説明

旅行予約支援システム及び旅行予約方法、並びにサーバ装置

【課題】 ウェブサイトを利用して、ユーザの選択の自由度を大幅に拡大させ、優れた操作性のもとに短時間で低料金のパッケージツアーの予約を行うことができる旅行予約支援システムを提供する。
【解決手段】 旅行予約支援システムにおけるサーバ装置10は、候補として検索された候補交通機関情報と候補宿泊施設情報とをマトリクス状に配置した一覧表の形態でユーザに提示する。また、サーバ装置10は、候補交通機関情報に表示された交通機関について1つの交通機関ずつ空席の照会を行い、空席がみつかった時点で照会を終了するとともに、ユーザからの空室の照会に応じて、候補宿泊施設情報に表示された宿泊施設についての空室の照会を行う。そして、サーバ装置10は、ユーザによって選択された交通機関及び宿泊施設の組み合わせに基づいて、旅行総人数単位での包括的な料金算出を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブサイトを利用して旅行の予約を支援する旅行予約支援システム、及び旅行予約方法、並びにこれら旅行予約支援システム及び旅行予約方法にて用いられるサーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットをはじめとする情報技術の進歩にともない、旅行の予約を行うサービスを提供するウェブサイトも様々なものが展開されている。例えば、航空券の予約をウェブサイトを介して行う技術としては、例えば、特許文献1等に記載されたものがある。
【0003】
【特許文献1】特開2002−230382号公報
【0004】
具体的には、この特許文献1には、航空券の予約をネットワークを用いた電子的な手順によって支援する航空券予約支援装置が開示されている。特に、この航空券予約支援装置は、飛行便の仮予約をネットワーク経由で受け付ける仮予約受付部と、仮予約された便の料金の確定を検出する監視部と、この監視部と連携して料金の確定が検出されたときにその旨をユーザに通知する通知部とを備えたものである。これにより、この航空券予約支援装置においては、頻繁に改訂される航空運賃の改定時期にまたがる予約であっても、オンラインで効率的に航空券の予約を行うことができるとしている。
【0005】
また、近年では、いわゆるエクスペディア(EXPEDIA(登録商標))等をはじめとし、航空便等の交通機関の手配のみならず、当該交通機関と宿泊施設等の他の旅行商品との組み合わせをユーザの嗜好に応じて選択可能なパッケージツアーの手配を行うサービスも提供されている。さらに、このようなカスタマイズ可能なパッケージツアーの手配を行うサービスについて、低廉化した料金を提供する試みもなされている(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献2】特開2002−83186号公報
【0007】
具体的には、この特許文献2には、コンピュータシステム又はコンピュータネットワークを用いて旅行日程を作成する旅行日程作成方法が開示されている。特に、この旅行日程作成方法は、第1の旅行商品を選択するステップと、選択された第1の旅行商品に関連付けられた第2の旅行商品に関する利益の情報とともに、第2の旅行商品のリストを表示するステップと、第2の旅行商品が選択された場合には、利益を第2の旅行商品に対して適用するステップとを備えるものである。例えば、この旅行日程作成方法においては、ユーザが、旅行期間、出発地、帰着地、目的地を入力するのに応じて、サーバが入力された情報を条件として、第1の旅行商品としての交通機関を検索する。続いて、この旅行日程作成方法においては、ユーザが検索された交通機関を選択するのに応じて、サーバが当該交通機関に関連付けられた割引・特典情報を検索するとともに、第2の旅行商品としての宿泊施設を検索する。そして、この旅行日程作成方法においては、ユーザが選択された宿泊施設を選択するのに応じて、サーバが当該交通機関に関連付けられた割引・特典情報を当該宿泊施設での宿泊に対して適用する。これにより、この旅行日程作成方法においては、効果的にユーザに情報を提示し、安価で且つユーザの嗜好に応じた旅行日程を作成することができるとしている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、従来のサービスにおいては、航空券や宿泊施設等の旅行商品を1単位とし、紙媒体やインターネット等を介した募集広告によって販売するものであることから、ユーザは、販売業者によって予め指定された旅行商品から選択せざるを得ず、画一的な旅行プランからの脱却を図ることができず、利便に欠けるという問題があった。
【0009】
例えば、従来のサービスにおいては、航空券の予約を受け付ける場合には、販売業者によって予め指定された航空便のみを選択可能であることから、当該航空便が満席であった場合には予約することができず、代替として、他の航空会社の便や同じ航空会社における他の便を予約する余地がなかった。また、従来のサービスにおいては、航空会社が未定である場合もあるが、この場合には、実際にフライトが行われるのか否かが不明であり、ユーザの不安感を払拭することができなかった。
【0010】
同様に、従来のサービスにおいては、宿泊施設の予約を受け付ける場合には、販売業者によって予め指定された宿泊施設のみ選択可能であることから、当該宿泊施設に空きがない場合には予約することができず、代替として、他の宿泊施設を予約する余地がなかった。また、従来のサービスにおいては、宿泊施設の部屋のアップグレードや延泊といった要求があった場合には、別途料金を算出することになることから割高となり、また、子供料金の取り扱いについては、たとえ添い寝であっても割高な設定が多く、ユーザの利便を損なう現象を招来していた。
【0011】
さらに、上述した特許文献2をはじめとする従来のサービスは、カスタマイズ可能なパッケージツアーを予約可能であり、割引や特典等を付加することによって料金の低廉化を図るものであるが、旅行人数にかかわらず、選択した旅行商品に応じて予め決められた割引や特典等を一律に適用するものであることから、ユーザの選択の柔軟性を欠き、ユーザの利便を完全に考慮したものとはいえなかった。
【0012】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、パッケージツアーの予約に際してユーザの選択の自由度を大幅に拡大させ、選択した旅行商品に応じて斬新な料金体系を適用することによって料金の低廉化を図ることができ、また、優れた操作性のもとに短時間でウェブサイトを利用して予約を行うことができる旅行予約支援システム及び旅行予約方法、並びにこれら旅行予約支援システム及び旅行予約方法にて用いられるサーバ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した目的を達成する本発明にかかる旅行予約支援システムは、ウェブサイトを利用して旅行の予約を支援する旅行予約支援システムであって、当該旅行予約支援システムを利用するユーザが所持するユーザ端末機と、旅行の予約を行うために必要な情報を掲載するウェブサイトを開設し、上記ユーザ端末機からのアクセスに応じて上記ウェブサイトのページを上記ユーザに閲覧させ、当該ユーザによって指定された所望の条件に基づいて旅行の予約の手配を行うサーバ装置とを備え、上記サーバ装置は、上記ユーザ端末機の表示手段に表示された上記ウェブサイトのページを介して上記ユーザによって指定された所望の条件に基づいて、取り扱っている交通機関及び宿泊施設に関する情報を検索して取得し、候補として検索された交通機関を示す候補交通機関情報を一方の軸の項目とするとともに、候補として検索された宿泊施設を示す候補宿泊施設情報を上記一方の軸に対して直交する他方の軸の項目としてマトリクス状に配置された一覧表であり、上記候補交通機関情報に表示された交通機関と上記候補宿泊施設情報に表示された宿泊施設とを組み合わせた場合の目安となる参考料金を表示する検索結果ページを、上記ユーザ端末機の表示手段に表示させ、上記ユーザ端末機を介した上記ユーザからの空席の照会に応じて、上記候補交通機関情報に表示された交通機関について1つの交通機関ずつ空席の照会を行い、空席がみつかった時点で照会を終了するとともに、上記ユーザ端末機を介した上記ユーザからの空室の照会に応じて、上記候補宿泊施設情報に表示された宿泊施設についての空室の照会を行い、得られた照会結果を上記一覧表に表示させた照会結果ページを、上記ユーザ端末機の表示手段に表示させ、上記ユーザ端末機を介して上記ユーザによって選択された交通機関及び宿泊施設の組み合わせに基づいて、旅行総人数単位での包括的な料金算出を行うことを特徴としている。
【0014】
このような本発明にかかる旅行予約支援システムにおいては、ウェブサイトを介して交通機関と宿泊施設とを組み合わせたパッケージツアーを予約する際に、候補として検索された候補交通機関情報と候補宿泊施設情報とがマトリクス状に配置された一覧表の形態でユーザに提示することにより、ユーザが嗜好に応じて選択すべき組み合わせを直感的に把握することが可能となり、操作性の向上を図ることができる。また、本発明にかかる旅行予約支援システムにおいては、全ての交通機関と宿泊施設との組み合わせを旅行商品として提供することができることから、従来のような予め指定された旅行商品からの選択ではなく、パッケージツアーの予約に際してユーザの選択の自由度を大幅に拡大させることができる。
【0015】
さらに、本発明にかかる旅行予約支援システムにおいては、交通機関についての空席の照会を行う場合に、候補交通機関情報に表示された交通機関について1つの交通機関ずつ空席の照会を行い、空席がみつかった時点で照会を終了することから、照会のためにユーザが長時間待機してしまう事態を回避することができ、操作性の向上を図ることができる。さらにまた、本発明にかかる旅行予約支援システムにおいては、ユーザによって選択された交通機関及び宿泊施設の組み合わせに基づいて、旅行総人数単位での包括的な料金算出を行うことから、従来のように旅行者毎に料金を課す場合に比べて、大幅な料金の低廉化を図ることができる。
【0016】
ここで、本発明にかかる旅行予約支援システムにおいて、上記サーバ装置は、上記候補交通機関情報に表示された複数の交通機関が、それぞれ、料金が異なる複数の旅行商品を提供している場合には、上記複数の旅行商品を料金が安い順序でキャッシュに保存する。そして、上記サーバ装置は、上記キャッシュに保存した情報に基づいて、第1の交通機関が提供する複数の旅行商品のうち最も料金が安い旅行商品から空席の照会を開始し、空席がない場合には、第2の交通機関が提供する複数の旅行商品のうち最も料金が安い旅行商品についての空席の照会を行う。さらに、上記サーバ装置は、上記候補交通機関情報に表示された複数の交通機関がそれぞれ提供する最も料金が安い旅行商品についての空席がない場合には、上記第1の交通機関が提供する複数の旅行商品のうち次に料金が安い旅行商品についての空席を照会する。
【0017】
これにより、本発明にかかる旅行予約支援システムにおいては、1つの交通機関ずつ空席の照会を行う際に、ある交通機関において最も料金が安い旅行商品についての空席を照会した後に、同じ交通機関において次に料金が高い旅行商品についての空席を照会し、さらに空席がない場合には、ユーザにとって割高となる同じ交通機関における旅行商品についての空席を照会してしまう事態を回避することができ、短時間で安い旅行商品から順次空席の有無を確認したいというユーザの潜在的なニーズを満足することができる。
【0018】
また、本発明にかかる旅行予約支援システムにおいて、上記サーバ装置は、1つの旅行商品について複数のプランを照会結果として取得した場合には、直行便について優先的に検索する。これにより、本発明にかかる旅行予約支援システムにおいては、時間や労力が少なくて済む直行便を予約したいというユーザの潜在的なニーズを満足することができる。
【0019】
さらに、本発明にかかる旅行予約支援システムにおいて、上記サーバ装置は、複数都市を訪問する旅程が選択された場合には、各都市にて宿泊可能な宿泊施設及び各都市間の交通機関を個別に照会する。これにより、本発明にかかる旅行予約支援システムにおいては、自由な旅行設定を実現することができ、パッケージツアーの予約に際してユーザの選択の自由度を大幅に拡大させることができる。
【0020】
さらにまた、本発明にかかる旅行予約支援システムにおいて、上記サーバ装置は、上記取り扱っている交通機関及び宿泊施設に関する情報を検索して取得する前に、上記ウェブサイトのページを介して上記ユーザによって指定された所望の条件に基づいて、旅行人数の内訳が所定の規定内であるか否かを判定し、規定内でないものと判定した場合には、所定のメッセージを上記ユーザ端末機の表示手段に表示させる。
【0021】
このように、本発明にかかる旅行予約支援システムにおいては、検索に先だって旅行人数の内訳に対する規定の是非を判定することにより、交通機関の座席や宿泊施設の部屋数に対して適切な旅行人数でない場合には条件の再指定を促すことができることから、検索後に再指定を行わなければならない事態を回避することができる。
【0022】
また、本発明にかかる旅行予約支援システムにおいて、上記サーバ装置は、宿泊施設における選択可能な部屋タイプを、食事の有無に応じて個別に管理し、上記ユーザ端末機を介して上記ユーザによって選択された食事の有無及び部屋タイプに応じた料金を算出する。これにより、本発明にかかる旅行予約支援システムにおいては、従来の旅行業者のように、予め宿泊施設との間で朝食や夕食込みの料金で契約し、この料金をパッケージプランに織り込んだ旅行商品として販売する必要がなく、ユーザに自由な選択権を保有させることができる。
【0023】
このとき、上記サーバ装置は、食事の有無に関する情報を上記ユーザ端末機の表示手段に表示させるとともに、上記ユーザ端末機に対して、食事の有無を含む予約に関する詳細情報を送信する。これにより、本発明にかかる旅行予約支援システムにおいては、旅行業法上、契約書面に表示する必要がある食事の有無に関する情報をユーザに通知することができる。また、上記サーバ装置は、宿泊施設が所持する端末機に対して、部屋タイプ及び食事の有無を含む予約に関する情報を送信する。これにより、本発明にかかる旅行予約支援システムにおいては、ユーザが到着してチェックインを行う際に、宿泊施設側が食事券を配布する等の対処を行うことが可能となる。
【0024】
さらに、本発明にかかる旅行予約支援システムにおいて、上記サーバ装置は、検索した交通機関のプランが出発日中に到着せずに翌日に到着するものである場合には、宿泊施設について上記出発日からのチェックインではなく、翌日からのチェックインとして取り扱い、当該宿泊施設の空室を検索する。これにより、本発明にかかる旅行予約支援システムにおいては、いかなるプランが交通機関から返された場合であっても、ユーザの便宜を考慮した適正な宿泊数を自動的に算出し、宿泊施設のチェックイン日時を決定することができる。
【0025】
さらにまた、本発明にかかる旅行予約支援システムにおいて、上記交通機関は、航空便であり、上記サーバ装置は、上記航空便のフライトプランとともに発券期限日情報を入手し、上記発券期限日情報に基づいて、発券期限日の前日までの商品を割り出し、上記ユーザ端末機の表示手段に表示させるとともに、申込み料金の支払い期限日時を、3日後の15時までの日時であり且つ当該旅行予約支援システムのサービスを提供する販売業者が申込み料金の入金を確認可能な時間的範囲内で自動的に設定し、上記ユーザ端末機の表示手段に表示させる。これにより、本発明にかかる旅行予約支援システムにおいては、従来には存在しなかった渡航35日前発券、渡航28日前発券、渡航21日前発券、渡航14日前発券、渡航7日前発券、渡航3日前発券といった全ての正規割引運賃の商品と宿泊施設とを組み合わせた商品を販売することが可能となる。
【0026】
このとき、上記サーバ装置は、検索したフライトプランについて、上記発券期限日に最も近い銀行営業日の前日を、上記ユーザ端末機の表示手段に表示させる商品の表示期限日として設定し、上記ユーザに対して支払いの案内を行う。これにより、本発明にかかる旅行予約支援システムにおいては、ユーザが渡航の直前予約であっても、旅行業法に沿った契約を行うことが可能となる。
【0027】
また、上述した目的を達成する本発明にかかる旅行予約支援方法は、ウェブサイトを利用して旅行の予約を支援する旅行予約支援方法であって、旅行の予約を行うために必要な情報を掲載するウェブサイトを開設するサーバ装置に対して、当該旅行予約支援システムを利用するユーザが所持するユーザ端末機を介してアクセスする工程と、上記ユーザ端末機からのアクセスに応じて、上記サーバ装置によって上記ウェブサイトのページを当該ユーザ端末機の表示手段に表示させる工程と、上記ユーザ端末機の表示手段に表示された上記ウェブサイトのページを介して上記ユーザによって指定された所望の条件に基づいて、上記サーバ装置によって取り扱っている交通機関及び宿泊施設に関する情報を検索して取得する工程と、候補として検索された交通機関を示す候補交通機関情報を一方の軸の項目とするとともに、候補として検索された宿泊施設を示す候補宿泊施設情報を上記一方の軸に対して直交する他方の軸の項目としてマトリクス状に配置された一覧表であり、上記候補交通機関情報に表示された交通機関と上記候補宿泊施設情報に表示された宿泊施設とを組み合わせた場合の目安となる参考料金を表示する検索結果ページを、上記サーバ装置によって上記ユーザ端末機の表示手段に表示させる工程と、上記ユーザ端末機を介した上記ユーザからの空席の照会に応じて、上記候補交通機関情報に表示された交通機関について1つの交通機関ずつ空席の照会を行い、空席がみつかった時点で照会を終了するとともに、上記ユーザ端末機を介した上記ユーザからの空室の照会に応じて、上記候補宿泊施設情報に表示された宿泊施設についての空室の照会を行い、得られた照会結果を上記一覧表に表示させた照会結果ページを、上記サーバ装置によって上記ユーザ端末機の表示手段に表示させる工程と、上記ユーザ端末機を介して上記ユーザによって選択された交通機関及び宿泊施設の組み合わせに基づいて、上記サーバ装置によって旅行総人数単位での包括的な料金算出を行う工程とを備えることを特徴としている。
【0028】
さらに、上述した目的を達成する本発明にかかるサーバ装置は、旅行の予約を行うために必要な情報を掲載するウェブサイトを開設し、ユーザ端末機からのアクセスに応じて上記ウェブサイトのページをユーザに閲覧させ、当該ユーザによって指定された所望の条件に基づいて旅行の予約の手配を行うサーバ装置であって、上記ユーザ端末機の表示手段に表示された上記ウェブサイトのページを介して上記ユーザによって指定された所望の条件に基づいて、取り扱っている交通機関及び宿泊施設に関する情報を検索して取得する手段と、候補として検索された交通機関を示す候補交通機関情報を一方の軸の項目とするとともに、候補として検索された宿泊施設を示す候補宿泊施設情報を上記一方の軸に対して直交する他方の軸の項目としてマトリクス状に配置された一覧表であり、上記候補交通機関情報に表示された交通機関と上記候補宿泊施設情報に表示された宿泊施設とを組み合わせた場合の目安となる参考料金を表示する検索結果ページを、上記ユーザ端末機の表示手段に表示させる手段と、上記ユーザ端末機を介した上記ユーザからの空席の照会に応じて、上記候補交通機関情報に表示された交通機関について1つの交通機関ずつ空席の照会を行い、空席がみつかった時点で照会を終了するとともに、上記ユーザ端末機を介した上記ユーザからの空室の照会に応じて、上記候補宿泊施設情報に表示された宿泊施設についての空室の照会を行い、得られた照会結果を上記一覧表に表示させた照会結果ページを、上記ユーザ端末機の表示手段に表示させる手段と、上記ユーザ端末機を介して上記ユーザによって選択された交通機関及び宿泊施設の組み合わせに基づいて、旅行総人数単位での包括的な料金算出を行う手段とを備えることを特徴としている。
【0029】
このような本発明にかかる旅行予約支援方法及びサーバ装置においては、ウェブサイトを介して交通機関と宿泊施設とを組み合わせたパッケージツアーを予約する際に、候補として検索された候補交通機関情報と候補宿泊施設情報とがマトリクス状に配置された一覧表の形態でユーザに提示することにより、ユーザが嗜好に応じて選択すべき組み合わせを直感的に把握することが可能となり、操作性の向上を図ることができる。また、本発明にかかる旅行予約支援方法及びサーバ装置においては、全ての交通機関と宿泊施設との組み合わせを旅行商品として提供することができることから、従来のような予め指定された旅行商品からの選択ではなく、パッケージツアーの予約に際してユーザの選択の自由度を大幅に拡大させることができる。
【0030】
さらに、本発明にかかる旅行予約支援方法及びサーバ装置においては、交通機関についての空席の照会を行う場合に、候補交通機関情報に表示された交通機関について1つの交通機関ずつ空席の照会を行い、空席がみつかった時点で照会を終了することから、照会のためにユーザが長時間待機してしまう事態を回避することができ、操作性の向上を図ることができる。さらにまた、本発明にかかる旅行予約支援及びサーバ装置においては、ユーザによって選択された交通機関及び宿泊施設の組み合わせに基づいて、旅行総人数単位での包括的な料金算出を行うことから、従来のように旅行者毎に料金を課す場合に比べて、大幅な料金の低廉化を図ることができる。
【発明の効果】
【0031】
本発明においては、ウェブサイトを利用して、ユーザの選択の自由度を大幅に拡大させ、優れた操作性のもとに短時間で低料金のパッケージツアーの予約を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0033】
この実施の形態は、ウェブサイトを利用して旅行の予約を支援する旅行予約支援システムである。この旅行予約支援システムは、ウェブサイトを介してパッケージツアーの予約を行うことが可能なものであり、従来のような予め指定された旅行商品からの選択ではなく、優れた操作性のもとに、ユーザの選択の自由度を大幅に拡大させることができるものである。
【0034】
なお、以下では、説明の便宜上、交通機関として航空便が選択可能であるとともに宿泊施設としてホテルが選択可能であるパッケージツアーの予約を行うものとして説明する。
【0035】
旅行予約支援システムは、図1に示すように、旅行の予約を行うために必要な情報を掲載するウェブサイトを開設するサーバ装置10と、当該旅行予約支援システムを利用するユーザが所持するユーザ端末機20とを備える。
【0036】
サーバ装置10は、当該旅行予約支援システムのサービスを提供する販売業者によって管理されるものであり、旅行の予約を行うために必要な情報を掲載するウェブサイトを開設する。そして、サーバ装置10は、ユーザ端末機20からのアクセスに応じて、ウェブサイトのページをユーザに閲覧させ、当該ユーザによって入力操作された情報に基づいて、旅行の予約の手配を行う。
【0037】
具体的には、サーバ装置10は、図2に示すように、各部を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)11と、各種プログラムを含む各種情報を格納する読み取り専用のROM(Read Only Memory)12と、ワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)13と、各種情報を読み出し及び/又は書き込み可能に記憶する記憶部14と、外部のネットワークNTに接続して通信を行う通信部15と、ユーザインターフェースとしての図示しない所定の操作デバイスを介した入力操作の処理及び制御を行う入力操作制御部16と、各種情報を表示する表示部17とを有する。
【0038】
CPU11は、記憶部14等に格納されている各種アプリケーションプログラムをはじめとする各種プログラムを実行し、各部を統括的に制御する。
【0039】
ROM12は、各種プログラムをはじめとする各種情報を格納している。このROM12に格納されている情報は、CPU11の制御のもとに読み出される。
【0040】
RAM13は、CPU11が各種プログラムを実行する際のワークエリアとして機能し、CPU11の制御のもとに、各種情報を一時記憶するとともに、記憶している各種情報を読み出す。
【0041】
記憶部14は、CPU11の制御のもとに、旅行の予約を行うために必要な情報を掲載するウェブサイトを格納するとともに、当該旅行予約支援システムのサービスの会員登録を行ったユーザに関するデータ等をデータベースとして記憶するとともに、記憶している各種情報を読み出す。この記憶部14としては、例えば、ハードディスクや、これらハードディスクを複数台用いていわゆるRAID(Redundant Arrays of Independent (Inexpensive) Disks)構成とした装置等を用いることができる。
【0042】
通信部15は、例えば、アナログ回線、いわゆるイーサネット(登録商標)等から構成されるLAN(Local Area Network)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、若しくはFTTH(Fiber To The Home)等の各種ネットワーク回線、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11に準拠した無線LAN若しくはいわゆるブルートゥース(Bluetooth(登録商標))等の各種無線通信方式、又はいわゆるFOMA(登録商標)等のW−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)方式若しくはHDR(High Data Rate)等のCDMA−2000方式といった、各種方式に基づくネットワークに接続するためのインターフェースであり、CPU11の制御のもとに、外部との通信を行う。
【0043】
入力操作制御部16は、例えば、キーボード、マウス、キーパッド、赤外線リモートコントローラ、スティックキー、又はプッシュボタンといった、当該サーバ装置10を管理する管理者が操作するユーザインターフェースとしての図示しない所定の操作デバイスを介した入力操作を受け付け、操作内容を示す制御信号をCPU11に対して供給する。
【0044】
表示部17は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)、プラズマ・ディスプレイ・パネル(Plasma Display Panel;PDP)、有機エレクトロルミネッセンス(Organic ElectroLuminescent)ディスプレイ、又はCRT(Cathode Ray Tube)といった、各種表示デバイスであり、CPU11の制御のもとに、管理者が閲覧する操作画面等を表示する。
【0045】
このような各部を有するサーバ装置10は、CPU11の制御のもとに、ユーザ端末機20を介してユーザによって入力操作された情報に基づいて、例えば、記憶部14等に記憶されているデータベース等にアクセスし、取り扱っている航空便等の交通機関やホテル等の宿泊施設に関する情報を検索して取得し、検索結果を示す情報をユーザ端末機20に対して送信する。また、サーバ装置10は、ユーザ端末機20を介してユーザから空席及び空室状況等の照会があった場合には、通信部15を介して図示しない航空会社等の予約システム(Computer Reservation System;CRS)との間で通信を行い、航空券の予約状況を照会したり、記憶部14等に記憶されているデータベース等にアクセスし、ホテル等の宿泊施設の予約状況を照会したりする。そして、サーバ装置10は、照会した予約状況に基づいて、予約可能な航空券やホテルを示す情報をユーザ端末機20に対して送信する。また、サーバ装置10は、照会結果に基づいて、ユーザが予約を行う旨の入力操作を行った場合には、その情報に基づいて予約の手配を行う。
【0046】
ユーザ端末機20は、当該旅行予約支援システムのサービスの会員登録を行ったユーザが所持する情報処理端末機であり、例えばインターネットに接続可能なパーソナルコンピュータの他、携帯電話機や携帯情報端末機(Personal Digital Assistants;PDA)等の携帯型機器から構成される。具体的には、ユーザ端末機20は、サーバ装置10と同様に、図2に示したような各部を備えるものとして構成される。なお、ユーザ端末機20における記憶部14としては、ハードディスクや不揮発性メモリ等を用いることができる。また、記憶部14には、本体に対して着脱可能とされるフレキシブルディスクやメモリカード等の記憶媒体に対して、各種情報の読み出し及び/又は書き込みを行うドライブ装置も含まれる。
【0047】
このような各部を有するユーザ端末機20は、インターネット等の所定のネットワークNTを介してサーバ装置10に対してアクセスし、当該サーバ装置10が開設するウェブサイトのページを表示部17に表示するとともに、このウェブサイトのページを介して入力操作された情報を当該サーバ装置10に対して送信する。
【0048】
さて、このような旅行予約支援システムにおいては、当該旅行予約支援システムのサービスの会員登録を行ったユーザが所持するユーザ端末機20がサーバ装置10に対してアクセスすることにより、所定のウェブサイトのページを介して予約を行うことができる。以下、この一連の処理について、ユーザ端末機20の表示部17に表示される画面の遷移に沿って説明するものとする。
【0049】
まず、旅行予約支援システムにおいては、ユーザ端末機20がサーバ装置10に対してアクセスすると、例えば図3に示すようなウェブサイトの予約トップページが当該ユーザ端末機20の表示部17に表示される。
【0050】
すなわち、この予約トップページは、パッケージツアーの予約を行うためのパッケージツアー予約ページと、航空券のみの予約を行うための航空券予約ページと、ホテルのみの予約を行うためのホテル予約ページと、オプショナルツアーの予約を行うためのオプショナルツアー予約ページと、旅行障害保険の予約を行うための保険予約ページと、旅行先でのレンタカーの予約を行うためのレンタカー予約ページとが、対応するタブ51,52,53,54,55,56を選択することによって切り替え可能に表示されるように構成される。
【0051】
なお、本発明は、ウェブサイトを介したパッケージツアーの予約に焦点をあてていることから、航空券のみ、ホテルのみ、オプショナルツアー、旅行障害保険、及びレンタカーの予約については詳述しないものとする。すなわち、以下では、タブ51を選択することによってパッケージツアー予約ページが表示された状態について説明するものとする。
【0052】
パッケージツアー予約ページは、旅行種別として訪問都市の数を指定するための種別指定領域61と、旅行先のエリアを指定するためのエリア指定領域62と、旅行日程を指定するための日程指定領域63と、旅行人数を指定するための人数指定領域64と、航空券の座席クラスやタイプを指定するための座席・タイプ指定領域65と、使用する航空会社を指定するための航空会社指定領域66と、宿泊するホテルの部屋数を指定するための部屋数指定領域67とが実装されて構成される。
【0053】
種別指定領域61は、例えば、予約を行おうとする旅行が、1都市のみを訪問する旅行であるのか2都市を訪問する旅行であるのか、といったように、訪問都市の数を指定するために設けられる。ユーザは、自己のユーザ端末機20を介して、種別指定領域61に表示された訪問都市の数を示す選択項目を択一的に選択することができる。
【0054】
エリア指定領域62は、例えば、"ハワイ"、"北米"、"ヨーロッパ"、"アジア"、"アジアビーチ"、"オセアニア"、"ミクロネシア"、"南太平洋"、"インド洋諸島"、"中南米"、"中東・アフリカ"といったように、旅行先のエリアを指定するため設けられる。例えば、ユーザは、自己のユーザ端末機20を介して、エリア指定領域62に表示された各エリアを示す文字列の中から所望のエリアを選択したり、地図の中から所望のエリアを選択したりすることにより、旅行先として所望するエリアを選択することができる。
【0055】
日程指定領域63は、例えば、現地出発日、出発時間帯、出発空港(出発都市)、到着空港(到着都市)といった旅行日程を指定するために設けられ、各条件を直接文字列として入力するボックスや、各条件がリストとして選択可能に登録されたコンボボックス等の形態で構成される。この日程指定領域63は、種別指定領域61によって訪問都市が1都市である旨が選択された場合には、往路の日程と復路の日程とを指定するための2つの領域が設定され、訪問都市が2都市である旨が選択された場合には、1都市目への往路の日程と2都市目への往路の日程と復路の日程とを指定するための3つの領域が設定される。また、日程指定領域63は、コンボボックスの形態で構成される場合には、エリア指定領域62によって指定されたエリアに属する都市が、到着空港(到着都市)のリストとして表示される。ユーザは、自己のユーザ端末機20を介して、日程指定領域63に直接日程を示す条件を入力したり、表示されたリストの中から所望の項目を択一的に選択したりすることにより、日程を指定することができる。
【0056】
人数指定領域64は、例えば、大人、子供、乳幼児といったように、料金の相違に基づく区分け毎に旅行人数を指定するために設けられ、区分け毎の旅行人数を直接文字列として入力するボックスや、旅行人数がリストとして選択可能に登録されたコンボボックス等の形態で構成される。ユーザは、自己のユーザ端末機20を介して、人数指定領域64に直接人数を示す数値を入力したり、表示されたリストの中から所望の項目を択一的に選択したりすることにより、旅行人数を指定することができる。
【0057】
座席・タイプ指定領域65は、例えば、格安航空券のエコノミークラス、格安航空券及び割引運賃のエコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスといったように、旅行の際に搭乗する航空券の座席クラスや航空券のタイプを指定するために設けられ、座席クラスやタイプがリストとして選択可能に登録されたコンボボックス等の形態で構成される。ユーザは、自己のユーザ端末機20を介して、座席・タイプ指定領域65に表示されたリストの中から所望の項目を択一的に選択することにより、座席クラスやタイプを指定することができる。
【0058】
航空会社指定領域66は、使用する航空会社を指定するために設けられ、例えば、欧州系航空会社、米系航空会社、日系航空会社といった航空会社系列や、具体的な個別の航空会社が、リストとして選択可能に登録されたコンボボックス等の形態で構成される。ユーザは、自己のユーザ端末機20を介して、航空会社指定領域66に表示されたリストの中から所望の項目を択一的に選択することにより、航空会社を指定することができる。なお、この航空会社指定領域66は、任意指定項目であり、使用する航空会社に拘泥しない場合には未指定であっても構わない。
【0059】
部屋数指定領域67は、宿泊するホテルの部屋数を指定するために設けられ、所望の部屋数を直接文字列として入力するボックスや、部屋数がリストとして選択可能に登録されたコンボボックス等の形態で構成される。ユーザは、自己のユーザ端末機20を介して、部屋数指定領域67に直接部屋数を示す数値を入力したり、表示されたリストの中から所望の項目を択一的に選択したりすることにより、部屋数を指定することができる。
【0060】
旅行予約支援システムにおいては、ユーザ端末機20の表示部17に表示されたこのようなパッケージツアー予約ページを介して、ユーザが所望の条件を指定し、当該パッケージツアー予約ページに設けられた検索ボタン68を選択することにより、指定した条件を示す情報が当該ユーザ端末機20からサーバ装置10に対して送信される。
【0061】
これに応じて、サーバ装置10は、CPU11の制御のもとに、ユーザ端末機20から送信された情報に基づいて、旅行人数の内訳が所定の規定内であるか否かを判定する。
【0062】
まず、サーバ装置10は、CPU11の制御のもとに、人数指定領域64によって指定された大人、子供、乳幼児の人数の内訳が、例えば、"一度に9名以上の予約は不可"、"子供のみでの予約は不可"といった航空会社の規定に則っているか否かを、図4に示すような人数制限ロジックに基づいて判定する。具体的には、サーバ装置10は、搭乗日までの満年齢ageがage≧12である大人の人数をA、2≦age<12である子供の人数をC、0≦age<2である乳幼児の人数をEとしたとき、大人+子供の座席数は9席以下(A+C≦9;第1の制約条件)であり且つ大人は1名以上(A≧1;第2の制約条件)であり且つ乳幼児は大人の人数以下(A≧E;第3の制約条件)であり且つ大人1名に対して子供は4名以下(4A≧C;第4の制約条件)であるか否かを判定する。
【0063】
そして、サーバ装置10は、第1の制約条件を満たさないものと判定した場合、すなわち、A+C>9であるものと判定した場合には、例えば、"1回のご注文での座席制限(9席)を超えています。"といったメッセージを、ユーザ端末機20の表示部17に表示させる。また、サーバ装置10は、第2の制約条件を満たさないものと判定した場合、すなわち、A<1(A=0)であるものと判定した場合には、例えば、"大人1名様以上でのご注文でお願い致します。"といったメッセージを、ユーザ端末機20の表示部17に表示させる。さらに、サーバ装置10は、第3の制約条件を満たさないものと判定した場合、すなわち、A<Eであるものと判定した場合には、例えば、"座席のない乳幼児は大人の方以下の人数でお願い致します。"といったメッセージを、ユーザ端末機20の表示部17に表示させる。さらにまた、サーバ装置10は、第4の制約条件を満たさないものと判定した場合、すなわち、4A<Cであるものと判定した場合には、例えば、"大人1名様に対して子供は4名様以下でお願い致します。"といったメッセージを、ユーザ端末機20の表示部17に表示させる。
【0064】
このように、サーバ装置10は、航空券についての旅行人数の内訳に対する規定の是非を判定すると、続いて、ホテルの部屋数についての旅行人数の内訳が所定の規定内であるか否かを判定する。
【0065】
すなわち、サーバ装置10は、CPU11の制御のもとに、部屋数指定領域67によって指定された部屋数が、販売業者が想定する部屋割規定内であるか否かを、図5(a)に示すような人数制限ロジックに基づいて判定する。具体的には、サーバ装置10は、基本的な部屋タイプであるダブルルームやツインルームに収容可能な人数(2名以下)をα、ハワイ等で例外的に存在する部屋タイプである4ベッドルームに収容可能な人数(4名以下)をβとし、定員人数をΣ=2α+4βとしたとき、第1の制約条件として、ベッドなしで設定される乳幼児がいる場合(E≧1)には、例えば、"乳幼児はベッドなし(大人の方の添い寝)で設定しております。必要な場合には部屋種別、部屋数でご指定ください。"といったメッセージを、ユーザ端末機20の表示部17に表示させる。また、サーバ装置10は、第2の制約条件として、部屋の定員を超過しているものの2名超過までは許容する場合(A+C≦Σ≦A+C+2)には、ユーザ端末機20の表示部17には何も表示させずに次の手順へと処理を進めさせる。さらに、サーバ装置10は、第3の制約条件として、部屋の定員を大幅に超過している場合(Σ≧A+C+3)には、例えば、"ご指定の部屋定員合計がご人数を3名様以上超えております。再度お部屋種別、部屋数をご確認の上ご指定ください。"といったメッセージを、ユーザ端末機20の表示部17に表示させる。さらにまた、サーバ装置10は、第4の制約条件として、子供は大人の添い寝を条件とする場合(1≦C≦A+1且つA+1≦Σ<A+C)には、例えば、"ご選択の部屋指定では、子供(A+C−Σ)名様は大人の方の添い寝になりますがよろしいでしょうか。"といったメッセージを、ユーザ端末機20の表示部17に表示させ、メッセージの通りでよい場合には次の手順へと処理を進ませ、メッセージの通りでよくない場合には再度指定し直させる。ただし、この場合において、大人の人数よりも2名以上多く子供がいる場合には、さらにもう1部屋予約させることが条件となる。また、サーバ装置10は、子供は大人の添い寝を条件とする場合について、第4の制約条件とは異なる第5の制約条件を設け、指定した部屋数の定員と大人の人数とが同数(Σ=A)であり且つ子供の人数は大人の人数を超えない(1≦C≦A)ものと条件付けし、大人のベッドに子供が2人以上添い寝しないように、さらにホテルの定員規定にも配慮している。さらに、サーバ装置10は、第6の制約条件として、大人のベッドがない場合(A>Σ)には、例えば、"ご人数が部屋定員を越えています。お部屋の変更・追加をお願い致します。"といったメッセージを、ユーザ端末機20の表示部17に表示させ、さらに部屋を予約させる旨を促す。
【0066】
なお、これら第1の制約条件乃至第6の制約条件をよりわかりやすく示すと、図5(b)に示すようになる。すなわち、サーバ装置10は、ユーザが指定した人数Σが、A+C+3以上である場合には、再指定を促す上述したメッセージをユーザ端末機20の表示部17に表示させる。また、サーバ装置10は、ユーザが指定した人数Σが、A+C以上であり且つA+C+2以下である場合には、そのまま次の手順へと処理を進めさせる。さらに、サーバ装置10は、ユーザが指定した人数Σが、A+1以上であり且つA+C未満(A+C−1以下)である場合には、1≦C≦A+1である場合にのみ、子供は添い寝となる旨を示す上述したメッセージをユーザ端末機20の表示部17に表示させる。さらにまた、サーバ装置10は、ユーザが指定した人数Σが、Aと等しい場合には、1≦C≦Aである場合にのみ、子供は添い寝となる旨を示す上述したメッセージをユーザ端末機20の表示部17に表示させる。また、サーバ装置10は、ユーザが指定した人数Σが、A+1以上であり且つA+C未満(A+C−1以下)である場合であり、A+1≦Cである場合には、部屋の変更・追加を促す上述したメッセージをユーザ端末機20の表示部17に表示させる。さらに、サーバ装置10は、ユーザが指定した人数Σが、A未満(A−1以下)である場合には、部屋の変更・追加を促す上述したメッセージをユーザ端末機20の表示部17に表示させる。
【0067】
このように、サーバ装置10は、ユーザが指定した複数種の定員数の部屋とその部屋数とについて、旅行人数の内訳及び部屋の指定定員並びに子供の添い寝条件を考慮して案内を行い、その是非を判定することを可能としている。
【0068】
サーバ装置10は、CPU11の制御のもとに、このような旅行人数の内訳が所定の規定内であるか否かを判定し、規定内であるものと判定した場合には、記憶部14等に記憶されているデータベース等にアクセスし、指定された条件に合致する航空券及びホテルに関する情報を検索して取得する。そして、サーバ装置10は、検索結果として、例えば図6及び図7に示すようなウェブサイトの検索結果ページをユーザ端末機20の表示部17に表示させる。
【0069】
検索結果ページは、図6に示すように、指定された条件に合致する候補として検索された航空券及びホテルに関する情報の一覧71を文字列として表示するとともに、図7に示すように、候補として検索された航空券を販売する航空会社を示す候補航空会社情報72とホテルを示す候補ホテル情報73とがマトリクス状に配置された一覧表74を表示する。
【0070】
候補航空会社情報72は、一覧表74の横軸の項目を構成する。候補航空会社情報72は、候補として検索された航空券を販売する航空会社のロゴ等の情報からなり、ロゴと航空会社名を対応付けた一覧表を別ウィンドウとして表示させる一覧ボタン75が設けられて構成される。一方、候補ホテル情報73は、一覧表74の縦軸の項目を構成する。候補ホテル情報73は、候補として検索されたホテルの写真等からなり、当該ホテルの詳細を別ウィンドウとして表示させる詳細ボタン76と、当該ホテルを候補として選択するためのチェックボックス77とが設けられて構成される。
【0071】
このような候補航空会社情報72及び候補ホテル情報73によって横軸及び縦軸がそれぞれ規定された一覧表74においては、候補航空会社情報72に表示された全ての航空会社と候補ホテル情報73に表示された全てのホテルとを任意に組み合わせることが可能とされる。したがって、ユーザは、図7に示すように、5つの航空会社と3つのホテルが候補として表示された場合には、5×3=15通りのパッケージツアー商品を選択可能となる。
【0072】
ここで、一覧表74には、候補航空会社情報72に表示された航空会社と候補ホテル情報73に表示されたホテルとを組み合わせた場合の目安となる参考料金78が表示され、ユーザのニーズに応じて航空会社とホテルの並び順序を変更することができるように構成されている。例えば、候補航空会社情報72には、料金が安い航空会社の順序で左から並べて表示するとともに、候補ホテル情報73には、料金が安いホテルの順序で降順に表示した場合には、参考料金78のうち、最も左上に表示されている航空会社とホテルの組み合わせが最も料金が安い組み合わせとなる。なお、この一覧表74における参考料金78の表示ルールは、指定された人数分の総額表示であり、○○○円〜と表示されているのは、各ホテルにおいて最も料金が安い部屋を基準とし且つ各航空会社において最も料金が安い航空券を基準としていることを意味している。したがって、実際の旅行料金は、航空機の正確な到着時刻等に応じて再計算されることになる。
【0073】
旅行予約支援システムにおいては、このようなマトリクス状に配置された一覧表74を介して参考料金を提示することにより、ユーザが嗜好に応じて選択すべき組み合わせを直感的に把握することが可能となり、操作性の向上を図ることができる。また、旅行予約支援システムにおいては、候補として検索された全ての航空券とホテルとの組み合わせを旅行商品として提供することができることから、パッケージツアーの予約に際してユーザの選択の自由度を大幅に拡大させることができる。
【0074】
旅行予約支援システムにおいては、ユーザ端末機20の表示部17に表示されたこのような検索結果ページを介して、ユーザが所望のホテルのチェックボックス77を選択し、当該検索結果ページに設けられた空席・空室照会ボタン80を選択することにより、選択した条件を示す情報が当該ユーザ端末機20からサーバ装置10に対して送信される。
【0075】
これに応じて、サーバ装置10は、CPU11の制御のもとに、ユーザ端末機20から送信された情報に基づいて、航空券と選択されたホテルとの組み合わせについて、空席及び空室照会を行う。
【0076】
すなわち、サーバ装置10は、CPU11の制御のもとに、通信部15を介して図示しない航空会社の予約システムとの間で通信を行い、航空券の予約状況を照会する。このとき、サーバ装置10は、航空会社の予約システムを用いた空席照会は約10秒〜20秒程度の長時間を要することから、ユーザの便宜を図るべく、後に詳述するが、全ての航空会社について一度に照会を行うのではなく、例えば最も料金が安いものとして一覧表74において最も左に表示されている航空会社についてのみ照会を行い、空席がない場合には、その次に料金が安い当該航空会社の右に表示されている他の航空会社について照会を行う、といったように、1社ずつ照会を行う。また、サーバ装置10は、CPU11の制御のもとに、記憶部14等に記憶されているデータベース等にアクセスし、選択されたホテルの予約状況を照会する。
【0077】
サーバ装置10は、CPU11の制御のもとに、このような照会を行うと、照会結果として、例えば図8及び図9に示すようなウェブサイトの照会結果ページをユーザ端末機20の表示部17に表示させる。
【0078】
照会結果ページは、図8に示すように、照会した結果、空席及び空室である候補として検索された航空券及びホテルに関する情報の一覧81を文字列として表示するとともに、図9に示すように、先に図7に示した一覧表74と同様に、候補として検索された航空券を販売する航空会社を示す候補航空会社情報82とホテルを示す候補ホテル情報83とがマトリクス状に配置された一覧表84を表示する。
【0079】
一覧表84の横軸の項目を構成する候補航空会社情報82は、候補航空会社情報72と同様に、候補として検索された航空券を販売する航空会社のロゴ等の情報からなり、ロゴと航空会社名を対応付けた一覧表を別ウィンドウとして表示させる一覧ボタン85が設けられて構成される。また、候補航空会社情報82は、空席がある航空会社については当該航空会社の予約を決定するためのチェックボックス86が設けられて構成される。また、一覧表84の縦軸の項目を構成する候補ホテル情報83は、候補ホテル情報73と同様に、候補として検索されたホテルの写真等からなり、当該ホテルの詳細を別ウィンドウとして表示させる詳細ボタン87と、当該ホテルの予約を決定するためのチェックボックス88とが設けられて構成される。
【0080】
また、一覧表84には、照会の結果、航空券の空席の有無及びホテルの空室の有無を示す照会結果情報89が上述した参考料金78とともに表示される。ここで、サーバ装置10は、上述したように、全ての航空会社について一度に照会を行うのではなく、1社ずつ照会を行い、空席がみつかった時点で一旦照会を終了する。これにともない、一覧表84には、最初に空席がみつかった航空会社についての照会結果が表示される。したがって、ユーザは、一覧表84を介して、空席がある航空会社1社についての照会結果と、全てのホテルについての照会結果とを閲覧することになる。これにより、旅行予約支援システムにおいては、ユーザが即時予約可能な組み合わせを直感的に把握することが可能となるとともに、照会のためにユーザが長時間待機してしまう事態を回避することができ、操作性の向上を図ることができる。
【0081】
なお、照会結果ページには、空席があった航空会社をユーザが希望しない場合に他の航空会社を照会させるための他航空会社照会ボタン90が設けられており、サーバ装置10は、この他航空会社照会ボタン90が選択されるのに応じて、一覧表84において空席があった航空会社の右に表示されている航空会社の照会を行うことになる。
【0082】
旅行予約支援システムにおいては、ユーザ端末機20の表示部17に表示されたこのような照会結果ページを介して、ユーザが所望の航空会社のチェックボックス86やホテルのチェックボックス88を選択し、当該照会結果ページに設けられたホテル部屋タイプ選択ボタン91を選択することにより、選択した条件を示す情報が当該ユーザ端末機20からサーバ装置10に対して送信される。
【0083】
これに応じて、サーバ装置10は、CPU11の制御のもとに、ユーザ端末機20から送信された情報に基づいて、選択されたホテルについて、部屋タイプを選択させるための例えば図10及び図11に示すようなウェブサイトのホテル部屋タイプ選択ページをユーザ端末機20の表示部17に表示させる。
【0084】
ホテル部屋タイプ選択ページは、図11に示すように、選択されたホテルの部屋タイプに関する情報を示す選択ホテル部屋タイプ情報101を表示する。
【0085】
選択ホテル部屋タイプ情報101は、選択されたホテルの写真等からなり、当該ホテルの詳細を別ウィンドウとして表示させる詳細ボタン102と、例えばスーペリアツインルームやスタンダードツインルームといった当該ホテルの部屋タイプを択一的に選択するためのラジオボタン103とが設けられて構成される。ここで、上述した参考料金として表示されていた料金は、各ホテルにおける最も安い料金の部屋を基準に設定されており、その料金よりも高い部屋については、指定された旅行人数分の合計料金からの追加料金が部屋名の近傍に表示される。
【0086】
旅行予約支援システムにおいては、ユーザ端末機20の表示部17に表示されたこのようなホテル部屋タイプ選択ページを介して、ユーザが所望の部屋タイプのラジオボタン103を選択し、当該ホテル部屋タイプ選択ページに設けられた選択内容確認ボタン104を選択することにより、選択した条件を示す情報が当該ユーザ端末機20からサーバ装置10に対して送信される。
【0087】
これに応じて、サーバ装置10は、CPU11の制御のもとに、ユーザ端末機20から送信された情報に基づいて、最終的な旅行料金等を算出し、例えば図12に示すように、日程や旅行料金等を内容とする選択内容確認ページをユーザ端末機20の表示部17に表示させる。旅行予約支援システムにおいては、ユーザ端末機20の表示部17に表示されたこのような選択内容確認ページを介して、当該選択内容確認ページに設けられた予約手続きボタン111をユーザが選択することにより、予約手続きへと処理を移行する。
【0088】
サーバ装置10は、予約手続きへと処理を移行すると、CPU11の制御のもとに、特に図示しないが所定の約款ページをユーザ端末機20の表示部17に表示させ、同意を求めた後、旅行者の氏名や連絡先といった予約に必要となる情報を入力させるための図示しない入力ページを当該ユーザ端末機20の表示部17に表示させる。そして、サーバ装置10は、入力された情報に基づいて、最終的な内容確認を行うための図示しない最終確認ページをユーザ端末機20の表示部17に表示させ、予約確定の入力操作が行われるのに応じて、航空券やホテルの予約処理を行う。さらに、サーバ装置10は、料金の決済方法として、例えば、クレジットカード払いや銀行振り込み、コンビニエンスストアでの支払い等を選択させるための図示しない決済方法選択ページをユーザ端末機20の表示部17に表示させ、入力された情報に基づいて、決済処理を行い、一連の予約手続きを終了する。
【0089】
なお、旅行予約支援システムにおいては、各ページに、上述したタブ51,52,53,54,55,56が設けられていることから、必要なタブを選択してページを切り替えることにより、予約したパッケージツアーに付随する旅行障害保険の申込みや、レンタカーやオプショナルツアー等の予約もあわせて行うことができ、優れた操作性をユーザに提供することができる。
【0090】
さて、旅行予約支援システムにおいては、上述した航空会社に関する情報とホテルに関する情報とをマトリクス状に配置することにより、ユーザの操作性の向上を図ることができるものであるが、ユーザが入力操作した情報に基づいてサーバ装置10によって行う処理の観点からも、有効な旅行商品提示の方法を実現し、ユーザの便宜を図っている。以下では、これら有効な手法について説明する。
【0091】
まず、航空商品の料金順位付けと検索順位について説明する。
【0092】
上述した検索結果ページにおいては、航空会社毎に区分けされた料金を一覧表74に提示しているが、サーバ装置10は、ユーザ端末機20の表示部17に表示させないものの、実際には、航空会社1社が提供する旅行商品である航空券について、料金が安い順序でキャッシュを保存するようにしている。
【0093】
具体的には、サーバ装置10は、例えば、団体用割引運賃商品又は格安航空券を旅行商品A1とし、正規割引航空券を旅行商品A2とし、正規航空券を旅行商品A3とし、ビジネスクラス又はファーストクラス航空券を旅行商品A4としたとき、これら4つの旅行商品A1,A2,A3,A4を、料金が安い順序で、すなわち、A1,A2,A3,A4の順序でキャッシュに保存している。そして、サーバ装置10は、5つの航空会社A,B,C,D,Eが検索結果として存在する場合には、ユーザ端末機20の表示部17に表示させる検索結果ページにおける一覧表74には、各航空会社A,B,C,D,Eについての最も料金が安い旅行商品A1,B1,C1,D1,E1を比較し、料金が安い航空会社の順序で左から表示させる。
【0094】
ここで、サーバ装置10は、上述したように、1社ずつ空席の照会を行うが、キャッシュに保存した情報に基づいて、最も料金が安い旅行商品A1についての空席を照会した後に、同じ航空会社において次に料金が高い旅行商品A2についての空席を照会し、さらに空席がない場合には、ユーザにとって割高となる旅行商品A3についての空席を照会してしまう事態を招来する。
【0095】
そこで、かかる事態を回避するために、価格競争が激しい航空会社における料金は、A1<B1<C1<D1<E1<A2<B2<C2<D2<E2<・・・という順序となっている傾向が強いことに着目した。すなわち、サーバ装置10は、1社ずつ空席の照会を行う際に、キャッシュに保存した情報に基づいて、A1,B1,C1,D1,E1,A2,B2,C2,D2,E2,・・・という順序で照会を行う。すなわち、サーバ装置10は、最初の航空会社Aにおける旅行商品A1から照会を開始し、最後の航空会社において最も料金が安い旅行商品E1についての空席がない場合には、最初の航空会社Aにおける次の旅行商品A2についての空席を照会する。
【0096】
これにより、旅行予約支援システムにおいては、短時間で安い旅行商品から順次空席の有無を確認したいというユーザの潜在的なニーズを満足することができ、ユーザにとって高い利便を提供することができる。
【0097】
つぎに、フライトプランの提示について説明する。
【0098】
サーバ装置10は、航空会社の予約システムに対して照会を行った場合には、上述した1つの旅行商品A1についても、直行便や経由便、さらには1日あたりに複数便のフライトがある場合等、複数のフライトプランを照会結果として取得する場合が多い。そこで、サーバ装置10は、複数のフライトプランが存在する場合には、直行便について優先的に検索している。
【0099】
これにより、旅行予約支援システムにおいては、時間や労力が少なくて済む直行便を予約したいというユーザの潜在的なニーズを満足することができ、ユーザにとって高い利便を提供することができる。
【0100】
つぎに、2都市以上の旅程パターンへの対応について説明する。
【0101】
旅行予約支援システムは、上述したように、1都市のみならず2都市以上都市を訪問する旅程にも対応している。すなわち、旅行予約支援システムにおいては、各都市にて宿泊可能なホテルをそれぞれ複数表示して個別に選択可能であり、さらに、航空便についても、各都市間の航空券を個別に選択可能である。そして、旅行予約支援システムにおいては、選択された各都市にて宿泊可能なホテルと各都市間の航空券とを個別に照会することができる。
【0102】
これにより、旅行予約支援システムにおいては、自由な旅行設定を実現することができ、パッケージツアーの予約に際してユーザの選択の自由度を大幅に拡大させることができる。
【0103】
つぎに、子供料金の設定について説明する。
【0104】
従来の予約システムにおける料金は、例えば図13に示すように設定されていた。
【0105】
まず、従来においては、大人1名の基本料金が基本単位として設定されていた。例えば、大人2名で3泊の旅行を行う場合には、大人1名あたりの料金は、大人1名の航空券の基本料金として60000円、宿泊料金として、1部屋2000円×3/2=30000円、旅行業者が取得する利益として10%が加算され、合計100000円となる。
【0106】
これに対して、子供料金は、特に根拠はなく、大人料金から5000円〜10000円程度の値引きがなされるのが主流である。したがって、子供1名あたりの料金は、90000円となる。なお、乳幼児料金は、一律に10000円程度となるのが主流である。
【0107】
また、国際航空運賃規則においては、子供料金は大人料金の75%とし、座席を要しない乳幼児料金は大人料金の10%となっている。したがって、子供の航空運賃は、45000円となり、乳幼児の航空運賃は、6000円となる。
【0108】
以上をまとめると、従来においては、大人2名及び子供2名の家族旅行を行う際にホテルとして1部屋しか予約していない場合には、子供1名については大人の添い寝が条件となりながらも、販売価格の総額は、100000円×2名+90000円×2名=38万円となる。一方、旅行業者の仕入れ価格は、60000円×2名+45000円×2名=21万円の航空運賃と60000円の宿泊料金であり、販売価格と大差が生じることになる。
【0109】
これに対して、旅行予約支援システムにおいては、例えば図14に示すように、総額表記を行う。
【0110】
すなわち、旅行予約支援システムにおいては、上述したように、ホテルの部屋割規定を満たせば、1部屋で家族全員の宿泊が可能となることから、宿泊料金は、1部屋分として算出する。したがって、旅行予約支援システムにおいては、例えば、従来の仕入れ価格である27万円に利益10%を上乗せし、30万円(1名あたり7.5万円)と表記する。
【0111】
このように、旅行予約支援システムにおいては、従来のように旅行者毎に料金を課すのではなく、年齢による差額を算出した航空券の仕入れ価格、及び必要な部屋数に応じて算出したホテルの仕入れ価格に利益を上乗せし、旅行総人数単位での包括的な料金算出を行うことにより、従来の販売価格よりも20%〜30%程度安い販売価格とすることができ、ユーザにとって極めて有効である。
【0112】
つぎに、食事プランの設定について説明する。
【0113】
従来の旅行業者の食事プランは、旅行商品の企画時に設定されるのが通常である。旅行業者は、予めホテルとの間で朝食や夕食込みの料金で契約し、この料金をパッケージプランに織り込んだ旅行商品として販売している。
【0114】
これに対して、旅行予約支援システムにおいては、以下の手法により、ユーザに自由な選択権を保有させ、予め固定的な設定を行わない。
【0115】
まず、旅行予約支援システムにおいては、先に図11に示したように、ホテル部屋タイプ選択ページをユーザ端末機20の表示部17に表示させるが、このホテル部屋タイプ選択ページに、特に図示しないが、食事の有無について指定可能な項目を設ける。例えば、旅行予約支援システムにおいては、ホテル部屋タイプ選択ページに、同じ部屋を選択した場合であっても、a:食事なし、b:朝食付き、c:夕食付きを選択可能とする項目を設け、選択可能な部屋タイプを食事の有無に応じて個別に管理する。すなわち、旅行予約支援システムにおいては、サーバ装置10における記憶部14等に記憶されているデータベースに、ホテルの部屋タイプとともに食事の有無を示す項目を設け、これをホテル部屋タイプ選択ページに表示可能としておく。
【0116】
旅行予約支援システムにおいては、ユーザ端末機20の表示部17に表示されたこのようなホテル部屋タイプ選択ページを介して、ユーザが食事の有無とともに所望の部屋タイプを選択し、同じ部屋であっても食事の有無に応じた旅行料金(旅行同行者も含めた総額)を比較し、所望のプランを選択する。
【0117】
ここで、旅行業法上、主催旅行に関して、食事の有無は、契約書面に表示する必要があることから、旅行予約支援システムにおいては、先に図12に示したような選択内容確認ページを介して食事の有無に関する情報を表示させるとともに、サーバ装置10からユーザ端末機20に対して電子メール等を介して、食事の有無を含む予約に関する詳細情報を送信することにより、ユーザに対して通知する。
【0118】
一方、旅行予約支援システムにおいては、予約に応じて、サーバ装置10からホテルが所持する端末機に対して、部屋タイプや食事の有無を含む予約に関する情報が電子メール等を介して送信される。これにより、ホテル側は、ユーザが到着してチェックインを行う際に食事券を配布する等の対処を行うことが可能となる。
【0119】
つぎに、フライトプランに基づく宿泊日数の自動設定について説明する。
【0120】
従来の予約システムにおいては、予め航空会社の便を確保し、その便の到着日時及び出発日時においてホテルの宿泊数を設定していく必要があった。
【0121】
これに対して、旅行予約支援システムにおいては、いかなるフライトプランが航空会社の予約システムから返された場合であっても、サーバ装置10によって適正な宿泊数を自動的に算出する。すなわち、旅行予約支援システムにおいては、フライトプランを受領してから、これに基づいて、ホテルのチェックイン日時を決定する。
【0122】
具体的には、旅行予約支援システムにおいては、上述したように、ユーザが指定した出発地の出発日、及び目的地の出発日に基づいて、フライトプランを検索する。
【0123】
このとき、旅行予約支援システムにおいては、仮にフライトプランがある都市を経由する便であり、出発地の出発日中に到着せずに翌日の朝に到着するものである場合には、出発地の出発日からのチェックインではなく、翌日からのチェックインとして取り扱い、ホテルの空室を検索する。一方、旅行予約支援システムにおいては、到着日が出発地の出発日を超えた場合であっても、例えば翌日の午前2時到着である場合には、ユーザは宿泊を希望するであろうことから、当該出発日でのチェックインとして取り扱い、ホテルの空室を検索する。
【0124】
これにより、旅行予約支援システムにおいては、いかなるフライトプランが航空会社の予約システムから返された場合であっても、ユーザの便宜を考慮した適正な宿泊数を自動的に算出し、ホテルのチェックイン日時を決定することができる。
【0125】
つぎに、発券期限付き航空券をパッケージで販売する手法について説明する。
【0126】
近年、航空会社は、格安航空券や正規割引運賃(特別回遊運賃(sPecial EXcursion fare;PEX))の流通が増加していることや、早期に予約座席を確保したいという希望から、渡航35日前や28日前発券で且つ予約確定後3日以内に発券をするという厳しい条件を満たした場合に、格安の商品を販売することがある。従来の旅行業者は、正規割引運賃を除くこれらの商品とホテルとを組み合わせ、渡航35日前に予約完了する場合に限り特典として割引を行う商品を販売している。また、この場合において、割引を行わない場合には、通常の渡航3日前発券商品を適用している。
【0127】
これに対して、旅行予約支援システムにおいては、パッケージ用に提供されている格安航空券の中でも厳しい発券期限付きの商品や正規割引運賃の商品をも自動的に予約可能とするために、以下の手法を採用している。
【0128】
まず、旅行予約支援システムにおいて、サーバ装置10は、先に図6及び図7に示した検索結果ページをユーザ端末機20の表示部17に表示させる前に、航空会社からのフライトプランとともに発券期限日情報も入手する。
【0129】
サーバ装置10は、図15乃至図17に示すように、発券期限日情報に基づいて、発券期限日の前日までの商品を割り出し、検索結果ページに表示させる。なお、同図におけるパラメータは、図18に定義するものである。すなわち、サーバ装置10は、例えば渡航35日前発券の商品を30日前には購入することができないことから、当該商品を、ホテルと組み合わせる商品から除外する。なお、料金の支払い期限を考慮するものについては、後述するものとする。
【0130】
また、サーバ装置10は、後に詳述するが、3日以内発券に合わせ、ユーザの申込み料金の支払い期限日時を、例えば3日後の15時までの日時であり且つ当該旅行予約支援システムのサービスを提供する販売業者が申込み料金の入金を確認可能な時間的範囲内で自動的に設定し、ユーザ端末機20の表示部17に表示させる。
【0131】
これにより、旅行予約支援システムにおいては、全ての商品、すなわち、渡航35日前発券、渡航28日前発券、渡航21日前発券、渡航14日前発券、渡航7日前発券、渡航3日前発券の商品を販売することが可能となる。なお、このような正規割引運賃とホテルとを組み合わせた商品は、システム化は勿論のこと、未だ存在していないことを付言しておく。
【0132】
最後に、直前予約も可能とする旅行業法に沿った料金収集方式について説明する。
【0133】
旅行業法の主催旅行標準約款では、
a)申込み料金は、渡航の前日から遡及して21日前までに受け付ける
b)21日以後の場合には、全金入金が必要
であり、両者の場合とも、旅行者が料金を振り込み、旅行業者がその入金を確認した時点で契約が成立する
と規定されている。
【0134】
そのため、旅行予約支援システムにおいては、上述した発券制限付き商品や銀行営業日(正確には全銀協システム稼働日;土日は休動日)に合わせた商品表示と支払い期限日表示とを行う必要がある。
【0135】
そこで、旅行予約支援システムにおいては、図18に示すように、各種期限を定義するとともに、その期限について執るべき操作を定義している。
【0136】
まず、旅行予約支援システムにおいては、図15乃至図17及び図19乃至図21に示すように、ユーザが指定した渡航日に基づいて、航空会社の予約システムから返ってきたフライトプランについて、全ての標準を発券期限日FINAL_LIMITとする。この発券期限日FINAL_LIMITは、通常、渡航日の3日前の15時に設定する。すなわち、旅行予約支援システムにおいては、この発券期限日FINAL_LIMITまでに、航空会社の予約システムに予約してある内容によって発券処理をする必要があり、発券後は、航空会社に対してキャンセル料金の支払いの対象となる。
【0137】
ここで、旅行予約支援システムにおいては、発券期限日FINAL_LIMITまでに、ユーザから料金(申込み料金又は全額料金)を収集し、その入金を全銀協システムによって確認する必要がある。全銀協システムは、その休動日に振り込まれた入金については即時に確認することができず、翌営業日の早い時間にならなければ確認することができない。
【0138】
そのため、旅行予約支援システムにおいては、発券期限日FINAL_LIMITの前日が土日や祝日である場合には、最も近い銀行営業日をGTO_FINAL_LIMITと定義するとともに、この銀行営業日GTO_FINAL_LIMITの前日(土日、祝日でも可能)をWEB_FINAL_LIMITと定義し、この日を商品の表示期限日として設定する。
【0139】
ここで、旅行予約支援システムにおいては、銀行振り込みによる決済の場合には、全銀協システムにデータが反映されるのに多少時間を要することから、期限日時を翌日の14時までとし、コンビニエンスストア等での支払いによる決済の場合には、即時にデータの通信が完了することから、期限日時を翌日の23時59分までの間で設定し、ユーザに対して支払いの案内を行う。
【0140】
これにより、旅行予約支援システムにおいては、ユーザが渡航の直前予約であっても少なくとも翌日までに料金を振り込みさえすれば契約を行うことが可能となる。
【0141】
以上説明したように、本発明の実施の形態として示す旅行予約支援システムにおいては、パッケージツアーの予約に際してユーザの選択の自由度を大幅に拡大させることができる。また、旅行予約支援システムにおいては、旅行総人数単位での包括的な料金算出を行うことにより、料金の低廉化を図ることができる。さらに、旅行予約支援システムにおいては、航空会社に関する情報とホテルに関する情報とをマトリクス状に配置し、旅行のニーズに即した情報の提示を行うことにより、ユーザの操作性の向上を図ることができる。さらにまた、旅行予約支援システムにおいては、航空券の空席の照会を行う際に、料金が安い順序で1社ずつ照会を行うことにより、照会時間の削減を図ることができる。
【0142】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施の形態では、交通機関として航空便を用いるとともに、宿泊施設としてホテルを用いるものとして説明したが、本発明は、かかる航空便やホテルに限らず、鉄道やバス等の任意の交通機関、及び旅館やペンション等の任意の宿泊施設であっても容易に適用することができる。
【0143】
このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0144】
【図1】本発明の実施の形態として示す旅行予約支援システムの構成を説明する図である。
【図2】同旅行予約支援システムにおけるサーバ装置及びユーザ端末機の構成を説明するブロック図である。
【図3】同旅行予約支援システムにおいて、ユーザ端末機の表示部に表示される予約トップページの例を説明する図である。
【図4】同旅行予約支援システムにおいて、航空券の予約に際してサーバ装置が行う人数制限ロジックの内容について説明する図である。
【図5(a)】同旅行予約支援システムにおいて、ホテルの予約に際してサーバ装置が行う人数制限ロジックの内容について説明する図である。
【図5(b)】図5(a)に示す内容をわかりやすく示した図である。
【図6】同旅行予約支援システムにおいて、ユーザ端末機の表示部に表示される検索結果ページの例を説明する図である。
【図7】同旅行予約支援システムにおいて、ユーザ端末機の表示部に表示される検索結果ページの例を説明する図であって、図6に続く内容を説明する図である。
【図8】同旅行予約支援システムにおいて、ユーザ端末機の表示部に表示される照会結果ページの例を説明する図である。
【図9】同旅行予約支援システムにおいて、ユーザ端末機の表示部に表示される照会結果ページの例を説明する図であって、図8に続く内容を説明する図である。
【図10】同旅行予約支援システムにおいて、ユーザ端末機の表示部に表示されるホテル部屋タイプ選択ページの例を説明する図である。
【図11】同旅行予約支援システムにおいて、ユーザ端末機の表示部に表示されるホテル部屋タイプ選択ページの例を説明する図であって、図10に続く内容を説明する図である。
【図12】同旅行予約支援システムにおいて、ユーザ端末機の表示部に表示される選択内容確認ページの例を説明する図である。
【図13】従来の予約システムにおける料金設定の例を説明する図である。
【図14】同旅行予約支援システムにおける料金設定の例を説明する図である。
【図15】同旅行予約支援システムにおける発券期限日情報の例を説明する図である。
【図16】同旅行予約支援システムにおける発券期限日情報の例を説明する図であって、図15に続く項目を説明する図である。
【図17】同旅行予約支援システムにおける発券期限日情報の例を説明する図であって、図16に続く項目を説明する図である。
【図18】各種期限とその期限について執るべき操作とについての定義を説明する図である。
【図19】同旅行予約支援システムにおいて、料金の支払い期限を考慮した発券期限日情報の例を説明する図である。
【図20】同旅行予約支援システムにおいて、料金の支払い期限を考慮した発券期限日情報の例を説明する図であって、図19に続く項目を説明する図である。
【図21】同旅行予約支援システムにおいて、料金の支払い期限を考慮した発券期限日情報の例を説明する図であって、図20に続く項目を説明する図である。
【符号の説明】
【0145】
10 サーバ装置
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 記憶部
15 通信部
16 入力操作制御部
17 表示部
20 ユーザ端末機
51,52,53,54,55,56 タブ
61 種別指定領域
62 エリア指定領域
63 日程指定領域
64 人数指定領域
65 座席・タイプ指定領域
66 航空会社指定領域
67 部屋数指定領域
71,81 検索された航空券及びホテルに関する情報の一覧
72,82 候補航空会社情報
73,83 候補ホテル情報
74,84 一覧表
75,85 一覧ボタン
76,87,102 詳細ボタン
77,86,88 チェックボックス
78 参考料金
89 照会結果情報
90 他航空会社照会ボタン
91 ホテル部屋タイプ選択ボタン
101 選択ホテル部屋タイプ情報
103 ラジオボタン
104 選択内容確認ボタン
111 予約手続きボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブサイトを利用して旅行の予約を支援する旅行予約支援システムであって、
当該旅行予約支援システムを利用するユーザが所持するユーザ端末機と、
旅行の予約を行うために必要な情報を掲載するウェブサイトを開設し、上記ユーザ端末機からのアクセスに応じて上記ウェブサイトのページを上記ユーザに閲覧させ、当該ユーザによって指定された所望の条件に基づいて旅行の予約の手配を行うサーバ装置とを備え、
上記サーバ装置は、
上記ユーザ端末機の表示手段に表示された上記ウェブサイトのページを介して上記ユーザによって指定された所望の条件に基づいて、取り扱っている交通機関及び宿泊施設に関する情報を検索して取得し、
候補として検索された交通機関を示す候補交通機関情報を一方の軸の項目とするとともに、候補として検索された宿泊施設を示す候補宿泊施設情報を上記一方の軸に対して直交する他方の軸の項目としてマトリクス状に配置された一覧表であり、上記候補交通機関情報に表示された交通機関と上記候補宿泊施設情報に表示された宿泊施設とを組み合わせた場合の目安となる参考料金を表示する検索結果ページを、上記ユーザ端末機の表示手段に表示させ、
上記ユーザ端末機を介した上記ユーザからの空席の照会に応じて、上記候補交通機関情報に表示された交通機関について1つの交通機関ずつ空席の照会を行い、空席がみつかった時点で照会を終了するとともに、上記ユーザ端末機を介した上記ユーザからの空室の照会に応じて、上記候補宿泊施設情報に表示された宿泊施設についての空室の照会を行い、得られた照会結果を上記一覧表に表示させた照会結果ページを、上記ユーザ端末機の表示手段に表示させ、
上記ユーザ端末機を介して上記ユーザによって選択された交通機関及び宿泊施設の組み合わせに基づいて、旅行総人数単位での包括的な料金算出を行うこと
を特徴とする旅行予約支援システム。
【請求項2】
上記サーバ装置は、上記候補交通機関情報に表示された複数の交通機関が、それぞれ、料金が異なる複数の旅行商品を提供している場合には、上記複数の旅行商品を料金が安い順序でキャッシュに保存すること
を特徴とする請求項1記載の旅行予約支援システム。
【請求項3】
上記サーバ装置は、上記キャッシュに保存した情報に基づいて、第1の交通機関が提供する複数の旅行商品のうち最も料金が安い旅行商品から空席の照会を開始し、空席がない場合には、第2の交通機関が提供する複数の旅行商品のうち最も料金が安い旅行商品についての空席の照会を行うこと
を特徴とする請求項2記載の旅行予約支援システム。
【請求項4】
上記サーバ装置は、上記候補交通機関情報に表示された複数の交通機関がそれぞれ提供する最も料金が安い旅行商品についての空席がない場合には、上記第1の交通機関が提供する複数の旅行商品のうち次に料金が安い旅行商品についての空席を照会すること
を特徴とする請求項3記載の旅行予約支援システム。
【請求項5】
上記サーバ装置は、1つの旅行商品について複数のプランを照会結果として取得した場合には、直行便について優先的に検索すること
を特徴とする請求項1記載の旅行予約支援システム。
【請求項6】
上記サーバ装置は、複数都市を訪問する旅程が選択された場合には、各都市にて宿泊可能な宿泊施設及び各都市間の交通機関を個別に照会すること
を特徴とする請求項1記載の旅行予約支援システム。
【請求項7】
上記サーバ装置は、上記取り扱っている交通機関及び宿泊施設に関する情報を検索して取得する前に、上記ウェブサイトのページを介して上記ユーザによって指定された所望の条件に基づいて、旅行人数の内訳が所定の規定内であるか否かを判定し、規定内でないものと判定した場合には、所定のメッセージを上記ユーザ端末機の表示手段に表示させること
を特徴とする請求項1記載の旅行予約支援システム。
【請求項8】
上記サーバ装置は、宿泊施設における選択可能な部屋タイプを、食事の有無に応じて個別に管理し、上記ユーザ端末機を介して上記ユーザによって選択された食事の有無及び部屋タイプに応じた料金を算出すること
を特徴とする請求項1記載の旅行予約支援システム。
【請求項9】
上記サーバ装置は、食事の有無に関する情報を上記ユーザ端末機の表示手段に表示させるとともに、上記ユーザ端末機に対して、食事の有無を含む予約に関する詳細情報を送信すること
を特徴とする請求項8記載の旅行予約支援システム。
【請求項10】
上記サーバ装置は、宿泊施設が所持する端末機に対して、部屋タイプ及び食事の有無を含む予約に関する情報を送信すること
を特徴とする請求項9記載の旅行予約支援システム。
【請求項11】
上記サーバ装置は、検索した交通機関のプランが出発日中に到着せずに翌日に到着するものである場合には、宿泊施設について上記出発日からのチェックインではなく、翌日からのチェックインとして取り扱い、当該宿泊施設の空室を検索すること
を特徴とする請求項1記載の旅行予約支援システム。
【請求項12】
上記交通機関は、航空便であり、
上記サーバ装置は、上記航空便のフライトプランとともに発券期限日情報を入手し、上記発券期限日情報に基づいて、発券期限日の前日までの商品を割り出し、上記ユーザ端末機の表示手段に表示させるとともに、申込み料金の支払い期限日時を、3日後の15時までの日時であり且つ当該旅行予約支援システムのサービスを提供する販売業者が申込み料金の入金を確認可能な時間的範囲内で自動的に設定し、上記ユーザ端末機の表示手段に表示させること
を特徴とする請求項1記載の旅行予約支援システム。
【請求項13】
上記サーバ装置は、検索したフライトプランについて、上記発券期限日に最も近い銀行営業日の前日を、上記ユーザ端末機の表示手段に表示させる商品の表示期限日として設定し、上記ユーザに対して支払いの案内を行うこと
を特徴とする請求項12記載の旅行予約支援システム。
【請求項14】
ウェブサイトを利用して旅行の予約を支援する旅行予約支援方法であって、
旅行の予約を行うために必要な情報を掲載するウェブサイトを開設するサーバ装置に対して、当該旅行予約支援システムを利用するユーザが所持するユーザ端末機を介してアクセスする工程と、
上記ユーザ端末機からのアクセスに応じて、上記サーバ装置によって上記ウェブサイトのページを当該ユーザ端末機の表示手段に表示させる工程と、
上記ユーザ端末機の表示手段に表示された上記ウェブサイトのページを介して上記ユーザによって指定された所望の条件に基づいて、上記サーバ装置によって取り扱っている交通機関及び宿泊施設に関する情報を検索して取得する工程と、
候補として検索された交通機関を示す候補交通機関情報を一方の軸の項目とするとともに、候補として検索された宿泊施設を示す候補宿泊施設情報を上記一方の軸に対して直交する他方の軸の項目としてマトリクス状に配置された一覧表であり、上記候補交通機関情報に表示された交通機関と上記候補宿泊施設情報に表示された宿泊施設とを組み合わせた場合の目安となる参考料金を表示する検索結果ページを、上記サーバ装置によって上記ユーザ端末機の表示手段に表示させる工程と、
上記ユーザ端末機を介した上記ユーザからの空席の照会に応じて、上記候補交通機関情報に表示された交通機関について1つの交通機関ずつ空席の照会を行い、空席がみつかった時点で照会を終了するとともに、上記ユーザ端末機を介した上記ユーザからの空室の照会に応じて、上記候補宿泊施設情報に表示された宿泊施設についての空室の照会を行い、得られた照会結果を上記一覧表に表示させた照会結果ページを、上記サーバ装置によって上記ユーザ端末機の表示手段に表示させる工程と、
上記ユーザ端末機を介して上記ユーザによって選択された交通機関及び宿泊施設の組み合わせに基づいて、上記サーバ装置によって旅行総人数単位での包括的な料金算出を行う工程とを備えること
を特徴とする旅行予約支援方法。
【請求項15】
旅行の予約を行うために必要な情報を掲載するウェブサイトを開設し、ユーザ端末機からのアクセスに応じて上記ウェブサイトのページをユーザに閲覧させ、当該ユーザによって指定された所望の条件に基づいて旅行の予約の手配を行うサーバ装置であって、
上記ユーザ端末機の表示手段に表示された上記ウェブサイトのページを介して上記ユーザによって指定された所望の条件に基づいて、取り扱っている交通機関及び宿泊施設に関する情報を検索して取得する手段と、
候補として検索された交通機関を示す候補交通機関情報を一方の軸の項目とするとともに、候補として検索された宿泊施設を示す候補宿泊施設情報を上記一方の軸に対して直交する他方の軸の項目としてマトリクス状に配置された一覧表であり、上記候補交通機関情報に表示された交通機関と上記候補宿泊施設情報に表示された宿泊施設とを組み合わせた場合の目安となる参考料金を表示する検索結果ページを、上記ユーザ端末機の表示手段に表示させる手段と、
上記ユーザ端末機を介した上記ユーザからの空席の照会に応じて、上記候補交通機関情報に表示された交通機関について1つの交通機関ずつ空席の照会を行い、空席がみつかった時点で照会を終了するとともに、上記ユーザ端末機を介した上記ユーザからの空室の照会に応じて、上記候補宿泊施設情報に表示された宿泊施設についての空室の照会を行い、得られた照会結果を上記一覧表に表示させた照会結果ページを、上記ユーザ端末機の表示手段に表示させる手段と、
上記ユーザ端末機を介して上記ユーザによって選択された交通機関及び宿泊施設の組み合わせに基づいて、旅行総人数単位での包括的な料金算出を行う手段とを備えること
を特徴とするサーバ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5(a)】
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【図5(b)】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2006−146439(P2006−146439A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−333681(P2004−333681)
【出願日】平成16年11月17日(2004.11.17)
【出願人】(000002129)住友商事株式会社 (42)