折畳み式浴槽
プラスチック製の底面(102)及び側壁(103)を備える折畳み式浴槽(101)であって、少なくとも1つの可撓性曲げ可能接合部(104)を備え、その可撓性曲げ可能接合部の周りに前記底面及び/又は側壁の少なくとも一部分が折畳まれ、それによって当該浴槽が折畳み状態になる折畳み式浴槽において、前記曲げ可能接合部の少なくとも一部分が、当該浴槽のそれ以外の部分より可撓性の高い可撓性プラスチック材から製作されている折畳み式浴槽。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
【背景技術】
【0002】
浴槽は、それが浴室と一体成型されていようと独立していようと、通常、浴室内で大きなスペースを占有する。浴槽は、通常、浴室を造るときに選択される重要品目であり、最終的には、浴槽が必要か否かを決定するのは浴室の個々のユーザである。
【0003】
家族の増加と共に、大多数の人にとってであるが、浴槽は必需品になり、浴槽を有する浴室を既に持っていない場合には、子供達のために独立の浴槽を購入する必要が生じる。例え浴槽がある場合でも、それは、通常、小さな子供達にとって大き過ぎるので、やはりその必要が生じる。そのような浴槽は、浴室内にかなりの大きさのスペースを取り、浴槽が使用されていないとき、その浴槽のためのスペースを見つけるのが難しい場合がある。更に、浴槽の重量及びその大きさの両方のためにその取り扱いが難しく、浴槽を使用しているとき、及びその後それを仕舞うときがそうである。最後に、独立した浴槽を満たし、空にする作業全体が、通常やはり、かなり厄介で労力を要する作業である。小さな子供達用の浴槽があるとは限らない場所に家族が旅行し、従って、自分達自身の浴槽を持ち運ばなければならないとき、別の問題が生じる。休日に浴槽を持ち運ぶのは、浴槽が大きく、重く、取り扱い難いので極めて面倒であり、その結果、しばしば、浴槽を持ち運ばずに、目的地に浴槽があることを望むしかなくなる。
【0004】
米国特許第2,950,484号には、可撓性プラスチック材などの防水材による全体的に長方形の本体を備えた折畳み可能な浴槽が記載されている。その本体は、横方向2等分面位置で相対的に屈曲可能な折畳み線部分によって連結されている互いに折畳み可能な1対の側面部分を有している。相対的に屈曲可能な折畳み線部分は、極めて薄い細長い形状として実現され、従って、浴槽が折畳まれ、広げられるときに極めて疲労を受けやすく、その結果、浴槽は屈曲折畳み線で漏洩することがよくある。更に、米国特許第2,950,484号に開示された浴槽は、安定させるために、浴槽の側面部分に補強材を取り付ける必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の目的は、上記の問題を解決する折畳み式浴槽を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
これは、プラスチック製の底面及び側壁を備える折畳み式浴槽であって、少なくとも1つの可撓性曲げ可能接合部を備え、その可撓性曲げ可能接合部の周りに前記底面及び/又は側壁の少なくとも一部分が折畳まれ、それによって当該浴槽が折畳み状態になる折畳み式浴槽において、前記曲げ可能接合部の少なくとも一部分が、当該浴槽のそれ以外の部分より可撓性の高い可撓性プラスチック材から製作されている折畳み式浴槽によって達成される。その結果、有利には、曲げ可能接合部を、可撓性プラスチック材が防水性なので、水漏れのない曲げ可能接合部として構成し、同時に曲げ可能接合部ではより可撓性の高いプラスチック材が曲げられるようにすることが実現された。曲げ可能接合部は、浴槽のそれ以外の部分より可撓性の高いプラスチック材から構成され、それにより、浴槽の側壁及び底面の安定性が改善され、従って、曲げ可能接合部が浴槽のそれ以外の部分と同じ寸法を有するように設計することができ、又、それにより曲げ可能接合部は疲労耐性を向上させることができる。又、浴槽の美的外観も、浴槽が通常の浴槽のように見えるので改善される。折畳み式浴槽は、折畳み状態になったときその体積及び/又は表面積が減少し、折畳み式浴槽が、破損することなしに何度も折畳み、広げられるようになることが更に実現された。これは、浴槽がより小さなスペースしか取らず、従って、保管し、移送するのがより容易になることを意味する。その結果、有利には、可撓性曲げ可能接合部を有する浴槽を、ポリプロピレン共重合体及び熱可塑性エラストマーなどのプラスチックから構成することができ、その場合、曲げ可能接合部は熱可塑性エラストマーから製作し、底面及び側壁はポリプロピレン共重合体から製作することが実現された。その場合、底面、側壁、及び曲げ可能接合部を互いに一体にし、それによって、浴槽を確実に水密に保つことができる。更に、標準化された成型工程を用いることができるので、浴槽の簡単、容易、迅速な製造が保証される。
【0007】
本発明が独立請求項によって定義され、本発明の他の有利な実施例が従属請求項によって定義される。本発明の利益及び利点が、詳細な説明において説明され記述される。
【0008】
以下に、本発明が図を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明による折畳み式浴槽を広げた状態で示す図である。
【図2】浴槽を半折畳み状態で示す図である。
【図3】浴槽を折畳み状態で示す図である。
【図4】広げた状態の浴槽の上視図である。
【図5】折畳み状態の浴槽の正面図である。
【図6】曲げ可能接合部の一実施例の図である。
【図7】曲げ可能接合部の一実施例の図である。
【図8】曲げ可能接合部の一実施例の図である。
【図9】曲げ可能接合部の一実施例の図である。
【図10】本発明による折畳み式浴槽の別の実施例を広げた状態で示す図である。
【図11】浴槽の別の実施例を半折畳み状態で示す図である。
【図12】浴槽の別の実施例を折畳み状態で示す図である。
【図13a】本発明による浴槽の別の実施例を広げた状態で示す図である。
【図13b】浴槽の排出口を封止する付属プラグの実施例の図である。
【図13c】浴槽を折畳み状態に纏めて締上げる締上げ具を示す図である。
【図14】折畳み式移動箱を示す図である。
【図15a】本発明による折畳み式浴槽の別の実施例を示す図である。
【図15b】本発明による折畳み式浴槽の別の実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明による折畳み式浴槽(101)を広げた状態で示す。その浴槽は、底面(102)及び4つの側壁(103a、103b、103c、103d)を備える。浴槽は、底面の一部分がその周りに折畳まれる可撓性底面曲げ可能接合部(104)、及び側壁のある部分がその周りに折り畳まれる可撓性側面曲げ可能接合部(105)を更に備え、更に、浴槽の縁部は、異なる2つの側壁をその周りに折り畳むことができる可撓性縁部曲げ可能接合部(106)として構成されている。
【0011】
図2は、半折畳み状態の折畳み式浴槽を示し、底面(102)は、底面の一部分が側壁(103aと103c)の間に持上げられるように可撓性底面曲げ可能接合部(104)の周りに折畳まれ、同時に側壁(103b)及び(103d)は、可撓性側壁曲げ可能接合部(105)の周りに折畳まれ、同時に可撓性縁部曲げ可能接合部(106)は、側壁(103b)及び(103d)が側壁(103a)と(103c)との間に折込まれるように折られているところを示す。
【0012】
図3は折畳み状態の浴槽を示し、浴槽が折畳み状態にあるとき、側壁(103a)及び(103c)並びに底面(102)が、側壁(103b)と(103d)との間にどのように配置されるかを示す。側壁(103a)と(103c)との間での底面の位置が、点線(301)を用いて示されている。その結果、浴槽は、折畳まれたときに取るスペースが、広げられたときに比べて非常に小さくなる。
【0013】
図4は、広げた状態の浴槽を上から見た図である。可撓性底面曲げ可能接合部(104)の配置が、底面の一部分を上方(紙面から出て来る方向)へ曲げさせるようになされた底面曲げ可能接合部は点線(104a)によって示され、底面の一部分を下方(紙面に入っていく方向)へ曲げさせるようになされた底面曲げ可能接合部は破線(104b)によって示されている。底面曲げ可能接合部のこの配置によって、底面曲げ可能接合部AB、BC、BH、HE及びHGを折畳むとき、3角形ABC及びEGHを底面曲げ可能接合部BD及びHFそれぞれの周りに折畳むことができることになる。その結果、底面部分は、台形ABHE及びCBHGが互いに実質的に平行に直立状態に配置され、3角形ABC及びEGHが2つの台形の外側部分の間に折畳まれることにより、直立状態に持上げられ得る。この実施例では、底面曲げ可能接合部DB及びHFの長さが浴槽の幅の半分に等しくされており、これにより、側壁(103b)、(103d)及び底面が、側壁(103a)と(103c)との間に折畳み可能になる。曲げ可能接合部DB及びHFの長さが浴槽の幅の半分より長い場合には、底面の一部分が側壁(103a)及び(103c)から突き出、曲げ可能接合部DB及びHFが浴槽の幅の半分より短い場合には、側壁(103b)及び(103d)の一部分が側壁(103a)及び(103c)から突き出る。
【0014】
図5は、折畳み状態の浴槽を前から見た図である。底面からの内側構造物が点線によって示されている。点線は、側壁(103c)及び(103b)が2つの台形の間に折畳まれていることを示している。
【0015】
図6は、曲げ可能接合部の実施例を示し、広げた状態(図6a)及び曲げた能状態(図6b)の曲げ可能接合部の断面図を示している。浴槽は、この実施例では、プラスチックで成型され、曲げ可能接合部は、図6bに示されるように周囲の側壁(602)を折畳むことを可能にする可撓性プラスチック(601)で成型することによって構成されている。これは、例えば、曲げ可能接合部を成型するのに使用される部分のプラスチックに軟化剤を加え、又は可撓性接合部に対して、可撓浴槽のそれ以外の部分に対するよりも可撓性の高いプラスチック材を使用することによって達成される。別の実施例では、浴槽をポリスチレンで成型し、曲げ可能接合部は、プラスチックに気泡を入れることによって構成し、それにより、浴槽のそれ以外の部分のプラスチックより大幅に曲げ可能な接合部を構成する。その結果、曲げ可能接合部を構成するプラスチックは、浴槽のそれ以外の部分より可撓性が高くなるようにすることができる。曲げ可能部分は、例えば、その部分の形状を永久変形させることなく繰り返し伸張させることができるポリマーの一種である熱可塑性エラストマー(TPE)などのプラスチック材によって構成することができる。熱可塑性エラストマー(TPE)は、射出成型、押出成型及びブロー成型などの従来の熱可塑性技法によって加工することができる。TPEは、例えば、以下のグループ、即ち、スチレン・ブロック共重合体、ポリオレフィン・ブレンド(TPO)、エラストマーアロイ、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、熱可塑性コポリエステル、及び熱可塑性ポリアミドから選択することができる。浴槽のそれ以外の部分は、例えば、ポリプロピレン共重合体(PP−CO)などのプラスチック材、即ち、ポリマー鎖の基本構造が異なるモノマー分子を組み込むことによって変形されたポリプロピレンの一タイプから製作することができる。
【0016】
図7は、曲げ可能接合部の別の実施例を示し、広げた状態(図7a)及び折畳み状態(図7b)の曲げ可能接合部の断面図を示している。この実施例での曲げ可能接合部は、側壁(702)が折畳まれるところで、ある形状に成形されている。この実施例では、その形状は、矩形の切抜き部(703)を介して側壁の上側に開口する円筒状切抜き部(701)として成形されている。これは、側壁のこの部分がそれ以外の側壁部分より薄いので、側壁に可撓部分(704)が設けられたことを意味する。従って、側壁は、図7bに示すように、この部分を曲げることによって折畳むことができる。円筒状切抜き部は、両側が折畳まれたとき、矩形の切抜き部位置で開口する。逆に、矩形の切抜き部は、側壁が反対方向に曲がるのを制約するように構成することができる。これは、側壁が反対方向に折畳まれたとき、2つの側壁が矩形の切抜き部内で突き合わされることによって達成される。一実施例では、浴槽は、側壁が可撓部分(704)の厚さに対応する厚さを有するとき曲がり、側壁のそれ以外の部分は、その部分はより厚いので曲がらないようにプラスチックの可撓性が適合された可撓性プラスチック又はポリスチレンで成型される。
【0017】
図8は、曲げ可能接合部の別の実施例を示し、広げた状態(図8a)及び曲げた状態(図8b)の曲げ可能接合部の断面図を示している。原理的に、この図に示された実施例は、図7に示された実施例に対応するが、この実施例では、側壁の可撓部分(704)が、薄い可撓部分が生成されるように側壁の上側及び下側の一部分を除去することによって構成されている。側壁の薄い可撓部分については、成型工程中に構成すること、及び曲げ可能接合部を配置するところの母材を機械的に除去することによって構成することの両方を行うことができる。
【0018】
図9は、曲げ可能接合部の別の実施例を示し、広げた状態(図9a)及び曲げた状態(図9b)の曲げ可能接合部の断面図を示している。曲げ可能接合部(901)は、この実施例では、2つの側壁(902)間に取り付けられた、例えば、シリコーン、ゴム、可撓性プラスチックなどの偏長な可撓性材によって構成されている。偏長な可撓性材は曲げ可能であり、従って、側壁は図9bに示すように折畳まれる。このタイプの曲げ可能接合部は、例えば、2つの側壁を可撓性シリコーン又はゴムによって一体に接着接合することによって構成することができる。
【0019】
図10は、折畳み式浴槽(1001)の別の実施例を広げた状態で示す。この実施例では、浴槽は、側壁の一部分がその周りに折畳まれる可撓性側面曲げ可能接合部(105)と、異なる2つの側壁及び/又は側壁と底面がその周りに折畳まれ得る縁部曲げ可能接合部(106)とを備える。図1〜図3に示された実施例とは対照的に、この浴槽は、底面と側壁との間に縁部曲げ可能接合部を有し、可撓性底面曲げ可能接合部を備えていない。底面と側壁との間の縁部曲げ可能接合部は、以下に示すように、側壁が底面に向かって下方へ折畳み可能であることを意味する。
【0020】
図11は、図10に示された実施例を半折畳み状態で示す。この浴槽は、側壁を折畳み、底面に向かって下方に曲げると同時に、側面曲げ可能接合部(105)を浴槽内へ折込むことによって折畳まれる。
【0021】
図12は、図10及び図11に示された実施例を折畳み状態で示す。この状態では、側壁は、底面に向かって下方へ完全に折畳まれ、側壁は、各角部で互いに重なり合っている。
【0022】
浴槽を折畳むこのやり方は、そうでなければ、対向する2つの側壁が、折り下げられた時にぶつかり合うので、側壁の高さが浴槽の幅の半分より低い場合に限って可能である。
【0023】
図13aは、底面が、例えば図13bに示されるような付属プラグを有する排出口(1301)を更に備える、図1〜図3に示された浴槽の一実施例を示す。プラグは、排出口に挿入するようになされたプラグ部分(1305)と、上側部分(1307)とを備える。プラグ部分は、例えば、ねじを切ることができ、シール・リングを備えており、その場合、プラグは、排出口のねじにねじ込まれ、それにより、極めて緊密に封止される。排出口ゆえに、浴槽を使用後より容易に空にすることができる。更に、この実施例は、浴槽の側壁の1つに配置され、例えば、フック又は釘に掛けるようになされた輪索(1302)を更に備える。別の実施例では、輪索(1302)は、図13cに示すように、折畳み状態の浴槽の側壁の周りに取り付けることができる締上げ具又は挟み具(1309)の一端に実現することができる。締上げ具は、その場合、浴槽の側壁を纏めて締上げ、浴槽を折畳み状態に保つのを助ける。次いで、上記のように輪索を用いることによって浴槽を吊り下げることができ、締上げ具は、浴槽を上下逆さに吊り下げて浴槽から水を滴下させることができるように配置することができる。このように、浴槽は折畳んだ後吊り下げることができる。この実施例では、曲げ可能接合部は、点線(1303)によって示される、曲げ可能接合部を保護し、座るのに浴槽を軟らかくするために浴槽の内側で曲げ可能接合部に取り付けられた軟らかなモールディングを更に備える。
【0024】
図14は、浴槽を構成する箱が、折畳み式移動箱(1401)として構成される、別の実施例を示す。箱は、箱を折畳み可能にする底面曲げ可能接合部(104)、側面曲げ可能接合部(105)、及び縁部曲げ可能接合部(106)を有する浴槽と同様に構成される。箱は、箱の側壁の切抜きとして構成された把手(1402)を更に備える。更に、箱は又、その蓋の開閉を可能にする曲げ可能接合部によって側壁の1つに取り付けられた蓋(図示せず)を備える。更に、蓋は、底面の曲げ可能接合部と同様に配置された曲げ可能接合部を備え、それによって、蓋が箱の2つの側壁間に折り込まれるように蓋を折畳むことがやはり可能になる。箱は、必ずしも移動箱である必要はなく、他の目的のために使用することもでき、様々な実施例及び寸法に構成し得ることが理解されなければならない。
【0025】
図15aは、浴槽の別の実施例の斜視図であり、図15bは、同じ浴槽を一方の端から見た図である。可撓性接合部は、図6に示すように実施されており、即ち、可撓性接合部は、浴槽底面(102)及び側壁(103a、103b、103c、103d)のそれ以外の部分より可撓性の高いプラスチック材から製作されている。可撓性接合部は、この実施例では、図6に示すように底面及び側壁と一体に成型されている。曲げ可能接合部は、3つ以上の側面又は底面部分がその周りに曲がる必要がある位置に延在している。これは、角部位置(1501a、1501b、1501c、1501d)、側面位置(1502a、1502b)、及び底面位置(1503a、1503b)として図示されている。その結果、これら位置の周りの曲げが極めて容易に行われ、曲げによる疲労がより低減される。浴槽が、側壁の一部分として一体になった補強部分を備えることを、更に見て取ることができる。補強部分は、図示された実施例では、側壁の上部に配置され、湾曲部分(1505a、1505b、1505c、1505d)と、縁部(1507a、1507b、1507c、1507d)とを備える。湾曲部分は、縁部が側壁にほぼ平行になるように浴槽の側壁から外方へ曲がっている。湾曲部分及び縁部は浴槽の側壁を補強する役目を果たし、それによって、浴槽をより安定化させる。図示された補強部分は、曲げ可能接合部以外の場所で側壁が撓むのを防止する。図示された実施例の1つの利点は、浴槽を一体として成型することができ、従って、補強部分は浴槽の一部分として一体になり、後で取り付ける必要がないことである。
【0026】
本説明及び図で主張した本発明は、修正又は変形することができ、それらは添付の特許請求の範囲になおも包含されることを理解されたい。
【技術分野】
【0001】
【背景技術】
【0002】
浴槽は、それが浴室と一体成型されていようと独立していようと、通常、浴室内で大きなスペースを占有する。浴槽は、通常、浴室を造るときに選択される重要品目であり、最終的には、浴槽が必要か否かを決定するのは浴室の個々のユーザである。
【0003】
家族の増加と共に、大多数の人にとってであるが、浴槽は必需品になり、浴槽を有する浴室を既に持っていない場合には、子供達のために独立の浴槽を購入する必要が生じる。例え浴槽がある場合でも、それは、通常、小さな子供達にとって大き過ぎるので、やはりその必要が生じる。そのような浴槽は、浴室内にかなりの大きさのスペースを取り、浴槽が使用されていないとき、その浴槽のためのスペースを見つけるのが難しい場合がある。更に、浴槽の重量及びその大きさの両方のためにその取り扱いが難しく、浴槽を使用しているとき、及びその後それを仕舞うときがそうである。最後に、独立した浴槽を満たし、空にする作業全体が、通常やはり、かなり厄介で労力を要する作業である。小さな子供達用の浴槽があるとは限らない場所に家族が旅行し、従って、自分達自身の浴槽を持ち運ばなければならないとき、別の問題が生じる。休日に浴槽を持ち運ぶのは、浴槽が大きく、重く、取り扱い難いので極めて面倒であり、その結果、しばしば、浴槽を持ち運ばずに、目的地に浴槽があることを望むしかなくなる。
【0004】
米国特許第2,950,484号には、可撓性プラスチック材などの防水材による全体的に長方形の本体を備えた折畳み可能な浴槽が記載されている。その本体は、横方向2等分面位置で相対的に屈曲可能な折畳み線部分によって連結されている互いに折畳み可能な1対の側面部分を有している。相対的に屈曲可能な折畳み線部分は、極めて薄い細長い形状として実現され、従って、浴槽が折畳まれ、広げられるときに極めて疲労を受けやすく、その結果、浴槽は屈曲折畳み線で漏洩することがよくある。更に、米国特許第2,950,484号に開示された浴槽は、安定させるために、浴槽の側面部分に補強材を取り付ける必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の目的は、上記の問題を解決する折畳み式浴槽を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
これは、プラスチック製の底面及び側壁を備える折畳み式浴槽であって、少なくとも1つの可撓性曲げ可能接合部を備え、その可撓性曲げ可能接合部の周りに前記底面及び/又は側壁の少なくとも一部分が折畳まれ、それによって当該浴槽が折畳み状態になる折畳み式浴槽において、前記曲げ可能接合部の少なくとも一部分が、当該浴槽のそれ以外の部分より可撓性の高い可撓性プラスチック材から製作されている折畳み式浴槽によって達成される。その結果、有利には、曲げ可能接合部を、可撓性プラスチック材が防水性なので、水漏れのない曲げ可能接合部として構成し、同時に曲げ可能接合部ではより可撓性の高いプラスチック材が曲げられるようにすることが実現された。曲げ可能接合部は、浴槽のそれ以外の部分より可撓性の高いプラスチック材から構成され、それにより、浴槽の側壁及び底面の安定性が改善され、従って、曲げ可能接合部が浴槽のそれ以外の部分と同じ寸法を有するように設計することができ、又、それにより曲げ可能接合部は疲労耐性を向上させることができる。又、浴槽の美的外観も、浴槽が通常の浴槽のように見えるので改善される。折畳み式浴槽は、折畳み状態になったときその体積及び/又は表面積が減少し、折畳み式浴槽が、破損することなしに何度も折畳み、広げられるようになることが更に実現された。これは、浴槽がより小さなスペースしか取らず、従って、保管し、移送するのがより容易になることを意味する。その結果、有利には、可撓性曲げ可能接合部を有する浴槽を、ポリプロピレン共重合体及び熱可塑性エラストマーなどのプラスチックから構成することができ、その場合、曲げ可能接合部は熱可塑性エラストマーから製作し、底面及び側壁はポリプロピレン共重合体から製作することが実現された。その場合、底面、側壁、及び曲げ可能接合部を互いに一体にし、それによって、浴槽を確実に水密に保つことができる。更に、標準化された成型工程を用いることができるので、浴槽の簡単、容易、迅速な製造が保証される。
【0007】
本発明が独立請求項によって定義され、本発明の他の有利な実施例が従属請求項によって定義される。本発明の利益及び利点が、詳細な説明において説明され記述される。
【0008】
以下に、本発明が図を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明による折畳み式浴槽を広げた状態で示す図である。
【図2】浴槽を半折畳み状態で示す図である。
【図3】浴槽を折畳み状態で示す図である。
【図4】広げた状態の浴槽の上視図である。
【図5】折畳み状態の浴槽の正面図である。
【図6】曲げ可能接合部の一実施例の図である。
【図7】曲げ可能接合部の一実施例の図である。
【図8】曲げ可能接合部の一実施例の図である。
【図9】曲げ可能接合部の一実施例の図である。
【図10】本発明による折畳み式浴槽の別の実施例を広げた状態で示す図である。
【図11】浴槽の別の実施例を半折畳み状態で示す図である。
【図12】浴槽の別の実施例を折畳み状態で示す図である。
【図13a】本発明による浴槽の別の実施例を広げた状態で示す図である。
【図13b】浴槽の排出口を封止する付属プラグの実施例の図である。
【図13c】浴槽を折畳み状態に纏めて締上げる締上げ具を示す図である。
【図14】折畳み式移動箱を示す図である。
【図15a】本発明による折畳み式浴槽の別の実施例を示す図である。
【図15b】本発明による折畳み式浴槽の別の実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明による折畳み式浴槽(101)を広げた状態で示す。その浴槽は、底面(102)及び4つの側壁(103a、103b、103c、103d)を備える。浴槽は、底面の一部分がその周りに折畳まれる可撓性底面曲げ可能接合部(104)、及び側壁のある部分がその周りに折り畳まれる可撓性側面曲げ可能接合部(105)を更に備え、更に、浴槽の縁部は、異なる2つの側壁をその周りに折り畳むことができる可撓性縁部曲げ可能接合部(106)として構成されている。
【0011】
図2は、半折畳み状態の折畳み式浴槽を示し、底面(102)は、底面の一部分が側壁(103aと103c)の間に持上げられるように可撓性底面曲げ可能接合部(104)の周りに折畳まれ、同時に側壁(103b)及び(103d)は、可撓性側壁曲げ可能接合部(105)の周りに折畳まれ、同時に可撓性縁部曲げ可能接合部(106)は、側壁(103b)及び(103d)が側壁(103a)と(103c)との間に折込まれるように折られているところを示す。
【0012】
図3は折畳み状態の浴槽を示し、浴槽が折畳み状態にあるとき、側壁(103a)及び(103c)並びに底面(102)が、側壁(103b)と(103d)との間にどのように配置されるかを示す。側壁(103a)と(103c)との間での底面の位置が、点線(301)を用いて示されている。その結果、浴槽は、折畳まれたときに取るスペースが、広げられたときに比べて非常に小さくなる。
【0013】
図4は、広げた状態の浴槽を上から見た図である。可撓性底面曲げ可能接合部(104)の配置が、底面の一部分を上方(紙面から出て来る方向)へ曲げさせるようになされた底面曲げ可能接合部は点線(104a)によって示され、底面の一部分を下方(紙面に入っていく方向)へ曲げさせるようになされた底面曲げ可能接合部は破線(104b)によって示されている。底面曲げ可能接合部のこの配置によって、底面曲げ可能接合部AB、BC、BH、HE及びHGを折畳むとき、3角形ABC及びEGHを底面曲げ可能接合部BD及びHFそれぞれの周りに折畳むことができることになる。その結果、底面部分は、台形ABHE及びCBHGが互いに実質的に平行に直立状態に配置され、3角形ABC及びEGHが2つの台形の外側部分の間に折畳まれることにより、直立状態に持上げられ得る。この実施例では、底面曲げ可能接合部DB及びHFの長さが浴槽の幅の半分に等しくされており、これにより、側壁(103b)、(103d)及び底面が、側壁(103a)と(103c)との間に折畳み可能になる。曲げ可能接合部DB及びHFの長さが浴槽の幅の半分より長い場合には、底面の一部分が側壁(103a)及び(103c)から突き出、曲げ可能接合部DB及びHFが浴槽の幅の半分より短い場合には、側壁(103b)及び(103d)の一部分が側壁(103a)及び(103c)から突き出る。
【0014】
図5は、折畳み状態の浴槽を前から見た図である。底面からの内側構造物が点線によって示されている。点線は、側壁(103c)及び(103b)が2つの台形の間に折畳まれていることを示している。
【0015】
図6は、曲げ可能接合部の実施例を示し、広げた状態(図6a)及び曲げた能状態(図6b)の曲げ可能接合部の断面図を示している。浴槽は、この実施例では、プラスチックで成型され、曲げ可能接合部は、図6bに示されるように周囲の側壁(602)を折畳むことを可能にする可撓性プラスチック(601)で成型することによって構成されている。これは、例えば、曲げ可能接合部を成型するのに使用される部分のプラスチックに軟化剤を加え、又は可撓性接合部に対して、可撓浴槽のそれ以外の部分に対するよりも可撓性の高いプラスチック材を使用することによって達成される。別の実施例では、浴槽をポリスチレンで成型し、曲げ可能接合部は、プラスチックに気泡を入れることによって構成し、それにより、浴槽のそれ以外の部分のプラスチックより大幅に曲げ可能な接合部を構成する。その結果、曲げ可能接合部を構成するプラスチックは、浴槽のそれ以外の部分より可撓性が高くなるようにすることができる。曲げ可能部分は、例えば、その部分の形状を永久変形させることなく繰り返し伸張させることができるポリマーの一種である熱可塑性エラストマー(TPE)などのプラスチック材によって構成することができる。熱可塑性エラストマー(TPE)は、射出成型、押出成型及びブロー成型などの従来の熱可塑性技法によって加工することができる。TPEは、例えば、以下のグループ、即ち、スチレン・ブロック共重合体、ポリオレフィン・ブレンド(TPO)、エラストマーアロイ、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、熱可塑性コポリエステル、及び熱可塑性ポリアミドから選択することができる。浴槽のそれ以外の部分は、例えば、ポリプロピレン共重合体(PP−CO)などのプラスチック材、即ち、ポリマー鎖の基本構造が異なるモノマー分子を組み込むことによって変形されたポリプロピレンの一タイプから製作することができる。
【0016】
図7は、曲げ可能接合部の別の実施例を示し、広げた状態(図7a)及び折畳み状態(図7b)の曲げ可能接合部の断面図を示している。この実施例での曲げ可能接合部は、側壁(702)が折畳まれるところで、ある形状に成形されている。この実施例では、その形状は、矩形の切抜き部(703)を介して側壁の上側に開口する円筒状切抜き部(701)として成形されている。これは、側壁のこの部分がそれ以外の側壁部分より薄いので、側壁に可撓部分(704)が設けられたことを意味する。従って、側壁は、図7bに示すように、この部分を曲げることによって折畳むことができる。円筒状切抜き部は、両側が折畳まれたとき、矩形の切抜き部位置で開口する。逆に、矩形の切抜き部は、側壁が反対方向に曲がるのを制約するように構成することができる。これは、側壁が反対方向に折畳まれたとき、2つの側壁が矩形の切抜き部内で突き合わされることによって達成される。一実施例では、浴槽は、側壁が可撓部分(704)の厚さに対応する厚さを有するとき曲がり、側壁のそれ以外の部分は、その部分はより厚いので曲がらないようにプラスチックの可撓性が適合された可撓性プラスチック又はポリスチレンで成型される。
【0017】
図8は、曲げ可能接合部の別の実施例を示し、広げた状態(図8a)及び曲げた状態(図8b)の曲げ可能接合部の断面図を示している。原理的に、この図に示された実施例は、図7に示された実施例に対応するが、この実施例では、側壁の可撓部分(704)が、薄い可撓部分が生成されるように側壁の上側及び下側の一部分を除去することによって構成されている。側壁の薄い可撓部分については、成型工程中に構成すること、及び曲げ可能接合部を配置するところの母材を機械的に除去することによって構成することの両方を行うことができる。
【0018】
図9は、曲げ可能接合部の別の実施例を示し、広げた状態(図9a)及び曲げた状態(図9b)の曲げ可能接合部の断面図を示している。曲げ可能接合部(901)は、この実施例では、2つの側壁(902)間に取り付けられた、例えば、シリコーン、ゴム、可撓性プラスチックなどの偏長な可撓性材によって構成されている。偏長な可撓性材は曲げ可能であり、従って、側壁は図9bに示すように折畳まれる。このタイプの曲げ可能接合部は、例えば、2つの側壁を可撓性シリコーン又はゴムによって一体に接着接合することによって構成することができる。
【0019】
図10は、折畳み式浴槽(1001)の別の実施例を広げた状態で示す。この実施例では、浴槽は、側壁の一部分がその周りに折畳まれる可撓性側面曲げ可能接合部(105)と、異なる2つの側壁及び/又は側壁と底面がその周りに折畳まれ得る縁部曲げ可能接合部(106)とを備える。図1〜図3に示された実施例とは対照的に、この浴槽は、底面と側壁との間に縁部曲げ可能接合部を有し、可撓性底面曲げ可能接合部を備えていない。底面と側壁との間の縁部曲げ可能接合部は、以下に示すように、側壁が底面に向かって下方へ折畳み可能であることを意味する。
【0020】
図11は、図10に示された実施例を半折畳み状態で示す。この浴槽は、側壁を折畳み、底面に向かって下方に曲げると同時に、側面曲げ可能接合部(105)を浴槽内へ折込むことによって折畳まれる。
【0021】
図12は、図10及び図11に示された実施例を折畳み状態で示す。この状態では、側壁は、底面に向かって下方へ完全に折畳まれ、側壁は、各角部で互いに重なり合っている。
【0022】
浴槽を折畳むこのやり方は、そうでなければ、対向する2つの側壁が、折り下げられた時にぶつかり合うので、側壁の高さが浴槽の幅の半分より低い場合に限って可能である。
【0023】
図13aは、底面が、例えば図13bに示されるような付属プラグを有する排出口(1301)を更に備える、図1〜図3に示された浴槽の一実施例を示す。プラグは、排出口に挿入するようになされたプラグ部分(1305)と、上側部分(1307)とを備える。プラグ部分は、例えば、ねじを切ることができ、シール・リングを備えており、その場合、プラグは、排出口のねじにねじ込まれ、それにより、極めて緊密に封止される。排出口ゆえに、浴槽を使用後より容易に空にすることができる。更に、この実施例は、浴槽の側壁の1つに配置され、例えば、フック又は釘に掛けるようになされた輪索(1302)を更に備える。別の実施例では、輪索(1302)は、図13cに示すように、折畳み状態の浴槽の側壁の周りに取り付けることができる締上げ具又は挟み具(1309)の一端に実現することができる。締上げ具は、その場合、浴槽の側壁を纏めて締上げ、浴槽を折畳み状態に保つのを助ける。次いで、上記のように輪索を用いることによって浴槽を吊り下げることができ、締上げ具は、浴槽を上下逆さに吊り下げて浴槽から水を滴下させることができるように配置することができる。このように、浴槽は折畳んだ後吊り下げることができる。この実施例では、曲げ可能接合部は、点線(1303)によって示される、曲げ可能接合部を保護し、座るのに浴槽を軟らかくするために浴槽の内側で曲げ可能接合部に取り付けられた軟らかなモールディングを更に備える。
【0024】
図14は、浴槽を構成する箱が、折畳み式移動箱(1401)として構成される、別の実施例を示す。箱は、箱を折畳み可能にする底面曲げ可能接合部(104)、側面曲げ可能接合部(105)、及び縁部曲げ可能接合部(106)を有する浴槽と同様に構成される。箱は、箱の側壁の切抜きとして構成された把手(1402)を更に備える。更に、箱は又、その蓋の開閉を可能にする曲げ可能接合部によって側壁の1つに取り付けられた蓋(図示せず)を備える。更に、蓋は、底面の曲げ可能接合部と同様に配置された曲げ可能接合部を備え、それによって、蓋が箱の2つの側壁間に折り込まれるように蓋を折畳むことがやはり可能になる。箱は、必ずしも移動箱である必要はなく、他の目的のために使用することもでき、様々な実施例及び寸法に構成し得ることが理解されなければならない。
【0025】
図15aは、浴槽の別の実施例の斜視図であり、図15bは、同じ浴槽を一方の端から見た図である。可撓性接合部は、図6に示すように実施されており、即ち、可撓性接合部は、浴槽底面(102)及び側壁(103a、103b、103c、103d)のそれ以外の部分より可撓性の高いプラスチック材から製作されている。可撓性接合部は、この実施例では、図6に示すように底面及び側壁と一体に成型されている。曲げ可能接合部は、3つ以上の側面又は底面部分がその周りに曲がる必要がある位置に延在している。これは、角部位置(1501a、1501b、1501c、1501d)、側面位置(1502a、1502b)、及び底面位置(1503a、1503b)として図示されている。その結果、これら位置の周りの曲げが極めて容易に行われ、曲げによる疲労がより低減される。浴槽が、側壁の一部分として一体になった補強部分を備えることを、更に見て取ることができる。補強部分は、図示された実施例では、側壁の上部に配置され、湾曲部分(1505a、1505b、1505c、1505d)と、縁部(1507a、1507b、1507c、1507d)とを備える。湾曲部分は、縁部が側壁にほぼ平行になるように浴槽の側壁から外方へ曲がっている。湾曲部分及び縁部は浴槽の側壁を補強する役目を果たし、それによって、浴槽をより安定化させる。図示された補強部分は、曲げ可能接合部以外の場所で側壁が撓むのを防止する。図示された実施例の1つの利点は、浴槽を一体として成型することができ、従って、補強部分は浴槽の一部分として一体になり、後で取り付ける必要がないことである。
【0026】
本説明及び図で主張した本発明は、修正又は変形することができ、それらは添付の特許請求の範囲になおも包含されることを理解されたい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチック製の底面及び側壁を備える折畳み式浴槽であって、少なくとも1つの可撓性曲げ可能接合部を備え、その可撓性曲げ可能接合部の周りに前記底面及び/又は側壁の少なくとも一部分が折畳まれ、それによって当該浴槽が折畳み状態になる折畳み式浴槽において、前記曲げ可能接合部の少なくとも一部分が、当該浴槽のそれ以外の部分より可撓性の高い可撓性プラスチック材から製作されていることを特徴とする折畳み式浴槽。
【請求項2】
前記曲げ可能接合部の前記可撓性プラスチック材の少なくとも一部分が、前記底面及び/又は側壁の少なくとも一部分と一体になっていることを特徴とする、請求項1に記載の折畳み式浴槽。
【請求項3】
前記曲げ可能接合部の少なくとも1つが少なくとも1つの延伸部分を有し、前記曲げ可能接合部の延伸量が前記曲げ可能接合部の少なくとも別の部分に対して増加していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の折畳み式浴槽。
【請求項4】
前記側壁の少なくとも1つが、少なくとも1つの補強部分を備えることを特徴とする、請求項1から3に記載の折畳み式浴槽。
【請求項5】
前記少なくとも1つの補強部分が、前記側壁に対して曲がっている湾曲部分と、前記側壁に実質的に平行な縁部とを備えることを特徴とする、請求項4に記載の折畳み式浴槽。
【請求項6】
前記曲げ可能接合部の少なくとも一部分が熱可塑性エラストマーから製作されていることを特徴とする、請求項1から5に記載の折畳み式浴槽。
【請求項7】
前記底面及び/又は側壁の少なくとも一部分がポリプロピレン共重合体から製作されていることを特徴とする、請求項1から6に記載の折畳み式浴槽。
【請求項8】
前記浴槽を吊り下げるようになされた吊下手段を更に備えることを特徴とする、請求項1から7に記載の折畳み式浴槽。
【請求項9】
排出口を更に備えることを特徴とする、請求項1から8に記載の折畳み式浴槽。
【請求項10】
前記曲げ可能接合部の少なくとも1つが、前記底面と前記側壁とが前記折畳み状態で実質的に平行になるように配置されていることを特徴とする、請求項1から9に記載の折畳み式浴槽。
【請求項11】
前記曲げ可能接合部の少なくとも1つが、前記底面の少なくとも一部分が前記折畳み状態で少なくとも2つの前記側壁の間に位置するように配置されていることを特徴とする、請求項1から10に記載の折畳み式浴槽。
【請求項1】
プラスチック製の底面及び側壁を備える折畳み式浴槽であって、少なくとも1つの可撓性曲げ可能接合部を備え、その可撓性曲げ可能接合部の周りに前記底面及び/又は側壁の少なくとも一部分が折畳まれ、それによって当該浴槽が折畳み状態になる折畳み式浴槽において、前記曲げ可能接合部の少なくとも一部分が、当該浴槽のそれ以外の部分より可撓性の高い可撓性プラスチック材から製作されていることを特徴とする折畳み式浴槽。
【請求項2】
前記曲げ可能接合部の前記可撓性プラスチック材の少なくとも一部分が、前記底面及び/又は側壁の少なくとも一部分と一体になっていることを特徴とする、請求項1に記載の折畳み式浴槽。
【請求項3】
前記曲げ可能接合部の少なくとも1つが少なくとも1つの延伸部分を有し、前記曲げ可能接合部の延伸量が前記曲げ可能接合部の少なくとも別の部分に対して増加していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の折畳み式浴槽。
【請求項4】
前記側壁の少なくとも1つが、少なくとも1つの補強部分を備えることを特徴とする、請求項1から3に記載の折畳み式浴槽。
【請求項5】
前記少なくとも1つの補強部分が、前記側壁に対して曲がっている湾曲部分と、前記側壁に実質的に平行な縁部とを備えることを特徴とする、請求項4に記載の折畳み式浴槽。
【請求項6】
前記曲げ可能接合部の少なくとも一部分が熱可塑性エラストマーから製作されていることを特徴とする、請求項1から5に記載の折畳み式浴槽。
【請求項7】
前記底面及び/又は側壁の少なくとも一部分がポリプロピレン共重合体から製作されていることを特徴とする、請求項1から6に記載の折畳み式浴槽。
【請求項8】
前記浴槽を吊り下げるようになされた吊下手段を更に備えることを特徴とする、請求項1から7に記載の折畳み式浴槽。
【請求項9】
排出口を更に備えることを特徴とする、請求項1から8に記載の折畳み式浴槽。
【請求項10】
前記曲げ可能接合部の少なくとも1つが、前記底面と前記側壁とが前記折畳み状態で実質的に平行になるように配置されていることを特徴とする、請求項1から9に記載の折畳み式浴槽。
【請求項11】
前記曲げ可能接合部の少なくとも1つが、前記底面の少なくとも一部分が前記折畳み状態で少なくとも2つの前記側壁の間に位置するように配置されていることを特徴とする、請求項1から10に記載の折畳み式浴槽。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図7a】
【図7b】
【図8a】
【図8b】
【図9a】
【図9b】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13a】
【図13b】
【図13c】
【図14】
【図15a】
【図15b】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図7a】
【図7b】
【図8a】
【図8b】
【図9a】
【図9b】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13a】
【図13b】
【図13c】
【図14】
【図15a】
【図15b】
【公表番号】特表2010−508132(P2010−508132A)
【公表日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−535565(P2009−535565)
【出願日】平成19年11月7日(2007.11.7)
【国際出願番号】PCT/DK2007/000484
【国際公開番号】WO2008/055500
【国際公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願人】(509127963)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月7日(2007.11.7)
【国際出願番号】PCT/DK2007/000484
【国際公開番号】WO2008/055500
【国際公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願人】(509127963)
【Fターム(参考)】
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