説明

引出し用高さ制限部材及びキャビネット

【課題】キャビネットに対する排水ユニットの設置位置が異なる場合であっても対応することができ、システムキッチンのベースキャビネットに同梱する場合には、ベースキャビネットの品番を少なく抑えることができる引出し用高さ制限部材を提供する。
【解決手段】90度の角度で基端部同士が連結された、金属線材によって形成された第1張出体20及び第2張出体30を備え、第2張出体30の張出長さは、第1張出体20の張出長さよりも短くなっており、第1張出体20及び第2張出体30には、引出しの後板にビス止めするためのビス挿通スリット20S、30Sを有するビス止め部24、34がそれぞれ設けられていると共に、挿入された排水ユニットの止水蓋を傾斜状態に保持する蓋保持穴20H、30Hが形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、排水ユニットが設置される、システムキッチン、流し台、洗面化粧台等のキャビネットの引出しに取り付ける引出し用高さ制限部材及びその引出し用高さ制限部材を引出しに取り付けたキャビネットに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、図14に示すように、システムキッチンのベースキャビネット50には、引出し51が設けられており、この引出し51には、フライパン、鍋等の台所用品や調味料等が収容されるようになっている。
【0003】
ところで、シンク52が設置されるベースキャビネット50には、同図に示すように、シンク52の下面からゴミ収納器等の排水ユニット53が突出した状態となっており、引出し51を閉めた状態で、排水ユニット53と引出し51とが平面的に重複する場合がある。
【0004】
このように、引出し51を閉めた状態で、排水ユニット53と引出し51とが平面的に重複する場合は、引出し51に収納する収納物の高さが部分的に制限されることになるので、図15に示すように、従来から、引出し51の後板51aには、閉めた状態で、排水ユニット53の真下に張り出して収納物の高さを制限する高さ制限部材60が取り付けられている。
【0005】
この高さ制限部材60は、図15及び図16(a)〜(c)に示すように、90度の角度で基端部同士が連結された高さ制限部61及び取付部62を備えており、取付部62には、ビス孔63aを有するビス止め片63が4箇所設けられている。従って、高さ制限部61が引出し51の後板51aの上縁から水平方向に延び出すように、取付部62を後板51aの外面に重ね合わせ、取付部62に設けられたビス止め片63のビス孔63aにビスの軸部を挿通して後板51aにねじ込むことで、高さ制限部材60を引出し51に取り付けることができる。
【0006】
【特許文献1】特開2001−286358号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、システムキッチンのベースキャビネット50には種々のタイプのシンク52を取り付けることができ、取り付けるシンク52によっては排水ユニット53の設置位置が異なる場合もあるので、取り付けるシンク52にあわせて、種々の高さ制限部材60を製造しておかなければならないといった問題がある。
【0008】
また、こういった高さ制限部材60は、ベースキャビネット50に同梱されるが、ベースキャビネット50には、どのタイプのシンクが取り付けられるのかが分からないので、シンクに対応した高さ制限部材60を組み合わせるためには、同じベースキャビネットであっても、同梱される高さ制限部材60が異なる場合は、ベースキャビネットの品番を変えるといった具合に、高さ制限部材60が同梱されたベースキャビネットの品番を増やさなければならないといった問題がある。
【0009】
そこで、この発明の課題は、キャビネットに対する排水ユニットの設置位置が異なる場合であっても対応することができ、システムキッチンのベースキャビネットに同梱する場合には、ベースキャビネットの品番を少なく抑えることができる引出し用高さ制限部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、排水ユニットが設置されるキャビネットに設けられた引出しの後板または側板に取り付ける引出し用高さ制限部材であって、90度〜135度の角度で基端部同士が連結された第1張出体及び第2張出体を備え、前記第2張出体の張出長さは、前記第1張出体の張出長さよりも短くなっており、前記第1張出体及び前記第2張出体には、引出しの後板または側板にビス止めするためのビス止め部がそれぞれ設けられていることを特徴とする引出し用高さ制限部材を提供するものである。
【0011】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の引出し用高さ制限部材において、前記ビス止め部が、前記第1張出体及び前記第2張出体の幅方向に延びる、ビスの軸部のみを挿通可能なビス挿通スリットを有している点を特徴としている。
【0012】
また、請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明の引出し用高さ制限部材において、前記第1張出体及び前記第2張出体が、挿入された排水ユニットの止水蓋を傾斜状態に保持する蓋保持穴を有している点を特徴としている。
【0013】
また、請求項4に係る発明は、請求項1、2または3に係る発明の引出し用高さ制限部材において、前記第1張出体及び前記第2張出体は、左右一対の側部線材及び両側部線材をその先端部で連結する端部線材を有する基部を備えており、前記ビス挿通スリットは、前記基部の両側部線材と、前記基部の張出方向に所定間隔を開けて平行に配設され、両端部が両側部線材に固着された、前記基部の幅方向に延びる2本の連結線材とによって形成されており、前記蓋保持穴は、前記基部の両側部線材及び端部線材と、両端部が前記基部の両側部線材に固着された、前記基部の幅方向に延びる連結線材とによって形成されており、前記側部線材、前記端部線材及び前記連結線材は、金属によって形成されている点を特徴としている。
【0014】
また、請求項5に係る発明は、排水ユニットが設置されるキャビネットであって、請求項1、2、3または4に記載の引出し用高さ制限部材が取り付けられた引出しを備えていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
以上のように、請求項1にかかる発明の引出し用高さ制限部材は、第2張出体の張出長さが、第1張出体の張出長さよりも短くなっており、第1張出体及び第2張出体には、引出しの後板または側板にビス止めするためのビス止め部がそれぞれ設けられているので、排水ユニットと引出し後部との重複領域が大きい場合は、張出長さの長い第1張出体が引出しの後板または側板から内側に張り出すように、第2張出体を後板または側板に重ね合わせ、そのビス止め部において後板または側板にビス止めすればよく、排水ユニットと引出し後部との重複領域が小さい場合は、張出長さの短い第2張出体が引出しの後板または側板から内側に張り出すように、第1張出体を後板または側板に重ね合わせ、そのビス止め部において後板または側板にビス止めすればよい。
【0016】
このように、この引出し用高さ制限部材は、キャビネットに対する排水ユニットの設置位置が異なる場合にも対応することができるので、キャビネットに対する排水ユニットの設置位置に応じて、専用の引出し用高さ制限部材を個別に製造する必要がなく、経済的に有利であると共に、システムキッチンのベースキャビネットに同梱する場合においても、ベースキャビネットの品番を少なく抑えることができるという効果が得られる。
【0017】
また、請求項2に係る発明の引出し用高さ制限部材は、ビス止め部が、第1張出体及び第2張出体の幅方向に延びる、ビスの軸部のみを挿通可能なビス挿通スリットを有しているので、第1張出体及び第2張出体におけるビス止め位置の自由度が大きく、ビス止めしやすいといった効果が得られる。
【0018】
また、請求項3に係る発明の引出し用高さ制限部材は、第1張出体及び第2張出体が、挿入された排水ユニットの止水蓋を傾斜状態に保持する蓋保持穴を有しているので、引出しの後板または側板から内側に張り出した第1張出体または第2張出体の蓋保持穴に止水蓋を嵌め入れて傾斜状態に保持することができ、使用頻度の少ない排水ユニットの止水蓋を無駄なく収納することができる。
【0019】
また、請求項4に係る発明の引出し用高さ制限部材は、第1張出体及び第2張出体を構成している側部線材、端部線材及び連結線材が金属によって形成されているので、十分な強度を確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1に示す引出し用高さ制限部材2は、図2から図5に示すように、システムキッチンにおけるシンク3が設置されるベースキャビネット1に設けられた引出し11の後板12に取り付けることで、引出し12を閉めた状態で、シンク3に取り付けられた排水ユニット4の真下に張り出して収納物の高さを制限するものであり、ステンレス線材等の金属線材によって形成された、90度の角度で基端部同士が連結された第1張出体20及び第2張出体30を備えている。
【0021】
前記第1張出体20及び前記第2張出体30は、略長方形状に形成された環状線材を所定位置で90度屈曲することによって形成された、左右一対の側部線材22、22及び側部線材32、32と、両側部線材22、22及び両側部線材32、32を、それらの先端部でそれぞれ連結する端部線材23及び端部線材33とからなる基部21及び基部31を備えており、基部31の張出長さは93mmで、基部21の張出し長137mmの約2/3程度の張出し長さを有している。
【0022】
前記第1張出体20及び前記第2張出体30には、引出しの後板にビス止めするためのビス止め部24及びビス止め部34がそれぞれ設けられており、このビス止め部24及びビス止め部34は、基部21及び基部31の両側部線材22、22及び両側部線材32、32と、基部21及び基部31の張出方向に所定間隔を開けて平行に配設され、両端部が両側部線材22、22及び両側部線材32、32にそれぞれ固着された、基部21及び基部31の幅方向に延びる2本の連結線材25、25及び連結線材35、35とによって形成される、ビスSの軸部のみを挿通可能なビス挿通スリット20S及びビス挿通スリット30Sをそれぞれ有している。
【0023】
また、前記第1張出体20及び前記第2張出体30は、基部21及び基部31の先端側に排水ユニット4の止水蓋Cを傾斜状態に保持する蓋保持穴20H及び蓋保持穴30Hを有しており、蓋保持穴20Hは、基部21の両側部線材22、22及び端部線材23と、両端部が基部21の両側部線材22、22にそれぞれ固着された、基部21の幅方向に延びる連結線材26とによって形成されていると共に、蓋保持穴30Hは、基部31の両側部線材32、32及び端部線材33と、ビス挿通スリット30Sを形成している基部31の先端側の連結線材35とによって形成されている。
【0024】
以下、この引出し用高さ制限部材2の引出し11への取付方法について説明する。まず、図2に示すベースキャビネット1のように、排水ユニット4と引出し11の後部との重複領域が大きい場合は、図3〜図5に示すように、引出し12を閉めた状態で、張出長さの長い第1張出体20が引出し11の後板12から排水ユニット4の真下に張り出すように、張出長さの短い第2張出体30を後板12に重ね合わせ、そのビス止め部34のビス挿通スリット30SにビスSの軸部を挿通して後板12にビス止めすればよい。
【0025】
また、排水ユニット4の止水蓋Cは、図4に示すように、第1張出体20の蓋保持穴20Hに差し込み、止水蓋Cの上面及び下面を連結線材26及び基部21の端部線材23によってそれぞれ支持することで、傾斜状態に保持することができる。
【0026】
一方、図6に示すベースキャビネット1Aのように、排水ユニット4と引出し11の後部との重複領域が小さい場合は、図7〜図9に示すように、引出し12を閉めた状態で、張出長さの短い第2張出体30が引出し11の後板12から排水ユニット4の真下に張り出すように、張出長さの長い第1張出体20を後板12に重ね合わせ、そのビス止め部24のビス挿通スリット20SにビスSの軸部を挿通して後板12にビス止めすればよく、排水ユニット4の止水蓋Cは、図8に示すように、第2張出体30の蓋保持穴30Hに差し込み、止水蓋Cの上面及び下面を連結線材35及び基部31の端部線材33によってそれぞれ支持することで、傾斜状態に保持することができる。
【0027】
また、図10に示すベースキャビネット1Bの場合は、排水ユニット4と引出し11の後部との重複領域が小さいので、ベースキャビネット1Aの場合と同様に、張出長さの短い第2張出体30が引出し11の後板12から排水ユニット4の真下に張り出すように、張出長さの長い第1張出体20を後板12にビス止めすることになるが、このベースキャビネット1Bは、排水ユニット4と引出し11の後部とが高さ方向に接近しているため、引出し11の後板12の高さが低くなっており、図12(a)に示すように、後板12にビス止めされる第1張出体20が後板12の下端から下方側に張り出すことになる。
【0028】
従って、このような場合は、同図(b)に示すように、第1張出体20が下方側に張り出さないように、その基部21を形成している両側部線材22、22を適当な位置で切断し、同図(c)に示すように、両側部線材22、22の切断端部にキャップPCを嵌着した後、図11に示すように、ベースキャビネット1Aの場合と同様に、先端部が切除された第1張出体20を後板12にビス止めすればよい。
【0029】
以上のように、この引出し用高さ制限部材2は、第2張出体30の張出長さが、第1張出体20の張出長さよりも短くなっており、第1張出体20及び第2張出体30には、引出し11の後板12にビス止めするためのビス止め部24、34がそれぞれ設けられているので、上述したように、排水ユニット4と引出し11の後部との重複領域が大きい場合は、張出長さの長い第1張出体20が引出し11の後板12から内側に張り出すように、第2張出体30を後板12にビス止めすればよく、排水ユニット4と引出し11の後部との重複領域が小さい場合は、張出長さの短い第2張出体30が引出し11の後板から内側に張り出すように、第1張出体20を後板12にビス止めすればよい。
【0030】
このように、この引出し用高さ制限部材2は、ベースキャビネット1に対する排水ユニット4の設置位置が異なる場合にも対応することができるので、ベースキャビネット1に対する排水ユニット4の設置位置に応じて、専用の引出し用高さ制限部材を個別に製造する必要がなく、経済的に有利であると共に、システムキッチンのベースキャビネット1に同梱する場合においても、ベースキャビネット1の品番を少なく抑えることができるという効果が得られる。
【0031】
また、この引出し用高さ制限部材1では、第1張出体20及び第2張出体30に設けられたビス止め部24、34が、第1張出体20及び第2張出体30の幅方向に延びる、ビスSの軸部のみを挿通可能なビス挿通スリット20S、30Sを有しているので、第1張出体20及び第2張出体30におけるビス止め位置の自由度が大きく、ビス止め作業性に優れている。
【0032】
また、この引出し用高さ制限部材1は、第1張出体20及び第2張出体30が、挿入された排水ユニット4の止水蓋Cを傾斜状態に保持する蓋保持穴20H、30Hを有しているので、引出し11の後板12から内側に張り出した第1張出体20または第2張出体30の蓋保持穴20H、30Hに止水蓋Cを嵌め入れて傾斜状態に保持することができ、使用頻度の少ない排水ユニット4の止水蓋Cを無駄なく収納することができる。
【0033】
なお、上述した実施形態では、第1張出体20の張出長さが137mm、第2張出体30の張出長さが93mmの引出し用高さ制限部材1について説明したが、これに限定されるものではなく、第1張出体20の張出長さは200〜100mm、第2張出体30の張出長さは99〜80mmで、第1張出体20の張出長さに対する第2張出体30の張出長さの比率が、0.9〜0.4の範囲内で適宜設定すればよい。
【0034】
また、上述した実施形態では、第1張出体20と第2張出体30のなす角度が略90度の引出し用高さ制限部材1について説明したが、これに限定されるものではなく、第1張出体20と第2張出体30のなす角度は、排水ユニット4の形状等に応じて、90度〜135度の範囲内で適宜設定すればよい。
【0035】
また、上述した実施形態では、排水ユニット4の止水蓋Cを引出し用高さ制限部材2の第1張出体20や第2張出体30の蓋保持穴20H、30Hに上から差し込んで傾斜状態に保持する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、図13(a)、(b)に示すように、排水ユニット4の止水蓋Cを引出し用高さ制限部材2の第1張出体20における側部線材22、22、連結線材26及び連結線材25によって形成される蓋保持穴20Ha(図1(a)参照)や第2張出体30の蓋保持穴30Hに差し込んで、止水蓋Cの下側を引出し11の奥側の下隅部で支持すると共に止水蓋Cの上側を第1張出体20の連結線材26や第2張出体30の端部線材33に持たせ掛けることで、止水蓋Cを傾斜状態に保持することも可能である。
【0036】
また、上述した実施形態では、金属線材によって形成された引出し用高さ制限部材1について説明したが、これに限定されるものではなく、金属または合成樹脂の板材によって形成することも可能である。その場合は、板状の第1張出体や第2張出体にビス挿通スリットや蓋保持穴を開口することになる。
【0037】
また、上述した実施形態では、第1張出体20及び第2張出体30に、排水ユニット4の止水蓋Cを保持可能な蓋保持穴20H、30Hを形成しているが、蓋保持穴20H、30Hは必ずしも設けておく必要はない。
【0038】
また、上述した実施形態では、引出し11の後板12の外面に引出し用高さ制限部材1をビス止めしているが、これに限定されるものではなく、後板12の内面にビス止めしてもよく、排水ユニット4の配置によっては、引出し11の側板の外面または内面にビス止めすることも可能である。
【0039】
また、上述した実施形態では、システムキッチンのベースキャビネット1の引出し11に取り付ける引出し用高さ制限部材1について説明したが、これに限定されるものではなく、流し台、洗面化粧台等の排水ユニットが設置される種々のキャビネットの引出しに取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】(a)はこの発明にかかる引出し用高さ制限部材の一実施形態を示す平面図、(b)は同上の引出し用高さ制限部材を示す後面図、(c)は同上の引出し用高さ制限部材を示す側面図である。
【図2】(a)は同上の引出し用高さ制限部材を取り付けたシステムキッチンのベースキャビネットを示す正面図、(b)は同上のベースキャビネットを示す断面図である。
【図3】(a)は同上のベースキャビネットを示す平面図、(b)は同上のベースキャビネットの引出しを示す後面図である。
【図4】同上のベースキャビネットの引出しに取り付けた同上の引出し用高さ制限部材と排水ユニットとの関係を示す部分拡大断面図である。
【図5】同上の引出し用高さ制限部材を取り付けた同上のベースキャビネットの引出しを示す部分拡大後面図である。
【図6】(a)は同上の引出し用高さ制限部材を取り付けたシステムキッチンの他のベースキャビネットを示す正面図、(b)は同上のベースキャビネットを示す断面図である。
【図7】(a)は同上のベースキャビネットを示す平面図、(b)は同上のベースキャビネットの引出しを示す後面図である。
【図8】同上のベースキャビネットの引出しに取り付けた同上の引出し用高さ制限部材と排水ユニットとの関係を示す部分拡大断面図である。
【図9】同上の引出し用高さ制限部材を取り付けた同上のベースキャビネットの引出しを示す部分拡大後面図である。
【図10】同上の引出し用高さ制限部材を取り付けたシステムキッチンの他のベースキャビネットを示す断面図である。
【図11】同上の引出し用高さ制限部材を取り付けた同上のベースキャビネットの引出しを示す部分拡大後面図である。
【図12】(a)〜(c)は同上のベースキャビネットの引出しに同上の引出し用高さ制限部材を取り付ける方法を説明するための説明図である。
【図13】(a)、(b)は同上の引出し用高さ制限部材による排水ユニットの止水蓋の他の保持方法を示す断面図である。
【図14】一般的なシステムキッチンのベースキャビネットを示す断面図である。
【図15】従来の引出し用高さ制限部材を同上のベースキャビネットの引出しに取り付けた状態を示す断面図である。
【図16】(a)は従来の引出し用高さ制限部材を示す平面図、(b)は同上の引出し用高さ制限部材を示す後面図、(c)は同上の引出し用高さ制限部材を示す側面図である。
【符号の説明】
【0041】
1、1A、1B ベースキャビネット
2 引出し用高さ制限部材
3 シンク
4 排水ユニット
11 引出し
12 後板
20 第1張出体
20H、20Ha 蓋保持穴
20S ビス挿通スリット
21 基部
22 側部線材
23 端部線材
24 ビス止め部
25、26 連結線材
30 第2張出体
30H 蓋保持穴
30S ビス挿通スリット
31 基部
32 側部線材
33 端部線材
34 ビス止め部
35 連結線材
C 止水蓋
PC キャップ
S ビス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
排水ユニットが設置されるキャビネットに設けられた引出しの後板または側板に取り付ける引出し用高さ制限部材であって、
90度〜135度の角度で基端部同士が連結された第1張出体及び第2張出体を備え、
前記第2張出体の張出長さは、前記第1張出体の張出長さよりも短くなっており、
前記第1張出体及び前記第2張出体には、引出しの後板または側板にビス止めするためのビス止め部がそれぞれ設けられていることを特徴とする引出し用高さ制限部材。
【請求項2】
前記ビス止め部は、前記第1張出体及び前記第2張出体の幅方向に延びる、ビスの軸部のみを挿通可能なビス挿通スリットを有している請求項1に記載の引出し用高さ制限部材。
【請求項3】
前記第1張出体及び前記第2張出体は、挿入された排水ユニットの止水蓋を傾斜状態に保持する蓋保持穴を有している請求項1または2に記載の引出し用高さ制限部材。
【請求項4】
前記第1張出体及び前記第2張出体は、左右一対の側部線材及び両側部線材をその先端部で連結する端部線材を有する基部を備えており、
前記ビス挿通スリットは、前記基部の両側部線材と、前記基部の張出方向に所定間隔を開けて平行に配設され、両端部が両側部線材に固着された、前記基部の幅方向に延びる2本の連結線材とによって形成されており、
前記蓋保持穴は、前記基部の両側部線材及び端部線材と、両端部が前記基部の両側部線材に固着された、前記基部の幅方向に延びる連結線材とによって形成されており、
前記側部線材、前記端部線材及び前記連結線材は、金属によって形成されている請求項1、2または3に記載の引出し用高さ制限部材。
【請求項5】
排水ユニットが設置されるキャビネットであって、
請求項1、2、3または4に記載の引出し用高さ制限部材が取り付けられた引出しを備えたキャビネット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−162250(P2010−162250A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−8311(P2009−8311)
【出願日】平成21年1月17日(2009.1.17)
【出願人】(000000413)永大産業株式会社 (243)
【Fターム(参考)】