物体を挿入した袋体、あるいは前記袋体がクッション効果があり可撓性で上面に足裏を刺激する形状を形成した袋体であって、前記袋体を交換可能とした。履物と足との空間4を密閉状の袋体にして流動物として気体、液体、ジェリー状物質を注入することによってクッション効果を持たせ、同時に体重移動に合わせて履物の底が変形する。これによって足の不自由な人のリハビリ対策として使える。流動物の量を変えることによって高さHを調節可能にしても良い。
履物の底と足裏の空間4はゴム、スポンジ等のクッション効果の有る材料を使用しても良い又袋状にして空気、水、ジェリー状のもの、粉末(砂等)を使用しても良い。
【0046】
履物の足裏が接する面に突起物、及び/又は、クッションを設けてより良い形態をした。履物の底と足裏の接する面との間に突起物、及び/又は、クッションを設けることによって足裏のツボを刺激し体の機能を高め健康維持、増進効果を高める。突起物はツボの位置だけでも良く、全体でも良く、サイズも位置によって変えても良い。
【0047】
図8は球状のもので複数のサイズを組み合わせる。形状は楕円形、多角形、星形、でも良く、それらを混合してもよい。
【0048】
図9は粒状のもので、サイズは径が2mm以下の砂状のものから30mm位の球状、多角形、星形、パイプ状のものでも良く、これらを組み合わせても良い。
【0049】
図10は棒状のもので、パイプ状でも、ハニカム状でも良く、サイズも5mmから25mmくらいで良く、これらを組み合わせても良い。
【0050】
突起物の形状は球状のもの10、粒状のもの11、棒状のもの12、突起部分のあるシート状のもの13でも良い。クッションと組み合わせても良い。
【0051】
図11は突起部分のあるシート状のもの13で表面が突起状の、凹凸状の刺激物を有するシートを使用したものである。シートの下にはクッションを設けても良い。シートに変えて板バネを使っても良い。シートの下に板バネ、コイルバネを使っても良い。
突起物は上記いずれかを組み合わせてもよい。
【0052】
足の指と指の間に配設する足指間隔拡張片5が足指間の間隔を拡張する固さと大きさを有す形態の足指間隔拡張片5を設けており、足指を立てることによって通常使用しない足指の筋肉を鍛え、更に足指間隔拡張片5を挿入することによってその効果を高め、外反母趾の改善にもなる。図1,図12の部材5はスポンジ、ゴム、中空状のパイプ等の柔らかいものを使用する。高分子材料等の柔らかい材質からなる柱状、パイプ状、多角形の形態のものを使用するが形状は特にこだわらない。足指の間に挟められるものであればどのような形状でも良い。
【0053】
図13のように足指が上向きでなく、ほぼ水平の履物に対しても、山形の底敷6を挿入することによって図14に示すように足指を上向きにすることが出来る。底敷の角度Rを調整して足指の上向き角度を自由に設定することが出来る。
【0054】
図14に示すように履物の底敷6に足指間隔拡張片5を指の間隔を開けて立てるとより良い形態になる。足指間隔拡張片5と足指の上向き角度を調整する山形の底敷6を一体化することによって、より良い形態になる。足指間隔拡張片5と山形の底敷6は着脱可能にしても良い。
【0055】
凸曲面の底部分を紐又はベルトで止めるか、マジックテープ状のもので止めるか、フック状のもので止めることで着脱可能にした形態にすることが出来る。
凸曲面の底部分を着脱可能にすることによって、通常の履物例えば足袋、運動靴、スリッパー等と自由に組み合わせることが出来る。凸曲面の底と履物裏を紐状のもの及び/又はマジックテープで止める。体重によって凸曲面が開くようにすれば、クッション効果も得られる。
【0056】
履物の底部と足裏が接する面の間の詰め物が気体、液体、砂状、粒状の物体を袋状のものに詰めたもの又は可撓性で足裏を刺激する突起状の形状をしたもので交換可能にした形態。
履物の底部と足裏の間の可撓性詰め物を交換可能にした履物及びトレーニング器具で材料を交換可能にすることによって、使用目的にあった状態で使うことが出来る。
【符号の説明】
【0057】
1 足
2 履物(靴)
3 足指
4 履物と足との空間
5 足指間隔拡張片
6 山形の敷物
10 球状のもの
11 粒状のもの
12 棒状のもの
13 突起部分のあるシート状のもの
14 足指間隔拡張片
【0058】
A 着地位置
B 履物の中央接地部
C ほぼ足指の付け根に相当する接地面
D ほぼ足指先に相当する接地面
G 地面
H 高さ
R 足指の上向き角度
【技術分野】
【0001】
本発明は、トレーニング機能を有し、前進機能を高める履物及びトレーニング機器に関する。
【背景技術】
【0002】
歯部の接地部がピッチング揺動する方向の凸曲面となっており、しかも、台部の鼻緒の挿入孔の位置より前側から、緒の両端の挿入孔の位置より後側まで延在している下駄において前記の接地部凸曲面の前側と後側が、それぞれ互いに曲率の異なる真円となっており、しかも、前側より後側の曲率が大きいことを特徴とする不安定な下駄が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4031558号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の発明の問題点は足裏の接する部分が足指の先から踵までが直線になるため、足裏全体でバランスを取ろうとしている。その為、足首、膝、腰の筋肉を使ったバランスを取る効果は不十分であった。指が拡がりにくいので、外反母趾に効果は少なく、歩くスピードが早くならないので、有酸素運動効果も少ないという問題があった。又リハビリ効果、バランスを取る効果、筋力向上効果は不十分であった。又前進機能を高めることも出来なかった。
【0005】
問題点を解決するために、本発明はそれを履くことによって不安定な状態を作り出して、これを安定化させようとすることによってバランス感覚を鍛え、トレーニング効果等を容易に上げられるだけでなく、歩く、走る等の前進機能効果等も容易に上げられる履物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そして、本発明は上記の目的を達成するために請求項1の発明の履物はシューズ、スリッパー、下駄、等の履物の接地面が前後方向に凸状の曲面をなし不安定な履物であって、その凸曲面が足の踵から足指の付け根までの円弧曲面でそれを足指先方向に延長することによって足指を上向きにし、もしくは足指の付け根から先を直線上に上向けることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の履物は、請求項1において履物の接地面が左右方向断面も凸曲面とすることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の履物は請求項1又は2において履物の底と足裏の接する面との間に空間を設け前記空間に密閉状の袋体を挿入し前記袋体の内部に気体、液体、ジェリー状物質、砂状又は粒状の物体を挿入した袋体、あるいは前記袋体がクッション効果があり可撓性で上面に足裏を刺激する形状を形成した袋体であって、前記袋体を交換可能としたことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の履物は請求項1又は2において履物の足裏が接する面に突起物及び又はクッションを設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の履物は請求項1ないし4のいずれかにおいて足の指と指の間に配設する足指間隔拡張片が足指間の間隔を拡張する大きさと固さを有することを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の履物はシューズ、スリッパー、下駄、等の履物の裏面が図14に示すように前後方向に凸状の曲面をなし不安定な履物であって、足指の上向角度を指先が高く、指の付け根が低い山形の底敷きを用いて調整することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の履物は請求項5又は6において履物の底敷に足指間隔拡張片を指の間隔を開けて立てることを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の履物は請求項1ないし7のいずれかにおいて凸曲面の底部分を紐又はベルトで止めるか、マジックテープ状のもので止めるか、フック状のもので止めることで着脱可能にしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明の効果は指先を上に向けることによって凸曲面が小さくなり、前進するときに特に力を入れなくても前に出る効果が大きくなり、歩幅も自然に長くなり歩行、ランニング速度が速くなる。結果として有酸素運動効果が上がり脂肪が燃え体脂肪減少効果がある。凸曲面を小さくすれば不安定さが増え、足首、膝、腰バランスを取る効果と、筋力強化の効果が上がる。従来の技術では、足裏の接する面が平面であり、指先が上を向いていないのでこれほどの効果は得られない。
【0015】
図1は履物を履いたときの全体図を示す。図5は着地の状態を示し、かかとの部分から着地し、図6は足がほぼ垂直になった状態を示し、図7は履物の先端が地面に着いた離地前の状態を示し、上向きの指の位置が最下位に来て、体を前に押し出す状態になる。自然に地面を蹴ることになるので、体重を前に押し出しやすく、通常の走行、歩行より前に出やすくなりスピードが上がり、歩幅も通常より大きくなる。図4は前方から見た図である。体重によって凸曲面が開きクッション効果も得られる。
【0016】
履物凸面と地面との接地は、着地位置(A)踵の部分から着地し、ほとんど抵抗無しに(B)中央接地面(最厚部)に移動し、中央接地部(B)を通過して、指の付け根部分に相当する接地面(C)と爪先部分(D)の爪先部に移動し勢いを持続して指の付け根部分(C)、爪先部に相当する接地面(D)の面で地面を蹴りながら離地する。
このように着地から離地までスムーズに移動し、特に足指の部分で自然に地面を蹴りながら離地することは従来の技術で得られない。
【0017】
凸曲面が中央接地部(B)に達したときに履物の高さH(2〜5cm)分だけ一歩ごとに体重を持ち上げることになる。負担は感じないがHを3cmとしても、1,000歩で30mも体重を持ち上げるエネルギーを消費し、同じ距離を歩いてもこれだけの効果が違うので、脂肪の燃焼効果、筋力増効果が大きい。
【0018】
このように、指を上向きにすることによって着地から離地まで抵抗を最小限にし、少ない力で走行、歩行が出来る。このように蹴る力が増大し,自然に歩幅が大きく早く動くので、歩く、走るスピードが楽に早くなるという効果がある。前進機能効果と有酸素運動の効果も上がる。
【0019】
指先部Dが上向きになるので、爪先が引っかかって転倒しなくなり、転倒防止、安全履物として使える。これも従来の技術では得られない長所である。
【0020】
更に、図6の中央接地部Bでは履物の厚みHが高くなり、ハイヒールよりも歩く姿勢が真っ直ぐ立った美しい形になる。
特にパタパタと音のするような走行、歩行ではなく、スイスイと進めるので特に意識しなくても美しくスマートな走行、歩行が自然に出来る。
そのため、この履物で走行、歩行したいと云う意欲がわき、トレーニング回数、距離も増え、本発明の目的も達成し、効果も上がる。
【0021】
足指先を上向きにすれば、指間が開こうとするので外反母趾の治療、予防効果も上がる。従来の技術では不可能な効果である。
【0022】
請求項2の発明の効果は履物の裏面が前後方向に凸状の曲面を形成し更に左右方向断面も凸曲面とすることによって、足首が左右に傾きやすくなり、バランスを取るためにより多くの筋肉と神経を使うので足首、足、腰の筋肉と、体のバランス感覚を更に鍛えることで有酸素運動効果も上がる。福祉器具、老化予防器具として効果がある。
【0023】
請求項3の発明の効果は履物の底と足裏の間に空間を設け前記空間に密閉状の袋体を挿入し前記袋体の内部に気体、液体、ジェリー状物質、砂状又は粒状の物体を挿入した袋体、あるいは前記袋体がクッション効果があり可撓性で上面に足裏を刺激する形状を形成した袋体であって、前記袋体を交換可能としたことによって、足裏を刺激したい時や、不安定にしたいときなど目的にあったものにすることが出来る。
【0024】
請求項4の発明の効果は履物の底と足裏の間に足裏を刺激する突起物、及び/又は、クッションを設けることによって足裏のツボを刺激し体の機能の効果を高める。
【0025】
請求項5の発明の効果は指を立てることによって通常使用しない指の筋肉を鍛え、図14の5に示すように足指間隔拡張片を挿入することによってその効果を高め、外反母趾の予防、改善になる。図12はその平面図である。
【0026】
請求項6の発明の効果は指の上向き角度を調整可能にすることによって、痛みの伴わない角度に調整可能にする。慣れてくれば、より効果的な角度に上げることも出来る。
【0027】
請求項7の発明の効果は請求項5の足指間隔拡張片と請求項6の底敷きを組み合わせることで相乗効果を高めることが出来る。
【0028】
請求項8の発明の効果は凸曲面の底部分を着脱可能にしてリハビリ用履物と普通の履物として使い分けることも出来る。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】履物の全体図(横面図)で履いた状態を示す図である。
【図2】足指の付け根から先を直線上に上向けた履物の全体図である。
【図3】履物の底が左右に曲面を形成したものを示す正面図である。
【図4】履物の底が左右に水平に形成したものを示す正面図である。
【図5】履物を履いて歩行、又は走るときの着地状態を示す図である。
【図6】履物の接地面がほぼ中央に移動し、足がほぼ垂直になるまで移動した状態を示す図である。
【図7】履物の接地面がほぼ爪先に移動し、離地する前の状態を示す図である。
【図8】足裏と履物底の間に球状のものを挿入した図である。
【図9】足裏と履物底の間に粒状のものを挿入した図である。
【図10】足裏と履物底の間に棒状のものを挿入した図である。
【図11】足裏と履物底の間に突起状のシートを挿入した図である。
【図12】足指の間を拡げる部材を設けた平面図である。
【図13】足指の上向き角度を調整可能にした履物で足指を水平にした状態を示す図である。
【図14】足指の上向き角度を調整可能にした履物で足指を上向きにした常態を示す図である。
【0030】
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の履物において図1ないし図2において説明する。
本願発明の履物はシューズ、スリッパー、下駄、等の履物の接地面が前後方向に凸状の曲面をなし不安定な履物であって、その凸曲面が足の踵から足指の付け根までの円弧曲面でそれを足指先方向に延長することによって足指を上向きにし、もしくは足指の付け根から先を直線上に上向ける形態をしている。
【0032】
図1の1は足、2は履物、3は足指、4は履物と足との空間である。
先ず接地面について説明する図1に示すように、履物の底部接地面は円弧状の凸曲面をなし接地面Aは踵の位置,Bは中央部,Cは指の付け根,Dは指先で履いたときに指部3が上向きになる。
地面Gとの接地部は、ゴム等の滑りにくい素材にし、滑らないように抵抗のある凸凹の形状にする。曲面の母材はバネ状の弾力性を持たせ、体重によって曲面が開くクッション効果を持たせてもよい。
【0033】
図4は左右方向に凸曲面が無く、走行、歩行の効果を高める。初めは、高さHは低めのものを使用し、慣れてくれば高くし、リハビリ、ランニング等の目的に合わせた高さのものを使用する。
【0034】
履物底の凸曲面は踵部Aと足指付け根部Cとの間に円弧状に形成し、それを足指先Dまで延長すれば自然に足指先は上向く。又は図2に示すように足指の付け根から先を直線状に上向けても良い。高さHを高くすれば凸曲面が小さくなり不安定効果は高まる。高さHは2cm〜5cm位に合わせて、角度Rは20°〜50°くらいが望ましい。材質は少しクッション効果のあるもの例えばゴム等がよい。
【0035】
以下図5ないし7にもとづいて説明する。
履物凸面と地面との接地は、図5着地位置(A)踵の部分から着地し、ほとんど抵抗無しに、図6(B)中央接地面(最厚部)に移動し、中央接地部(B)を通過して、指の付け根部分に相当する接地面図7(C)と爪先部分(D)の爪先部に移動し勢いを持続して指の付け根部分(C)、と爪先部に相当する接地面(D)の面で地面を蹴りながら(押しながら)離地する。
【0036】
凸曲面が中央接地部(B)に達したときに履物の高さH(2〜5cm)分だけ一歩ごとに体重を持ち上げることになる。負担は感じないがHを3cmとしても、1,000歩で30mも体重を持ち上げるエネルギーを消費し、従来の履物と比較しても同じ距離を歩いても相当な違いがあり、脂肪の燃焼効果、筋力増効果が大きい。
【0037】
効果は指先を上に向けることによって凸曲面が小さくなり、前進するときに特に力を入れなくても前に出る効果が大きくなり、歩幅も自然に長くなり歩行、ランニング速度が速くなる。凸曲面を小さくすれば不安定さが増え、足首、膝、腰バランスを取る作用と、筋力強化の作用がある。
【0038】
このように、指を上向きにすることによって着地から離地まで抵抗を最小限にし、少ない力で走行、歩行が出来る。自然に前に出るようになり,自然に歩幅が大きく早く動くので、歩く、走るスピードが楽に早くなるという効果がある。前進機能効果と有酸素運動の効果も上がる。
【0039】
指先部Dが上向きになるので、爪先が引っかかって転倒しなくなり、転倒防止、安全履物として使える。
【0040】
更に、図6の中央接地部Bでは履物の厚みHが高くなり、ハイヒールよりも歩く姿勢が真っ直ぐ立った形になり、美しい走行、歩行姿勢になる。
特にパタパタと音のするような走行、歩行ではなく、スイスイと進めるので特に意識しなくても美しいスマートな走行、歩行が自然に出来る。
そのため、この履物で走行、歩行したいと云う意欲がわき、トレーニング回数、距離も増え、本発明の目的も達成し、効果も上がる。
【0041】
足指先を上向きにすれば、指間が開こうとするので外反母趾の治療、予防効果も上がる。
【0042】
使用目的に合わせて、履物の素材を替えることが出来る。例えばランニング用であれば軽い素材、足の筋肉強化用には重い素材を使用できる。
【0043】
図3のように接地面を左右方向断面が凸曲面にした形態もある。
図3は凸曲面が前後方向と左右方向に形成されたもので、履物の中央接地面Bが左右に傾きやすく不安定である。運動効果に加え、バランス感覚を鍛えるものとして福祉器具、リハビリ用品、健康維持器具として使用する。
【0044】
指を立てることによって指が水平なものより凸曲面が小さくなるので、左右方向の不安定さが増大しより良い形態になる。
【0045】
履物の底と足裏の間に空間を設け前記空間に密閉状の袋体を挿入し前記袋体の内部に気体、液体、ジェリー状物質、砂状又は粒状の物体を挿入した袋体、あるいは前記袋体がクッション効果があり可撓性で上面に足裏を刺激する形状を形成した袋体であって、前記袋体を交換可能とした。履物と足との空間4を密閉状の袋体にして流動物として気体、液体、ジェリー状物質を注入することによってクッション効果を持たせ、同時に体重移動に合わせて履物の底が変形する。これによって足の不自由な人のリハビリ対策として使える。流動物の量を変えることによって高さHを調節可能にしても良い。
履物の底と足裏の空間4はゴム、スポンジ等のクッション効果の有る材料を使用しても良い又袋状にして空気、水、ジェリー状のもの、粉末(砂等)を使用しても良い。
【0046】
履物の足裏が接する面に突起物、及び/又は、クッションを設けてより良い形態をした。履物の底と足裏の接する面との間に突起物、及び/又は、クッションを設けることによって足裏のツボを刺激し体の機能を高め健康維持、増進効果を高める。突起物はツボの位置だけでも良く、全体でも良く、サイズも位置によって変えても良い。
【0047】
図8は球状のもので複数のサイズを組み合わせる。形状は楕円形、多角形、星形、でも良く、それらを混合してもよい。
【0048】
図9は粒状のもので、サイズは径が2mm以下の砂状のものから30mm位の球状、多角形、星形、パイプ状のものでも良く、これらを組み合わせても良い。
【0049】
図10は棒状のもので、パイプ状でも、ハニカム状でも良く、サイズも5mmから25mmくらいで良く、これらを組み合わせても良い。
【0050】
突起物の形状は球状のもの10、粒状のもの11、棒状のもの12、突起部分のあるシート状のもの13でも良い。クッションと組み合わせても良い。
【0051】
図11は突起部分のあるシート状のもの13で表面が突起状の、凹凸状の刺激物を有するシートを使用したものである。シートの下にはクッションを設けても良い。シートに変えて板バネを使っても良い。シートの下に板バネ、コイルバネを使っても良い。
突起物は上記いずれかを組み合わせてもよい。
【0052】
足の指と指の間に配設する足指間隔拡張片5が足指間の間隔を拡張する固さと大きさを有す形態の足指間隔拡張片5を設けており、足指を立てることによって通常使用しない足指の筋肉を鍛え、更に足指間隔拡張片5を挿入することによってその効果を高め、外反母趾の改善にもなる。図1,図12の部材5はスポンジ、ゴム、中空状のパイプ等の柔らかいものを使用する。高分子材料等の柔らかい材質からなる柱状、パイプ状、多角形の形態のものを使用するが形状は特にこだわらない。足指の間に挟められるものであればどのような形状でも良い。
【0053】
図13のように足指が上向きでなく、ほぼ水平の履物に対しても、山形の底敷6を挿入することによって図14に示すように足指を上向きにすることが出来る。底敷の角度Rを調整して足指の上向き角度を自由に設定することが出来る。
【0054】
図14に示すように履物の底敷6に足指間隔拡張片5を指の間隔を開けて立てるとより良い形態になる。足指間隔拡張片5と足指の上向き角度を調整する山形の底敷6を一体化することによって、より良い形態になる。足指間隔拡張片5と山形の底敷6は着脱可能にしても良い。
【0055】
凸曲面の底部分を紐又はベルトで止めるか、マジックテープ状のもので止めるか、フック状のもので止めることで着脱可能にした形態にすることが出来る。
凸曲面の底部分を着脱可能にすることによって、通常の履物例えば足袋、運動靴、スリッパー等と自由に組み合わせることが出来る。凸曲面の底と履物裏を紐状のもの及び/又はマジックテープで止める。体重によって凸曲面が開くようにすれば、クッション効果も得られる。
【0056】
履物の底部と足裏が接する面の間の詰め物が気体、液体、砂状、粒状の物体を袋状のものに詰めたもの又は可撓性で足裏を刺激する突起状の形状をしたもので交換可能にした形態。
履物の底部と足裏の間の可撓性詰め物を交換可能にした履物及びトレーニング器具で材料を交換可能にすることによって、使用目的にあった状態で使うことが出来る。
【符号の説明】
【0057】
1 足
2 履物(靴)
3 足指
4 履物と足との空間
5 足指間隔拡張片
6 山形の敷物
10 球状のもの
11 粒状のもの
12 棒状のもの
13 突起部分のあるシート状のもの
14 足指間隔拡張片
【0058】
A 着地位置
B 履物の中央接地部
C ほぼ足指の付け根に相当する接地面
D ほぼ足指先に相当する接地面
G 地面
H 高さ
R 足指の上向き角度
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シューズ、スリッパー、下駄、等の履物の接地面が前後方向に凸状の曲面をなし不安定な履物であって、その凸曲面が足の踵から足指の付け根までの円弧曲面でそれを足指先方向に延長することによって足指を上向きにし、もしくは足指の付け根から先を直線上に上向けることを特徴とする履物。
【請求項2】
履物の接地面が左右方向断面も凸曲面とすることを特徴とする請求項1に記載の履物。
【請求項3】
履物の底と足裏の接する面との間に空間を設け前記空間に密閉状の袋体を挿入し前記袋体が内部に気体、液体、ジェリー状物質、砂状又は粒状の物体を挿入した袋体、あるいは前記袋体が弾力性のある材料で可撓性上面に足裏を刺激する形状を形成した袋体であって、前記袋体を交換可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の履物。
【請求項4】
履物の足裏が接する面に突起物、及び/又は、クッションを設けたことを特徴とする請求項1/又は2に記載の履物。
【請求項5】
足の指と指の間に配設する足指間隔拡張片が足指間の間隔を拡張する大きさと固さを有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の履物。
【請求項6】
シューズ、スリッパー、下駄、等の履物の裏面が前後方向に凸状の曲面をなし不安定な履物であって、前記履物の足指が接する位置に足指の上向角度を指先が高く、足指の付け根が低い山形の底敷きを用いて調整することを特徴とする履物。
【請求項7】
履物の底敷に足指間隔拡張片を足指の間隔を開けて立てることを特徴とする請求項5又は6に記載の履物。
【請求項8】
凸曲面の底部分を紐又はベルトで止めるか、マジックテープ状のもので止めるか、フック状のもので止めることで着脱可能にしたことを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の履物。
【請求項1】
シューズ、スリッパー、下駄、等の履物の接地面が前後方向に凸状の曲面をなし不安定な履物であって、その凸曲面が足の踵から足指の付け根までの円弧曲面でそれを足指先方向に延長することによって足指を上向きにし、もしくは足指の付け根から先を直線上に上向けることを特徴とする履物。
【請求項2】
履物の接地面が左右方向断面も凸曲面とすることを特徴とする請求項1に記載の履物。
【請求項3】
履物の底と足裏の接する面との間に空間を設け前記空間に密閉状の袋体を挿入し前記袋体が内部に気体、液体、ジェリー状物質、砂状又は粒状の物体を挿入した袋体、あるいは前記袋体が弾力性のある材料で可撓性上面に足裏を刺激する形状を形成した袋体であって、前記袋体を交換可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の履物。
【請求項4】
履物の足裏が接する面に突起物、及び/又は、クッションを設けたことを特徴とする請求項1/又は2に記載の履物。
【請求項5】
足の指と指の間に配設する足指間隔拡張片が足指間の間隔を拡張する大きさと固さを有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の履物。
【請求項6】
シューズ、スリッパー、下駄、等の履物の裏面が前後方向に凸状の曲面をなし不安定な履物であって、前記履物の足指が接する位置に足指の上向角度を指先が高く、足指の付け根が低い山形の底敷きを用いて調整することを特徴とする履物。
【請求項7】
履物の底敷に足指間隔拡張片を足指の間隔を開けて立てることを特徴とする請求項5又は6に記載の履物。
【請求項8】
凸曲面の底部分を紐又はベルトで止めるか、マジックテープ状のもので止めるか、フック状のもので止めることで着脱可能にしたことを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の履物。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−81741(P2013−81741A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−236501(P2011−236501)
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(504321326)有限会社クレセント (6)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(504321326)有限会社クレセント (6)
【Fターム(参考)】
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