排水ます

【課題】配管設計の自由度が向上し、一つの排水ます形状で複数の配管パターンに対応可能とすることで現場の急な変更に対応でき、また在庫管理が簡便となる排水ますを提供する。
【解決手段】ます本体2の内側に開口した各配管口5〜8の開口部には、互いに同構造の装着部30が設けられている。一方、補助器具であるオリフィス41、フィルタ42、及び逆流防止弁部材43には、互いに同構造の被着部50がそれぞれ設けられている。そして、該装着部30と該被着部50とが脱着自在に接続されることで、前記補助器具が各配管口5〜8に脱着自在に取り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ます本体の内側に補助器具が脱着自在に取り付けられる排水ますに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、流出配管が接続される配管口が設けられた排水ますにおいて、排水ますの内側に開口した該配管口の開口端には、適宜、オリフィス、フィルタ、あるいは逆流防止弁等の補助器具があらかじめ取り付けられていることはよく知られている。例えば、排水先が雨水槽である配管口にはフィルタが取り付けられており、排水先が側溝である配管口にはオリフィスや逆流防止弁付きエルボが取り付けられている(例えば、特許文献1,2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−18405号公報
【特許文献2】特開平10−299068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した従来の排水ますは、配管設計する段階から、施工現場における各排水先の配置を考慮しつつ、それに適合するようにあらかじめ補助器具が装着された排水ますを在庫のなかから選定し、それを現場に持ち込む必要があった。そうすると、様々な排水先の配置環境に対応すべく、補助器具の取付位置が互いに異なる排水ますをあらかじめ多数用意して在庫管理しておく必要があった。また、場合によっては、別々の補助器具が取り付けられた排水ます同士を並べて連結して使用することもあった。このことは、在庫管理が煩雑となり、無駄が多く、設置スペースも広がってしまい、全体としてコスト高となる問題が生ずる。また、現場で急に配管設計が変更となった場合、その現場に持ち込んだ排水ますの補助器具の配置が適合せず、他の排水ますを別途持ち込み直さなければならないおそれもあった。
【0005】
そこで、本発明は、配管設計の自由度が向上し、一つの排水ます形状で複数の配管パターンに対応可能とすることにより現場での急な変更に対応でき、また在庫管理を簡便なものとすることができる排水ますを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、有底筒状のます本体を備え、該ます本体の側壁には、流出配管または流入配管が接続される配管口が複数設けられており、該ます本体の内側に開口した各配管口の開口部には、それぞれ互いに機能が異なる複数の補助器具のうち少なくともいずれかが脱着自在に取り付けられる排水ますであって、前記ます本体の内側に開口した各配管口の開口部には、互いに同構造の装着部が設けられ、一方、各補助器具には、互いに同構造の被着部がそれぞれ設けられており、前記装着部と前記被着部とが脱着自在に接続されることで、前記ます本体の内側に開口した各配管口の開口部に前記補助器具が脱着自在に取り付けられることを特徴とする排水ますである。
【0007】
上記構成は、互いに機能が異なる複数の補助器具と配管口の開口部との取付構造が各配管口において共通であることを大きな特徴としている。かかる構成とすることにより、配管設計段階で多種の排水ますから所望構造の排水ますを選定する作業を経ることなく、前記した排水ますのます本体と補助器具とを施工現場に持ち込むだけでよくなる。すなわち、その施工現場の状況に応じて排水先と配管口とを繋ぎ、次いで適切な補助器具を各配管口の開口部に現場で取り付けて施工を完了させることができる。また、現場で急な配管変更が生じた場合も、補助器具を適切な配管口に取り付け直すこともできる。ただし、必ずしも現場で補助器具を取り付ける必要はなく、適宜、事前に補助器具が適正位置に取り付けられた排水ますを準備しておくことも勿論できる。いずれにしろ、施工現場における各排水先の配置を考慮しつつ、それに適合するようにあらかじめ補助器具が装着された多種の排水ますを在庫管理しておく必要がない。
【0008】
また、脱着自在に取り付けられた補助器具が2以上であって、各補助器具の機能が互いに異なっている構成が望ましい。
【0009】
かかる構成とすることにより、単一の排水ますに対して複数の前記機能を兼備させることが可能となるため、例えば従来のように単一機能しか備えない排水ます同士を連結して使用する必要がなくなる。そして、これにより小さな設置スペースで施工を行うことが可能となる。
【0010】
また、前記配管口には、少なくとも一つの流入配管が接続され、かつ複数の流出配管が接続され、さらに、該流出配管が接続された配管口のうち、流出主配管が接続される配管口を基準流出配管口とし、かつ、該流出主配管とは異なる流出副配管、及び前記流入配管がそれぞれ接続可能な配管口を流出入兼用配管口とし、該複数の流出入兼用配管口の下端が、互いに同じ高さに設定されていると共に、前記ます本体において前記基準流出配管口の下端より高い位置にそれぞれ設定されていることで、該流出入兼用配管口に接続された位置における流出副配管、及び流入配管の各管底が、互いに同じ高さに配置され、かつ、該基準流出配管口に接続された位置における流出主配管の管底より高い位置にそれぞれ配置される構成としてもよい。
【0011】
かかる構成にあって、前記排水ますに接続される流出配管のうち、最優先に排水されるべき排水先に繋がる流出主配管は、前記基準流出配管口に接続される。また、該排水ますに接続される流入配管は、配管に際して最も都合の良い位置の流出入兼用配管口が選択され、その流出入兼用配管口に接続される。さらに、前記流出主配管とは異なる流出副配管は、適宜、好適な位置の流出入兼用配管口が選択され、その流出入兼用配管口に接続される。ここで、流出主配管は最も低位に配されているため、前記流入配管によって排水ます内に案内された雨水は、まず前記基準流出配管口から外部へ排水されることとなる。また、流出入兼用配管口同士は互いに同じ高さに揃えられており、流入用であるか流出用であるかに関わらず配管が接続可能となっているため、施工現場に応じて適宜配管設計されて、該排水ますに接続され得る。このように、本発明の排水ますは、最優先されるべき流出主配管への排水経路を確保しつつ、流出副配管及び流入配管に対する配管設計の自由度を高めることができる利点がある。さらに、上記したように、互いに機能が異なる複数の補助器具と配管口の開口部との取付構造が共通であるため、前記流出入兼用配管口のように流入用であるか流出用であるかが規定されていない配管口を備える構成においては、複数の配管パターンに柔軟に対応できる点で特に有用である。なお、本発明にあって、流出主配管及び流出副配管は、流出配管に含まれるものであり、該流出主配管及び/又は該流出副配管を説明する際には、適宜、流出配管あるいは配管ということがある。
【発明の効果】
【0012】
本発明の排水ますは、補助器具の取付位置や種類が互いに異なる排水ますをあらかじめ多数用意して在庫管理しておく必要がなく、配管設計の自由度が向上し、一つの排水ます形状で複数の配管パターンに対応可能なため、現場での急な変更に迅速に対応できる効果がある。また、互いに同一の装着部が設けられたます本体を備えるため、パイプや排水ますの種類や形状によって補助器具の取り付けができないといった不具合が生じない。また、ます本体の内部に装着部が設けられているため、ます本体の管内に補助器具を抜き差しして脱着を行う構成に比して脱着作業が極めて簡便である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】(a)は排水ますの平面図、(b)は(a)のA−A線断面図。
【図2】(a)は継手用管材を示す外観斜視図、(b)はフィルタの取付側の先端部を示す側断面図。
【図3】フィルタの取付手順を示す説明図。
【図4】(a)は排水ますの使用状態を示す平面図、(b)はその側断面図。
【図5】他の形態の排水ますを示す側断面図。
【図6】他の形態の排水ますを示す側断面図。
【図7】他の形態のフィルタの取付構造を示す横断面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を具体化した排水ますを詳細に説明する。なお、本発明は、下記に示す実施例に限定されることはなく、適宜設計変更が可能である。
【0015】
図1a,bに示すように、排水ます1Aは、軸方向がほぼ鉛直な有底円筒状のます本体2を備えている。該ます本体2は、製造、又は加工が容易な樹脂製のものが好ましく、例えば硬質塩化ビニル樹脂製のものが強度も高く、特に好ましい。なお、ます本体2は、前記形状に限定されず、他の形状であってもよい。
【0016】
さらに、前記ます本体2の側壁には、1つの基準流出配管口5と、3つの流出入兼用配管口6〜8とが設けられている。具体的には、図1aに示すように、各配管口5〜8は、平面視十字状となるように、4方向にバランス良く配置されている。また、図1bに示すように、該複数の流出入兼用配管口6〜8の下端は、これら流出入兼用配管口6〜8同士で互いに同じ高さとなるように設定され、かつ、該ます本体2において前記基準流出配管口5の下端より高い位置となるように設定されている。
【0017】
なお、本実施例においては、図1aに示すように、前記基準流出配管口5を基準にして、時計回りに第1流出入兼用配管口6、第2流出入兼用配管口7、及び第3流出入兼用配管口8が配置されている。
【0018】
次に、各配管口5〜8の構造について詳述する。
各配管口5〜8の開口部は、図2aに示すような、継手用管材10によりそれぞれ構成されている。該継手用管材10は、図1bに示すように、ます本体2に貫通状に装着され、その装着状態において該ます本体2の外側に配置される円筒状の受口部20と、該ます本体2の内側に配置される円筒状の差口部22とを有している。また、各配管口5〜8において、少なくとも該差口部22が、互いに同形状かつ同寸法となるように設定されている。
【0019】
そして、前記配管口5〜8の該受口部20には、後述する流出配管61,62又は流入配管63等が取り付けられる。これに対し、該配管口5〜8の差口部22には、設置状況に応じて、後述する補助器具としてのオリフィス41、フィルタ42、あるいは逆流防止弁部材43のいずれかが取り付けられる。
【0020】
なお、前記オリフィス41は、水量調節の機能を有する公知のものが好適に使用可能である。また、前記フィルタ42は、ゴミ等の流出を防止する機能を有する公知のものが好適に使用可能である。該フィルタ42は、いわゆるスクリーンであってもよい。さらに、前記逆流防止弁部材43は、水流の逆流を防止する機能を有する公知のものが好適に使用可能である。このように、補助器具としてのオリフィス41、フィルタ42、及び逆流防止弁部材43は、互いに機能が異なっており、使用目的に応じて適宜選択されて使用される。
【0021】
次に、補助器具を配管口5〜8に取り付けるための構造について詳述する。なお、補助器具としてフィルタ42を例に挙げて以下説明する。
【0022】
図2aに示すように、前記継手用管材10の差口部22の外周面には、装着部30が設けられている。該装着部30は、一端が開放された平面視L字状の凹溝31によって構成され、該凹溝31は該継手用管材10の軸方向に沿った第一溝部31Aと、周方向に沿った第二溝部31Bとを備えている。該凹溝31は、差口部22の上端だけでなく、図2aでは隠れて見えないが、該差口部22外周面の下端にも設けられている。
【0023】
また、前記装着部30は、いずれの配管口5〜8においても設けられており、それぞれ共通して同じ構造とされている。すなわち、互いに同じ寸法形状の凹溝31が各差口部22の外周面の同じ位置にそれぞれ配置されている。
【0024】
一方、図2bに示すように、前記フィルタ42の取付側の筒状先端部46の内周面には、被着部50が設けられている。該被着部50は、上下一対に配置された角型の凸部51,51によって構成されている。該凸部51は、前記装着部30の凹溝31内を通過可能な寸法に設定されている。
【0025】
また、前記被着部50は、フィルタ42だけでなく、他の補助器具であるオリフィス41及び逆流防止弁部材43においても設けられており、それぞれ共通して同じ構造とされている。すなわち、筒状先端部46は互いに同じ寸法形状に設定され、かつ、互いに同じ寸法形状の凸部51が各補助器具の筒状先端部46の内周面の同じ位置に配置されている。
【0026】
次に、図3に従って、前記配管口6の装着部30に、フィルタ42の被着部50を取り付ける手順を説明する。
【0027】
まず図3aに示すように、ます本体2の内側で開口している配管口6の差口部22に、フィルタ42の筒状先端部46を対向させる。これと共に、該差口部22に形成された装着部30の凹溝31の開放された一端に、該フィルタ42の被着部50の凸部51を臨ませる。
【0028】
次に図3bに示すように、該フィルタ42の筒状先端部46を差口部22に外嵌させつつ押し込みながら、さらに該フィルタ42の凸部51を該装着部30の凹溝31内に挿入していく。具体的には、該凸部51を、第一溝部31A内の奥へ向かって移動させる。
【0029】
そして、該凸部51が該凹溝31の第一溝部31Aの最も奥に到達したところで、今度は該フィルタ42を周方向(図3において右方向)に回転させて、図3cに示すように、該凸部51を第二溝部31B内の奥側へ移動開始させる。そして、該凸部51が該凹溝31の最も奥へ到達したところで、該差口部22の装着部30と該フィルタ42の被着部50とが係止して接続され、該配管口6に該フィルタ42が取り付けられる。なお、該フィルタ42は、図3に示す取付手順と逆の手順により、配管口6から容易に離脱させることができる。
【0030】
次に、排水ます1Aの使用状態を図4に従って説明する。
【0031】
排水ます1Aにおいて、前記ます本体2の上端には、蓋12が取り付けられている。
【0032】
さらに、前記ます本体2における前記基準流出配管口5の受口部20には、最優先で雨水を排水する側溝Aに繋がる流出主配管61が接続されている。一方、差口部22には、オリフィス41が取り付けられている。かかるオリフィス41は、側溝Aヘ流出する雨水の排水量を調整する機能を有している。
【0033】
また、第一流出入兼用配管口6の受口部20には、浸透施設Bに繋がる流出副配管62が接続されている。一方、差口部22には、フィルタ42が取り付けられている。かかるフィルタ42は、浸透施設Bへゴミ等が流れ出ることを防止する機能を有している。なお、前記オリフィス41及びフィルタ42は、図3に示したものと同構成の機構によって該ます本体2の差口部22に接続されている。
【0034】
また、第二流出入兼用配管口7の受口部20には流入配管63が接続されている。一方、差口部22には、補助器具が装着されていない。
【0035】
また、第三流出入兼用配管口8の受口部20には、配管は接続されず、キャップ24が取り付けられている。また、第二流出入兼用配管口7と同様に、差口部22には補助器具が装着されていない。
【0036】
上記構成において、前記ます本体2の各配管口6〜8に接続された位置での流出副配管62、及び流入配管63の各管底は、互いに同じ高さに配置され、かつ、前記流出主配管61の管底より高い位置にそれぞれ配置されている。
【0037】
そして、上記排水ます1Aにおいて、流入配管63を介してます本体2内に雨水が流入すると、まず基準流出配管口5を介して順次側溝Aへ排水される。該基準流出配管口5には、オリフィス41が取り付けられているので、側溝Aへ排水される雨水量が適宜調整される。
【0038】
また、ゲリラ豪雨などで水量が増大し、排水ます1Aにおいて基準流出配管口5から側溝Aへ流出する雨水の量よりも、流入配管63から該ます本体2内に流入する雨水の量が多くなった際には、排出しきれない過剰な雨水がます本体2に蓄積し、ます本体2内での雨水の水位が上昇するため、順次、基準流出配管口5よりも高い位置にある第二流出入兼用配管口6を介して浸透施設Bへ排水される。
【0039】
これまでに述べた排水ます1Aは、その施工にあたり、排水先の各配置とます本体2に取り付けられた各補助器具との関係を考慮しつつ配管設計段階で排水ますを選定する、という作業が不要である。すなわち、上記した排水ます1Aのます本体2と、これに取り付けられる補助器具(本実施例においてはオリフィス41とフィルタ42を一つずつ)とを施工現場に持ち込めば、その施工現場の状況に応じてその場で配管61〜63を接続すると共に、これに合わせて補助器具(オリフィス41とフィルタ42)をます本体2の配管口5,6に取り付けて施工を完了させることができる。このように、各配管口5,6の装着部30と、補助器具(オリフィス41,フィルタ42)の被着部50との接続構造が各配管口5,6において互いに共通の構造となっているため、互いに取付位置や補助器具を容易に変更することができる。したがって、様々な組み合わせを想定した上で補助器具をあらかじめ取り付けた排水ますを多数在庫として取り置く必要がない。このため、在庫管理が極めて簡便となり、全体として手間やコストを抑えることができる。また、施工完了後であっても、補助器具は取り外し可能であるから、排水ます1A内の清掃や点検、あるいは補助器具の交換等のメンテナンスが極めて行いやすい。なお、必ずしも現場で補助器具を取り付ける必要はなく、適宜、事前に補助器具が適正位置に取り付けられた排水ますを準備しておくことも勿論できる。
【0040】
また、施工現場において、該排水ます1Aに接続される流入配管63は、配管作業に際して最も都合の良い位置の流出入兼用配管口6〜8のひとつが選択され、その流出入兼用配管口7に接続できる。さらに、前記流出副配管62は、適宜、好適な位置の流出入兼用配管口6〜8のひとつが選択され、その流出入兼用配管口6に接続できる。このように、該排水ます1Aは、流出入兼用配管口6〜8同士は互いに同じ高さに揃えられており、それぞれが流入用であるか流出用であるかを施工現場の状況に応じてその場で決定することができる。このため施工現場の配管パターンに柔軟に対応できる。したがって、上記構成により、最優先されるべき流出主配管61への排水経路を確保しつつ、流出副配管62や流入配管63の配管の自由度を高めることができる。さらに、流出入兼用配管口6〜8において補助器具の取付構造が共通であるという構成は、流入用であるか流出用であるかが規定されていない流出入兼用配管口6〜8の特性上、様々な配管設計に柔軟に対応できる点で特に有用である。
【0041】
これまでに述べた排水ます1Aは、雨水が側溝Aへ排水される構成であるが、該側溝Aに代えて、雨水が雨水本管へ排水される構成であってもよい。
【0042】
また、これまでに述べた構成に代えて、図5に示すような、流出配管64が接続される配管口9に、補助器具としての逆流防止弁部材43が取り付けられた排水ます1Bとしてもよい。
【0043】
また、これまでに述べた構成に代えて、図6に示すような、各配管口71〜73が全て同じ高さ位置に配置された排水ます1Cとしてもよい。
【0044】
また、装着部30と被着部50との脱着自在な取付構造としては、図7に示すような、補助器具(例えばフィルタ42)をます本体2に対して上下方向にスライドさせて脱着自在とした構造としてもよい。例えば、互いに対向した左右一対のガイド壁部81,81で装着部30を構成し、一方、該ガイド壁部81,81間に配置される幅広の被係止部85で被着部50を構成することができる。かかる構成は、フィルタ42の被着部50である被係止部85を、装着部30のガイド壁部81,81の上端開口から挿入して下降させることで、被着部50を装着部30に係止して接続することができる。一方、逆の操作により、該フィルタ42を配管口6の開口部から容易に取り外すことができる。
【0045】
さらに、装着部30と被着部50との脱着自在な取付構造としては、ねじ固定による構造としてもよい。例えば、継手用管材10の差口部22の外周面と、補助器具の筒状先端部46の内周面とに、それぞれねじ溝を形成して互いに螺合可能とした構成が挙げられる。また、これまでに述べた取付構造に限定されず、公知の構造であればあらゆる取付構造が提案可能である。
【0046】
また、排水ます1A〜1Cにおいて、流出入兼用配管口6〜8の配設数は適宜変更可能である。仮に使用しない流出入兼用配管口6〜8がある場合、それにキャップ等が適宜装着される。また、排水ます1A〜1Cに対して一つの補助器具が取り付けられてもよいし、複数取り付けられてもよい。
【0047】
また、上記補助器具としては、上記した構成の他に、防臭エルボ、オーバーフローエルボ、又は流入方向調整部材等の、排水ます1A〜1C内に設けられる公知の機能部材であっても勿論よい。
【符号の説明】
【0048】
1A〜1C 排水ます
2 ます本体
5 基準流出配管口
6,7,8 流出入兼用配管口
30 装着部
41 オリフィス(補助器具)
42 フィルタ(補助器具)
43 逆流防止弁部材(補助器具)
50 被着部
61 流出主配管(流出配管)
62 流出副配管(流出配管)
63 流入配管


【特許請求の範囲】
【請求項1】
有底筒状のます本体を備え、該ます本体の側壁には、流出配管または流入配管が接続される配管口が複数設けられており、該ます本体の内側に開口した各配管口の開口部には、それぞれ互いに機能が異なる複数の補助器具のうち少なくともいずれかが脱着自在に取り付けられる排水ますであって、
前記ます本体の内側に開口した各配管口の開口部には、互いに同構造の装着部が設けられ、
一方、各補助器具には、互いに同構造の被着部がそれぞれ設けられており、
前記装着部と前記被着部とが脱着自在に接続されることで、前記ます本体の内側に開口した各配管口の開口部に前記補助器具が脱着自在に取り付けられる
ことを特徴とする排水ます。
【請求項2】
脱着自在に取り付けられた補助器具が2以上であって、各補助器具の機能が互いに異なっている請求項1に記載の排水ます。
【請求項3】
前記配管口には、少なくとも一つの流入配管が接続され、かつ複数の流出配管が接続され、
さらに、該流出配管が接続された配管口のうち、流出主配管が接続される配管口を基準流出配管口とし、
かつ、該流出主配管とは異なる流出副配管、及び前記流入配管がそれぞれ接続可能な配管口を流出入兼用配管口とし、
該複数の流出入兼用配管口の下端が、互いに同じ高さに設定されていると共に、前記ます本体において前記基準流出配管口の下端より高い位置にそれぞれ設定されていることで、該流出入兼用配管口に接続された位置における流出副配管、及び流入配管の各管底が、互いに同じ高さに配置され、かつ、該基準流出配管口に接続された位置における流出主配管の管底より高い位置にそれぞれ配置される請求項1又は請求項2に記載の排水ます。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−96179(P2013−96179A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−241743(P2011−241743)
【出願日】平成23年11月2日(2011.11.2)
【出願人】(000000505)アロン化成株式会社 (317)
【Fターム(参考)】