据付板

【課題】複数枚の据付板を壁面に整然と並べて固定する作業を容易に行えるようにする。
【解決手段】据付板10A,10Bは、1台の機器を壁面に据え付けるために使用され、複数台の機器の据付に対応して複数枚が壁面に並べて固定される。据付板10A,10Bは、位置決め冶具20を一体に有する。位置決め冶具20は、隣接する2枚の据付板10A,10Bの対応箇所に当接されて配列方向及びそれに垂直な方向の位置を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、家屋や店舗などの屋内または屋外の壁面に電力調整器(パワーコンディショナ)や配電盤、エアコンなどの機器を据え付けるために使用される据付板に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境意識の高まりから、太陽光発電用のソーラーパネルを設置した家屋や店舗が増えている。ソーラーパネルで発電した電力は屋内または屋外の壁面(以下、「壁面」と称する場合がある。)に設置される電力調整器で調整され、屋内配電線や電力会社などの送電線に供給される。電力調整器は、壁面に固定した据付板に引っ掛けて据え付けられる(例えば、特許文献1、2等参照)。据付板は、例えば、型紙を使用して据え付けられたり、据え付けられた電力調整器の水平精度を出すために水準器などを用いて水平を確認して固定されたりする。
【0003】
店舗などは多くの電力を必要とするため、複数台の電力調整器を設置して対応している。複数台の電力調整器は設置のための配線工事の関係から壁面の1箇所に集中して配置され、横方向に並べて据え付けられるのが普通である。この場合、各機器に対応する複数枚の据付板も壁面に並べて固定されることになる。このとき、2枚目あるいはそれ以降の据付板は、再度型紙などを使用する、あるいは据付け後の1枚目の据付板を基準にメジャーを使用するなどして固定位置を決めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平6−084216号公報
【特許文献2】特開平11−132551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このため、複数台の電力調整器の配線工事の現場では、複数枚の据付板を位置決めするための型紙やメジャーなどの道具を出したりしまったりする手間が煩わしく、また落下、紛失することもあり、作業性が悪かった。
【0006】
また、据え付けられた複数台の機器が整然と並ぶように仕上がり良く見せるには、複数枚の据付板は上下レベルを合わせ、横方向の間隔を一定にする必要がある。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みて、複数枚の据付板を壁面に整然と並べて固定する作業を容易かつ低コストに行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
据付板は機器を壁面に据え付けるために使用され、複数枚が横方向または縦方向に壁面に配列して固定される。本発明の据付板は、切欠部、位置決め冶具および係止片を有する。切欠部は前記据付板の縁部の一部を切り欠いて形成される。位置決め冶具は前記据付板の一部に、取り外し可能に一体形成された前記切欠部に対応する形状の位置決め部を有する。係止片は前記切欠部の一部に、当接された前記位置決め冶具の一部を係止するように形成される。
【0009】
最初に、1枚目の据付板の固定位置を正確に決め、水準器などで水平を確認して壁面に固定する。そして、2枚目の据付板から位置決め冶具を切り離し、固定済みの1枚目の据付板の切欠部に位置決め冶具の上下位置決め部を当接させ、2枚目の据付板の切欠部にも位置決め冶具の上下位置決め部を当接させて2枚目の据付板を固定する。すなわち、最初に固定した1枚目の据付板を基準にしてその隣に、2枚目の据付板から切り離した位置決め冶具を用いて、2枚目の据付板を位置決めして固定する。これにより、この結果、2枚の据付板が壁面に整然と並んで固定される。
【0010】
3枚以上の据付板を壁面に並べて固定するときも同様である。すなわち、固定済みの据付板のうち配列方向の最後尾にあるものと、新たな据付板との間で上記と同様の作業を行えば良い。これにより、3枚以上の据付板が壁面に整然と並んで固定される。
【0011】
具体的には、前記切欠部は、前記据付板の一辺の縁部に複数形成される。この複数の切欠部の間に第2当接部が位置する。前記位置決め冶具は、複数の前記位置決め部と、前記複数の位置決め部を接続し、前記第2当接部に当接する第2位置決め部を有する間隔位置決め部とから構成される。これにより、複数箇所で据付板と位置決め冶具との当接が行われ、当接力を強固なものと出来る。
【0012】
さらに具体的には、前記切欠部は、複数枚の前記据付板の配列方向に平行な一対の第1当接部と前記配列方向に垂直な係止部により矩形状に形成される。前記位置決め部は、前記一対の第1当接部が当接する前記第1位置決め部と前記係止部が係止する被係止部と、を有する。これによると、前記第1当接部と前記第1位置決め部が当接することで前記配列方向に垂直な方向が合致するように位置決めがされ、前記第2当接部と前記第2位置決め部が当接することで前記配列方向の間隔が位置決めされる。
【0013】
前記位置決め冶具は、上下や裏表を逆にしても使用出来るように、対称な形状に形成されることが望ましい。一例として、前記位置決め冶具は、矩形状に形成された一対の前記位置決め部を前記間隔位置決め部で連続して形成した、全体としてH字形状に形成される。
【0014】
なお、前記係止片の前記切欠部における形成箇所は、前記配列方向に垂直な前記係止部に形成することも出来るし、前記配列方向に平行な前記第1当接部に形成しても良い。また、前記係止片を前記壁面と垂直な方向に弾性を有する薄い金属片で形成すると、位置決め冶具を係止片の弾性力で仮止めすることが可能となる。
【0015】
また、前記位置決め冶具は、工具を使用せず手で位置決め冶具を切り離すことが出来るようにするのが望ましい。例えば、据付板の面内領域にミクロジョイントで連結される構成が好適である。
【0016】
前記切欠部の形状には上述したものに限定されない。その他の例として、前記切欠部を前記据付板の中央に向かって傾斜した一対の第3当接部により三角形状に形成しても良い。この場合、前記位置決め冶具は、前記一対の第3当接部が当接する前記第3位置決め部を有する構成となる。これによると、前記第3当接部と第3位置決め部が当接することで、前記複数枚の据付板の配列方向に垂直な方向と、前記配列方向の間隔が合致するように位置決めがされる。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、最初に固定した1枚目の据付板を基準にして、2枚目以降の据付板から切り離した位置決め冶具を用いて、2枚目以降の据付板を位置決めして壁面に固定すれば、複数枚の据付板が壁面に整然と並んで固定される。位置決め冶具は据付板が一体に有することから、その材料費は据付板の材料費の中に含まれる。したがって、複数枚の据付板を壁面に並べて固定する作業を容易かつ低コストに行える。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】は本発明の一実施の形態に係る据付板を示す正面図である。
【図2】は本発明の一実施の形態に係る据付板を示す側面図である。
【図3】は位置決め冶具を示す正面図である。
【図4】は図1における位置決め冶具の連結部を示す拡大図である。
【図5】は図1における係止部のV−V線断面図である。
【図6】は機器掛止後の図1におけるVI−VI線断面図である。
【図7】は2枚の据付板を並べて固定した状態を示す正面図である。
【図8】は図7におけるVIII−VIII線断面図である。
【図9】は本発明の他の実施の形態に係る据付板を示す正面図である。
【図10】は本発明のさらに他の実施の形態に係る据付板を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0020】
図1は本発明の一実施の形態に係る据付板を示す正面図である。図6は機器掛止後の図1におけるVI−VI線断面図である。据付板10は、図6に示すように、建物壁面に、電力調整器やエアコンなどの機器30を据え付けるために使用される。据付板10は、後述するように、複数台の機器30の据付に対応して複数枚が縦方向または横方向に壁面に並べて固定されることも想定されている。据付板10の材料は孔あけ、切り起こし、絞り出しなどの容易に行える加工性に富んだ材料が望ましく、例えば、金属製の板材が好適である。
【0021】
図1に示すように、据付板10は、壁面に固定するための多数の取付孔11が全体に分散して貫通している。各取付孔11にビス(不図示)を挿通して壁面に螺着することにより、据付板10は壁面に固定される。図2は本発明の一実施の形態に係る据付板を示す側面図である。図1、図2に示すように、据付板10の左下に、据付板10から垂直に切り起こされた棚101が形成されており、据付板10を壁400に取り付ける際に棚101に水準器などを用いて水平を確認しておく。
【0022】
据付板10の左下隅部は、壁に孔を開ける箇所に対応して矩形状に切り欠かれた逃げ部17となっている。ここで棚101は逃げ部17と据付板10を区画するように作用する。これにより、据付板10を壁面に固定した後で、電線のハーネス200を引き出すための孔401を壁400にあけても、据付板10が逃げ部17と区画されているため壁400の孔401と機器30が干渉することなく、機器30のキャビネット内に端子と壁400の孔401内の電線とをハーネス200で接続することが出来る。
【0023】
機器30は壁面に固定された据付板10に引っ掛けて取付けられる。引っ掛けるための構造として、図1、図2に示すように、据付板10に上部の左右方向両端部には一対のフック部12が切り起こしで形成されている。他方、図6に示すように、機器30のキャビネットを構成する背面板31には、切り起こしで下面が開口した箱型の掛止部311を形成し、上記のフック部12を係合させるようにしている。また、据付板10の下部にテーパー台形の一対の凸面部13が絞り出しにより形成されている。凸面部13は、図6に示すように、先端面で機器30の背面板31に当接する。これにより機器30が前後および左右に傾くことなく安定して壁面に据え付けられる。
【0024】
据付板10は複数台の機器30を整然と並べて設置するために、複数枚が壁面に並べて固定されることを想定している。したがって、そのように複数枚の据付板を並べて壁面に固定するための構造について以下に説明する。本実施の形態では、複数枚の据付板10を横方向に並べて固定する場合を例に説明する。
【0025】
図1に示すように、据付板10の配列方向(本実施の形態では左右方向。)の両端縁部には、据付板10を切り欠いて切欠部14が形成される。本実施の形態において据付板10の一辺の縁部に一対の切欠部14が形成され、第2当接部15は、これら一対の切欠部14の間に位置している。一例として、切欠部14は据付板10を矩形に切り欠き形成されており、第1当接部141及び係止部142を有する。すなわち、第1当接部141は切欠部14の縁部のうち、配列方向に平行な縁部であり、係止部142は切欠部14の縁部のうち、配列方向に垂直な方向の縁部である。第2当接部15は一対の切欠部14のうち、一方の切欠部14の第1当接部141と他方の隣接する切欠部14の第1当接部141とを連続する、配列方向に垂直な方向の縁部である。
【0026】
据付板10は位置決め冶具20を一体に有する。位置決め冶具20は据付板10の面内領域の中央部に打ち抜きにより矩形の枠18の中に取り残されたアイランド状に加工されている。図4に示すように、位置決め冶具20は左右二箇所でミクロジョイント19により枠18に連結されている。ミクロジョイントは工具を使用せずに手の力だけでパーツを枠から切り離すことを可能とする加工である。本実施の形態では、位置決め冶具20は据付板10に連結された状態では横向きになっているが、使用時には図3に示すように、90°回転させ縦向きにして使用する。
【0027】
図3は位置決め冶具20を示す平面図である。図3に示すように、位置決め冶具20は位置決め部の一例である上下位置決め部21及び間隔位置決め部22で形成されており、一対の上下位置決め部21が間隔位置決め部22を介して連続した形状になっている。上下位置決め部21は据付板10の切欠部14に対応した形状に形成され、一例として矩形状の上下位置決め部21を間隔位置決め部22で連続させて形成した、全体としてH字状をなしている。一対の上下位置決め部21は間隔位置決め部22の長手方向の中心線Cおよび短手方向の中心線C´に対称な形状に形成することにより、上下もしくは裏表が逆になっても同形状となる。上下位置決め部21は第1位置決め部211及び被係止部212を有している。第1位置決め部211は上下位置決め部21の周縁のうち、配列方向に平行な縁部であり、被係止部212は配列方向に垂直な縁部である。第1位置決め部211は配列方向(本実施の形態では左右方向。)に垂直方向の位置決め、すなわち、隣接する2枚の据付板10の上下レベル合わせに使用される。間隔位置決め部22の縁部には第2位置決め部221を有する。第2位置決め部221は配列方向に垂直な方向の縁部であり、一対の上下位置決め部21の隣接する第1位置決め部211を接続している。間隔位置決め部22の短手方向の長さは隣接する2枚の据付板10の間隔を一定にするのに使用される。被係止部212は切欠部14の係止部142に設けてある係止片16に係止され、据付時に切欠部14から上下位置決め部21が抜け落ちないよう作用する。
【0028】
位置決め冶具20は上述の通り、複数枚の据付板10を壁面に取り付ける際に据付板10から取り外される。取り外された位置決め冶具20は90°回転させてあらかじめ据付された1枚の据付板10の切欠部14に、第1位置決め部211を当接させて使用する。このとき、位置決め冶具20は対称な形状を呈しているため、例え上下もしくは表裏が逆であっても、切欠部14の位置に合わせるだけで上下位置決め部21を当接させることができ、第1位置決め部211は第1当接部141に当接し、被係止部212は係止部142に係止する。
【0029】
図5は係止部142の配列方向の断面図である。切欠部14は、係止片16を有する。係止片16は据付板10に形成され、一例として係止部142から段部16aを設けて立ち上がらせたL字形の肉片で形成される。この場合、図8に示すように、係止片16の内壁が被係止部212を係止し、据付時に切欠部14から上下位置決め部21が抜け落ちないよう作用する。
【0030】
なお、係止片16は上述のように段部16aを設けてL字形に持ち上げて形成する。ここで、係止片16を壁面方向に付勢された弾性を有する薄い金属板で形成し、係止片16が壁面と垂直な方向に位置決め冶具20を押さえつけて保持するようにすることもできる。このように係止片16に弾性を持たせた場合、係止片16によって固定済みの据付板10の対応箇所に位置決め冶具20を当接させると、係止片16の弾性力で位置決め冶具20が保持されるため、位置決め冶具20を手で押さえることがいらず、両手が自由に使えるので、他方の据付板10の固定作業を容易に行うことが出来る。
【0031】
次に、複数の据付板を壁面に横方向に並べて固定する作業を図7を参照して説明する。最初に、1枚目の据付板10Aの固定位置を正確に決め、水準器などで水平を確認して壁面に固定する。固定は取付孔11を使用してビス止めにて行う。そして、2枚目の据付板10Bから位置決め冶具20を切り離し、固定済みの1枚目の据付板10の右側縁に形成された切欠部14に位置決め冶具20を当接させる。このとき、切欠部14の第1当接部141に上下位置決め部21の第1位置決め部211が当接することで、2枚の据付板10A,10Bの上下レベルが一定に位置決めされる。さらに、据付板10Aの第2当接部115と第2位置決め部221とが当接することで、2枚の据付板10A,10Bの間隔が位置決めされる。またこの状態では、図8に示すように、位置決め冶具20は係止片16により据付板10前面方向に抜けないように確実に保持されるため、手を離しても落下することがない。
【0032】
同様に、2枚目の据付板10Bの左側縁に形成された切欠部14に1枚目の据付板10Aに当接させた位置決め冶具20を当接させると、切欠部14の第1当接部141に上下位置決め部21の第1位置決め部211が当接し、第2当接部15に間隔位置決め部21の第2位置決め部221が当接することにより、1枚目の据付板10Aに対して2枚目の据付板10Bの上下レベル(図7に示す符号L参照。)が一致するとともに、1枚目の据付板10Aと2枚目の据付板10Bの間隔(図7に示す符号D参照。)も決まる。この状態で、2枚目の据付板を固定する。
【0033】
このとき、位置決め冶具20は1枚目の据付板10Aと2枚目の据付板10Bの切欠部14に当接された状態で、係止片16によって抜けることないため、2枚目の据付板10Bを固定するだけで、追加の作業を要することなく位置決め冶具20が据付板10A,10Bとともに壁面に固定される。したがって、不要となった位置決め冶具20がゴミになることがない。
【0034】
3枚以上の据付板を壁面に並べて固定するときも同様である。すなわち、固定済みの据付板のうち配列方向の最後尾にあるものと、新たな据付板との間で同様の作業を行えば良い。これにより、3枚以上の据付板が壁面に整然と並べて固定される。すなわち、すべての据付板の上下レベルが位置し、間隔も一定となって整列される。
【0035】
なお、上述の実施形態では右横方向に配列する方法を例示したが、同様に1枚目の据付板の左縁に形成された切欠部14に位置決め冶具20が当接されるよう左横方向に配列することもできる。さらに、3枚以上の据付板を壁面に並べて固定する場合には、1枚目の据付板を基準として左右方向に据付板を並べることもできるし、2枚目の据付板を基準に更にその隣に3枚目の据付板を位置決めして固定することもできる。
【0036】
また、上述の実施形態では切欠部14を配列方向の第1当接部141と配列方向に垂直な係止部142を有することとしたが、据付板10の中央に向かって傾斜した第3当接部143で据付板10の中央に向かって窄んだ三角形状に形成してもよい。例えば、図9に示すように、第3当接部143のみで切欠部14を形成することができる。この場合、切欠部14は据付板10の配列方向に対し垂直な方向の縁部から据付板10の中央に向かって傾斜した一対の第3当接部143により略三角形に切り欠いた形状をなす。この場合、上下位置決め部21は切欠部14に対応する形状に形成する。すなわち、間隔位置決め部22の第2位置決め部221の延長線上から略三角形が突出した形状となる。第3当接部143は配列方向に対し傾斜しているために、第3当接部143と第3位置決め部213の当接力が配列方向に垂直な方向に作用して上下レベルを位置決めができるとともに、当接力が配列方向にも分散されて、据付板10Aおよび据付板10Bの間隔も同時に位置決めすることができる。この場合、第2当接部15と第2位置決め部221が必ずしも当接する必要はない。さらに、上下位置決め部21は略三角形状に窄んでいるために、切欠部14に容易に位置合わせできるとともに上下位置決め部21を切欠部14にスライドさせながら当接させることができる。
【0037】
切欠部14の形状は制限されない。切欠部14がどのような形状であっても、上下位置決め部21と切欠部14が対応した形状であれば第1当接部141と第1位置決め部211もしくは第3当接部143と第3位置決め部213が当接し、2枚目以降の据付板10の上下レベルの位置決めが容易に行える。また間隔位置決め部22の第2位置決め部221と第2当接部15、もしくは第3当接部143と第3位置決め部213を当接させることにより、2枚の据付板10の間隔を容易に位置決めすることができる。
【0038】
さらに、上述の実施形態では切欠部14の係止部142に係止片16を設けることとしたが、これに限られない。図10に示すように、係止片16を第1当接部141に設けることができる。この場合、当接された位置決め冶具20が自重で下側に抜け落ちる可能性があっても、例えば位置決め冶具20の自重が作用する第1当接部141下側に係止片16を設けておくことで、係止片16が下側に抜け落ちることを阻止できる。さらに、第1当接部141上側に係止片16を設けておくことで、第1当接部141下側を中心に壁面に対して垂直前方方向に倒れ落ちることを阻止できる。
【0039】
以上説明したように、本発明によると、最初に固定した1枚目の据付板10Aを基準として、2枚目以降は道具を使用せずに、据付板から切り離した位置決め冶具20を用いて配列方向およびこれに垂直な方向の位置を決めながら配置して固定することが出来る。したがって、複数枚の据付板を壁面に整然と並べて固定する作業を容易に行える。
【0040】
なお、上述の実施形態では、複数の据付板を配列方向が横方向である場合を例に説明したが、据付板に切欠部14を形成する箇所を据付板の上縁及び下縁に変更することで、縦方向の配列にも対応可能である。また、切欠部14を形成する箇所を据付板の上縁、下縁、左縁、および右縁にすることで、同一の据付板を縦方向または横方向のいずれの配列方向にも兼用出来、また、複数の据付板を縦方向及び横方向に行列状に配置することも可能である。なお、据付板10を縦方向に配列する場合は、位置決め部を左右位置決め部21としてもよく、この場合は左右位置決め部21により複数枚の据付板10の左右レベルを一定に位置決めすることができる。
【0041】
また、上述の実施形態では、一対(2つ)の切欠部14が形成されているとしたが、3つ以上の切欠部14を設けてもよい。
【0042】
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、この発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0043】
10,10A,10B…据付板
11…取付孔
14…切欠部
141…第1当接部
142…係止部
143…第3当接部
15…第2当接部
16…係止片
18…枠
19…ミクロジョイント
20…位置決め冶具
21…位置決め部(上下位置決め部)
211…第1位置決め部
212…被係止部
213…第3位置決め部
22…間隔位置決め部
221…第2位置決め部
30…機器
31…背面板
400…壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器を壁面に据え付けるために使用され、複数枚が横方向または縦方向に壁面に配列して固定される据付板であって、
前記据付板の縁部の一部を切り欠いて形成された切欠部と、
前記据付板の一部に、取り外し可能に一体形成された前記切欠部に対応する形状の位置決め部を有する位置決め冶具と、
前記切欠部の一部に、当接された前記位置決め冶具の一部を係止するように形成された係止片と、を有することを特徴とする据付板。
【請求項2】
前記位置決め冶具が、対称な形状に形成された請求項1に記載の据付板。
【請求項3】
前記切欠部が、前記据付板の一辺の縁部に複数形成され、前記複数の切欠部の間に第2当接部が位置し、前記位置決め冶具が、複数の前記位置決め部と、前記複数の位置決め部を接続し、前記第2当接部に当接する第2位置決め部を有する間隔位置決め部から構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の据付板。
【請求項4】
前記切欠部は、複数枚の前記据付板の配列方向に平行な一対の第1当接部と前記配列方向に垂直な係止部により矩形状に形成され、
前記位置決め部は、前記一対の第1当接部が当接する前記第1位置決め部と前記係止部が係止する被係止部と、を有し、
前記第1当接部と前記第1位置決め部が当接することで前記配列方向に垂直な方向が合致するように位置決めがされ、
前記第2当接部と前記第2位置決め部が当接することで前記配列方向の間隔が位置決めされる請求項3に記載の据付板。
【請求項5】
前記位置決め冶具は、矩形状に形成された一対の前記位置決め部を前記間隔位置決め部で連続して形成した、全体としてH字形状に形成される請求項4に記載の据付板。
【請求項6】
前記係止片が、前記係止部に形成された、請求項4または5に記載の据付板。
【請求項7】
前記係止片が、前記第1当接部に形成された、請求項4または5に記載の据付板。
【請求項8】
前記係止片が、前記壁面と垂直な方向に弾性を有する薄い金属片で形成された、請求項1〜7のいずれかに記載の据付板。
【請求項9】
前記位置決め冶具は、前記据付板とミクロジョイントを介して連続されている、請求項1〜8のいずれかに記載の据付板。
【請求項10】
機器を壁面に据え付けるために使用され、複数枚が横方向または縦方向に壁面に配列して固定される据付板であって、
前記据付板の縁部の一部を切り欠いて形成された切欠部と、
前記据付板の一部に、取り外し可能に一体形成された前記切欠部に対応する形状の位置決め部を有する位置決め冶具と、を具備し、
前記切欠部は、前記据付板の中央に向かって傾斜した一対の第3当接部により三角形状に形成され、
前記位置決め冶具は、前記一対の第3当接部が当接する前記第3位置決め部を有し、
前記第3当接部と第3位置決め部が当接することで、前記複数枚の据付板の配列方向に垂直な方向と、前記配列方向の間隔が合致するように位置決めがされることを特徴とする据付板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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