説明

携帯端末用ホルダ

【課題】携帯端末の周囲温度が携帯端末の使用に適した温度範囲から外れることによる携帯端末の故障等の問題の発生を防止しながら、車内にて携帯端末を適切に使用すること。
【解決手段】車内1に設置されて携帯端末2を保持自在な保持部3と、その保持部3に保持された携帯端末2の充電を行う充電手段と、保持部3に保持された携帯端末2の周囲温度を検出する温度センサ5と、その温度センサ5の検出温度に基づいて携帯端末2の周囲温度が携帯端末2の使用に適している否かを判別する判別手段と、その判別手段の判別結果を通知する通知手段11とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車内に設置されて携帯端末を保持自在な保持部を備えた携帯端末用ホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような携帯端末用ホルダは、例えば、自動車等の車内にて用いられるものであり、保持部に加え、保持部に保持された携帯端末の充電を行う充電手段を備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。さらに、特許文献1に記載のホルダでは、保持部に保持させた状態で携帯端末を、FM送信機として利用できるようになっている
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−168273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
iPhone(登録商標)、Android(登録商標)、及び、WebOSプラットフォーム等のスマートフォン、及び、その他各種の携帯端末は、通常、人が手にとって使用する。その為に、携帯端末が過酷な環境で使用されることは想定されておらず、携帯端末の使用に適した温度範囲(例えば、5〜35℃)が設定されている機種が多い。しかしながら、例えば、真夏等では車内温度は大きく上昇し、真冬等では車内温度はかなり低下することから、車内温度変化の範囲は広い。その為、車内温度が携帯端末の使用に適した温度範囲から外れる場合もあり、車内にて携帯端末を使用することで携帯端末の故障等の問題を生じる可能性がある。
【0005】
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、車内にて携帯端末を使用するに当たり、携帯端末の故障等の問題の発生を防止しながら、携帯端末を適切に使用することができる携帯端末用ホルダを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために、本発明に係る携帯端末用ホルダの特徴構成は、車内に設置されて携帯端末を保持自在な保持部と、その保持部に保持された前記携帯端末の充電を行う充電手段と、前記保持部に保持された前記携帯端末の周囲温度を検出する温度センサと、その温度センサの検出温度に基づいて前記携帯端末の周囲温度が前記携帯端末の使用に適している否かを判別する判別手段と、その判別手段の判別結果を通知する通知手段とを備えている点にある。
【0007】
本特徴構成によれば、車内温度の変化に伴って携帯端末の周囲温度が携帯端末の使用に適した温度範囲から外れている場合には、判別手段が携帯端末の周囲温度が携帯端末の使用に適していないと判別して、その判別手段の判別結果が通知手段により通知される。これにより、使用者は、通知手段の通知によって携帯端末の周囲温度が携帯端末の使用に適した温度範囲から外れていることを認識することができるので、例えば、携帯端末を保持部から取り外して充電等の携帯端末の使用を中止することができる。したがって、車内にて携帯端末を使用するに当たり、携帯端末の故障等の問題の発生を防止しながら、携帯端末を適切に使用することができる。
【0008】
本発明に係る携帯端末用ホルダの更なる特徴構成は、前記通知手段は、前記判別手段の判別結果を表示する表示手段、及び、前記判別手段の判別結果を前記保持部に保持された前記携帯端末に通信する通信手段の一方又は両方にて構成されている点にある。
【0009】
本特徴構成によれば、表示手段が判別手段の判別結果を表示することで、使用者は判別手段の判別結果を適切に認識することができる。また、通信手段が判別手段の判別結果を携帯端末に通信することで、携帯端末に元々備えられている音声通知や表示等の機能を用いて、使用者に判別手段の判別結果を通知することができる。このように、通知手段を表示手段及び通信手段の一方又は両方にて構成することで、使用者への通知を適切に行うことができる。
【0010】
本発明に係る携帯端末用ホルダの更なる特徴構成は、前記保持部は、車内のダッシュボードの上部に設置され、前記温度センサは、前記保持部において直射日光が当たる部位に設置されている点にある。
【0011】
本特徴構成によれば、保持部は、車内のダッシュボードの上部に設置されているので、その保持部に保持されている携帯端末を運転座席に座っている運転者が認識できる位置に保持させることができる。そして、温度センサが、その保持部において直射日光が当たる部位に設置されているので、保持部に保持されている携帯端末の周囲温度として、直射日光によって高温側となる温度を検出することができる。これにより、携帯端末の周囲温度が携帯端末の使用に適する温度よりも上昇していることを適切に捉えることができ、車内温度が上昇し過ぎることによる携帯端末の故障の発生を確実に防止することができる。
【0012】
本発明に係る携帯端末用ホルダの更なる特徴構成は、前記保持部に前記携帯端末が保持されていない場合に、前記温度センサによる温度検出を停止し、前記保持部に前記携帯端末が保持されたことを検出した場合に、前記温度センサによる温度検出を開始させる温度検出制御手段を備えている点にある。
【0013】
本特徴構成によれば、温度センサによる温度検出を常時行うのではなく、温度検出制御手段が、保持部に携帯端末が保持されている場合のみ、温度センサ等に電力供給を行って温度検出を行うことができる。これにより、保持部に携帯端末が保持されていない場合に、温度センサによる温度検出を無駄に行うことがなく、消費電力を抑えて省電力化を図りながら、温度センサによる温度検出を適切なタイミングにて行うことができる。
【0014】
本発明に係る携帯端末用ホルダの更なる特徴構成は、前記判別手段は、前記温度センサの検出温度に基づいて、前記保持部に保持された前記携帯端末の周囲温度が上昇傾向又は下降傾向にあるのか否かを判別して、その後、前記保持部に保持された前記携帯端末の周囲温度が前記携帯端末の使用に適している使用許容設定温度範囲外となるか否かを推測するように構成され、前記通知手段は、その判別手段の推測結果を通知するように構成されている点にある。
【0015】
本特徴構成によれば、判別手段が、携帯端末の周囲温度が使用許容設定温度範囲外となる前に、携帯端末の周囲温度が使用許容設定温度範囲外となるか否かを推測して、その判別手段の推測結果が通知手段によって通知される。これにより、携帯端末の周囲温度が使用許容設定温度範囲外となる前から、使用者は、このまま携帯端末の使用を継続すると、携帯端末の周囲温度が使用許容設定温度範囲外となる可能性があることを認識することができる。したがって、携帯端末を保持部から取り外して携帯端末の使用を中止する処置等をいち早く行うことができ、携帯端末の故障をより確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】保持部に携帯端末が保持された状態での携帯端末用ホルダの概略図
【図2】携帯端末用ホルダのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明に係る携帯端末用ホルダの実施形態を図面に基づいて説明する。
この携帯端末用ホルダ100は、図1及び図2に示すように、自動車の車内1において用いられるものであり、車内1に設置されて携帯端末2を保持自在な保持部3と、その保持部3に保持された携帯端末2の充電を行う充電手段4とを備えている。図1は、車内1に設置された保持部3に携帯端末2が保持された状態での携帯端末用ホルダ100の概略図である。図2は、携帯端末用ホルダ100のブロック図である。
【0018】
携帯端末用ホルダ100は、保持部3及び充電手段4に加えて、保持部3に保持された携帯端末2の周囲温度を検出する温度センサ5と、その温度センサ5の検出温度に基づいて携帯端末2の周囲温度が携帯端末2の使用に適している否かを判別する判別手段6と、その判別手段6の判別結果を通知する通知手段7とを備えている。ここで、この実施形態では、携帯端末2として、iPhone(登録商標)、Android(登録商標)、及び、WebOSプラットフォーム等のスマートフォンを用いている。
【0019】
図1に示すように、保持部3は、フロントガラス8の下方側に位置する車内1のダッシュボード9の上部に設置されている。そして、保持部3は、保持された携帯端末2の表示画面が運転席に座っている運転者の方を向く姿勢にて、携帯端末2を保持自在に構成されている。
【0020】
保持部3は、基台部3aと、その基台部3aの後端部から上方側に延びるように立設された延設壁部3bと、その延設壁部3bの上端部に設けられた庇部3cとを備えている。基台部3aは、その後端部に対して携帯端末2の下端部を差し込み自在に構成されている。延設壁部3bは、その左右両端部が前方側に折り曲げられて延びる折り曲げ部位3dを備えており、その左右一対の折り曲げ部位3dの間に携帯端末2を挿脱自在に構成されている。そして、左右一対の折り曲げ部位3dの間に携帯端末2を挿入した状態で、左右一対の折り曲げ部位3dが携帯端末2の横側部に当接して、携帯端末2を安定した姿勢で保持している。庇部3cは、延設壁部3bの上端部から前方側に延びるように備えられており、保持部3に保持された携帯端末2に直射日光(図中白抜き矢印参照)が当たるのを防止している。
【0021】
温度センサ5は、保持部3における庇部3cの上端部に設置されており、保持部3において直射日光(図中白抜き矢印参照)が当たる部位に設置されている。これにより、温度センサ5は、保持部3に保持された携帯端末2の周囲温度のうち高温側となる温度を検出している。そして、温度センサ5による温度検出については常時行うようにしている。
【0022】
図2に示すように、充電手段4は、シガレットライター用の電源やその他用途の電源等の外部電源10から給電される電力を、給電回路及び図外のコネクタ等を介して、保持部3に保持された携帯端末2に給電して充電を行っている。例えば、携帯端末2を保持部3に保持させることで、携帯端末2の下部と充電手段4の給電回路とが図外のコネクタにより接続されるようになっている。ちなみに、携帯端末2に充電を行う場合には、外部電源10から給電される電力を、電圧変換装置により所望の電圧に変換して携帯端末2に給電している。
【0023】
判別手段6は、温度センサ5の検出温度が携帯端末2の使用に適している使用許容設定温度範囲(例えば、5〜35℃)外であるか否かを判別している。そして、通知手段7として、判別手段6の判別結果を表示する表示手段11と、判別手段6の判別結果を保持部3に保持された携帯端末2に通信する通信手段12とが備えられている。ここで、使用許容設定温度範囲については、適宜変更設定することができる。例えば、携帯端末2の機種によってその使用に適した温度範囲が異なる場合には、機種を選択することで、その選択された機種の使用に適した使用許容設定温度範囲を設定することができる。
【0024】
図1に示すように、表示手段11は、例えば、LED等の赤色の表示ランプであり、保持部3の基台部3aの前方側に設置されている。表示手段11は、温度センサ5の検出温度が携帯端末2の使用に適している使用許容設定温度範囲(例えば、5〜35℃)外である場合に、表示ランプが点滅或いは点灯する。
通信手段12は、Bluetooth(登録商標)やWi−Fi(登録商標)等による無線通信、或いは、有線通信により、携帯端末用ホルダ100から保持部3に保持された携帯端末2に判別手段6の判別結果についての情報を通信している。この場合には、例えば、携帯端末2がその判別結果についての情報を受信することで、その判別結果を音声による通知や表示画面への表示等を行い、使用者に判別結果を通知している。
【0025】
上述の如く、判別手段6は、温度センサ5の検出温度が使用許容設定温度範囲(例えば、5〜35℃)外であるか否かを判別している。これに加えて、判別手段6は、温度センサ5の検出温度が使用許容設定温度範囲外となる前に、温度センサ5の検出温度が使用許容設定温度範囲外となるか否かを推測するように構成されている。つまり、判別手段6は、温度センサ5の検出温度に基づいて、保持部3に保持された携帯端末2の周囲温度が上昇傾向又は下降傾向にあるのか否かを判別して、その後、温度センサ5の検出温度が使用許容設定温度範囲外となるか否かを推測している。
【0026】
このようにして、判別手段6は、温度センサ5の検出温度に基づいて携帯端末2の周囲温度が携帯端末2の使用に適しているか否かの判別として、温度センサ5の検出温度が使用許容設定温度範囲外となる前に、温度センサ5の検出温度が使用許容設定温度範囲外となるか否かを推測を行うことに加えて、実際に温度センサ5の検出温度が使用許容設定温度範囲外となっているか否かの判別を行っている。
【0027】
ここで、温度センサ5による温度検出については、設定周期で繰り返し行っており、例えば、判別手段6は、今回の温度センサ5の検出温度が前回の温度センサ5の検出温度よりも上昇している状態が設定回数以上連続して継続している場合に、保持部3に保持された携帯端末2の周囲温度が上昇傾向であると判別することができる。そして、判別手段6は、例えば、上昇傾向であると判別された複数の温度センサ5の検出温度を結ぶ近似直線を求め、その近似直線と使用許容設定温度範囲の上限温度とを比較することで、現時点から設定時間経過するまでに、温度センサ5の検出温度が使用許容設定温度範囲よりも上昇するか否かを推測することができる。また、下降傾向であるか否かの判別、及び、温度センサ5の検出温度が使用許容設定温度範囲よりも下降するか否かの推測については、上述の上昇傾向の場合と同様にして行うことができる。
【0028】
このようにして、判別手段6が、保持部3に保持された携帯端末2の周囲温度が使用許容設定温度範囲外になるか否かを推定するので、通知手段7は、その判別手段6の推定結果を通知するようにしている。例えば、表示手段11では、判別手段6が保持部3に保持された携帯端末2の周囲温度が使用許容設定温度範囲外になると推定すると、表示ランプを点灯させる。そして、判別手段6が温度センサ5の検出温度が使用許容設定温度範囲外であると判別すると、表示手段11では表示ランプを点滅させる。このように、表示手段11は、判別手段6の推定結果を表示する場合と判別手段6の判別結果を表示する場合とでその表示形態を異ならせて、どちらの場合を表示しているのかを使用者が把握できるようにしている。また、通信手段12では、上述と同様に、無線通信、或いは、有線通信により、携帯端末用ホルダ100から保持部3に保持された携帯端末2に判別手段6の推定結果についての情報を通信している。この場合には、例えば、携帯端末2がその推定結果についての情報を受信することで、その推定結果を音声による通知や表示画面への表示等を行い、使用者に推定結果を通知している。
【0029】
また、例えば、判別手段6が携帯端末2の周囲温度が使用許容設定温度範囲外になると推定した場合に、判別手段6が携帯端末2の周囲温度が使用許容設定温度範囲外に達するタイミングをも推測することもできる。この場合には、通知手段7が、その判別手段6にて推測されたタイミングをも通知することで、使用者は、どのタイミングまで使用を継続できるかを把握することができる。更に、例えば、充電手段4にて充電している場合には、通信手段12によって判別手段6にて推測されたタイミングの情報を携帯端末2に通信して、携帯端末2の充電が完了するタイミングと判別手段6にて推測されたタイミングとを比較することで、携帯端末2の充電が完了可能か否かをも通知することができる。
【0030】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、判別手段6が、温度センサ5の検出温度が使用許容設定温度範囲外となる前に、温度センサ5の検出温度が使用許容設定温度範囲外となるか否かを推測することに加え、実際に温度センサ5の検出温度が使用許容設定温度範囲外となっているか否かの判別を行うようにしている。これに代えて、判別手段6は、温度センサ5の検出温度が使用許容設定温度範囲外となる前に、温度センサ5の検出温度が使用許容設定温度範囲外となるか否かを推測するだけでもよい。この場合、通知手段7は、判別手段6の推定結果のみ通知することになる。又は、判別手段6は、実際に温度センサ5の検出温度が使用許容設定温度範囲外となっているか否かの判別を行うだけでもよい。この場合、通知手段7は、判別手段6の判別結果のみ通知することになる。
【0031】
(2)上記実施形態では、通知手段7として、表示手段11と通信手段12の両者を備えている。これに代えて、通知手段7として表示手段11のみを備える、又は、通知手段7として通信手段12のみを備えることもできる。
【0032】
(3)上記実施形態では、温度センサ5を1つ備えているが、複数の温度センサを備えることもできる。この場合、例えば、判別手段6は、複数の温度センサ5の検出温度のうち、最も高温の検出温度及び最も低温の検出温度を用いて、温度センサ5の検出温度が使用許容設定温度範囲外となるか否かの推測、及び、実際に温度センサ5の検出温度が使用許容設定温度範囲外となっているか否かの判別を行うことができる。
【0033】
(4)上記実施形態では、保持部3について、延設壁部3bにて携帯端末2の後面部を覆う状態で保持している。これに代えて、延設壁部3bの中央部等に開口部を備え、携帯端末2の後面部等に車内に通風される空調空気を当たり易くすることもできる。また、保持部3の形状や携帯端末2を保持する姿勢等については、適宜変更が可能である。
【0034】
(5)上記実施形態では、温度センサ5の設置位置について、保持部3における庇部3cの上部に設置している。これに代えて、保持部3における延設壁部3bの背面部等、直射日光の当たる他の部位に温度センサ5を設置することもできる。
【0035】
(6)上記実施形態では、温度センサ5による温度検出を常時行うようにしている。これに代えて、図2中点線で示すように、温度センサ5による温度検出の開始及び停止を制御する温度検出制御手段13を備えて、温度センサ5による温度検出を断続的に行うこともできる。この温度検出制御手段13は、保持部3に携帯端末2が保持されていない場合に、温度センサ5による温度検出を停止し、保持部3に携帯端末2が保持されたことを検出した場合に、温度センサ5による温度検出を開始する。これにより、携帯端末2が保持部3に保持されたときのみ温度センサ5等に電力供給して温度検出を行い、無駄な電力消費を抑制して省電力化を図ることができる。
【0036】
ここで、保持部3に携帯端末2が保持されたことの検出については、例えば、充電手段4により携帯端末2への給電が開始されたことを検出することで行うことができる。そして、保持部3から携帯端末2が外されると、充電手段4による携帯端末2への給電が停止されるので、その給電停止を検出することで、温度センサ5による温度検出を停止することができる。また、例えば、保持部3の基台部3aに携帯端末2が差し込まれるとON操作されるスイッチを備えておき、そのスイッチがON操作されたことを検出することでも、保持部3に携帯端末2が保持されたことの検出を行うことができる。この場合には、保持部3から携帯端末2が外されて、スイッチがOFF操作されたことを検出することで、温度センサ5による温度検出を停止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、車内に設置されて携帯端末を保持自在な保持部を備え、携帯端末の周囲温度が携帯端末の使用に適した温度範囲から外れることによる携帯端末の故障等の問題の発生を防止しながら、車内にて携帯端末を適切に使用することができる各種の携帯端末用ホルダに適応可能である。
【符号の説明】
【0038】
2 携帯端末
3 保持部
4 充電手段
5 温度センサ
6 判別手段
7 通知手段
11 表示手段
12 通信手段
13 温度検出制御手段
100 携帯端末用ホルダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車内に設置されて携帯端末を保持自在な保持部と、その保持部に保持された前記携帯端末の充電を行う充電手段と、前記保持部に保持された前記携帯端末の周囲温度を検出する温度センサと、その温度センサの検出温度に基づいて前記携帯端末の周囲温度が前記携帯端末の使用に適している否かを判別する判別手段と、その判別手段の判別結果を通知する通知手段とを備えている携帯端末用ホルダ。
【請求項2】
前記通知手段は、前記判別手段の判別結果を表示する表示手段、及び、前記判別手段の判別結果を前記保持部に保持された前記携帯端末に通信する通信手段の一方又は両方にて構成されている請求項1に記載の携帯端末用ホルダ。
【請求項3】
前記保持部は、車内のダッシュボードの上部に設置され、前記温度センサは、前記保持部において直射日光が当たる部位に設置されている請求項1又は2に記載の携帯端末用ホルダ。
【請求項4】
前記保持部に前記携帯端末が保持されていない場合に、前記温度センサによる温度検出を停止し、前記保持部に前記携帯端末が保持されたことを検出した場合に、前記温度センサによる温度検出を開始させる温度検出制御手段を備えている請求項1〜3の何れか1項に記載の携帯端末用ホルダ。
【請求項5】
前記判別手段は、前記温度センサの検出温度に基づいて、前記保持部に保持された前記携帯端末の周囲温度が上昇傾向又は下降傾向にあるのか否かを判別して、その後、前記保持部に保持された前記携帯端末の周囲温度が前記携帯端末の使用に適している使用許容設定温度範囲外となるか否かを推測するように構成され、前記通知手段は、その判別手段の推測結果を通知するように構成されている請求項1〜4の何れか1項に記載の携帯端末用ホルダ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−106192(P2013−106192A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−248800(P2011−248800)
【出願日】平成23年11月14日(2011.11.14)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【Fターム(参考)】