説明

延長ボードの取付構造

【課題】パネル本体上面に延長ボードを安定して支持でき、かつ、加工工数及びコストを低減しうるとともに、パネル本体上面の体裁をよくする。
【解決手段】延長ボード4の下部を前後方向から保持する前後1対の支持片11を有するボード支持材3の基片10に、取付ねじ7のねじ部7bが挿通可能で、頭部7aが挿通不能な大きさの取付孔17aと、頭部7aが挿通可能な挿通孔17bと、取付孔17aと挿通孔17bとの間を連通する案内孔とを設け、取付ねじ7の頭部7aをボード支持材3に挿入し、かつ、ねじ部7bを取付孔17aに挿通させた状態で、挿通孔17bを閉塞する閉塞部材8を、基片10に設け、下方に突出するねじ部7bをもって、ボード支持材3をパネル本体上面に固着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内空間を間仕切りする間仕切パネルのパネル本体上面に、目隠し用等の平板状の延長ボードを追加的に取り付けるための延長ボードの取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
オフィス等の執務空間では、空間内を仕切ることによって複数の空間を形成するために、間仕切パネルを使用している。また、間仕切パネルの上部にアクリル等の透光性の延長ボードを追加的に取り付けることによって、執務空間内に適度な光を取り入れつつ、直接的な視線は遮り、執務者へ快適な執務空間を提供可能とした構造が多く見られる。
【0003】
このような延長ボードの取付方法としては、パネル本体上面から上方に向かってボード支持体を立設させ、これによって延長ボードを支持するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、この方法では、延長ボードの左右両端を部分的に保持しただけの構造となっているので、中間部でのボード保持力に不安がある。また、ボード支持体がパネル本体の支柱から立設されているので、パネル本体との意匠的な一体感が損なわれ、見栄えが悪いものとなっている。
【0005】
このような問題点を考慮したものとして、パネル本体上面に長手方向に沿う凹溝を形成し、これに延長ボードの下端部を嵌合させることによって、延長ボードを支持するようにしたものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
この方法によれば、延長ボードの下端部をパネル本体上面の凹溝全体で保持しているので、延長ボードの全長にわたって安定して保持することができ、また、延長ボードとパネル本体との間に支持体が介在することがないので、見栄えもよい。
【特許文献1】実開平6−56236号公報
【特許文献2】実開平7−23122号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献2に記載されている延長ボードの取付構造においては、延長ボードを保持する凹溝が形成されたパネル本体上面の強度を大とする必要がある点や、パネル本体上面の意匠形成の自由度を高めつつ、パネル本体の長手方向に沿うボード保持材を押出し加工で形成しようとした場合、押出し方向以外に加工を施す部分が多く、これらの加工は別の機械で加工しなければならないので、加工工数やコストが増大するという問題点がある。
また、パネル本体上面は、人目につき易い位置であるので、ボード保持材を上面からの取り付け手段によって固定すると、取り付け手段が上面に露呈することになり、体裁が悪くなるという問題もある。
【0008】
本発明は、上述のような従来の課題を解決するためになされたもので、パネル本体上面に延長ボードを安定して支持でき、かつ加工工数及びコストを極力低減することができるとともに、パネル本体上面の体裁を向上させることが可能な延長ボードの取付構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)間仕切パネルの本体上面に、平板状の延長ボードを上向きに取り付ける延長ボードの取付構造において、パネル本体上面に、該パネル本体上面と平行をなして配置される基片と、該基片上面から上方に向かって連設され、延長ボード下部を前後方向から保持する前後1対の支持片とを有するボード支持材を備え、前記基片の前後方向の中央部に、取付ねじのねじ部が挿通可能で、頭部が挿通不能な取付孔と、取付ねじの頭部が挿通可能な挿通孔と、これら取付孔と挿通孔との間を連通する前記ねじ部が挿通可能な案内孔とを設け、前記取付ねじを、その頭部が前記基片の上方かつ前記前後の支持片間の中央部に位置するようにボード支持材の内部に挿入するとともに、ねじ部を取付孔に挿通させ、この状態で、前記挿通孔を閉塞する閉塞部材を、前記基片に着脱自在に設け、前記両支持片間の上方より挿入した工具により前記取付ねじの頭部を回動させ、前記基片より下方に突出する取付ねじのねじ部をパネル本体の上面に螺着することにより、ボード支持材をパネル本体上面に固着し、かつ前後の支持片間に延長ボードの下端部を嵌合させて保持する。
【0010】
(2)上記(1)項において、前後1対の支持片の内面側の相対向する位置に、互いに内方を向く1対の内向片を設け、前後の支持片間に挿入された延長ボードの下端面を、前記1対の内向片をもって受支する。
【0011】
(3)上記(1)または(2)項において、閉塞部材の上端を、内向片の下面に当接させて、基片に対する上下方向の位置決めを行うとともに、閉塞部材の側面に、内向きに弾性変形可能な係止爪を設け、該係止爪を基片の上面側で挿通孔縁部に係合させることにより、閉塞部材を挿入孔より抜け止めする。
【0012】
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、延長ボードの下縁部に、取付ねじと閉塞部材とを避ける上方を向く切り欠きを設け、前記延長ボードの下縁を、基片の上面に当接させる。
【0013】
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、基片から下方に向かって延設され、パネル本体における前後両端部の上面及びパネル本体の上面中央部に設けた左右方向を向く凹溝内の前後の内面に当接する前後1対の位置決め片を設ける。
【0014】
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、ボード支持材を、押出し成形材により形成する。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の発明によると、パネル本体上面にボード支持材を載置し、その基片に設けた取付孔に挿通した取付ねじの頭部を、前後の支持片間の上方より挿入した工具をもって締め付けることにより、パネル本体上面にボード支持材を強固にかつ簡単に取り付けることができるとともに、ボード支持材に延長ボードを安定して取り付けることができる。
また、パネル本体上面にボード支持材を取り付けた後、ボード支持材の前後1対の支持片間に延長ボードの下端部を差し込むだけで、延長ボードをボード支持材に簡単に取り付けることができる。しかも、挿通孔は閉塞部材により閉塞されているので、取付ねじが、左右方向に移動したりすることはない。
さらに、延長ボード取付状態において、取付ねじや閉塞部材等の取付手段は延長ボードによって隠され、外部に露呈することがないので、体裁もよくなる。また、取付強度をより大とするべく、取付手段を増やした際においても、取付手段が外部に露呈することがないので、見栄えを損なうことはない。
【0016】
請求項2記載の発明によると、ボード支持材の前後1対の支持片間に延長ボードを差し込むと、互いに内方を向く1対の内向片により延長ボードの下端が受支され、所定の位置に簡単に位置決めすることができるので、ボード本体に何ら特殊な加工を施す必要がなく、コストを抑えることができる。
【0017】
請求項3記載の発明によると、ボード支持材への加工を最小限に抑えて、閉塞部材を簡単に位置決めして確実に取り付けることができるので、加工工数やコストを低減することができる。
【0018】
請求項4記載の発明によると、延長ボードの下縁部に切り欠きを設けて、取付ねじと閉塞部材を避けるようにすることにより、基片の上面に延長ボードの下端面を当接させて載置することができるので、重量が大きな延長ボードであっても安定して取り付けることができる。
【0019】
請求項5記載の発明によると、パネル本体にボード支持材を取り付けるとき、ボード支持材の位置決め片を、パネル本体上面の凹溝内の前後内面に当接させて位置決めするとともに仮保持した状態でねじ止めを行うことができるので、取付作業が簡単になる。
【0020】
請求項6記載の発明によると、ボード支持材を押出し成形材により形成しているので、コストを抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した間仕切パネルの外観斜視図、図2は図1のII−II線拡大縦断面図、図3は、図2のIII−III線拡大横断平面図、図4は、ボード支持材とその取付手段の分解斜視図である。
【0022】
図1〜図4において、間仕切パネル(1)のパネル本体(2)の上面には、ボード支持材(3)を介して、延長ボード(4)が取り付けられている。延長ボード(4)は、目隠し部材として使用される例えば平板状の半透明のガラスやアクリル板等よりなっている。
【0023】
パネル本体(2)の上面(2a)には、凹溝(5)が、左右方向両端に亘って連続して形成されており、凹溝(5)の底面の両側端部には、取付ねじ孔(6)が設けられてている。
【0024】
ボード支持材(3)は、延長ボード(4)を取り付ける前に、予めパネル本体(2)の上面(2a)に取り付けておくもので、パネル本体(2)に取り付けるには、図4に示すように、取付ねじ(7)と閉塞部材(8)が使用され、また取付ねじ(7)を締め付ける工具として六角レンチ等を使用する。ボード支持材(3)の両端開口部は、サイドカバー材(9)(9)により閉塞される。
【0025】
ボード支持材(3)は、例えばアルミニウム材の押出し成形品よりなり、パネル本体(2)の左右寸法とほぼ等しい長さの細長い1本のレール状に形成されている。ボード支持材(3)は、図5の断面図、及び図6の底面図に示すように、下端部の水平をなす基片(10)と、この基片(10)の前後両端の上面から上方に向かって延設され、延長ボード(4)の下端部を前後から挟んで保持する前後1対の支持片(11)(11)と、両支持片(11)の下端から下方に向かって延設され、下端の内向片(12a)がパネル本体(2)の上面(2a)に当接しうるとともに、内向片(12a)の内端の下向片(12b)が凹溝(5)の前後の内面(2b)(2b)に当接しうる位置決め片(12)とを有している。
【0026】
前後1対の支持片(11)(11)は、上方に向かうに従って徐々に内側に互いに傾斜し、上端部の対向面間に、取付ねじ(7)の頭部(7a)の外径よりも幅狭で、かつ、延長ボード(4)の板厚寸法よりも僅かに大きいボード挿入空間(13)が形成されるようにして、互いに対向して立設されている。
【0027】
また、前後1対の支持片(11)(11)の内面側の相対向する位置には、1対ずつの下部内向片(14)(14)と中間内向片(15)(15)と上部内向片(16)(16)とが、上下方向に離間して対向状に突設されている。この下部内向片(14)(14)と中間内向片(15)(15)と上部内向片(16)(16)との対向面間に形成されている前後方向の隙間は、延長ボード(4)の板厚及びボード挿入空間(13)とほぼ等しい。さらに、下部内向片(14)(14)は、先端部が上方に向かってほぼ直角に折り曲げられ、その先端部に、互いに内方を向く1対のボード受片(14a)(14a)を設け、ボード挿入空間(13)から挿入された延長ボード(4)の下端面を、この1対のボード受片(14a)(14a)により受支しうるようになっている。
【0028】
ボード支持材(3)の基片(10)の左右両側部には、上下方向に貫通する取付ねじ装着孔(17)(17)が形成されている。左右の取付ねじ装着孔(17)は、図6に示すように、互いに左右対称に形成されており、取付ねじ(7)のねじ部(7b)が挿通可能で、頭部(7a)が挿通不能な大きさの取付孔(17a)と、頭部(7a)が挿通可能な挿通孔(17b)と、取付孔(17a)と挿通孔(17b)との間を連通する、ねじ部(7b)が挿通可能な大きさの案内孔(17c)とを有している。取付孔(17a)は、パネル本体(2)の左右の取付ねじ孔(6)と上下に対応して設けられている。
【0029】
閉塞部材(8)は、取付ねじ装着孔(17)の取付孔(17a)に取付ねじ(7)を取り付けた後、挿通孔(17b)と案内孔(17c)とに挿入されて、挿通孔(17b)と案内孔(17c)を閉塞するもので、合成樹脂により一体成形されている。図7及び図8に示すように、挿通孔(17b)内に下方より嵌合されてこの孔を閉塞する挿通孔用閉塞部(8a)と、案内孔(17c)内に嵌合されてこの孔(17c)を閉塞する案内孔用閉塞部(8b)とが一体的に形成されている。
【0030】
挿通孔用閉塞部(8a)の上下寸法は、基片(10)の下面と下部内向片(14)の下面との間の寸法にほぼ等しくされ、閉塞部材(8)を取付ねじ装着孔(17)に嵌合すると、図2に示すように、挿通孔用閉塞部(8a)の上端が、下部内向片(14)の下面と当接するようになっている。
【0031】
挿通孔用閉塞部(8a)の一側面には、内向きに弾性変形可能な係止爪(18a)が設けられ、案内孔用閉塞部(8b)の前後の側面には、それぞれ前後方向内向きに弾性変形可能な1対の係止爪(18b)(18b)が設けられている。閉塞部材(8)を、挿通孔用閉塞部(8a)の上端面が下部内向片(14)の下面と当接するまで、取付ねじ装着孔(17)に下方より嵌合させると、係止片(18a)(18b)が基片(10)の上面側の開口縁にそれぞれ係合されて抜け止めされるようになる。なお、取付後、係止片(18a)(18b)をそれぞれ内側に弾性変形させると、基片(10)から閉塞部材(8)を取り外すことができる。
【0032】
次に、このように構成されたボード支持材(5)を用いて、パネル本体(2)の上部に延長ボード(4)を取り付ける手順を説明する。まず、ボード支持材(3)における基片(10)の下面側から、取付ねじ(7)の頭部(7a)を挿通孔(17b)に通し、この頭部(7a)を基板(10)の上面側に位置させる。
【0033】
ついで、取付ねじ(7)を取付孔(17a)側に移動させ、ねじ部(7b)を案内孔(17c)を介して取付孔(17a)まで移動させる。これにより、頭部(7a)が基片(10)の上面と当接して、下方への抜け止めがなされる。
【0034】
ついで、係止爪(18a)(18b)を上方に向けて、閉塞部材(8)を基片(10)の下面側から、取付ねじ装着孔(17)に嵌合し、挿通孔(17b)と案内孔(17c)をそれぞれ挿通孔用閉塞部(8a)と案内孔用閉塞部(8b)とで閉じ、かつ、係止爪(18a)(18b)を基片(10)の上面側の開口縁に係合させて抜け止めする。
【0035】
これにより、取付ねじ(7)は案内孔(17c)側に移動するのが阻止され、取付孔(17a)内に保持される。図2及び図3は、このようにしてボード支持材(3)に取付ねじ(7)及び閉塞部材(8)を取り付けた状態を示している。
【0036】
ついで、ボード支持材(3)の前後の位置決め片(12)(12)における下向片(12b)を、パネル本体(2)の上面(2a)における凹溝(5)内に嵌合させ、取付ねじ(7)のねじ部(7b)と取付ねじ孔(6)とが整合するように位置決めし、ボード支持材(3)をパネル本体(2)の上面に仮保持する。
【0037】
ついで、ボード支持材(3)の上方から、ボード挿入空間(13)内に六角レンチ(19)を差し込み、各取付ねじ(7)のねじ部(7b)を取付ねじ孔(6)に螺合させて締め付ける。これにより、ボード支持材(3)がパネル本体(2)の上面(2a)に固定される。
【0038】
ついで、ボード支持材(3)の上方から、ボード挿入空間(13)内に延長ボード(4)を差し込むと、延長ボード(4)の下端面が1対のボード受片(14a)(14a)で受支されるとともに、図5に示すように、延長ボード(4)の前後の面が、前後1対の支持片(11)(11)の対向面に突設した各内向片(14)(15)(16)により保持され、パネル本体(2)の上面(2a)から上向きに延出した状態で、延長ボード(4)は安定して取り付けられる。
【0039】
以上説明したように、上記実施形態の構造によれば、パネル本体(2)の上面(2a)にボード支持材(3)を載置し、六角レンチ(19)等を使用して上方から取付ねじ(7)を締め付けるだけで、パネル本体(2)の上面(2a)にボード支持材(3)を、強固に安定して取り付けることができる。
また、パネル本体(2)にボード支持材(3)を取り付けた後、ボード支持材(3)の前後1対の支持片(11)(11)との間に延長ボード(4)の下端部を差し込むだけで、延長ボード(4)をボード支持材(3)に簡単かつ安定して取り付けることができる。
さらに、延長ボード取付状態において、取付ねじ(7)や閉塞部材(8)等の取付手段は延長ボード(4)によって隠され、外部に露呈することがないので、体裁もよくなる。しかも、取付強度をより大とするべく、取付手段を増やした際においても、取付ねじ装着孔(17)を増やすのみで簡単に対応できるとともに、それらの取付手段も隠蔽されるので、見栄えが損なわれることもない。
【0040】
なお、上記実施形態では、基片(10)の上方に、ボード受け片(14a)を有する下部内向片(14)を設け、延長ボード(4)の下端面をボード受け片(14a)(14a)で受支するようにしたが、例えば図10に示すように、閉塞部材(8)及び取付ねじ(7)が取り付けられている部分に対応して、延長ボード(4)の下端部に、閉塞部材(8)及び取付ねじ(7)の逃げとしての上方を向く切り欠き(20)を設けておけば、延長ボード(4)の下端面を基片(10)の上面に直接当接させた状態で取り付けることも可能になり、重量の大きな延長ボード(4)でも安定して支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明を適用した間仕切パネルの外観斜視図である。
【図2】図1のII−II線拡大縦断側面図である。
【図3】図2のIII−III線拡大横断平面図である。
【図4】ボード支持材と取付手段との分解斜視図である。
【図5】ボード支持材の縦断側面図である。
【図6】同じくボード支持材の底面図である。
【図7】閉塞部材の斜視図である。
【図8】図7と方向を変えて見た閉塞部材の斜視図である。
【図9】延長ボードの変形例を示す要部の斜視図である。
【符号の説明】
【0042】
(1)間仕切パネル
(2)パネル本体
(2a)上面
(2b)内面
(3)ボード支持材
(4)延長ボード
(5)凹溝
(6)取付ねじ孔
(7)取付ねじ
(7a)頭部
(7b)ねじ部
(8)閉塞部材
(8a)挿通孔用閉塞部
(8b)案内孔用閉塞部
(9)サイドカバー材
(10)基片
(11)支持片
(12)位置決め片
(12a)内向片
(12b)下向片
(13)ボード挿入空間
(14)下部内向片
(14a)ボード受片
(15)中間内向片
(16)上部内向片
(17)取付ねじ装着孔
(17a)取付孔
(17b)挿通孔
(17c)案内孔
(18a)(18b)係止爪
(19)六角レンチ
(20)切り欠き

【特許請求の範囲】
【請求項1】
間仕切パネルの本体上面に、平板状の延長ボードを上向きに取り付ける延長ボードの取付構造において、
パネル本体上面に、該パネル本体上面と平行をなして配置される基片と、該基片上面から上方に向かって連設され、延長ボード下部を前後方向から保持する前後1対の支持片とを有するボード支持材を備え、前記基片の前後方向の中央部に、取付ねじのねじ部が挿通可能で、頭部が挿通不能な取付孔と、取付ねじの頭部が挿通可能な挿通孔と、これら取付孔と挿通孔との間を連通する前記ねじ部が挿通可能な案内孔とを設け、前記取付ねじを、その頭部が前記基片の上方かつ前記前後の支持片間の中央部に位置するようにボード支持材の内部に挿入するとともに、ねじ部を取付孔に挿通させ、この状態で、前記挿通孔を閉塞する閉塞部材を、前記基片に着脱自在に設け、前記両支持片間の上方より挿入した工具により前記取付ねじの頭部を回動させ、前記基片より下方に突出する取付ねじのねじ部をパネル本体の上面に螺着することにより、ボード支持材をパネル本体上面に固着し、かつ前後の支持片間に延長ボードの下端部を嵌合させて保持したことを特徴とする延長ボードの取付構造。
【請求項2】
前後1対の支持片の内面側の相対向する位置に、互いに内方を向く1対の内向片を設け、前後の支持片間に挿入された延長ボードの下端面を、前記1対の内向片をもって受支したことを特徴とする請求項1記載の延長ボードの取付構造。
【請求項3】
閉塞部材の上端を、内向片の下面に当接させて、基片に対する上下方向の位置決めを行うとともに、閉塞部材の側面に、内向きに弾性変形可能な係止爪を設け、該係止爪を基片の上面側で挿通孔縁部に係合させることにより、閉塞部材を挿入孔より抜け止めしたことを特徴とする請求項1または2記載の延長ボードの取付構造。
【請求項4】
延長ボードの下縁部に、取付ねじと閉塞部材とを避ける上方を向く切り欠きを設け、前記延長ボードの下縁を、基片の上面に当接させたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の延長ボードの取付構造。
【請求項5】
基片から下方に向かって延設され、パネル本体における前後両端部の上面及びパネル本体の上面中央部に設けた左右方向を向く凹溝内の前後の内面に当接する前後1対の位置決め片を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の延長ボードの取付構造。
【請求項6】
ボード支持材を、押出し成形材により形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の延長ボードの取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−186913(P2007−186913A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−6045(P2006−6045)
【出願日】平成18年1月13日(2006.1.13)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)