旗
【課題】旗に対する縦ポールと横架棒の取り付け作業が極めて容易であり、旗の組み立てに要する時間を大幅に削減すると共に、横架棒においてフック部を要することなく旗の移動を阻止し、さらには、旗が強風に晒されている場合であっても旗の角部が破れたり、旗の下方部分に不必要な皺が生じることのない旗を提供する。
【解決手段】本発明は、柔軟性を有する素材を用いて縦長の長方形状に形成された旗であり、旗の長手方向に沿う一側縁に、旗を支持する縦ポールを挿入する縦長状筒部を設けると共に、旗の上方に位置している横縁に、旗を支持する横架棒を挿入する横長状筒部を設けている。また、横架棒を挿入する横長状筒部は、その先端部が閉鎖されている。さらに、縦長状筒部が存在していない、旗の長手方向に沿う他側縁において、旗の下方に位置している角部を円弧状に形成している。
【解決手段】本発明は、柔軟性を有する素材を用いて縦長の長方形状に形成された旗であり、旗の長手方向に沿う一側縁に、旗を支持する縦ポールを挿入する縦長状筒部を設けると共に、旗の上方に位置している横縁に、旗を支持する横架棒を挿入する横長状筒部を設けている。また、横架棒を挿入する横長状筒部は、その先端部が閉鎖されている。さらに、縦長状筒部が存在していない、旗の長手方向に沿う他側縁において、旗の下方に位置している角部を円弧状に形成している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、宣伝や広告、また、装飾等の様々な目的のために使用される旗に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、旗は、店先や道路脇等に立てられ、商品等の宣伝や広告、種々の装飾等の効果を発揮する媒体として、広く使用されている。
【0003】
この旗100は、例えば、図9・図10に示すように、柔軟性を有する長方形状の布101により形成されており、旗100の長手方向に沿う一側縁と、旗の上方に位置している横縁に、複数のチチ102を所定の間隔を開けて配置している。個々のチチ102は、それぞれ環状に形成されている。
【0004】
旗100を使用するときは、まず、図10に示すように、旗100の長手方向に沿う一側縁に設けている個々のチチ102に、縦ポール103を下方から挿通させる。
【0005】
次に、図11に示すように、縦ポール103の上端部に、横架棒104を進退自在に取り付けている固定部材105を設置する。この固定部材105は、自信が備えている頭部106の回転により、横架棒104を固定したり、横架棒104を側方に向けて移動できる構成を備えている。
【0006】
また、横架棒104は、先端部にフック部107を固定している。このフック部107は、所定の挟持片108を備えている。
【0007】
そして、頭部106を緩める方向に回転させ、図11・図12に示すように、横架棒104を側方に向けて移動させる。このとき、横架棒104のフック部107は、個々のチチ102を通過して、図12に示すように、最端部のチチ102をフック部107の挟持片108により挟みこんで保持し、当該チチ102の移動を阻止している。
【0008】
また、図9に示すように、縦ポール103と横架棒104により、旗100の一側縁と上縁を支持した状態で、縦ポール103を所定の位置に立て、旗100の全体が風を受けて不規則的にはためくことにより、見る者の視線を集めて商品等の宣伝や広告、種々の装飾等の効果を発揮するのである。
【0009】
この他、図9乃至図12に示す旗100と略同じ構成を備えているものとして、特許文献1に示す幟が存在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】実用新案登録第3077233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、前記した図9乃至図12に示す旗100や、特許文献1に示す幟には、以下のような弊害が生じている。
【0012】
旗100を使用するときに、まず、図10に示すように、旗100の長手方向に沿う一側縁に設けている個々のチチ102に、縦ポール103を下方から挿通させる必要があるが、例えば、作業員が縦ポール103を右手で持ち、左手でチチ102を拡げて縦ポール103の先端部に宛てがい、縦ポール103を通過させる動作を繰り返し実施する必要があることから、この縦ポール103の挿通作業が非常に面倒であると共に、挿通作業に時間を要する原因となっていた。
【0013】
また、旗100の上方に位置している横縁において、横架棒104を側方に向けて移動させ、個々のチチ102を通過させるときも、横架棒104のフック部107がチチ102に引っ掛かってしまうため、作業員は、例えば、左手でチチ102を拡げて横架棒104のフック部107に宛てがい、フック部107を通過させる動作を繰り返し実施する必要があり、非常に面倒であった。
【0014】
さらに、旗100を製作するときも、長方形状の布101において、その長手方向に沿う一側縁と、上方に位置している横縁に、複数のチチ102を縫製等の手段を用いて複数固定しなければならないため、旗100を製作する作業にも手間がかかっていた。
【0015】
また、横架棒104は、最端部のチチ102の移動を阻止するために、挟持片108を有するフック部107を備えているが、このフック部107の製作に費用がかかり、全体の製作コストが高くなり易かった。さらに、横架棒104へフック部107を取り付ける作業も面倒である。
【0016】
この他、図9乃至図12に示す旗100や、特許文献1に示す幟においては、旗100の下方に位置している角部が直角状に形成されていることから、旗100が比較的に強い風を受けてはためいたときに、旗100の下方部分に強い引っ張り力が作用して、旗100の角部が破れてしまい、旗100を繰り返し使用することができない事態が生じていた。
【0017】
この様な事態は、雨が降って旗100の全体が濡れている場合で、旗100が強風に晒されているとき等に、特に発生し易くなっている。
【0018】
さらに、縦ポール103を挿通させている個々のチチ102は、縦ポール103に固定されるものではないため、旗100の下方部分に存在している個々のチチ102が、風向きの影響を受けて、縦ポール103に沿って上方に移動し、旗100の下方部分に不必要な皺が生じてしまうこともあった。
【0019】
そこで、本発明は、旗に対する縦ポールと横架棒の取り付け作業が極めて容易であり、旗の組み立てに要する時間を大幅に削減すると共に、横架棒においてフック部を要することなく旗の移動を阻止し、さらには、旗が強風に晒されている場合であっても旗の角部が破れたり、旗の下方部分に不必要な皺が生じることのない旗を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明は、柔軟性を有する素材を用いて縦長の長方形状に形成された旗であり、旗の長手方向に沿う一側縁に、旗を支持する縦ポールを挿入する縦長状筒部を設けると共に、旗の上方に位置している横縁に、旗を支持する横架棒を挿入する横長状筒部を設けていることで、上述した課題を解決した。
【0021】
また、横架棒を挿入する横長状筒部は、その先端部が閉鎖されていることで、同じく上述した課題を解決した。
【0022】
さらに、縦長状筒部が存在していない、旗の長手方向に沿う他側縁において、旗の下方に位置している角部を円弧状に形成していることで、同じく上述した課題を解決した。
【0023】
また、縦長状筒部の下部分と縦ポールの露出部分を連結した、縦長状筒部の移動阻止手段を設けていることで、同じく上述した課題を解決した。
【0024】
加えて、縦長状筒部の移動阻止手段は、縦長状筒部の下部分に設けた所定の長さの連結帯片と、縦ポールの露出部分に取り付けた巻回片により構成され、連結帯片の先端部分と巻回片に面ファスナーを付設し、この面ファスナーを介して連結帯片の先端部分を巻回片に接続していることで、同じく上述した課題を解決した。
【0025】
また、縦長状筒部の移動阻止手段は、縦長状筒部の下部分の近傍に取り付けた環状の弾性部材と、縦ポールの露出部分に設けた下向きの突出片により構成され、環状の弾性部材を縦ポールに設けている下向きの突出片に掛け止めして、弾性部材を下向きの突出片に接続していることで、同じく上述した課題を解決した。
【発明の効果】
【0026】
本発明は、柔軟性を有する素材を用いて縦長の長方形状に形成された旗であり、旗の長手方向に沿う一側縁に、旗を支持する縦ポールを挿入する縦長状筒部を設けると共に、旗の上方に位置している横縁に、旗を支持する横架棒を挿入する横長状筒部を設けていることから、旗に対する縦ポールと横架棒の取り付け作業が極めて容易である。
【0027】
例えば、作業員は、縦ポールを右手で持ち、左手で縦長状筒部の端部を拡げて縦ポールの先端部に宛てがっている状態において、縦ポールを若干押し込むことで、縦ポールが縦長状筒部内を滑らかに進行して、旗の端部まで到達できる。同様に、横架棒も、横長状筒部内を滑らかに進行して、旗の端部まで到達できる。
【0028】
その結果、旗に対する縦ポールと横架棒の取り付け作業が極めて容易となり、旗の組み立て時間も大幅に削減することができる。そして、旗は単体で使用されることもあるが、複数の旗を連続的に並べると、商品等の宣伝や広告、種々の装飾等の効果が充分に発揮される。そのため、本発明によれば、複数の旗を組み立てる際に、少人数の作業員で対応可能であり、旗の組み立て時間も大幅に削減できるのである。
【0029】
また、横架棒を挿入する横長状筒部は、その先端部が閉鎖されていることから、横架棒の端部をこの閉鎖している部分の近傍に配置することで、横長状筒部の移動を阻止できる。例えば、旗に吹き付ける風向き等の影響を受けて、旗の横長状筒部が、縦ポール側に移動しようとしたときに、横長状筒部内において、横架棒の端部が閉鎖している部分に突き当たるような状態となり、横長状筒部の移動が阻止されるのである。
【0030】
その結果、縦長の長方形状である旗本来の形状を常に維持することができる。また、所定のフック部を要することもないので、旗全体の製造コストを低く抑えることができる。さらに、最端部のチチを、フック部の挟持片に挟み込ませる面倒な作業も無用となる。
【0031】
この様に、本発明によれば、従来の旗が備えていた複数のチチの構成を排除して、縦長状筒部と、先端部が閉鎖されている横長状筒部の構成を採用したことにより、複数のチチを縫製等の手段を用いて固定する手間をなくして、旗自体の製作が容易となり、その製作時間を短縮できる。また、旗自体を安価に製作することもできる。
【0032】
この他、縦長状筒部が存在していない、旗の長手方向に沿う他側縁において、旗の下方に位置している角部を円弧状に形成していることから、旗が比較的に強い風を受けて激しくはためいたときの様に、旗の角部に強い引っ張り力が集中的に作用した場合であっても、円弧状の角部全体により、この集中的な引っ張り力を均等に受け止め、引っ張り力の分散化を図ることで、旗の角部が破れてしまう事態の発生を回避している。その結果、旗自体の耐久性を向上でき、旗を繰り返し使用することが可能となっている。
【0033】
また、縦長状筒部の下部分と縦ポールの露出部分を連結した、縦長状筒部の移動阻止手段を設けていることから、縦長状筒部が、旗に吹き付ける風向きの影響を受けて、縦ポールに沿って上方に移動することがなく、旗の下方部分に不必要な皺が生じてしまう事態を回避することができる。
【0034】
さらに、縦長状筒部の移動阻止手段は、縦長状筒部の下部分に設けた所定の長さの連結帯片と、縦ポールの露出部分に取り付けた巻回片により構成され、連結帯片の先端部分と巻回片に面ファスナーを付設していることから、この面ファスナーを介して、連結帯片の先端部分を巻回片に簡単に接続でき、その取り外しも容易である。
【0035】
また、縦長状筒部の移動阻止手段は、縦長状筒部の下部分の近傍に取り付けた環状の弾性部材と、縦ポールの露出部分に設けた下向きの突出片により構成されている場合にも、この環状の弾性部材を縦ポールに設けている下向きの突出片に掛け止めして、弾性部材を下向きの突出片に簡単に接続でき、その取り外しも容易である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】旗の構成を示すもので、(a)は旗の長手方向に沿う一側縁に長尺な縦長状筒部を設けると共に、旗の上方に位置している横縁に短尺な横長状筒部を設けている状態を示す斜視図、(b)は縦長状筒部内に縦ポールを挿入すると共に、横長状筒部内に横架棒を挿入した、旗の使用状態を示す斜視図である。
【図2】旗の組み立て手順を示すもので、(a)は縦長状筒部の下方から縦ポールを挿入する状態を示す分解側面図、(b)は縦長状筒部の全体に縦ポールを挿入し、縦ポールの上端部に、横架棒を有する固定部材を設置する状態を示す分解側面図である。
【図3】固定部材の横架棒を、縦長状筒部に挿入する状態を示す側面図である。
【図4】固定部材の横架棒を、縦長状筒部の全体に挿入した状態を示す側面図である。
【図5】固定部材の横架棒を、縦長状筒部の全体に挿入した状態を示す拡大斜視図である。
【図6】縦長状筒部の移動阻止手段を備えている旗の使用状態を示す斜視図である。
【図7】縦長状筒部の移動阻止手段の構成を示すもので、(a)は連結帯片の先端部分を巻回片に接続している状態を示す斜視図、(b)は同様の側面図である。
【図8】縦長状筒部の他の移動阻止手段の構成を示すもので、(a)は環状の弾性部材を下向きの突出片に接続している状態を示す斜視図、(b)は同様の側面図である。
【図9】従来の旗の使用状態を示す斜視図である。
【図10】従来の旗において、旗の長手方向に沿う一側縁に設けている個々のチチに、縦ポールを下方から挿通させている状態を示す側面図である。
【図11】従来の旗において、旗の上方に位置している横縁に設けている個々のチチに、フック部を有する横架棒を挿入する状態を示す側面図である。
【図12】従来の旗において、旗の上方に位置している横縁に設けている個々のチチに、フック部を有する横架棒を挿入し、最端部のチチをフック部により保持している状態を示す拡大部分を含む側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下に、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
【0038】
尚、縦ポール103や、横架棒104を有する固定部材105等の、図9乃至図12を参照して説明した構成と同一の構成部材には、同一の符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。
【0039】
本発明は、図1(a)(b)に示すように、柔軟性を有する素材を用いて縦長の長方形状に形成された旗1であり、旗1の長手方向に沿う一側縁に、旗1を支持する縦ポール103を挿入する長尺な縦長状筒部2を設けると共に、旗1の上方に位置している横縁に、旗1を支持する横架棒104を挿入する短尺な横長状筒部3を設けている。
【0040】
この旗1は、基本的に所定の長さを有する縦長の長方形状に形成されているが、図1(a)(b)に示すように、縦長状筒部2が存在していない、旗1の長手方向に沿う他側縁において、旗1の下方に位置している角部4を円弧状に形成している。
【0041】
旗1の縦長状筒部2と横長状筒部3は、いずれも所定の幅を有する帯片を、縫製等の手段を用いて、旗1の長手方向に沿う一側縁と、旗1の上方に位置している横縁に取り付けたものである。また、縦長状筒部2は、図1(a)に示すように、その両端部がいずれも開放されている。
【0042】
これに対し、横長状筒部3は、縦長状筒部2の開口に近接している側の端部は開放されているが、縦長状筒部2の開口から離れている側の端部は、縫製等の手段を用いて閉じた状態となっており、閉鎖部5を形成している。
【0043】
旗1の組み立ての手順としては、まず、図2(a)(b)に示すように、縦長状筒部2の下方から縦ポール103を挿入する。
【0044】
次に、図2(b)に示すように、縦長状筒部2の全体に縦ポール103が挿入されている状態において、縦ポール103の上端部に、横架棒104を有する固定部材105を設置する。この固定部材105の横架棒104は、図11に示すようなフック部107が存在しておらず、単なる棒部材により構成とされている。
【0045】
次に、図3・図4に示すように、固定部材105の頭部106を緩める方向に回転させ、横架棒104を側方に向けて移動させ、横長状筒部3の全体に横架棒104を挿入していく。
【0046】
そして、図4・図5に示すように、横長状筒部3内において、横架棒104の端部が、閉鎖部5の近傍に位置している状態で、固定部材105の頭部106を締め付ける方向に回転させ、横架棒104の移動を停止した固定状態とする。
【0047】
尚、本発明に係る旗1は、図6に示すように、縦長状筒部2の下部分と縦ポール103の露出部分を連結した、縦長状筒部2の移動阻止手段6を備えるように構成しても良い。
【0048】
この縦長状筒部2の移動阻止手段6は、図7(a)(b)に示すように、縦長状筒部2の下部分に設けた所定の長さの連結帯片7と、縦ポール103の露出部分に取り付けた巻回片8により構成されている。
【0049】
そして、連結帯片7の先端部分の裏面側と巻回片8の表面に、それぞれ面ファスナー9a,9bを付設し、この面ファスナー9a,9bを介して連結帯片7の先端部分を巻回片8に接続している。
【0050】
この他、縦長状筒部2の移動阻止手段6を、図8(a)(b)に示すように、縦長状筒部2の下部分の近傍に取り付けた環状の弾性部材10と、縦ポール103の露出部分に設けた下向きの突出片11により構成しても良い。環状の弾性部材10は、旗1に設けた小孔12を介して、縦長状筒部2の下部分の近傍に取り付けられている。
【0051】
そして、環状の弾性部材10を、縦ポール103に設けている下向きの突出片11に掛け止めして、弾性部材10を下向きの突出片11に接続している。
【0052】
尚、本発明は、前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での改良・変形等は、本発明に全て包含されるものである。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明に係る旗は、縦ポールと横架棒の取り付け作業が極めて容易であり、旗の組み立てに要する時間を大幅に削減すると共に、旗が強風に晒されている場合であっても旗の角部が破れたり、旗の下方部分に不必要な皺が生じることのない旗を構成し、店先や道路脇等に立てられ、商品等の宣伝や広告、種々の装飾等の効果を発揮する媒体として、幅広く利用することができる。
【符号の説明】
【0054】
1…旗
2…縦長状筒部
3…横長状筒部
4…角部
5…閉鎖部
6…移動阻止手段
7…連結帯片
8…巻回片
9a…面ファスナー
9b…面ファスナー
10…弾性部材
11…突出片
12…小孔
100…旗
101…布
102…チチ
103…縦ポール
104…横架棒
105…固定部材
106…頭部
107…フック部
108…挟持片
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、宣伝や広告、また、装飾等の様々な目的のために使用される旗に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、旗は、店先や道路脇等に立てられ、商品等の宣伝や広告、種々の装飾等の効果を発揮する媒体として、広く使用されている。
【0003】
この旗100は、例えば、図9・図10に示すように、柔軟性を有する長方形状の布101により形成されており、旗100の長手方向に沿う一側縁と、旗の上方に位置している横縁に、複数のチチ102を所定の間隔を開けて配置している。個々のチチ102は、それぞれ環状に形成されている。
【0004】
旗100を使用するときは、まず、図10に示すように、旗100の長手方向に沿う一側縁に設けている個々のチチ102に、縦ポール103を下方から挿通させる。
【0005】
次に、図11に示すように、縦ポール103の上端部に、横架棒104を進退自在に取り付けている固定部材105を設置する。この固定部材105は、自信が備えている頭部106の回転により、横架棒104を固定したり、横架棒104を側方に向けて移動できる構成を備えている。
【0006】
また、横架棒104は、先端部にフック部107を固定している。このフック部107は、所定の挟持片108を備えている。
【0007】
そして、頭部106を緩める方向に回転させ、図11・図12に示すように、横架棒104を側方に向けて移動させる。このとき、横架棒104のフック部107は、個々のチチ102を通過して、図12に示すように、最端部のチチ102をフック部107の挟持片108により挟みこんで保持し、当該チチ102の移動を阻止している。
【0008】
また、図9に示すように、縦ポール103と横架棒104により、旗100の一側縁と上縁を支持した状態で、縦ポール103を所定の位置に立て、旗100の全体が風を受けて不規則的にはためくことにより、見る者の視線を集めて商品等の宣伝や広告、種々の装飾等の効果を発揮するのである。
【0009】
この他、図9乃至図12に示す旗100と略同じ構成を備えているものとして、特許文献1に示す幟が存在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】実用新案登録第3077233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、前記した図9乃至図12に示す旗100や、特許文献1に示す幟には、以下のような弊害が生じている。
【0012】
旗100を使用するときに、まず、図10に示すように、旗100の長手方向に沿う一側縁に設けている個々のチチ102に、縦ポール103を下方から挿通させる必要があるが、例えば、作業員が縦ポール103を右手で持ち、左手でチチ102を拡げて縦ポール103の先端部に宛てがい、縦ポール103を通過させる動作を繰り返し実施する必要があることから、この縦ポール103の挿通作業が非常に面倒であると共に、挿通作業に時間を要する原因となっていた。
【0013】
また、旗100の上方に位置している横縁において、横架棒104を側方に向けて移動させ、個々のチチ102を通過させるときも、横架棒104のフック部107がチチ102に引っ掛かってしまうため、作業員は、例えば、左手でチチ102を拡げて横架棒104のフック部107に宛てがい、フック部107を通過させる動作を繰り返し実施する必要があり、非常に面倒であった。
【0014】
さらに、旗100を製作するときも、長方形状の布101において、その長手方向に沿う一側縁と、上方に位置している横縁に、複数のチチ102を縫製等の手段を用いて複数固定しなければならないため、旗100を製作する作業にも手間がかかっていた。
【0015】
また、横架棒104は、最端部のチチ102の移動を阻止するために、挟持片108を有するフック部107を備えているが、このフック部107の製作に費用がかかり、全体の製作コストが高くなり易かった。さらに、横架棒104へフック部107を取り付ける作業も面倒である。
【0016】
この他、図9乃至図12に示す旗100や、特許文献1に示す幟においては、旗100の下方に位置している角部が直角状に形成されていることから、旗100が比較的に強い風を受けてはためいたときに、旗100の下方部分に強い引っ張り力が作用して、旗100の角部が破れてしまい、旗100を繰り返し使用することができない事態が生じていた。
【0017】
この様な事態は、雨が降って旗100の全体が濡れている場合で、旗100が強風に晒されているとき等に、特に発生し易くなっている。
【0018】
さらに、縦ポール103を挿通させている個々のチチ102は、縦ポール103に固定されるものではないため、旗100の下方部分に存在している個々のチチ102が、風向きの影響を受けて、縦ポール103に沿って上方に移動し、旗100の下方部分に不必要な皺が生じてしまうこともあった。
【0019】
そこで、本発明は、旗に対する縦ポールと横架棒の取り付け作業が極めて容易であり、旗の組み立てに要する時間を大幅に削減すると共に、横架棒においてフック部を要することなく旗の移動を阻止し、さらには、旗が強風に晒されている場合であっても旗の角部が破れたり、旗の下方部分に不必要な皺が生じることのない旗を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明は、柔軟性を有する素材を用いて縦長の長方形状に形成された旗であり、旗の長手方向に沿う一側縁に、旗を支持する縦ポールを挿入する縦長状筒部を設けると共に、旗の上方に位置している横縁に、旗を支持する横架棒を挿入する横長状筒部を設けていることで、上述した課題を解決した。
【0021】
また、横架棒を挿入する横長状筒部は、その先端部が閉鎖されていることで、同じく上述した課題を解決した。
【0022】
さらに、縦長状筒部が存在していない、旗の長手方向に沿う他側縁において、旗の下方に位置している角部を円弧状に形成していることで、同じく上述した課題を解決した。
【0023】
また、縦長状筒部の下部分と縦ポールの露出部分を連結した、縦長状筒部の移動阻止手段を設けていることで、同じく上述した課題を解決した。
【0024】
加えて、縦長状筒部の移動阻止手段は、縦長状筒部の下部分に設けた所定の長さの連結帯片と、縦ポールの露出部分に取り付けた巻回片により構成され、連結帯片の先端部分と巻回片に面ファスナーを付設し、この面ファスナーを介して連結帯片の先端部分を巻回片に接続していることで、同じく上述した課題を解決した。
【0025】
また、縦長状筒部の移動阻止手段は、縦長状筒部の下部分の近傍に取り付けた環状の弾性部材と、縦ポールの露出部分に設けた下向きの突出片により構成され、環状の弾性部材を縦ポールに設けている下向きの突出片に掛け止めして、弾性部材を下向きの突出片に接続していることで、同じく上述した課題を解決した。
【発明の効果】
【0026】
本発明は、柔軟性を有する素材を用いて縦長の長方形状に形成された旗であり、旗の長手方向に沿う一側縁に、旗を支持する縦ポールを挿入する縦長状筒部を設けると共に、旗の上方に位置している横縁に、旗を支持する横架棒を挿入する横長状筒部を設けていることから、旗に対する縦ポールと横架棒の取り付け作業が極めて容易である。
【0027】
例えば、作業員は、縦ポールを右手で持ち、左手で縦長状筒部の端部を拡げて縦ポールの先端部に宛てがっている状態において、縦ポールを若干押し込むことで、縦ポールが縦長状筒部内を滑らかに進行して、旗の端部まで到達できる。同様に、横架棒も、横長状筒部内を滑らかに進行して、旗の端部まで到達できる。
【0028】
その結果、旗に対する縦ポールと横架棒の取り付け作業が極めて容易となり、旗の組み立て時間も大幅に削減することができる。そして、旗は単体で使用されることもあるが、複数の旗を連続的に並べると、商品等の宣伝や広告、種々の装飾等の効果が充分に発揮される。そのため、本発明によれば、複数の旗を組み立てる際に、少人数の作業員で対応可能であり、旗の組み立て時間も大幅に削減できるのである。
【0029】
また、横架棒を挿入する横長状筒部は、その先端部が閉鎖されていることから、横架棒の端部をこの閉鎖している部分の近傍に配置することで、横長状筒部の移動を阻止できる。例えば、旗に吹き付ける風向き等の影響を受けて、旗の横長状筒部が、縦ポール側に移動しようとしたときに、横長状筒部内において、横架棒の端部が閉鎖している部分に突き当たるような状態となり、横長状筒部の移動が阻止されるのである。
【0030】
その結果、縦長の長方形状である旗本来の形状を常に維持することができる。また、所定のフック部を要することもないので、旗全体の製造コストを低く抑えることができる。さらに、最端部のチチを、フック部の挟持片に挟み込ませる面倒な作業も無用となる。
【0031】
この様に、本発明によれば、従来の旗が備えていた複数のチチの構成を排除して、縦長状筒部と、先端部が閉鎖されている横長状筒部の構成を採用したことにより、複数のチチを縫製等の手段を用いて固定する手間をなくして、旗自体の製作が容易となり、その製作時間を短縮できる。また、旗自体を安価に製作することもできる。
【0032】
この他、縦長状筒部が存在していない、旗の長手方向に沿う他側縁において、旗の下方に位置している角部を円弧状に形成していることから、旗が比較的に強い風を受けて激しくはためいたときの様に、旗の角部に強い引っ張り力が集中的に作用した場合であっても、円弧状の角部全体により、この集中的な引っ張り力を均等に受け止め、引っ張り力の分散化を図ることで、旗の角部が破れてしまう事態の発生を回避している。その結果、旗自体の耐久性を向上でき、旗を繰り返し使用することが可能となっている。
【0033】
また、縦長状筒部の下部分と縦ポールの露出部分を連結した、縦長状筒部の移動阻止手段を設けていることから、縦長状筒部が、旗に吹き付ける風向きの影響を受けて、縦ポールに沿って上方に移動することがなく、旗の下方部分に不必要な皺が生じてしまう事態を回避することができる。
【0034】
さらに、縦長状筒部の移動阻止手段は、縦長状筒部の下部分に設けた所定の長さの連結帯片と、縦ポールの露出部分に取り付けた巻回片により構成され、連結帯片の先端部分と巻回片に面ファスナーを付設していることから、この面ファスナーを介して、連結帯片の先端部分を巻回片に簡単に接続でき、その取り外しも容易である。
【0035】
また、縦長状筒部の移動阻止手段は、縦長状筒部の下部分の近傍に取り付けた環状の弾性部材と、縦ポールの露出部分に設けた下向きの突出片により構成されている場合にも、この環状の弾性部材を縦ポールに設けている下向きの突出片に掛け止めして、弾性部材を下向きの突出片に簡単に接続でき、その取り外しも容易である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】旗の構成を示すもので、(a)は旗の長手方向に沿う一側縁に長尺な縦長状筒部を設けると共に、旗の上方に位置している横縁に短尺な横長状筒部を設けている状態を示す斜視図、(b)は縦長状筒部内に縦ポールを挿入すると共に、横長状筒部内に横架棒を挿入した、旗の使用状態を示す斜視図である。
【図2】旗の組み立て手順を示すもので、(a)は縦長状筒部の下方から縦ポールを挿入する状態を示す分解側面図、(b)は縦長状筒部の全体に縦ポールを挿入し、縦ポールの上端部に、横架棒を有する固定部材を設置する状態を示す分解側面図である。
【図3】固定部材の横架棒を、縦長状筒部に挿入する状態を示す側面図である。
【図4】固定部材の横架棒を、縦長状筒部の全体に挿入した状態を示す側面図である。
【図5】固定部材の横架棒を、縦長状筒部の全体に挿入した状態を示す拡大斜視図である。
【図6】縦長状筒部の移動阻止手段を備えている旗の使用状態を示す斜視図である。
【図7】縦長状筒部の移動阻止手段の構成を示すもので、(a)は連結帯片の先端部分を巻回片に接続している状態を示す斜視図、(b)は同様の側面図である。
【図8】縦長状筒部の他の移動阻止手段の構成を示すもので、(a)は環状の弾性部材を下向きの突出片に接続している状態を示す斜視図、(b)は同様の側面図である。
【図9】従来の旗の使用状態を示す斜視図である。
【図10】従来の旗において、旗の長手方向に沿う一側縁に設けている個々のチチに、縦ポールを下方から挿通させている状態を示す側面図である。
【図11】従来の旗において、旗の上方に位置している横縁に設けている個々のチチに、フック部を有する横架棒を挿入する状態を示す側面図である。
【図12】従来の旗において、旗の上方に位置している横縁に設けている個々のチチに、フック部を有する横架棒を挿入し、最端部のチチをフック部により保持している状態を示す拡大部分を含む側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下に、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
【0038】
尚、縦ポール103や、横架棒104を有する固定部材105等の、図9乃至図12を参照して説明した構成と同一の構成部材には、同一の符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。
【0039】
本発明は、図1(a)(b)に示すように、柔軟性を有する素材を用いて縦長の長方形状に形成された旗1であり、旗1の長手方向に沿う一側縁に、旗1を支持する縦ポール103を挿入する長尺な縦長状筒部2を設けると共に、旗1の上方に位置している横縁に、旗1を支持する横架棒104を挿入する短尺な横長状筒部3を設けている。
【0040】
この旗1は、基本的に所定の長さを有する縦長の長方形状に形成されているが、図1(a)(b)に示すように、縦長状筒部2が存在していない、旗1の長手方向に沿う他側縁において、旗1の下方に位置している角部4を円弧状に形成している。
【0041】
旗1の縦長状筒部2と横長状筒部3は、いずれも所定の幅を有する帯片を、縫製等の手段を用いて、旗1の長手方向に沿う一側縁と、旗1の上方に位置している横縁に取り付けたものである。また、縦長状筒部2は、図1(a)に示すように、その両端部がいずれも開放されている。
【0042】
これに対し、横長状筒部3は、縦長状筒部2の開口に近接している側の端部は開放されているが、縦長状筒部2の開口から離れている側の端部は、縫製等の手段を用いて閉じた状態となっており、閉鎖部5を形成している。
【0043】
旗1の組み立ての手順としては、まず、図2(a)(b)に示すように、縦長状筒部2の下方から縦ポール103を挿入する。
【0044】
次に、図2(b)に示すように、縦長状筒部2の全体に縦ポール103が挿入されている状態において、縦ポール103の上端部に、横架棒104を有する固定部材105を設置する。この固定部材105の横架棒104は、図11に示すようなフック部107が存在しておらず、単なる棒部材により構成とされている。
【0045】
次に、図3・図4に示すように、固定部材105の頭部106を緩める方向に回転させ、横架棒104を側方に向けて移動させ、横長状筒部3の全体に横架棒104を挿入していく。
【0046】
そして、図4・図5に示すように、横長状筒部3内において、横架棒104の端部が、閉鎖部5の近傍に位置している状態で、固定部材105の頭部106を締め付ける方向に回転させ、横架棒104の移動を停止した固定状態とする。
【0047】
尚、本発明に係る旗1は、図6に示すように、縦長状筒部2の下部分と縦ポール103の露出部分を連結した、縦長状筒部2の移動阻止手段6を備えるように構成しても良い。
【0048】
この縦長状筒部2の移動阻止手段6は、図7(a)(b)に示すように、縦長状筒部2の下部分に設けた所定の長さの連結帯片7と、縦ポール103の露出部分に取り付けた巻回片8により構成されている。
【0049】
そして、連結帯片7の先端部分の裏面側と巻回片8の表面に、それぞれ面ファスナー9a,9bを付設し、この面ファスナー9a,9bを介して連結帯片7の先端部分を巻回片8に接続している。
【0050】
この他、縦長状筒部2の移動阻止手段6を、図8(a)(b)に示すように、縦長状筒部2の下部分の近傍に取り付けた環状の弾性部材10と、縦ポール103の露出部分に設けた下向きの突出片11により構成しても良い。環状の弾性部材10は、旗1に設けた小孔12を介して、縦長状筒部2の下部分の近傍に取り付けられている。
【0051】
そして、環状の弾性部材10を、縦ポール103に設けている下向きの突出片11に掛け止めして、弾性部材10を下向きの突出片11に接続している。
【0052】
尚、本発明は、前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での改良・変形等は、本発明に全て包含されるものである。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明に係る旗は、縦ポールと横架棒の取り付け作業が極めて容易であり、旗の組み立てに要する時間を大幅に削減すると共に、旗が強風に晒されている場合であっても旗の角部が破れたり、旗の下方部分に不必要な皺が生じることのない旗を構成し、店先や道路脇等に立てられ、商品等の宣伝や広告、種々の装飾等の効果を発揮する媒体として、幅広く利用することができる。
【符号の説明】
【0054】
1…旗
2…縦長状筒部
3…横長状筒部
4…角部
5…閉鎖部
6…移動阻止手段
7…連結帯片
8…巻回片
9a…面ファスナー
9b…面ファスナー
10…弾性部材
11…突出片
12…小孔
100…旗
101…布
102…チチ
103…縦ポール
104…横架棒
105…固定部材
106…頭部
107…フック部
108…挟持片
【特許請求の範囲】
【請求項1】
柔軟性を有する素材を用いて縦長の長方形状に形成された旗であり、旗の長手方向に沿う一側縁に、旗を支持する縦ポールを挿入する縦長状筒部を設けると共に、旗の上方に位置している横縁に、旗を支持する横架棒を挿入する横長状筒部を設けていることを特徴とする旗。
【請求項2】
横架棒を挿入する横長状筒部は、その先端部が閉鎖されている請求項1に記載の旗。
【請求項3】
縦長状筒部が存在していない、旗の長手方向に沿う他側縁において、旗の下方に位置している角部を円弧状に形成している請求項1に記載の旗。
【請求項4】
縦長状筒部の下部分と縦ポールの露出部分を連結した、縦長状筒部の移動阻止手段を設けている請求項1に記載の旗。
【請求項5】
縦長状筒部の移動阻止手段は、縦長状筒部の下部分に設けた所定の長さの連結帯片と、縦ポールの露出部分に取り付けた巻回片により構成され、連結帯片の先端部分と巻回片に面ファスナーを付設し、この面ファスナーを介して連結帯片の先端部分を巻回片に接続している請求項4に記載の旗。
【請求項6】
縦長状筒部の移動阻止手段は、縦長状筒部の下部分の近傍に取り付けた環状の弾性部材と、縦ポールの露出部分に設けた下向きの突出片により構成され、環状の弾性部材を縦ポールに設けている下向きの突出片に掛け止めして、弾性部材を下向きの突出片に接続している請求項4に記載の旗。
【請求項1】
柔軟性を有する素材を用いて縦長の長方形状に形成された旗であり、旗の長手方向に沿う一側縁に、旗を支持する縦ポールを挿入する縦長状筒部を設けると共に、旗の上方に位置している横縁に、旗を支持する横架棒を挿入する横長状筒部を設けていることを特徴とする旗。
【請求項2】
横架棒を挿入する横長状筒部は、その先端部が閉鎖されている請求項1に記載の旗。
【請求項3】
縦長状筒部が存在していない、旗の長手方向に沿う他側縁において、旗の下方に位置している角部を円弧状に形成している請求項1に記載の旗。
【請求項4】
縦長状筒部の下部分と縦ポールの露出部分を連結した、縦長状筒部の移動阻止手段を設けている請求項1に記載の旗。
【請求項5】
縦長状筒部の移動阻止手段は、縦長状筒部の下部分に設けた所定の長さの連結帯片と、縦ポールの露出部分に取り付けた巻回片により構成され、連結帯片の先端部分と巻回片に面ファスナーを付設し、この面ファスナーを介して連結帯片の先端部分を巻回片に接続している請求項4に記載の旗。
【請求項6】
縦長状筒部の移動阻止手段は、縦長状筒部の下部分の近傍に取り付けた環状の弾性部材と、縦ポールの露出部分に設けた下向きの突出片により構成され、環状の弾性部材を縦ポールに設けている下向きの突出片に掛け止めして、弾性部材を下向きの突出片に接続している請求項4に記載の旗。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−247499(P2012−247499A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−117184(P2011−117184)
【出願日】平成23年5月25日(2011.5.25)
【出願人】(000003687)東京電力株式会社 (2,580)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月25日(2011.5.25)
【出願人】(000003687)東京電力株式会社 (2,580)
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