説明

情報管理システム及び端末装置並びに端末装置プログラム

【課題】Webページのデータの一部だけを取得する情報管理システム及び端末装置を提供する。
【解決手段】クライアント側としてサーバ側にWebページのデータを要求する端末装置30と、サーバ側として端末装置30から要求されたWebページのデータを返却するサーバ装置20とから成る情報管理システム1において、サーバ装置20は、Webページの要素データとレイアウトデータとを記憶する記憶部22と、記憶部22に記憶した要素データ及びレイアウトデータの少なくとも一方を端末装置30の要求に応じて返却するスケジュール管理サーバ80とを備え、端末装置30は、サーバ装置20から取得した要素データとレイアウトデータとを分けて格納する記憶部32と、記憶部32に格納されたデータと、ユーザの入力指令により表示するデータとに基づいて、Webページのデータを取得して表示するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報管理システム及び端末装置に関し、特に、タッチパネルディスプレイを有する端末装置が、サーバから取得した画面データをレイアウトデータと要素データとに分けてメモリにキャッシュすることにより、キャッシュ時におけるデータを取得する効率を改善するようにした情報管理システム及び端末装置並びに端末装置プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の端末装置は、サーバから受信したスケジュール等のユーザデータを項目として管理し、その項目が端末装置にキャッシュされているか否かをサーバ側で把握している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、従来の端末装置において、サーバから受信したWebページのデータをユーザ指令により選択的に記憶しているものもある(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−123047号公報(段落[0014])
【特許文献2】特開2009−163748号公報(段落[0030])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、キャッシュされるデータの最小単位は、スケジュール等のユーザデータであった。そのため、スケジュール等のデータを構成するレイアウトデータと要素データとが分離されてキャッシュされることはなかった。
【0006】
また、Webページのデータが選択的に記憶されたとしても、Webページのデータ全体が記憶されるものであった。そのため、Webページのデータのデータ構成を細かく分けることにより、レイアウトデータと要素データとが分かれて記憶されることはなかった。
【0007】
そのため、端末装置は、サーバからWebページのデータを既にキャッシュしており、Webページのデータの一部だけを取得すれば済む場合であっても、再び同じWebページのデータ全体を取得するという問題点があった。
【0008】
したがって、Webページのデータの一部だけを取得することができる情報管理システム及び端末装置並びに端末装置プログラムが望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の情報管理システムは、クライアント側としてサーバ側にWebページのデータを要求する端末装置と、サーバ側として前記端末装置から要求されたWebページのデータを返却するサーバ装置とから成る情報管理システムにおいて、前記サーバ装置は、前記Webページの要素を形成する要素データと前記Webページを形成する前記要素データの配置を定めるレイアウトデータとを記憶する第1記憶手段と、前記第1記憶手段に記憶した前記要素データ及び前記レイアウトデータの少なくとも一方を前記端末装置の要求に応じて前記Webページのデータとして返却し、前記Webページのデータを管理するデータ管理手段とを備え、前記端末装置は、前記サーバ装置から返却された前記Webページのデータを、前記要素データと前記レイアウトデータとに分けて格納する第2記憶手段と、前記第2記憶手段に格納された前記Webページのデータと、ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータとに基づいて、前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータを要求するか否かを決定する情報処理部とを備え、前記情報処理部は、前記Webページのデータを要求しない場合、前記第2記憶手段に格納されている前記要素データと前記第2記憶手段に格納されている前記レイアウトデータの中から、前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページを形成するデータを選択して表示させ、前記Webページのデータを要求する場合であって、前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータの内、前記要素データ及び前記レイアウトデータの少なくとも一方が前記第2記憶手段に格納されていないとき、前記第2記憶手段に格納されていないデータを前記サーバ装置から取得し、前記サーバ装置から取得した当該データと、前記第2記憶手段に格納されているデータとに基づいて前記Webページを表示させるものである。
【0010】
本発明の端末装置は、クライアント側としてサーバ側にWebページのデータを要求する端末装置において、前記サーバ側に前記Webページのデータを要求後に取得した前記Webページのデータを、前記Webページの要素を形成する要素データと前記Webページを形成する前記要素データの配置を定めるレイアウトデータとに分けて格納する記憶手段と、前記記憶手段に格納された前記Webページのデータと、ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータとに基づいて、前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータを要求するか否かを決定する情報処理部とを備え、前記情報処理部は、前記Webページのデータを要求しない場合、前記記憶手段に格納されている前記要素データと前記記憶手段に格納されている前記レイアウトデータの中から、前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページを形成するデータを選択して表示させ、前記Webページのデータを要求する場合であって、前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータの内、前記要素データ及び前記レイアウトデータの少なくとも一方が前記記憶手段に格納されていないとき、前記記憶手段に格納されていないデータを前記サーバ側から取得し、前記サーバ側から取得した当該データと、前記記憶手段に格納されているデータとに基づいて前記Webページを表示させるものである。
【0011】
本発明の端末装置プログラムは、クライアント側としてサーバ側にWebページのデータを要求する端末装置で動作する端末装置プログラムにおいて、前記サーバ側に前記Webページのデータを要求後に取得した前記Webページのデータを、前記Webページの要素を形成する要素データと前記Webページを形成する前記要素データの配置を定めるレイアウトデータとに分けて記憶手段に格納する記憶処理部と、前記記憶手段に格納された前記Webページのデータと、ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータとに基づいて、前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータを要求するか否かを決定する情報処理部とを備え、前記情報処理部は、前記Webページのデータを要求しない場合、前記記憶手段に格納されている前記要素データと前記記憶手段に格納されている前記レイアウトデータの中から、前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページを形成するデータを選択して表示させ、前記Webページのデータを要求する場合であって、前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータの内、前記要素データ及び前記レイアウトデータの少なくとも一方が前記記憶手段に格納されていないとき、前記記憶手段に格納されていないデータを前記サーバ側から取得し、前記サーバ側から取得した当該データと、前記記憶手段に格納されているデータとに基づいて前記Webページを表示させるものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、Webページのデータの一部だけを取得することができるので、Webページのデータをキャッシュする効率を改善することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態1における情報管理システム1の全体構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1における端末装置30のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1におけるサーバ装置20のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1における情報管理システム1の機能の構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態1における図4のメモリ60の記憶領域を説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態1における図5のレイアウトデータ領域102の記憶領域を説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態1における図5のスケジュールデータ領域103の記憶領域を説明する図である。
【図8】本発明の実施の形態1における図5のキャッシュ状態管理領域101に格納されるキャッシュ状態管理テーブルの一例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態1におけるサーバとクライアントとの間でのデータ通信の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態1における図4のレイアウトデータテーブル93に格納された情報をXML形式で記述した一例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態1における図4のスケジュールデータテーブル92に格納された情報をJSON形式で記述した一例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態1におけるスケジュール閲覧時の画面の表示例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態1における図12とは異なるスケジュール閲覧時の画面の表示例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態1における図4のレイアウトデータテーブル93に格納された図10とは異なる情報をXML形式で記述した一例を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態1における情報管理システム1の動作を説明するフローチャートである。
【図16】本発明の実施の形態1におけるキャッシュデータ有無判定データ作成処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図17】本発明の実施の形態1におけるキャッシュデータ取得処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図18】本発明の実施の形態1におけるキャッシュデータ保存処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図19】本発明の実施の形態1におけるデータベースのデータ取得処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図20】本発明の実施の形態1における返却データ作成処理の詳細を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0015】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における情報管理システム1の全体構成を示している。図1に示すように、情報管理システム1は、通信回線10、サーバ装置20、及び複数の端末装置30を備える。
【0016】
端末装置30は、実際には図示したよりも多く存在することもあり、また、図示したよりも少なく存在することもある。端末装置30は、通信回線10を介してサーバ装置20と接続する。
【0017】
通信回線10は、サーバやルータ等(いずれも図示せず)を有するネットワークである。通信回線10は、サーバ装置20や端末装置30を接続する。通信回線10は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)や、TCP/IP上で実現されるHTTP(HyperText Transfer Protocol)等に準拠した手順でデータを伝送する。
【0018】
なお、上記で説明した通信プロトコルは一例を示すものであり、これらに限定されるものではない。
【0019】
図2は、本発明の実施の形態1における端末装置30のハードウェア構成を示している。図2に示すように、端末装置30は、制御部31、記憶部32、表示部33、操作部34、通信部35、及び音声入出力部36を備える。端末装置30は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、無線端末、携帯タブレット端末、またはネットブック等のような通信回線10を介してさまざまなデータを送受信する装置であり、特に限定されるものではない。
【0020】
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の各種メモリを備える。
【0021】
記憶部32は、各種データを記憶する不揮発性の記憶手段である。表示部33は、表示画面を備えており、制御部31からの指令に基づいて画像を表示する。表示画面は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)である。LCDは、タッチパネル(図示せず)を備える。タッチパネルはさまざまな操作子が各種釦として表示される。操作部34は、複数の操作子を備え、ユーザにより選択された操作子に基づいて操作信号を制御部31に供給する。制御部31は、供給された操作信号に基づいてさまざまな処理を実行する。通信部35は、アンテナや通信回路を備え、通信回線10を介してデータの送受信を行う。音声入出力部36は、マイクロフォン等の収音手段、スピーカ等の放音手段、及びDSP(Digital Signal Processor)等の音声処理回路を備える。
【0022】
図3は、本発明の実施の形態1におけるサーバ装置20のハードウェア構成を示している。図3に示すように、サーバ装置20は、制御部21、記憶部22、表示部23、操作部24、及び通信部25を備える。
【0023】
制御部21は、大量のデータを処理する点では異なるものの、制御部31と同様の構成であるので、ここではその説明については省略する。記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置を備え、クライアントである端末装置30に供給する様々なデータを記憶している。表示部23は、表示部33と同様の構成であるので、ここではその詳細については省略するが、必ずしもタッチパネル等の機能を有するものではない。操作部24は、例えば、キーボード等の入力手段を備える。通信部25は、大量のデータを処理する点では異なるものの、通信部35と同様の構成であるので、ここではその説明については省略する。
【0024】
図4は、本発明の実施の形態1における情報管理システム1の機能の構成例を示している。図4に示すように、情報管理システム1は、端末装置30及びスケジュール管理システム40を備える。
【0025】
端末装置30は、いわゆるクライアント側システムである。具体的には、端末装置30は、クライアントアプリケーション50及びメモリ60を備える。クライアントアプリケーション50は、端末装置30のユーザ指令に基づいて、各種処理を実行する。例えば、ユーザ指令により、スケジュール表示が要求されたとき、スケジュール管理システム40に、Webページのデータであるスケジュール画面データをHTTP(HyperText Transfer Protocol)やHTTPS(HyperText Transfer Protocol over Secure Socket Layer)に準拠した手順で要求し、スケジュール管理システム40から返却されたスケジュール画面データをメモリ60にキャッシュし、所定の形式に基づいて端末装置30の表示部33でWebページとして表示する。ここで、キャッシュされたデータは、クライアント側システムが、サーバ側システムより取得したデータをメモリ60に格納したもののことであり、次に、クライアント側システムが同一のURL(Uniform Resource Locator)で指定されたWeb上のページを参照しようとしたときに、適宜利用されるものである。ここで、クライアントアプリケーション50は、図2に示す制御部31上で実行される。また、メモリ60は、図2に示す記憶部32に実装される。
【0026】
なお、上記では、通信プロトコルとして、HTTPやHTTPSに準拠した場合について説明したが、これらに限定されるものでない。
【0027】
クライアントアプリケーション50は、電文解析部51及びキャッシュ状態管理部52を備える。電文解析部51は、スケジュール管理システム40から返却されたスケジュール画面データを読み込み、その構造を解析し、解析結果に応じて表示部33で表示させる。例えば、読み込んだ文書がXML(Extensible Markup Language)形式で記述されたデータであれば、開始タグ(<title>)と終了タグ(</title>)の対応関係等をチェックし、各要素が入れ子になっているか否か等のチェックをする。このとき、妥当な形式でなければ、適宜エラーを通知する。すなわち、この場合においては、電文解析部51は、読み込んだデータがXML形式で文法的に正しく記述されているか否かをチェックするのである。
【0028】
次に、電文解析部51は、XML形式で記述されたデータが文法的に妥当な形式であれば、API(Application Program Interface)を利用して表示部33でXML形式の文書を表示させる。この場合、APIは、例えば、DOM(Document Object Model)やSAX(Simple API for XML)等である。
【0029】
また、電文解析部51は、スケジュール管理システム40から返却されたスケジュール画面データが、JSON(JaveScript Object Notation)形式で記述されたデータであれば、JSON形式で記述されたデータをオブジェクト化し、オブジェクト化したデータを用いて表示用のオブジェクトを生成し、表示部33で表示させる。
【0030】
また、電文解析部51は、スケジュール管理システム40から返却されたスケジュール画面データが、XML形式で記述されたデータと、JSON形式で記述されたデータとを含む場合、上記で説明した処理をそれぞれ実行し、表示部33で表示させる。
【0031】
なお、ここでは、スケジュール管理システム40から返却されたスケジュール画面データが、XML形式で記述されたデータやJSON形式で記述されたデータの場合について説明したが、これらに限定されるものではなく、適宜、他の形式で記述されたデータであってもよい。
【0032】
キャッシュ状態管理部52は、キャッシュされたデータの状態を管理する。例えば、キャッシュされたデータが、要素データの配置を定義するレイアウトデータを含むものであるか否かを管理し、また、要素データとしてのスケジュールデータを含むものであるか否かを管理する。また、キャッシュ状態管理部52は、キャッシュされたデータが更新を必要とするか否かを管理する。また、キャッシュ状態管理部52は、キャッシュされたデータがいつのスケジュールデータであるかを管理する。例えば、キャッシュされたデータが「2011年9月」のスケジュールデータであれば、キャッシュ状態管理部52は、「2011年9月」、更新をするか否か、レイアウトデータを含むか否か、要素データとしてのスケジュールデータを含むか否か等を管理する。
【0033】
なお、電文解析部51が、キャッシュ状態管理部52に相当する機能を備えていてもよい。
【0034】
なお、ここでは、サーバ側システムから返却されるデータがスケジュール画面データである場合について説明しているが、これに限定されるものではない。
【0035】
スケジュール管理システム40は、サーバ装置20に実装されるものであり、いわゆるサーバ側システムである。具体的には、スケジュール管理システム40は、アプリケーションサーバ70、スケジュール管理サーバ80、及びデータベースサーバ90等を備える。ここで、アプリケーションサーバ70、スケジュール管理サーバ80、及びデータベースサーバ90は、図3に示す制御部21上で実行される。
【0036】
アプリケーションサーバ70は、業務処理部71を備え、業務処理部71でさまざまな業務に関する処理を実行させ、適宜、データベースサーバ90が保有するスケジュール画面データ等の更新や参照を行う。
【0037】
スケジュール管理サーバ80は、データベースサーバ90が管理するスケジュール管理データベース91に格納されるスケジュール画面データを管理し、クライアントアプリケーション50からのスケジュール画面データの要求に応じて、スケジュール画面データをクライアントアプリケーション50に返却する。例えば、スケジュール管理サーバ80は、要求されたスケジュール画面データであるレイアウトデータやスケジュールデータを適宜XML形式やJSON形式等の所定の形式に変換し、それを所定の通信プロトコルに準拠した手順で、クライアントアプリケーション50に返却する。
【0038】
データベースサーバ90は、スケジュール管理データベース91を管理する。スケジュール管理データベース91は、要素データとしてのスケジュールデータテーブル92と要素データの配置を定義するレイアウトデータテーブル93を備える。ここで、スケジュール管理データベース91は、図3に示す記憶部22に実装される。
【0039】
なお、スケジュールデータテーブル92やレイアウトデータテーブル93に格納されるデータの形式は、例えば、CSV(Comma−Separated Values)形式等で格納される。ただし、格納されるデータ形式はこれに限定されるものではない。例えば、バイナリデータ形式で格納されていてもよい。
【0040】
なお、ここでは、アプリケーションサーバ70、スケジュール管理サーバ80、及びデータベースサーバ90を別々のサーバとして説明しているが、これらに限定されるものではない。例えば、アプリケーションサーバ70がスケジュール管理サーバ80を兼ねるものでもよく、また、例えば、スケジュール管理サーバ80がアプリケーションサーバ70を兼ねるものであってもよい。また、データベースサーバ90が、アプリケーションサーバ70やスケジュール管理サーバ80を兼ねるものであってもよい。
【0041】
図5は、本発明の実施の形態1における図4のメモリ60の記憶領域を示している。図5に示すように、メモリ60は、基本的に3つの領域から構成されている。第1の領域は、キャッシュ状態管理領域101であり、このキャッシュ状態管理領域101には、例えば、キャッシュされたデータの状態に関する情報が後述するキャッシュ状態管理テーブルとして記憶される。
【0042】
第2の領域は、レイアウトデータ領域102であり、このレイアウトデータ領域102には、例えば、スケジュール管理システム40から取得したスケジュール画面データの内、要素データの配置を定義するレイアウトデータが記憶される。
【0043】
第3の領域は、スケジュールデータ領域103であり、このスケジュールデータ領域103には、例えば、スケジュール管理システム40から取得したスケジュール画面データの内、要素データであるスケジュールデータが記憶される。
【0044】
図6は、本発明の実施の形態1における図5のレイアウトデータ領域102の記憶領域を示している。図6に示すように、レイアウトデータ領域102は、複数の単位領域が無限ループ状に連結するように構成されている。この場合においては、レイアウトデータ領域102がN個の単位領域に区分されており、領域1に所定のデータが書き込まれたとき、次の情報は領域2に書き込まれるようになされている。そして、さらに、領域3、・・・のように順番に情報が書き込まれ、領域Nに情報が書き込まれた後、次の情報は領域1に書き込まれる。すなわち、領域1に既に記憶されている情報が消去され、その上に新たな情報が記憶されるようになされている。このようにして、レイアウトデータ領域102には、最新のN個の情報が記憶されることになる。例えば、図6においては、領域2に9月分のスケジュール画面データのレイアウトデータが格納され、領域3に10月分のスケジュール画面データのレイアウトデータが格納されている。
【0045】
図7は、本発明の実施の形態1における図5のスケジュールデータ領域103の記憶領域を示している。図7に示すように、スケジュールデータ領域103は、複数の単位領域が無限ループ状に連結するように構成されている。この場合においては、スケジュールデータ領域103がN個の単位領域に区分されており、領域1に所定のデータが書き込まれたとき、次の情報は領域2に書き込まれるようになされている。そして、さらに、領域3、・・・のように順番に情報が書き込まれ、領域Nに情報が書き込まれた後、次の情報は領域1に書き込まれる。すなわち、領域1に既に記憶されている情報が消去され、その上に新たな情報が記憶されるようになされている。このようにして、スケジュールデータ領域103には、最新のN個の情報が記憶されることになる。例えば、図7においては、領域1にn−1月分のスケジュール画面データのスケジュールデータが格納され、領域2にn月分のスケジュール画面データのスケジュールデータが格納され、領域3にn+1月分のスケジュール画面データのスケジュールデータが格納されている。
【0046】
図8は、本発明の実施の形態1における図5のキャッシュ状態管理領域101に格納されるキャッシュ状態管理テーブルの一例を示している。図8に示すように、キャッシュ状態管理テーブルは、キャッシュ対象のデータ変数と、更新フラグと、キャッシュデータ表示判定フラグと、レイアウトデータ判定フラグ、スケジュールデータ判定フラグ、及びキャッシュ有無判定フラグを含むキャッシュ有無判定に関する情報とを備える。キャッシュ状態管理テーブルは、1つの行に対して、1つのスケジュール画面データに対応したキャッシュ状態が定義されたものである。すなわち、キャッシュ対象のデータ変数が指定されると、その指定されたキャッシュ対象に対するスケジュール画面データの属性情報として、更新フラグ、キャッシュデータ表示判定フラグ、レイアウトデータ判定フラグ、スケジュールデータ判定フラグ、及びキャッシュ有無判定フラグが指定される。
【0047】
キャッシュ対象のデータ変数は、キャッシュ対象とされるスケジュール画面データを識別するものであり、例えば、図8に示すように、「201109」、「201101」、「201102」、「201103」、及び「201104」である。「201109」は、2011年9月のスケジュールが、キャッシュ対象とされるスケジュール画面データであることを意味し、「201101」は、2011年1月のスケジュールが、キャッシュ対象とされるスケジュール画面データであることを意味し、「201102」は、2011年2月のスケジュールが、キャッシュ対象とされるスケジュール画面データであることを意味し、「201103」は、2011年3月のスケジュールが、キャッシュ対象とされるスケジュール画面データであることを意味し、「201104」は、2011年4月のスケジュールが、キャッシュ対象とされるスケジュール画面データであることを意味する。
【0048】
更新フラグは、ユーザ指令により、スケジュール画面データの更新要求がなされたときに変更されるものである。例えば、スケジュール画面データが表示部33で表示される際、ユーザ指令により、スケジュール画面データの更新要求がなされたときに、更新フラグは1に設定され、スケジュール画面データの更新要求がなされないときに、更新フラグは0に設定される。
【0049】
キャッシュデータ表示判定フラグは、更新フラグの変更に連動するものである。例えば、更新フラグが1に設定されたとき、キャッシュデータ表示判定フラグは0に設定され、更新フラグが0に設定されたとき、キャッシュデータ表示判定フラグは1に設定される。また、キャッシュデータ表示判定フラグが0に設定されたとき、それに連動してレイアウトデータ判定フラグとスケジュールデータ判定フラグは両方とも0に設定される。
【0050】
キャッシュ有無判定に関する情報は、具体的には、レイアウトデータ判定フラグ、スケジュールデータ判定フラグ、及びキャッシュ有無判定フラグを備える。
【0051】
レイアウトデータ判定フラグは、キャッシュされたデータにレイアウトデータが含まれるか否かを示すものである。例えば、キャッシュされたデータにレイアウトデータが含まれるとき、レイアウトデータ判定フラグは1に設定され、キャッシュされたデータにレイアウトデータが含まれないとき、レイアウトデータ判定フラグは0に設定される。
【0052】
スケジュールデータ判定フラグは、キャッシュされたデータにスケジュールデータが含まれるか否かを示すものである。例えば、キャッシュされたデータにスケジュールデータが含まれるとき、スケジュールデータ判定フラグは1に設定され、キャッシュされたデータにスケジュールデータが含まれないとき、スケジュールデータ判定フラグは0に設定される。
【0053】
キャッシュ有無判定フラグは、レイアウトデータ判定フラグとスケジュールデータ判定フラグとのAND演算の結果を格納するものである。例えば、キャッシュ有無判定フラグが1のとき、レイアウトデータとスケジュールデータとの両方が存在するので、キャッシュされたデータにはスケジュール画面データを表示する要素データとしてのスケジュールデータとその要素データの配置を定義するレイアウトデータとの両方があることになり、このときの状態をキャッシュされたデータが有るとしている。また、キャッシュ有無判定フラグが0のとき、レイアウトデータかスケジュールデータのどちらか一方、あるいはその両方が存在しないので、キャッシュされたデータにはスケジュール画面データを表示するデータが欠落しており、このときの状態をキャッシュされたデータが無いとしている。
【0054】
例えば、図8に示すように、キャッシュ対象のデータ変数が、2011年9月である場合、更新フラグが0、キャッシュデータ表示判定フラグが1に、レイアウトデータ判定フラグが1に、スケジュールデータ判定フラグが1に、キャッシュ有無判定フラグが1に設定され、キャッシュ対象のデータ変数が、2011年1月である場合、レイアウトデータ判定フラグが1に、スケジュールデータ判定フラグが0に、キャッシュ有無判定フラグが0に設定され、キャッシュ対象のデータ変数が、2011年2月である場合、レイアウトデータ判定フラグが0に、スケジュールデータ判定フラグが1に、キャッシュ有無判定フラグが0に設定され、キャッシュ対象のデータ変数が、2011年3月である場合、レイアウトデータ判定フラグが0に、スケジュールデータ判定フラグが0に、キャッシュ有無判定フラグが0に設定されている一例が示されている。なお、図8において、「−」となっている箇所については、何も設定されていない状態を示すものである。
【0055】
なお、ここで説明したキャッシュ状態管理テーブルの表記は一例を示すものであり、これらに限定されるものではない。
【0056】
図9は、本発明の実施の形態1におけるサーバとクライアントとの間でのデータ通信の一例を示している。図9に示すように、クライアントアプリケーション50は画面要求を「http://xxx.xxx/yyyy/xxxmonthly.do」という形式で実行する。スケジュール管理サーバ80は、クライアントアプリケーション50からの画面要求に基づいて、スケジュール画面データを、レイアウトデータと、スケジュールデータとに分けて返却する。このような画面要求は、スケジュール画面データの一部(例えば、要素データ又はレイアウトデータ)あるいは全部(例えば、要素データ及びレイアウトデータ)がメモリ60にキャッシュされていないときや、スケジュール画面データの更新要求がなされたときに実行される。
【0057】
なお、ここで説明した画面要求の指令の形式は一例を示すものであり、これに限定されるものではない。
【0058】
図10は、本発明の実施の形態1における図4のレイアウトデータテーブル93に格納された情報をXML形式で記述した一例を示している。図10に示すように、記述151は、要素データであるスケジュールデータの配置を定義している。記述152は、要素データであるスケジュールデータの参照先を定義している。記述153は、例えば、表示画面をスクロールさせるときに画面をこする動作であるフリックをしたときのように、ユーザが画面を操作したときに対応する処理を定義している。
【0059】
なお、XMLは特定の構造に基づいたマークアップ言語であるため、XML形式でデータが記述されると、ユーザが必要な要素を追加することが容易となる。
【0060】
なお、操作はフリックに限定されるものではないことはいうまでもない。例えば、操作子を選択するときの操作として、操作子を1回たたくタップ、選択した操作子を実行するときの操作として、操作子を2回たたくダブルタップ、操作子や対象物等を移動させるときのドラッグ、あるいは、対象物等を縮小や拡大させるときのピンチ等の操作であってもよい。
【0061】
なお、ここで説明した記述151、152、153は一例を示すものであり、これらに限定されるものではない。
【0062】
図11は、本発明の実施の形態1における図4のスケジュールデータテーブル92に格納された情報をJSON形式で記述した一例を示している。図11に示すように、記述154は、キャッシュ対象のデータ変数として「CACHE_TAG」を定義し、「CACHE_TAG」に変数として「monthly_201109」を定義している。記述155は、「monthly_201109」の詳細を定義しており、この場合においては、「DISP_MONTH」として「201109」が定義され、「NEXT_MONTH」として「201110」が定義され、「PREV_MONTH」として「201108」が定義されている。ここでは、スケジュール画面データを取得したときに表示部33に最初に表示させるものを定義する変数として「DISP_MONTH」を用い、「DISP_MONTH」の次の月として表示させるものを定義する変数として「NEXT_MONTH」を用い、「DISP_MONTH」の前の月として表示させるものを定義する変数として「PREV_MONTH」を用いている。
【0063】
なお、JSONは軽量なデータ交換形式であり、ユーザにとって読み書きが容易であり、CPUを搭載したマシンにとっても簡単に構文解析等を行うことができ、JavaScript(登録商標)におけるオブジェクトの表記法をベースとしたデータ記述言語であるため、JSON形式でデータが記述されると、Webページのデータのレスポンスタイムを短縮することができる。
【0064】
なお、ここで説明した記述154、155は一例を示すものであり、これらに限定されるものではない。
【0065】
図12は、本発明の実施の形態1におけるスケジュール閲覧時の画面の表示例を示している。図12に示すように、端末装置30は、表示部33と、表示部33等を収納する筐体110から形成される。指121により左右にフリックされることで、端末装置30は、前月や次月のスケジュール画面を表示させる。例えば、右向き矢印132の方向にフリックされたとき、先月である2011年7月のスケジュール画面が表示部33で表示され、左向き矢印131の方向にフリックされたとき、翌月である2011年9月のスケジュール画面が表示部33に表示される。また、例えば、指121により操作子の1つである更新釦141がダブルタップされたとき、2011年8月のスケジュール画面が更新される。また、図12に示すように、スケジュールデータとは、例えば、2011年8月5日では「終日」として表示されるものであり、この詳細については、さらに所定の操作をすることにより表示される。また、図12に示すように、レイアウトデータとは、各種操作子やスケジュールデータ等を表示部33のどこに配置するかを定義するものであり、例えば、更新釦は表示部33の右側下方の隅部に配置され、スケジュールデータは表示部33の略中央に配置されている。
【0066】
図13は、本発明の実施の形態1における図12とは異なるスケジュール閲覧時の画面の表示例を示している。図13に示すように、例えば、2011年9月のスケジュール画面が表示部33に表示されている。図12では、2011年8月のスケジュール画面が表示部33に表示されていたので、図13では、図12において、左向き矢印131の方向にフリックされた後の表示例が示されている。
【0067】
図14は、本発明の実施の形態1における図4のレイアウトデータテーブル93に格納された図10とは異なる情報をXML形式で記述した一例を示している。図14に示すように、記述156は、左フリック時の動作において、引数が設定されたものであり、メモリ60にスケジュール画面データがキャッシュされているとき、キャッシュされたスケジュール画面データを表示部33に表示させ、メモリ60にスケジュール画面データがキャッシュされていないとき、スケジュール管理サーバ80にスケジュール画面データを要求する。また、図14に示すように、記述157は、右フリック時の動作において、引数が設定されたものであり、メモリ60にスケジュール画面データがキャッシュされているとき、キャッシュされたスケジュール画面データを表示部33に表示させ、メモリ60にスケジュール画面データがキャッシュされていないとき、スケジュール管理サーバ80にスケジュール画面データを要求する。記述158は、左フリック時の動作において、引数が設定されていないものであり、メモリ60にスケジュール画面データがキャッシュされているか否かにかかわらず、スケジュール管理サーバ80にスケジュール画面データを要求する。
【0068】
図15は、本発明の実施の形態1における情報管理システム1の動作を説明するフローチャートである。
【0069】
(ステップS11)
端末装置30は、スケジュール画面(n月分)を表示する。
【0070】
(ステップS12)
端末装置30は、スケジュール画面(n+1月分)を表示する指令があるか否かを判定する。端末装置30は、スケジュール画面(n+1月分)を表示する指令がある場合、ステップS13へ進む。一方、端末装置30は、スケジュール画面(n+1月分)を表示する指令がない場合、ステップS12へ戻る。
【0071】
なお、上記では、スケジュール画面(n+1月分)を表示する指令に基づく一例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、スケジュール画面(n−1月分)を表示する指令に基づくものであってもよい。
【0072】
(ステップS13)
端末装置30は、キャッシュデータを表示するか否かを判定する。具体的には、端末装置30は、図8に示すキャッシュデータ表示判定フラグが1の場合、キャッシュデータを表示すると判定して、ステップS14へ進む。
【0073】
一方、端末装置30は、図8に示すキャッシュデータ表示判定フラグが0の場合、キャッシュデータを表示しないと判定して、スケジュール管理システム40にスケジュール画面(n+1月分)を要求し、ステップS19へ進む。このとき、図8に示すキャッシュ状態管理テーブルの各種フラグは変更される。例えば、キャッシュデータ表示判定フラグが0の場合、レイアウトデータ判定フラグとスケジュールデータ判定フラグは0に設定され、それにより、キャッシュ有無判定フラグは0に設定される。そして、端末装置30は、図8に示すキャッシュ状態管理テーブルの各種フラグの内容をスケジュール管理システム40に送信する。
【0074】
(ステップS14)
端末装置30は、詳細については図16を用いて後述するように、キャッシュデータ有無判定データ作成処理を実行し、その後、ステップS15へ進む。
【0075】
(ステップS15)
端末装置30は、キャッシュデータがあるか否かを判定する。端末装置30は、図8に示すキャッシュ有無判定フラグが1の場合、キャッシュデータがあると判定して、ステップS16へ進む。
【0076】
一方、端末装置30は、図8に示すキャッシュ有無判定フラグが0の場合、キャッシュデータがないと判定して、スケジュール管理システム40にスケジュール画面(n+1月分)を要求し、ステップS19へ進む。このとき、端末装置30は、図8に示すキャッシュ状態管理テーブルの各種フラグの内容をスケジュール管理システム40に送信する。
【0077】
(ステップS16)
端末装置30は、詳細については図17を用いて後述するように、キャッシュデータ取得処理を実行し、その後、ステップS18へ進む。
【0078】
(ステップS17)
端末装置30は、後述するように、スケジュール管理システム40から返却されたレイアウトデータ及びスケジュールデータを保存する処理であるキャッシュデータ保存処理を、詳細については図18を用いて後述するように実行し、その後、ステップS18へ進む。
【0079】
(ステップS18)
端末装置30は、スケジュール画面(n+1月分)を表示し、処理は終了する。
【0080】
(ステップS19)
スケジュール管理システム40は、詳細については図19を用いて後述するように、データベースのデータ取得処理を実行し、端末装置30に対してレイアウトデータ及びスケジュールデータを返却し、その後、ステップS20へ進む。
【0081】
(ステップS20)
スケジュール管理システム40は、詳細については図20を用いて後述するように、返却データ作成処理を実行し、その後、ステップS17へ進む。
【0082】
図16は、本発明の実施の形態1におけるキャッシュデータ有無判定データ作成処理の詳細を説明するフローチャートである。
【0083】
(ステップS31)
端末装置30は、キャッシュ対象に対応するレイアウトデータが存在するか否かを判定する。端末装置30は、キャッシュ対象に対応するレイアウトデータがメモリ60のレイアウトデータ領域102に存在する場合、ステップS32へ進む。一方、端末装置30は、キャッシュ対象に対応するレイアウトデータがメモリ60のレイアウトデータ領域102に存在しない場合、ステップS33へ進む。
【0084】
(ステップS32)
端末装置30は、メモリ60のキャッシュ状態管理領域に格納されており、図8に示すキャッシュ状態管理テーブルのレイアウトデータ判定フラグを1に設定し、ステップS34へ進む。
【0085】
(ステップS33)
端末装置30は、メモリ60のキャッシュ状態管理領域に格納されており、図8に示すキャッシュ状態管理テーブルのレイアウトデータ判定フラグを0に設定し、ステップS34へ進む。
【0086】
(ステップS34)
端末装置30は、キャッシュ対象に対応するスケジュールデータが存在するか否かを判定する。端末装置30は、キャッシュ対象に対応するスケジュールデータがメモリ60のスケジュールデータ領域103に存在する場合、ステップS35へ進む。一方、端末装置30は、キャッシュ対象に対応するスケジュールデータがメモリ60のスケジュールデータ領域103に存在しない場合、ステップS36へ進む。
【0087】
(ステップS35)
端末装置30は、メモリ60のキャッシュ状態管理領域に格納されており、図8に示すキャッシュ状態管理テーブルのスケジュールデータ判定フラグを1に設定し、ステップS37へ進む。
【0088】
(ステップS36)
端末装置30は、メモリ60のキャッシュ状態管理領域に格納されており、図8に示すキャッシュ状態管理テーブルのスケジュールデータ判定フラグを0に設定し、ステップS37へ進む。
【0089】
(ステップS37)
端末装置30は、レイアウトデータ判定フラグとスケジュールデータ判定フラグとのAND演算を実行し、ステップS38へ進む。
【0090】
(ステップS38)
端末装置30は、レイアウトデータ判定フラグとスケジュールデータ判定フラグとのAND演算結果を、図8に示すキャッシュ有無判定フラグに格納し、処理は終了し、図15のステップS14へ戻る。
【0091】
図17は、本発明の実施の形態1におけるキャッシュデータ取得処理の詳細を説明するフローチャートである。
【0092】
(ステップS51)
端末装置30は、キャッシュデータからキャッシュ対象に対応するレイアウトデータを取得する。具体的には、スケジュール画面(n+1月分)として、9月が指定されていると想定する。この場合、キャッシュ対象のデータ変数は、「201109」である。このときのレイアウトデータについては、端末装置30は、図6に示すレイアウトデータ領域102の各単位領域から9月に相当するキャッシュデータを検索し、検索結果を取得する。例えば、図6に示すように、領域2に9月のレイアウトデータが格納されており、端末装置30は、このレイアウトデータを取得する。その後、ステップS52へ進む。
【0093】
(ステップS52)
端末装置30は、キャッシュデータからキャッシュ対象に対応するスケジュールデータを取得する。具体的には、スケジュール画面(n+1月分)として、9月が指定されていると想定する。この場合、キャッシュ対象のデータ変数は、「201109」である。このときのレイアウトデータについては、端末装置30は、図7に示すスケジュールデータ領域103の各単位領域から9月に相当するキャッシュデータを検索し、検索結果を取得する。例えば、図7に示すように、領域3に9月に相当する(n+1月)のスケジュールデータが格納されており、端末装置30は、このスケジュールデータを取得する。その後、処理は終了し、図15のステップS16へ戻る。
【0094】
図18は、本発明の実施の形態1におけるキャッシュデータ保存処理の詳細を説明するフローチャートである。
【0095】
(ステップS61)
端末装置30は、取得したデータをメモリ領域上にキャッシュし、ステップS62へ進む。具体的には、取得したデータにレイアウトデータを含む場合、取得したレイアウトデータを図5に示すレイアウトデータ領域102に格納し、取得したデータにスケジュールデータを含む場合、取得したスケジュールデータを図5に示すスケジュールデータ領域103に格納する。
【0096】
(ステップS62)
端末装置30は、レイアウトデータをメモリ領域上にキャッシュしたか否かを判定する。端末装置30は、レイアウトデータをメモリ領域上にキャッシュした場合、ステップS63へ進む。一方、端末装置30は、レイアウトデータをメモリ領域上にキャッシュしない場合、ステップS64へ進む。
【0097】
(ステップS63)
端末装置30は、図8に示すレイアウトデータ判定フラグを1に設定し、ステップS64へ進む。
【0098】
(ステップS64)
端末装置30は、スケジュールデータをメモリ領域上にキャッシュしたか否かを判定する。端末装置30は、スケジュールデータをメモリ領域上にキャッシュした場合、ステップS65へ進む。一方、端末装置30は、スケジュールデータをメモリ領域上にキャッシュしない場合、処理は終了し、図15のステップS17へ戻る。
【0099】
(ステップS65)
端末装置30は、図8に示すスケジュールデータ判定フラグを1に設定し、処理は終了し、図15のステップS17へ戻る。
【0100】
図19は、本発明の実施の形態1におけるデータベースのデータ取得処理の詳細を説明するフローチャートである。
【0101】
(ステップS81)
スケジュール管理システム40は、図8に示す更新フラグが1であるか否かを判定する。スケジュール管理システム40は、図8に示す更新フラグが1でない場合、ステップS83へ進む。一方、スケジュール管理システム40は、図8に示す更新フラグが1である場合、ステップS82へ進む。
【0102】
(ステップS82)
スケジュール管理システム40は、キャッシュ対象に対応するレイアウトデータとスケジュールデータとを取得する。具体的には、スケジュール管理システム40は、要求されているスケジュール画面(n+1月分)として、9月が指定されていると想定する。この場合、スケジュール管理システム40は、スケジュール管理データベース91から9月を検索キーとして、スケジュールデータテーブル92とレイアウトデータテーブル93との両方から9月に相当するスケジュール画面データのスケジュールデータとレイアウトデータとを検索して、検索結果を取得した後、処理は終了し、図15に示すステップS19へ戻る。
【0103】
(ステップS83)
スケジュール管理システム40は、レイアウトデータ判定フラグが1であるか否かを判定する。スケジュール管理システム40は、レイアウトデータ判定フラグが1である場合、ステップS84へ進む。一方、スケジュール管理システム40は、レイアウトデータ判定フラグが1でない場合、ステップS85へ進む。
【0104】
(ステップS84)
スケジュール管理システム40は、キャッシュ対象に対応するレイアウトデータを取得する。具体的には、スケジュール管理システム40は、要求されているスケジュール画面(n+1月分)として、9月が指定されていると想定する。この場合、スケジュール管理システム40は、スケジュール管理データベース91から9月を検索キーとして、レイアウトデータテーブル93から9月に相当するスケジュール画面データのレイアウトデータを検索して、検索結果を取得した後、ステップS85へ進む。
【0105】
(ステップS85)
スケジュール管理システム40は、スケジュールデータ判定フラグが1であるか否かを判定する。スケジュール管理システム40は、スケジュールデータ判定フラグが1である場合、ステップS86へ進む。一方、スケジュール管理システム40は、スケジュールデータ判定フラグが1でない場合、処理は終了し、図15に示すステップS19へ戻る。
【0106】
(ステップS86)
スケジュール管理システム40は、キャッシュ対象に対応するスケジュールデータを取得する。具体的には、スケジュール管理システム40は、要求されているスケジュール画面(n+1月分)として、9月が指定されていると想定する。この場合、スケジュール管理システム40は、スケジュール管理データベース91から9月を検索キーとして、スケジュールデータテーブル92から9月に相当するスケジュール画面データのスケジュールデータを検索して、検索結果を取得した後、処理は終了し、図15に示すステップS19へ戻る。
【0107】
図20は、本発明の実施の形態1における返却データ作成処理の詳細を説明するフローチャートである。
【0108】
(ステップS101)
スケジュール管理システム40は、取得したデータの中に、レイアウトデータがあるか否かを判定する。スケジュール管理システム40は、取得したデータの中に、レイアウトデータがある場合、ステップS102へ進む。一方、スケジュール管理システム40は、取得したデータの中に、レイアウトデータがない場合、ステップS103へ進む。
【0109】
(ステップS102)
スケジュール管理システム40は、レイアウトデータをXML形式のデータに変換し、ステップS103へ進む。
【0110】
(ステップS103)
スケジュール管理システム40は、取得したデータの中に、スケジュールデータがあるか否かを判定する。スケジュール管理システム40は、取得したデータの中に、スケジュールデータがある場合、ステップS104へ進む。一方、スケジュール管理システム40は、取得したデータの中に、スケジュールデータがない場合、処理は終了し、図15に示すステップS20へ戻る。
【0111】
(ステップS104)
スケジュール管理システム40は、スケジュールデータをJSON形式のデータに変換し、処理は終了し、図15に示すステップS20へ戻る。
【0112】
このように、ステップS11〜ステップS20、ステップS31〜ステップS38、ステップS51、ステップS52、ステップS61〜ステップS65、ステップS81〜ステップS86、ステップS101〜ステップS104の処理が端末装置30とサーバ装置20とで実行されることにより、クライアント側システムは、Webページ全体をその都度サーバ側システムに要求する必要がなく、必要なデータのみ要求することができる。それにより、画面レイアウトだけを更新することができる。また、画面レイアウトが同一であり、要素データだけを更新するときには、Webページ全体を要求しなくても、要素データだけを取得することで、要素データだけを更新することができる。したがって、Webページのデータの一部だけを取得することができるので、Webページのデータをキャッシュする効率を改善することができる。
【0113】
また、ステップS11〜ステップS18の処理が端末装置30で実行されることにより、Webページ全体をその都度サーバ側システムに要求する必要がなく、必要なデータのみ要求することができる。それにより、画面レイアウトだけを更新することができる。また、画面レイアウトが同一であり、要素データだけを更新するときには、Webページ全体を要求しなくても、要素データだけを取得することで、要素データだけを更新することができる。したがって、Webページのデータの一部だけを取得することができるので、Webページのデータをキャッシュする効率を改善することができる。また、キャッシュする効率を改善することができるため、端末装置30の消費電力を低減することができる。また、必要なデータのみ要求することができるため、端末装置30の通信データのトラフィックを改善することができる。
【0114】
なお、本実施の形態1において、プログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0115】
また、本実施の形態1において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0116】
以上のように、本実施の形態1においては、クライアント側としてサーバ側にWebページのデータを要求する端末装置30と、サーバ側として端末装置から要求されたWebページのデータを返却するサーバ装置20とから成る情報管理システム1において、サーバ装置20は、Webページの要素を形成する要素データとWebページを形成する要素データの配置を定めるレイアウトデータとを記憶する記憶部22と、記憶部22に記憶した要素データ及びレイアウトデータの少なくとも一方を端末装置30の要求に応じてWebページのデータとして返却し、Webページのデータを管理するスケジュール管理サーバ80とを備え、端末装置30は、サーバ装置20から返却されたWebページのデータを、要素データとレイアウトデータとに分けて格納する記憶部32と、記憶部32に格納されたWebページのデータと、ユーザの入力指令により表示するWebページのデータとに基づいて、ユーザの入力指令により表示するWebページのデータを要求するか否かを決定する制御部31とを備え、制御部31は、Webページのデータを要求しない場合、記憶部32に格納されている要素データと記憶部32に格納されているレイアウトデータの中から、ユーザの入力指令により表示するWebページを形成するデータを選択して表示させ、Webページのデータを要求する場合であって、ユーザの入力指令により表示するWebページのデータの内、要素データ及びレイアウトデータの少なくとも一方が記憶部32に格納されていないとき、記憶部32に格納されていないデータをサーバ装置20から取得し、サーバ装置20から取得したデータと、記憶部32に格納されているデータとに基づいてWebページを表示させることにより、Webページのデータの一部だけを取得することができるので、Webページのデータをキャッシュする効率を改善することができる。
【0117】
また、本実施の形態1においては、制御部31は、ユーザの入力指令により表示するWebページの要素データが、記憶部32に格納されていないとき、かつ、Webページのレイアウトデータが、記憶部32に格納されているとき、サーバ装置20にWebページの要素データを要求することにより、Webページ全体をその都度サーバ側システムに要求する必要がなく、必要なデータのみ要求することができる。それにより、画面レイアウトだけを更新することができる。また、画面レイアウトが同一であり、要素データだけを更新するときには、Webページ全体を要求しなくても、要素データだけを取得することで、要素データだけを更新することができる。したがって、Webページのデータの一部だけを取得することができるので、Webページのデータをキャッシュする効率を改善することができる。
【0118】
また、本実施の形態1においては、制御部31は、ユーザの入力指令により表示するWebページのレイアウトデータが、記憶部32に格納されていないとき、かつ、Webページの要素データが、記憶部32に格納されているとき、サーバ装置20にWebページのレイアウトデータを要求することにより、Webページ全体をその都度サーバ側システムに要求する必要がなく、必要なデータのみを要求することができる。それにより、画面レイアウトだけを更新することができる。また、画面レイアウトが同一であり、要素データだけを更新するときには、Webページ全体を要求しなくても、要素データだけを取得することで、要素データだけを更新することができる。したがって、Webページのデータの一部だけを取得することができるので、Webページのデータをキャッシュする効率を改善することができる。
【0119】
また、本実施の形態1においては、制御部31は、ユーザの入力指令により表示するWebページの要素データ及びレイアウトデータの両方が、記憶部32に格納されていないとき、サーバ装置20にWebページの要素データ及びレイアウトデータを要求することにより、Webページ全体をその都度サーバ側システムに要求する必要がなく、必要なデータのみ要求することができる。それにより、画面レイアウトだけを更新することができる。また、画面レイアウトが同一であり、要素データだけを更新するときには、Webページ全体を要求しなくても、要素データだけを取得することで、要素データだけを更新することができる。したがって、Webページのデータの一部だけを取得することができるので、Webページのデータをキャッシュする効率を改善することができる。
【0120】
また、本実施の形態1においては、制御部31は、ユーザの入力指令がWebページのデータを更新する場合、サーバ装置20にWebページの要素データ及びレイアウトデータの両方を要求することにより、Webページ全体をその都度サーバ側システムに要求する必要がなく、必要なデータのみを要求することができる。それにより、画面レイアウトだけを更新することができる。また、画面レイアウトが同一であり、要素データだけを更新するときには、Webページ全体を要求しなくても、要素データだけを取得することで、要素データだけを更新することができる。したがって、Webページのデータの一部だけを取得することができるので、Webページのデータをキャッシュする効率を改善することができる。
【0121】
また、本実施の形態1においては、レイアウトデータは、XML形式で記述されたデータであることにより、XMLは特定の構造に基づいたマークアップ言語であるため、XML形式でデータが記述されると、ユーザが必要な要素を追加することが容易となる。
【0122】
また、本実施の形態1においては、要素データは、JSON形式で記述されたデータであることにより、JSONは軽量なデータ交換形式であり、ユーザにとって読み書きが容易であり、CPUを搭載したマシンにとっても簡単に構文解析等を行うことができ、JavaScript(登録商標)におけるオブジェクトの表記法をベースとしたデータ記述言語であるため、JSON形式でデータが記述されると、Webページのデータのレスポンスタイムを短縮することができる。
【0123】
また、本実施の形態1においては、クライアント側としてサーバ側にWebページのデータを要求する端末装置30において、サーバ側にWebページのデータを要求後に取得したWebページのデータを、Webページの要素を形成する要素データとWebページを形成する要素データの配置を定めるレイアウトデータとに分けて格納する記憶部32と、記憶部32に格納されたWebページのデータと、ユーザの入力指令により表示するWebページのデータとに基づいて、ユーザの入力指令により表示するWebページのデータを要求するか否かを決定する制御部31とを備え、制御部31は、Webページのデータを要求しない場合、記憶部32に格納されている要素データと記憶部32に格納されているレイアウトデータの中から、ユーザの入力指令により表示するWebページを形成するデータを選択して表示させ、Webページのデータを要求する場合であって、ユーザの入力指令により表示するWebページのデータの内、要素データ及びレイアウトデータの少なくとも一方が記憶部32に格納されていないとき、記憶部32に格納されていないデータをサーバ側から取得し、サーバ側から取得したデータと、記憶部32に格納されているデータとに基づいてWebページを表示させることにより、Webページ全体をその都度サーバ側システムに要求する必要がなく、必要なデータのみを要求することができる。それにより、画面レイアウトだけを更新することができる。また、画面レイアウトが同一であり、要素データだけを更新するときには、Webページ全体を要求しなくても、要素データだけを取得することで、要素データだけを更新することができる。したがって、Webページのデータの一部だけを取得することができるので、Webページのデータをキャッシュする効率を改善することができる。また、キャッシュする効率を改善することができるため、端末装置30の消費電力を低減することができる。また、必要なデータのみを要求することができるため、端末装置30の通信データのトラフィックを改善することができる。
【0124】
また、本実施の形態1においては、クライアント側としてサーバ側にWebページのデータを要求する端末装置で動作する端末装置プログラムにおいて、前記サーバ側に前記Webページのデータを要求後に取得した前記Webページのデータを、前記Webページの要素を形成する要素データと前記Webページを形成する前記要素データの配置を定めるレイアウトデータとに分けて記憶手段に格納する記憶処理部と、前記記憶手段に格納された前記Webページのデータと、ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータとに基づいて、前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータを要求するか否かを決定する情報処理部とを備え、前記情報処理部は、前記Webページのデータを要求しない場合、前記記憶手段に格納されている前記要素データと前記記憶手段に格納されている前記レイアウトデータの中から、前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページを形成するデータを選択して表示させ、前記Webページのデータを要求する場合であって、前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータの内、前記要素データ及び前記レイアウトデータの少なくとも一方が前記記憶手段に格納されていないとき、前記記憶手段に格納されていないデータを前記サーバ側から取得し、前記サーバ側から取得した当該データと、前記記憶手段に格納されているデータとに基づいて前記Webページを表示させることにより、Webページのデータの一部だけを取得することができるので、Webページのデータをキャッシュする効率を改善することができる。
【符号の説明】
【0125】
1 情報管理システム、10 通信回線、20 サーバ装置、30 端末装置、21、31 制御部、22、32 記憶部、23、33 表示部、24、34 操作部、25、35 通信部、36 音声入出力部、40 スケジュール管理システム、50 クライアントアプリケーション、51 電文解析部、52 キャッシュ状態管理部、60 メモリ領域、70 アプリケーションサーバ、71 業務処理部、80 スケジュール管理サーバ、90 データベースサーバ、91 スケジュール管理データベース、92 スケジュールデータテーブル、93 レイアウトデータテーブル、101 キャッシュ状態管理領域、102 レイアウトデータ領域、103 スケジュールデータ領域、110 筐体、121 指、131 左向き矢印、132 右向き矢印、141 更新釦、151、152、153、154、155、156、157、158 記述。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント側としてサーバ側にWebページのデータを要求する端末装置と、サーバ側として前記端末装置から要求されたWebページのデータを返却するサーバ装置とから成る情報管理システムにおいて、
前記サーバ装置は、
前記Webページの要素を形成する要素データと前記Webページを形成する前記要素データの配置を定めるレイアウトデータとを記憶する第1記憶手段と、
前記第1記憶手段に記憶した前記要素データ及び前記レイアウトデータの少なくとも一方を前記端末装置の要求に応じて前記Webページのデータとして返却し、前記Webページのデータを管理するデータ管理手段と
を備え、
前記端末装置は、
前記サーバ装置から返却された前記Webページのデータを、前記要素データと前記レイアウトデータとに分けて格納する第2記憶手段と、
前記第2記憶手段に格納された前記Webページのデータと、ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータとに基づいて、前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータを要求するか否かを決定する情報処理部と
を備え、
前記情報処理部は、
前記Webページのデータを要求しない場合、前記第2記憶手段に格納されている前記要素データと前記第2記憶手段に格納されている前記レイアウトデータの中から、前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページを形成するデータを選択して表示させ、
前記Webページのデータを要求する場合であって、
前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータの内、前記要素データ及び前記レイアウトデータの少なくとも一方が前記第2記憶手段に格納されていないとき、前記第2記憶手段に格納されていないデータを前記サーバ装置から取得し、前記サーバ装置から取得した当該データと、前記第2記憶手段に格納されているデータとに基づいて前記Webページを表示させる
ことを特徴とする情報管理システム。
【請求項2】
前記情報処理部は、
前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページの前記要素データが、前記第2記憶手段に格納されていないとき、かつ、当該Webページの前記レイアウトデータが、前記第2記憶手段に格納されているとき、前記サーバ装置に当該Webページの当該要素データを要求する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報管理システム。
【請求項3】
前記情報処理部は、
前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページの前記レイアウトデータが、前記第2記憶手段に格納されていないとき、かつ、当該Webページの前記要素データが、前記第2記憶手段に格納されているとき、前記サーバ装置に当該Webページの当該レイアウトデータを要求する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報管理システム。
【請求項4】
前記情報処理部は、
前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページの前記要素データ及び前記レイアウトデータの両方が、前記第2記憶手段に格納されていないとき、前記サーバ装置に当該Webページの当該要素データ及び当該レイアウトデータを要求する
ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の情報管理システム。
【請求項5】
前記情報処理部は、
前記ユーザの入力指令が前記Webページのデータを更新する場合、前記サーバ装置に当該Webページの前記要素データ及び前記レイアウトデータの両方を要求する
ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の情報管理システム。
【請求項6】
前記要素データは、JSON形式で記述されたデータである
ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の情報管理システム。
【請求項7】
前記レイアウトデータは、XML形式で記述されたデータである
ことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の情報管理システム。
【請求項8】
クライアント側としてサーバ側にWebページのデータを要求する端末装置において、
前記サーバ側に前記Webページのデータを要求後に取得した前記Webページのデータを、前記Webページの要素を形成する要素データと前記Webページを形成する前記要素データの配置を定めるレイアウトデータとに分けて格納する記憶手段と、
前記記憶手段に格納された前記Webページのデータと、ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータとに基づいて、前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータを要求するか否かを決定する情報処理部と
を備え、
前記情報処理部は、
前記Webページのデータを要求しない場合、前記記憶手段に格納されている前記要素データと前記記憶手段に格納されている前記レイアウトデータの中から、前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページを形成するデータを選択して表示させ、
前記Webページのデータを要求する場合であって、
前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータの内、前記要素データ及び前記レイアウトデータの少なくとも一方が前記記憶手段に格納されていないとき、前記記憶手段に格納されていないデータを前記サーバ側から取得し、前記サーバ側から取得した当該データと、前記記憶手段に格納されているデータとに基づいて前記Webページを表示させる
ことを特徴とする端末装置。
【請求項9】
クライアント側としてサーバ側にWebページのデータを要求する端末装置で動作する端末装置プログラムにおいて、
前記サーバ側に前記Webページのデータを要求後に取得した前記Webページのデータを、前記Webページの要素を形成する要素データと前記Webページを形成する前記要素データの配置を定めるレイアウトデータとに分けて記憶手段に格納する記憶処理部と、
前記記憶手段に格納された前記Webページのデータと、ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータとに基づいて、前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータを要求するか否かを決定する情報処理部と
を備え、
前記情報処理部は、
前記Webページのデータを要求しない場合、前記記憶手段に格納されている前記要素データと前記記憶手段に格納されている前記レイアウトデータの中から、前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページを形成するデータを選択して表示させ、
前記Webページのデータを要求する場合であって、
前記ユーザの入力指令により表示する前記Webページのデータの内、前記要素データ及び前記レイアウトデータの少なくとも一方が前記記憶手段に格納されていないとき、前記記憶手段に格納されていないデータを前記サーバ側から取得し、前記サーバ側から取得した当該データと、前記記憶手段に格納されているデータとに基づいて前記Webページを表示させる
ことを特徴とする端末装置プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−105459(P2013−105459A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−251012(P2011−251012)
【出願日】平成23年11月16日(2011.11.16)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】