説明

引き出し

【課題】引き出しに対して容易に取り付けられ、引き出しの側部である桟材上方からの収納物の落下を防止することができるサイドカバーを有する引き出しを提供すること。
【解決手段】底板2と、左右の側板3と、背板4と、側板3及び背板4よりも上下寸法を長寸とした前板5と、に囲まれた内方に、上方に開放する収納部6を形成し、側板5上方で前板5と背板4間に掛け渡された桟材15と、を備える引き出し1において、桟材15に対応して形成された嵌合部16bを桟材15に対して嵌合させることで、上端部が背板4上面以上の高さに位置するとともに、側板3の上方の少なくとも一部を閉塞するサイドカバー14を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、底板と、左右の側板と、背板と、側板及び背板よりも上下寸法を長寸とした前板と、に囲まれた内方に、上方に開放する収納部を形成し、側板上方で前板と背板間に掛け渡された桟材と、を備える引き出しに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の引き出しは、少なくとも底板と前板と背板と、前板及び背板よりも上下幅寸法が短寸に形成された左右の側板とから構成され、側板の上方において前板と背板との間に桟材が掛け渡されている。このような引き出しには、上下端部にそれぞれ側板の上端部と桟材とに嵌合可能な嵌合凹部を有するクリップを介して側部カバーを取り付けることにより桟材と側板との間を閉塞し、引き出しの側部からの収納物の溢れ(落下)を防止しているものがある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−82485号公報(第3頁、第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1にあっては、クリップの上下端部に設けられた嵌合凹部をそれぞれ側板と桟材とに嵌合しなければ側部カバーを取り付けることができないとともに、背板に掛け渡されている桟材の高さよりも上方(背板よりも高い位置)からの収納物の溢れ(落下)は防止できないという問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、引き出しに対して容易に取り付けられ、引き出しの側部である桟材上方からの収納物の落下を防止することができるサイドカバーを有する引き出しを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明の引き出しは、
底板と、左右の側板と、背板と、側板及び背板よりも上下寸法を長寸とした前板と、に囲まれた内方に、上方に開放する収納部を形成し、前記側板上方で前板と背板間に掛け渡された桟材と、を備える引き出しにおいて、
前記桟材に対応して形成された嵌合部を前記桟材に対して嵌合させることで、上端部が前記背板上面以上の高さに位置するとともに、前記側板の上方の少なくとも一部を閉塞するサイドカバーを備えることを特徴としている。
この特徴によれば、嵌合部を桟材に対して嵌合させるのみで容易にサイドカバーによって背板よりも上方である側板の上方を閉塞することができるので、収納部で収納物をサイドカバーに立て掛けて収納しても、収納物が引き出しから落下しないようサイドカバーによって収納物を安定して収納しておくことができる。
【0007】
本発明の引き出しは、
前記前板は、該前板の背面に前記サイドカバーの前端部を係止可能な係止部を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、サイドカバーを嵌合部による桟材への嵌合とサイドカバーの前端部による係止部への係止によって、桟材の周方向に回動しないよう安定させ、引き出し側部の桟材の上方を閉塞させることができる。
【0008】
本発明の引き出しは、
前記係止部は、前記前板の左右幅方向に長寸に延設されたハンギングレールの左右幅方向側の両端部であり、該ハンギングレールの中央部には、前記収納部内に配置される収納ボックスが係止されていることを特徴としている。
この特徴によれば、収納ボックスを係止するためのハンギングレールを、サイドカバーの前端部を係止する係止部として兼用することができるので、引き出しの部品点数を減らし構造を簡素化することができる。
【0009】
本発明の引き出しは、
前記サイドカバーの下端部は、少なくとも前記側板の上端部まで延設されることを特徴としている。
この特徴によれば、サイドカバーによって引き出しの側部における桟材の上方と、桟材と側板との間の全てを閉塞することができる。
【0010】
本発明の引き出しは、
前記サイドカバーは、前記嵌合部が形成され前記桟材よりも上方を閉塞する上部カバーと、該上部カバーに着脱自在であり前記桟材よりも下方を閉塞可能な下部カバーとから構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、サイドカバーを上下で分割して成形できるため、一体成形では型抜きが困難な複雑な成形にあっても型抜き可能に分離して成形でき、また、デザイン的にも上下で樹脂色を違えて引き出し側部の意匠性を高めることができる。またさらに、下部カバーを取り外した上部カバーのみで引き出しの側部における桟材よりも上方を閉塞することで桟材と側板との間に間隙を形成し、この間隙を介して収納部内に流入する気流によって収納部内に湿気が滞留してしまうことを防止することもできる。
【0011】
本発明の引き出しは、
前記下部カバーにも嵌合部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、引き出しの側部を、上部カバーの嵌合部を桟材に嵌合させることによる桟材の上方のみの閉塞と、上部カバーを取り外した下部カバーの嵌合部を桟材に嵌合させることによる桟材の上方及び桟材と側板との間の閉塞と、を引き出しの使用状況に応じて選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施例における引き出しの平面図である。
【図2】引き出しを示す斜視図である。
【図3】図1における引き出しのA−A断面図である。
【図4】図1における引き出しのB−B断面図である。
【図5】図1における引き出しのC−C断面図である。
【図6】変形例における桟材に上部カバーが嵌合した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明に係る引き出しを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例】
【0014】
実施例に係る引き出しにつき、図1から図6を参照して説明する。以下、図1の紙面上方側、図3及び図4の紙面右側、図5及び図6の紙面手前側を引き出しの正面側(前方側)として説明する。
【0015】
先ず図1の符号1は、本発明の適用された引き出しである。この引き出し1は、図1及び図2示すように、底板2と、左右の側板3,3と、両側板3よりも上下幅寸法が長寸に形成された背板4と、左右の側板3及び背板4よりも上下幅寸法が長寸に形成された前板5とを備え、これら底板2、両側板3,3、背板4、及び前板5により囲まれた内方には、上方に開放する方形の収納部6が形成されている。
【0016】
また、引き出し1の左右側部である両側板3,3の上方には、前板5と背板4との対向面間に亘って丸棒状(図5参照)の桟材15が架設されており、引き出し1の強度の向上が図られている。図1及び図4に示すように、これら桟材15には、引き出し1の上方からサイドカバー14が取り付けられている。
【0017】
これらサイドカバー14は、前板5と背板4との対向面間の前後幅寸法と略同一の前後幅寸法に形成されている。更に、サイドカバー14は、桟材15に取り付けられることで上端部が背板4の上端部よりも上方に配置されるとともに、下端部が収納部6内における側板3の上端部よりも下方に配置される。このため、本実施例におけるサイドカバー14は、引き出し1の左右側部における桟材15の上方及び桟材15と側板3との間の全てを閉塞している。
【0018】
図3に示すように、底板2は、その前端が前板5の背面の下端部に断面L字状の連結金具5aを用いてビス等で螺着固定され、引き出しの収納部6を大収納部9と小収納部8に仕切る区画部材7が前板5の背面よりに底板2に載置する形で配置されている。
【0019】
この区画部材7は、底板2の上面に当接配置される水平片7aと、その後端より起立する、左右幅寸法が左右の側板3,3の対向面間の寸法よりも若干短寸の起立片7bと、水平片7aの前端より起立する取付片7cと、からなり、側面形状が略前向きJ字状断面に形成されている。起立片7bは、収納部6内を、前板5の背面側の小収納部8と、その後方の大収納部9とに区画する左右方向の仕切板を兼ねている。
【0020】
なお、取付片7cの前面側の上端部には、下向き鉤状の取付爪が形成され、前板5の下部に設けられた止着部材5bに上側から嵌合係止され、区画部材7の引き出しの奥行き方向への移動を規制し、この嵌合係止と水平片7aの底板2の上面への当接で区画部材7が安定して着脱自在に配設されている。
【0021】
小収納部8には、まな板や包丁等の調理用具を収納する複数(本実施形態では3個)の収納ボックス10が、取外し可能に収容されている。各収納ボックス10の上面は、前上方に向かってなだらかに湾曲する傾斜面10aとされ、かつ上面同士は互いに同一面に整合している。なお、各収納ボックス10の上面は、平坦面またはその他の形状としてもよい。
【0022】
図3に示すように、各収納ボックス10の正面側の上端部には、下向き鉤状の係止爪11が形成されている。一方、各収納ボックス10の背面側の上端部には、下向き鈎状の係止爪12が形成されている。このうち係止爪11は、前板5の背面に前板5の左右幅方向に向けて延設されたハンギングレール13に上方から着脱自在に係止可能となっているとともに、係止爪12は、起立片7bの上端部に上方より着脱自在に係止可能となっている。この係止爪11のハンギングレール13への係止によって、各収納ボックス10はハンギングレール13の左右幅方向の中央部に連なって配置される。
【0023】
このため、各収納ボックス10は、係止爪11をハンギングレール13に係止させるとともに係止爪12を起立片7bの上端部に係止させることで、小収納部8に取り外し可能に安定して収納されている。尚、起立片7bの上端部は、若干前向きに折り曲げられて起立し、係止爪12の後面と起立片7bの後面とが同一面をなすように形成されている。
【0024】
次に、サイドカバー14の構成について詳述する。図4及び図5に示すように、サイドカバー14は、主に桟材15の上方を閉塞するための上部カバー16と、上部カバー16に着脱自在であり主に桟材15と側板3との間を閉塞するための下部カバー17と、から構成されている。これら上部カバー16と下部カバー17とは、ともに樹脂材により構成されているとともに前板5と背板4との対向面間の幅寸法と略同一の前後幅寸法に形成されている。
【0025】
このうち上部カバー16には、図5に示すように、下方に向けて開口する挿通溝16aが上部カバー16の前後幅方向に亘って貫通形成されている。更に、上部カバー16の下端部には、桟材15に上方から嵌合するために下方に向けて開口する嵌合部16bが前後幅方向に向けて複数(本実施例では最前部の1つのみ図示)形成されている。これら嵌合部16bの下端部の左右幅寸法は桟材15の直径よりも短寸に形成されている。このため、本実施例のサイドカバー14は、嵌合部16bを桟材15に対して上方から押圧することで弾性変形させ、嵌合部16bの下端部の左右幅寸法を押し拡げることで嵌合部16bを桟材15に対して嵌合させるようになっている。
【0026】
尚、これら嵌合部16bによって挿通溝16aの下方への開口が一部閉塞されているとともに、嵌合部16bの引き出し1における収納部6内側に配置される上端部と挿通溝16aの下端部との間には、引き出し1の収納部6に向けて開口する間隙18が形成されている。
【0027】
また、図4に示すように、上部カバー16の前部は、上面が前上方に向かって各収納ボックス10の傾斜面10aと同様になだらかに湾曲する傾斜面16cに形成されており、正面側の上端部には下向き鉤状の係止爪16dが形成されている。
【0028】
この係止爪16dは、ハンギングレール13の左右方向の端部に上方から係止可能と成っている。このため、サイドカバー14は、嵌合部16bを桟材15に対して嵌合させるとともに係止爪16dをハンギングレール13に係止させることで、桟材15の周方向に回動しないよう固定される。尚、上部カバー16に形成された傾斜面16cは、上部カバー16が嵌合部16bを桟材15に対して嵌合させることで、各収納ボックス10の傾斜面10aと面一に配置される。つまり、本実施例のハンギングレール13は、本発明における係止部を構成している。
【0029】
一方、下部カバー17は、上部に上部カバー16の挿通溝16aに対して前後方向から挿通される挿通部17aを備えている。この挿通部17aの下端部は、上部カバー16の挿通溝16aの下部の嵌合部16bの上面部に載置される嵌合部17bとして形成されており、一方、その挿通部17aの上側の上辺部は挿通溝16aの内部の上面とで挟まれて挿通部17aの上下動を規制している。またさらに、挿通部17aは挿通溝16aの両壁にも狭持させ左右方向の動きも規制するように形成している。そのため、挿通溝16a内に挿通された下部カバー17の挿通部17aは、上部カバー16の一部である嵌合部16bの上面に嵌合部17bを当接させることで挿通溝16a内に挿通されている状態を維持することが可能となっている。
【0030】
また、挿通部17aの下端部における引き出し1の左右幅方向の中央部を向く側端部からは、下方に向けて側板部17cが延設されている。この側板部17cは、挿通部17aの挿通溝16a内における上部カバー16の前後方向への移動に伴って上端部を間隙18内で上部カバー16の前後方向にスライド移動させることで、上部カバー16の下方に配置される。
【0031】
このように上部カバー16と下部カバー17とで構成されたサイドカバー14は、前述したように上部カバー16に形成された嵌合部16bを桟材15に嵌合させるとともに係止爪16dをハンギングレール13の左右方向の端部に係止させることで、上部カバー16の上端部を背板4上面よりも上方に配置させる。同時に、下部カバー17の側板部17cの下端部を側板3の上端部よりも収納部6内の内側で下方に配置させ、引き出し1の側部である桟材15よりも上方と桟材15と側板3との間を閉塞する。
【0032】
尚、本実施例では、前述のように上部カバー16と下部カバー17とで引き出し1の側部である桟材15の上方と桟材15と側板3との間を閉塞したが、変形例として図6に示すように上部カバー16から下部カバー17を取り外し、サイドカバー14を上部カバー16のみの状態で嵌合部16bを桟材15に嵌合させ、桟材15の上方のみを閉塞するようにしてもよい。この場合は、桟材15と側板3との間に間隙19が生じるため、この間隙19から収納部6内に気流を流入させて収納部6内に湿気が滞留してしまうことを防止することができる。
【0033】
更に尚、特に図示しないが、更に変形例として上部カバー16から下部カバー17を取り外し、下部カバー17の嵌合部17bを上部カバー16の嵌合部16aと同様の形状に置換えて、上方から桟材15の上端部に嵌合させることで、挿通部17aにより桟材15の上方を閉塞するともに、側板部17cにより桟材15と側板3との間を閉塞するようにしてもよい。この場合にも、下部カバー17の挿通部17aの上端部が背板4上面よりも上方に配置されることで、引き出し1の側部である桟材15の上方と桟材15と側板3との間を閉塞することが可能である。
【0034】
以上、本実施例における引き出し1にあっては、桟材15に対応して形成された嵌合部16bを桟材15に対して嵌合させることで、上端部が背板4上面以上の高さに位置するとともに、側板3の上方の少なくとも一部を閉塞するサイドカバー14を備えるので、嵌合部16bを桟材15に対して嵌合させるのみで容易にサイドカバー14によって背板4よりも上方である側板3の上方を閉塞することができるので、収納部6で収納物をサイドカバー14に立て掛けて収納しても、収納物が引き出し1から落下しないようサイドカバー14によって収納物を安定して収納しておくことができる。
【0035】
また、前板5は、前板5の背面にサイドカバー14の前端部を係止可能な係止部を備えているので、サイドカバー14を嵌合部16bによる桟材15への嵌合とサイドカバー14の前端部による係止部への係止によって、桟材15の周方向に回動しないよう安定させ、引き出し1側部の桟材15の上方を閉塞させることができる。
【0036】
また、係止部は、前板の左右幅方向に長寸に延設されたハンギングレール13の左右幅方向側の両端部であり、ハンギングレール13の中央部には、収納部6内に配置される収納ボックス10が係止されているので、収納ボックス10を係止するためのハンギングレール13を、サイドカバー14の前端部を係止する係止部として兼用することができるので、引き出し1の部品点数を減らし構造を簡素化することができる。
【0037】
また、サイドカバー14の下端部は、少なくとも側板3の上端部まで延設されるので、サイドカバー14によって引き出し1の側部における桟材15の上方と、桟材15と側板3との間の全てを閉塞することができる。
【0038】
また、サイドカバー14は、嵌合部16bが形成され桟材15よりも上方を閉塞する上部カバー16と、上部カバー16に着脱自在であり桟材15よりも下方を閉塞可能な下部カバー17とから構成されているので、サイドカバー14を上下で分割して成形できるため、一体成形では型抜きが困難な複雑な成形にあっても型抜き可能に分離して成形でき、また、デザイン的にも上下で樹脂色を違えて引き出し側部の意匠性を高めることができる。またさらに、下部カバー17を取り外した上部カバー16のみで引き出し1の側部における桟材15よりも上方を閉塞することで桟材15と側板3との間に間隙19を形成し、この間隙19を介して収納部6内に流入する気流によって収納部6内に湿気が滞留してしまうことも防止することができる。
【0039】
また、下部カバー17にも嵌合部17bが形成されているので、引き出し1の側部を、上部カバー16の嵌合部16bを桟材15に嵌合させることによる桟材15の上方のみの閉塞と、上部カバー16を取り外した下部カバー17の嵌合部17bを桟材15に嵌合させることによる桟材15の上方及び桟材15と側板3との間の閉塞と、を引き出しの使用状況に応じて選択することができる。
【0040】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0041】
例えば、前記実施例では、サイドカバー14を上部カバー16とこの上部カバー16に着脱自在な下部カバー17とで構成し、上部カバー16のみによる桟材15の上方の閉塞と、下部カバー17のみによる桟材15の上方及び桟材15と側板3との間の閉塞とを選択可能として説明したが、背板4の上方である桟材15の上方を閉塞可能であればサイドカバー14は上部カバー16と下部カバー17とからなる分割構造でなくともよい。
【0042】
また、前記実施例では、サイドカバー14を桟材15に取り付けることで、引き出し1の左右側部における桟材15の上方及び桟材15と側板3との間の全てを閉塞したが、サイドカバー14の一部に引き出し1の左右幅方向を向く孔を貫通形成する他、サイドカバー14をメッシュ材等で構成することにより、引き出し1の左右側部における桟材15の上方及び桟材15と側板3との間を完全に覆わずに一部のみを閉塞するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 引き出し
2 底板
3 側板
4 背板
5 前板
6 収納部
10 収納ボックス
13 ハンギングレール(係止部)
14 サイドカバー
15 桟材
16 上部カバー
16b 嵌合部
17 下部カバー
17b 嵌合部
18,19 間隙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底板と、左右の側板と、背板と、側板及び背板よりも上下寸法を長寸とした前板と、に囲まれた内方に、上方に開放する収納部を形成し、前記側板上方で前板と背板間に掛け渡された桟材と、を備える引き出しにおいて、
前記桟材に対応して形成された嵌合部を前記桟材に対して嵌合させることで、上端部が前記背板上面以上の高さに位置するとともに、前記側板の上方の少なくとも一部を閉塞するサイドカバーを備えることを特徴とする引き出し。
【請求項2】
前記前板は、該前板の背面に前記サイドカバーの前端部を係止可能な係止部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の引き出し。
【請求項3】
前記係止部は、前記前板の左右幅方向に長寸に延設されたハンギングレールの左右幅方向側の両端部であり、該ハンギングレールの中央部には、前記収納部内に配置される収納ボックスが係止されていることを特徴とする請求項2に記載の引き出し。
【請求項4】
前記サイドカバーの下端部は、少なくとも前記側板の上端部まで延設されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の引き出し。
【請求項5】
前記サイドカバーは、前記嵌合部が形成され前記桟材よりも上方を閉塞する上部カバーと、該上部カバーに着脱自在であり前記桟材よりも下方を閉塞可能な下部カバーとから構成されていることを特徴とする請求項4に記載の引き出し。
【請求項6】
前記下部カバーにも嵌合部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の引き出し。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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