説明

根菜類収穫機

【課題】作物を圃場から引き抜き収穫する根菜類収穫機には、選別搬送コンベアの搬送終端側にフレコンの吊り下げハンガーを設け、選別搬送コンベアの搬送終端側を上下動させてフレコンを伸ばしながら作業を行うものがあるが、フレコンの着脱作業の工数が多くなり、作業能率が悪くなる問題があった。
【解決手段】フレコンの吊り下げ装置(85)を構成する二以上の吊り下げハンガー(98)の端部に、フレコンの吊り下げ部(97a)を引っ掛ける吊り下げフック(201)を設け、前記吊り下げ部(97a)が外れるのを防止するロック部材(203)を前記フック(201)に設けることを特徴とする根菜類収穫機により上記問題を解決した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作物を圃場から引き抜き収穫する根菜類収穫機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
作物を圃場から引き抜き収穫する根菜類収穫機には、特許文献1又は2に記載のように選別搬送コンベアの搬送終端側に、作物の収容袋として用いるフレコンの吊り下げハンガーを設け、この吊り下げハンガーに収容袋を吊り下げて設置し、選別搬送コンベアの搬送終端側を上下動させて収容袋を伸ばしながら作業を行うものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4247578号公報
【特許文献2】特開2009−268357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1又は2に記載の収容袋用の吊り下げハンガーには、その端部に収容袋の吊り下げ部を引っ掛ける輪体を設け、その輪体の一部を部分的に開閉可能に構成して、この輪体の内周部に収容袋の吊り下げ部を収めて吊り下げる構成としている。このため収容袋の着脱の際片手で輪体を開放状態とし、もう片方の手で吊り下げ部を取り外さねばならず、着脱作業の能率が悪くなる問題がある。また、輪体はそれぞれ独立して着脱作業を行わねばならないので、取り外し作業に要する工数が多くなり、さらに作業能率が低下する問題がある。
加えて、輪体は回動可能にハンガーに取り付けられているので、収穫機移動時に収容袋が揺れるとハンガーと輪体とがこすれ合う音が生じ、作業者が不快感を覚えて疲労しやすくなる問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1記載の発明は、機体の操縦を行う操縦部(B)と、この操縦部(B)に隣接して作物を引き抜く収穫部(C)と、引き抜かれた作物を搬送し、これらの作物を作業者が選別する選別搬送部(F)と、これら選別された作物を収容袋(97)に収容する回収部(G)と、を有し、前記選別搬送部(F)の選別搬送コンベア(87)端部に前記収容袋(97)を開口状態で吊り下げる収容袋吊り下げ装置(85)を設けた根菜類収穫機において、前記収容袋(97)に吊り下げ部(97a)を設けると共に、前記吊り下げ装置(85)を構成する二以上の吊り下げハンガー(98)の端部に前記吊り下げ部(97a)を引っ掛ける吊り下げフック(201)を設け、前記吊り下げ部(97a)が外れることを防止するロック部材(203)を前記フック(201)に設けることを特徴とする根菜類収穫機である。
【0006】
また、請求項2記載の発明は、前記フック(201)が、リング形状の一部を切り欠いたC型形状であると共に、前記ロック部材(203)が弾性体よりなる円柱形状であり、この円柱の径を、前記フック(201)の切り欠き部の径よりも大径としたことを特徴とする請求項1に記載の根菜類収穫機である。
【0007】
また、請求項3記載の発明は、前記吊り下げハンガー(98)に設けた回動支点(204)を中心に上下回動自在である回動アーム(202)を設け、この回動アーム(202)の端部に前記ロック部材(203)を配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の根菜類収穫機である。
【0008】
また、請求項4記載の発明は、前記吊り下げハンガー(98)の左右両端に設けた回動アーム(202)を連結ロッド(206)で連結し、左右一側の回動アーム(202)を操作すると、左右他側の回動アーム(202)が連動して動作する構成としたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の根菜類収穫機である。
【0009】
また、請求項5記載の発明は、前記吊り下げハンガー(98)の左右両端に設けた回動アーム(202)のいずれもがが、作用アーム(205)を延設し、前記ロック部材(203)が前記フック(201)に挿入されている場合に、前記作用アーム(205)の一方が、回動支点(204)の上方に、他方が回動支点(204)の下方に位置すると共に、これら両作用アーム(205)の等半径位置を連結ロッド(206)により連結したことを特徴とする請求項4に記載の根菜類収穫機である。
【0010】
また、請求項6記載の発明は、前記吊り下げハンガー(98)を支持するハンガーフレーム(86)にスプリング(208)を外挿し、前記ハンガーフレーム(86)上に設けた固定板(207)と吊り下げハンガー(98)との間に前記スプリング(208)を配置し、このスプリング(208)で前記吊り下げハンガー(98)を付勢することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の根菜類収穫機ある。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明によれば、吊り下げハンガー98端部の吊り下げフック201をロックするロック部材203を設けたことにより、機体の振動などにより収容袋97の吊り下げ部97aが吊り下げフック201から外れ収容袋97が落下することを防止できるので、外れた収容袋97を吊り下げフック201に装着し直す作業が不要となり、作業能率が向上する。
また、収容袋97の落下の衝撃で作物が傷つくことが防止され、作物の商品価値が向上するとともに、収穫した作物がこぼれることも防止され、作物を回収する作業が不要となり、作業能率が向上する。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、ロック部材203を弾性体で構成し、その直径を吊り下げフック201の開口部の寸法よりも大径としたことにより、弾性体で構成するロック部材203を吊り下げフック201の開口部に押し込むと、確実に吊り下げ部97aをロックすることができるので、収容袋97の落下が防止される。
また、ロック部材203を引っ張るだけで吊り下げフック201のロック状態を解除することができるので、収容袋97を取り外す作業に時間がかかることが防止され、作業能率が向上する。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明の効果に加えて、作業者は回動アーム202を上下回動させるだけで吊り下げフック201のロック状態及びロック解除状態を切り替えることができるので、作業能率が向上する。
また、ロック解除状態としたときに、ロック部材203を機外に落とすことが防止され、ロック部材203を紛失することがなくなり作業能率が向上する。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、吊り下げハンガー98の左右両端に設けた回動アーム202を連結ロッド206で連結し、左右一側の回動アーム202を操作すると左右他側の回動アーム202が連動して動作することにより、吊り下げフック201のロック状態とロック解除状態を切り替える際に左右のロック部材203を別々に操作する必要がなくなるので、作業能率が向上する。また、吊り下げハンガー98の強度が向上するので、収容袋97に大量の作物を収容した際に吊り下げハンガー98が破損することが防止される。
【0015】
請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の発明の効果に加えて、前記吊り下げハンガー98の左右両端に設けた回動アーム202の左右両方に作用アーム205を延設して、その全体形状をひらがなの「く」の字形状とすると共に、これら作用アーム205の一方が、回動支点204の上方に、他方が回動支点204の下方に位置し、これら両作用アーム205の等半径位置を連結ロッド206により連結したことにより、どちらか一方の回動アーム202を動かすと他方も同期して動き、吊り下げフック201のロック状態、ロック解除状態を左右同時に実現できるので、作業能率が向上する。
【0016】
請求項6記載の発明によれば、請求項1から5のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、スプリングが吊り下げハンガー98を付勢することにより、吊り下げハンガー98が振動することを防止することができるので、収穫機移動時に収容袋97が揺れて不快な音を発生させることが防止され、不快音による作業者の疲労が軽減される。
また、収容袋97を交換する際、吊り下げハンガー98が揺れることを防止できるので、収容袋97の吊り下げ部97aを吊り下げフック201に取り付けやすくなると共に、取り外しやすくなるため、作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態である根菜類収穫機の側面図である。
【図2】図1の根菜類収穫機の平面図である。
【図3】図1の根菜類収穫機の背面図である。
【図4】本発明の一実施形態である選別搬送部と回収部の背面図である。
【図5】図4の選別搬送部と回収部の平面図である。
【図6】本発明の第一実施形態である吊り下げハンガーの斜視図である。
【図7】本発明の第二実施形態である吊り下げハンガーの斜視図である。
【図8】収納袋載置排出部の別実施形態の背面図である。
【図9】コンベア駆動部の第三実施形態の背面図である。
【図10】コンベア駆動部の第四実施形態の背面図である。
【図11】別実施形態の収穫部前部の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつ
つ説明する。
【0019】
本発明の一実施形態として根菜類収穫機の一種である人参収穫機を図1から図3に示す。この人参収穫期は、機体を走行させる走行部Aと、操縦者が搭乗する操縦部Bと、機体左右一側で圃場から人参を引き抜いて機体後上側に搬送する収穫部Cと、該収穫部Cから人参を引き継いで機体後方に搬送しながら茎葉部を切断する茎葉切断部Dと、茎葉切断部Dから落下する人参を受けて人参に残った茎葉部を処理する残葉処理部Eと、残葉処理部Eから人参を引き継いで人参を機体左右一側から左右他側へと搬送し、搬送中の人参を補助作業者が選別する選別搬送部Fと、該選別搬送部Fから排出される人参を収容する収容袋97を配置する回収部Gと、収容袋97の底部を載置すると共に圃場に排出する載置排出部Hから構成される。
なお、本件においては、平面図において、機体の進行方向に対して左側を機体左右一側、機体の進行方向に対して右側を機体左右他側と称する。以下、各部の詳細を具体的に記載する。
【0020】
図1から図3により走行部Aの構成について説明する。
機体フレーム1の下方に機体前部側の左右駆動スプロケット2,2と機体後部側の左右従動輪3,3と、該左右駆動スプロケット2,2と左右従動輪3,3との間に取り付けた複数の転輪4,4・・・の周りに左右ベルト5,5を巻き掛けて左右のクローラ6L,6Rを構成する。そして、該左右クローラ6L,6Rの左右駆動スプロケット2,2を、エンジンの動力が伝動されるミッションケース8から左右両側に延出させた左右ドライブシャフト9,9に取り付け、一定の左右間隔を設けて左右クローラ6L,6Rを該機体フレーム1に取り付ける。
【0021】
次に操縦部Bの構成について説明する。
前記機体フレーム1の右側上部に操縦部フレーム10を取り付け、該操縦部フレーム10には操縦座席11を取り付けると共に、機体前側に操縦パネル12を取り付ける。そして、該操縦パネル12に機体の前後進及び走行速度を切り換える変速操作レバー13を取り付けると共に、機体の左右旋回操作及び収穫部Cの作業高さを操作する昇降操作レバー14を取り付ける。また、前記操縦部フレーム10の機体左右他側にエンジンを冷却するラジエータ(図示省略)を保護すると共に冷却風を取り込むラジエータカバー10aを着脱自在に取り付けることにより。操縦部Bが構成される。
【0022】
次に、収穫部Cの構成について説明する。
左右引抜フレーム15,15の機体前側に左右従動プーリ16,16を回転自在に装着し、機体後側に左右駆動プーリ17,17を装着し、該左右従動プーリ16,16と左右駆動プーリ17,17との間に人参を引き抜き機体後部へと搬送する左右挟持搬送ベルト18,18を巻き掛けると共に、複数のテンションローラ19…によって該左右挟持搬送ベルト18,18を張圧し、左右挟持搬送ベルト18,18の機体内側面を互いに圧接させて人参の引抜搬送経路を構成する。そして、前記機体フレーム1の上方に左右横軸21を回動支点として上下方向に回動自在な回動フレーム20を取り付け、該回動フレーム20の後端部に前記左右駆動プーリ17,17に駆動力を伝動する伝動ケース22を、上下回動自在に取り付ける。また、前記機体フレーム1と回動フレーム20とを図示しない昇降シリンダで連結し、該昇降シリンダを操縦部Bで操作可能に取り付けて引抜搬送装置24を構成する。
【0023】
また、該引抜搬送装置24の前方に人参の茎葉部を引き起こす縦引起し装置25と、該縦引起し装置25が引起した茎葉部を掬い上げる横引起し装置26と、該横引起し装置26の前部に設ける図示しない分草杆と、ハンドル29を回すと上下伸縮する伸縮ロッド30の下端部に引抜搬送装置24の下り過ぎを防止する回転自在なゲージ輪31と、前記エンジンの駆動力で回転するシャフト32の回転によって振動する振動フレーム33に取り付けた人参の左右の土を振動によって解す左右振動ソイラ34,34とを設ける。そして、前記引抜搬送通路の下方に引抜搬送装置24で搬送中の人参のひげ根を切断する尻尾切装置35を取り付けて、収穫部Cを構成する。
【0024】
次に、残葉処理部Eについて説明する。
茎葉切断装置61の下方に残葉処理コンベア76の前後残葉処理フレーム72,72を設け、該残葉処理フレーム72,72の機体左右一側の前後間に第一残葉処理ローラを回転自在に取り付ける。また、前記残葉処理フレーム72,72の機体左右他側の前後間で且つ第一残葉処理ローラよりも下方位置に第二残葉処理ローラ73bを回転自在に取り付ける。そして、該第一残葉処理ローラと第二残葉処理ローラ73bとにゴムやウレタン等の弾性体で構成する残葉処理ベルト74を無端状に巻回する。さらに、該残葉処理ベルト74の上部に人参の根部に残った残葉を残葉処理ベルト74と共に挟み込んで回転して切除する残葉処理ローラ75を取り付けて、茎葉切断部Dから引き継いだ人参の残葉を処理しながら機体外側方向から左右内側方向に搬送する残葉処理コンベア76を構成することにより、残葉処理部Eが構成される。なお、該残葉処理コンベア76は、機体左右一側から左右他側に向けて2〜5度程度傾斜している。
【0025】
次に、選別搬送部Fについて説明する。
前記残葉処理コンベア76よりも機体前側で且つ下方位置に前後の第一搬送フレーム77,77を前後方向に所定間隔を開けて配置し、該第一搬送フレーム77,77の機体内側端部(機体左右他側端部)で且つ外側に、選別搬送コンベア87を構成する、前後の第二搬送フレーム78,78を前後方向に所定間隔を空けて且つ搬送終端部側が上下回動自在に配置する。そして、該第一搬送フレーム77,77の機体左右一側端部に前後の駆動スプロケット79,79を夫々回転自在に取り付け、第一搬送フレーム77,77の機体左右他側端部に前後の中継スプロケット80,80を夫々回転自在に且つ駆動スプロケット79,79よりも上方位置に取り付けると共に、第二搬送フレーム78,78の機体左右他側端部に前後の従動スプロケット81,81を夫々回転自在に取り付ける。
【0026】
また、該駆動スプロケット79,79と中継スプロケット80,80と従動スプロケット81,81とに前後の伝動チェーン82,82を夫々無端状に巻回し、前記中継スプロケット80,80の上部に伝動チェーン82,82を張圧する前後のアイドラスプロケット226を前記第一搬送フレーム77,77で且つ伝動チェーン82,82に接触する位置に回転自在に取り付ける。さらに、該伝動チェーン82,82に人参を載せて搬送するプラスチック等合成樹脂またはゴムで構成する複数の搬送バー84…を回転自在に取り付ける。
【0027】
そして、前記第二搬送フレーム78,78の左右間に支持プレート86を取り付け、該支持プレート86と機体フレーム1との間に選別搬送コンベア87の搬送終端部側を上下動させる昇降シリンダ88を伸縮自在に取り付けて、機体左右一側から左右他側に亘って人参を搬送する選別搬送コンベア87を構成する。さらに、該選別搬送コンベア87の搬送終端部の下部に、選別搬送コンベア87の搬送終端部から排出される人参を滑らせて移動させる、ゴム板や塩ビ板等の軟質部材で構成する排出シュータ89を端部が下方に垂れ下がる姿勢で取り付ける。なお、昇降シリンダ88は電動式でも油圧式でも空圧式でもよく、手動で伸縮操作するものでもよい。
【0028】
そして、前記機体フレーム1の機体左右他側の後部で且つ選別搬送コンベア87よりも機体後側に、前記選別搬送コンベア87で搬送中の人参の選別作業や選別搬送コンベア87の操作を行う補助作業者が搭乗する搭乗ステップ90を配置し、該搭乗ステップ90上で且つ選別搬送コンベア87の中継スプロケット80,80を配置した近傍位置に補助作業座席91を取り付ける。さらに、前記昇降シリンダ88を伸縮操作して選別搬送コンベア87の搬送終端部側を上下動させる上昇踏みペダル92aと下降踏みペダル92bとを選別搬送コンベア87の搬送経路の下方に配置する。該搭乗ステップ90上で且つ補助作業座席91に着座した補助作業者が足で踏んで操作できる位置に配置することによって、選別搬送部Fが構成される。
【0029】
次に、本発明の一実施形態にかかる回収部Gの構成について説明する。
図4および図5で示すように、選別搬送コンベア87の端部に設ける収容袋吊り下げ装置85は、二本のハンガーアーム95,95と、このハンガーアーム95,95によって支持されたハンガーフレーム96と、このハンガーフレーム96の端部に左右方向に回動可能に設けた一対の吊り下げハンガー98,98を主要な構成要素とし、ハンガーア−ム95,95と、選別搬送コンベア87とが回動シャフト93により回動可能となっていることにより、その姿勢を自在に変更することができる。本実施形態において収納袋97はフレコン(フレキシブルコンテナバッグ)で、この開口部には複数の吊り下げ部97aを設けており、前記吊り下げハンガー98,98の端部4点で引っ掛けて吊り下げ支持することで、収納袋97は開口状態で吊り下げられる。
【0030】
図6に本発明の第一実施形態である吊り下げハンガー98を斜視図で示す。吊り下げハンガー98の両端部には、収容袋97の吊り下げ部97aを引っ掛ける吊り下げフック201を設ける。吊り下げフック201の形状は、リング形状の一部を切り欠いたC型形状である。ただし、この形状は丸リングの一部を切り欠いたものに限定されず、三角や四角リングの一部を切り欠いたものなども考えられる。また吊り下げフック201は、吊り下げハンガー98の両端を折り曲げて一体として形成しているが、吊り下げハンガー98の両端に溶接などで結合したものも含む。
【0031】
そして吊り下げハンガー98の、吊り下げフック201の近傍に支点204を設ける。その支点204を中心に上下回動可能な回動アーム202,202を吊り下げハンガー98の両側面に配置し、この回動アーム202,202の端部にロック部材203を設ける。ロック部材203は収容袋97の吊り下げ部97aが吊り下げフック201から外れるのを防止するためのものであり、通常円柱状のゴムやスポンジなどの弾性体で構成される。本実施形態においてはロック部材203は、二本の回動アーム202に保持される構成としたが、紛失するのを防止するためにロック部材203をひも状のもので縛る場合や、一本の回動アーム202でロック部材203を保持する場合も考えられる。またロック部材203として、天井クレーンのフックで用いられているはずれ止めを用いることも考えられる。
【0032】
吊り下げハンガー98端部の吊り下げフック201をロックするロック部材203を設けたことにより、機体の振動などにより収容袋97の吊り下げ部97aが吊り下げフック201から外れ収容袋97が落下することを防止できるので、収容袋97を拾い上げる作業が不要となり、作業能率が向上する。また、収容袋97の落下の衝撃で作物が傷つくことが防止され、作物の商品価値が向上するとともに、収穫した作物がこぼれることも防止され、作物を回収する作業が不要となり、作業能率が向上する。
【0033】
またロック部材203を弾性体で構成し、吊り下げフック201の開口部の寸法以上の直径としたことにより、ロック部材203を吊り下げフック201に押し込むと確実に吊り下げ部97aをロックすることができるので、収容袋97の落下が防止される。加えてロック部材203を引っ張り上げるだけで吊り下げフック201のロック状態を解除できるので、収容袋97を取り外す作業に時間がかかることが防止され、作業能率が向上する。
【0034】
あわせて、作業者は回動アーム202を上下回動させるだけで吊り下げフック201をロック状態またはロック解除状態に切り替えることができるので、作業能率が向上する。また、ロック解除状態としたときに、ロック部材203を機外に落とすことが防止され、ロック部材203を紛失することがなくなり作業能率が向上する。
【0035】
図7に本発明の第二実施形態である吊り下げハンガー98を斜視図で示す。
本実施形態においては、吊り下げハンガー98の左右両端に設けた回動アーム202,202の左右両方に作用アーム205,205を延設して、全体としてひらがなの「く」の字型形状をしている。作用アーム205は回動アーム202を回動支点204の方向へまっすぐ延設するものではなく、前記ロック部材203が前記フック201に挿入されている場合に、前記作用アームの一方が、回動支点204の上方に、他方が回動支点204の下方に位置するように延設する。そしてこれら作用アーム205の等半径位置で連結ロッド206により連結する。回動アーム202を連結ロッド206で連結する場合とは、回動アーム202と連結ロッド206を直接結合させる場合と、本実施形態のように作用アームを介して結合する場合とを含み、また作用アーム205の等半径位置とは、回動支点204から等距離にある位置をいい、作用アームの端部近辺である。連結ロッド206と両作用アーム205の連結は、連結ロッド206と両作用アーム205に穴を設け、その穴にピンをはめ込み、相対的に回転可能とする。ここで、作用アーム205は、回動支点204の上下方向に別れて設けているが、上方向のみに設けると共に連結ロッド206に設けた穴を長穴として両部材を連結することもできる。また、回動アーム202と作用アーム205により全体としてひらがなの「く」の字型形状をしているが、回動アーム202と作用アーム205を二辺とした三角形部材等とすることも可能である。
【0036】
吊り下げハンガー98の左右両端に設けた回動アーム202を連結ロッド206で連結し、左右一側の回動アーム202を操作すると左右他側の回動アーム202が連動して動作することにより、吊り下げフック201のロック状態またはロック解除状態を切り替える際に左右を別々に操作する必要がなくなるので、作業能率が向上する。加えて、吊り下げハンガー98の強度が向上するので、収容袋97に大量の作物を収容した際に吊り下げハンガー98が破損することが防止される。
【0037】
また、吊り下げハンガー98の左右両端に設けた回動アーム202のいずれもが、作用アーム205を延設して、その全体形状をひらがなの「く」の字形状とすると共に、これら作用アームの一方が、回動支点204の上方に、他方が回動支点204の下方に位置し、これら両作用アーム205の等半径位置を連結ロッド206により連結したことにより、どちらか一方の回動アーム202を動かすと他方も同期して動き、吊り下げフック201のロック状態またはロック解除状態を左右同時に実現できるので、作業能率が向上する。
【0038】
吊り下げハンガー98,98は、ハンガーフレーム86の端部に左右方向に回動可能に設けられている。このハンガーフレーム86に2枚の円形の固定板207を設け、この固定板と吊り下げハンガー98,98の間に、ハンガーフレーム86の外側に金属製のスプリング208を外挿し、そのスプリング208に圧縮の荷重が作用するように固定板を設置する。スプリング208に圧縮の荷重が作用しているので、吊り下げハンガー98,98には常に一定の荷重が付勢されるようになる。
【0039】
スプリング208が吊り下げハンガー98を付勢することにより、吊り下げハンガー98が振動することを防止することができるので、収穫機移動時に収容袋97が揺れて不快な音を発生させることが防止され、不快音による作業者の疲労が軽減される。加えて収容袋97を交換する際、吊り下げハンガー98が揺れることを防止できるので、収容袋97の吊り下げ部97aを吊り下げフック201に取り付けやすくなると共に、取り外しやすくなるため、作業能率が向上する。
【0040】
回動シャフト93の前後両端側で且つ第二搬送フレーム78,78の外側に夫々摩擦抵抗体94,94を軸着する。加えてハンガーアーム95,95を受け止めて下方回動を規制するために、第二搬送フレーム78,78の前後外側に下限規制突起100,100を、機体前側のハンガーアーム95を受け止めて上方回動を規制するために、上限規制突起101を取り付ける。また、摩擦抵抗体94,94を間に挟んだ第二選別フレーム78,78とハンガーアーム95,95との前後間隔を変更し、摩擦抵抗力を変化させるため、調節ノブ102を設ける。
【0041】
第二搬送フレーム78の下側には前後方向に摺動自在なスライド軸103を設け、該スライド軸103に機体前側方向に張圧力をかけるスプリング104を軸着し、収容袋97の機体内側の前後中間部を吊り下げて弛みを防止する補助フック105を設け、スライド軸103を前後摺動させるスライドノブ106を取り付ける。なお、収容袋吊り下げ装置85の、ハンガーアーム95,95から端部に向けての部材は、それらだけでフレコンを吊り下げる部材として用いることも可能である。
【0042】
次に、上記回収部Gの動作について図4及び図5を用いて説明する。
人参の収穫作業開始時には、前記選別搬送コンベア87の搬送終端部から収容袋97までの人参の落下距離を最小限にするため、該選別搬送コンベア87を最下位置まで下降させる。また、前後の吊下げハンガー98,98に収容袋97の四隅にある吊り下げ部(97a)を引っ掛けて、上側開口部を平面視で略四角形状とする。
【0043】
そして、前後のハンガーアーム95,95を上限規制突起101に接触するまで上方回動させ、前後の吊下げハンガー98,98を機体内側端部から機体外側端部に向かって上方に傾斜する姿勢とする。吊下げハンガー98,98が機体外側方向に向かって上方に傾斜する姿勢となることにより、吊り下げられている収容袋97も機体内側端部から機体外側端部に向かって上方に傾斜する上り傾斜姿勢となる。
【0044】
収穫作業が進行し、収容袋97に収容された人参が一定量を超えると、補助作業者が上昇踏みペダル92aを足踏み操作し、昇降シリンダ88を伸ばして選別搬送コンベア87の搬送終端部側を上昇させる。ハンガーアーム95,95が下方回動することにより、吊下げハンガー98,98がハンガーフレーム96を支点として回動し、吊下げハンガー98.98の機体外側が下方に回動すると共に、機体内側が上方に回動する。
【0045】
また、収穫作業が進行し、収容袋97に収容された人参が一定量を超える度に選別搬送コンベア87の搬送終端部を上昇させ、ハンガーアーム95,95を下方回動させると共に、収容袋97の機体内側を上方に引き上げることにより、収容袋97内の人参の収容スペースを確保すると共に、機体内側に偏る人参の山を崩していく。そして、選別搬送コンベア87を上方に回動させ、吊下げハンガー98,98が略水平姿勢になると、収容袋97の機体内側の弛みが解消され、機体内側と外側の上下高さが略同じになる。この状態となると、収容袋97には約200kgの人参が収容されているため、作業者は機体の走行を停止して収容袋97を機外に下ろす。このとき、ハンガーアーム95,95が下限規制突起100,100に接触する構成とする。これらの作業の際、吊り下げフック201にそれぞれロック部材203をそれぞれ設けているので、収納袋97の吊り下げ部97aが吊り下げフック201からはずれることがない。
【0046】
そして、収容袋97の収容量が一杯になると、機体や引抜搬送装置24、選別搬送コンベア87等を停止させ、吊下げフック201から収容袋97を取り外す。この作業の際、ロック部材203には回動アーム202が設けられているので、簡単にロック部材203を取外すことができると共に、ロック部材203を紛失することがない。また、連結ロッド206により両回動アーム202が連結されている場合は、一方のフック201をロック解除状態すると、他方のフック201もロック解除状態となり作業の効率化を図ることができる。
【0047】
載置排出部Hの受け板115を前方または後方に下降させることにより、人参が収容された収容袋97は自重で受け板115を滑り降りるので、収容袋97を機体前側に降ろしたときは機体を後退させ、収容袋97を機体後側に降ろしたときは機体を前進させることにより、約200kgの人参を収容した収容袋97が回収部Gから降ろされて圃場に設置される。そして、収穫作業が終了すると、ハンガーアーム95,95を再び上限規制突起101に接触させ、選別搬送コンベア87を最上位置まで上方回動させる。
【0048】
次に、載置排出部Hの構成について説明する。
機体フレーム1の機体左右他側後部に、機体前後方向の折畳み回動軸109aを貫通させて取り付けた折畳み支持フレーム109を設け、該折畳み支持フレーム109の機体後端部側に載置フレーム110を、前記折畳み回動軸109aを回動支点として機体左右方向に回動自在に取り付ける。
【0049】
そして、収容袋97の左右両側を保持すると共に落下を防止する左右の載置側壁113,113を上下方向に回動自在に夫々設け、該左右の載置側壁113,113の後端部側の左右間に、前記吊り下げハンガー98,98に吊り下げられる収容袋97の後部を保持する載置後壁114を設ける。該載置後壁114と左右の載置側壁113,113を溶着して連結してもよく、あるいは金属板を一体成型して平面視コの字型の載置壁としてもよい。
【0050】
また、前記載置側壁113,113の左右間で且つ載置後壁114よりも前側に、収容袋97の底部を受ける平板形状の受け板115を設ける。前記載置フレーム110の機体左右他側端部に機体後方に向かって上方傾斜する姿勢の操作支持プレート118を排出回動軸に対して直角姿勢で固着し、排出回動軸を回動支点として機体前後方向に回動可能に回動プレート119の下端部を軸着する。そして、該回動プレート119に形成した孔部と、操作支持プレート118の上部との間に、一方の棒材の表面に螺子溝を刻み、他方の中空の棒材の内面に螺子溝を刻み、互いの棒体の螺子溝を合わせて構成する螺子ロッド120を設け、該螺子ロッド120の後側端部に螺子ロッド120を回転させて伸縮させる操作モータ121を取り付けるにより、載置排出部Hが構成される。
【0051】
以下、本件人参の収穫機の別実施例を説明する。
図8は、収納袋載置排出部Hの別実施形態の背面図である。機体フレーム1と載置排出部Hは、通常折畳み回動軸109aを中心に回動可能に結合し、収穫機が一般道路を走行する場合等には載置排出部Hを上方向に回動させ、機体フレーム1と略90度になるようにして格納する。しかし、折り畳み回動軸109a部にはスキマが設けられるため、一般道路を走行する場合には騒音や振動の発生源となる。そこで、機体フレーム1と載置排出部Hを結合するプレート221を設ける。プレート221は載置排出部Hの載置フレーム110に回動可能に結合し、鈎針形状部を2箇所設け、スプリング222を外挿する。また、機体フレーム1には、前記スプリング222を受けることができ、かつプレート221を貫通する長穴を有する位置決めプレート223を設ける。このような構造とすることで、載置排出部Hを格納しているときは、スプリング222が付勢することにより折り畳み回動軸109aのスキマがなくなり、振動や騒音の発生源となることがない。また、作業時にはプレート221を少し持ち上げるだけでロックを外すことができると共に、載置排出部Hを格納するように回動させると、自動でロックできる。
【0052】
図1の収穫部においては、横引起し装置26の横引き起こしベルトの直後に茎葉立上げプレート224を設ける構成を採用できる。このプレート224の形状はアーチ型で、材質は弾性体(ゴム)で構成し、その終端は作物の狭持搬送部にラップする構成とする。
【0053】
図9は、選別搬送コンベア87等の下部にあるコンベア駆動部構成の第三実施形態の背面図である。コンベアは、引き抜かれた作物を泥や小石を付着したまま搬送するため、コンベアの下部に位置し、それらを駆動する駆動スプロケット79に小石が噛み込み、選別搬送コンベア87の動作不良を引き起こす場合がある。そのため、小石の噛み込みを防止するためにスプロケットガード225をチェーンの張り側(スプロケットの下方)及びゆるみ側(スプロケットの上方)の両方を受けるように設ける。このようなスプロケットガード225を設けることで、搬送コンベアの動作不良をなくすことができる。この場合、スプロケットガード225と駆動スプロケット79間に伝動チェーン82が落ち込むのを防止するために、そのスキマを伝動チェーン82の1リンク以下とする。またスプロケットガード225はアイドラスプロケット226とラップする程度の長さとし、アイドラスプロケット226の円周上で上下の方向が変わる位置に配置することが望ましい。
【0054】
図10は、図9と同じように選別搬送コンベア87等の下部にあるコンベア駆動部構成の第四実施形態の背面図である。駆動スプロケット79のゆるみ側(スプロケットの上方)にゆるみ防止部材であるゆるみ防止ローラ227を設ける構成とした。このような構成とすることで伝動チェーン82のキンクが防止でき、搬送コンベア87等の動作不良をなくすことができる。ゆるみ防止部材がローラ形状であることで、それとの接触摩擦による抵抗が少なくなる。また、伝動チェーン82の流れに沿ってスライダ228を設け、ゆるみ防止ローラ227の下部に小石が駆動スプロケット79にかみこむのを防止するプレート229を設けることが望ましい。
【0055】
図11は、別実施形態の収穫部C前部の平面図である。収穫部Cにある引抜搬送装置24の前方には、人参の茎葉部を引き起こす縦引起し装置25と、該縦引起し装置25が引起した茎葉部を掬い上げる横引起し装置26と、該横引起し装置26の前部に設ける分草杆とが設けられ、これらにより人参の茎葉の状態を改善し、人参を引き抜く作業が行われるが、この場合に隣り合った畝に植えつけられた人参の茎葉部が巻き込まれることがある。このような事態を防止するために、引抜搬送装置24の下り過ぎを防止するゲージ輪31を2枚の円板で構成し、その間に茎葉切断カッター230を設置する。この場合、このカッター230の下端は、ゲージ輪31の下端と同じかそれ以下に位置するようにする。また、茎葉切断カッター230は、地面と接することで回転する方式を採用する。茎葉切断カッター230を設けたことにより、隣り合った畝に植えつけられた人参の茎葉部が巻き込まれることがなくなり、引抜搬送装置24の作業不良をなくすことができる。また、茎葉切断カッター230はゲージ輪31に付属する構成としているが、ゲージ輪31に対して高さ調整を可能とすることが望ましい。
【0056】
B 操縦部
C 収穫部
F 選別搬送部
G 回収部
85 収容袋吊り下げ装置
86 ハンガーフレーム
87 選別搬送コンベア
97 収容袋
97a 吊り下げ部
98 吊り下げハンガー
201 吊り下げフック
202 回動アーム
203 ロック部材
204 回動支点
205 作用アーム
206 連結ロッド
207 固定板
208 スプリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体の操縦を行う操縦部(B)と、
この操縦部(B)に隣接して作物を引き抜く収穫部(C)と、
引き抜かれた作物を搬送し、これらの作物を作業者が選別する選別搬送部(F)と、
これら選別された作物を収容袋(97)に収容する回収部(G)と、を有し、
前記選別搬送部(F)の選別搬送コンベア(87)端部に前記収容袋(97)を開口状態で吊り下げる収容袋吊り下げ装置(85)を設けた根菜類収穫機において、
前記収容袋(97)に吊り下げ部(97a)を設けると共に、
前記吊り下げ装置(85)を構成する二以上の吊り下げハンガー(98)の端部に
前記吊り下げ部(97a)を引っ掛ける吊り下げフック(201)を設け、
前記吊り下げ部(97a)が外れることを防止するロック部材(203)を前記フック(201)に設けることを特徴とする根菜類収穫機。
【請求項2】
前記フック(201)が、リング形状の一部を切り欠いたC型形状であると共に、
前記ロック部材(203)が弾性体よりなる円柱形状であり、
この円柱の径を、前記フック(201)の切り欠き部の径よりも大径としたことを特徴とする請求項1に記載の根菜類収穫機。
【請求項3】
前記吊り下げハンガー(98)に設けた回動支点(204)を中心に上下回動自在である回動アーム(202)を設け、
この回動アーム(202)の端部に前記ロック部材(203)を配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の根菜類収穫機。
【請求項4】
前記吊り下げハンガー(98)の左右両端に設けた回動アーム(202)を連結ロッド(206)で連結し、
左右一側の回動アーム(202)を操作すると、左右他側の回動アーム(202)が連動して動作する構成としたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の根菜類収穫機。
【請求項5】
前記吊り下げハンガー(98)の左右両端に設けた回動アーム(202)のいずれもがが、作用アーム(205)を延設し、
前記ロック部材(203)が前記フック(201)に挿入されている場合に、前記作用アーム(205)の一方が、回動支点(204)の上方に、
他方が回動支点(204)の下方に位置すると共に、
これら両作用アーム(205)の等半径位置を連結ロッド(206)により連結したことを特徴とする請求項4に記載の根菜類収穫機。
【請求項6】
前記吊り下げハンガー(98)を支持するハンガーフレーム(86)にスプリング(208)を外挿し、
前記ハンガーフレーム(86)上に設けた固定板(207)と吊り下げハンガー(98)との間に前記スプリング(208)を配置し、
このスプリング(208)で前記吊り下げハンガー(98)を付勢することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の根菜類収穫機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−106585(P2013−106585A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−255714(P2011−255714)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】