説明

早履き靴

早履き靴により、ユーザが素早く履け、着用の準備ができるようになる。この靴は、多様なスタイル及び機能の靴を含む、多様な靴の種類のうちの任意のものであってよい。靴の早履きの特徴は、靴の靴底部分などの部分に取り付けられて加圧下で靴の一部分を移動させてユーザの足が靴に素早く入るようにする、さまざまな可動要素を利用する。可動要素は、可撓性要素、本来の姿勢の記憶を有するように構成された要素、磁性要素、及び/又は弾性要素を含んでよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴に関し、より詳細には、ユーザの足が靴に素早く入るようにする特徴を提供する靴に関する。
【背景技術】
【0002】
靴は、多様な形状、寸法、機能、及び用途で売られている。多様な靴は、脱ぐのは比較的容易である一方、そうした靴は皆、再度履き直すのがそれほど簡単でない場合がある。それどころか、多くの靴は、靴を履くために、靴のひもを結んだり他の締結具を用いたりといったいくつかのステップが必要であり、そのようなステップには、前回靴が着用された時に正しく緩めたりほどいたりされなかった靴を、緩める及び/又はほどく、ということが含まれる場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明を実装することにより、ユーザが素早く履け、着用の準備ができる早履き靴(素早く足入れできる靴)が提供される。本発明の実装は多様な靴の種類で実施され得るものであり、本発明は多様なスタイル及び機能の靴で用いることができる。靴の早履きの特徴は、靴の靴底部分に固定的に取り付けられて加圧下で靴の一部分を移動させてユーザの足が靴に素早く入るようにする、さまざまな可動要素を利用する。可動要素は、可撓性要素、本来の姿勢の記憶を有するように構成された要素、及び/又は弾性要素を含んでよい。また、靴の早履きの特徴は、靴の使用を楽にし、及び/又は靴を履くのを楽にし、及び/又は靴を脱ぐのを楽にしてもよい。
【0004】
本発明の目的及び特徴は、添付の図面を併用して、以下の説明及び添付の請求の範囲から、さらに十分に明らかになる。これらの図面は本発明の典型的な実施の形態のみを描写するものであり、よって本発明の範囲を制限するとはみなされない、という了解の下で、添付の図面を用いて、付加的な特殊性及び詳細とともに本発明を記述し、説明する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】靴の実施の形態のさまざまな破断図を示す。
【図2】靴の実施の形態のさまざまな破断図を示す。
【図3】靴の実施の形態のさまざまな破断図を示す。
【図4】靴の実施の形態のさまざまな破断図を示す。
【図5】図1ないし図4及び図6ないし図8の実施の形態と類似した実施の形態を示し、その実施の形態を用いる際のステップを説明する図である。
【図6】靴の別の実施の形態のさまざまな破断図を示す。
【図7】靴の別の実施の形態のさまざまな破断図を示す。
【図8】靴の別の実施の形態のさまざまな破断図を示す。
【図9】靴の別の実施の形態のさまざまな破断図を示す。
【図10】靴の別の実施の形態のさまざまな破断図を示す。
【図11】靴の別の実施の形態のさまざまな破断図を示す。
【図12】靴の別の実施の形態のさまざまな破断図を示す。
【図13】靴の別の実施の形態のさまざまな破断図を示す。
【図14】靴の別の実施の形態のさまざまな破断図を示す。
【図15】靴の別の実施の形態のさまざまな破断図を示す。
【図16】靴の別の実施の形態のさまざまな破断図を示す。
【図17】靴の別の実施の形態のさまざまな破断図を示す。
【図18】靴の別の実施の形態のさまざまな破断図を示す。
【図19】靴の別の実施の形態のさまざまな破断図を示す。
【図20】靴の別の実施の形態のさまざまな破断図を示す。
【図21】靴の別の実施の形態のさまざまな破断図を示す。
【図22】靴の別の実施の形態のさまざまな部分破断図を示す。
【図23】靴の別の実施の形態のさまざまな部分破断図を示す。
【図24】靴の別の実施の形態のさまざまな部分破断図を示す。
【図25】靴の別の実施の形態のさまざまな部分破断図を示す。
【図26】靴の別の実施の形態のさまざまな部分破断図を示す。
【図27】靴の早履きをもたらす靴部品の斜視図を示す。
【図28】靴の早履きをもたらす靴部品の斜視図を示す。
【図29】靴の早履きをもたらすさまざまな靴部品の側面図を示す。
【図30】靴の早履きをもたらすさまざまな靴部品の側面図を示す。
【図31】靴の早履きをもたらすさまざまな靴部品の側面図を示す。
【図32】靴の早履きをもたらすさまざまな靴部品の側面図を示す。
【図33】靴の早履きをもたらすさまざまな靴部品の側面図を示す。
【図34】靴の早履きをもたらすさまざまなシステムの側面図を示すものであり、各システムは、2つの動作姿勢で説明してある。
【図35】靴の早履きをもたらすさまざまなシステムの側面図を示すものであり、各システムは、2つの動作姿勢で説明してある。
【図36】靴の早履きをもたらすさまざまなシステムの側面図を示すものであり、各システムは、2つの動作姿勢で説明してある。
【図37】靴の早履きをもたらすさまざまなシステムの側面図を示すものであり、各システムは、2つの動作姿勢で説明してある。
【図38】靴の早履きをもたらすシステムのさまざまな平面図を示す。
【図39】靴の早履きをもたらすさまざまな靴部品の斜視図を示す。
【図40】靴の早履きをもたらすさまざまな靴部品の斜視図を示す。
【図41】靴の早履きをもたらすさまざまな靴部品の斜視図を示す。
【図42】靴の早履きをもたらすさまざまな靴部品の斜視図を示す。
【図43】靴の早履きをもたらすさまざまな靴部品の斜視図を示す。
【図44】靴の早履きをもたらすさまざまな靴部品の斜視図を示す。
【図45】靴の早履きをもたらす部品の図と、その部品を構成するさまざまな要素の図とを示す。
【図46】靴の早履きをもたらす磁石システムの図を示す。
【図47】早履き靴の斜視図を、その靴に組み込まれた早履き部品の一部分の分解図及び早履き部品の一部分の断面図とともに示す。
【図48】早履き部品のさまざまな種類の図と、それらの部品を早履き靴に組み込む方法とを示す。
【図49】早履き部品のさまざまな種類の図と、それらの部品を早履き靴に組み込む方法とを示す。
【図50】早履き部品のさまざまな種類の図と、それらの部品を早履き靴に組み込む方法とを示す。
【図51】早履き部品のさまざまな種類の図と、それらの部品を早履き靴に組み込む方法とを示す。
【図52】早履き靴の後部を示し、異なる種類の早履き部品を説明する図である。
【図53】早履き靴の後部を示し、異なる種類の早履き部品を説明する図である。
【図54】早履き靴の後部を示し、異なる種類の早履き部品を説明する図である。
【図55】早履き靴の実施の形態の図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。本発明は他の多くの形態及び形状を取り得ることが期待され、従って、以下の開示は例示的かつ非限定的なものであると意図されており、本発明の範囲は、添付の請求の範囲を基準にして定められるものとする。
【0007】
本発明の実施の形態により、ユーザが素早く容易に履け、着用の準備ができる早履き靴が提供される。本発明の実施の形態は多様な靴の種類を包含するものであり、本発明は多様なスタイル及び機能の靴で用いることができる。そうした機能は、それらの靴によって現在提供されている機能の多くを含み、本発明のいくつかの実施の形態によれば、靴の他の機能の損失を伴わずに靴の早履きが可能になる。靴の早履きの特徴は、靴の靴底部分に固定的に取り付けられて加圧下で靴の一部分を移動させてユーザの足が靴に素早く入るようにする、さまざまな可動要素を利用する。可動要素は、可撓性要素、本来の姿勢の記憶を有するように構成された要素、及び/又は弾性要素を含んでよい。また、靴の早履きの特徴は、靴の使用を楽にし、及び/又は靴を履くのを楽にし、及び/又は靴を脱ぐのを楽にしてもよい。
【0008】
図1ないし図4は、本発明のある実施の形態のさまざまな図を示すものであり、本発明の実施の形態によって提供されるいくつかの機能を強調表示している。これらの図において、靴の、足を取り囲む上部構造の大部分は、本発明の実施の形態の説明及び理解を明瞭にするために省略してあり、これは以下で論じる他の図の多くについても同様である。さらに、接地部のさまざまな模様やかかとの構造などのような、図示された靴の靴底下部の特徴も省略してある。当然のことながら、図示された構造は、サンダル、つま先が覆われた靴、さまざまなかかとの高さの靴、多様なスポーツシューズ、ドレスシューズなどを含む、多様な靴及び構成で用いることができる。従って、図は本発明のいくつかの実施の形態の特徴を単に例示するためだけのものであり、請求された本発明の範囲を制限するものではない。
【0009】
図示されたいくつかの実施の形態は共通の下部構造を使用しており、これについて本明細書で論じる。共通構造の使用は、本発明のいくつかの特徴の一例であり、本明細書で論じる種類のさまざまな早履き靴のスタイル及び機能に土台を提供するために共通の構造が利用され得る、ということを例示するものである。少なくともいくつかの実施の形態において、本明細書で論じる共通構造の態様は、特定の実施の形態に関して論じる機能を提供するにあたって、使用されないままか、及び/又は不要である。従って、当然のことながら、そのような実施の形態においては、共通構造のうちの使用されない部分は、残りの構造の機能に悪影響を与えることなく省くことができる。さらに、具体的に例示された構造が用いられる場合においては、同じく当然のことながら、具体的に例示された構造以外の構造を、具体的に例示された構造の代わりに用いて、同様の機能を提供してよい。共通構造の不使用部分は実施の形態によって異なるので、当然のことながら、共通構造を含む例示された構造は、本発明の特定の実施の形態を単に例示するためだけのものである。図では、片方の靴だけ(左足の靴又は右足の靴のいずれか)が示されている。当然のことながら、例示された構造を鏡像反転して反対側の足に合わせてよい。
【0010】
図1に、足裏支持部10を示す。足裏支持部10は、ユーザが靴を着用している時にユーザの足の足裏部分を支持する働きをする。そのため、足裏支持部10は、母指球部分12と、かかと部分14とを含む。足裏支持部10は、実質的に1つの材料で形成されてもよいし、多数の材料を含み得る多数の層から製造又は形成されてもよい。足裏支持部10は、当技術分野で知られているように、ユーザの足に対して支持及び緩衝作用を与える働きをする材料を含んでもよいし、そうした材料から形成されてもよい。
【0011】
さらに、足裏支持部10は、さまざまな早履き構造用にさまざまな接続箇所を提供する働きをする。接続箇所のいくつかは図1に見られるが、他のものは他の図においてより明瞭に見られ、示されている。接続箇所は、本明細書で論じられる早履き構造に十分な強度を与えるように設計された材料から製造又は形成されてよく、また、着用者の快適さを最大化するとともに足裏支持部10の緩衝及び支持の機能を妨げないように、足裏支持部10の周囲に全体的に分散させられる。接続箇所は、接続箇所の強度を増すように、隣接して足裏支持部10の内層へと延びる構造を含んでよい。
【0012】
接続箇所は、1つ以上の後接続箇所16(図1では、狭い間隔で並んだ2つの後接続箇所16として示されている)と、1つ以上の後横接続箇所18(図1では、かかと部分14の両側に1つずつ、後横接続箇所18として示されている)と、1つ以上の前接続箇所20(図1では、狭い間隔で並んだ2つの前接続箇所20として示されている)とを含んでよい。これらの接続箇所は、以下で論じるように、本発明のいくつかの異なる実施の形態においてさまざまに用いられている。図1ないし図4に示す実施の形態では、後横接続箇所18は、靴のそれぞれの側にある前接続箇所20のうちの1つとともに、随意に利用される。
【0013】
前接続箇所20は、支持軸対24上のへら状ループ22を支持する。へら状ループ22は、後部26と、前部28とを含む。いくつかの実施の形態では、前部28は省かれてよい。例示された実施の形態の後横接続箇所18は、随意の後支持部材30を支持する。後支持部材30は、存在する場合に靴のいくつかのスタイルに対してさらなる支持を提供する。靴を完成するにあたっては、いくつかの筋書きのうちの1つが存在し得る。第1の例では、可撓性ないし半可撓性の材料が、へら状ループ22の後部26と靴の後部下側との間に配置される。第2の例では、可撓性ないし半可撓性の材料が、へら状ループ22の後部26と後支持部材30との間に配置される。第3の例(例えばサンダルスタイルの靴など)では、完成した靴の、へら状ループ22の後部26と、靴の後部下側又は後支持部材のいずれかとの間に、隙間が設けられる。
【0014】
完成した靴の種類又は用いられる例にかかわらず、へら状ループ22は靴の早履きをもたらす。へら状ループ22は、静止姿勢又は閉姿勢において、例えばへら状ループ22に組み込まれたばね型の力によって、及び/又はへら状ループ22を構成する材料の記憶作用によって、図1及び図2に示す姿勢を自然に取る。ユーザが靴を履きたい時は、ユーザは足でへら状ループ22の後部26を押し下げ、それによりへら状ループ22が図3及び図4に示す姿勢へと動かされる。実際は、ユーザは、典型的にはへら状ループ22の後部26を直接押し下げることはなく、代わりにへら状ループ22を包む靴構造の後部を押し下げる。へら状ループ22のこの動きは、上で論じたように、靴の後部26の下の可撓性ないし半可撓性の材料又は隙間によって容易になる。図3及び図4に最もよく見られるように、へら状ループ22の後部26は後支持部材30の前を通過するので、後支持部材30が存在する場合であってもへら状ループ22は最大限移動できる。
【0015】
図1ないし図4の実施の形態では、へら状ループ22の後部26が下方へ動くと、それに対応してへら状ループ22の前部28が上方へ移動する。他の実施の形態では、前部28は、前部28と後部26との間に含まれる分離部などの任意のさまざまな理由から、又は靴の他の構造における、前部28に対する拘束によって、本質的に動きのないままであってもよい。前部28の動きの有無にかかわらず、へら状ループ22の移動の正味の効果によって靴が実質的に開き、それによりユーザの足が靴に容易に素早く入るようになる。ユーザが本質的に同時に後部26を押し下げて足を靴に滑り込ませることにより、足入れは単一の動きで行われ得る。ユーザの足が完全又はほぼ完全に靴に入ると、ユーザのかかとの後側が後部26の最後部の部分の前を通過し、それにより後部26に対する下向きの力がなくなって、後部26は、図1及び図2に示す静止状態へと自然に戻る。その結果、ユーザは靴を着用していることになる。
【0016】
図5は、上で論じたものに類似した特徴を内蔵する完成靴についてこの過程のステップを示すものであり、この特徴については図6ないし図8により詳しく示してある。靴を脱ぐには、これと同じ過程を本質的に繰り返すが、靴を着用している足がへら状ループ22の後部26を押し下げる代わりに、外部の物体を用いて後部26を押し下げて、ユーザが足を抜けるようにする。外部の物体は、ユーザの手、ユーザのもう一方の足、又は何か別の物体など、任意のものであってよい。当然のことながら、これらの実施の形態の早履きの特徴によって靴の着脱が容易になり、靴を調節するためにかがむ必要がなくなる。こうして、本発明の実施の形態により靴の早履き(及び早脱ぎ)が可能であり、さらにユーザ、特に靴を着脱する時にかがむことが困難なユーザにとって、使いやすさを改善することが可能である。
【0017】
さらに、図5から分かるように、本発明の実施の形態は、ユーザが靴の締め具合を調節できるようにするひもなどの締結具のような、ある種の調節機能を有する靴で用いられてよい。その場合、ユーザは、ひも、又はストラップ、面ファスナー、ホック、スナップ、バックルなどの当技術分野で知られる締め付け機構のような他の締め付け機構を用いて、本発明の実施の形態の特徴を内蔵する靴を所望の締め具合に調節してよい。それ以降、ユーザは、本発明の実施の形態の早履きの特徴を利用することを選んで、先に選択した締め具合に影響を及ぼすことなく靴を履き、及び/又は脱ぐことが可能である。本発明の実施の形態の特徴を内蔵する靴は、容易に素早く着脱することが可能でありながら、使用時には本発明の実施の形態の特徴を持たない類似の靴よりもかなり締まった状態に保つことができる。
【0018】
図6ないし図8に示す実施の形態では、へら状ループ22の後部26だけが存在し、後支持部材30は省かれている。その他は、この実施の形態の機能は、図1ないし図4で論じた実施の形態に関して上で詳細に説明した機能と類似している。
【0019】
図9ないし図11及び図24ないし図29は、後接続箇所16及び後横接続箇所18のみを利用する2つの実施の形態を示す図である。これらの実施の形態では、前接続箇所20は用いられない。もちろん、これらの図に特に示されない靴の他の構造によって、前接続箇所20が用いられてもかまわない。
【0020】
図9ないし図11に示した実施の形態では、後可撓性ループ32が後横接続箇所に取り付けられ、後接続箇所16に接続された後ステー対34によって支持されている。後可撓性ループ32は、後ステー34の間に配置された上回転部分36を含む。後可撓性ループ32、特に上回転部分36は、少なくともいくらかは可撓性であり、そのため上回転部分36は力が加えられると変形する。上回転部分36は、靴が着脱される際に上回転部分36が自由に動くようにする可撓性ないし半可撓性の材料で囲まれてよい。
【0021】
上回転部分36は、例えば後可撓性ループ32を形成する材料の記憶作用によって自然に戻る、本来の姿勢を含む。本来の静止(すなわち靴が閉じた)姿勢は、後ステー34によってさらに支持されてもよい。この本来の姿勢は、図9及び図10に示してある。
【0022】
この実施の形態では、靴を履きたいユーザが靴の後側を前方に押し下げ、その結果、上回転部分36が最初は前方に、次に下方に変形して、図11に示す、靴を履く姿勢になる。この姿勢で、靴の後側にかなりの空間があき、それによってユーザの足がより簡単に靴に入るようになる。ユーザの足が完全に靴に入ったら、上回転部分36は、おそらくは異なる経路に沿ってであるが、元の姿勢に戻る。ユーザの足が上回転部分36の前にあるので、上回転部分36は前方から上方に移動して元の姿勢に戻ることができないかもしれない。その代わりに、上回転部分36は、後方から上方に移動してよい。
【0023】
上回転部分36の経路を図10及び図11に関して説明する。図10において、湾曲した矢印は、ユーザの足が靴に入る際に上回転部分36が通り得る経路を大まかに表したものである。これに対して、図11の湾曲した矢印は、ユーザの足が靴に入った後に上回転部分36が本来の姿勢に跳ね返る際に上回転部分36が通り得る経路を大まかに表している。このように、ユーザの足が靴に入る際に、上回転部分36が回転経路を通って、ユーザの足が靴に入るようにし、そして本来の姿勢に戻ってよい。もちろん、上回転部分36は、移動させられるたびにこの経路を通る必要はない。例えば、上回転部分36は、初め靴が脱げている時に後側下方へ移動し、同じ経路を通って戻ってもよい。
【0024】
図12ないし図13の実施の形態はそのような道筋に沿って機能するように設計されており、ユーザの足が靴に入る際、及び本実施の形態が本来の姿勢に戻る時には、大方単一の経路に沿って移動する。この実施の形態において、靴は後可撓性ループ32及び後ステー34も含むが、これらの特徴は、図9ないし図11に関して論じた実施の形態とは多少異なるように配置されるか、及び/又は異なる形状を有してよい。さらに、後可撓性ループ32は、上回転部分36の代わりに後曲げ部分38を含む。この実施の形態において、後曲げ部分38は、ユーザの足が靴に出入りする際に大きく上下に動き、それによって靴の早履きが容易になる。後曲げ部分38は上下動するので、後曲げ部分のために靴が不用意にユーザの足から落ちやすくなるということはない。
【0025】
図12は、閉姿勢における本実施の形態を示しており、後曲げ部分38が本来の上方姿勢にある。図13は開姿勢における本実施の形態を示しており、後曲げ部分38が下方の屈曲姿勢にあるが、これは例えば、ユーザの足が出入りできるようにするために外部から供給される力が加わっている状態が考えられる。また、図12及び図13には具体的に示されていないが、ユーザの足が入る際及び/又は出る際に後ステー34がいくぶん屈曲して、場合によりユーザの足の隙間が広がるようにしてよいことは理解されるであろう。
【0026】
図14ないし図17は、主として後接続箇所16及び後横接続箇所18を利用するさらなる実施の形態を示す図である。この実施の形態は、靴の後側への分割式足入れを提供するものであり、これによって、ユーザは足を部分的に靴に入れ、靴の後部を押し下げて後部を分割して開き、ユーザの足が靴に入る隙間を広げることができる。図14及び図15は閉姿勢にある靴を示し、一方、図16及び図17は分割して開いた姿勢にある靴を示す。
【0027】
この実施の形態では、右分割ループ40及び左分割ループ42が示されている。右分割ループ40は、後横接続箇所18の右側から後接続箇所16の右側に延び、一方、左分割ループ42は、後横接続箇所18の左側から後接続箇所16の左側に延びている。右分割ループ40及び左分割ループ42は、図14及び図15に示すように、材料から形成され、靴の後側が閉じた本来の形状となるように靴に取り付けられる。
【0028】
分割式後側足入れによって靴の着脱が容易になるが、靴がよりしっかりと足を保持するようにユーザが後側足入れをロックできることが望ましい場合がある。そのため、図示の実施の形態は、後枢動ロック44を含む。後枢動ロック44は、右分割ループ40及び左分割ループ42の一方に枢動可能に取り付けられており、右分割ループ40及び左分割ループ42の他方に可逆的に掛けることによって、これら2つをロックすることができる。後枢動ロック44は、ロックを掛けるか、又は外すために、靴の任意の材料を介して作動させられてよく、例えばユーザの他方の足を使うなどして、単にたたくことにより作動させることができる。もちろん、靴の両側が完全に分割して離れないように、というよりもむしろユーザの足が出入りするための広い隙間が得られるように、靴の後側の分割箇所に可撓性又は半可撓性の材料が設けられてもよい。こうすれば、靴の早履きの特徴を用いる際に後枢動ロック44がまったく露出しなくなる。後枢動ロック44は、より広くゆったりとした合い具合が望まれる場合は開いたままにしてよく、(例えば運動用に)よりきつい合い具合が望まれる場合は随意にロックされてよい。
【0029】
図18ないし図21は、早履き靴の、代替となる実施の形態を示す図である。この靴の早履きの特徴は、後横接続箇所18のみを利用する後折り畳みループ46である。図18ないし図19は、本来の閉じた姿勢にあるこの実施の形態を示し、一方、図20ないし図21は、後折り畳みループ46が後側に押し下げられて靴の早履きができるようになっている開いた姿勢にあるこの実施の形態を示す。この実施の形態の機能は、上述した実施の形態と類似しており、添付の図面から自明である。
【0030】
図22ないし図24は、別の代替となる実施の形態を示しており、この実施の形態は主に前接続箇所20を利用する。この靴は、靴の両側で可撓性ステー50に接続されたロックループ48を内蔵している。可撓性ステーは前接続箇所20に取り付けられる。ロックループ48は、図22に示すように、靴が不用意に開かないようにする働きをするロック部分52を含む。ユーザが靴の後側に下向きの圧を加えると、図23に示すように、ロックロープ48のロック部分52が外れて、靴が開くことができるようになる。さらなる下向きの圧によって可撓性ステーは図24に示すように曲がり、それにより靴が開く。ユーザの足が挿入されるか、又は抜かれると、逆の過程が起こって、靴は使用のための閉じたロック姿勢に戻る。
【0031】
この動きは、靴が開いていない時には通常の靴のように見せるように働き得る靴の可撓性後部54の、圧縮又は屈曲によって起こる。図22ないし図24では、靴の機能の理解を容易にするため、靴の一部分を切り欠いてある。ロック部分52及び可撓性ステーは、靴内に隠れたままで通常は見えないようにし得ると考えられる。ただし、実施の形態によって、そのような技術的な特徴を見せる靴を持ちたいとユーザが望む場合には、1つ以上の機能要素を露出させたままにして見えるようにしてもよいと考えられる。
【0032】
図25ないし図26は、図6ないし図8の実施の形態に類似した実施の形態を示す図であるが、この実施の形態では、図に示すように、靴の可動部分がほぼ靴底付近まで屈曲する。図25ないし図26では、早履きの特徴の機能を示すために靴のかかと部分を切り欠いてある。当然のことながら、かかとは、可撓性ないし半可撓性の材料、圧縮可能な材料、又はこれらの均等物によって囲まれてよい。図25は、(切り欠かれたかかとがなければ)普通に見える状態の靴を示しており、この状態で靴は標準的な靴に似ている。ところが、図26に示すように、下向きの圧がかかと領域の後方最上部56に加わると、スリット58のところで靴が開く。スリット58は、通常は一片の可撓性材料で覆われてよい。こうしてスリット58が開くことにより、ユーザの足が素早く入るように靴が開く。靴の通常使用時には後方最上部56への下向きの圧は通常ないので、靴はユーザの足に留まり、不用意に靴がゆるむ恐れはほとんどない。
【0033】
上で論じた各例では、足裏支持部10は、さまざまな接続箇所を用いて1つ以上の変形可能要素に接続される。各例において、変形可能要素(例えばへら状ループ22、後可撓性ループ32、右分割ループ40及び左分割ループ42、後折り畳みループ46、ならびに可撓性ステー50)は、変形させる力が存在しない時に自然に戻る本来の姿勢を有する。図には具体的に示さないものの、当然のことながら、本来の姿勢は、圧力を加えられていない姿勢でなくてもよい。実際、本来の姿勢は、変形可能要素が本来の姿勢に戻るための力を増すために、元からいくぶん圧力が加えられていてよい。変形可能要素は、靴の甲の部品のような、必ずしも図示されていない靴の他の要素によって、本来の姿勢に維持又は保持されてよい。
【0034】
図27は、靴に早履きの特徴を与えるように構成された変形可能な靴部品を示す図である。図27に見られるように、この部品は、靴のかかと部分に挿入又は内蔵されるように構成されており、さらに靴の緩衝部品などによって覆われてよい。図27に示す部品は、図27に示す形状に戻るためのばね性又は記憶作用を有する変形可能要素58を利用する。変形可能要素58には任意のさまざまな材料を用いてよいが、変形可能要素58の例示的な材料の1つは、ポップアップテントなどで用いられるものと同様の鋼製線状板ばねである。靴部品の残りの本体部分は、プラスチック、金属、複合材などを含んでよい。
【0035】
図示の実施の形態において、変形可能要素58は可曲部分60を含み、可曲部分60では、変形可能要素58がひねられて、可曲部分60で容易に曲がってループ部分62が上下動するようになっている。変形可能要素のループ部分62は、ユーザのかかと/足首の後側を囲んでループ部分62の所望の曲げが得られるように、かつ他の方向への望まれない曲げには抵抗するように、ひねられる。本明細書で論じる他のいくつかの実施の形態と同様に、図27に示す部品を含む靴の早履きによって、ユーザは、靴の後部を押し下げて足を挿入することができ、変形可能要素58のばね性によって後部が跳ね返って上がる。後部が不用意に外れやすいということはない。これは、靴を脱ごうと望む時を除いて使用時には通常起こらない下向きの動きに対してだけ後部が敏感だからである。早脱ぎは、ユーザの手、他方の足、又は他の物を用いて後部を押し下げることによって容易に行うことができる。
【0036】
図28は、代替となる変形可能な靴部品を示す図である。この部品は、プラスチック、金属、複合材などのようなさまざまな材料で作られてもよいし、そうした材料をいくつか組み込んでもよい。図示の実施の形態は、ヒンジ68において本体66に接続されたかかとループ64を含む。ヒンジでは、ばね70がかかとループ64を上向きに付勢する。かかとループ64は可撓性部分72及びロック74を含み、これらは連携して、靴が不本意に外れるのを最小限にしつつ靴の早履きを可能にするように働く。具体的には、図28に示す姿勢ではロック74が係合している。ユーザが最初にかかとループ64の後部を押し下げると、ロック74によって、かかとループ64がヒンジの周りを回転するのが妨げられる。その代わりに、可撓性部分72が曲がってついにはロック74が解除され、その後は、ユーザがかかとループ64をさらに押し下げるにつれて、かかとループ64がヒンジ68の周りを自由に回転する。このように、最初、かかとループ64が押し下げられると、その後部は最初、可撓性部分72の配置のために、実質的に下方、そしておそらくはわずかに前方に移動する。ロック74が外れた後、かかとループ64はヒンジ68の配置のために下方及び後方の両方へ動くが、このとき、ヒンジ68が下方に配置されるほど後方への動きが大きくなる。この後方への移動によって、ユーザの足が靴に入るのがさらに支援され得る。ロック74は、ロック74が解除されるまで不本意な後方への移動(例えば、ヒンジ68の周りの回転)を防ぐ。
【0037】
図29ないし図33は、さまざまな種類の早履き靴に組み込まれ得るさまざまな構造の側面図を示す。図29の実施の形態では、ロック74に類似したロック76が構造に含まれる。ロック76は、図29に示すようにかかとループ78の最初の下向きの動きによって解除される。そして、下向きの圧を継続することにより、靴のかかと部分が、図示のように回転軸80の周りに回転しながら、下方及び後方に移動する。回転軸80が靴の低い位置にあるため、靴の後部が大きく後方へ動いて(従って、随意に材料の下に隠され得る、構造中のスリット82が開いて)、早履き靴への足入れが容易になる。ロック76は、ユーザが靴を完全に履いた後に再度係合して、靴の後部が不本意に後方へ(例えば、開くように)移動するのを防ぐが、ロック76を解除するのに十分なほどかかとループ78が押し下げられると、靴は容易に脱ぐことができる。
【0038】
図30は、図29に示したものと類似した特徴を含むが、この実施の形態では、回転軸80が著しく後方へ移されているので、靴の後部の、後方への移動がさらに顕著である。もちろん、回転軸80は、早履きのために靴の後部を厳密にどう移動させたいかに応じて、さまざまな中間位置のどこへでも移動させてよい。図31は別のそのような例を示す図であり、ここでは図30の実施の形態と比べて回転軸がかなり上方かつ前方に移され、それにより、ロック76が解除された後の靴の後部の動きが下方へは著しく多く、後方へは少なくなっている。
【0039】
図32は別の実施の形態を示しており、ここでは回転軸80が前方やや上方である。ここでもまた、ロックは、かかとループ78が意図的に押し下げられるまで、靴の後部が不本意に後方へ(例えば、開くように)移動するのを防ぐ働きをする。この例では、回転軸80がヒンジによって設けられているが、図29ないし図31の実施の形態では、回転軸が、本体の可撓性の箇所におけるデザイン処理のような、部品本体のデザインによって設けられる。回転軸80がヒンジによって設けられる実施の形態では、1つ以上のばねを用いて、ロック76が係合し得る姿勢に靴の可動部分が戻るようにしてよく、一方、可撓性の箇所を用いて回転軸80を設ける実施の形態では、材料の、本来の姿勢に戻ろうとする自然の性質によって、ロック76が係合し得る姿勢に可動部分が戻るようにしてよい。回転軸がヒンジによって設けられる場合は、構造中にスリット82を設ける必要のない場合があり、代わりに靴の可撓性部分84を設けて、靴の後部が素早い着脱のために動くようにする。
【0040】
図33は、サンダル型の靴で用いられている状態を描かれた代替となる実施の形態を示すが、図示の実施の形態はつま先の覆われたタイプの靴でも用いることができる。この実施の形態では、回転軸80は前方下側であり、ばねが付いている。ばねは、かかとループ78に上向きの力を与え、それにより、サンダルへの足入れが済んだ時にかかとループ78が上向きに戻ってユーザの足が固定される。
【0041】
これまでに論じた実施の形態の多くは、ユーザの足を靴に固定する姿勢へと自然に付勢されるシステムを提供するが、ユーザの足を受け入れる準備のできた開姿勢へと自然に付勢される他の実施の形態が提供されてもよい。図34ないし図37は、そのような実施の形態の例である。図34ないし図37の例はスポーツタイプの靴について示してあるが、当然のことながら、図示された原理はあらゆる種類の靴に適用可能である。図34ないし図37のそれぞれは、2つの姿勢、すなわち第1にユーザの足を受け入れる準備のできた姿勢(開姿勢)で、そして第2に靴の早履きが行われた後の足固定姿勢で、実施の形態を示している。これらの実施の形態では、靴の早履きは、靴のベロ86を開くことによって提供される。
【0042】
図34ないし図37は、システムが開姿勢へと自然に付勢される実施の形態を示している。この実施の形態は、可動中敷き88を含む。図34ないし図37の上部に示すように、中敷き88は、中敷き88の後部が靴着用時の通常の静止姿勢のかなり上方に延びた姿勢へと付勢される。中敷き88の後部は接続バンド90によってベロ86と接続されており、接続バンド90によってベロ86がおおむね中敷き88の後部に合わせて動くようになっている。従って、ユーザが足を靴に挿入してかかとで中敷き88を押し下げると、それによって中敷き88の後部が下方へ移動し、それと同時に接続バンド90によってベロ86がユーザの足の上に閉じる。
【0043】
中敷き88の後部が最も低い姿勢に達すると、中敷き88又は接続バンド90のうちのいずれかの要素が中敷き88の下で係合要素92と係合する。係合要素92は、少なくとも最も不本意な靴脱げに対して閉姿勢に靴を固定する。係合要素92、及び対応する中敷き88上又は接続バンド90上の任意の構造は、適度にしっかりした係合を提供する限りにおいて、さまざまな形をとってよい。また、係合要素92を解除するには、不用意な作動を最小限にするために靴の背面又は靴の外側に配置され得る外部アクチュエータ94などの、さまざまな機構を用いてよい。あるいは、ベロ86(従って接続バンド90)に対する上向きの力を、靴を脱ごうとする場合を除いて靴の使用時に通常起こる水準以上に単純に増すことによって、解除を行ってもよい。
【0044】
さまざまな構造及び要素は、実施の形態により異なってよい。例えば図34は、中敷き88及びベロ86に対する上向きの付勢が、何ら要素を追加せずにベロ86又は中敷き88自体によって行われ得る実施の形態を示す。これに対して、図35及び図36の実施の形態では、ばね96を用いて中敷き88を上向きに付勢し、それにより接続バンド90を介してベロ86を付勢する。図37の実施の形態では、ばねで付勢された棒が用いられてよい。
【0045】
図34の実施の形態では、外部アクチュエータ94は存在せず、靴の着用時に通常生じる力を越える力をベロ86に対して加えることによってユーザの足が外れる。図35の実施の形態では、靴の後部に外部アクチュエータ94が存在する。図36の実施の形態では、外部アクチュエータ94(図示せず)は靴の側面に存在してよい。図37では、ばねで付勢された棒が複数の静止姿勢を有してよく、その場合、1つは下向きに付勢された姿勢とされる。この靴は、図34の方法と類似した方法で外される。
【0046】
図38は、通常時には開くように付勢される靴を提供するための、代替となる手法を示す図である。この靴は、形状記憶合金バンド98に依拠しており、形状記憶合金バンド98は、両端が靴のベロ86の内側又は近くで磁石対100になっている。形状記憶合金バンド98は、図38の上部左側の背面図に示すように、通常の記憶姿勢を有する。ユーザが靴に足を踏み入れると、ユーザのかかとが、通常の記憶姿勢に組み込まれた隆起部102を押し下げる。形状記憶合金バンド98は、靴の構造内に含まれ靴の構造によって拘束されているため、隆起部102に対する下向きの圧により形状記憶合金バンド98の自由端どうしが互いに近づいて、磁石100が相互に作用し、その結果靴が閉じた状態になる。場合によっては、磁石100は「プログラム可能磁石」、別名「相互関連磁石(correlated magnet)」として知られるものであり、この場合、互いに適切に配向させると強い引力を有するが、相対的な配向をほんのわずかに変えると、引力はほとんどなくなるか、あるいは斥力さえ生じるようになる。この効果は、単一の磁石内に多数の極性を含ませ、対応する反対の極性を他方の磁石にもたせて、一方の磁石の、他方の磁石に対するわずかな横変位又は回転によりそれぞれの極性が位置合わせから外れて磁石が容易に分離できるようにすることによって実現される。そのような磁石が図38に示す靴に組み込まれた場合は、必要な分離動作を磁石100に施すことによって靴が解除されてよい。そうでない場合、磁石100が従来の磁石であれば、足を取り出す上向きの力を十分にかけて、磁石100を分離し、靴を解除してよい。
【0047】
図39ないし図44は、靴の早履きを提供する部品の斜視図を示す。図39の実施の形態は、ヒンジ式の回転軸80に取り付けられたかかとループ104を利用する。ここでは、かかとループ104を図39に示されたような上方姿勢に戻すための、1つ以上のばね又は弾性要素を利用してよい。
【0048】
図40の実施の形態もまた、ヒンジ式の回転軸80に取り付けられたかかとループ104を利用する。ただし、この実施の形態は、かかとループ104を図40に示された上方姿勢に戻すのを助けるために、両側の磁石対106を利用する。もちろん、かかとループ104を取り囲む靴の任意の材料もまた、この実施の形態又は他の任意の実施の形態が通常の閉姿勢に戻るのを助けてよい。図41は、かかとループ104を有する別の実施の形態の図を示す。
【0049】
図42は、ヒンジ式の回転軸80に取り付けられたかかとループ104を有する別の実施の形態を示す図である。ただし、この実施の形態は、かかとループ104が押し下げられる際にかかとループ104の動きを変える追加の特徴を有する。かかとループは、溝110にかかる突起を有する前腕部分108に取り付けられる。さらに、かかとループ104は、半可撓性部分112を介してヒンジ式の回転軸80に接続される。これらの特徴の組み合わせにより、かかとループ104は、溝110に束縛されて、最初、より下方へ移動してからより後方への移動に移行する。少なくともいくつかの靴では、このさらなる後方への移動によって、ユーザの足が靴に入るための隙間が広がる場合がある。
【0050】
図43の実施の形態もまた、ヒンジ式の回転軸80に取り付けられたかかとループ104を有するが、この型は、先に論じたロックと類似したロック114も含む。ロック114は、かかとループ104の不本意な後方解放に対してさらなる保持力を与えるものである。図43に見られるように、回転軸80の位置がロック114に近く、単に回転軸80の周りに回転するだけではロック114の解除は困難又は不可能である。その代わり、可撓性部分116及び一体型ばね118によって、かかとループが回転軸の周りに回転せずに下方へ移動してから、ロック114が解除される。この実施の形態は、かかとループ104がある点を越えて動くのを妨げる係止部120を含み、これまでの図を参照すると分かるように、いくつかの実施の形態は、それらの実施の形態に関してこのような特徴について特に論じていなくとも、類似の特徴を含む。
【0051】
図44は、かかとループ104を有する別の実施の形態を示す図である。この実施の形態も、かかとループ104を後方へ移動させる、これまでに論じていない特徴を含む。この実施の形態は固定要素122を利用しており、固定要素122は、靴底又はその近くに固定され、中に水平溝124が形成されて、そこにかかとループ104のピンが入るようになっている。固定要素122の上部後方位置に枢動可能に取り付けられているのは可動要素126であり、可動要素126は、かかとループ104の別のピンが入る可動要素溝128を有する。この実施の形態では、ユーザがかかとループ104を押し始めると、可動要素溝128内のピンが下方へ移動し、かかとループ104もまた、多少後方へ動きながらも、大きく下方へ移動する。かかとループ104のピンが可動要素溝128の底部に近づくと、可動要素126はいくぶん後方に回転した状態になるが、可動要素126がさらに後方へ回転しないと、かかとループ104がさらに下方へ動くことはできない。従って、かかとループ104がさらに押し下げられると、水平溝124内のピンが後方へ移動し始め、可動要素126も著しく後方へと回転する。この動きによってかかとループ104はさらに後方へ動き、ユーザが靴を履くのを助けることになる。
【0052】
図45は、板ばね130を利用して足入れ時に靴の後部がつぶれるようにする可動要素を示しており、ここでは、ばねによって靴の後部が元の位置に跳ね返るようになっている。靴のかかと部分の上縁には上支持部132が設けられる。上支持部132は、ユーザの足首の後部にならうように形作られてよく、また、ばね取付箇所134を含む。靴底の下側及び靴底自体、又は靴底の近くには、同じく図示のようにばね取付箇所134を有する下支持部136がある。板ばね130は、随意に装飾要素で装飾されてよく、上支持部132及び下支持部136のばね取付箇所の間に取り付けられる。上支持部132と下支持部136との間の靴の材料は、板ばね130及び取り付けられた上支持部132によって靴のかかと部分の形状が大方決まるように、非常に柔軟に作られてよい。ユーザの足は容易に靴に入り、板ばね130によって上支持部132が元の位置へと跳ね返ってユーザの足を固定する。
【0053】
図46は、靴のベロにある部品によって早履きが容易になる早履き靴の特徴を示す図である。この実施の形態において、靴ひもは、本質的には標準的なひもでよく、ベロの最上部の近くで磁石140に接続される。あるいは、磁石140は、ベロに、及び/又はベロの近くで靴の甲の別の部分に、直接取り付けられてもよい。磁石140は、上で論じた相互関連磁石であってよく、それにより、磁石140どうしを互いに対して比較的小さく回転又は移動することによって、磁石140の分離が容易に行われ得るようになっていてよい。図46には示さないが、そうした移動又は回転を行いやすくするために、磁石140又はその近くに特徴を追加してもよい。
【0054】
図47は、本発明の実施の形態によるローファー型の靴を示す図である。このローファー型の靴は標準的なローファーに似ているが、標準的な細い革ひもが、ポップアップテントに一般的に用いられる種類の線状板ばね142に置き換えられている点が変わっている。必要に応じて、線状板ばね142には、塗装、処理、又は(例えばゴムで)コーティングを施して、置き換えられた通常のひもに類似した外観を持たせてよい。線状板ばね142は、その経路の大部分を通じて、垂直方向の曲げに抵抗する、より垂直な向きで配置される。しかし、線状板ばね142には、線状板ばね142がローファーの材料の裏側を通る位置144において曲げが設けられ、それにより、位置144において線状板ばね142の向きがより水平になって垂直方向に曲がり、同時に線状板ばね142のかかと部分に持ち上げ圧力が生じるようになっている。曲げが位置144に確実に留まるように保持クリップ146を用いてよく、また快適性を増すため、保持クリップ146は、内側の、ユーザの足の方に向けられた平らな広い面を有してもよい。自明のことながら、靴の反対側には類似した曲げが設けられる。図47は、線状板ばね142の引き出し図、及び位置144における断面図を含む。
【0055】
図48ないし図51は、本明細書において論じたように早履きの特徴を提供するために靴に組み込まれ得る可撓性タブ150の、一群の実施の形態を示す図である。可撓性タブ150はさまざまな形状及び形態をとり得るが、それらはいくつか共通の特徴を有する。第1に、可撓性タブ150は回転軸80を有する。上で論じたように、回転軸の配置は、靴の後部の開き方を、大きく下方に、又は後方への動き量が少なくもしくは多くなるように、というように制御するのに役立つ。第2に、可撓性タブ150はすべて、靴を閉じるように可撓性タブ150を付勢する1つ以上の要素を有する。第3に、可撓性タブ150は、可撓性タブ150の力によって靴を閉じることができるように靴の他の部分に接続される。
【0056】
一例として、図48に可撓性タブ150のある実施の形態を示す。この実施の形態は、溝154内で線状ばね152を用いて、図48に示す最上部の姿勢へと可撓性タブ150を付勢する。図48に示す最下部の姿勢は、線状ばね152がどのように溝154に挿入され得るかを示している。また、図48の実施の形態は、かかとループに相当する要素を挿入できる上溝156も含んでおり、この要素が押し下げられるとその動きが可撓性タブ150に伝わり、線状ばね152が靴のかかと部分とともに可撓性タブ150を元の姿勢へと戻す働きをするようになっている。
【0057】
図49の実施の形態は、異なる靴構造を収容するためにかなり異なる形状を有してはいるものの、線状ばね152が曲げ姿勢へと付勢されること以外はおおかた類似した特徴を有する。図50の実施の形態では、先に論じたさまざまなかかとループと類似の形状をした靴の後部の周りに可撓性タブ150を単純に延ばすことを優先して、上溝156が省かれている。図51の実施の形態は、おおかた類似しているが、閉じた靴の姿勢に可撓性タブ150を保持すべくさらに付勢するために、磁石158が追加されている点が異なる。
【0058】
図52は、靴の早履きを提供する特徴のさらに別の実施の形態を示す図である。この特徴は、可撓性回転可能かかとストラップ160である。ユーザが足を挿入すると、可撓性回転可能かかとストラップが図52の矢印が示す向きに回転して、足がより容易に入るようになり、足が靴の中に収まると、可撓性回転可能かかとストラップ160が180度の回転を終えて、可撓性回転可能かかとストラップ160の内側面が今度は外側面になる。可撓性回転可能かかとストラップ160は、どの面が外側を向いていてもユーザの足にならうことができるように、可撓性である。
【0059】
図53は、早履きの特徴の別の実施の形態、すなわち「割れる」ストラップ162を示す図である。この「割れる」ストラップは、通常の取付箇所から選択的に「割れる」ことのできる端部を有するが、これは例えば、端部と取付箇所とに組み込まれた磁石164を分離することによって行われる。そのような磁石164は、本明細書で論じたように相互関連磁石を含んでよい。
【0060】
図54は、同じく磁力に依拠する早履きの特徴のさらに別の実施の形態を示す図である。この実施の形態は、磁力を利用して、特徴の使用時にパチンと位置が決まる感覚を与える枢動要素を含む。この特徴は、靴の、ユーザの足のかかとの下に埋め込まれた第1の磁石166に依拠する。第2の磁石168は、第1の磁石166及び第2の磁石168が互いに反発するように枢動要素170に取り付けられる。枢動要素170は、靴の後部に枢動可能に取り付けられ、図54に示す2つの姿勢の間を移動できる。ユーザが足を靴に挿入すると、磁石どうしが反発力に反して押しつけられ、第2の磁石168が第1の磁石166を通過すると、そこで枢動要素170が「パチンとはじけ」又は「跳ねて」、およそ垂直な姿勢になる(靴の一部分又はユーザの足首のいずれかによってさらなる移動が止まる)。この姿勢で、枢動要素170は、靴をユーザに留める働きをする。ユーザが靴を脱ぎたい時は、枢動要素170が押し戻されて「パチンとはじけ」又は「跳ねて」、再びユーザの足を受け入れる用意のできた、より水平に近い姿勢へと戻る。
【0061】
図55は、図27に示した実施の形態に関して論じたものと同様の特徴を利用する早履き靴の別の実施の形態を示す図である。この実施の形態は、金属製線状板ばね172(ここでは靴の外側面上に描かれているが、場合によっては靴の材料の層間に隠される)を利用してかかとループ174を形成する。線状ばね172は、大体はその平らな面がおよそ垂直であり、垂直方向の曲げに対して堅く、かつかかとループ174が曲がってユーザのかかと及び/又は足首の外形にならうようになっている。ところが、線状ばね172は、線状ばね172の前部付近で回転させられるか、又はねじられて、その平らな面が、かかとループ174を形成する部分の平面に対しておよそ垂直になっている。これにより曲げ176が形成され、曲げ176によって靴のかかと部分が押し下げられ得るようになり、足を素早く入れられるようになる。これについては、図55の下部に示す通りである。線状ばね172の端部178は、靴底又はそのすぐ近くに固定されて、それにより線状ばね172が留められる。
【0062】
図55の実施の形態と類似した少なくともいくつかの実施の形態では、プラスチックパネルのような薄いパネル180又は薄板が、靴のかかと領域の両側に組み込まれてよい。パネル180は、人が靴の後側を踏み下ろして足を挿入する際に、靴の開口を制御する。パネルの最上部分は、靴の開口の取付部分が内側に曲がるのを防ぐが、これは、靴の後側がつぶれると線状ばね172の下側の材料が自然に内側に曲がり、そのためパネル180が少なくともわずかに外側へ押されるからである。これが、靴の開口をより広がった状態に保つ働きをし、ユーザの足が靴に入るのを容易にする。いくつかの実施の形態では、靴の材料にもよるが、靴の開口の上縁が内側に丸まって足が靴に入るのをいくぶん妨げ、足入れがより困難になってしまいがちな場合がある。
【0063】
本発明は、その趣旨又は本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形式で実施されてもよい。説明された実施の形態は、あらゆる点において、単に例示的なものであって制限的なものではないと見なされるべきである。従って、本発明の範囲は、上述の説明によってではなく、添付の請求の範囲によって示される。請求の範囲と均等の意義及び範囲内にあるすべての変更は、請求の範囲の範囲内に含まれるものとする。特許請求の範囲は以下の通りである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの足裏を支持するように構成された足裏支持要素と、
複数の取り付け箇所で前記足裏支持要素に取り付けられた変形可能要素と、
を備えた早履き靴であって、前記変形可能要素が前記靴の一部分を閉姿勢に保持する本来の姿勢、を有するように前記変形可能要素が構成され、前記ユーザの足が前記靴に素早く入るように、前記靴を開く開力によって前記変形可能要素が変形し得る早履き靴。
【請求項2】
前記変形可能要素が、
へら状ループと、
上回転部分を備えた後可撓性ループと、
後曲げ部分を備えた後可撓性ループと、
分割ループ対と、
後折り畳みループと、
ロックループに接続された可撓性ステー対とのうちの1つを備えた請求項1に記載の早履き靴。
【請求項3】
前記足裏支持要素が、前記変形可能要素を取り付けるための、後取り付け箇所と、後横取り付け箇所と、前取り付け箇所とを備えた請求項1に記載の早履き靴。
【請求項4】
可動早履き部品を備えた早履き靴であって、前記可動早履き部品が、第1の姿勢へ付勢され、ユーザの足が前記靴に入る際に前記ユーザの足の一部分によって前記第1の姿勢から第2の姿勢に移動可能である早履き靴において、
前記第1の姿勢及び前記第2の姿勢のうちの一方が、前記ユーザの足が前記靴に素早く入るようにする姿勢であり、
前記第1の姿勢及び前記第2の姿勢のうちの他方が、前記ユーザの足を前記靴に固定する姿勢である早履き靴。
【請求項5】
前記第1の姿勢が、前記ユーザの足を前記靴に固定する姿勢であり、前記早履き部品の付勢が、前記ユーザの足を前記靴に固定する姿勢の方へ前記靴を付勢する請求項4に記載の早履き靴。
【請求項6】
前記靴の当初の開口を広げて前記ユーザの足が前記靴に容易に素早く入るようにするために付勢力に反しておよそ下向きに移動可能であるかかとループを、前記早履き部品が備えた請求項5に記載の早履き靴。
【請求項7】
解除されるまで前記かかとループの望まれない後方移動を防ぐロックを、前記かかとループが備えた請求項6に記載の早履き靴。
【請求項8】
前記かかとループが、前記靴の側面に埋め込まれた可撓性タブに接続され、前記可撓性タブが、前記付勢力を前記かかとループに与える付勢要素を備えた請求項6に記載の早履き靴。
【請求項9】
前記かかとループが、少なくとも部分的に線状板ばねから形成される請求項6に記載の早履き靴。
【請求項10】
前記線状板ばねがねじれを備え、前記ねじれが、前記ねじれにおける前記線状板ばねの曲げを可能にするとともに、前記かかとループを上向きに付勢する請求項9に記載の早履き靴。
【請求項11】
前記かかとループの少なくとも一部分が下向きに移動させられる際に同時に前記かかとループの少なくとも一部分を後方へ移動させるように前記早履き部品が構成されて、前記ユーザの足が素早く入るように前記靴をさらに開くようになっている請求項6に記載の早履き靴。
【請求項12】
前記第2の姿勢が、前記靴の当初の開口を広げるために前記靴の少なくとも最後部がおよそ下向きに移動させられた姿勢を含む請求項4に記載の早履き靴。
【請求項13】
前記第1の姿勢が、前記ユーザの足が前記靴に素早く入るようにする姿勢であり、前記早履き部品の付勢が、前記ユーザの足が前記靴に素早く入るようにする姿勢の方へ前記靴を付勢する請求項4に記載の早履き靴。
【請求項14】
前記第1の姿勢が、前記靴の当初の開口を広げるために前記靴の少なくともベロ部分が移動させられた姿勢を含む請求項13に記載の早履き靴。
【請求項15】
上向きに付勢され接続バンドで前記ベロ部分に接続された後部を持つ可動中敷きと、
前記可動中敷き及び前記ベロを前記第2の姿勢に可逆的に固定するために前記可動中敷き及び前記接続バンドのうちの一方の一部分を可逆的に係合させるように構成された係合要素とを備えた請求項14に記載の早履き靴。
【請求項16】
前記係合要素を前記靴の外側から選択的に解放できるように構成された外部アクチュエータをさらに備えた請求項15に記載の早履き靴。
【請求項17】
前記早履き部品が、前記靴のベロ部分の上に取り付けられた磁石を備えた請求項13に記載の早履き靴。
【請求項18】
前記早履き部品が、
前記靴の後部に枢動可能に取り付けられた枢動要素であって、その下端に取り付けられた第1の磁石を有する枢動要素と、
前記靴を着用するユーザのかかとの下側になるように配置された第2の磁石とを備え、
前記第1の磁石及び前記第2の磁石が互いに反発するように配向された磁気双極子を前記第1の磁石及び前記第2の磁石が有し、それにより前記枢動要素が、前記第1の姿勢と前記第2の姿勢との間の移動に反して付勢されて、いったん前記第1の姿勢に入ると前記第1の姿勢に留まるように付勢され、いったん前記第2の姿勢に入ると前記第2の姿勢に留まるように付勢されるようになっている請求項13に記載の早履き靴。
【請求項19】
ユーザの足を中に受け入れるための当初の開口を有する早履き靴であって、前記当初の開口が、
前記ユーザの足が中に素早く入るのを容易にするより開いた姿勢と、
前記ユーザの足を前記靴内に固定するより閉じた姿勢とのうちの一方の方へ付勢されるように構成され、
前記ユーザがまったく手を用いることなく、前記ユーザの足が前記靴に素早く入り前記靴の通常使用の際には前記ユーザの足が前記靴に留まるよう、前記ユーザによって前記付勢力に反して選択的に移動可能となるように、前記付勢を与える可動早履き部品が構成される早履き靴。
【請求項20】
前記靴が外面的には通常の靴に見えるように、前記早履き部品が視界から隠されている請求項19に記載の早履き靴。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【公表番号】特表2013−510685(P2013−510685A)
【公表日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−539036(P2012−539036)
【出願日】平成22年11月12日(2010.11.12)
【国際出願番号】PCT/US2010/056608
【国際公開番号】WO2011/060316
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(512125220)オジオ インターナショナル,インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】