説明

建物開口部用スクリーン装置

【課題】窓用サッシの室内側にスクリーンを固定的に設置するスクリーン装置において、スクリーンの清掃等のメンテナンスやスクリーンの交換等のための着脱を容易にする。
【解決手段】窓用サッシ2の左右一対の縦枠6の長手方向に沿うスリット6aにスクリーン5の左右側端に設けた係止用の膨出部片5aを上下摺動可能に係合させ、該スクリーン5の上下端に着脱自在の第1及び第2の保持部材10,20を建物開口部1の上下枠7,8に着脱自在に保持させる。第2の保持部材は、縦枠6の摺動溝6bに沿って上下摺動自在にガイド可能な横桟21によって構成し、該横桟が第1の保持部材に保持されたスクリーンの上記建物開口部1からの引き出しによって該建物開口部1の上下反対端に達したときに、そこに一旦係止可能に形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、障子が室外側に開く外開き窓や辷り出し窓等を備えた建物開口部において窓用サッシの内側に設置するのに適したスクリーン装置に関するものであり、更に具体的には、窓用サッシの内側に位置する左右一対の縦枠間の上下部に配設されたスクリーンの保持部材により、スクリーンを固定的ではあるがメンテナンス等のために容易に引き出しあるいは取り外し可能にした、防虫、遮光、目隠し等のためのスクリーン装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1において開示されているように、建物開口部の障子が室外側に開く外開き窓や辷り出し窓等を備えた建物開口部において、防虫用の網戸を障子の開閉に支障のない窓用サッシの室内側に固定的に設けるようにしたスクリーン装置は既に知られている。この種のスクリーン装置においては、防虫用スクリーンのメンテナンスや交換等のために、窓用サッシの室内側の四周に設けられた防虫用スクリーンの取付溝に対する該スクリーンの端部の取り付けを容易にするように配慮しているが、ユーザーにおいて該防虫用スクリーンの取り外しや取り付けは、必ずしも容易ではない。
【0003】
即ち、上記特許文献1のスクリーン装置においては、スクリーンの一方の対向する2辺を網戸枠に取り付けるに際し、その図8に示されているように、網材30の端部の係合用の膨出部片(固定端部31)を、網材係合部材40の間隙45の内側の中空部44にその一端から挿入しているので、これらの対向2辺については、上記中空部44への網材30の固定端部31の挿入により、格別の熟練を要することなく比較的容易に、しかも素早くスクリーンの取り付けや取り外しの作業を行うことができる。
【0004】
しかしながら、残る他の2辺については、その各辺に沿って一端から他端までスクリーンの端部を溝17に対して網材挟持部材50で固定していく必要があり、そのため、スクリーンのメンテナンスや破損したスクリーンの交換等は、必ずしも簡便で容易なものではない。特に、障子が室外側に開く外開き窓や辷り出し窓等を備えた建物開口部において、スクリーン自体を窓用サッシに直接的に取り付けている上記特許文献1のような構成の場合には、スクリーンにおける障子側の面の清掃を行うのにスクリーンを取り外す必要があり、かかるスクリーンのメンテナンスを行うのは容易ではない。
また、例えば、特許文献2において開示されているようなスクリーン張設機構においても同様な問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−50805号公報
【特許文献2】特開2010−70977号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の技術的課題は、建物開口部における窓用サッシの室内側にスクリーンを固定的に設置するものにおいて、スクリーンの清掃等のメンテナンスや、スクリーンの取付、交換等のための着脱を極めて容易に行えるように構成した建物開口部用スクリーン装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明によれば、建物開口部の窓用サッシの室内側に位置する左右一対の縦枠の互いに対向する位置に、該縦枠の長手方向に沿うスリットを設け、該スリットの内側に、スクリーンの左右側端に沿って設けた係合用の膨出部片を、該スリットに沿って上下摺動可能に係合させ、該スクリーンの上下端に着脱自在の第1及び第2の保持部材を上記建物開口部の上下枠に着脱自在に保持させると共に、上記第2の保持部材を、上記スリットが溝底に設けられている縦枠の摺動溝に沿って上下にガイド可能な横桟によって構成し、上記横桟が、第1の保持部材に保持されたスクリーンの上記建物開口部からの引き出しによって、該スクリーンに同伴して建物開口部の上下反対端に達したときに、該横桟をそこに係止可能に形成していることを特徴とする建物開口部用スクリーン装置が提供される。
【0008】
本発明に係る建物開口部用スクリーン装置の好ましい実施形態においては、上記第1の保持部材に取り付けたスクリーンの引き出しによって、上記横桟が建物開口部の上下反対端に達したときに当接係止するのが、上記建物開口部の上枠または下枠の一部により形成される係止部であり、摺動溝から外部への該横桟の離脱が、該横桟の傾倒による上記係止部の迂回であるものとして構成される。
【0009】
また、本発明に係る建物開口部用スクリーン装置の他の好ましい実施形態においては、建物開口部の上下端のいずれかに設けた支承部に着脱自在に保持させる第1の保持部材が、上記建物開口部に架設される筒状部材によって構成され、該筒状部材は、それを上記支承部に保持させたときに、該筒状部材に対して取り付けたスクリーンを緊張させる方向に弾性的回転力を付与可能なものとして構成され、上記筒状部材には、それを覆う開閉自在のカバーが設けられているものとして構成される。
【0010】
更に、本発明の好ましい実施形態においては、上記スクリーンの上端に取り付けられる第1の保持部材が、建物開口部の上部に保持される筒状部材であり、上記スクリーンの下端に取り付けられる第2の保持部材が、上記左右一対の縦枠の摺動溝に沿って両端がガイドされる横桟であるものとし、また、上記スクリーンの端部を上下の保持部材に対して離脱可能に係着する係着手段を、スクリーンの端部に沿って設けた係合用の膨出部片を保持部材の長手方向に沿って設けたスリットの内側への挿入によるもの、あるいは、スクリーンの端部と保持部材とに設けた面ファスナー部片の接合によるものとして構成される。
【0011】
上記構成を有する建物開口部用スクリーン装置においては、左右一対の縦枠に設けた長手方向のスリットに沿ってスクリーンを上下摺動可能にしているので、一方の保持部材と共に、あるいは該保持部材からスクリーンを取り外して、該スクリーンを上下いずれかの方向に引き出して清掃し、あるいは、破損したスクリーンを抜き出して新しいものと交換することができる。また、上記スクリーンの清掃は、該スクリーンを上述したように上下いずれかの方向に引き出して、横桟が建物開口部の上下反対端に達したときに、該横桟をそこに一旦係止させた状態にして、スクリーンの障子側の面の清掃を行うこともできるので、スクリーンの実質的な取り外しを行うことなく、極めて容易にその清掃等のメンテナンスを行うことができる。
【0012】
更に、上記スクリーンの上下端に保持部材を着脱自在に係着する係着手段として、スクリーンの端部に沿って設けた係合用の膨出部片を保持部材の長手方向に沿って設けたスリットの内側へ該スリット端から挿入し、あるいは、スクリーンの端部と保持部材とに設けた面ファスナー部片の接合によりそれらの係着を行うものとすることにより、スクリーンの取り外し、取り付けを一層容易且つ簡便に行うことが可能になる。
【0013】
なお、上記スクリーン装置においては、第1及び第2の保持部材を建物開口部におけるスクリーンの上下端のいずれの側に取り付けることもでき、例えば、第1の保持部材としての左右一対の縦枠の上部間に架設される筒状部材を、建物開口部の下部に配置して、それを覆う開閉自在のカバーを設け、第2の保持部材を構成する横桟を、建物開口部の上部において左右一対の縦枠の摺動溝により上下摺動自在にガイドさせるような構成とすることもできる。
【発明の効果】
【0014】
以上に詳述した本発明のスクリーン装置によれば、建物開口部における窓用サッシの室内側にスクリーンを固定的に設置するものにおいて、スクリーンの清掃等のメンテナンスや、スクリーンの取付、交換等のための着脱を極めて容易に行えるようにした構成の建物開口部用スクリーン装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る建物開口部用スクリーン装置の実施例を示す縦断面図である。
【図2】同実施例の水平断面図である。
【図3】同実施例におけるスクリーン及びそれに付帯する上下部保持部材等の正面図である。
【図4】上記スクリーン及びそれに付帯する上部保持部材の部分破断斜視図である。
【図5】スクリーンの上部を保持する上部保持部材の端部の支持構造を示す部分破断分解斜視図である。
【図6】(A)及び(B)は、スクリーンの上部を保持する上部保持部材の端部の支持構造のそれぞれ異なる動作状態を示す要部平面図である。
【図7】(A)及び(B)は、それぞれ図6の(A)及び(B)に対応する要部正面図である。
【図8】(A)及び(B)は、スクリーンの上部を保持する上部保持部材の端部の支持構造のそれぞれ異なる動作状態を示す内側面図である。
【図9】下部の保持部材の構成を示す拡大断面図である。
【図10】スクリーンの取り外し状態を示す上記建物開口部用スクリーン装置の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図面は、本発明に係る建物開口部用スクリーン装置の実施の一例を示している。この建物開口部用スクリーン装置は、建物開口部1における障子3が室外側に開く外開き窓や辷り出し窓等である場合において、窓用サッシ2の内側に設置するのに適したもので、図示の実施例では、ハンドル4の回転操作により障子3が室外側に開く外開き窓を例示しているが、かかる構成に限るものではない。
【0017】
このスクリーン装置においては、障子3が室外側に開くために、建物開口部1の窓用サッシ2の室内側にスクリーン5を取り付けるが、この場合、スクリーン5が長期にわたる通風により汚れたときに、スクリーンの清掃等のメンテナンスを行い、あるいは破損したときのスクリーンの交換を容易にしておく必要がある。なお、スクリーンを別途スクリーン枠に張設して窓用サッシ2に取り付けると、上記ハンドル4等の存在によってその着脱操作が容易になるとは限らず、また、建物開口部1を通しての視野が制限されることにもなるので望ましくない。
【0018】
このようなスクリーン5の取り付けを前提にするため、まず、図2に示すように、窓用サッシ2の室内側に位置する左右一対の縦枠6の互いに対向する位置に、該縦枠6の長手方向に沿うスリット6aを設け、該スリット6aの内側に、スクリーン5の左右側端に沿って設けた係合用の膨出部片5aを、該スリット6aに沿って上下摺動可能に係合させている。上記膨出部片5aとしては、布等の端部の接合に用いているファスナーの半体を利用するのが望ましい。
そして、上記スクリーン5は、その上下端に第1及び第2の保持部材10,20を、以下に詳述するように取り外し可能にして取り付け、それらの操作により、後述するように該スクリーン5を容易に縦枠6のスリット6aに沿って上下いずれかの方向に引き出し、あるいは取り外しできるようにしている。
【0019】
上記スクリーン5の上下端に着脱自在の第1及び第2の保持部材10,20について詳細に説明すると、まず上記スクリーン5の上端に取り付けている第1の保持部材10は、図示の実施例では、建物開口部1の上記左右一対の縦枠6の上部間に架設される筒状部材11にスクリーン5を離脱可能に係着する面ファスナー13等の係着手段12を付設することよって構成され、該筒状部材11は、図5に示すような上記一対の縦枠6の上端に設けた後述する支承部14に着脱自在に保持させている。
【0020】
上記筒状部材11は、図4に明瞭に示すように、その上側面に、スクリーン5の上端を障子3側から室内側に向けて巻き掛けて、該スクリーン5の上端を室内側に導出する場合の摺動曲面11aを形成したものであり、該筒状部材11の下面側は面ファスナー13によるスクリーン5の取り付けを容易にするために平面状に形成している。上記スクリーン5を筒状部材11に係着する係着手段12としては、ここでは上記面ファスナー13を用い、互いに接合される面ファスナー部片を筒状部材11の下面とスクリーン5の上端部に取り付けているが、他の手段、例えば、スクリーン5の上端に沿って、前記スクリーン5の側端の係合用の膨出部片5aと同様なものを設け、それを、上記筒状部材11の長手方向に沿って設けたスリットの内側へ、該スリットの端部からの挿入により取り付けるようにするなど、貼着や挿通という簡単な手段により一挙に全長にわたり所定の位置関係で連結できる手段を採用することができる。
【0021】
また、図3及び図5〜図7に示す実施例においては、上記筒状部材11の両端に設けられている角形の軸孔11bに内蔵ばね15で突出方向に付勢された角軸16を収容し、該角軸16にはその側面から上記軸孔11bの側壁の長孔11cを貫通して、筒状部材11のスクリーン5が当接しない側の外側面に突出する操作棒16aを付設し、その先端に筒状部材11の外側面を摺動する操作子16bを取り付けている。上記長孔11cは、上記軸孔11bに沿って角軸16を支承部14の角穴14bに十分に挿入できる位置と、該角穴14bから完全に脱出する位置との範囲で移動可能にするものである。従って、該操作子16bの操作により軸孔11b内の内蔵ばね15の付勢力に抗して角軸16を軸孔11b内に没入させ、あるいは内蔵ばね15の付勢力で突出させ、それにより支承部14の角穴14bに挿脱することができる。
なお、上記角軸16は、筒状部材11の一端のみに設け、他端は回転自在の軸受とすることもできる。
【0022】
一方、上記筒状部材11を支承する支承部14は、図5及び図8に示すように、建物開口部1の窓用サッシ2の上枠7の軸受部分7aに回転自在に支持された回転子14aを備え、該回転子14aに、上記筒状部材11の端部に弾性的に出没自在とした角軸16が嵌入する角穴14bを設け、該角穴14bに上記角軸16を嵌挿して回転子14aに保持させた筒状部材11に対して、スクリーン5を緊張させる矢印方向に弾性的回転力を付与するためのスプリング14cを内蔵している。
また、上記建物開口部1の窓用サッシ2の上枠7における上記筒状部材11の設置部分には、該筒状部材11を覆う開閉自在のカバー17が取り付けられている。
【0023】
上記スクリーン5の下端に配設している第2の保持部材20は、図2及び図9に明瞭に示すように、上記左右一対の縦枠6間における建物開口部1の下枠8に着脱自在に保持させると共に、左右一対の縦枠6の長手方向に向けて設けた摺動溝6bに沿って上下摺動自在にガイドされる横桟21によって構成している。上記縦枠6の摺動溝6bは、スクリーン5の左右側端の膨出部片5aを係合させる前記スリット6aを、その溝底に設けているものである。
【0024】
上記横桟21に対するスクリーン5の着脱自在の取り付けは、該スクリーン5の下端にも、前述したスクリーン5の側端の係合用の膨出部片5aと同様な膨出部片5bを設け、それを上記横桟21の上面に長手方向に沿って設けた取付溝21a内のスリット21bの内側へ、該スリット21bの端部からの挿通により取り付けるようにしているが、より簡単にスクリーン5を横桟21から着脱可能にするためには、例えば、上記膨出部片5bを下側から挟むように二つ折りにして係合保持するが、弾性的に拡開傾向を有しているスクリーン端保持部材を用い、それを上記横桟21の取付溝21aに押入係止させるような既知の手段(例えば、特開2005−48437号公報のスクリーン端保持部材22参照)を採用することもできる。
また、上記横桟21に対するスクリーン5の端部の固定にも、筒状部材11の場合と同様に面ファスナーを用いることもできる。
【0025】
また、上記横桟21の下枠8に対する着脱自在の保持は、該横桟21の下部側面に弾性的に突出する複数の突子21cを設けて、下枠8に形成した凹溝8a内に図9に示すように横桟21を圧嵌したとき、該突子21cが凹溝8a内側面に圧接するように形成しているが、かかる構成に限るものではない。
【0026】
また、図10に示すように、上記筒状部材11に保持されたスクリーン5は、建物開口部1の上部から引き出すことができるものであり、この引き出しによって下枠8の凹溝8aから外された上記横桟21がスクリーン5に引かれて建物開口部1の上端に達したときに、引き出されたスクリーンを図10の状態で簡易に清掃等のメンテナンス可能にするため、該横桟21をそこに一旦係止可能に形成している。この横桟21の係止は、建物開口部1の上枠7の一部に形成した係止部7bに横桟21を当接させることにより行うものである。
但し、この係止部7bに当接した横桟21の取り出しは、前記カバー17を開くと共に筒状部材11を支承部14から取り外した状態で、横桟21の上部を室内側に傾倒させることにより、上記係止部7bを迂回して摺動溝6bから外部へ離脱できるように形成している。
【0027】
上記構成を有するスクリーン装置においては、第1及び第2の保持部材10,20を構成する筒状部材11及び横桟21を、建物開口部1におけるスクリーン5の上下端のいずれの側に取り付けることもでき、例えば、上記筒状部材11を、建物開口部1の下部に配置して、それを覆う開閉自在のカバーを設け、また上記横桟21を、建物開口部1の上部において左右一対の縦枠6の摺動溝6bにより上下摺動自在にガイドさせるような構成とすることもできる。
【0028】
このようなスクリーン装置においては、左右一対の縦枠6に設けた長手方向のスリット6aに沿ってスクリーン5を上下摺動可能にしているので、一方の保持部材10または20と共に、あるいは該保持部材からスクリーン5を取り外して、該スクリーンを上下いずれかの方向に引き出して清掃し、あるいは、破損したスクリーンを抜き出して新しいものと交換することができる。また、上記スクリーン5の清掃は、上述したようにスクリーン5を上下いずれかの方向に引き出して、横桟21が建物開口部の上下反対端に達したときに、該横桟をそこに一旦係止させた状態にして、スクリーンの障子側の面の清掃を行うこともでき、そのため、スクリーン5の実質的な取り外しを行うことなく、極めて容易にその清掃等のメンテナンスを行うことができる。
【符号の説明】
【0029】
1 建物開口部
2 窓用サッシ
5 スクリーン
5a 膨出部片
6 縦枠
6a スリット
6b 摺動溝
7 上枠
8 下枠
10 第1の保持部材
11 筒状部材
13 面ファスナー
14 支承部
17 カバー
20 第2の保持部材
21 横桟

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物開口部の窓用サッシの室内側に位置する左右一対の縦枠の互いに対向する位置に、該縦枠の長手方向に沿うスリットを設け、該スリットの内側に、スクリーンの左右側端に沿って設けた係合用の膨出部片を、該スリットに沿って上下摺動可能に係合させ、
該スクリーンの上下端に着脱自在の第1及び第2の保持部材を上記建物開口部の上下枠に着脱自在に保持させると共に、上記第2の保持部材を、上記スリットが溝底に設けられている縦枠の摺動溝に沿って上下にガイド可能な横桟によって構成し、
上記横桟が、第1の保持部材に保持されたスクリーンの上記建物開口部からの引き出しによって、該スクリーンに同伴して建物開口部の上下反対端に達したときに、該横桟をそこに係止可能に形成している、
ことを特徴とする建物開口部用スクリーン装置。
【請求項2】
上記第1の保持部材に取り付けたスクリーンの引き出しによって、上記横桟が建物開口部の上下反対端に達したときに当接係止するのが、上記建物開口部の上枠または下枠の一部により形成される係止部であり、摺動溝から外部への該横桟の離脱が、該横桟の傾倒による上記係止部の迂回である、
ことを特徴とする請求項1に記載の建物開口部用スクリーン装置。
【請求項3】
建物開口部の上下端のいずれかに設けた支承部に着脱自在に保持させる第1の保持部材が、上記建物開口部に架設される筒状部材によって構成され、
該筒状部材は、それを上記支承部に保持させたときに、該筒状部材に対して取り付けたスクリーンを緊張させる方向に弾性的回転力を付与可能なものとして構成され、
上記筒状部材には、それを覆う開閉自在のカバーが設けられている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の建物開口部用スクリーン装置。
【請求項4】
上記スクリーンの上端に取り付けられる第1の保持部材が、建物開口部の上部に保持される筒状部材であり、上記スクリーンの下端に取り付けられる第2の保持部材が、上記左右一対の縦枠の摺動溝に沿って両端がガイドされる横桟である、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の建物開口部用スクリーン装置。
【請求項5】
上記スクリーンの端部を上下の保持部材に対して離脱可能に係着する係着手段を、スクリーンの端部に沿って設けた係合用の膨出部片を保持部材の長手方向に沿って設けたスリットの内側への挿入によるもの、あるいは、スクリーンの端部と保持部材とに設けた面ファスナー部片の接合によるものとした、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の建物開口部用スクリーン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−172504(P2012−172504A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−38926(P2011−38926)
【出願日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(000107930)セイキ販売株式会社 (57)
【出願人】(390005267)YKK AP株式会社 (776)