説明

撮像装置

【課題】資料提示装置10は、折り畳まれたテーブル20を快適に展開することができ、使用性に優れていること。
【解決手段】資料提示装置10は、テーブル20の上に被撮像物を置いて、ビデオカメラ30により被撮像物を撮像して、コンピュータのディスプレイなどに表示する。テーブル20は、カメラ支持部材40を固定する固定部材21と、固定部材21の側部にそれぞれ回動可能に支持された展開板22R,22Lを備えている。展開機構50は、展開板22R,22Lに一端が回動可能にそれぞれ連結されかつ他端が互いに連結ピン68aで連結されたリンク部材66R,66Lと、連結ピン68aの移動をガイドするガイド部材と、連結ピン68aの移動に対して抵抗力を加えるダンパ部70とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み可能に収納されるテーブル上に被撮像物を載置して、ビデオカメラで撮影する撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の撮像装置として、ビデオカメラを備え、資料を撮像してモニタテレビなどに表示する資料提示装置が知られている。資料提示装置は、
文書や写真などを撮像しやすいように、資料を載置するテーブルを備え、このテーブルに対してビデオカメラが向くようにして当該カメラを支柱で保持する。テーブルは、固定部材から両側に回動可能に軸支された展開板を回動することにより、折り畳み可能に構成されており、収納・運搬を容易にしている。しかし、テーブルは、展開板が展開されるときに展開板が受ける重力により展開されるために、展開板が載置台に当たったときに大きな衝撃音が発生したりして、不快感をもたらす場合があった。
【0003】
【特許文献1】特開2005−204010号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記課題を解決することを踏まえ、折り畳まれたテーブルを快適に展開することができる撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた本発明は、
被撮像物を載置し折り畳み可能に収納されるテーブルと、該テーブル側を撮像方向とするビデオカメラと、該ビデオカメラが上記テーブルを撮像可能である位置に上記ビデオカメラを保持するカメラ支持部材と、上記折り畳まれたテーブルを展開するとともに該展開されたテーブルを収納する展開機構と、を備えた撮像装置であって、
上記テーブルは、上記カメラ支持部材を固定する固定部材と、該固定部材の側部にそれぞれ回動可能に支持された展開板を備え、
上記展開機構は、上記展開板に一端が回動可能にそれぞれ連結されかつ他端が互いに連結ピンで連結されたリンク部材と、上記連結ピンの移動をガイドするガイド部材と、上記連結ピンの移動に対して抵抗力を加えるダンパ部とを備えたことを特徴とする。
【0006】
本発明の撮像装置において、テーブルの上に被撮像物を置いて、ビデオカメラにより被撮像物を撮像して、コンピュータのディスプレイなどに表示する。このように、テーブルに置いた原稿をディスプレイで表示しつつ原稿を説明するなどのプレゼンテーションを行なうことができる。また、テーブルは、運搬時に折り畳むことで、持ち運びが容易であり、使用時に展開機構により展開することにより、被撮像物を載置する面を大きくとることができる。
【0007】
テーブルは、カメラ支持部材を固定する固定部材の側部にそれぞれ展開板が回動可能になっており、展開機構により展開される速度が重力による速度よりも遅くなるように制御される。すなわち、展開機構は、リンク部材の一端を展開板に回動可能に連結し、その他端を他端が互いに連結ピンで連結し、さらに、連結ピンの移動をガイド部材によりガイドし、ダンパ部により連結ピンの移動に対して抵抗力を加えている。すなわち、展開板は、リンク機構を介してダンパ部から抵抗力を受けて、自然落下よりもゆっくりとした速度で展開されるから、載置台に当たったときに衝撃音や損傷を生じることがなく、快適でソフトな感触を得ることができる。
【0008】
しかも、両方のリンク部材は、その一端で連結ピンを介してダンパ部に連結され、展開板を、固定部材を中心に左右対称に同じ速度で展開するから、バランスよく展開される。つまり、展開機構は、展開板を片方ずつでなく、両方を同時に展開させるから、展開板にダンパ力を加えるダンパ部を個々に設けた構成に比べると、展開板が展開する時間的なズレがなく、スムーズな展開動作を行なうことができるともに、部品点数を減らすことができる。
【0009】
また、本発明の好適な態様として、上記カメラ支持部材は、上記固定部材の端部に立設され、上記ガイド部材を固定するベース部を備え、上記ベース部に上記展開板の端部が合わさるように収納される構成をとることができる。この構成により、テーブルの展開板をカメラ支持部材のベース部にコンパクトに収納することができる。
【0010】
さらに、本発明の他の好適な態様として、上記ダンパ部は、上記連結ピンに連結され、ピニオンギヤを有し該ピニオンギヤの回転に抵抗力を与えるダンパ本体と、上記ピニオンギヤを転動させるラックギヤとを備えている構成をとることができる。また、ダンパ部は、一方向のみに抵抗力を加える一方向ダンパで構成することができ、これにより、収納操作を迅速に行なうことができる。
【0011】
また、本発明の好適な態様として、上記展開機構は、上記展開板が上記ベース部に対して合わった状態にて上記展開板と上記ベース部とを係合する係合突起を有し、該係合突起が上記展開板と上記ベース部とを係合しているロック状態と、該ロック状態から上記係合を解除する非ロック状態とに操作可能であるロック機構を備えた構成をとることができる。この構成により、ロック機構を操作することにより、ロック状態から非ロック状態に移行して、展開板の展開をダンパ部でのダンパ作用を用いつつ自動的に行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(1) 資料提示装置10の概略構成
次に、本発明に係る撮像装置の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は実施例としての資料提示装置10の使用状態を示す斜視図、図2はこの資料提示装置10の使用状態を示す側面図、図3は資料提示装置10の収納状態を示す斜視図である。図1に示すように、資料提示装置10は、A4の用紙サイズより大きな面積を有するテーブル20と、ビデオカメラ30を先端に搭載したカメラ支持部材40と、展開機構50とを備えている。資料提示装置10の構成により、図3の資料提示装置10の収納状態から、図1および図2のように展開機構50によってテーブル20を使用状態に展開し、テーブル20の上に原稿などを載置し、ビデオカメラ30により撮像して、コンピュータのディスプレイにより表示する。このように、テーブル20に置いた原稿をディスプレイで表示しつつプレゼンテーションを行なうことができる。以下、資料提示装置10の各部の構成および動作について説明する。
【0013】
(2) 資料提示装置10の各部の構成
(2)−1 テーブル20
テーブル20は、カメラ支持部材40の下端に固定された固定部材21と、この固定部材21の両側に回転可能に支承された2つの展開板22R,22Lから構成されている。固定部材21および展開板22R,22Lは、合成樹脂製の薄板であり、これらの図には示していないが、その裏面には、補強用の図示しない金属板が固定されている。固定部材21は、その両側に所定長さに亘って凹部が設けられており、ここに、展開板22R,22Lの凸部が嵌り込む。両者の嵌め合い部には、貫通孔が設けられており、ここに、回転軸23R,23Lを挿入することにより、展開板22R,22Lは、固定部材21に対して回転可能になっている。
【0014】
(2)−2 ビデオカメラ30およびカメラ支持部材40
図4はビデオカメラ30を斜め下方から見た状態を示す斜視図である。ビデオカメラ30は、カメラ支持部材40の上部下面に装着されている。カメラ支持部材40は、固定部材21に連結されたベース部41と、このベース部41に回転可能に連設されたアーム部43と、このアーム部43に回転可能に連設されビデオカメラ30を固定するカメラ保持部材45から構成されている。ベース部41のテーブル20側には、化粧板41aが着脱可能に装着されており、ベース部41内に、後述する展開機構50および電子回路などが収納されている。
【0015】
カメラ保持部材45には、ビデオカメラ30が収納されており、そのビデオカメラ30の撮像レンズ31がカメラ保持部材45の下面に配置されている。また、撮像レンズ31に対してカメラ保持部材45の先端側には、照明部33が設けられている。照明部33は、指向性の強い発光ダイオード(LED)などの点光源からなるランプ33aと、ランプ33aの光を分散させてテーブル20の全面にわたって均一な照明を行なうための分散板33bとを備えている。この照明部33のランプ33aを点灯して分散板33bを介してテーブル20の全面に照明するとともに、この反射光をビデオカメラ30により撮像して、出力端子を通じて外部信号を出力する。
【0016】
(2)−3 展開機構50
図5は展開機構50を背面側から説明する説明図、図6は展開機構50を分解した斜視図、図7はベース部41の上部を一部分解して示す斜視図である。展開機構50は、図5および図6に示すベース部41の収納スペースに収納され、展開板22R,22Lが固定部材21に対して展開されるときの速度を遅くするためのダンパ機構60と、図7に示す展開板22R,22Lをカメラ支持部材40に対してロック状態および非ロック状態に設定するロック機構80とを備えており、ロック機構80の操作によりロック状態から非ロック状態にしたときに、ダンパ機構60を介して展開板22R,22Lを固定部材21に対してゆっくりと展開させる。
【0017】
(a) ダンパ機構60
図6において、ダンパ機構60は、ベース部41(図1)に固定された支持部61と、リンク機構65と、粘性抵抗を加えるダンパ部70とを備えている。支持部61は、ベース部41の内側に固定されており、支持部材62と、ガイド板63と、固定部材64とを備えている。支持部61は、前壁62aと、前壁62aの両端から折曲された側壁62bとを備え、側壁62bでベース部41の内壁に固定されている。前壁62aには、縦方向にガイド穴62cが形成されている。ガイド板63は、支持部材62の前壁62aに固定されており、板状のガイド本体63aを備えている。ガイド本体63aには、その縦方向に支持部材62のガイド穴62cと一致した位置にガイド穴63bが形成されている。固定部材64は、固定本体64aと、固定本体64aの上端に折曲された取付部64bとを備え、取付部64bで支持部材62にネジ止め固定されている。
【0018】
リンク機構65は、展開板22R,22L(図5)と、ダンパ部70とを連結するリンク機構であり、左右対称のリンク部材66R,66Lを備えている。リンク部材66Rは、第1リンク66Raと第2リンク66Rbとでく字形に屈曲した棒材であり、第1リンク66Raの一端の透孔66Rcに回動ピン67Rを介して展開板22R(図5)の側部に回動可能に連結されている。リンク部材66Lは、リンク部材66Rと同様な構成であり、く字形の第1リンク66La、第2リンク66Lbに、透孔66Lcを貫通した回動ピン67Lを介して展開板22Lの側部に回動可能に連結されている。リンク部材66R,66Lの他端には、透孔66Rd,66Ldが形成されており、これらの透孔66Rd,66Ldを連結ピン68aが貫通している。連結ピン68aは、上述した支持部材62のガイド穴62cおよびガイド板63のガイド穴63bを貫通して、ダンパ部70側に連結されている。なお、リンク部材66Rとリンク部材66Lおよびリンク部材66Lと支持部材62との間には、ワッシャ68b,68bが介在している。リンク機構65の構成により、展開板22R,22Lを固定部材21に対して回動させることにより、リンク部材66R,66Lを介して連結ピン68aがガイド穴62c,63bを昇降する。
【0019】
ダンパ部70は、スライド部材71と、ダンパ本体72と、ラックギヤ73とを備えている。スライド部材71は、ガイド板63に合わさって上下方向にスライド可能である板状のスライド本体71aを備えている。スライド本体71aには、連結ピン68aに螺合するネジ穴71bが形成され、また、ネジ穴71bの下方にガイド板63のガイド穴63bにガイドされるガイドピン71cが形成されている。ダンパ本体72は、抵抗部72aと、抵抗部72aの軸に回動可能に軸支されたピニオンギヤ72bとを備え、取付部72cを介してスライド部材71にねじ止め固定されている。ラックギヤ73は、ピニオンギヤ72bに噛み合うように固定部材64に固定されている。このダンパ部70の構成により、連結ピン68aによる昇降する力を受けてスライド部材71が一体に昇降すると、ダンパ本体72のピニオンギヤ72bがラックギヤ73に倣って転動し、これに伴ってピニオンギヤ72bは、抵抗部72aの粘性抵抗を受けて、スライド部材71およびリンク機構65の昇降動作に抵抗力を加える。
【0020】
(b) ロック機構80
図7において、ロック機構80は、上述したように、展開板22R,22Lをベース部41に対してロック状態および非ロック状態に設定する機構であり、操作部81と、操作部81に付勢するスプリング82と、操作部81をガイドするガイド部83とを備えている。操作部81には、その上面に押圧操作部81aが突設され、また、側面に係合突起81Rb,81Lbが突設されている。係合突起81Rb,81Lbは、展開板22R,22Lの側部に形成された係合凹所22Ra,22Laにそれぞれ出没することで係合・係脱する。また、操作部81の下面には、ガイド突部81cが形成され、ガイド部83のガイド溝83aにガイドされる。ロック機構80の構成により、操作部81の押圧操作部81aが解除方向へ操作されて移動したときに、スプリング82のスプリング力に抗して操作部81がガイド部83にガイドされつつスライドし、係合突起81Rb,81Lbが展開板22R,22Lの係合凹所22Ra,22Laから外れることで、展開板22R,22Lがベース部41に対して離脱可能である非ロック状態になる。一方、図5に示すように展開板22R,22Lをベース部41に合わさるように回転軸23R,23Lを中心に回動したときに、図7に示す操作部81を展開板22R,22Lの側端で押して、スプリング82のスプリング力に抗して押し入れて、係合突起81Rb,81Lbが係合凹所22Ra,22Laに係合することで、展開板22R,22Lがベース部41に離脱不能であるロック状態になる。
【0021】
(3) 展開機構50の展開動作および収納動作
(3)−1 展開動作
資料提示装置10の収納状態から使用状態にするには、以下の操作を行なう。図9に示すように、資料提示装置10は、テーブル20の展開板22R,22Lがカメラ支持部材40に合わさって閉じられた状態にあるとする。この状態から、図8に示すロック機構80の押圧操作部81aを矢印方向へ押すと、図7に示す操作部81がスプリング82のスプリング力に抗してガイド部83にガイドされつつ移動する。これにより、操作部81に設けられた係合突起81Rb,81Lbが展開板22R,22Lの係合凹所22Ra,22Laからそれぞれ外れることで、ロック解除状態になる。ロック解除状態になると、図9に示すように、展開板22R,22Lは、その自重により回転軸23R,23Lを中心に回動して、リンク部材66R,66Lの一端を引っ張る。
【0022】
リンク部材66R,66Lの他端は、連結ピン68aに連結されているから、連結ピン68aは、支持部材62のガイド穴62cおよびガイド板63のガイド穴63bに倣いつつ、スライド部材71を下方へ移動させる力を加える。スライド部材71が下方への力を受けると、スライド部材71に固定されたダンパ本体72のピニオンギヤ72bがラックギヤ73に噛み合いつつ転動する。これにより、図10に示すように、スライド部材71がガイド板63に対して下方へ移動する。このとき、ピニオンギヤ72bの回転に伴って、ピニオンギヤ72bの軸に形成された抵抗部72aがピニオンギヤ72bの回転に粘性抵抗を加える。この抵抗力は、スライド部材71、連結ピン68a、リンク部材66R,66Lを介して展開板22R,22Lに伝達される。すなわち、展開板22R,22Lは、抵抗力を受けつつ、自重による開く力を小さくして、ゆっくりとした速度で開き、図11に示すように載置台に乗ったときに停止する。これにより、資料提示装置10は、図1に示す使用状態になる。
【0023】
(3)−2 収納動作
資料提示装置10の使用状態から収納状態にするには、展開動作と逆の動作を行なう。すなわち、図11の使用状態にて、展開板22R,22Lの両側端を持って、図10に示すように、ベース部41に向けて回動する。これにより、展開板22R,22Lに連動してリンク部材66R,66Lの端部およびダンパ部70のスライド部材71が一体に上昇する。スライド部材71の上昇によりピニオンギヤ72bがラックギヤ73を転動する。このとき、ダンパ本体72により粘性抵抗によって展開板22R,22Lの収納動作に抵抗力を生じる。そして、展開板22R,22Lがベース部41に合わさって、展開板22R,22Lの係合凹所22Ra,22Laにロック機構80の係合突起81Rb,81Lbが係合することにより、ロック機構80がロック状態になる。これにより、図3および図9に示す資料提示装置10が収納状態になる。
【0024】
(4) 実施例の作用効果
上記実施例により、以下の作用効果を奏する。
(4)−1 図3および図9に示す資料提示装置10の収納状態から、ロック機構80のロック状態を解除するように操作すると、展開板22R,22Lは、リンク機構65を介してダンパ機構60からの抵抗を受けて、自然落下よりもゆっくりとした速度で展開されるから、載置台に当たったときに衝撃音や損傷を生じることがなく、快適でソフトな感触を得ることができる。
【0025】
(4)−2 両方のリンク部材66R,66Lは、その一端で連結ピン68aを介してダンパ部70に連結され、展開板22R,22Lを、固定部材21を中心にして左右対称に同じ速度で展開するから、バランスよく展開される。つまり、展開機構50は、展開板22R,22Lを片方ずつでなく、両方を同時に展開させるから、展開板22R,22Lにダンパ力を加えるダンパ部を個々に設けた構成に比べると、展開板22R,22Lが展開する時間的なズレがなく、スムーズな展開動作を行なうことができるともに、部品点数を減らすことができる。
【0026】
(4)−3 資料提示装置10を収納状態に戻すときに、展開機構50は、展開板22R,22Lの側部をそれぞれ手で持ち上げたときに、ダンパ機構60のダンパ作用によりゆっくりと閉めることができ、展開板22Rの端部がベース部41に衝突することもない。
【0027】
(4)−4 展開板22R,22Lは、互いに一端で連結されてダンパ部70に連動しているから、一方の展開板22R,22Lを閉めれば、他方も同時に閉まるので、操作性に優れている。
【0028】
(5) この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(5)−1 上記実施例におけるダンパ部70は、展開および収納のいずれの方向にも、ダンパ作用が働くように構成したが、これに限らず、ダンパ部に一方向クラッチなどを用いることにより、収納方向にダンパ作用をなくすか、低減することにより、収納作用を迅速に行なうように構成してもよい。
(5)−2 ダンパ部は、粘性抵抗により抵抗力を加えるように構成したが、これに限らず、抵抗力を働かせる構成であれば、スプリングなどであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の一実施例にかかる資料提示装置の使用状態を示す斜視図である。
【図2】資料提示装置の使用状態を示す側面図である。
【図3】資料提示装置の収納状態を示す斜視図である。
【図4】ビデオカメラを斜め下方から見た状態を示す斜視図である。
【図5】展開機構を背面側から説明する説明図である。
【図6】展開機構を分解した斜視図である。
【図7】ロック機構の周辺を一部分解して示す斜視図である。
【図8】ロック機構を説明する説明図である。
【図9】資料提示装置の展開動作を説明する説明図である。
【図10】図9に続く動作を説明する説明図である。
【図11】図10に続く動作を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0030】
10…資料提示装置
20…テーブル
21…固定部材
22R,22L…展開板
22Ra,22La…係合凹所
23R,23L…回転軸
30…ビデオカメラ
31…撮像レンズ
33…照明部
33a…ランプ
33b…分散板
40…カメラ支持部材
41離脱可能…ベース部
41…ベース部
41a…化粧板
43…アーム部
45…カメラ保持部材
50…展開機構
60…ダンパ機構
61…支持部
62c,63b…ガイド穴
62…支持部材
62a…前壁
62b…側壁
63…ガイド板
63a…ガイド本体
64…固定部材
64a…固定本体
64b…取付部
65…リンク機構
66R,66L…リンク部材
66Rd,66Ld…透孔
66La…第1リンク
66Lb…第2リンク
66Lc…透孔
66Ra…第1リンク
66Rb…第2リンク
66Rc…透孔
67L…回動ピン
67R…回動ピン
68a…連結ピン
68b…ワッシャ
70…ダンパ部
71…スライド部材
71a…スライド本体
71b…ネジ穴
71c…ガイドピン
72…ダンパ本体
72a…抵抗部
72b…ピニオンギヤ
72c…取付部
73…ラックギヤ
80…ロック機構
81Rb,81Lb…係合突起
81…操作部
81a…押圧操作部
81c…ガイド突部
82…スプリング
83…ガイド部
83a…ガイド溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被撮像物を載置し折り畳み可能に収納されるテーブル(20)と、該テーブル(20)側を撮像方向とするビデオカメラ(30)と、該ビデオカメラ(30)が上記テーブル(20)を撮像可能である位置に上記ビデオカメラ(30)を保持するカメラ支持部材(40)と、上記折り畳まれたテーブル(20)を展開するとともに該展開されたテーブルを収納する展開機構(50)と、を備えた撮像装置であって、
上記テーブル(20)は、上記カメラ支持部材(40)を固定する固定部材(21)と、該固定部材(21)の側部にそれぞれ回動可能に支持された展開板(22R,22L)を備え、
上記展開機構(50)は、上記展開板(22R,22L)に一端が回動可能にそれぞれ連結されかつ他端が互いに連結ピン(68a)で連結されたリンク部材(66R,66L)と、上記連結ピン(68a)の移動をガイドするガイド部材と、上記連結ピン(68a)の移動に対して抵抗力を加えるダンパ部(70)とを備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
請求項1に記載の撮像装置において、
上記カメラ支持部材(40)は、上記固定部材(21)の端部に立設され、上記ガイド部材を固定するベース部(41)を備え、上記ベース部(41)に上記展開板(22R,22L)の端部が合わさるように収納される撮像装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の撮像装置において、
上記ダンパ部(70)は、上記連結ピン(68a)に連結され、ピニオンギヤ(72b)を有し該ピニオンギヤ(72b)の回転に抵抗力を与えるダンパ本体(72)と、上記ピニオンギヤ(72b)を転動させるラックギヤ(73)とを備えている撮像装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の撮像装置において、
上記ダンパ部は、一方向のみに抵抗力を加える一方向ダンパである撮像装置。
【請求項5】
請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の撮像装置において、
上記展開機構(50)は、上記展開板(22R,22L)が上記ベース部(41)に対して合わった状態にて上記展開板(22R,22L)と上記ベース部(41)とを係合する係合突起(81Rb,81Lb)を有し、該係合突起(81Rb,81Lb)が上記展開板(22R,22L)と上記ベース部(41)とを係合しているロック状態と、該ロック状態から上記係合を解除する非ロック状態とに操作可能であるロック機構(80)を備えた撮像装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2008−294644(P2008−294644A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−136780(P2007−136780)
【出願日】平成19年5月23日(2007.5.23)
【出願人】(000000424)株式会社エルモ社 (104)
【Fターム(参考)】