説明

摩擦クリートとレセプタクルとを相互接続するための方法および装置

薄い靴取り付けレセプタクルが、浅いレセプタクルキャビティに受け入れられる薄いクリート取り付けフランジからもたらされる。クリートとレセプタクルとの間の角度のある界面は、摩擦フィット係合を提供して、クリートとレセプタクルとの想定外の解離を最小にする。キャビティの内側あるいは外側に生じる回転係合は、想定外のクリートの回転をさらに防ぐ。複数の位置決め的に同期される角度ストップは、レセプタクル中のクリートの最終の角度配向を正確に画定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の参照)
この出願は、「Low Profile Cleat and Receptacle Assembly and Attachment Method」と題する、2009年4月10日に出願された米国仮特許出願番号第61/168,245号の優先権を主張するものである。仮特許出願おける開示は、その全体が参照により援用されている。
【0002】
(技術分野)
本発明は、運動靴のための摩擦クリートとクリートレセプタクルとを相互接続する改良された方法および装置に属する。本明細書に開示されている好ましい実施形態は、第1にゴルフシューズに使用されるが、相互接続の方法および構造は、靴に選択的に取り付け可能な摩擦クリートを利用する任意の靴への応用を有することが理解されるべきである。
【背景技術】
【0003】
(用語定義)
他に述べられない限り、あるいは文脈的に明白でない限り、本明細書では以下のように使用される。
【0004】
用語「上側の」、「最上部の」、「下側の」、「底(底部)の」、「縦の(垂直の)」、「横の(水平の)」等は、地面にある靴のソールに取り付けられる場合、クリートおよびレセプタクルの配向を参照するために便宜的に使用され、記述され請求される構造を限定することは意図されていない。
【0005】
用語「軸の」、「軸に」、「長手方向の」、「長手方向に」等は、クリートがレセプタクルにおいてその周りに回転され、実質的に靴のソールに垂直である該軸に平行に延びる方向をいう。
【0006】
用語「半径方向の」、「半径方向に」、「横に」、「横方向に」等は、クリート回転軸から垂直に延び、靴のソールに対して実質的に平行である方向をいう。
【0007】
用語「角度」、「角の」、「回転的に」等は、他に宣言されない限り、クリート回転軸の周りの回転方向をいう。
【0008】
用語「取り付ける」、「取り付け具」等は、レセプタクルに対するクリートの想定外の軸方向の変位を防ぐ、クリートとレセプタクルの間の長手方向の係合に関する。
【0009】
用語「係止する」、「係止(の)」等は、取り付けられたクリートとレセプタクルの間の想定外の回転運動を防ぐことに関する。
【0010】
(従来技術)
レセプタクル摩擦クリートは、靴の外側ソールに埋め込まれたレセプタクルに取り付けて係止するように設計される。一般には、取り付け具は、ねじの切られたステムによってもたらされ、ねじの切られたステムは、上面からクリートハブを延ばし、靴取り付けレセプタクルにおいて対応するねじの切られたソケットを係合する。係合されたねじ面は、ステムとソケットとの間の長手方向の運動を防ぐことによって、取り付け具を提供する。そのような構成の例は、特許文献1(Erich)、特許文献2(Kelly)、特許文献3(McMullin)、特許文献4(Kelly等)、特許文献5(McMullin)、特許文献6(Kelly等)および特許文献7(Kelly等)に見出され得る。そのような構成に使用できる他のクリートの例は、特許文献8(McMullin)、特許文献9(Terashima)、特許文献10(McMullin)に見出され得る。これらの特許のすべてにおける全体の開示は、この参照により本明細書に援用されている。上述の特許に開示された相互接続構成において使用されるレセプタクルは、長手方向の空間を適応させるために、必然的に比較的大きな長手方向(つまり、縦方向)の輪郭を有する。この空間は、(a)レセプタクルとクリートステムとの間のねじの切られた係合、および、(b)ステムがさらにソケットの中に回転されるとき、徐々に係合し、これらの2つの構成部品間の相互接続の想定外の緩みを防ぐ、レセプタクルとクリートステムの上に提供される係止構成部品、のために必要である。一般的に、これらの構成におけるレセプタクルは、6mmあるいはそれより大きいオーダの長手方向の寸法を有する。レセプタクルのこの寸法は、レセプタクルが埋め込まれる靴の外側ソールの最小の厚さを示す。レセプタクルは、薄くてより低コストの外側ソールを可能にするために、また、多くのゴルファーの地形に対する感触を改善するために、彼らは薄い外側ソールを望むので、長さが短いことが望ましい。
【0011】
ソケットに対するクリートステムの想定外の回転を防ぐために、特許文献2、特許文献4、特許文献6、特許文献7に開示されているような係止構成を提供することが公知である。これらの係止構成は、一般に、レセプタクル上のソケット外装から半径方向に突き出る歯を含み、該歯は、ねじの切られたステムに間隔をおいた関係で、クリートハブから長手方向に突き出るステム、係止ポスト、あるいは同様なものの軸方向の挿入の関数として、増加的に係合する。
【0012】
特許文献11(Savoice)に示された取り付け構成は、クリートおよびレセプタクルを取り付ける代わりに、ねじの切られたステムを使用し、対応して係合のためのねじの切られたソケットを係合することによって、その遠位端において3つの半径方向に延びる保持部材を有するポストを有する。保持部材は、保持器につり合う輪郭を付けられた開口部を通って、レセプタクルキャビティ端壁において軸方向に受けられ、キャビティの中で、角度の位置に輪郭を付けられた開口部を過ぎて回転させられ、該開口部においてキャビティ端壁は保持部材の長手方向の運動を防ぐ。保持部材の半径方向の端におけるキャビティ内の係止機構は、係合されて、保持部材の想定外の回転運動を最小にする。キャビティ内の保持を最大にするために、保持器部材は、それらの長手方向寸法において比較的厚く、ストレスが加わった場合に保持部材の歪みを最小にする。この構成の商業的な実施形態は、Q−LOKの商標の下に販売されており、それらの最も厚い部分において、約3mmの縦の厚さの保持部材を有する。レセプタクルキャビティは、十分に深くて保持部材を受け入れなければならなく、一般には全体のレセプタクルの長手方向寸法は少なくとも6mmであることが必要とされる。上に注解したように、レセプタクルのこの寸法は、靴の外側ソールの最小の厚さを示し、そこでは、レセプタクルが埋め込まれており、外側ソールが薄いことを可能にするために、レセプタクルは長さにおいて薄く作られなければならなく、それによって、より低コストにして製造し、ゴルファーに地形に対するより良い感触を提供する。
【0013】
前述のSavoie特許に開示されている取り付け構造に対する係止構成の信頼性は、望まれるべき何かを残している。特に、ポストおよび保持部材は、比較的硬い単一式構造であり、保持部材の外側周囲は、キャビティの周囲に対して、同一の高さである。結果として、使用中に横方向の力が、キャビティ壁を通って単一式ポストおよび保持部材に直接的に印加され、その単一式構造に衝撃を与え、単一式構造を緩める傾向にあり、単一式構造をその係止構造からキャビティ内で変位させ、キャビティ内で回転することを可能にする。
【0014】
他の従来技術の係止構成において、レセプタクルに対するクリートの回転的に係止される位置は、製造許容誤差あるいは設計の固有の特徴に依存して、不正確なことがあり得る。クリートおよびレセプタクルの係止構造が、正確さと、レセプタクルに対するクリートの望ましい回転的配向における信頼可能な係止とを提供することを保証することが望ましい。
【0015】
標準ねじを使用して、靴のソールにおいてレセプタクルに取り付けられた初期のゴルフクリートは、レセプタクル内のクリートを外側ソールに対して固定するために10回にものぼる360°回転を必要とするソケットにおいて、ステム上にねじを切る。係止する試みは、クリートハブの最上部を外側ソールの外面に対して圧縮して、摩擦フィットをもたらすことを含んだ。しかしながら、実際の使用において、この摩擦フィットはクリートが、徐々にそれ自体を後退して出すことを防げなかった。さらに、ステムが必要以上にねじ切られたことを、クリートの装着者に警告する具体的な停止点がなかった。つまり、「ストップ」がなく、可視の、可聴のあるいは触覚の、完全な挿入が達成されたことの指標がなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】米国特許第5,036,606号明細書
【特許文献2】米国特許第6,272,774号明細書
【特許文献3】米国特許第6,305,104号明細書
【特許文献4】米国特許第6,823,613号明細書
【特許文献5】米国特許第6,834,446号明細書
【特許文献6】米国特許第7,107,708号明細書
【特許文献7】米国特許第7,137,213号明細書
【特許文献8】米国特許第6,305,104号明細書
【特許文献9】米国特許第6,675,505号明細書
【特許文献10】米国特許第7,040,043号明細書
【特許文献11】米国特許第5,768,809号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
(発明の概要と目的)
従って、上記に照らして、また、本発明が完全に記述される場合に明らかになる他の理由のために、改良された取り付け具、係止方法、ならびに摩擦クリートと靴取り付けレセプタクルとの間の装置を提供することが、本発明の1つの目的である。
【0018】
運動靴に使用する、改良されたクリートおよびそのクリートのためのレセプタクルを提供し、該組み合わせを採用する運動靴を提供することが、本発明の別の目的である。
【0019】
本発明のさらなる目的は、運動靴のための改良された摩擦クリートを提供することである。
【0020】
本発明のなおもさらなる目的は、運動靴に取り付けられ摩擦クリートを受け入れるように適合される改良されたレセプタクルを提供することである。
【0021】
本発明の他の目的は、組み合わせにおいて、摩擦要素を受け入れるための改良されたレセプタクルと組み合わせた運動靴を提供することである。
【0022】
単独であるいは組み合わせにおいて、クリートおよびレセプタクルの長手方向の輪郭の最小化を可能にするように構成される、クリートとレセプタクルとの間の取り付け構成を提供することが、また、本発明の目的である。
【0023】
本発明の別の目的は、単独であるいは組み合わせにおいて、クリートおよびレセプタクルの長手方向の輪郭の最小化を可能にするように構成されるクリートとレセプタクルとの間の係止構成を提供することである。
【0024】
摩擦クリートとレセプタクルとの間の、取り付け具と係止装置と方法とを提供することが、本発明の別の目的であり、レセプタクルの長手方向の寸法が最小化され得る。
【0025】
クリートとレセプタクルとの間の、複数の位置決め的に同期された係止装置および方法を提供し、クリートの所定の回転位置における確かな係止を保証することが、本発明の別の目的である。
【0026】
本発明のさらなる目的は、クリートがレセプタクル内の所望の位置に挿入されると、クリートとレセプタクルとの間の係止装置および方法を提供し、クリートの装着者に確かな人間的に知覚可能なフィードバックを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0027】
前述の目的は、個別にあるいは組み合わせにおいて達成される。本明細書に添付される特許請求の範囲によって明白に必要とされない限り、本発明が、組み合わされるべき該目的のうちの2つ以上を必要とすると解釈されることは意図されていない。
【0028】
上記の目的を心に留めて、本発明の1つの局面によると、レセプタクルは5mm以下の全高を有して、好ましくは約3mmあるいは4mmの全高を有して提供される。本発明の1つの実施形態において、摩擦クリートのための取り付け構造は、クリート取り付け軸の周りに集中してクリートハブから上方に突き出る接続ステムと、ステムの遠位端から半径方向に延びる、第1および第2の180°離れた比較的薄い取り付けフランジとを含む。レセプタクルのキャビティあるいはソケットは、遠位端壁を有する基部から下方に突き出る、中空の概して円筒形のボスによって、レセプタクル取り付け軸の周りに集中的に画定され、遠位端壁は、同軸配向のクリートおよびレセプタクル取り付け軸との挿入角の配向においてクリートステムがキャビティの中に挿入されると、クリート取り付けフランジの通過を可能にするように輪郭が付けられるアパーチャを有する。各取り付けフランジの底面およびボスの遠位端壁の内面のそれぞれの区画は、取り付け軸の周りの、キャビティ中のフランジの回転に応答して、フランジとキャビティの近位端壁および遠位端壁との間に、増加的に強くなる摩擦あるいは干渉フィットが生成されるように、取り付け軸の周りに、対応して円弧状に斜面が形成されるか、あるいは傾斜される。回転が続くと、各フランジは、レセプタクルに対するクリートの最終の角度のあるいは回転の配向を画定するキャビティ中のそれぞれの回転ストップ部材に接触し、その位置において、クリートは、本明細書に記述される方法によって、レセプタクル中に係止される。フランジとキャビティの端壁との間の干渉フィットは、フランジの想定外の回転に対抗し、それ故、第1の係止機能をレセプタクル中のクリートに提供する。
【0029】
さらなる係止が、レセプタクルキャビティから半径方向外側に向かってもたらされる。具体的には、角度的には180°離れた2つのクリート係止構造が、ステムから半径方向に離れ、取り付けフランジの間に角度的に挟みこまれた位置において、クリートハブから上方に突き出る。各クリート係止構造の半径方向内側に面する面は、2つの凹状のくぼみによって離れた、3つの角度的には連続した凸状のリッジを有する。リッジおよびくぼみは、クリート係止構造の縦の高さあるいは長さを軸方向に延ばす。角度的にまた180°離れた2つのレセプタクル係止クラスタが、遠位端壁における輪郭付けられた開口部の間に角度的に挟み込まれて、円筒状のボスの外壁上に円周方向に延びている。各レセプタクル係止クラスタの半径方向外側に向かって面する面は、4つの係止歯によって境界を定められた、3つの角度的に連続した凹状のくぼみを有する。これらの歯およびくぼみは、レセプタクルボスの外面の全体の縦の高さあるいは長さを軸方向に延ばす。係止構造および係止クラスタは、これらのリッジおよび歯が角度的に整列された場合、各クリート係止構造のリッジが、対応するレセプタクル係止クラスタの歯と半径方向に干渉するように、大きさが決められ配向されている。同様に、係止構造あるいは係止クラスタのリッジあるいは歯が、対応する係止クラスタあるいは係止構造のくぼみと角度的に整列されると、隣接する干渉リッジあるいは歯によって、クリートの想定外の回転が制限されるように、リッジあるいは歯は整列されたくぼみの中に延びる。
【0030】
各クリート係止構造の上面は、角度位置の関数として、ハブに向かって下方に斜面が形成されて、取り付け軸の周りに湾曲する、上方向に面する円弧状の傾斜面を画定する。クリートステムが、クリートのインストールの間にレセプタクルソケットの中で回転されるとき、クリート係止構造の最上部区分の傾斜区画は、レセプタクルの円弧状の面区分に対して徐々に圧縮され、レセプタクル中のクリートの力フィットの締め付けをもたらす。
【0031】
クリートハブの上面は、180°だけ互いに離され、ステムとそれぞれのクリート係止構造との間の円弧状空間においてクリートステムの周りに同軸に配置された、2つの浅い上方向に延びる螺旋状の傾斜区画を提供される。レセプタクル上のボスの端壁の底面は、180°だけ互いに離され、レセプタクル係止構造の間の角度の位置においてレセプタクル軸の周りに同軸に配置された、2つの対応する浅い下方向に延びる螺旋状の傾斜区画を有する。クリートステムがレセプタクルキャビティ中で回転されると、徐々に増加する摩擦あるいは干渉の係合を提供する角度のある界面において、整列された円弧状の傾斜は互いに沿ってすべるように、クリート上の傾斜の半径方向の位置は、レセプタクル上のそれぞれの傾斜にそれらを整列させる。それぞれの半径方向に延びる肩において、傾斜は各々終端し、これらの肩は、角度方向に当接し、レセプタクルソケットに対するクリートステムの最終の角度位置においてさらなる確かな回転のストップとして働くように配置される。
【0032】
本発明において、クリートステムは、なだらかな軸方向の挿入が回転によってもたらされるねじの切られた係合とは違って、レセプタクル中のクリートステムの回転の前に、レセプタクルキャビティ中に完全に軸方向に挿入される。ステムおよびフランジがキャビティ内で回転されるとき、各クリート係止構造の連続するリッジの軸方向の全体の長さは、レセプタクル係止クラスタの連続する歯の軸方向の全体の長さを過ぎて、段階的に、角度的に強制される。始めに一度に1つのリッジ、そして2つ、最終的に3つであり、この時点で、クリートは、レセプタクル内の最終の角度位置にあり、各係止構造/クラスタのリッジおよび歯が対面する係止クラスタ/構造のくぼみの中に存在する。各ステップにおいて、装着者は触覚の指標と可聴の「クリック」の指標の両方を受け取る。加えて、各ステップの間により多くのリッジおよび歯が係合されるので、そのステップに必要な回転の力は大きい。結果として、クリートが部分的にあるいは全体的に挿入される場合、装着者は即座に気付かされる。2対の係合された係止構造およびクラスタがあるので、6つのリッジおよび歯が、最終の角度位置において係合され、強い確実な回転の係止を提供する。
【0033】
互いに半径方向に面する代わりに、リッジ/歯およびくぼみは、詳細に本明細書に記述されるように、縦方向あるいは軸方向において互いに面し係合するように配置され得る。
【0034】
好ましい実施形態は、クリートステム上に角度対称に配置される2つの取り付けフランジを利用しているが、本明細書に記述されるように、ただ1つのフランジあるいは3つ以上のフランジがまた使用され得ることを理解すべきである。
【0035】
取り付けフランジは、縦寸法において「薄い」と記述されている。{薄い」によって、その最も厚い部分におけるテーパの付いたフランジは、1.5mm以下のオーダの縦寸法を有する。フランジをそのような薄さに作ることにより失われた撓みへの抵抗は、本明細書に記述される追加の係止構成によって、より大きく補償され、また、衝撃がレセプタクルのボスに直接加えられる代わりに、横方向の衝撃を吸収する、ステムとクリート係止構造との間の小さな円環状の空間によって、より大きく補償される。薄いフランジの第1の利益は、レセプタクルの縦寸法を減少できる能力である。
【0036】
上の組み合わせに記述された特徴は、また、独立して使用され得る。例えば、クリート係止構造およびレセプタクル係止クラスタは、ねじの切られたステムおよびソケットを含む任意のタイプの取り付け構成に使用され得る。同様に、クリートおよびレセプタクル上の相互に係合された螺旋状の傾斜によって提供される干渉フィットは、ねじの切られたステムおよびねじの切られたソケットに使用され得る。
【0037】
本発明の上記の、およびなおもさらなる特徴ならびに利点が、本明細書に述べられる定義、記述および本発明の具体的実施形態の記述的図面を考察して明白になるであろう。以下の発明の詳細な記述において、様々な図面における同様な参照番号は、同様な構成部品および要素を示すように利用され、同様な用語は、いくつかの実施形態において、同様なあるいは対応する要素を参照する。これらの記述は、本発明の具体的な詳細に入る一方で、以下の記述に照らして、変形があり得ること、また、存在することが、当業者には明らかであろうことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態に従ったクリートの上から見た透視図である。
【図2】図2は、図1のクリートの平面の上面図である。
【図3】図3は、図1のクリートの立面の前面図である。
【図4】図4は、図1のクリートの立面の側面図である。
【図5】図5は、図1のクリートの平面の底面図である。
【図6】図6は、図1のクリートを受け入れるための、本発明の第1の実施形態に従ったレセプタクルの平面の底面図である。
【図7】図7は、図6のレセプタクルの立面の前面図である。
【図8】図8は、図6のレセプタクルの立面の側面図である。
【図9】図9は、図6のレセプタクルの下側からの透視図である。
【図10】図10は、図6の10−10に沿って取られたレセプタクルの断面の前面図である。
【図11】図11は、図6の11−11の沿って取られたレセプタクルの断面の側面図である。
【図12】図12は、本発明の第2の実施形態に従ったレセプタクルの下側から見た透視図である。
【図13】図13は、図12のレセプタクルの平面の底面図である。
【図14】図14は、図12のレセプタクルを係合するための、本発明の第2の実施形態に従ったクリートの上側からの透視図である。
【図15】図15は、図14のクリートの平面の上面図である。
【図16】図16は、図14のクリートおよび図12のレセプタクルの下側から見た展開された透視図である。
【図17】図17は、図14のクリートおよび図12のレセプタクルの上側から見た展開された透視図である。
【図18】図18は、本発明の第3の実施形態に従ったクリートの平面の上面図である。
【図19】図19は、図18のクリートを受け入れるための、本発明の第3の実施形態に従ったレセプタクルの平面の底面図である。
【図20】図20は、本発明の第4の実施形態に従ったクリートの平面の上面図である。
【図21】図21は、図20のクリートを受け入れるための、本発明の第4の実施形態に従ったレセプタクルの平面の底面図である。
【図22】図22は、本発明の第5の実施形態に従ったクリートの平面の上面図である。
【図23】図23は、図22のクリートを受け入れるための、本発明の第5の実施系値亜に従ったレセプタクルの平面の底面図である。
【図24】図24は、本発明の第6の実施形態に従ったクリートの平面の上面図である。
【図25】図25は、図24のクリートを受け入れるための、本発明の第6の実施形態に従ったレセプタクルの平面の底面図である。
【図26】図26は、本発明の第7の実施形態に従ったクリートの上側から見た透視図である。
【図27】図27は、図26のクリートを受け入れるための、本発明の第7の実施形態に従ったレセプタクルの下側から見た透視図である。
【図28】図28は、本発明の第8の実施形態に従ったクリートの上側から見た透視図である。
【図29】図29は、本発明の第9の実施形態に従ったクリートの上側から見た透視図である。
【図30A】図30Aは、下側から見た展開された透視図であり、図28のクリートを、そのクリートを受け入れるためのレセプタクルとの組み合わせにおいて示している。
【図30B】図30Bは、図30Aのレセプタクルの下側から見た透視図である。
【図31】図31は、本発明の第10の実施形態に従ったクリートの平面の上面図亜である。
【図32】図32は、図31のクリートの上側から見た透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
(好ましい実施形態の記述)
以下に述べられる具体的な角度および直線状の寸法は、例示の構造の理解を援助する、特定の実施形態のための例示であり、これらの寸法が、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではない。
【0040】
具体的に、図1〜11および本明細書に開示された実施形態を参照すると、摩擦クリート10は、上面12と底面13とを有するハブ11を含む。ハブは、概して円形であるが、他にクリート取り付け軸Aの周りに対称的にあるいは非対称的に構成され得る。地面係合摩擦要素14は、ハブの周辺からあるいは底面から概して下側方向に延びる。特定の摩擦要素は本発明の部分を形成しなく、任意の数の配列あるいは配向における静的なあるいは動的な要素として提供され得ることを理解すべきである。図1〜5に例示された特定の実施形態において、等しい角度で離れてクリート軸Aの周りに対称的である配列における6つの摩擦要素14がある。
【0041】
概して円筒状の接続ステム20が、ハブ11と一体化して成形され、近位端と遠位端とを含み得る。ステム20は、上面12からクリート取り付け軸Aの周りに集中して上方に突き出る。2つの縦に薄い取り付けフランジ23a、23bが、ステム20の遠位端において、180°離れた位置から概して半径方向に外側に延びる。各フランジは平坦な先端の縁21を有し、クリートのレセプタクル内への挿入の間、軸Aに実質的に平行に配向され、その軸の周りのクリートの回転の方向に角度的に面する。各フランジ23a、23bの上面は、ステム20の遠位端と共平面である。各フランジの底面25は、下方に、かつ先端の縁21から角度的に後方向に発散し、軸Aの周りに曲率を有するフランジ傾斜面を画定する。縦の空間は、フランジ底面25とクリートハブ11の上面12との間に画定され、そのような空間は、フランジ面25の発散の結果として、角度方向において縦方向に狭くなる。各フランジの後方縁は、好ましくは平坦であり軸Aに平行である。フランジの側面は、平坦であり、一般には5°から7°の小さな角度で僅かに集中する。各フランジの半径方向の外側縁は、好ましくは円弧状である。ステム20の周辺における各フランジの近位端は、約80°のステムにおける角度をなす。例示された実施形態においては、フランジの最も厚い部分における縦の厚さは、約1.5mmである。
【0042】
2つの係止構造30a、30bがあり、180°だけ(中心上で)離れており、ハブ周辺に近接して、ハブ11の上面12から上方向に向かって直立している。各係止構造は、実質的に滑らかな円弧状の半径方向外側に面する表面35、先端36、後端37および、クリート係止機能を提供するように働く、半径方向内側に面する波状の表面を含む。先端36は、実質的に平面(つまり、平坦)であり、クリートの挿入の間、半径方向にかつ縦方向に延びる、角度的に回転の方向を面する表面である。後端37は、円弧状であり、下に記述するように、リッジの部分を形成する。各係止構造は、74°のオーダの角度の中で軸Aの周りに延びる。
【0043】
内側方向に面する、各係止構造の表面は、角度方向に延びる一連の3つの凸状のリッジ41、42、43を含み、これらのリッジは、軸Aに向かって半径方向内側に突き出て、リッジ対41、42および42、43の間に配置された凹状のくぼみ44および45によって離れている。リッジおよびくぼみは、構造30a、30bの全体の高さを長さ方向に延ばす。一連のリッジおよびくぼみの角度方向の輪郭は、連続的に滑らかであり、係止機能に適切な傾斜面を有する係止傾斜表面を提供する。各リッジ41、42、43の頂点は、好ましくは、くぼみ44、45の最下点の曲率半径よりも大きな曲率半径で丸くされる。図2に最良に例示されているように、先端36は構造30a、30bの反時計周りの方向であり、くぼみ44の最下点から延びるリッジ42の先端の傾斜は、くぼみ44の最下点から延びるリッジ41の後端の傾斜より浅い傾斜面を有する。同様に、くぼみ40の最下点から延びるリッジ43の先端の傾斜は、くぼみ40の最下点から延びるリッジ42の後端の傾斜より浅い傾斜面を有する。例示された実施形態において、軸Aと各くぼみの最下点との間の半径線に対して、各リッジの先端の傾斜は、約30°の角をなし、後端の傾斜は約40°の角をなす。各リッジの頂点は十分に内側まで遠く延びて、そのレセプタクル中のクリートの挿入の間、下に記述されるレセプタクル上の係止構造歯と接触する。この点において、係止構造は、クリートのレセプタクル中への挿入の間、半径方向外側にいくらか弾性的に曲がるかあるいはゆがむことを可能にし、リッジ41、42、43が、角度方向に干渉するレセプタクル歯を過ぎて、角度方向に強制されることを可能にする材料で作られなければならない。
【0044】
各係止構造の上面46は、ハブの上面12に向かって、先端36から後端37への角度位置の関数として、下方向に傾斜する。結果として、先端のリッジ41は、中間のリッジ42よりも軸方向により長く(つまり、背が高く)、中間のリッジ42は、代わりに、後端のリッジ43よりも軸方向に長い。上面46は、浅い傾斜面として働き、下に記述するように、表面をレセプタクル上に係合する。
【0045】
クリートハブの上面は、また、2つの浅い上方向に延びる螺旋状の傾斜区画15a、15bを提供され、この傾斜区画15a、15bは、互いに180°だけ離され、ステム20とそれぞれのレセプタクルクリート係止構造30a、30bとの間の円弧状の空間において軸Aの周りに同軸に配置される。傾斜区画の高さは、クリート挿入回転の方向において、軸Aの周りの角度変位の関数として増加し、各傾斜区画は角度方向に約90°延びる。傾斜区画15a、15bの盛り上がった終点縁は、それぞれ、回転のストップとして働く半径方向に延びる肩16a、16bを画定する。これらのストップは、下に記述されるように、クリートの最終の角度的挿入位置において、レセプタクル上の対応する回転ストップ構造に当接するように配置される。この点において、フランジ21の先端の縁、係止構造30a、30bの先端36とストップ16a、16bとは、角度的に同期され、レセプタクル上のそれぞれの回転のストップ構造に位置的に接触する。
【0046】
本発明の原理に従ったクリート10を受け入れるように構成されるレセプタクルが、図6〜11に例示され、それに対する具体的な参照がここでなされる。レセプタクル50は、底面53と上面52とを有する基部51を含む。基部は、概して円形であるが、他にクリート取り付け軸Bの周りに対称的にあるいは非対称的に構成され得る。クリート10がレセプタクル50にインストールされる場合、クリート軸Aおよびレセプタクル軸Bが同軸に配置される。基部51の外側輪状部は、レセプタクルを靴のソールに固定するために、長手方向に輪状部を通って画定される複数の取り付けスロットを有する。レセプタクルの取り付けは、当該技術分野では周知の方法によってもたらされ、取り付けソールの周りに外側ソール材料を形成すること、あるいは、米国特許第6,248,278号(Kelly)等に開示されているように圧縮成形することを含む。概して円筒状の中空のボス54が、基部の中央に提供され、レセプタクルの長手方向軸Bの周りに集中して配置される概して円筒状の内部あるいはキャビティ55である、中空部を画定する。ボスの遠位端壁56は、この遠位端壁56を通って画定される輪郭付けられたアパーチャ57を有し、キャビティへのアクセスを提供する。アパーチャ57は、クリートステム20の遠位端の輪郭およびその2つの取り付けフランジ23a、23bを受け入れ、好ましくは適合するように輪郭が付けられる。具体的には、アパーチャ57は、ステム20を受け入れるように構成される中央部分を有し、そこから2つの半径方向に延びるフランジ受け入れ区画が突き出る。キャビティ55の長手方向の深さは、フランジの全体の厚さがキャビティ内に受け入れられるように、クリート取り付けフランジ23a、23bの最大の長手方向の厚さよりも僅かに大きい。2つの肩ストップ65は、半径方向内側にキャビティの周辺から、キャビティの深さを長手方向に横切って延びて、クリートの挿入の間、受け入れられたフランジの回転ストップとして働く。肩65は、相互に180°の間隔を置かれ、フランジが軸方向に、アパーチャ57のフランジ受け入れ区画を通ってキャビティ内に挿入された後、キャビティ中のそれぞれの取り付けフランジ20の回転を約90°に各々制限する。肩65の角度位置は、本明細書に記述される他の回転ストップと位置的に同期され、レセプタクルに対するクリートの最終の角度位置を画定する。
【0047】
ボスの遠位端壁56の2つの円弧状の区画の各々の内部の(つまり、上方向に面する)表面66は、アパーチャ57のフランジ受け入れ区画の間に角度的に配置され、挿入の間、フランジの前方回転の方向において上側方向に斜面をなす。結果は、インストール回転方向におけるキャビティ55の長手方向の深さの角度の狭まりである。この狭まりは、取り付けフランジ上の下部面25の発散に実質的に適合し、インストール回転角度の関数として、ボスの端壁の間のフランジの徐々に増加する圧縮を提供する。具体的には、インストール回転の間に表面66と下部面25とが初期接触をなすとき、接触は比較的緩いが、回転が続くと、接触は徐々に強くなり、キャビティ端壁の間の軸寸法において、フランジはより強く圧縮されるようになる。結果は、クリートのレセプタクルとの接近した係合への引き上げであり、本明細書に記述される他の係止機構と調和して作用し、インストールされたクリートの想定外の回転を防ぐ、表面66と下部面26との間の干渉あるいは摩擦フィットである。
【0048】
ボスの端壁56の露出された(つまり、下方向に面する)面は、互いに180°だけ離れて軸Bの周りに配置される、2つの浅い従属する螺旋状の傾斜区画60a、60bを有する。傾斜区画60a、60bの長手方向の高さは、クリート挿入回転の方向における軸Bの周りの角度変位の関数として増加し、各傾斜区画は、軸周りの90°と180°との間の角度長さを有する。傾斜区画60a、60bの従属する終点縁は、それぞれ、半径方向に延びる肩61a、61bあるいは回転ストップを画定する。傾斜区画60a、60bは、クリート挿入の間、角度のある界面において、クリート10の傾斜区画15a、15bとそれぞれ半径方向に整列されるように位置決めされる。特に、回転の前に(つまり、クリートおよびレセプタクルの挿入角度配向において)、取り付けフランジ20のレセプタクルアパーチャ57を通る軸方向の挿入がされると、クリート傾斜区画15a、15bの盛り上がった終点端は、それぞれのレセプタクル傾斜区画60a、60bの開始端に軸方向に整列され、該終点端に当接し、クリート傾斜区画15a、15bの開始端は、角度のあるレセプタクル傾斜区画60a、60bの従属終点端と軸方向に整列され、該従属終点端と当接する。ステム20がキャビティ55の中で回転されるとき、肩ストップ16a、16bがそれぞれの肩ストップ61bおよび61aを係合するまで、当接する傾斜区画は、回転角度と共に増加する、より強い軸方向の係合に強制される。これは、クリートがレセプタクルに対してその最終角度配向に到達し、当接する傾斜区画との間の摩擦係合が最大になる場合に起きる。
【0049】
2つの角度方向に延びるレセプタクル係止クラスタ70a、70bは、角度的に180°だけ離されており、ボスの遠位端壁の傾斜のついた面60a、60bの間に角度的に挟みこまれた円筒状のボスの半径方向外側の壁上で円周状に延びる。この実施形態の目的のために、クラスタ70a、70bの角度の中心、およびアパーチャ57のフランジ受け入れ区画の角度中心は、好ましくは、軸Bを通って延びる共通の直径の線上に存在する。各レセプタクル係止クラスタの半径方向外側に面する面は、4つの歯74、75、76、77によって境界が定められる3つの角度方向に連続する凹状のくぼみ71、72、73を有する。これらの歯およびくぼみは、全体の縦の高さあるいはレセプタクルボスの外面の長さを軸方向に延ばす。係止構造は、各クリート係止構造のリッジ41、42、43および対応するレセプタクル係止クラスタの歯74、75、76、77が角度方向に整列される場合、各クリート係止構造のリッジ41、42、43が、対応するレセプタクル係止クラスタの歯74、75、76、77と半径方向に干渉するような大きさにされ配向されている。一方、リッジおよび歯が整列された係止構造/クラスタのくぼみと角度方向に整列する場合、リッジおよび歯は、隣接する干渉リッジおよび歯によってクリートの想定外の回転が抵抗を受けるように、整列されたくぼみの中に延びる。レセプタクル中のクリートの最終の角度配向において、各レセプタクル係止クラスタの歯75、76は、整列されたクリート係止構造のくぼみ45、44の中にそれぞれ存在する。
【0050】
各レセプタクル係止クラスタの先端80は、歯74の先端の縁であり、挿入回転の方向に角度的に面する。先端80は、比較的浅い斜面を有し、平坦な半径方向に延びる、クリート係止構造の先端36によって、先端80が回転して通過させられることを容易にする。この通過を容易にする他の特徴は、クリート係止構造の斜面のある上面46であり、先端36における構造が軸方向により長いことを提供し、より長い端が、ハブ11の上面12においてその根元の周りに、より容易に曲げられることを可能にする。後端の歯77の先端の縁81は、実質的に平面(つまり、平坦)であり、実質的に平面で平坦な、クリート係止構造の先端36によって当接される場合、半径方向に延びて回転ストップを提供する。
【0051】
レセプタクル係止クラスタの角度的に中間の歯75、76は、構成において実質的に同一であり、丸くされた頂点へ外側方向にテーパが付いている。クリート係止構造のくぼみ44、45は、歯75、76がくぼみ44、45中において、レセプタクル50内のクリート10の最終のあるいは係止された角度方向に厳密に適応するように、実質的にレセプタクル75、76の発散と同じ角度で内側方向に発散する。
【0052】
軸方向に短い円筒状の壁84が、ボス54および軸Bの周りに集中して、また、ボス54および軸Bから外側方向に離れて、レセプタクル50の基部から延びる。壁84およびボス54は、それらの間に、概して円環状の空間85を基部51の底面53上に画定し、各クリート係止構造30a、30bの上面46は、ステム20がキャビティ55に挿入されると、半径方向にかつ角度方向に底面53と整列され、これらの係止構造は底面53内に適応する。そのような挿入がされると、クリート係止構造の傾斜のある上面46は、空間85中においてレセプタクル基部51の底面に接触し、ステムが回転させられるとき、上面46は、基部51とのより強固な係合に強制され、クリートとレセプタクルとの間に、さらなる摩擦フィットの係合を提供する。
【0053】
クリート10をレセプタクル50に取り付けて係止する場合、ステム20およびフランジ23a、23bが、アパーチャ57を通ってレセプタクルキャビティ55の中に、完全に軸方向に挿入される。ステムおよびフランジが、そして、キャビティの軸Aおよび軸Bの周りに回転されるとき、各クリート係止構造30a、30b上の連続するリッジの全体の軸方向の長さは、それぞれのレセプタクル係止クラスタ70a、70bの連続する歯の全体の軸方向の長さを過ぎて、以下のステップにより、角方向に強制される。(1)クリートリッジ41および先端36が、レセプタクル歯74を通り過ぎてレセプタクルのくぼみ71の中へ回転させられ、レセプタクル歯74がクリートのくぼみ44の中に突き出る。(2)そして、クリートリッジ41、42が、レセプタクル歯75、74をそれぞれ通り過ぎて、それぞれのレセプタクルのくぼみ72、71の中へ回転させられ、レセプタクル歯75、74がそれぞれのクリートのくぼみ45、44の中に突き出る。(3)そして、クリートリッジ41、42、43が、レセプタクル歯76、75、74をそれぞれ通り過ぎて、それぞれのくぼみ73、72、71の中へ回転させられ、レセプタクル歯76、75、がそれぞれのクリートのくぼみ45、44の中に突き出て、クリート係止構造の先端36がレセプタクル後端の歯77の先端の縁81と当接し、レセプタクル50内の最終の角度配向クリート10を画定する。各ステップにおいて、装着者は、触覚の指標と可聴の「クリック」の指標の両方を受け取り、該指標は、互いに通り過ぎて次のくぼみの中へ弾性的に強制されているリッジおよび歯によって提供される。加えて、より多くのリッジが係合され、各ステップの間に弾性的に変形されるので、必要な回転の力は、連続するステップに対するより大きい。結果として、クリートが部分的にあるいは全体的に挿入される場合、装着者は即座に気付かされる。2対の係止構造およびクラスタがあるので、6つのリッジおよび歯が、最終の角度位置において係合され、強い確実な回転の係止を提供する。
【0054】
クリートおよびレセプタクルの最終の角度配向において、レセプタクルに対するクリートの軸方向の動きは、フランジ23a、23bと干渉する遠位端壁56によって防がれ、フランジ23a、23bは、アパーチャ57のフランジ受け入れ開口部とは角度的には整列しない。
【0055】
上述のことから、3つの異なるタイプの6つの回転ストップがあり、回転ストップはクリートおよびレセプタクルの最終の角度配向を画定し、最終の角度配向においては、クリートは、係止構造およびクラスタによってレセプタクルの中に係止される。これらのストップは、(a)それぞれの肩ストップ61a、61bに当接する2つのクリートの肩ストップ16a,16b、(b)キャビティ55内のそれぞれの肩ストップ65を係合するクリートフランジ23a、23bの先端の縁21、および(c)レセプタクル係止クラスタのストップ81を係合するクリート係止構造の2つの先端36、である。クリートおよびレセプタクルは、すべての6つのストップがレセプタクル中のクリートの同じ角度配向において係合されることを意味し、これらのストップが角度位置に同期されるように構成される。
【0056】
いくつかの応用に対しては、クリートが、靴のソールに対して特定の角度位置を有することが望ましい。例えば、靴製造者は、クリートのロゴが特定の配向を有することを望み得る。あるいは、クリート摩擦要素が互いに異なり得、そして、クリートの所定の角度配向において具体的な所望の摩擦効果が得られる。上に記述された複数のストップは、最終の配向あるいは、初期の挿入位置に対するクリートの係止配向を事前に決定する。
【0057】
この状況において、上の記述から、提供される3つの別個の干渉フィットあるいは摩擦係合があり、クリート上の係止構造とレセプタクル上の係止クラスタに加えて、それらは、クリートの想定外の回転およびレセプタクルからの取り除きを防ぐように機能する。これらは、(i)レセプタクルボス54の遠位端壁56の内部面66に対する、各フランジの下部面の摩擦係合、(ii)クリート傾斜区画15a、15bとレセプタクル傾斜区画60a、60bとの間の角度のある界面の摩擦係合、(iii)クリート係止構造の各上面46と、基部底面53の円環状区分85内のレセプタクル基部のそれぞれの区分との間の摩擦係合、である。係止構造および確実な摩擦係合は、比較的小さな長手方向の厚さのフランジが、想定外の係止外れおよびフランジのレセプタクルキャビティからの取り除きに関する心配なしで使用されることを可能にする。
【0058】
ボスの遠位端壁のフランジ下部面25および内部面66の各々の水平に対する角度は、係合する傾斜区画15a、15bおよびボスの端壁区画60a、60bの水平に対する角度よりも一般に大きい。一般には、前者は4.1°のオーダであり、後者は、2.2°のオーダである。結果として、フランジがキャビティ内で回転させられると、傾斜区画および端壁区画をより確実な係合の中に駆動し、それらの間の干渉フィットがより効果的になることを可能にする。
【0059】
例としてのみで、また、本発明の範囲を限定するとは解釈されないとして、以下はレセプタクルの構成部品の例示的寸法である。基部51の底面と遠位端壁56の外面との間の、レセプタクル50の最高点におけるレセプタクル50の縦の高さは、4.0mmであり、水平に対する角度のある界面の公称角度(傾斜した区画15a、15bおよび60a、60b)は、1mmピッチにおいて、約2°であり、フランジおよびボス端壁の当接する内部面の斜面のある下部面25の水平に対する公称角度は、2mmピッチにおいて、約4°(角度のある界面の角度およびピッチの約2倍)であり、レセプタクル歯75、76の各頂点と中間のくぼみ71を通る軸Bから下がる半径との間の角度は、14°であり、その半径と歯77の先端の縁81との間の角度は、35°、その半径と歯75の先端の縁との間の角度は、40°(この角度は歯76の先端の縁と同様である)であり、その半径と歯75の後端の縁との間の角度は、30°(また、この角度は歯76の後端の縁と同様である)である。
【0060】
上に述べたように、クリート10のフランジ23a、23bの縦の厚さは、約1.5mmである。従って、キャビティ55の最長の部分におけるキャビティ55の縦の高さは、記述された干渉フィットを提供するために、ほぼ同じである。一般には、その高さは約1.6mmまたはそれより小さいであろう。
【0061】
歯の先端の縁と後端の縁との間の差は、クリートを挿入の方向(一般には、クリートの底側に向かって見た場合に時計回りの方向)に回転することを、取り外し方向(一般には、同様に見た場合に、反時計回りの方向)に回転するよりも容易にする。図5において最良に見られるように、直径で反対側の位置においてクリートの底面に確定された2つのツールアクセス孔90があり、係止力および摩擦フィットの係合に打ち勝つ従来のツールによって、適切なトルクがクリートに適用されることを可能にする。
【0062】
図1〜11の実施形態において、レセプタクルに対する好ましい材料は、88D〜93Dの範囲のDurometer硬度を有するStanyl 46 Nylonである。クリートハブ、ステム、取り付けフランジおよびクリート係止構造に対する好ましい材料は、55D〜75Dの範囲の、最も好ましくは71Dの、Durometer硬度を有する熱可塑性ポリウレタン(TPU)である。
【0063】
上に記述したように、本発明のいくつかの利点のうちの1つは、組み立てられたクリートおよびレセプタクルの、比較的小さい縦のあるいは軸方向の輪郭であり、特に、比較的薄い靴の外ソールにインストールされることを可能にするレセプタクルである。図1〜11に例示された実施形態において、レセプタクルの軸方向の輪郭は、約4.0mmである。図12〜17に例示された実施形態においては、レセプタクルの縦の輪郭は、3.0mmまで小さく作られ得、係止構造リッジおよび係止クラスタ歯を再配向して、水平に(つまり、横方向に)突き出るよりも、縦方向に(つまり、軸方向に)突き出ることによって可能にされた特徴である。図12〜17を参照すると、単純化を目的として、摩擦要素を含む一般のクリートの下部側は示されていなく、任意の摩擦要素が使用され得る。クリート110は、ステム120が上方に突き出る上面112を有する基部111を含む。取り付けフランジ123aおよび123bは、ステムの遠位端から半径方向外側に延びる。これらの要素は、すべて上に記述されたクリート10の対応する要素と同様である。同様に、レセプタクル150は、輪郭付けられたアパーチャ157を有する中空のキャビティ155および遠位端壁156を含むボス154を有し、クリートステムおよび取り付けフランジを受け入れる。これらの要素は、また、レセプタクル50の対応する要素と同様である。この実施形態において、クリートは、4つの係止構造130a、130b、130c、130dを有し、これらは実質的に同一であり、ステム120から半径方向に外側に間隔をおいて円環状の配列において、角度的に離れた関係に位置決めされている。4つの係止構造は、1つの例としてのみであり、任意の数の1つ以上のそのような構造が提供され得ることが理解されるべきである。同様に、任意の数の1つ以上の取り付けフランジが提供され得る。例示の実施形態において、フランジ123aおよび123bは反対方向に延びており、それらの角度中心が180°離れて、それらの遠位端は、係止構造の最も内側の部分の半径方向の距離よりも小さい半径方向の距離を延びる。係止構造130bの角度中心は、フランジ123bの角度中心から時計回りに60°離されており、係止構造130cの角度中心から反時計回りに60°離れており、係止構造130cの角度中心は、フランジ123aの角度中心から反時計回りに60°離されている。係止構造130dの角度中心は、フランジ123aの角度中心から時計回りに60°離れており、係止構造130cの角度中心から反時計回りに60°離ており、係止構造130cはフランジ123bの角度中心から反時計回りに60°離れている。
【0064】
各係止構造130a、130b、130c、130dは、3つの角度的に離されたリッジ141、142、143を含み、これらのリッジは、長手方向に突き出て円環状に連続するくぼみ144、145に挟まれている。各リッジは、立ち上がる支持部材を含み、支持部材は遠位端を有し、遠位端は、上方向に徐々に細くなり半径方向に延びる実質的に直線状の縁を形成し、実質的に直線状の縁は、所望なら、丸くされ得る。例示された実施形態において、立ち上がる支持部材は、直角の横断面であるが、本発明の特徴を限定するものではない。リッジの高さは、好ましくは、遠位縁がフランジの下部面よりも低い横方向のレベルである。リッジの位置決めおよび構成に対するさらなる要件が、下に記述される。
【0065】
レセプタクル150は、交互に半径方向に延びる歯174およびくぼみ171の、連続する円環状の配列を提供される。配列は、半径方向に位置決めされ、ステム120およびフランジ123a、123bがアパーチャ157を通ってキャビティ155の中に挿入されると、リッジ141と整列される。リッジは、くぼみ171の中に受け入れられるように構成されており、十分に弾性的に可撓性であり、ステム120がキャビティ内で回転させられるとき、つめ車タイプの係合に、歯174の上を曲がって連続するくぼみ171へ通り過ぎる。回転ストップ部材が、キャビティ内に提供され、レセプタクル50のストップ部材65と同様に、フランジの回転を制限し、クリートおよびレセプタクルの最終の角度配向を画定する。さらなるストップ部材が、様々な機能的形式において、キャビティ内のストップ部材との角度位置決めに同期して提供される。例えば、レセプタクルの1つ以上の歯174が他のものよりも大きいことがあり得、該歯を通り過ぎるリッジの回転を防ぐ。
【0066】
ステム120およびフランジ123a、123bのキャビティ155の中への完全な軸方向の挿入がされると、係止構造およびクラスタ上のリッジおよび歯は、それらの半径方向の長さ全体にわたって完全に係合される。クリートの回転の間、各リッジがそれぞれの歯を隣接するくぼみの中へ通り過ぎるとき、装着者は可聴的にあるいは触覚的に「クリック」を感知できる。
【0067】
フランジの下部側とボスの端壁の内部面は、クリート10およびレセプタクル50に関して記述されたように、好ましくは徐々に細くなって摩擦フィットを提供する。同様に、傾斜と対になる摩擦フィットは、端壁156の露出された外面およびステム120と係止構造130a、130b、130c、130dとの間のクリートの上面に角度のある界面を提供し得る。
【0068】
上に記述された実施形態は、クリート軸Aの周りに対称的に配置される、2つの実質的に同等に構成される取り付けフランジを含む。本発明の原理は、任意の数(1つ以上)のフランジに加えて、異なって構成される任意のフランジが同じクリートに提供され、クリートステムとの関係で対称的か、あるいは非対称的に位置決めされるフランジを有することを可能にすることを理解すべきである。例えば、図18および19は、3つの取り付けフランジが提供される実施形態を例示している。具体的には、クリート210は、ハブから上方向に突き出るステム220を有するハブ211を含む。3つの取り付けフランジ223a、223b、223cは、ステムの遠位端から半径方向外側に突き出て、連続する60°の位置にある。3つの係止構造230a、230b、230cが、ステムと取り付けフランジの遠位端との間の半径方向の間隔よりも大きいステムから半径方向の間隔において、取り付けフランジの中間のそれぞれの角度位置に配置される。フランジ23a、23bと同じ方法で、フランジが厚さで角度的に徐々に細くなるように、各フランジの下部面は斜面をなす。この実施形態において、各クリート係止構造は、くぼみ244によって離された2つのリッジ241、242を有する。リッジ241の先端の縁である該構造の先端236は、クリート10の端36に対して記述された方法において、半径方向および長手方向に延びて角度ストップとして働く平坦な平面として構成される。3つの120°離された傾斜区画215a、215b、215cは、それぞれの係止構造とステム220との間に配置され、盛り上がった肩ストップ216a、216b、216cにおいてそれぞれ終わる。
【0069】
レセプタクル250は、底面と上面と、外側環状部分を通って画定される複数のソール取り付けスロットを有する外側環状部分とを有する基部を含む。概して円筒状のボス254は、中空の概して円筒状の内部あるいはキャビティ255をレセプタクル長手方向軸の周りに集中して配置された状態に制限する。ボスの遠位端壁は、その遠位端壁を通って画定される輪郭付けられたアパーチャ257を有し、クリートステム20の遠位端およびその3つの取り付けフランジ223a、223b、223cを受け入れる。60°離された3つの肩ストップが、半径方向内側方向にキャビティ周辺から、かつ、長手方向にキャビティの深さを横切って延び得て、クリートの挿入の間、受け入れられたフランジの回転ストップとして働く。肩ストップは、クリートのレセプタクル内の挿入の間、キャビティ中のそれぞれの取り付けフランジの回転を約60°に制限する。
【0070】
ボス遠位端壁256の円弧状の区分の各々の内部(つまり、上方に面する)面は、アパーチャ257のフランジ受け入れ区分の間に角度的に配置されており、装着の間、フランジの前方回転の方向において上側方向に斜面をなす。結果は、装着回転方向における、キャビティ255の長手方向の深さの角度的な狭まりである。この狭まりは、実質的に取り付けフランジの下部面の発散に対応し、装着回転角度の関数として、徐々に増加するボス端壁の間のフランジの圧縮を提供する。結果は、干渉あるいは摩擦フィットであり、本明細書に記述されている他の係止機構と調和して作用し、装着されたクリートの想定外の回転を防ぐ。
【0071】
ボス遠位端壁256の露出された(つまり、下側方向に面する)面は、連続して120°離され軸方向にレセプタクルの軸の周りに配置された区画260a、260b、260cとの角度のある界面において、3つの浅い従属する螺旋を有し得る。これらの傾斜区画の長手方向の高さは、クリート挿入回転の方向における軸周りの角度変位の関数として増加し、各傾斜区画は、軸の周りに約60°延びる。ボス傾斜の従属する終点縁は、半径方向に延びる肩あるいはストップ261a、261b、261cを画定する。ボス傾斜区画は、クリート挿入の間、クリート210上のそれぞれの傾斜区画215a、215b、215cと半径方向に整列されるように位置決めされ、クリート10の傾斜区画15a、15b、15cおよびレセプタクル50の傾斜区画60a、60b、60cに関して記述されたような方法において、これらの傾斜区画と共に機能する。
【0072】
ボスの外壁は、係止歯の3つのクラスタおよびレセプタクル50に関して記述されたタイプのくぼみを提供されるが、3つの係止構造230a、230b、230cのリッジおよびくぼみに適応するように構成され位置決めされる。
【0073】
概して、レセプタクル250のクリート210の挿入は、2つの代わりに3つのフランジ取り付け具があり、2つの代わりに3つの係止構造/クラスタの係合があり、2つの代わりに3つの当接する傾斜区画からもたらされる摩擦フィット係合があることを除いて、クリート10およびレセプタクル50に対して記述された同じ方法において、前進する。
【0074】
さらなる例として、図20および21はクリート310およびレセプタクル350をそれぞれ示す。クリート310において、4つの取り付けフランジ323a、323b、323c、323dおよび4つのクリート係止構造330a、330b、330c、330dが提供される。さらに、4つの傾斜区画315a、315b、315c、315dがあり、角度ストップ316a、316b、316c、316dをこれらの傾斜区画の端に有する。これらの要素は、クリート10の対応する要素と同じように構成され機能する。レセプタクル350において、ボス354の端壁は、キャビティ355中の4つのフランジ323a、323b、323c、323d、レセプタクル係止構造330a、330b、330c、330dを係合するように構成された4つの係止歯のクラスタとくぼみ、および4つの傾斜区画360a、360b、360c、360dを受け入れるように構成されるアパーチャ357と、クリート10およびレセプタクル50に関して記述された方法で、角度のある界面において傾斜315a、315b、315c、315dおよび角度ストップ316a、316b、316c、316dと協働するように位置決めされ構成される盛り上がった端におけるストップとを有する。
【0075】
図22および23を参照して、クリート410は本質的にクリート10と同じであり、レセプタクル50と同様なレセプタクル450に受け入れられるように構成されている。しかしながら、係止歯の2つの角度的に離れたクラスタおよびレセプタクルボスの外壁上のくぼみがある代わりに、連続する係止歯470および全体のボスの円周の周りに延びるくぼみ472の1つの連続するクラスタがある。キャビティ中へのステムの軸方向の挿入がされると、ステムおよびフランジはなおもキャビティから軸方向に引き下げられ得るが、レセプタクル係止歯およびクリート係止リッジは、直ちに挟み込まれる。ステムが回転すると、フランジはキャビティ中においてボス端壁によって軸方向に捉えられ、レセプタクル50内として記述された方法において、摩擦的に係合される。
【0076】
図24および25を参照すると、クリート510は本質的にクリート10と同じであり、レセプタクル50と同様なレセプタクル550中に受け入れられるように構成されている。しかしながら、2つのレセプタクル係止クラスタ570が、アパーチャ557のフランジ受け入れ部分の角度中心と共直線状に、角度的に集中させられている代わりに、ボス554の係止クラスタ570は、90°だけずれている。この実施形態において、クリート係止構造530とレセプタクル係止クラスタ570との間に係合がなければならないために、ステムが回転させられなければならない代わりに、係止構造および係止クラスタは直接的に係合される。この位置において、ステム520およびフランジ523は、レセプタクルキャビティからなおも引き上げられ得る。ステムおよびフランジがキャビティ中で回転させられるとき、クリート係止構造530は、約90°の回転の後、クリート係止構造530およびレセプタクル係止クラスタ570がもはや角度的に整列していなくなるまで、それぞれのレセプタクル係止クラスタを過ぎて回転する。代わりに、クリート係止構造は、レセプタクル係止クラスの間の円環状の隙間に存在し、これらの隙間内で自由に回転的に動く。これは、レセプタクル内のクリートに対する角度の「遊び」あるいはスイベルを、提供する。この機構は、回転の摩擦のクッション効果を提供する。靴のソールの地面に対する動きに依存して、摩擦は徐々に有効になり得る。
【0077】
上に記述した実施形態において、多くの利点を有する特徴であるクリート係止リッジおよびレセプタクル係止歯は、それぞれのキャビティの外側に配置される。しかしながら、いくつかの場合、これらの係止構造をレセプタクルの内側に提供することが望ましいことがあり得る。図26および27を参照すると、クリート610はステム620を提供され、その遠位端から2つの取り付けフランジ623が、クリート10のように半径方向外側に突き出る。各取り付けフランジ623は、フランジの上面から上方向に突き出る、ステムから半径方向外側に延びる一連の隣り合った係止リッジ641を有する。リッジの上端は、好ましくは直線状であるが、曲線状であるかあるいは面取りされていることがあり得る。クリートハブは、ステム620を囲む盛り上がった角度ストップ616中で終わる2つの螺旋状の傾斜した区画615を提供される。クリート610は、クリート10と同様であるが、重要なことは、そのハブ上には係止構造を有さないことである。
【0078】
レセプタクル650は、クリート610を、ボス654に含まれるそのキャビティ655中に受け入れるように適合されている。ボス端壁の露出された表面は、クリート10およびレセプタクル50に対して記述されたように、2つの傾斜した区画660を提供され、クリートの傾斜した区画615を角度のある界面に係合する。各傾斜の端において盛り上がった縁661は、クリート上のそれぞれの角度ストップ616と協働して、挿入回転をクリートの最終の角度配向に制限する。ボス654は、係止歯を有さず、代わりに、係止歯670がキャビティ655の底壁の内部面に提供され、フランジがキャビティ中において係止位置に回転させられる場合、係止リッジ641をフランジ623上に係合するように位置決めされる。リッジ641および歯670は、洗濯板タイプの関係に係合し、その最終角度配向からのクリートの想定外の回転を防ぐ。
【0079】
図26、27に示されるリッジおよび歯が、代替としてあるいは追加として、取り付けフランジ623の底面およびボス654の遠位端壁の下部面上に提供され得ることは容易に理解されるであろう。係止は、規則的なリッジおよび歯の構造に限定される必要はなく、キャビティのいずれかの端壁の内側面、およびフランジの上面か底面のいずれかの上に不規則な表面構成によっても提供され得る。バンプのようなさらなる代替の表面の凹凸が、ステムと係止構造との間のクリートの上面に提供され得るので、クリートがその最終の角度位置に回転させられる場合、角度位置は、凹凸がアパーチャ57の開口部を受け入れるフランジにおいてキャビティ中に突き出ることを可能にする。
【0080】
レセプタクルボス上のクリートハブの傾斜した区画60a、60b上の傾斜区画15a、15bの間に提供される角度のある界面は、キャビティ内フランジのタイプの取り付けに限定される必要はない。図28、30Aおよび30Bを参照すると、クリートハブ711から上側方向に突き出る従来のねじの切られたステム720を有するクリート710が例示されている。従来の摩擦要素は、クリートの底から下側方向に延びる。クリートの上面は、角度順序にクリート軸Aの周りに同軸に配置された複数の(この場合は3つ)浅い上側方向に延びる螺旋状の傾斜区画715a,715b、715cに、角度的に細分される。傾斜区画の高さは、クリート軸の周りのクリート挿入の回転方向の角度変位の関数として増加し、各傾斜区画は、角度的に約120°延びる。傾斜区画715a、715b、715cの盛り上がった終点縁は、それぞれ、ストップ716a、716b、716cの半径方向に延びる肩を画定する。これらのストップは、クリートの最終の角度挿入位置において、下に記述される、レセプタクル上の対応する回転のストップ構造と当接するように位置決めされる。
【0081】
レセプタクル750の下側方向に面する表面は、レセプタクル軸の周りに同軸に配置される、3つの浅い従属する螺旋状の傾斜区画760a、760b、760cに細分される。傾斜区画760a、760b、760cの長手方向の高さは、該軸の周りのクリート挿入の回転方向の角度変位の関数として増加し、各傾斜区画は、軸の周りで角度的に約120°延びる。これらの傾斜区画の従属する終点縁は、それぞれ半径方向に延びる肩あるいはストップ761a、761b、761cを画定する。傾斜区画760a、760b、760cは、クリート挿入の間、クリート710の傾斜区画715a,715b、715cと角度のある界面においてそれぞれ半径方向に整列されるように位置付けされる。特に、ねじの切られたソケット755にねじの切られたステム720の回転挿入がされると、当接する傾斜区画は、肩ストップ716a,716b、716cがそれぞれの肩ストップ761b、761a、761cと当接するまで、回転角度と共に増加するより強固な軸方向の係合に強制される。これは、クリートがレセプタクルに対してその最終の角度配向に到達し、当接する傾斜区画の間の摩擦係合が最大になる場合に起きる。
【0082】
クリート上の傾斜区画が、異なる結果を有する反対の角度方向に傾斜され得ることに注意することは興味のあることである。例えば、クリート710において、傾斜区画715a,715b、715cは、反時計回りの方向に高さが増加する。図29に例示されるクリート810において、傾斜した区画815a、815b、815cは、時計回りの方向に高さが増加する。クリート810が、レセプタクル750の中に回転的に挿入される場合、クリート810の傾斜した区画815a、815b、815cは、レセプタクルの対応する傾斜した区画761a、761b、761cと当接し、クリートの傾斜端816a、816b、816cがレセプタクル傾斜端716a,716b、716cを超えて動き、端が長手方向に向かって互いに噛み合って、角度的に当接する関係になり、クリートおよびレセプタクルの最終の角度配向を画定するまで、徐々に係合を強くしながらそれに沿って進む。
【0083】
フランジ軸受けステム20は、単一部材である必要はない。具体的には、米国特許第6,631.571号(McMullin)に開示されているように、弾性的に、旋回可能に、僅かに曲がり得るそれ自体のステムによって、各取り付けフランジは支持され得、アパーチャ57を通るキャビティ55へのフランジ挿入およびキャビティ55からのフランジの取り除きの間、支持されたフランジの間の小さな相対的な変位が援助することを可能にし、係止構造を解き放つことなく、クリートに適用された横方向に向けられた衝撃力をより容易に吸収する。そのような構成の例が、図31、32に例示されており、クリート900は、クリート取り付け軸の両側で離された関係に配置される2つのステム920a、920bを含む。例示された実施形態において、これらのステムは、図6のレセプタクルによって使用されるために、軸の周りに対称的な関係で180°離されている。ステムは、非対称的に位置決めされ得、ステムが使用されるレセプタクルの構成に依存して、任意の数のステムが提供され得ることは容易に理解されるべきである。ステム920a、920bの近位端は、クリートハブの上面に配置される。それぞれの取り付けフランジ923a、923bは、ステム920a、920bの遠位端から、180°離された関係で半径方向外側方向に延びる。これらのフランジは、2つのステムの間の間隔のため、可能性としてはフランジ23a、23b(図1)よりも半径方向の長さが短いが、アパーチャ57(図1)のフランジ受け入れ部分に位置決めされ、受け入れられるように構成されており、フランジ23a、23bと同じ方法でフランジ受け入れ部分の中で機能する。2つのストップブロック990a、990bは、180°離れ、ステム920a、920bから90°離れた角度位置において、クリートハブから上方向に突き出る。ストップブロックの半径方向の位置および横の断面構成は、これらが、クリートおよびレセプタクルの最終のあるいは係止された角度配向において、レセプタクル50(図1)のアパーチャ57のそれぞれのフランジ受け入れ部分と整列され、フランジ受け入れ部分に厳密に適応することを可能にする。クリートが回転されると、フランジの斜面のある下部面は、キャビティ端壁の斜面のある内部面とより強固に係合され、ストップブロック990a、990bの遠位端は、ブロックがクリートのステムと共に回転させられると、レセプタクルボス54(図1)の遠位端壁56に徐々に近く引っ張られる。ブロックが、アパーチャのフランジ受け入れ部分に到達した場合、これはクリートの最終のあるいは係止の角度配向に対応するが、ブロックは、ブロックがキャビティ中に延びるように、噛み合うような方法でそれぞれのアパーチャ部分の中に引き上げられる。そのように位置決めされた場合、ストップブロックは、クリートの想定外の回転およびその係止された位置からの取り除きに強く抵抗するように働く。適切なレンチあるいは上に記述されたような道具によるクリートの交換を容易にするために、ストップブロックは、弾性的に可撓性の材料で構成され得、それらが十分に曲げられて、クリートに適用される十分なトルクに応答して、アパーチャ57から撃退されるようになることを可能にする。代替としてあるいは加えて、取り除き回転方向に面するブロックの側壁は、斜面が付けられるか、あるいは、印加されるトルクに応答してではあるがクリートの通常の使用の結果として、アパーチャ57からの取り除きを可能にする輪郭が付けられ得る。
【0084】
当業者は、2つの取り付けステムの使用は本発明の限定する特徴ではなく、図19および21のレセプタクルに受け入れられるように、例えば、3つ以上のステムが提供され得ることを理解するであろう。同様に、ストップブロックの数は、特定のレセプタクルを適応させるために増加され得る。複数のステムの実施形態は、ストップブロックの係止の使用に制限されることなく、本明細書に記述され様々な図面に例示された係止構造は、複数の係止ステムによって容易に機能し得ることに注意しなければならない。
【0085】
上に記述され、図面に例示された実施形態は、本発明の原理を実装する多くの手段のうちのいくつかを表わしている。例えば、ステム20および本明細書に記述された他の取り付けステムは、横断面において円形である必要はなく、任意の規則的なあるいは不規則な多角形の断面が使用され得る。取り付けフランジ23a、23bおよび本明細書に記述された他のものが、本明細書に記述された機能的特徴と矛盾しない限り、実質的に任意の横周辺形状を有し得る。同様に、ボス54およびキャビティ55は、様々な実施形態におけるボスおよびキャビティと同様に、円形の円筒状構成を有する必要はなく、代わりに、本明細書に記述された動作原理と矛盾しない、任意の規則的なあるいは不規則な多角形の横断面形状を有し得る。
【0086】
特定の輪郭あるいはトポグラフィーを有して図面に示された表面および他の構造的特徴は、特定の機能に対して同じことが必要であると記述されていない限り、そうである必要はない。
【0087】
本明細書に注解したように、本発明は第1にゴルフ靴への応用によって開示されてきたが、その原理は、サッカー、フットボール、野球等のような他の運動活動に使用される他のタイプのクリートの靴にも等しく適用可能である。
【0088】
摩擦クリートとそのためのレセプタクルとを相互接続するための、新しい、改良された方法および装置の好ましい実施形態が記述されてきたが、他の修正、変形および変更が、本明細書に記述された教示に照らして、当業者に示唆されるであろうと信じられている。従って、すべてのそのような変形、修正および変更は、添付の特許請求の範囲に規定されるように、本発明の範囲内にあることが理解されるべきである。具体的な用語が本明細書に採用されてきたが、これらは、一般的かつ描写的感覚でのみ使用されており、限定する目的のためではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
摩擦クリートを靴に交換可能に取り付けるレセプタクルであって、
靴のソールに固定されるように適合される基部であって、底面と長手方向に延びるレセプタクル取り付け軸を有する、基部と、
該底面に近接する、遠位端と近位端とを有するボスであって、該ボスは、該基部から概して長手方向に延び、該レセプタクル取り付け軸の周りに概して下方向に延びる中空の内部キャビティを有する、ボスと、
内部面と外部面と貫通アパーチャとを有する該ボス上の遠位端壁であって、該アパーチャは、クリートの取り付けフランジ構造が該アパーチャを通って軸方向に通過させられ、該フランジ構造が該レセプタクル取り付け軸の周りに該レセプタクルに対する角度係止配向に該キャビティ中で角度方向に回転されるように、該レセプタクルに対して角度方向の挿入配向において該キャビティに受け入れられることを可能にするように構成され、該端壁は、該角度係止配向において、該キャビティからの該取り付けフランジ構造の軸方向の除去を防ぐようにさらに構成される、遠位端壁と
を含み、
該レセプタクル取り付け軸に平行な寸法における厚さは、5ミリメートル以下である、レセプタクル。
【請求項2】
前記遠位端壁の前記外部面は、前記レセプタクル取り付け軸の周りの角度位置の関数として、該外部面から徐々に突き出る少なくとも1つの円弧状の外部傾斜区画を有し、前記クリートに接触するための角度のある界面を提供し、前記ボス傾斜区画は最大におよび最小に突き出る角度的に変位する端を有する、請求項1に記載のレセプタクル。
【請求項3】
前記端壁の前記内部面は、前記レセプタクル取り付け軸の周りの角度位置の関数として、該内部から前記キャビティ面の中に徐々に突き出る少なくとも1つの円弧状の内部傾斜区画を有し、前記基部の軸の周りの角度位置の関数として、該キャビティの少なくとも一部分の前記長手方向の深さを変化する、請求項2に記載のレセプタクル。
【請求項4】
前記外部傾斜区画は、前記レセプタクル取り付け軸の周りに曲率を有する、請求項2に記載のレセプタクル。
【請求項5】
前記クリート上の係止構造と協働するための、角度的に延びる一連の係止歯をさらに含む、請求項2に記載のレセプタクル。
【請求項6】
前記ボスは、半径方向外側に面する面を有する周辺壁を有し、前記角度的に延びる一連の係止歯は、該周辺壁から半径方向外側に突き出る、請求項5に記載のレセプタクル。
【請求項7】
前記一連の係止歯は、角度的に延び、かつ角度的に離れている複数のクラスタの中に配置され、各クラスタは複数の係止歯を含む、請求項6に記載のレセプタクル。
【請求項8】
前記アパーチャは、前記レセプタクルに対して角度配向のうちの限定された数において前記クリートを受け入れるように構成され、前記クラスタは角度的に位置決めされて、該限定された数の角度配向以外の該レセプタクルに対する角度配向においてのみ、該クリート上の係止リッジを係合する、請求項7に記載のレセプタクル。
【請求項9】
前記一連の係止歯は、継ぎ目のない配列で連続的に延びる、請求項5に記載のレセプタクル。
【請求項10】
前記係止歯は、前記基部中に画定されて、前記クリートに向かって下方に面する、請求項5に記載のレセプタクル。
【請求項11】
前記ボスは、前記キャビティに面する内部面を有する近位端壁を有し、クリートの前記取り付けフランジ構造上の係止構造を係合するように適合された該近位端壁の該内部面上に配置された係止クラスタをさらに含む、請求項2に記載のレセプタクル。
【請求項12】
前記クリートの前記フランジ構造上の係止手段を係合するように適合された前記キャビティに配置された係止構造をさらに含む、請求項2に記載のレセプタクル。
【請求項13】
前記レセプタクル取り付け軸への寸法において前記キャビティの最長の部分における該キャビティの長さは、1.6mmより大きくない、請求項1に記載のレセプタクル。
【請求項14】
前記レセプタクル取り付け軸に平行な寸法における前記レセプタクルの最大の厚さは、4ミリメートル以下である、請求項1に記載のレセプタクル。
【請求項15】
アパーチャを通る前記端壁の輪郭は、前記摩擦クリートの前記取り付けフランジ構造の周辺に実質的に整合する、請求項1に記載のレセプタクル。
【請求項16】
前記レセプタクルは、前記クリートを所定の角度係止配向に係止するように配置され、該レセプタクルは、該所定の角度係止配向における前記角度挿入配向から該レセプタクルに対する該クリートの回転を制限するために、前記ボス端壁の前記外部面上のストップ肩をさらに含む、請求項1に記載のレセプタクル。
【請求項17】
前記所定の角度係止配向における前記角度挿入配向から前記レセプタクルに対して前記クリートの回転を制限するために、前記キャビティ内に配置されたストップ部材をさらに含む、請求項16に記載のレセプタクル。
【請求項18】
前記所定の角度係止配向における前記角度挿入配向から前記レセプタクルに対する前記クリートの回転を制限するために、前記ボスから半径方向に離れて基部上に配置されたストップ部材をさらに含む、請求項17に記載のレセプタクル。
【請求項19】
摩擦クリートを靴に交換可能に取り付けるレセプタクルであって、
靴のソールに固定されるように適合される基部であって、底面と長手方向に延びるレセプタクル取り付け軸とを有する、基部と、
該底面に近接する、遠位端と近位端とを有するボスであって、該ボスは、該基部から概して長手方向に延び、該レセプタクル取り付け軸の周りに概して下方向に延びる中空の内部キャビティを有する、ボスと、
内部面と外部面と貫通アパーチャとを有する該ボス上の遠位端壁であって、該アパーチャは、クリートの取り付けフランジ構造が該アパーチャを通って軸方向に通過させられ、該フランジ構造が該レセプタクル取り付け軸の周りに該レセプタクルに対して角度係止配向に該キャビティ中で角度方向に回転されるように、該レセプタクルに対する角度方向の挿入配向において該キャビティに受け入れられることを可能にするように構成され、該端壁は、該角度係止配向において、該キャビティからの該取り付けフランジ構造の軸方向の除去を防ぐようにさらに構成される、遠位端壁と
を含み、
該遠位端壁の該外部面は、少なくとも1つの円弧状の外部傾斜区画を有し、該少なくとも1つの円弧状の外部傾斜区画は、該レセプタクル取り付け軸の周りの角度位置の関数として概して該外部面から突き出て、該クリートと接触するための角度のある界面を提供し、該ボス傾斜区画は、最大および最小に突き出る角度的に変位される端を有する、レセプタクル。
【請求項20】
前記ボスは、半径方向外側に面する面を有する周辺壁を有し、角度的に延び、くぼみと交互に、該周辺壁から半径方向外側に突き出る一連の係止歯をさらに含む、請求項19に記載のレセプタクル。
【請求項21】
前記一連の係止歯は、複数の角度的に延びて角度的に離れたクラスタ中に配置されており、各クラスタは複数の係止歯を含む、請求項20に記載のレセプタクル。
【請求項22】
前記アパーチャは、前記レセプタクルに対して角度配向のうちの限定された数において前記クリートを受け入れるように構成され、前記クラスタは角度的に位置決めされて、該限定された数の角度配向以外の該レセプタクルに対する角度配向においてのみ、該クリート上の係止リッジを係合する、請求項21に記載のレセプタクル。
【請求項23】
前記一連の係止歯は、前記周辺壁の全体の円周の周りに連続して延びる、請求項20に記載のレセプタクル。
【請求項24】
前記レセプタクル取り付け軸の寸法における前記キャビティの前記厚さは、5ミリメートル以下である、請求項1に記載のレセプタクル。
【請求項25】
前記レセプタクルは、前記クリートを所定の角度係止配向に係止するように配置され、該レセプタクルは、該レセプタクルに対する該クリートの回転を制限するために、前記レセプタクル取り付け軸から半径方向に離された異なる位置において配置された、複数の離れたストップ肩をさらに含み、該複数のストップ肩は位置決め的に同期されており、正確に該角度係止配向における該クリートのさらなる回転を防ぐ、請求項1に記載のレセプタクル。
【請求項26】
レセプタクル摩擦クリートであって、
上面および底面と、該上面および該底面に実質的に垂直に延びる、長手方向に延びるクリート取り付け軸とを有するハブと、
該底面から概して下側方向に突き出る少なくとも1つの地面係合摩擦要素と、
靴に取り付けられたレセプタクルにクリートを取り外し可能に取り付けるための取り付け構造であって、該レセプタクルは
靴のソールに固定されるように適合される基部であって、底面および長手方向に延びるレセプタクル取り付け軸を有する、基部と、
該底面に近接する、遠位端と近位端とを有するボスであって、該ボスは、該基部から概して長手方向に延び、該レセプタクル取り付け軸の周りに概して下方向に延びる中空の内部キャビティを有する、ボスと、
内部面と外部面と貫通アパーチャとを有する該ボス上の遠位端壁であって、該アパーチャは、クリートの取り付けフランジ構造が該アパーチャを通って軸方向に通過させられ、該フランジ構造が該レセプタクル取り付け軸の周りに該レセプタクルに対して角度係止配向に該キャビティ中で角度方向に回転させられるように、該レセプタクルに対する角度方向の挿入配向において該キャビティに受け入れられることを可能にするように構成されており、該端壁は、該角度係止配向において、該キャビティからの該取り付けフランジ構造の軸方向の除去を防ぐようにさらに構成される、遠位端壁と
を含むタイプであり、
該レセプタクルの長手方向の全寸法は、4ミリメートル以下である、
取り付け構造と
を含む、レセプタクル摩擦クリート。
【請求項27】
レセプタクル摩擦クリートであって、
上面および底面と、該上面および該底面に実質的に垂直に延びる、長手方向に延びるクリート取り付け軸とを有するハブと、
該底面から概して下側方向に突き出る少なくとも1つの地面係合摩擦要素と、
靴に取り付けられたレセプタクルにクリートを取り外し可能に取り付けるための取り付け構造であって、該レセプタクルは
靴のソールに固定されるように適合される基部であって、底面と長手方向に延びるレセプタクル取り付け軸を有する、基部と、
該底面に近接する、遠位端と近位端とを有するボスであって、該ボスは、該基部から概して長手方向に延び、該レセプタクル取り付け軸の周りに概して下方向に延びる中空の内部キャビティを有する、ボスと、
内部面と外部面と貫通アパーチャとを有する該ボス上の遠位端壁であって、該アパーチャは、クリートの取り付けフランジ構造が該アパーチャを通って軸方向に通過させられ、該フランジ構造が該レセプタクル取り付け軸の周りに該レセプタクルに対して角度係止配向に該キャビティ中で角度方向に回転させられるように、該レセプタクルに対する角度方向の挿入配向において該キャビティに受け入れられることを可能にするように構成されており、該端壁は、該角度係止配向において、該キャビティからの該取り付けフランジ構造の軸方向の除去を防ぐようにさらに構成される、遠位端壁と
を含むタイプであり、
該キャビティの長手方向寸法は、その最長の位置において1.6ミリメートル以下である、
取り付け構造と
を含む、レセプタクル摩擦クリート。
【請求項28】
靴取り付けレセプタクルに交換可能に取り付け可能な摩擦クリートのための取り付けおよび係止システムであって、該システムは、
該摩擦システムが、
上面および底面と、該上面および該底面に実質的に垂直に延びる、長手方向に延びるクリート取り付け軸とを有するハブと、
該底面から概して下側方向に突き出る少なくとも1つの地面係合摩擦要素と、
ハブの上面における近位端と、遠位端とを有する少なくとも1つのステムであって、該ステムは、該クリート取り付け軸の周りに実質的に集中している該上面から軸方向に上方に延びる、ステムと、
取り付けフランジ構造であって、該取り付けフランジ構造は、所定の横方向の周辺構成を有し、該ステムの該遠位端に隣接して該ステムから概して半径方向に延びる少なくとも1つのフランジ部材を含む、取り付けフランジ構造と、
クリート係止構造と、
該クリート取り付け軸の周りの角度位置の関数として、該ハブの上面から徐々に突き出て、該レセプタクルと接触するための角度のある界面を提供する、少なくとも1つの円弧状のハブ傾斜区画であって、該ハブ傾斜区画は、最大および最小に盛り上がった角度的に変位される端を有する、ハブ傾斜区画と、
を含む、摩擦クリートと、
該レセプタクルが、
靴のソールに固定されるように適合され、底面と長手方向に延びるレセプタクル取り付け軸とを有する基部と、
該底面に近接する、遠位端と近位端とを有するボスであって、該ボスは、該基部から概して長手方向に延び、該レセプタクル取り付け軸の周りに概して下方向に延びる中空の内部キャビティを有する、ボスと、
内部面と外部面と貫通アパーチャとを有する該ボス上の遠位端壁であって、該アパーチャは、該取り付けフランジ構造が、該アパーチャを通って軸方向に通過させられ、該フランジ構造が該一致する軸の周りに該レセプタクルに対して角度係止配向に該キャビティ中で角度方向に回転させられるように、該クリート取り付け軸および該レセプタクル取り付け軸が該レセプタクルに対して角度挿入配向において一致して、該キャビティに受け入れられることを可能にし、該端壁は、該角度係止配向において、該キャビティからの該取り付けフランジ構造の軸方向の除去を防ぐようにさらに構成される、遠位端壁と、
該クリート取り付け軸の周りの角度位置の関数として、該ボス端壁の外部面から徐々に突き出る、少なくとも1つの円弧状のレセプタクル傾斜区画であって、該レセプタクル傾斜区画は、該フランジ構造が、該角度挿入配向から該角度係止配向に該キャビティ中で回転させられるとき、増加する摩擦フィット係合において該ハブ傾斜区画と整列され当接するように位置決めされ、該角度のある界面を提供し、該ハブ傾斜区画は最大および最小に盛り上がった角度的に変位される端を有する、レセプタクル傾斜区画と、
該クリート係止構造を該角度係止配向に係合するように位置決めされ、該クリートと該レセプタクルとの間の想定外の角度的な回転を防ぐ、レセプタクル係止構造と
を含む、レセプタクルと
を含む、システム。
【請求項29】
前記取り付けフランジ構造は、前記ステムから半径方向外側に延びる少なくとも1つのフランジ部材を含み、前記クリート取り付け軸の周りの角度位置の関数として、前記フランジ部材の前記長手方向の厚さを増加する斜面を有する前記ハブから離されて該ハブに面する下部面を有し、
前記ボス遠位端壁の前記内部面は、該フランジ部材が前記キャビティ中で前記角度係止配向に向かって回転させられるとき、該フランジ部材の該下部面に面し、かつ、該フランジ部材に当接し、該フランジ部材の該下部面と該内部面とは、該フランジ部材が前記角度係止配向に向かって回転させられるとき、増加するフィットに、より密接に係合されるように、該内部面は、前記レセプタクル取り付け軸の周りの角度位置の関数として増加する斜面を有する、請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記レセプタクル取り付け軸に平行な寸法における前記レセプタクルの前記最大の厚さは、4ミリメートル以下である、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記クリート取り付け軸に平行な寸法における前記フランジ部材の前記厚さは、1.6ミリメートル以下である、請求項30に記載のシステム。
【請求項32】
前記クリート係止構造は、前記ステムから半径方向に離れた関係において前記基部から上方に延びて、該ステムに面するくぼみによって離された少なくとも2つの凸状のリッジを含む構造を含み、
前記レセプタクル係止構造は、前記ボスから半径方向外側に突き出る一連の係止歯を含み、該歯は、該リッジと角度的に整列されると、該リッジの間の該くぼみの中に突き出るように構成され位置決めされている、請求項28に記載のシステム。
【請求項33】
前記クリート係止構造は、前記取り付けフランジ構造から半径方向に離された関係において前記ステムから上方に延び、該ステムに面するくぼみによって離された少なくとも2つの凸状のリッジを含む構造を含み、
該クリート係止構造は、前記ボスの前記近位端から前記キャビティの中で下側方向に突き出る一連の係止歯を含み、該係止歯は、該リッジと角度的に整列されると、前記リッジの間の該くぼみの中に突き出るように構成され位置決めされている、請求項28に記載のシステム。
【請求項34】
前記レセプタクルは、所定の角度係止配向において前記クリートを係止するように配置されており、
該クリートは、前記クリート取り付け軸から半径方向に離された異なる位置において、複数の離れたクリート角度ストップ肩をさらに含み、
該レセプタクルは、該クリート取り付け軸から半径方向に離された異なる位置における複数の離れたレセプタクル角度ストップ肩を含み、
該クリートストップ肩の各々は、前記角度係止配向において、該レセプタクルストップ肩の対応する1つに当接するように位置決めされ、該レセプタクルに対する挿入方向の該クリートのさらなる回転を防ぐ、請求項28に記載のシステム。
【請求項35】
前記取り付けフランジ構造は、前記クリート取り付け軸の周りの角度的に離された位置において、前記ステムの前記遠位端に近接する該ステムから概して半径方向に延びる複数のフランジ部材を含み、
前記貫通アパーチャは、該複数のフランジ部材に整合し、該フランジ部材が、該キャビティ中で前記一致する軸の周りに前記レセプタクルに対して該角度係止配向に同時に角度的に回転され得るように、該複数のフランジ部材が軸方向にアパーチャを通って通過され、前記角度挿入配向において該キャビティ中に受け入れられることを可能にするように輪郭が付けられている、請求項28に記載のシステム。
【請求項36】
前記所定の角度係止配向において前記レセプタクルに対する前記角度挿入配向からの前記クリートの回転を制限するために、前記キャビティ内に配置されたストップ部材をさらに含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項37】
靴取り付けレセプタクルに交換可能に取り付け可能な摩擦クリートのための取り付けおよび係止システムであって、該システムは、
上面および底面と、該上面および該底面に実質的に垂直に延びる、長手方向に延びるクリート取り付け軸とを有するハブと、
該底面から概して下側方向に突き出る少なくとも1つの地面係合摩擦要素と、
該ハブの上面における近位端と、遠位端とを有する少なくとも1つのステムであって、該ステムは、該クリート取り付け軸の周りに実質的に集中している該上面から軸方向に上方に延びる、ステムと、
所定の横方向の周辺構成を有し、該ステムの該遠位端に隣接して該ステムから概して半径方向に延びるフランジ部材であって、該クリート取り付け軸に平行な寸法における該フランジ部材の厚さは、1.6ミリメートル以下である、フランジ部材と、
クリート係止構造と
を含む摩擦クリートと、
靴のソールに固定されるように適合され、底面と長手方向に延びるレセプタクル取り付け軸とを有する基部と、
該底面に近接する、遠位端と近位端とを有するボスであって、該ボスは、該基部から概して長手方向に延び、該レセプタクル取り付け軸の周りに概して下方向に延びる中空の内部キャビティを有する、ボスと、
内部面と外部面と貫通アパーチャとを有する該ボス上の遠位端壁であって、該アパーチャは、該取り付けフランジ構造が、該アパーチャを通って軸方向に通過させられ、該フランジ構造が該一致する軸の周りに該レセプタクルに対して角度係止配向に該キャビティ中で角度方向に回転させられるように、該クリート取り付け軸および該レセプタクル取り付け軸が該レセプタクルに対して角度挿入配向において一致して、該キャビティに受け入れられることを可能にし、該端壁は、該角度係止配向において、該キャビティからの該取り付けフランジ構造の軸方向の除去を防ぐようにさらに構成される、遠位端壁と、
該クリート係止構造を該角度係止配向に係合して、該クリートと該レセプタクルとの間の想定外の角度回転を防ぐ、レセプタクル係止構造と
を含むレセプタクルと
を含み、
該レセプタクル取り付け軸に平行な寸法における該レセプタクルの該最大の厚さは、4ミリメートル以下である、システム。
【請求項38】
靴取り付けレセプタクルに交換可能に取り付け可能な摩擦クリートのための取り付けおよび係止システムであって、該システムは、
上面および底面と、該上面および該底面に実質的に垂直に延びる、長手方向に延びるクリート取り付け軸とを有するハブと、
該底面から概して下側方向に突き出る少なくとも1つの地面係合摩擦要素と、
複数のステムであって、各ステムは該ハブの該上面における近位端を有し、該ステムは、該クリート取り付け軸の周りの異なる角度位置において位置決めされ、該クリート取り付け軸に実質的に概して平行に該上面から軸方向に上方に延びる、ステムと、
所定の横周辺部を有し、それぞれのステムの該遠位端から概して半径方向に延びる複数の取り付けフランジ部材と、
クリート係止構造と、
該クリート取り付け軸の周りの角度位置の関数として、該ハブ上面から徐々に延びて、該レセプタクルと接触するための角度のある界面を提供する少なくとも1つの円弧状のハブ傾斜区画であって、該ハブ傾斜区画は最大および最小に盛り上がった角度的に変位された端を有するハブ傾斜区画と
を含む、摩擦クリートと、
靴のソールに固定されるように適合され、底面と長手方向に延びるレセプタクル取り付け軸を有する基部と、
該底面に近接する、遠位端と近位端とを有するボスであって、該ボスは、該基部から概して長手方向に延び、該レセプタクル取り付け軸の周りに概して下方向に延びる中空の内部キャビティを有する、ボスと、
内部面と外部面と貫通アパーチャとを有する該ボス上の遠位端壁であって、該アパーチャは、該取り付けフランジ部材が、該アパーチャを通って軸方向に通過させられ、該フランジ構造が該一致する軸の周りに該レセプタクルに対して角度係止配向に該キャビティ中で角度方向に回転させられるように、該クリート取り付け軸および該レセプタクル取り付け軸が該レセプタクルに対して角度挿入配向において一致して、該キャビティに受け入れられることを可能にし、該端壁は、該角度係止配向において、該キャビティからの該取り付けフランジ構造の軸方向の除去を防ぐようにさらに構成される、遠位端壁と、
該クリート取り付け軸の周りの角度位置の関数として、該ボス端壁の外部面から徐々に突き出る、少なくとも1つの円弧状のレセプタクル傾斜区画であって、該レセプタクル傾斜区画は、該フランジ構造が、該角度挿入配向から該角度係止配向に該キャビティ中で回転させられると、増加する摩擦フィット係合において該クリート傾斜区画と整列され当接するように位置決めされ、該角度のある界面を提供し、該ハブ傾斜区画は最大および最小に盛り上がった角度的に変位される端を有する、レセプタクル傾斜区画と、
該クリート係止構造を該角度係止配向に係合するように位置決めされ、該クリートと該レセプタクルとの間の想定外の角度的な回転を防ぐ、レセプタクル係止構造と
を含む、レセプタクルと
を含む、システム。
【請求項39】
前記取り付けフランジ部材は、前記クリート取り付け軸の周りの角度位置の関数として、該フランジ部材の前記長手方向の厚さを増加する斜面を有する該ハブから離され該ハブに面する下部面を各々有し、
前記ボス遠位端壁の前記内部面は、該フランジ部材が前記キャビティ内で前記角度係止配向に向かって回転させられると、各フランジ部材の該下部面に面し、当接し、該内部面は、該フランジ部材が該角度係止配向に向かって回転させられると、該フランジ部材の該下部面および該内部面区画が増加フィットにおいてより密接に係合するように、該レセプタクル取り付け軸の周りの角度位置の関数として増加する各フランジ部材に面する斜面のある区画を有する、請求項38に記載のシステム。
【請求項40】
前記レセプタクル取り付け軸に平行な寸法における前記レセプタクルの前記最大の厚さは、4ミリメートル以下である、請求項39に記載のシステム。
【請求項41】
前記クリート取り付け軸に平行な寸法における前記フランジ部材の前記最大の厚さは、1.6ミリメートル以下である、請求項40に記載のシステム。
【請求項42】
靴取り付けレセプタクルに交換可能に取り付け可能な摩擦クリートのための取り付けおよび係止システムであって、該システムは、
上面および底面と、該上面および該底面に実質的に垂直に延びる、長手方向に延びるクリート取り付け軸とを有するハブと、
該底面から概して下側方向に突き出る少なくとも1つの地面係合摩擦要素と、
該上面から上方への延長部を有するステムと、
該クリート取り付け軸の周りの角度位置の関数として、該ハブ上面から徐々に延びて、該レセプタクルと接触するための角度のある界面を提供する少なくとも1つの円弧状のハブ傾斜区画であって、該ハブ傾斜区画は最大および最小に盛り上がった角度的に変位された端を有する、少なくとも1つの円弧状のハブ傾斜区画と
を含む、摩擦クリートと、
靴のソールに固定されるように適合され、底面と長手方向に延びるレセプタクル取り付け軸を有する基部と、
該ステムを受け入れ、該ステムに取り付けるためのキャビティと、
該キャビティを囲む該レセプタクル上の下方に面する壁であって、該キャビティは、該クリート取り付け軸の周りの角度位置の関数として、徐々に下方に突き出る少なくとも1つの円弧状のレセプタクル傾斜区画を有し、該レセプタクル傾斜は、該ステムが該キャビティ中で、挿入方向に回転させられると、増加する摩擦フィット係合において、該ハブ傾斜区画と整列され該ハブ傾斜区画に当接するように位置決めされて、角度のある界面を提供する、下方に面する壁と
を含む摩擦クリートと
を含む、システム。
【請求項43】
靴取り付けレセプタクルに取り付け、靴取り付けレセプタクルを係止する摩擦クリートであって、該クリートは、
上面および底面と、該上面および該底面に実質的に垂直に延びる、長手方向に延びるクリート取り付け軸とを有するハブと、
該底面から概して下方に突き出る、少なくとも1つの地面係合摩擦要素と、
該ハブの該上面における近位端と、遠位端とを有する少なくとも1つのステムであって、該ステムは、該クリート取り付け軸の周りに実質的に集中して該上面から軸方向上方に延びる、ステムと、
取り付けフランジ構造であって、該取り付けフランジ構造は、該レセプタクルに受け入れられるように構成され、所定の横周辺部構成を有し、該ステムの該遠位端に隣接して、該ステムから概して半径方向に延びる、少なくとも1つのフランジ部材を含む、取り付けフランジ構造と、
噛み合い構造を該レセプタクル中に係合し、該レセプタクル中の該クリートの、係止角度配向からの想定外の回転を防ぐためのクリート係止構造と、
該クリート取り付け軸の周りの角度位置の関数として、該ハブ上面から徐々に突き出て、該レセプタクルと接触するための角度のある界面を提供する少なくとも1つの円弧状のハブ傾斜区画であって、該ハブ傾斜区画は最大および最小に盛り上がった角度的に変位された端を有する、少なくとも1つの円弧状のハブ傾斜区画と
を含む、摩擦クリート。
【請求項44】
前記取り付けフランジ構造は、少なくとも1つのフランジ部材を含み、該フランジ部材は、前記ステムから半径方向外側に延び、斜面を有する前記ハブから離され、該ハブに面する下部面を有し、該斜面は、該クリート取り付け軸の周りの角度位置の関数として、該フランジ部材の長手方向の厚さを増加し、該下部面は、該フランジ部材が前記レセプタクル中で回転させられると、該レセプタクルの面との増加する摩擦フィットにおいて、当接し、より密接に係合するように構成されている、請求項43に記載のクリート。
【請求項45】
前記クリート取り付け軸に平行な寸法における前記フランジ部材の厚さは、1.6ミリメートル以下である、請求項44に記載のクリート。
【請求項46】
前記クリート係止構造は、前記ステムから半径方向に離れた関係において、前記基部から上方向に延び、該ステムの面するくぼみによって離された、少なくとも2つの凸状のリッジを含む、請求項43に記載のクリート。
【請求項47】
前記クリート係止構造は、前記取り付けフランジから上方に延びる、請求項43に記載のクリート。
【請求項48】
前記レセプタクルは、前記クリートを所定の角度係止配向に係止するように配置され、該クリートは、前記クリート取り付け軸から異なる半径方向に離れた位置に配置される複数の離れたクリート角度ストップ肩をさらに含み、該クリートストップ肩の各々は、該角度係止配向において、対応するレセプタクルストップ肩に当接するように位置決めされており、該レセプタクルに対する前記挿入方向への該クリートのさらなる回転を防ぐ、請求項43に記載のクリート。
【請求項49】
前記取り付けフランジ構造は、複数のフランジ部材を含み、該複数のフランジ部材は、前記クリート取り付け軸の周りに角度的に離された位置において、前記ステムの前記遠位端に隣接して該ステムから概して半径方向に延びる、請求項43に記載のクリート。
【請求項50】
靴取り付けレセプタクルに取り付け、該靴取り付けレセプタクルと係合するための摩擦クリートであって、該クリートは、
上面および底面と、該上面および該底面に実質的に垂直に延びる、長手方向に延びるクリート取り付け軸とを有するハブと、
該底面から概して下方に突き出る、少なくとも1つの地面係合摩擦要素と、
該ハブの該上面における近位端と、遠位端とを有する少なくとも1つのステムであって、該ステムは、該クリート取り付け軸の周りに実質的に集中して該上面から軸方向上方に延びる、ステムと、
所定の横周辺部構成を有し、該ステムの該遠位端に近接して、該ステムから概して半径方向に延びるフランジ部材であって、該クリート取り付け軸に平行な寸法における該フランジ部材の厚さは、1.6ミリメートル以下である、フランジ部材と、
噛み合い構造を該レセプタクルに係合するためのクリート係止構造であって、係止角度配向からの該レセプタクル中の該クリートの想定外の回転を防ぐ、クリート係止構造と
を含む、摩擦クリート。
【請求項51】
靴取り付けレセプタクルに取り付け、該靴取り付けレセプタクルと係合するための摩擦クリートであって、該クリートは、
上面および底面と、該上面および該底面に実質的に垂直に延びる、長手方向に延びるクリート取り付け軸とを有するハブと、
該底面から概して下方に突き出る、少なくとも1つの地面係合摩擦要素と、
該ハブの該上面における近位端と、遠位端とを各々有する複数のステムであって、該ステムは、該クリート取り付け軸の周りの異なる角度位置に配置されており、該クリート取り付け軸に実質的に概して平行に該上面から軸方向上方に延びる、ステムと、
所定の横周辺部を有し、それぞれのステムの該遠位端から概して半径方向に延びる、複数の取り付けフランジ部材と、
噛み合い構造を該レセプタクルに係合するためのクリート係止構造であって、係止角度配向からの該レセプタクル中の該クリートの想定外の回転を防ぐ、クリート係止構造と
を含む、摩擦クリート。
【請求項52】
前記取り付けフランジ部材は、斜面を有する前記ハブから離れて、該ハブに面する下部面を各々有し、該斜面は、該フランジ部材が該角度係止配向に向かって回転させられると、前記クリート取り付け軸の周りの角度位置の関数として、該フランジ部材の前記長手方向の厚さを増加し、該下部面は増加する摩擦フィットに接触し、より密接に増加する摩擦フィットに係合されるように構成されている、請求項51に記載のクリート。
【請求項53】
前記クリート取り付け軸に平行な寸法における前記フランジ部材の前記厚さは、1.6ミリメートル以下である、請求項52に記載のクリート。
【請求項54】
靴取り付けレセプタクルに取り付け、靴取り付けレセプタクルを係止する摩擦クリートであって、該クリートは、
上面および底面と、該上面および該底面に実質的に垂直に延びる、長手方向に延びるクリート取り付け軸とを有するハブと、
該底面から概して下方に突き出る、少なくとも1つの地面係合摩擦要素と、
該上面から上方への延長部を有するステムと、
該クリート取り付け軸の周りの角度位置の関数として、該ハブ上面から徐々に突き出る少なくとも1つの円弧状のレセプタクル傾斜区画であって、該レセプタクル傾斜区画は、該レセプタクルに接触するための傾斜のある界面を提供し、該ハブ傾斜区画は、最大および最小に盛り上がった角度的に変位される端を有する、レセプタクル傾斜区画と
を含む、摩擦クリート。
【請求項55】
靴取り付けレセプタクルの摩擦クリートに交換可能に取り付けて該摩擦クリートを係止する方法であって、該方法は、
クリートステムをレセプタクル中で回転して、該ステムをキャビティに取り付けることと、
角度のある界面において、クリート傾斜面と該キャビティの外に配置されるレセプタクル傾斜面とを当接することであって、それにより、クリートステム回転の関数として、徐々に該傾斜面をより強い当接に押し付けて、該クリートおよびレセプタクルの最終の角度配向において、該傾斜面の間に摩擦フィットを提供することと
を含む、方法。
【請求項56】
前記レセプタクルに対する前記最終の角度配向からの、前記クリートの想定外の回転を防ぐための係止係合を提供することをさらに含む、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
靴取り付けレセプタクルの摩擦クリートに交換可能に取り付けて該摩擦クリートを係止する方法であって、該方法は、
クリートステムをレセプタクル中で回転して、該ステムをキャビティに取り付けることと、
該キャビティの外側の異なる半径方向に離された位置において、該クリートと該レセプタクルとの間に複数の回転ストップ係合を提供して、挿入方向における該クリートおよび該レセプタクルの最終角度配向への回転を制限することと
を含む、方法。
【請求項58】
前記最終角度配向からの、前記クリートの前記レセプタクルに対する想定外の回転を防ぐための係止係合を提供することをさらに含む、請求項55に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30A】
image rotate

【図30B】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate


【公表番号】特表2011−517292(P2011−517292A)
【公表日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−508727(P2011−508727)
【出願日】平成22年4月9日(2010.4.9)
【国際出願番号】PCT/US2010/030551
【国際公開番号】WO2010/118329
【国際公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(510162481)プライド マニュファクチャリング カンパニー, エルエルシー (3)
【Fターム(参考)】