説明

投稿システム及び投稿方法

【課題】登録ユーザ以外の第三者にも広く情報発信することができ、しかも即時性のある情報を必要とする第三者が確実に情報を閲覧することができる投稿システム及び投稿方法を提供する。
【解決手段】一のクライアント1は、店舗に関する情報の投稿を受け付け、受け付けた店舗に関する情報を、店舗を識別する識別情報とともにサーバ3へ送信する。サーバ3は、店舗に関する情報を受信し、受信した店舗に関する情報とともに受信した識別情報に対応するキーワードを、店舗に関する情報に付与する。キーワードを付与した店舗に関する情報を複数のクライアント1、4へ閲覧可能に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投稿された所定の店舗に関する情報を確実に閲覧することができる投稿システム及び投稿方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、店舗に設置した端末装置を介して、店舗に関する評価、感想等を収集して、顧客サービスにフィードバックするシステムが多々開発されている。一方、情報の即時性も重視されており、例えばタイムサービス、タイムセール等の情報発信をいかに確実に顧客に届けるかは、斯かるシステムにとって重要な課題の1つである。
【0003】
そこで、特許文献1では、ユーザが店舗に訪れた場合に店舗施設端末にログインすることで外部に広く情報発信することが可能なコミュニケーションサービスシステムが開示されている。特許文献1では、コミュニケーションサービスシステムに登録されている登録ユーザ間同士で投稿された情報を共有することができる。
【0004】
一方、ツイッター(登録商標)を始めとする無料のソーシャルメディアも広く普及している。特にツイッター(登録商標)で投稿される情報は即時性が高いと広く認識されており、広く多くの情報を即時発信することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−140174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に開示されているシステムでは、コミュニケーションサービスシステムに登録している登録ユーザにのみ情報発信しているので、広く情報発信することができない。すなわち、登録ユーザのみという制約があるので、例えば近所に住んでいて即時性のある情報を必要としている未登録ユーザに、登録しようとする動機を付与することができないという問題点があった。
【0007】
また、ツイッター(登録商標)で投稿される情報は即時性が高い反面、すぐに他の投稿が表示されやすく、第三者の目に確実に触れるようにするためには何らかの工夫が必要である。斯かる問題を解決するために、ツイッター(登録商標)ではハッシュタグという機能を設けてあり、ハッシュタグを付与した投稿を一覧することができるようになっている。
【0008】
しかし、ハッシュタグを誤って入力した場合、たとえ興味の対象である投稿された情報であっても閲覧されることはない。しかも、自由にハッシュタグを付与することができるので、同じ情報が無数のハッシュタグにより整理され、結局はどのハッシュタグをキー情報として抽出した情報を見れば欲しい情報を閲覧することができるのか、正確に判断することが困難になるという問題点もあった。
【0009】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、登録ユーザ以外の第三者にも広く情報発信することができ、しかも即時性のある情報を必要とする第三者が確実に情報を閲覧することができる投稿システム及び投稿方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために第1発明に係る投稿システムは、店舗に関する情報の投稿を受け付ける複数のクライアントと、投稿を受け付けた店舗に関する情報を記憶するサーバとがデータ通信することが可能に接続されており、一の前記クライアントで投稿を受け付けた店舗に関する情報を、前記サーバを介して複数の前記クライアントで閲覧することが可能な投稿システムにおいて、一の前記クライアントは、前記店舗に関する情報の投稿を受け付ける投稿手段と、受け付けた店舗に関する情報を、前記店舗を識別する識別情報とともに前記サーバへ送信する送信手段とを備え、前記サーバは、前記店舗に関する情報を受信する受信手段と、受信した店舗に関する情報とともに受信した前記識別情報に対応するキーワードを、前記店舗に関する情報に付与するキーワード付与手段と、前記キーワードを付与した前記店舗に関する情報を複数の前記クライアントへ閲覧可能に送信する閲覧可能化手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
また、第2発明に係る投稿システムは、第1発明において、前記サーバは、前記識別情報に対応付けて前記キーワードを記憶してあり、受信した店舗に関する情報とともに受信した前記識別情報に基づいて、記憶してあるキーワードを抽出するキーワード抽出手段を備え、前記キーワード付与手段は、抽出した前記キーワードを前記店舗に関する情報に付与するようにしてあることを特徴とする。
【0012】
また、第3発明に係る投稿システムは、第1又は第2発明において、前記識別情報は、前記店舗に設置してある前記クライアントに事前に記憶するようにしてあることを特徴とする。
【0013】
また、第4発明に係る投稿システムは、第1又は第2発明において、前記識別情報は、前記店舗において決済を実行する場合に、該決済を実行する前記クライアントに前記サーバから送信するようにしてあることを特徴とする。
【0014】
次に、上記目的を達成するために第5発明に係る投稿方法は、店舗に関する情報の投稿を受け付ける複数のクライアントと、投稿を受け付けた店舗に関する情報を記憶するサーバとがデータ通信することが可能に接続されており、一の前記クライアントで投稿を受け付けた店舗に関する情報を、前記サーバを介して複数の前記クライアントで閲覧することが可能な投稿方法において、一の前記クライアントは、前記店舗に関する情報の投稿を受け付け、受け付けた店舗に関する情報を、前記店舗を識別する識別情報とともに前記サーバへ送信し、前記サーバは、前記店舗に関する情報を受信し、受信した店舗に関する情報とともに受信した前記識別情報に対応するキーワードを、前記店舗に関する情報に付与し、前記キーワードを付与した前記店舗に関する情報を複数の前記クライアントへ閲覧可能に送信することを特徴とする。
【0015】
また、第6発明に係る投稿方法は、第5発明において、前記サーバは、前記識別情報に対応付けて前記キーワードを記憶し、受信した店舗に関する情報とともに受信した前記識別情報に基づいて、記憶してあるキーワードを抽出し、抽出した前記キーワードを前記店舗に関する情報に付与することを特徴とする。
【0016】
また、第7発明に係る投稿方法は、第5又は第6発明において、前記識別情報は、前記店舗に設置してある前記クライアントに事前に記憶することを特徴とする。
【0017】
また、第8発明に係る投稿方法は、第5又は第6発明において、前記識別情報は、前記店舗において決済を実行する場合に、該決済を実行する前記クライアントに前記サーバから送信することを特徴とする。
【0018】
第1発明及び第5発明では、一のクライアントは、店舗に関する情報の投稿を受け付け、受け付けた店舗に関する情報を、店舗を識別する識別情報とともにサーバへ送信する。サーバは、店舗に関する情報を受信し、受信した店舗に関する情報とともに受信した識別情報に対応するキーワードを、店舗に関する情報に付与する。キーワードを付与した店舗に関する情報を複数のクライアントへ閲覧可能に送信する。これにより、サーバにより付与されたキーワードとともに投稿された店舗に関する情報が閲覧可能となるので、キーワードをキー情報として閲覧可能となっている店舗に関する情報を整理することができるとともに、誤ったキーワードが付与されることがなく、欲しい情報である店舗に関する情報のみを確実に閲覧することが可能となる。
【0019】
第2発明及び第6発明では、サーバは、識別情報に対応付けてキーワードを記憶し、受信した店舗に関する情報とともに受信した識別情報に基づいて、記憶してあるキーワードを抽出し、抽出したキーワードを店舗に関する情報に付与する。これにより、店舗ごとに対応するキーワードを確実に店舗に関する情報に付与するので、店舗に関する情報をキーワードをキー情報として漏らすことなく閲覧することが可能となる。
【0020】
第3発明及び第7発明では、識別情報は、店舗に設置してあるクライアントに事前に記憶することにより、店舗に設置してあるクライアントから店舗を識別する識別情報を投稿時に容易に付与することができ、投稿時に意識的に付与する必要がない。
【0021】
第4発明及び第8発明では、識別情報は、店舗において決済を実行する場合に、決済を実行するクライアントにサーバから送信することにより、識別情報をクライアントに記憶させておく必要がなく、セキュリティを高めることができる。また、実際に店舗で買い物をした人による投稿を集めることができ、情報の信頼性を高め、欲しい情報を確実に閲覧することも可能となる。
【発明の効果】
【0022】
上記構成によれば、サーバにより付与されたキーワードとともに投稿された店舗に関する情報が閲覧可能となるので、キーワードをキー情報として閲覧可能となっている店舗に関する情報を整理することができるとともに、誤ったキーワードが付与されることがなく、欲しい情報である店舗に関する情報のみを確実に閲覧することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施の形態に係る投稿システムの一例を示す模式図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る投稿システムの店舗に設置してあるクライアントの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る投稿システムのサーバを、CPUを用いて構成した場合の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る投稿システムの機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る投稿システムのキーワード記憶部のデータ構成の例示図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る投稿システムの投稿情報表示画面の例示図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る投稿システムのサーバ及びクライアントでの処理手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係る投稿システムの閲覧要求画面の例示図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る投稿システムの閲覧情報選択画面の例示図である。
【図10】カード決済時の投稿受付処理の流れを示す画面遷移のイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態に係る投稿システムについて図面に基づいて具体的に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る投稿システムの一例を示す模式図である。図1に示すように、実施の形態に係る投稿システムは、店舗に関する情報の投稿を受け付ける、店舗に設置してあるクライアント(一のクライアント)1と、クライアント1とネットワーク網2を介して通信することが可能に接続されている、投稿を受け付けた店舗に関する情報を記憶するサーバ3、クライアント1で投稿した情報を閲覧することが可能な複数のクライアント4とで構成されている。
【0025】
図2は、本発明の実施の形態に係る投稿システムの店舗に設置してあるクライアント1の構成を示すブロック図である。図2に示すように、実施の形態に係るクライアント1は、CPU、IC、マイコン、FPGA等で構成される演算ユニット11、情報を記憶するメモリユニット12、投稿された情報を表示する表示ユニット13、外部の機器とデータ通信する通信ユニット14、及び操作を受け付ける操作ユニット15を備えている。
【0026】
演算ユニット11は、内部バスを介してメモリユニット12、表示ユニット13、通信ユニット14、操作ユニット15に接続されており、それぞれの動作を制御する。メモリユニット12は、設置してある店舗を識別する識別情報及び/又はサーバ3から取得した情報を記憶する。
【0027】
表示ユニット13は、メモリユニット12に記憶されている店舗を識別する識別情報及び/又はサーバ3から取得した情報に基づいて、投稿された店舗に関する情報及びその他の情報を表示出力する。通信ユニット14は、サーバ3とネットワーク網2を介してデータ通信することが可能に接続され、必要な情報を送受信する。
【0028】
図3は、本発明の実施の形態に係る投稿システムのサーバ3を、CPUを用いて構成した場合の構成を示すブロック図である。図3に示すように、実施の形態に係るサーバ3は、演算を行う演算部を構成するCPU(中央演算装置)31、演算に伴って発生する一時的な情報を記憶するメモリ32、ハードディスク等の記憶装置33、I/Oインタフェース34、ビデオインタフェース35、可搬型ディスクドライブ36、通信インタフェース37及び上述したハードウェアを接続する内部バス38で構成されている。
【0029】
CPU31は、内部バス38を介してサーバ3の上述したようなハードウェア各部と接続されており、上述したハードウェア各部の動作を制御するとともに、記憶装置33に記憶しているコンピュータプログラム100に従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。メモリ32は、SRAM、SDRAM等の揮発性メモリで構成され、コンピュータプログラム100の実行時にロードモジュールが展開され、コンピュータプログラム100の実行時に発生する一時的なデータ等を記憶する。
【0030】
記憶装置33は、内蔵される固定型記憶装置(ハードディスク)、ROM等で構成されている。記憶装置33に記憶しているコンピュータプログラム100は、プログラム及びデータ等の情報を記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体90から、可搬型ディスクドライブ36によりダウンロードされ、実行時には記憶装置33からメモリ32へ展開して実行される。もちろん、通信インタフェース37を介して、接続されている外部のコンピュータからダウンロードされたコンピュータプログラムであっても良い。
【0031】
また、記憶装置33は、キーワード記憶部331を備えている。キーワード記憶部331は、クライアント1を設置してある店舗を識別する識別情報、例えば店舗IDに対応付けて、店舗ごとの投稿である旨を示すキーワードを記憶してある。例えばツイッター(登録商標)を投稿手段として採用する場合には、ハッシュタグを事前に設定しておき、キーワード記憶部331に記憶しておく。
【0032】
通信インタフェース37は内部バス38に接続されており、インターネット、LAN、WAN等の外部のネットワーク網2に接続されることにより、外部のコンピュータ等とデータ送受信を行うことが可能となっている。
【0033】
I/Oインタフェース34は、キーボード51、マウス52等のデータ入力媒体と接続され、データの入力を受け付ける。また、ビデオインタフェース35は、CRTモニタ、LCD等の表示装置53と接続され、所定の画像を表示する。
【0034】
以下、ツイッター(登録商標)を用いて投稿情報(情報)を投稿する投稿システムについて説明する。なお、「投稿情報」とは、その店舗に対する意見、希望、コメントだけではなく、不特定者への伝言、メモ、あるいは自分自身の日記に書き込むような感動を意味する。図4は、本発明の実施の形態に係る投稿システムの機能ブロック図である。
【0035】
クライアント1の投稿情報受付部101は、店舗に関する投稿情報を受け付ける。ツイッター(登録商標)を用いているので、長い文ではなく、140文字以内の短い文での投稿情報を受け付ける。投稿情報送信部102は、受け付けた投稿情報を、店舗を識別する識別情報とともにサーバ3へ送信する。
【0036】
サーバ3の投稿情報受信部301は、クライアント1にて投稿された店舗に関する投稿情報を受信する。キーワード抽出部302は、店舗に関する投稿情報とともに受信した識別情報をキー情報として記憶装置33のキーワード記憶部331を検索して、記憶してある店舗を識別する識別情報に対応したキーワード、ここではハッシュタグを抽出する。
【0037】
図5は、本発明の実施の形態に係る投稿システムのキーワード記憶部331のデータ構成の例示図である。図5に示すように、店舗を識別する識別情報に対応付けて、ハッシュタグをキーワードとして記憶してある。識別情報を投稿された店舗に関する投稿情報とともに受信することで、店舗に関する投稿情報に付与するべき識別情報に対応したキーワードとしてハッシュタグを抽出することができる。
【0038】
キーワード付与部303は、店舗に関する投稿情報の末尾に、抽出したハッシュタグをキーワードとして付与する。例えば投稿情報が「美味しかった!」で、ハッシュタグが「#MAC_kuchikomi」である場合、「美味しかった! #MAC_kuchikomi」と投稿情報が編集される。なお、本実施の形態では、キーワードであるハッシュタグに英文字を用いているが、ひらがな、漢字等であっても良いし、ツイッター(登録商標)以外のメディアを用いている場合には、該メディアが許容する表示を用いれば良い。
【0039】
閲覧可能化部304は、編集された投稿情報を任意のクライアント1、4で閲覧することを可能にする。例えば店舗に関する投稿情報を投稿したクライアント1に対しては、そのままキーワードを付与した店舗に関する投稿情報を返送する。クライアント1のキーワード付投稿情報受信部103は、キーワードが付与された店舗に関する投稿情報を受信し、表示ユニット13に表示する。
【0040】
もちろん、キーワードが付与された時点で返送しても良いし、クライアント1から返送要求があった時点、例えばキーワードであるハッシュタグをキー情報とした閲覧要求があった時点で返送しても良い。
【0041】
一方、他のクライアント4には、ハッシュタグをキー情報とした閲覧要求があった時点で、ハッシュタグをキーワードとして付与した店舗に関する投稿情報を送信する。
【0042】
図6は、本発明の実施の形態に係る投稿システムの投稿情報表示画面の例示図である。本実施の形態では、ツイッター(登録商標)の投稿情報表示画面として投稿情報が表示される。ハッシュタグである「#MAC_kuchikomi」は、投稿情報の末尾に自動的に付与され、投稿情報を表示する場合にも末尾に表示されている。表示されている投稿情報を引用して再度投稿する場合には、ハッシュタグを削除しない限り、どの店舗に関する投稿情報であるのかがわかるようになっている。
【0043】
図7は、本発明の実施の形態に係る投稿システムのサーバ3及びクライアント1での処理手順を示すフローチャートである。図7において、クライアント1の演算ユニット11は、店舗に関する投稿情報を受け付ける(ステップS701)。ツイッター(登録商標)を用いているので、長い文ではなく、140文字以内の短い文での投稿情報を受け付ける。投稿情報送信部102は、受け付けた店舗に関する投稿情報及び店舗を識別する識別情報を、サーバ3へ送信する(ステップS702)。
【0044】
なお、識別情報は、事前にクライアント1のメモリユニット12に記憶しておいても良いし、所定のタイミングでサーバ3から取得しても良い。例えば、店舗に関する投稿情報を投稿するのは、通常は商品を購入したり、食事を終った後の決済時であることが多い。したがって、例えば店舗においてカード等で決済を実行する場合、本人認証が完了した後、決済情報がカード会社等の決済用コンピュータからサーバ3へ送信された時点で、サーバ3が店舗に設置してあるクライアント1へ店舗を識別する識別情報を送信すれば足りる。
【0045】
サーバ3のCPU31は、クライアント1にて受け付けた店舗に関する投稿情報及び識別情報を受信する(ステップS703)。CPU31は、受信した識別情報をキー情報として、記憶装置33のキーワード記憶部331を検索して、識別情報に対応したキーワード、ここではハッシュタグを抽出する(ステップS704)。
【0046】
CPU31は、店舗に関する投稿情報の末尾に、抽出したハッシュタグをキーワードとして付与する(ステップS705)。例えば店舗に関する投稿情報が「美味しかった!」で、ハッシュタグが「#MAC_kuchikomi」である場合、店舗に関する投稿情報の末尾に半角スペースを追加してハッシュタグを付与する。すなわち、「美味しかった!
#MAC_kuchikomi」と店舗に関する投稿情報が編集される。
【0047】
CPU31は、ハッシュタグが付与された店舗に関する投稿情報を任意のクライアント1、4で閲覧することを可能にする。具体的には、CPU31は、店舗に関する投稿情報を投稿したクライアント1に対しては、そのままキーワードが付与された店舗に関する投稿情報を返送する(ステップS706)。クライアント1の演算ユニット11は、キーワードが付与された店舗に関する投稿情報を受信し(ステップS707)、受信した店舗に関する投稿情報を表示ユニット13に表示する(ステップS708)。
【0048】
もちろん、店舗に関する投稿情報は、キーワードが付与された時点で返送しても良いし、クライアント1から返送要求があった時点、例えばキーワードであるハッシュタグをキー情報とした閲覧要求があった時点で返送しても良い。図8は、本発明の実施の形態に係る投稿システムの閲覧要求画面の例示図である。
【0049】
図8に示すように、店舗を選択するための画面が表示されており、閲覧要求のための閲覧情報選択画面は、閲覧情報選択画面へのリンク81をマウス等でクリックすることにより表示される。図9は、本発明の実施の形態に係る投稿システムの閲覧情報選択画面の例示図である。
【0050】
図9に示すように、地域、業種等の検索条件を条件入力領域901に入力して、検索ボタン902の選択を受け付ける。条件入力領域901に入力された検索条件で検索された候補店舗が、選択候補表示領域903に一覧表示される。店舗に関する投稿情報を閲覧したい店舗の選択ボタン904の選択を受け付けることにより、選択を受け付けた店舗を識別する識別情報に対応するキーワードをキー情報として抽出、すなわちハッシュタグが付与されている店舗に関する投稿情報を抽出して、別画面に投稿された店舗に関する投稿情報を一覧表示する。ハッシュタグをキー情報として抽出することにより、選択を受け付けた店舗に関する投稿情報のみを一覧表示することができるので、店舗の評価等を確実に把握することができる。
【0051】
図7に戻って、サーバ3のCPU31は、他のクライアント4から、指定されたキーワードをキー情報とした閲覧要求を受信したか否かを判断する(ステップS709)。CPU31が、閲覧要求を受信していないと判断した場合(ステップS709:NO)、CPU31は、閲覧要求の待ち状態となる。CPU31が、閲覧要求を受信したと判断した場合(ステップS709:YES)、CPU31は、指定されたキーワードをキー情報として、該キーワードが付与された店舗に関する投稿情報を抽出し(ステップS710)、抽出された店舗に関する投稿情報を、閲覧要求を送信したクライアント4へ送信する(ステップS711)。
【0052】
なお、カード決済時の投稿の受け付け処理は、簡略化することもできる。図10は、カード決済時の投稿受付処理の流れを示す画面遷移のイメージ図である。
【0053】
図10に示すように、店舗においてカード等で決済を実行する場合、カードリーダー等で決済に用いるカード情報を読み取る。カード情報の読み取りを確認することができ、正当なユーザであるとの本人認証ができた時点で、店舗に設置してある決済用端末の表示部に店舗に関する投稿情報を受け付けることが可能な画面を表示する。例えば、決済用端末の表示部がタッチパネルである場合、図10(a)に示すような3段階評価を示すアイコンをあらかじめイメージ表示しておき、いずれかの選択を受け付ける。受け付けた選択に応じて店舗に関する投稿情報が自動生成される。
【0054】
例えば、図10(a)に示す「大満足」のアイコンの選択を受け付けた場合、図10(b)に示すように「とても大満足」の投稿情報に「#MAC_kuchikomi」等のハッシュタグが付与された「とても大満足 #MAC_kuchikomi」が投稿情報として自動生成される。そして、投稿情報を自由に編集して、又は自動生成された投稿情報をそのまま、ツイートボタン111の選択を受け付けた時点で送信する。これにより、店舗に関する投稿情報の投稿にかかるユーザの労力を大きく軽減することができ、積極的な店舗に関する投稿情報の投稿を促進することができる。
【0055】
カード決済を携帯電話機で代行する場合も、同様の処理を行うことができる。すなわち、店舗においてカード等で決済を実行する場合、携帯電話機をリーダーに接近させることで、決済に用いるカード情報を読み取る。カード情報の読み取りを確認することができ、正当なユーザであるとの本人認証ができた時点で、携帯電話機の表示部に店舗に関する投稿情報を受け付けることが可能な画面を表示する。
【0056】
以上のように本実施の形態によれば、サーバ3により付与されたキーワードとともに投稿された店舗に関する投稿情報が閲覧可能となるので、キーワードをキー情報として閲覧可能となっている店舗に関する投稿情報を整理することができるとともに、誤ったキーワードが付与されることがなく、欲しい情報である店舗に関する投稿情報のみを確実に閲覧することが可能となる。
【0057】
その他、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内であれば多種の変形、置換等が可能である。例えば投稿システムとして、ツイッター(登録商標)ではなく、即時性を有する他の投稿システムを用いても良いことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0058】
1、4 クライアント
3 サーバ
31 CPU
32 メモリ
33 記憶装置
34 I/Oインタフェース
35 ビデオインタフェース
36 可搬型ディスクドライブ
37 通信インタフェース
38 内部バス
90 可搬型記録媒体
100 コンピュータプログラム
331 キーワード記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗に関する情報の投稿を受け付ける複数のクライアントと、投稿を受け付けた店舗に関する情報を記憶するサーバとがデータ通信することが可能に接続されており、一の前記クライアントで投稿を受け付けた店舗に関する情報を、前記サーバを介して複数の前記クライアントで閲覧することが可能な投稿システムにおいて、
一の前記クライアントは、
前記店舗に関する情報の投稿を受け付ける投稿手段と、
受け付けた店舗に関する情報を、前記店舗を識別する識別情報とともに前記サーバへ送信する送信手段と
を備え、
前記サーバは、
前記店舗に関する情報を受信する受信手段と、
受信した店舗に関する情報とともに受信した前記識別情報に対応するキーワードを、前記店舗に関する情報に付与するキーワード付与手段と、
前記キーワードを付与した前記店舗に関する情報を複数の前記クライアントへ閲覧可能に送信する閲覧可能化手段と
を備えることを特徴とする投稿システム。
【請求項2】
前記サーバは、
前記識別情報に対応付けて前記キーワードを記憶してあり、
受信した店舗に関する情報とともに受信した前記識別情報に基づいて、記憶してあるキーワードを抽出するキーワード抽出手段を備え、
前記キーワード付与手段は、抽出した前記キーワードを前記店舗に関する情報に付与するようにしてあることを特徴とする請求項1記載の投稿システム。
【請求項3】
前記識別情報は、前記店舗に設置してある前記クライアントに事前に記憶するようにしてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の投稿システム。
【請求項4】
前記識別情報は、前記店舗において決済を実行する場合に、該決済を実行する前記クライアントに前記サーバから送信するようにしてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の投稿システム。
【請求項5】
店舗に関する情報の投稿を受け付ける複数のクライアントと、投稿を受け付けた店舗に関する情報を記憶するサーバとがデータ通信することが可能に接続されており、一の前記クライアントで投稿を受け付けた店舗に関する情報を、前記サーバを介して複数の前記クライアントで閲覧することが可能な投稿方法において、
一の前記クライアントは、
前記店舗に関する情報の投稿を受け付け、
受け付けた店舗に関する情報を、前記店舗を識別する識別情報とともに前記サーバへ送信し、
前記サーバは、
前記店舗に関する情報を受信し、
受信した店舗に関する情報とともに受信した前記識別情報に対応するキーワードを、前記店舗に関する情報に付与し、
前記キーワードを付与した前記店舗に関する情報を複数の前記クライアントへ閲覧可能に送信することを特徴とする投稿方法。
【請求項6】
前記サーバは、
前記識別情報に対応付けて前記キーワードを記憶し、
受信した店舗に関する情報とともに受信した前記識別情報に基づいて、記憶してあるキーワードを抽出し、
抽出した前記キーワードを前記店舗に関する情報に付与することを特徴とする請求項5記載の投稿方法。
【請求項7】
前記識別情報は、前記店舗に設置してある前記クライアントに事前に記憶することを特徴とする請求項5又は6に記載の投稿方法。
【請求項8】
前記識別情報は、前記店舗において決済を実行する場合に、該決済を実行する前記クライアントに前記サーバから送信することを特徴とする請求項5又は6に記載の投稿方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−45251(P2013−45251A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−181905(P2011−181905)
【出願日】平成23年8月23日(2011.8.23)
【出願人】(594103301)三井住友カード株式会社 (39)
【出願人】(302064762)株式会社日本総合研究所 (367)
【Fターム(参考)】