説明

巻き取り用芯管補助具、巻き取り用芯管、及び、巻き取り用芯管補助具操作具

【課題】 シャフトの軸心方向に所定間隔空けて複数設けられる圧着片の位置に関係なく、機械のシャフトに装着することができる巻き取り用芯管補助具、巻き取り用芯管、及び、巻き取り用芯管補助具操作具を提供することを課題とする。
【解決手段】 本願発明に係る巻き取り用芯管補助具4は、芯管本体2と開口端保持部3との段差3bに相当する厚さを有して円筒形状に形成され且つ弾性を有し、芯管本体2の内径と開口端保持部3の内径とが同一となるよう、芯管本体2の内周面2aに装着されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、食品や日用品等の被包装物を包装する包装材に用いられる長尺シート材料を巻き取るために用いられる巻き取り用芯管補助具、巻き取り用芯管、及び、巻き取り用芯管補助具操作具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から食品や日用品等の被包装物を包装するために、紙を多重に積層させて略円筒状に形成された紙管(包装材巻き付け用芯管)に包装材を巻き付けた包装用原反が各種提供されている。
【0003】
この包装用原反は、図9に示すように、包装機に備えられ、紙管700の両開口端部700a,700a’を着脱自在に保持する保持部材75によって包装機に装着される。保持部材75は、包装機のシャフト78の回動と連動して回動可能にシャフト78に取り付けられる。保持部材75は、固定保持部材76,…に紙管700の一方の開口端部700aを対向させて固定し、可動保持部材77,…にその他方の開口端部700a’を対向させて固定して、紙管700をシャフト78に保持する。包装機は、シャフト78に紙管700の両端部を保持させつつシャフト78を回動することで、包装用原反から包装材を順次繰り出すように設計されている。
【0004】
また、この包装用原反の包装材表面に印刷を施すようなとき、印刷機は、紙管700をシャフト78に装着し、印刷された包装材の一端を紙管700に取り付け、シャフト78を回動させることで、印刷済みの包装材を巻き付けるようにも設計されている(特許文献1参照)。
【0005】
包装機に取り付けられる紙管700は、保持部材75の固定保持部材76,…及び可動保持部材77,…に、開口端部700a,700a’直近の内周面700b,700b’を食い込ませることで、シャフト78に対して空回りすることなく、シャフト78と一体に回動するように設けられている。
【0006】
しかし、紙管700は、紙を多重に積層させて略円筒形に形成したものであるので、その内周面700b,700b’の場所によって硬度が異なる。よって、固定保持部材76,…及び可動保持部材77,…が紙管700の内周面700b,700b’に不均一に食い込むことにより、シャフト78の回動軸(中心軸)と紙管700の回動軸(中心軸)とが偏芯する。シャフト78と紙管700との回動軸が偏芯すると、包装用原反から繰り出され又は紙管700に巻き付けられる包装材の速度は一定にならず、包装材に過度の張力が掛かったり、包装材が弛んだりする。このような状況で包装された被包装物は、包装材が破損したり、しわができたりするなどの不具合が生じる場合がある。
【0007】
そこで、本願出願人は、図10に示すように、略円筒形に形成された芯管本体802と、該芯管本体802の開口端部802bに設けられる弾性を有する開口端保持部(弾性部材)803とを備える巻き付け用芯管800を提案している(特願2010−093239号参照)。この巻き付け用芯管800は、シャフトの接触面の形状に合わせて開口端保持部803の内周面803aが弾性変形することにより、シャフトに密着する。このとき、開口端保持部803は、シャフトの接触面に対して略均一に弾性変形するため、芯管本体802は、機械のシャフトの回動軸に対して偏心しないように装着することができる。
【0008】
また、この巻き取り用芯管800は、図11に示すように、包装機、印刷機などで巻き取られた包装用原反のままの幅広の包装用ロールを、製品幅をもった4スリット分の包装材にするためのスリット装置900にも用いることができる。このスリット装置900は、包装用原反幅の包装用ロールを装着して包装材701を繰り出し、回転する上刃901と回転する下刃902とでスリットし、製品幅の巻き取り用芯管800にそれぞれ巻き取るように設計されている。
【0009】
この巻き取り用芯管800が装着されるスリット装置900のシャフトには、その内部にエアーを供給して外周面から一定高さまでラグ905と呼ばれる圧着片を突出させることで、シャフト外径を拡大させるエアシャフト904が用いられる。このラグ905は、エアシャフト904の軸心方向に所定間隔に複数設けられており、様々な製品幅に合わせて製造される巻き取り用芯管800を装着することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2009− 83912号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
この巻き取り用芯管の中には、芯管本体の開口端側の内周面に開口端保持部が設けられ、開口端保持部の内径が芯管本体の内径より縮小している巻き取り用芯管がある。この巻き取り用芯管をシャフト(エアシャフト)に装着する場合、圧着片(ラグ)がシャフトの軸心方向に所定間隔空けて複数設けられており、芯管本体の両端部に設けられる開口端保持部をこの圧着片の位置に合うように巻き取り用芯管を装着できるようになれば、シャフトに装着される巻き取り用芯管をシャフトの圧着片に略均一に装着することができるようになる。
【0012】
そこで、本発明は、かかる事情に鑑み、芯管本体の開口端側の内周面に開口端保持部が設けられることにより開口端保持部の内径が芯管本体の内径より縮小している巻き取り用芯管であっても、シャフトの軸心方向に所定間隔空けて複数設けられる圧着片の位置に関係なく、機械のシャフトに装着することができる巻き取り用芯管補助具、巻き取り用芯管、及び、巻き取り用芯管補助具操作具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係る巻き取り用芯管補助具は、円筒形状の芯管本体と、該芯管本体の開口端側の少なくとも内周面に設けられ弾性を有する開口端保持部とを備え、該開口端保持部の内径が芯管本体の内径より縮小している芯管に対し、芯管本体と開口端保持部との段差に相当する厚さを有して円筒形状に形成され且つ弾性を有し、芯管本体の内径と開口端保持部の内径とが同一となるよう、芯管本体の内周面に装着されることを特徴とする。
【0014】
かかる構成によれば、芯管本体の内周面には、開口端保持部の他に、巻き取り用芯管補助具(以下、単に「芯管補助具」と略す)が設けられる。芯管補助具の厚さは、芯管本体と開口端保持部との段差に相当する。芯管補助具は、その外周面が芯管本体の内周面に装着されることにより、その内径が開口端保持部の内径と同一となっている。
【0015】
芯管補助具は、シャフトの外周面から圧着片を突出させることにより、芯管本体側に押し広げられて芯管本体との内周面に密着する。芯管は、芯管補助具を弾性変形させて芯管補助具にシャフトの圧着片を食い込ませることによりシャフトに密着する。
【0016】
よって、芯管がシャフトの圧着片に対してシャフトの軸心方向のどのような位置に装着されても、開口端保持部若しくは芯管補助具のいずれかの内周面で圧着片を圧着させることができる。そして、圧着片は、開口端保持部若しくは芯管補助具のいずれの内周面に圧着する場合であっても、軸心中心から同一長さの位置で圧着することができ、芯管の筒芯中心とシャフトの軸心中心とが偏芯しないようになっている。すなわち、開口端保持部の内径が芯管本体の内径より縮小している巻き取り用芯管であっても、シャフトの軸心方向に所定間隔空けて複数設けられる圧着片の位置に関係なく、巻き取り用芯管を機械のシャフトに装着することができる。
【0017】
また、本発明によれば、周方向で隙間が形成されるよう、一方の開口端側から他方の開口端側まで切り欠かれて形成される切断端を有し、該切断端同士を周方向に接離させることにより外径を変更可能であることが好ましい。
【0018】
かかる構成によれば、芯管補助具は、シャフトの圧着片を内周面から芯管本体に圧着させることにより、外周面が外側に向かって押し広げられて切断端同士が離間し、芯管補助具の外径が広げられる。そして、芯管補助具は、芯管本体の内径までその外径が広げられ、芯管本体の内周面に容易に密着させることができる。
【0019】
また、本発明によれば、切断端同士を周方向に接近させるために把持可能な把持部を更に備え、切断端同士を周方向に接近させることにより外径を開口端保持部の内径よりも縮小可能であることが好ましい。
【0020】
かかる構成によれば、芯管補助具は、把持部を把持して切断端同士を周方向に接近させ、開口端保持部の内径よりもその内径を縮小することにより、開口端保持部の内周面を挿通させることができる。よって、芯管本体に対して開口端保持部を装着したまま、芯管補助具を芯管に装着したり、芯管補助具を芯管から取り外すことができる。
【0021】
本発明に係る巻き取り用芯管は、円筒形状の芯管本体と、該芯管本体の開口端側の少なくとも内周面に設けられ弾性を有する開口端保持部とを備え、該開口端保持部の内径が芯管本体の内径より縮小している巻き取り用芯管であって、芯管本体と開口端保持部との段差に相当する厚さを有して円筒形状に形成され且つ弾性を有し、芯管本体の内径と開口端保持部の内径とが同一となるよう、芯管本体の内周面に装着される芯管補助具を備えることを特徴とする。
【0022】
かかる構成によれば、芯管本体の内周面には、開口端保持部の他に、芯管補助具が設けられる。芯管補助具の厚さは、芯管本体と開口端保持部との段差に相当する。芯管補助具は、その外周面が芯管本体の内周面に装着されることにより、その内径が開口端保持部の内径と同一となっている。
【0023】
芯管補助具は、シャフトの外周面から圧着片を突出させることにより、芯管本体側に押し広げられて芯管本体との内周面に密着する。芯管は、芯管補助具を弾性変形させて芯管補助具にシャフトの圧着片を食い込ませることによりシャフトに密着する。
【0024】
よって、芯管がシャフトの圧着片に対してシャフトの軸心方向のどのような位置に装着されても、開口端保持部若しくは芯管補助具のいずれかの内周面で圧着片を圧着させることができる。そして、圧着片は、開口端保持部若しくは芯管補助具のいずれの内周面に圧着する場合であっても、軸心中心から同一長さの位置で圧着することができ、芯管の筒芯中心とシャフトの軸心中心とが偏芯しないようになっている。すなわち、開口端保持部の内径が芯管本体の内径より縮小している巻き取り用芯管であっても、シャフトの軸心方向に所定間隔空けて複数設けられる圧着片の位置に関係なく、巻き取り用芯管を機械のシャフトに装着することができる。
【0025】
本発明に係る巻き取り用芯管補助具操作具は、前記芯管補助具を取り外すための巻き取り用芯管補助具操作具であって、切断端同士を周方向に接近させる方向で把持部を掛止可能な掛止部と、芯管補助具の外径を開口端保持部の内径よりも縮小すべく掛止部同士を接近させ切断端同士を周方向に接近させる掛止部動作手段と、芯管の外部から掛止部動作手段を操作可能な操作部とを備えることを特徴とする。
【0026】
かかる構成によれば、芯管補助具は、把持部を把持して切断端同士を周方向に接近させ、開口端保持部の内径よりもその内径を縮小することにより、開口端保持部の内周面を挿通させることができる。よって、芯管本体に対して開口端保持部を装着したまま、芯管補助具を芯管に装着したり、芯管補助具を芯管から取り外すことができる。
【発明の効果】
【0027】
以上の如く、本発明に係る巻き取り用芯管補助具、巻き取り用芯管、及び、巻き取り用芯管補助具操作具によれば、芯管本体の開口端側の内周面に開口端保持部が設けられることにより開口端保持部の内径が芯管本体の内径より縮小している巻き取り用芯管であっても、シャフトの軸心方向に所定間隔空けて複数設けられる圧着片の位置に関係なく、機械のシャフトに装着することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】(a)は、本発明の一実施形態に係る包装材巻き取り用芯管の断面図、(b)は、(a)の矢視a−aの断面図、を示す。
【図2】(a)は、同実施形態に係る開口端保持部の断面図、(b)は、図1(a)のb部拡大図、(c)は、図1(a)の矢視c−cの断面図、を示す。
【図3】同実施形態に係る芯管補助具の斜視図を示す。
【図4】同実施形態に係る芯管補助具操作具の斜視図を示す。
【図5】(a)は、同実施形態に係る包装材巻き取り用芯管をエアシャフトに装着した状態の断面図、(b)は、同図(a)の矢視e−eの断面図、を示す。
【図6】(a)は、同実施形態に係る芯管補助具操作具を芯管補助具の把持部に挿入している状態を表す説明図、(b)は、同芯管補助具操作具を用いて芯管補助具を変形させている状態を表す説明図、を示す。
【図7】(a)〜(d)は、他の実施形態に係る巻き取り用芯管の要部拡大図を示す。
【図8】(a)は、他の実施形態に係る巻き取り用芯管補助具の斜視図、(b)は、他の実施形態に係る巻き取り用芯管補助具の断面図、を示す。
【図9】(a)は、包装機等のシャフトに装着された状態にある従来の紙管の半断面図、(b)は、(a)の紙管の開口端部を切った断面図、を示す。
【図10】(a)は、本願出願人が提案する巻き付け用芯管の側面断面図、(b)は、(a)のh部の要部拡大図、を示す。
【図11】スリッタ装置のエアシャフトに従来の巻き付け用芯管が装着され、包装材を巻き取っている状態を表す外観図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明に係る巻き取り用芯管の一実施形態である包装材巻き取り用芯管について図1〜図3を参照しながら説明する。図1(a)は、包装材巻き取り用芯管1(以下、単に「芯管1」と略す)を筒芯方向に切断した断面図、同図(b)は、芯管1を同図(a)の矢視a−a(芯管1の筒芯方向に対して直角方向)で芯管本体2及び開口端保持部3を切断した断面図である。図2(a)は、開口端保持部3の筒芯方向に切断した断面図、同図(b)は、図1(a)のb部拡大図、同図(c)は、図1(a)の矢視c−c(芯管1の筒芯方向に対して直角方向)で芯管本体2及び芯管補助具4を切断した断面図である。図3は、芯管補助具4の斜視図を示す。
【0030】
この芯管1は、図1(a)に示すように、円筒形状の芯管本体2と、該芯管本体2の開口端2b側の少なくとも内周面2aに設けられ弾性を有する開口端保持部3とを備える。なお、本実施形態に係る芯管1は、芯管補助具4の内径が芯管本体2の内径より縮小している芯管を例に説明する。芯管1は、芯管本体2の開口端2b側の内周面2aに開口端保持部3が設けられることにより、その内周面に、芯管補助具4の内周面と芯管本体2の内周面2aとで段部が形成されている。
【0031】
本実施形態に係る包装材は、長尺シート材料を例に説明する。この長尺シート材料は、食品や日用品等の被包装物を包装するためのシート及びフィルムを含むとともに、このシート及びフィルムに貼り付けるためのラベルを剥離可能に貼り付けた下地フィルム等も含む。
【0032】
更に、芯管1は、芯管本体2と開口端保持部3との段差3bに相当する厚さを有する円筒形状で且つ弾性を有する芯管補助具4を備える。すなわち、芯管補助具4の厚さは、開口端保持部3が芯管本体2の内周面2aから筒芯中心側に向かって突出する長さに相当している。芯管補助具4は、芯管本体2の内径と開口端保持部3の内径とが同一となるよう、芯管本体2の内周面2aに装着される。
【0033】
芯管本体2は、硬質の材質で一体成型されており、少なくとも巻き付けられる包装材の荷重(負荷)を支えることができる強度を有している。具体的には、芯管本体2の材質は、ポリアセタール、ポリプロピレン(PP)、塩化ビニール等のプラスチック類である。
【0034】
芯管本体2は、円筒形状の筒状部21と、一方の開口端2b側方向から他方の開口端2b側方向に向かって内周面2aから一定高さ突出して形成されるリブ22とを備える。ここでいう円筒形には、本実施形態の筒状部21のように、断面形状が真円となるように形成された筒形である例に限定されず、芯管1を回転させる際の回転中心がシャフトを回転させる際の軸心中心の許容範囲に収まる範囲の円形、楕円形、多角形の断面形状を有する筒形を含むものとする。
【0035】
なお、芯管本体2の内周面2aからリブ22が突出する突出量が高くなると押出成形速度が遅くなり、コストが高くなるため、リブ22の突出量は低い方がよい。具体的には、リブ22の突出量は、(芯管本体2の厚さ約10mmに対して)1mm〜10mmの範囲(芯管本体2の厚さの10%〜100%の範囲)で設けられることが好ましく、1mm〜5mmの範囲(芯管本体2の厚さの10%〜50%の範囲)で設けられることが更に好ましい。また、芯管本体2の内周面2aに設けられるリブ22の数が増えるにつれて押出成形速度が遅くなるため、1条であることが好ましいが、1条以上備えるようにしてもよい。
【0036】
開口端保持部3は、図2に詳細に示すように、芯管本体2の内周面2aを保護すべく、芯管本体2の内周面2a及び開口端2b,2bに沿うように環状に形成される。開口端保持部3は、所定の応力に対して均一に変形し、応力が解放されると応力が加えられる前に復元可能な材質で作製されている。具体的には、ウレタン、ゴム類等の硬度HS50〜100(50°〜100°)の復元性のあるプラスチック類である。
【0037】
開口端保持部3は、芯管本体2の内周面2aに挿入され該内周面2aの内径と同一の外径を有する第1環状部31と、芯管本体2の開口端2b,2bに接触させ芯管本体2の外周面2cの外径と同一の外径を有する第2環状部32とを備える。
【0038】
開口端保持部3は、芯管本体2に巻き付けられた包装材を繰り出すための回転方向又は芯管本体2に包装材を巻き付けるための回転方向に回動することに対して、芯管本体2と一体に回動可能に芯管本体2に装着される。すなわち、開口端保持部3は、第1環状部31の外周面に沿って接着剤注入溝33が形成される。この接着剤注入溝33は、第1環状部31の全周に渡って連続して形成されていてもよく、不連続に所定の間隔を空けて形成されていてもよい。このとき、接着剤注入溝33は、第1環状部31の筒芯方向に1つ形成される例を挙げたが、1つに限定されるものではなく、筒芯方向に複数形成されていてもよい。開口端保持部3は、この接着剤注入溝33に接着剤を注入し、芯管本体2に固定する。このようにすることにより、開口端保持部3の第1環状部材31と芯管本体2とが固定され、包装機のシャフトの回動に伴い芯管本体2から開口端保持部3が脱落しないようになっている。
【0039】
第1環状部31は、更に、開口端面から第2環状部32側に向かって外周面が広がるように形成される第1傾斜面34及び第2傾斜面35と、芯管本体2の内周面2aの内径と同一の外径を有し芯管本体2の内周面2aに対して密着可能な平坦面36と、芯管本体2のリブ22と係合して回り止め可能な係合溝37とを備える。
【0040】
第1傾斜面34は、開口端保持部3を芯管本体2の内周面2aに嵌め込みやすくすべく芯管本体2の内周面2aと開口端保持部3の外周面とが平行となるように位置決めするために設けられた傾斜面であり、角度が急になっている。
【0041】
第2傾斜面35は、第1傾斜面34によって位置決めされた開口端保持部3を芯管本体2の内周面2aに押し込みやすくすべく第1傾斜面34から平坦面36まで緩やかに傾斜した傾斜面である。
【0042】
平坦面36は、芯管本体2の内周面2aと密着することによって芯管本体2に固定されるようになっているが、接着剤注入溝33によって芯管本体2に接着されるまでの位置決めとしての役割も有する。
【0043】
係合溝37は、芯管本体2のリブ22の位置に対応して第1環状部31の一方の開口端から他方の端まで形成されている。係合溝37は、筒芯対称となるように本実施形態では2箇所設けられる例を説明するが、これに限定されるものではない。また、係合溝37は、いずれか一方が芯管本体2のリブ22に係合される。
【0044】
芯管補助具4は、図1(a)に示すように、芯管本体2の開口端2b,2bに設けられる開口端保持部3,3よりも奥(筒芯方向内側)に設ける。本実施形態に係る芯管補助具4は、芯管本体2の内周面2aに開口端保持部3,3との筒芯方向に隙間を設けて離間して装着される例を説明するが、これに限定されるものではない。芯管補助具4は、開口端保持部3,3との筒芯方向に隙間なく装着するものであってもよい。
【0045】
芯管補助具4は、図3に詳細に示すように、外周面41cの外周方向に隙間42が形成されるよう、一方の開口端41b側から他方の開口端41b側まで切り欠かれて形成される切断端41dを有する補助具本体41を備える。該補助具本体41は、筒芯方向(長手方向)に対して直角に切断した断面形状が円弧状になるように形成されている。補助具本体41は、隙間42が所定幅開いた状態で芯管本体2の内径と同一の外径となるように形成されている。補助具本体41は、切断端41d,41d同士を周方向に離間させることにより隙間42の幅を変更し、芯管本体2の内径に一致させるべく、外径を変更(広げることが)可能となる。
【0046】
ここで、補助具本体41の外径が芯管本体2の内径と同一となる径には、切断端41d,41dに力を加えていない状態で芯管本体2の内径よりも補助具本体41の外径が大きい場合であって、切断端41d,41d同士を接近させることにより、内径に合わせることができる範囲を含むものとする。また、補助具本体41の外径が芯管本体2の内径と同一となる径には、切断端41d,41dに力を加えていない状態で芯管本体2の内径よりも補助具本体41の外径が小さい場合であって、切断端41d,41d同士を離間させることにより、内径に合わせることができる範囲を含むものとする。
【0047】
芯管補助具4は、切断端41d,41d同士を周方向に接近させるために切断端41d,41d近辺の補助具本体41を把持可能な把持部43,…を更に備える。該把持部43,…は、切断端41d,41dを周方向に接近させることにより外径を開口端保持部3の内径よりも縮小可能となっている。
【0048】
把持部43,…は、補助具本体41の切断端41d,41dに沿って4箇所づつ、計8箇所設けられている。把持部43,…は、各開口端41a側の両端側に2箇所ずつ寄せて設けられている。補助具本体41に設けられる把持部43,…は、芯管補助具4に形成される隙間42を挟んで、切断端41d,41dの両側に最低1箇所づつ、2箇所を1組として1組以上設けることが好ましい。
【0049】
把持部43は、補助具本体41の内周面41aから外周面41cに向かって貫通する挿入部44と、切断端41d,41d側に向かって周方向に挿入部44を延長された部分である案内部45と、該案内部45の周囲の補助具本体41の外周面41a(案内部45の縁)が補助具本体41の外周面41cよりも内周面41a側に下がって形成されている段部46とを備える。
【0050】
次に、同実施形態に係る芯管1に装着される芯管補助具4に対し用いられる芯管補助具操作具について図4を参酌しつつ説明する。図4は、芯管補助具操作具5の斜視図を示す。
【0051】
芯管補助具操作具5は、切断端41d,41d同士を周方向に接近させる方向で把持部43,…を掛止可能な掛止部51,51と、芯管補助具4の外径を開口端保持部3の内径よりも縮小すべく掛止部51,51同士を接近させ切断端41d,41d同士を周方向に接近させる掛止部動作手段52と、芯管1の外部から掛止部動作手段52を操作可能な操作部53,53とを備える。
【0052】
掛止部51,51は、フック状(L字状)に形成されている。掛止部操作手段52は、一端に掛止部51,51が設けられ、他端をそれぞれ軸止する2片の把持片54,54と、該把持片54,54の他端を軸止する支持部55と、把持片54,54同士を離間する方向に付勢すべく、把持片54,54間に設けられたバネなどの弾性部材56とを備える。掛止部動作手段52は、支持部55を軸に把持片54,54同士を接近させて回動させる際に、掛止部51,51の各先端が対向するように掛止部51,51を把持片54,54の一端に設けている。操作部53,53は、把持片54,54同士を可動させる方向に対して直角となるように把持片54,54に設けられている。
【0053】
次に、スリッタ装置に装着される芯管1の作用・効果について図5を参酌しつつ説明する。図5(a)は、エアシャフト71に芯管1を装着しラグ72,…を突出させた状態を表す説明図である。同図(b)は、同図(a)の矢視e−e(芯管1の筒芯方向に対して直角方向)芯管本体2及び芯管補助具4を切断した断面図である。なお、芯管1は、芯管本体2の両端部に開口端保持部3,3が装着され内周面2aに接着された状態で用いるものとする。
【0054】
まず、芯管補助具4を、切断端41d,41d同士を接近させて、芯管補助具4の外径を開口端保持部3,3の内径以下まで縮小させる。そして、芯管補助具4の外径を縮小させたまま、芯管1に装着された開口端保持部3,3から芯管本体2の内側に挿入する。このとき、図1(b)に示すように、芯管本体2のリブ22が開口端保持部3,3の隙間42に位置するように挿入される。芯管補助具4は、開口端保持部3を通過した後は、弾性変形状態から元の状態に戻り、芯管本体2の内周面2aに沿うようになる。
【0055】
芯管補助具4が装着された芯管1は、図5に示すように、スリッタ装置のエアシャフト71に挿入して装着する。芯管1をエアシャフト71に装着するとき、ラグ72,…は、エアシャフト71から突出させていない。ラグ72,…は、芯管1の開口端保持部3,3又は芯管補助具4のいずれかに面して配置される。
【0056】
芯管1がエアシャフト71に装着されると、ラグ72,…を突出させる。ラグ72,…は、開口端保持部3,3又は芯管補助具4を均一に弾性変形させて食い込んだ状態になっている。芯管1は、このようにして、エアシャフト71に密着しつつ装着することができる。また、芯管1は、均一にエアシャフト71に食い込むため、中心軸を開口端保持部3,3又は芯管補助具4の中心軸に合わせることができる。エアシャフト71の中心軸は、芯管1の中心軸と一致するため、偏心を防止することができる。
【0057】
更に、エアシャフト71を回動させると、芯管1は、開口端保持部3,3又は芯管補助具4に固定され、回動する開口端保持部3,3又は芯管補助具4から芯管本体2が空回りするようなことが防止でき、開口端保持部3,3及び芯管補助具4の回動速度で芯管本体2に巻き付けられた包装材を繰り出すことができるとともに、開口端保持部3,3及び芯管補助具4の回動速度で芯管本体2に包装材を巻き取ることができる。
【0058】
また、芯管補助具4は、芯管補助具操作具5を用いて把持部43,…を把持して切断端41d,41d同士を周方向に接近させ、開口端保持部3の内径よりも縮小することにより、開口端保持部3を挿通させることができる。よって、芯管本体2に対して開口端保持部3を装着したまま、芯管補助具4を芯管1に装着したり、芯管補助具4を芯管1から取り外すことができる。
【0059】
具体的には、図6(a)に示すように、芯管補助具4が装着された状態にある芯管1に、芯管補助具操作具5を挿入して、1組の把持部43,43の挿入部44,44に掛止部51,51を挿入する。操作部53,53を芯管1の外部から操作して把持片54,54同士を接近させ、掛止部51,51を案内部45,45に通して、段部46,46に掛止する。
【0060】
操作部53,53を操作して把持片54,54同士を更に接近させ、芯管補助具4の切断端41d,41d同士を接近させる。芯管補助具4の切断端41d,41d同士が完全に接近するまで操作部53,53を操作すると、図6(b)に示すように、芯管補助具4の外径は、開口端保持部3,3の内径よりも縮小する。掛止部51,51を把持部43,…に掛止させたまま、芯管補助具4を筒芯方向に引き出すことにより、芯管補助具4を開口端保持部3の内周面を通過させて芯管本体2から取り出すことができる。
【0061】
以上のように、芯管本体2の内周面2aには、開口端保持部3の他に、芯管補助具4が設けられる。芯管補助具4の厚さは、芯管本体2と開口端保持部3との段差3bに相当する。芯管補助具4は、補助具本体41の外周面41cが芯管本体2の内周面2aに沿うように装着されることにより、その内径が開口端保持部3の内径と同一となっている。
【0062】
芯管補助具4は、ラグ72,…をエアシャフト71の外周面から突出させることにより、芯管本体2側に押し広げられて芯管本体2との内周面2aに密着している。芯管1は、芯管補助具4を弾性変形させて芯管補助具4にエアシャフト71のラグ72,…を食い込ませることによりエアシャフト71に密着している。
【0063】
よって、芯管1がエアシャフト71のラグ72,…に対してエアシャフト71の軸心方向のどのような位置に装着されても、開口端保持部3,3若しくは芯管補助具4のいずれかの内周面でラグ72,…を圧着させることができる。そして、ラグ72,…は、開口端保持部3,3若しくは芯管補助具4のいずれの内周面に圧着する場合であっても、軸心中心から同一長さの位置で圧着することができ、芯管1の筒芯中心とエアシャフト71の軸心中心とが偏芯しないようになっている。すなわち、開口端保持部の内径が芯管本体2の内径より縮小している芯管1であっても、エアシャフト71の軸心方向に所定間隔空けて複数設けられるラグ72,…の位置に関係なく、芯管1を機械のエアシャフト71に装着することができる。
【0064】
芯管補助具4は、エアシャフト71のラグ72,…を内周面41aから芯管本体2に圧着させることにより、外周面41cが外側に向かって押し広げられて切断端41d,41d同士が離間し、芯管補助具4の外径が広げられる。そして、芯管補助具4は、芯管本体2の内径までその外径が広げられ、芯管本体2の内周面2aと密着させることができる。
【0065】
芯管補助具4は、把持部43,…を把持して切断端41d,41d同士を周方向に接近させ、開口端保持部3の内径よりもその内径を縮小することにより、開口端保持部3の内周面を挿通させることができる。よって、芯管本体2に対して開口端保持部3を装着したまま、芯管補助具4を芯管1に装着したり、芯管補助具4を芯管1から取り外すことができる。
【0066】
開口端保持部3,3及び芯管補助具4は、エアシャフト71から突出するラグ72,…を弾性変形することで食い込ませているが、エアシャフト71から取り外すとラグ72,…が食い込む前に復元されるため、ラグ72,…の跡が第2環状部32又は芯管補助具4の内周面41aに残ることがない。
【0067】
芯管1は、プラスチック類によって作製されているため、容易に洗浄することができる。よって、何度(使用回数 約20〜100回)も再利用することができる。また、従来の紙管のように紙粉が出ることもないため、包装材に紙粉が混入することもない。
【0068】
なお、本発明に係る巻き取り用芯管、芯管補助具、及び、芯管補助具操作具は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0069】
上記実施形態に係る包装材巻き取り用芯管1は、芯管補助具4を取り外し可能な構成とし、複数の包装材巻き取り用芯管1に対して高価な材質で製作されている芯管補助具4が流用可能な例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、包装材巻き取り用芯管は、芯管補助具が一体に形成されているものであってもよい。
【0070】
上記実施形態に係る芯管補助具4は、開口端保持部3を接着剤で接着した包装材巻き取り用芯管1に用いる例を説明したが、これに限定されるものではない。包装材巻き取り用芯管は、芯管補助具を装着するために、開口端保持部3も取り外し可能であってもよい。この場合、芯管補助具は、開口端保持部3の内径以下となるまで外径を縮小する必要がないため、隙間42がリブ22を嵌め込むことができる程度の幅、若しくは、隙間42がないものであってもよい。
【0071】
上記実施形態に係る芯管補助具4は、周方向で隙間を備える例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、芯管補助具4は、その外周面が弾性を有する円筒形状であってもよい。このような芯管補助具は、ラグがシャフトの内周面から突出することにより内周面が押圧され、芯管本体の内周面に沿うように押し広げられて芯管本体に装着される。また、芯管本体から芯管補助具を取り外す際、芯管補助具は、その外周面を筒芯中心方向に凹ませることで、その外径を細めて芯管から取り外すようにしてもよい。
【0072】
上記実施形態に係る芯管補助具4は、開口端保持部3の接着剤注入溝33に接着剤を注入して、開口端保持部3を芯管本体2の開口端2b及び内周面2aに対して嵌め込むことで、芯管本体2と開口端保持部3とが固定された包装材巻き取り用芯管1に装着する例を説明したが、これに限定されるものではない。
【0073】
例えば、図7(a)に示すように、芯管補助具104は、開口端保持部103を芯管本体102の内周面102aにのみ固定する包装材巻き取り用芯管100に装着するものであってもよい(同図の符号133は、接着剤注入溝である)。
【0074】
また、図7(b)に示すように、芯管補助具204は、芯管本体202の内周面202aに雌ねじ223が形成され、該雌ねじ223に対応させるように開口端保持部203の第1環状部231に雄ねじ233が形成され、芯管本体202と開口端保持部203とを固定する包装材巻き取り用芯管200に装着するものであってもよい。
【0075】
上記実施形態に係る包装材巻き取り用芯管1は、第1環状部31を備える開口端保持部3,3及び開口端41b、41bが平坦な芯管補助具4を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図7(c)に示すように、包装材巻き取り用芯管300は、芯管本体302の内周面302aと開口端保持部303の第1環状部331の開口端との隙間にコーキング剤306が充填されている。このコーキング剤306の芯管本体302の内側に面する面は、開口端保持部303の第1環状部331の開口端から筒芯方向内側に向かってその内径が外側に広がるように傾斜させて充填させている。すなわち、この面は、筒芯中心側に向くように傾斜している。その断面形状は、円弧状になっている。また、芯管補助具304は、開口端341d、341dを開口端面から筒芯方向外側に向かって外径が狭まるように形成されている。すなわち、開口端341d、341dの面が芯管本体302の内周面側に向くように傾斜している。その断面形状は、直線状になっている。このようにすることによって、芯管補助具304は、包装材巻き取り用芯管300から取り出す際に、開口端保持部303に引っ掛かりにくくすることができる(同図の符号333は、接着剤注入溝である)。
【0076】
また、図7(d)に示すように、包装材巻き取り用芯管300’は、開口端保持部303’の第1環状部331’の開口端がその内周側の縁を面取りされており、芯管本体302の内側に面する面は、内側に向くように傾斜している。その断面形状は、図示しているように円弧状になっていてもよいし、直線状になっていてもよい。また、芯管補助具304は、開口端341d、341dの面が芯管本体302の内面側に向くように傾斜している。このようにすることによって、芯管補助具304は、包装材巻き取り用芯管300’から取り出す際に、開口端保持部303’に引っ掛かりにくくすることができる。
【0077】
上記実施形態に係る芯管補助具4は、更に、図8(a)に示すように、使用する包装材の幅(筒芯方向の長さ)に合わせて幅を容易に変更することができるように、切断用溝444,…を予め外周面の筒芯方向と直角方向に複数設けるようにしてもよい。そして、必要に応じて、この切断用溝444に沿って芯管補助具404を切断して用いてもよい。なお、どの切断溝444,…で切断しても、芯管補助具404に把持部443が残るように、各切断溝444,…で囲まれる各領域に最低1組(2つ)の把持部443,443を備えるようにすることが好ましい。
【0078】
上記実施形態に係る芯管補助具4は、芯管本体2のリブ22が隙間42に位置するように芯管本体2に挿入される例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図8(b)に示すように、芯管補助具504は、補助具本体541の外周面541cに芯管本体502のリブ522を係合可能な係合溝547を設けるようにしてもよい。そして、芯管補助具504は、芯管本体502のリブ522に係合溝547を係合することにより、芯管補助具504の空回りを防止するようにしてもよい。
【0079】
上記実施形態に係る包装材巻き付け用芯管1は、1つの芯管本体2に対して1つの芯管補助具4を挿入する例を説明したがこれに限定されるものではない。例えば、600mm幅に切断された包装材に巻き付ける場合、580mm幅の芯管本体の両開口端に10mm厚(筒芯方向の長さ)の開口端保持部が固定され、600mm幅の包装材巻き付け用芯管をシャフトに装着する。芯管補助具は、この600mm幅の包装材巻き付け用芯管に対して、500mm幅のものを1つ用いてもよいし、250mm幅のものを2つ用いてもよい。すなわち、芯管補助具の幅は、1つ若しくは1つ以上の芯管補助具を組み合わせて、芯管本体に開口端保持部が装着されていない範囲に納まる幅(600mm幅の包装材巻き付け用芯管の場合、芯管本体幅580mmに対して開口端保持部が芯管本体の内周面に接触する範囲20mm×2箇所を除く540mm)以内であればよい。
【0080】
上記実施形態に係る包装材巻き取り用芯管1は、芯管本体2をプラスチック類とする例を説明したが、これに限定されるものではない。芯管本体の材質は、巻き付ける包装材の応力に耐え得ることが可能であれば、従来通りの紙製であってもよい。また、包装材巻き取り用芯管1は、芯管本体2、開口端保持部3、及び、芯管補助具4に抗菌剤を混入させて製造されてもよい。このようにして製造された包装材巻き取り用芯管は、芯管本体、開口端保持部、及び、芯管補助具にカビが発生することを抑制できる。
【符号の説明】
【0081】
1…包装材巻き取り用芯管、2…芯管本体、2a…内周面、2b…開口端、2c…外周面、21…筒状部、22…リブ、3…開口端保持部、3b…段部、31…第1環状部、32…第2環状部、33…接着剤注入溝、34…第1傾斜面、35…第2傾斜面、36…平坦面、37…係合溝、4…芯管補助具、41…補助具本体、41a…内周面、41b…開口端、41c…外周面、41d…切断端、42…隙間、43…把持部、44…挿入部、45…案内部、46…段部、5…芯管補助具操作具、51…掛止部、52…掛止部操作手段、53…操作部、54…把持片、55…支持部、56…弾性部材、71…エアシャフト、72…ラグ、75…保持部材、76…固定保持部材、77…可動保持部材、78…シャフト、100…包装材巻き取り用芯管、102…芯管本体、102a…内周面、103…開口端保持部、133…接着剤注入溝、104…芯管補助具、200…包装材巻き取り用芯管、202…芯管本体、202a…内周面、223…雌ねじ、203…開口端保持部、231…第1環状部、233…雄ねじ、204…芯管補助具、300…包装材巻き取り用芯管、302…芯管本体、302a…内周面、303…開口端保持部、331…第1環状部、333…接着剤注入溝、304…芯管補助具、341d…開口端、306…コーキング剤、
300’…包装材巻き取り用芯管、303’…開口端保持部、331’…第1環状部、404…芯管補助具、443…把持部、444…切断溝、502…芯管本体、521…筒状体、522…リブ、504…芯管補助具、541…補助具本体、541c…外周面、547…係合溝、700…紙管、700a,700a’…開口端部、700b,700b’…内周面、701…包装材、800…巻き付け用芯管、802…芯管本体、802b…開口端、803…開口端保持部、803a…内周面、803b…段部、900…スリット装置、901…上刃、902…ローラ、903…下刃、904…エアシャフト、905…ラグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒形状の芯管本体と、該芯管本体の開口端側の少なくとも内周面に設けられ弾性を有する開口端保持部とを備え、該開口端保持部の内径が芯管本体の内径より縮小している芯管に対し、芯管本体と開口端保持部との段差に相当する厚さを有する円筒形状で且つ弾性を有し、芯管本体の内径と開口端保持部の内径とが同一となるよう、芯管本体の内周面に装着されることを特徴とする巻き取り用芯管補助具。
【請求項2】
周方向で隙間が形成されるよう、一方の開口端側から他方の開口端側まで切り欠かれている切断端を有し、該切断端同士を周方向に接離させることにより外径を変更可能である請求項1に記載の巻き取り用芯管補助具。
【請求項3】
切断端同士を周方向に接近させるために把持可能な把持部を更に備え、切断端同士を周方向に接近させることにより外径が開口端保持部の内径よりも縮小可能である請求項2に記載の巻き付け用芯管補助具。
【請求項4】
円筒形状の芯管本体と、該芯管本体の開口端側の少なくとも内周面に設けられ弾性を有する開口端保持部とを備え、該開口端保持部の内径が芯管本体の内径より縮小している巻き取り用芯管であって、芯管本体と開口端保持部との段差に相当する厚さを有する円筒形状で且つ弾性を有し、芯管本体の内径と開口端保持部の内径とが同一となるよう、芯管本体の内周面に装着される芯管補助具を備えることを特徴とする巻き取り用芯管。
【請求項5】
請求項3に記載の芯管補助具を取り外すための巻き取り用芯管補助具操作具であって、
切断端同士を周方向に接近させる方向で把持部を掛止可能な掛止部と、芯管補助具の外径を開口端保持部の内径よりも縮小すべく掛止部同士を接近させ切断端同士を周方向に接近させる掛止部動作手段と、芯管の外部から掛止部動作手段を操作可能な操作部とを備えることを特徴とする巻き取り用芯管補助具操作具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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