説明

放射線画像情報撮影装置

【課題】放射線源から被写体に照射される放射線の照射範囲を良好に増減するとともに、装置全体の小型化及び軽量化を図ることを可能にする。
【解決手段】放射線画像情報撮影装置40は、被写体18にX線20を照射するX線源42を有するX線照射部16と、前記X線源42に対向して配置され、前記被写体18の放射線画像情報を受像する撮影台17と、X線源制御装置22とを備える。X線照射部16は、X線源42から被写体18に照射されるX線20の照射範囲を規制するX線遮蔽部材44と、前記X線遮蔽部材44による放射線遮蔽領域を増減可能な駆動部46とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体に放射線を照射する放射線源を有する放射線照射部と、前記放射線源に対向して配置され、前記被写体の放射線画像情報を受像する受像部とを備える放射線画像情報撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ある種の蛍光体に放射線(X線、α線、β線、γ線、紫外線、電子線等)を照射すると、この放射線のエネルギの一部が蛍光体に蓄積され、その後、その蛍光体に可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネルギに応じた輝尽発光光が出力される。
【0003】
このような蛍光体からなる蓄積性蛍光体パネルを利用して、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦蓄積性蛍光体パネルに蓄積記録する撮影装置、及び、放射線画像情報の蓄積記録された蓄積性蛍光体パネルを励起光で走査し、得られる輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得、この画像信号を処理して診断適性に優れた画像を得る読取装置が開発されている。
【0004】
なお、放射線画像情報の読み取られた蓄積性蛍光体パネルは、蛍光体の励起光波長領域の光を含む消去光を照射し、残存する放射線画像情報を消去することにより、繰り返し使用することができる。従って、前記読取装置には、蓄積性蛍光体パネルに消去光を照射することで消去処理を行う消去装置を組み込んだものがある。
【0005】
また、蓄積性蛍光体パネルに代えて、光変換方式の放射線固体検出器を利用して放射線画像情報を取得することもできる。この光変換方式の放射線固体検出器は、多数の固体検出素子をマトリクス状に配列して形成したもので、放射線が照射されると、放射線量に応じた静電潜像が固体検出素子に蓄積記録される。静電潜像を読み取る際には、放射線固体検出器に読取光を照射し、発生した電流の値を放射線画像情報として取得する。この場合、放射線固体検出器は、蓄積性蛍光体パネルと同様に、消去光を放射線固体検出器に照射することで、残存する静電潜像である放射線画像情報を消去して再使用することができる。
【0006】
ところで、被写体に放射線を照射する際には、この放射線が不必要な領域まで照射されることを阻止するために、前記放射線の照射領域を規制する必要がある。このため、例えば、特許文献1に開示されているX線防護装置が知られている。
【0007】
このX線防護装置は、図6に示すように、X線撮影台1に取付アーム2が設けられており、この取付アーム2には、モータ3が固着されている。取付アーム2には、さらにモータ3を覆って収納ケース4が固着されている。
【0008】
収納ケース4の下端には、遮蔽ケース5が吊り下げられるとともに、この遮蔽ケース5の下端には、防護幕6が吊り下げられている。この防護幕6には、ワイヤ7の両端が固着されるとともに、前記ワイヤ7は、モータ3により昇降可能に連結されている。収納ケース4内には、被写体にX線を照射するためのX線管装置8が収納されている。
【0009】
そこで、モータ3が駆動されてワイヤ7が引き上げられると、先ず、防護幕6が遮蔽ケース5内に収容された後、前記防護幕6及び前記遮蔽ケース5が、収納ケース4内に収納されている。
【0010】
【特許文献1】実開平5−13407号公報(図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上記の特許文献1では、X線管装置8による放射線の照射範囲は、防護幕6によって規制されるものの、この防護幕6による放射線遮蔽領域は、予め設定された範囲のみである。このため、被写体の撮影部位に応じて適切な放射線遮蔽領域を設定することができず、前記被写体に対して所望の照射範囲を超えて放射線が照射される一方、撮影に必要な領域まで防護幕6が覆ってしまい、所望の照射範囲を確保することができないという問題がある。
【0012】
従って、例えば、被写体の撮影部位に応じて複数の防護幕6を交換自在に用意することも考えられるが、これにより、X線撮影装置全体が大型化するとともに、重量物となるおそれがある。特に、X線撮影装置を病室まで移動させて撮影を行う可搬型の撮影装置では、操作性が極めて低下するという問題がある。
【0013】
本発明はこの種の問題を解決するものであり、放射線源から被写体に照射される放射線の照射範囲を良好に増減するとともに、装置全体の小型化及び軽量化を図ることが可能な放射線画像情報撮影装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、被写体に放射線を照射する放射線源を有する放射線照射部と、前記放射線源に対向して配置され、前記被写体の放射線画像情報を受像する受像部とを備える放射線画像情報撮影装置に関するものである。
【0015】
放射線照射部は、放射線源から被写体に照射される放射線の照射範囲を規制する放射線遮蔽部材と、前記放射線遮蔽部材に連結され、前記放射線遮蔽部材による放射線遮蔽領域を増減可能な駆動部とを備えている。
【0016】
また、放射線遮蔽部材は、放射線源を周回しヒンジ部を介して取り付けられるとともに、下方に延在する鉛カーテンを備え、駆動部は、前記鉛カーテンの上部側を揺動させて前記鉛カーテンの下部側を拡縮させることにより、放射線遮蔽領域を可変にするアクチュエータを備えることが好ましい。
【0017】
さらに、アクチュエータは、ヒンジ部を構成する軸部を回転させて前記鉛カーテンの下部側を拡縮可能なモータと、前記モータにより回転される前記軸部の角度を検出する角度センサとを備えることが好ましい。
【0018】
さらにまた、アクチュエータは、手動により鉛カーテンの上部側を揺動させる手動操作部を備えることが好ましい。
【0019】
また、放射線照射部は、台車に載置されて移動可能に構成されることが好ましい。
【発明の効果】
【0020】
本発明では、放射線源から被写体に照射される放射線の照射範囲が、放射線遮蔽部材により規制されるとともに、前記被写体の撮影部位に応じて前記放射線遮蔽部材による放射線遮蔽領域が増減可能である。このため、被写体の撮影部位に応じて多数の放射線遮蔽部材を用意する必要がなく、装置全体の小型化及び軽量化を図るとともに、所望の放射線照射範囲に放射線を良好に照射することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る放射線画像情報撮影装置を組み込む放射線画像形成システム10の概略構成図である。放射線画像形成システム10は、台車12に載置された状態で病室等に搬送可能に構成される。
【0022】
台車12には、放射線画像情報を撮影するための撮影情報等を入力し、あるいは、外部から取得するためのディスプレイを備えたコンソール14と、コンソール14から供給された撮影情報に従ってX線照射部16を制御し、撮影台17上の被写体18にX線20を照射するX線源制御装置22と、被写体18を透過したX線20が照射されることで放射線画像情報が記録される蓄積性蛍光体パネルPを収納したカセッテ24が装填され、前記蓄積性蛍光体パネルPから放射線画像情報を読み取る読取装置26と、蓄積性蛍光体パネルPから読み取られた放射線画像情報を外部に送信する一方、外部から必要な情報を取得する送受信機28と、コンソール14、X線照射部16、X線源制御装置22、読取装置26及び送受信機28に対して電力を供給するバッテリ27とが載置される。
【0023】
X線照射部16は、アーム部材29を介してX線源制御装置22に連結される。バッテリ27には、充電器31が接続されており、必要に応じてバッテリ27の充電を行うことができる。
【0024】
第1の実施形態に係る放射線画像情報撮影装置40は、被写体18にX線20を照射するX線源(放射線源)42を有するX線照射部(放射線照射部)16と、前記X線源42に対向して配置され、前記被写体18の放射線画像情報を受像する撮影台(受像部)17と、X線源制御装置22とを備える。
【0025】
図2に示すように、X線照射部16は、X線源42から照射されるX線20の照射範囲を規制するX線遮蔽部材(放射線遮蔽部材)44と、前記X線遮蔽部材44によるX線照射領域Mを増減可能な駆動部46とを備える。X線遮蔽部材44は、X線源42を周回するとともに、下方に延在する鉛カーテン48a、48b、48c及び48dを備える。鉛カーテン48a〜48dは、一体的に構成されており、それぞれの間には、下方に向かって幅広となる折り畳み部(又は蛇腹部)50が設けられる。
【0026】
各鉛カーテン48a〜48dは、それぞれ一対のヒンジ部52を介してX線源42の外周4面に固定される。それぞれ一対のヒンジ部52を構成し、水平方向に延在する各軸54には、一対の棒状フレーム56の上端部が固着される。一対の棒状フレーム56は、下方向に延在するとともに、各一対の棒状フレーム56には、それぞれ鉛カーテン48a、48b、48c及び48dが固着される。
【0027】
駆動部46は、各軸54の一端に軸着されるモータ58と、前記軸54の他端に連結されて前記モータ58を介して回転される軸54の回転角度位置を検出する角度センサ60とを備える。なお、角度センサ60は、モータ58に連結されていてもよい。
【0028】
角度センサ60からの信号は、X線源制御装置22に送られるとともに、このX線源制御装置22には、カセッテ24の寸法に対応してモータ58による鉛カーテン48a〜48dの開閉位置、すなわち、遮蔽領域Mの増減範囲を予め設定した制御プログラムが記憶されている。
【0029】
このように構成される放射線画像形成システム10の動作について、以下に説明する。
【0030】
先ず、作業者は、放射線画像形成システム10を台車12と共に被写体18の撮影場所、例えば、病室まで移動させた後、放射線画像形成システム10を構成するコンソール14及び読取装置26を含む全電源をONにする。
【0031】
次いで、コンソール14を操作して、被写体18の名前、撮影方法等の撮影情報を入力するとともに、被写体18の放射線画像情報を記録するカセッテ24を選択し、カセッテ24に装着されているバーコードを読み取ることで、カセッテ24のID情報を取得する。このようにして、撮影情報及びカセッテ24のID情報が設定され、撮影準備が完了する。その際、X線源制御装置22には、カセッテ24の寸法が入力され、このカセッテ24に対応する制御プログラムが読み出される。
【0032】
撮影準備が完了し、カセッテ24が撮影台17にセットされる一方、アーム部材29を介してX線源42が所定位置に設定される。そして、作業者が遮蔽領域設定用ボタン(図示せず)又はX線照射スイッチ(図示せず)を操作すると、X線源制御装置22では、カセッテ24の寸法に応じて予め登録されている制御プログラムに基づいて、駆動部46を構成する各モータ58が駆動制御される。
【0033】
モータ58が駆動されると、図2に示すように、前記モータ58に連結されている各軸54が所定のカーテン開放方向に回転する。このため、各軸54に連結されているそれぞれ一対の棒状フレーム56は、鉛直姿勢から水平方向に向かって揺動を開始する。
【0034】
ここで、それぞれ一対の棒状フレーム56に固着されている鉛カーテン48a〜48dは、各軸54を支点にして下部側が鉛直方向から水平方向に向かって揺動し、これらの鉛カーテン48a〜48dによって形成される遮蔽領域Mが拡大される。
【0035】
その際、各軸54には、角度センサ60が連結されており、前記角度センサ60を介して各軸54の回転角度位置が検出されている。従って、各軸54の角度位置が、予め登録されている制御プログラムで設定された角度位置に至ると、X線源制御装置22によりモータ58の駆動が停止される。これにより、鉛カーテン48a〜48dによって規制される遮蔽領域Mは、撮影台17に装填されたカセッテ24の寸法に対応した最適な範囲に調整される。
【0036】
上記のように、X線遮蔽部材44による遮蔽領域Mの調整が行われた後、X線源制御装置22によりX線源42が駆動されて被写体18にX線20が照射され、X線撮影が行われる。被写体18を透過したX線20は、カセッテ24に収納された蓄積性蛍光体パネルPに照射され、放射線画像情報が蓄積記録される。
【0037】
次に、放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体パネルPを収納するカセッテ24が読取装置26に装填され、放射線画像情報の読取消去処理が行われる。読み取られた放射線画像情報は、カセッテ24のID情報とともに図示しない記憶手段に記憶され、あるいは、コンソール14を介して送受信機28から室内送受信機(図示せず)に送信される。
【0038】
放射線画像情報の読み取られた蓄積性蛍光体パネルPは、カセッテ24に収納された後、次の撮影に使用される。
【0039】
この場合、第1の実施形態では、被写体18の撮影に用いられるカセッテ24の寸法に応じて、X線遮蔽部材44を構成する鉛カーテン48a〜48dにより形成される遮蔽領域Mが調整されている。
【0040】
このため、例えば、寸法の小さなカセッテ24が用いられる際のように、被写体18に対してX線20の照射範囲が狭いときには、図3に示すように、鉛カーテン48a〜48dは、互いに閉じる方向、すなわち、鉛直下方向に指向する姿勢に維持される。
【0041】
これにより、鉛カーテン48a〜48dを介して形成される遮蔽領域Mは、最小範囲に調整されている。従って、X線源42から照射されるX線20が、被写体18に対して必要撮影範囲外に不要に照射されることを確実に阻止することができるという効果が得られる。
【0042】
一方、比較的寸法の大きなカセッテ24が用いられる際には、駆動部46の駆動作用下に鉛カーテン48a〜48dがそれぞれ折り畳み部50を開くようにして開放される。このため、鉛カーテン48a〜48dにより形成される遮蔽領域Mが拡大され、X線源42から被写体18に対して所望の撮影範囲内にわたってX線20を確実に照射することができる。
【0043】
これにより、寸法の異なるカセッテ24毎に最適な遮蔽領域Mの調整が行われるため、例えば、各放射線照射範囲毎に対応してX線遮蔽部材を複数用意する必要がない。従って、放射線画像情報撮影装置40全体の軽量化及び小型化が容易に図られるという利点がある。
【0044】
特に、放射線画像情報撮影装置40は、X線照射部16及びX線源制御装置22が台車12に載置されており、病室内等を移動可能に構成されている。このため、比較的狭小な病室内において、患者である被写体18のX線画像情報の読み取り処理が容易に行われ、操作性が良好に向上するという効果がある。
【0045】
図4は、本発明の第2の実施形態に係る放射線画像情報撮影装置70の概略説明図である。なお、第1の実施形態に係る放射線画像情報撮影装置40と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0046】
放射線画像情報撮影装置70を構成するX線照射部(放射線照射部)72は、X線遮蔽部材44と駆動部74とを備える。駆動部74は、アクチュエータとして、例えば、手動により鉛カーテン48a〜48dの上部側を揺動させる手動操作部76を備える。
【0047】
図5に示すように、手動操作部76は、軸54の一端部に連結されて作業者が把持可能な摘み78を有する。軸54の他端部には、ねじ軸80が設けられるとともに、このねじ軸80が固定ねじ部82に噛合することにより、前記軸54が所定の角度位置に保持される。ねじ軸80の端面には、ばね84が当接しており、このばね84の弾性力によって前記ねじ軸80と固定ねじ部82とが噛合状態を維持する。
【0048】
なお、X線源制御装置22は、車輪86を介して搬送可能に構成してもよい。
【0049】
このように構成される第2の実施形態では、カセッテ24の寸法に応じて鉛カーテン48a〜48dにより形成される遮蔽領域Mを調整する際には、作業者が手動操作部76を操作する。具体的には、図5に示すように、作業者が、摘み78を把持してこれを内方(矢印A方向)に押圧すると、ねじ軸80が固定ねじ部82から離脱して軸54の保持機能が解除される。
【0050】
そこで、摘み78を、例えば、矢印B方向に回転させると、前記摘み78に連結される軸54が、矢印B方向に回転する。このため、鉛カーテン48aは、一対の棒状フレーム56と一体に鉛直方向から水平方向に揺動する。
【0051】
同様に、鉛カーテン48b〜48dを鉛直方向から水平方向に揺動させることにより、全ての鉛カーテン48a〜48dにより形成される遮蔽領域Mが拡大される。そして、所望の遮蔽領域Mが得られた後、摘み78への押圧力を解除すると、ばね84を介してねじ軸80が固定ねじ部82に噛合し、軸54が所定の回転角度位置に保持される。
【0052】
これにより、第2の実施形態では、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られるとともに、一層簡単且つ経済的な構成で、寸法の異なる各種カセッテ24に対応した所望の遮蔽領域Mを形成することができる。
【0053】
なお、第2の実施形態では、駆動部74に手動操作部76を用いているが、この駆動部74を第1の実施形態と同様の駆動部46で構成してもよい。その際、例えば、X線源制御装置22にカセッテ24のサイズを入力するためのカセッテサイズ設定用ボタン88を設けておけば、作業者が、このボタン88を操作することによって鉛カーテン48a〜48dの揺動角度が自動的に調整され、所望の遮蔽領域Mを自動的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る放射線画像情報撮影装置を組み込む放射線画像形成システムの概略構成図である。
【図2】前記放射線画像情報撮影装置を構成するX線照射部の概略斜視説明図である。
【図3】前記X線照射部の動作説明図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る放射線画像情報撮影装置の概略構成図である。
【図5】前記放射線画像情報撮影装置を構成するX線照射部の一部拡大斜視説明図である。
【図6】特許文献1のX線防護装置の構成説明図である。
【符号の説明】
【0055】
10…放射線画像形成システム 12…台車
14…コンソール 16、72…X線照射部
17…撮影台 18…被写体
20…X線 22…X線源制御装置
24…カセッテ 26…読取装置
27…バッテリ 28…送受信機
29…アーム部材 40、70…放射線画像情報撮影装置
42…X線源 44…X線遮蔽部材
46、74…駆動部 48a〜48d…鉛カーテン
52…ヒンジ部 54…軸
56…棒状フレーム 58…モータ
60…角度センサ 76…手動操作部
78…摘み P…蓄積性蛍光体パネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体に放射線を照射する放射線源を有する放射線照射部と、前記放射線源に対向して配置され、前記被写体の放射線画像情報を受像する受像部とを備える放射線画像情報撮影装置であって、
前記放射線照射部は、前記放射線源から前記被写体に照射される前記放射線の照射範囲を規制する放射線遮蔽部材と、
前記放射線遮蔽部材に連結され、前記放射線遮蔽部材による放射線遮蔽領域を増減可能な駆動部と、
を備えることを特徴とする放射線画像情報撮影装置。
【請求項2】
請求項1記載の放射線画像情報撮影装置において、前記放射線遮蔽部材は、前記放射線源を周回しヒンジ部を介して取り付けられるとともに、下方に延在する鉛カーテンを備え、
前記駆動部は、前記鉛カーテンの上部側を揺動させて前記鉛カーテンの下部側を拡縮させることにより、前記放射線遮蔽領域を可変にするアクチュエータを備えることを特徴とする放射線画像情報撮影装置。
【請求項3】
請求項2記載の放射線画像情報撮影装置において、前記アクチュエータは、前記ヒンジ部を構成する軸部を回転させて前記鉛カーテンの下部側を拡縮可能なモータと、
前記モータにより回転される前記軸部の角度を検出する角度センサと、
を備えることを特徴とする放射線画像情報撮影装置。
【請求項4】
請求項2記載の放射線画像情報撮影装置において、前記アクチュエータは、手動により前記鉛カーテンの上部側を揺動させる手動操作部を備えることを特徴とする放射線画像情報撮影装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の放射線画像情報撮影装置において、前記放射線照射部は、台車に載置されて移動可能に構成されることを特徴とする放射線画像情報撮影装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−79728(P2008−79728A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−261333(P2006−261333)
【出願日】平成18年9月26日(2006.9.26)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】