説明

拡大読書器

【課題】ベースフレーム20やYテーブル30に対を成して組み付けられるレール23,24,40,41,37,38,53,54の平行度に若干の狂いがあってもYテーブル30やXテーブル50を円滑に移動操作できる拡大読書器を提供する。
【解決手段】一方の第2Xレール53をXテーブル50に固定し、X軸ピン56とX軸ピン用長穴58との嵌合によって他方の第2Xレール54をXテーブル50にY方向へ変位可能に、かつX軸ピン56を支点にして回動可能に組み付け。両第2Xレール53,54の平行度に若干の狂いがあっても、他方の第2Xレール54のY方向のへの変位と、X軸56を支点とする回動によって平行度の狂いを吸収できる。そのため、Xテーブル50のX方向への移動操作が円滑に行える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は書籍や新聞等の資料の小さな文字や写真を低視力者でも読めるようにモニターディスプレイに拡大表示する拡大読書器に関する。
【背景技術】
【0002】
拡大読書器の一形式として、特開平11−149258号公報には、ベースフレームにY方向(前後方向)へ移動可能に設置したYテーブルと、YテーブルにY方向と直交するX方向(左右方向)へ移動可能に設置したXテーブルと、Xテーブルに載置した書籍や新聞等の資料をXテーブルの上方から撮像するビデオカメラユニットと、ビデオカメラユニットで撮像した資料の拡大画像を表示するテレビモニターを備えた拡大読書器が開示されている。
【0003】
この拡大読書器では、左右一対の第1Yレールをベースフレームに固定し、左右一対の第2YレールをYテーブルの裏面に固定し、第1Yレールに第2Yレールを摺動可能に連結することによりYテーブルをベースフレームにY方向へ移動可能に組み付けている。
【0004】
また、前後一対の第1XレールをYテーブルの表面に固定し、前後一対の第2XレールをXテーブルの裏面に固定し、第1Xレールに第2Xレールを摺動可能に連結することによりXテーブルをYテーブルにX方向へ移動可能に組み付けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−149258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、各レール部品には製造時における寸法精度のバラツキや各レールの組み付け作業時における組み付け精度のバラツキが不可避的に生ずる。そのため、対を成す左右のレールや前後のレールを完全に平行に組み付けることはできないので、製品によっては、YテーブルやXテーブルの動きが重くなり、操作感が悪くなる。
【0007】
本発明はかかる問題点に鑑み、ベースフレームやYテーブルに対を成して組み付けられるレールの平行度に若干の狂いがあってもYテーブルやXテーブルを円滑に移動操作できる拡大読書器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、ベースフレームにY方向へ移動可能に設置したYテーブルと、YテーブルにY方向と直交するX方向へ移動可能に設置したXテーブルと、Xテーブルに載置した資料をXテーブルの上方から撮像するビデオカメラユニットと、ビデオカメラユニットで撮像した資料の拡大画像を表示するモニターディスプレイを備え、
左右一対の第1Yレールをベースフレームに固定し、左右一対の第2YレールをYテーブルの裏面に組み付け、第1Yレールに第2Yレールを摺動可能に連結することによりYテーブルをベースフレームにY方向へ移動可能に組み付け、
左右一対の第1XレールをYテーブルの表面に固定し、左右一対の第2XレールをXテーブルの裏面に組み付け、第1Xレールに第2Xレールを摺動可能に連結することによりXテーブルをYテーブルにX方向へ移動可能に組み付けた拡大読書器であって、
一方の第2YレールをYテーブルに固定し、
Y軸をYテーブル又は他方の第2Yレールに立設し、Y軸がX方向だけに変位可能に嵌合するY軸用長穴を他方の第2Yレール又はYテーブルに形成し、
Y軸をY軸用長穴に嵌合し、
他方の第2YレールがX方向に変位可能に、かつY軸を支点にしてYテーブル表面と略平行な面内で回動可能にYテーブルに組み付けたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、ベースフレームにY方向へ移動可能に設置したYテーブルと、YテーブルにY方向と直交するX方向へ移動可能に設置したXテーブルと、Xテーブルに載置した資料をXテーブルの上方から撮像するビデオカメラユニットと、ビデオカメラユニットで撮像した資料の拡大画像を表示するモニターディスプレイを備え、
左右一対の第1Yレールをベースフレームに固定し、左右一対の第2YレールをYテーブルの裏面に組み付け、第1Yレールに第2Yレールを摺動可能に連結することによりYテーブルをベースフレームにY方向へ移動可能に組み付け、
左右一対の第1XレールをYテーブルの表面に固定し、左右一対の第2XレールをXテーブルの裏面に組み付け、第1Xレールに第2Xレールを摺動可能に連結することによりXテーブルをYテーブルにX方向へ移動可能に組み付けた拡大読書器であって、
一方の第2XレールをXテーブルに固定し、
X軸をXテーブル又は他方の第2Xレールに立設し、X軸がY方向だけに変位可能に嵌合するX軸用長穴を他方の第2Xレール又はXテーブルに形成し、
X軸をX軸用長穴に嵌合し、他方の第2XレールがY方向に変位可能かつ、X軸を支点にしてXテーブル表面と略平行な面内で回動可能にXテーブルに組み付けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、一方の第2YレールをYテーブルに固定し、Y軸とY軸用長穴との嵌合によって他方の第2YレールをYテーブルにX方向へ変位可能に、かつY軸を支点にして回動可能に組み付けたので、両第2Yレールの平行度に若干の狂いがあっても、他方の第2YレールのX方向のへの変位と、Y軸を支点とする回動によって平行度の狂いを吸収できる。そのため、Yテーブルの移動操作が円滑に行える。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、一方の第2XレールをXテーブルに固定し、X軸とX軸用長穴との嵌合によって他方の第2XレールをXテーブルにY方向へ変位可能に、かつX軸を支点にして回動可能に組み付けたので、両第2Xレールの平行度に若干の狂いがあっても、他方の第2XレールのY方向のへの変位と、X軸を支点とする回動によって平行度の狂いを吸収できる。そのため、Xテーブルの移動操作が円滑に行える。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施例に係る拡大読書器を示す斜視図である。
【図2】同拡大読書のYテーブルをY方向へ移動し、XテーブルをX方向へ移動した状態を示す斜視図である。
【図3】図1の3−3線から切断した断面図である。
【図4】図3の4−4線から切断した端面図である。
【図5】図1の5−5線から切断した断面図である。
【図6】YテーブルとXテーブルの一部破断した平面図である。
【実施例】
【0013】
以下に本発明を図面に基づき説明するに、図1及び図2には本発明の一実施例に係る拡大読書器10が示されている。当該拡大読書器10は、ベースフレーム20、Yテーブル30、Xテーブル50、支柱フレーム60、アッパーフレーム61及び液晶モニターディスプレイ70を備えている。
【0014】
ベースフレーム20は左右一対のガイドフレーム21,22を備えている。これら2本のガイドフレーム21,22は互いに平行となるように設けられ、Y方向(前後方向)に延びている。各ガイドフレーム21,22の外側面には第1Yレール23,24がビス25で固定され、Y方向に延びている。詳しくは後述するが、Yテーブル30は両第1Yレール23,24を介してY方向へ移動可能にベースフレーム20に載置されている。Yテーブル30の正面には操作パネル31が一体に設けられている。この操作パネル31には後述するビデオカメラユニットをコントロールするためのズームボタン32やコントラスト調整ボタン33、照明点灯ボタン34等の各種の撮像制御ボタンが配列されている。
Yテーブル30の正面側の右角隅部側面にはYテーブル30のY方向の移動を制動して所望位置に停止させるとき回転操作するYテーブル用ブレーキ摘み100が設けられている。Yテーブル30の正面側の左角隅部側面にYテーブル30をY方向へ移動操作するときに掴むYテーブル用取手101が設けられている。
【0015】
Yテーブル30の表面には互いに平行となるように配置した前後一対の第1Xレール37,38がビスで固定され、Y方向と直交するX方向(左右方向)へ延びている。詳しくは後述するが、2本の第1Xレール37,38に書籍や新聞等の資料を載置するXテーブル50がX方向へ移動可能に載置されている。各第1Xレール37,38の右端にはエッジカバー37a,38aが取り付けられている。Xテーブル50の正面の右角隅部にはXテーブル50のX方向の移動を制動して所望位置に停止させるとき回転操作するXテーブル用ブレーキ摘み102が設けられている。また、Xテーブル50の正面側の右角隅部側面に、Xテーブル50をX方向へ移動操作するときに掴むXテーブル用取手103が設けられている。
【0016】
ベースフレーム20の背面側端部に支柱フレーム60が立設され、支柱フレーム60の上端部にアッパーフレーム61の後端部が固定されている。アッパーフレーム61は中空構造を有し、内部にビデオカメラユニット62と、ビデオカメラユニット61の撮像方向をXテーブル50に載置した資料に向けるためのミラー63が配設されている。
【0017】
アッパーフレーム61の前部上面には軸受筒部64が固設され、該軸受筒部64に軸部65が回転可能に支持されている。この軸部65の左右両端にはアーム66が固定され、アーム66の先端部に液晶ディスプレイ70が取り付けられている。液晶ディスプレイ70は軸部65の回転に伴い、図1及び図2に示すように正面を向いた使用位置と、アッパーフレーム61とXテーブル50の間に格納される格納位置(図示略)との間で回動可能に設けられている。
【0018】
図3に示すように、ベースフレーム20に固設した左右のガイドフレーム21,22は断面形状が横長長方形の中空構造を有し、各ガイドフレーム21,22の外側面に第1Yレール23,24が固定されている。各第1Yレール23,24はコ字形断面を有する。一方、Yテーブル30の裏面には断面L字形の2本のプレート39,40が組み付けられ、各プレート39,40に第2Yレール41,42が固定されている。各第2Yレール4142はその上下両端部がベアリング(図示略)を介して第1Yレール23,24に摺動可能に連結されている。
【0019】
図4に示すように、右側の第2Yレール41を固定した右側プレート39はYテーブルの裏面に30にビス43で固定されている。一方、Yテーブル30の裏面にはY軸ピン44が垂設されている。また、左側の第2Yレール42を固定した左側プレート40にはY方向に沿って前後2箇所にY軸ピン用長穴46とビス用長穴47が形成され、各長穴46,47はX方向に延びている。Y軸ピン44はY軸ピン用長穴46にX方向だけに変位可能に緊密に嵌合している。図3に示すように、Yテーブル30の裏面には左側の第2Yレール42を固定したプレート40がYテーブル30の裏面から脱落するのを防止するための抜け止めプレート48が取り付けられている。このプレート48はビス45,49でYテーブル30に固定されている。一方のビス45はビス用長穴47に挿通されている。このビス45は後述するように左側の第2Yレール42を固定したプレート40がYテーブル30表面と平行な面内で回動できるように、ビス用長穴47にクリアランスをもって挿通されている。
【0020】
以上説明したように、左側の第2Yレール42を固定した左側プレート40をピン44,ビス45と長穴46,47を介してYテーブル30の裏面に組み付けたので、左側の第2Yレール42はYテーブル30にX方向へ変位可能に、かつY軸ピン44を支点にしてYテーブル表面と平行な面内で左右方向に回動可能に組み付けられている。
【0021】
図5に示すように、各第1Xレール37,38は溝形断面を有する。一方、Xテーブル50の裏面にはプレート51,52が2本組み付けられ、各プレート51,52に第2Xレール53,54が固定されている。各第2Xレール53,54はその左右両端部がベアリング(図示略)を介して第1Xレール37,38に摺動可能に連結されている。
【0022】
図2に示すように、前側の第2Xレール53を固定したプレート51はXテーブル50にビス55で固定されている。一方、Xテーブル50の裏面にはX軸ピン56が立設されている。また、後側の第2Xレール54を固定したプレート52にはX方向に沿って左右2箇所にX軸ピン用長穴58とビス用長穴59が形成され、各長穴58,59はY方向に延びている。X軸ピン56はX軸ピン用長穴58にY方向だけに変位可能に緊密に嵌合している。図5に示すように、Xテーブル50の裏面には後側の第2Xレール54を固定したプレート52がXテーブル50から脱落するのを防止するための抜け止めプレート67が取り付けられている。このプレート67はビス57,68でXテーブル50に固定されている。一方のビス57はビス用長穴59に挿通されている。このビス57は後述するように後側の第2Xレール54を固定したプレート52がXテーブル50表面と平行な面内で回動できるように、ビス用長穴59にクリアランスをもって挿通されている。
【0023】
以上説明したように、後側の第2Xレール54を固定したプレート52をピン56,ビス57と長穴58,59を介してXテーブル50の裏面に組み付けたので、後側の第2Xレール54はXテーブル50にY方向へ変位可能に、かつX軸ピン56を支点にしてXテーブル50表面と平行な面内で前後方向へ回動可能に組み付けられている。
【0024】
図6に示すように、Yテーブル30には、Yテーブル用ブレーキシャフト80、Yテーブル用ブレーキレバー81及びYテーブル用ブレーキパッド82が内蔵されている。
Yテーブル用ブレーキレバー81はYテーブルの右側面内部に固定したプレート83(図3参照)に立設したブレーキ用Y軸84を支点にしてYテーブルと平行な面内で左右方向に回動可能にYテーブル30に組み付けられている。
【0025】
Yテーブル用ブレーキレバー81の後端部にYテーブル用ブレーキパッド82がビスで固定されている。一方、ベースフレーム20には逆断面L字形のプレート85(図3参照)が固定され、右側の第1Yレール23と平行に延びている。そして、Yテーブル用ブレーキパッド82がプレート85に対向するように配置されている。
【0026】
Yテーブル用ブレーキシャフト80はスクリューシャフトから成り、ブラケット86でYテーブル30に回転可能かつ進退不能に組み付けられている。Yテーブル用ブレーキシャフト80の外端部にYテーブル用ブレーキ摘み100が取り付けられている。一方、Yテーブル用ブレーキシャフト80の内端部に、ネジ溝を有するYテーブル用ブレーキブロック88が進退可能にネジ付けられている。そして、Yテーブル用ブレーキブロック88がYテーブル用ブレーキレバー81の反Yテーブル用ブレーキパッド82側の端部に連結されている。また、Y軸84とYテーブル用ブレーキパッド82との間隔はY軸84とYテーブル用ブレーキシャフト80との間隔より短く設定されている。
【0027】
Xテーブル50には、Xテーブル用ブレーキシャフト90、Xテーブル用ブレーキレバー91及びXテーブル用ブレーキパッド92が内蔵されている。Xテーブル用ブレーキレバー91はXテーブル50の前側の第2Xレール53に近接して配置され、同レール53と平行に延びている。Xテーブル用ブレーキレバー91はこの第2Xレール53を固定したプレート51に立設したブレーキ用X軸93を支点にしてXテーブルと平行な面内で前後方向に回動可能にXテーブル50に組み付けられている。
【0028】
Xテーブル用ブレーキレバー91の左端部にXテーブル用ブレーキパッド92がビスで固定されている。第2Xレール53を固定したプレート51には切欠51aが形成され、Xテーブル用ブレーキパッド92がこの切欠51aを通して第1Xレール37に対向するように配置されている。
【0029】
Xテーブル用ブレーキシャフト90はスクリューシャフトから成り、ブラケット94でXテーブル50に回転可能かつ進退不能に組み付けられている。Xテーブル用ブレーキシャフト90の外端部にXテーブル用ブレーキ摘み102が取り付けられている。一方、Xテーブル用ブレーキシャフト90の内端部に、ネジ溝を有するXテーブル用ブレーキブロック96が進退可能にネジ付けられている。そして、Xテーブル用ブレーキブロック96がXテーブル用ブレーキレバー91の反Xテーブル用ブレーキパッド92側の端部に連結されている。また、X軸93とXテーブル用ブレーキパッド92との間隔はX軸93とXテーブル用ブレーキシャフト90との間隔より短く設定されている。
【0030】
本実施例に係る拡大読書器10の構造は以上の通りであって、次にその使用方法を説明する。Xテーブル50に書籍や新聞等の資料を載置し、資料のサイズや縦長若しくは横長等の形状に合わせて、ビデオカメラユニット62の撮像レンズの光軸が拡大したい部分の中心に一致するように、Yテーブル30とXテーブル50をそれぞれ取手101,103を掴んでY方向及びX方向へ移動させ、ブレーキ摘み100,102を回転操作して所望位置にYテーブル30とXテーブル50を制動停止させる。ブレーキ摘み100,102を回転操作すると、ブレーキブロック88,96がそれぞれブレーキシャフト80,90に沿って進退し、それに伴いブレーキレバー81,91が図6に二点鎖線で示す位置から実線で示す位置へと回動し、ブレーキパッド82がプレート85に圧接してYテーブルが制動される。また、ブレーキパッド92が第1Xレールに圧接してXテーブルが制動される。そして、ビデオカメラユニット62で資料を撮像し、液晶ディスプレイ70に拡大表示する。
【0031】
本実施例に係る拡大読書器によれば、一方の第2Yレール41をYテーブル30に固定し、Y軸ピン44とY軸ピン用長穴46との嵌合によって他方の第2Yレール42をYテーブル30にX方向へ変位可能に、かつY軸ピン44を支点にして回動可能に組み付けたので、両第2Yレール41,42の平行度に若干の狂いがあっても、他方の第2Yレール42のX方向のへの変位と、Y軸ピン44を支点とする回動によって平行度の狂いを吸収できる。そのため、Yテーブル30のY方向への移動操作が円滑に行える。
【0032】
また、一方の第2Xレール53をXテーブル50に固定し、X軸ピン56とX軸ピン用長穴58との嵌合によって他方の第2Xレール54をXテーブル50にY方向へ変位可能に、かつX軸ピン56を支点にして回動可能に組み付けたので、両第2Xレール53,54の平行度に若干の狂いがあっても、他方の第2Xレール54のY方向のへの変位と、X軸56を支点とする回動によって平行度の狂いを吸収できる。そのため、Xテーブル50のX方向への移動操作が円滑に行える。
【符号の説明】
【0033】
10…拡大読書器
20…ベースフレーム
23,24…第1Yレール
30…Yテーブル
37,38…第1Xレール
41,42…第2Yレール
44…Y軸ピン
45…ビス
46…Y軸ピン用長穴
47…ビス用長穴
50…Xテーブル
53,54…第2Xレール
56…X軸ピン
57…ビス
58…X軸ピン用長穴
59…ビス用長穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースフレームにY方向へ移動可能に設置したYテーブルと、YテーブルにY方向と直交するX方向へ移動可能に設置したXテーブルと、Xテーブルに載置した資料をXテーブルの上方から撮像するビデオカメラユニットと、ビデオカメラユニットで撮像した資料の拡大画像を表示するモニターディスプレイを備え、
左右一対の第1Yレールをベースフレームに固定し、左右一対の第2YレールをYテーブルの裏面に組み付け、第1Yレールに第2Yレールを摺動可能に連結することによりYテーブルをベースフレームにY方向へ移動可能に組み付け、
左右一対の第1XレールをYテーブルの表面に固定し、左右一対の第2XレールをXテーブルの裏面に組み付け、第1Xレールに第2Xレールを摺動可能に連結することによりXテーブルをYテーブルにX方向へ移動可能に組み付けた拡大読書器であって、
一方の第2YレールをYテーブルに固定し、
Y軸をYテーブル又は他方の第2Yレールに立設し、Y軸がX方向だけに変位可能に嵌合するY軸用長穴を他方の第2Yレール又はYテーブルに形成し、
Y軸をY軸用長穴に嵌合し、
他方の第2YレールがX方向に変位可能に、かつY軸を支点にしてYテーブル表面と略平行な面内で回動可能にYテーブルに組み付けたことを特徴とする拡大読書器。
【請求項2】
ベースフレームにY方向へ移動可能に設置したYテーブルと、YテーブルにY方向と直交するX方向へ移動可能に設置したXテーブルと、Xテーブルに載置した資料をXテーブルの上方から撮像するビデオカメラユニットと、ビデオカメラユニットで撮像した資料の拡大画像を表示するモニターディスプレイを備え、
左右一対の第1Yレールをベースフレームに固定し、左右一対の第2YレールをYテーブルの裏面に組み付け、第1Yレールに第2Yレールを摺動可能に連結することによりYテーブルをベースフレームにY方向へ移動可能に組み付け、
左右一対の第1XレールをYテーブルの表面に固定し、左右一対の第2XレールをXテーブルの裏面に組み付け、第1Xレールに第2Xレールを摺動可能に連結することによりXテーブルをYテーブルにX方向へ移動可能に組み付けた拡大読書器であって、
一方の第2XレールをXテーブルに固定し、
X軸をXテーブル又は他方の第2Xレールに立設し、X軸がY方向だけに変位可能に嵌合するX軸用長穴を他方の第2Xレール又はXテーブルに形成し、
X軸をX軸用長穴に嵌合し、
他方の第2XレールがY方向に変位可能かつ、X軸を支点にしてXテーブル表面と略平行な面内で回動可能にXテーブルに組み付けたことを特徴とする拡大読書器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−105110(P2012−105110A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−252449(P2010−252449)
【出願日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(000000424)株式会社エルモ社 (104)
【Fターム(参考)】