梱包装置
【課題】 緩衝部材の共通化を図り、保管スペースの節約、イニシャルコストの抑制や、資源の有効活用を可能にした梱包装置を提供する。
【解決手段】 載置台2上に載置された製品Wの上に配置される天板状部材3と、該天板状部材3を支持するように載置台2から立設される支柱部材4と、該支柱部材4に設けられ、載置台2と天板状部材3との間で、外側へ移動しようとする製品Wを規制する緩衝部材6と、を備え、該緩衝部材6は、製品Wの形態の一部である当該製品側面を受けて押えるように、移動調整されることを特徴とする。
【解決手段】 載置台2上に載置された製品Wの上に配置される天板状部材3と、該天板状部材3を支持するように載置台2から立設される支柱部材4と、該支柱部材4に設けられ、載置台2と天板状部材3との間で、外側へ移動しようとする製品Wを規制する緩衝部材6と、を備え、該緩衝部材6は、製品Wの形態の一部である当該製品側面を受けて押えるように、移動調整されることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば複写機、ファクシミリ、プリンタなどの製品を工場間或はユーザーの元へ輸送する際に、輸送中における衝撃、振動から製品の機能、品質を維持するために用いる梱包装置において、製品を目的地へ輸送した後に工場に戻し、再度梱包装置として再使用できる循環型の梱包装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの製品の輸送に使用され、輸送中などの製品の揺れや移動を防止するために、製品と梱包枠との間にスペーサやパッドを配置し、製品の機能、品質を維持するようにした梱包装置が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−84151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような梱包装置であっても、製品の形状寸法(高さ寸法、長さ寸法、幅寸法)の違いにより、スペーサやパッドなどの緩衝部材を共通化できないケースがあり、その都度緩衝部材を新規に作成する必要があった。これによって緩衝部材の種類が増えるため、管理の面からも使わない時の保管スペースを必要としていた。しかも、一つの緩衝部材が破損しても、その製品にあった緩衝部材の数に余裕がない場合は、イニシャルコストをかけて新たに、その緩衝部材を生産しなければならないなどの問題を有している。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みて、製品に応じて緩衝部材をフィットさせることができ、できる限り緩衝部材を共通化することにより、保管スペースの節約、新規作成によるイニシャルコストの抑制、緩衝部材の使用寿命まで最大限繰り返して使用し、資源を有効に活用できる梱包装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置は、製品を載置する載置台と、該載置台上に載置された製品の上に配置される天板状部材と、該天板状部材を支持するように前記載置台上の前記製品よりも外側の当該載置台から立設される支柱部材と、該支柱部材に設けられ、前記載置台と前記天板状部材との間の製品収納部で、前記外側へ移動しようとする前記製品を規制する緩衝部材と、を備え、該緩衝部材は、前記製品の形態の一部である前記外側に向く製品側面が繋がる側縁角部の近傍の当該製品側面を受けて押えるように、移動調整されることを特徴とする。
【0007】
上記構成とすることにより、緩衝部材は製品側面を受けて押えるように移動調整できるため、同じ大きさの載置台に載置される寸法の異なる製品をフィットさせた状態で保持できる。これによって緩衝部材の共通化を図ることができ、保管スペースの節約、新規作成によるイニシャルコストの抑制、緩衝部材の使用寿命まで最大限繰り返して使用し、資源を有効に活用できる梱包装置を提供できる。
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記緩衝部材は前記支柱部材に取付具を介して固定され、該取付具は前記支柱部材に装着する支柱接続部材と、該支柱接続部材と前記緩衝部材との間に、着脱自在に設けられる柱状連結部材からなり、該柱状連結部材は前記緩衝部材と前記支柱接続部材との間の長さを変えたものに取り替え、前記緩衝部材を移動調整することを特徴とすることにより、上記効果に加え、柱状連結部材は、長さの違う種類を用意するだけで、寸法の異なる製品にも対応できるため、取り扱いが簡易となる。
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記緩衝部材は前記支柱部材に取付具を介して固定され、該取付具は前記支柱部材に装着する支柱接続部材と、該支柱接続部材と前記緩衝部材との間に、着脱自在に設けられる柱状連結部材からなり、該柱状連結部材は、その一端側を前記緩衝部材に挿着し、他端側を前記支柱接続部材に挿着する形態であり、当該柱状連結部材を第一柱部材と第二柱部材の2部材となし、この柱部材をオーバーラップさせて接続するとともに、この接続状態で位置決め部材によって、この柱状連結部材の長さを設定することを特徴とすることにより、上記効果に加え、柱状連結部材自身が長さ調整機能を持っているため、一種類の柱状連結部材で異なる寸法の製品に対応できることとなる。
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記緩衝部材は前記支柱部材に取付具を介して固定され、該取付具は前記支柱部材に装着する支柱接続部材と、該支柱接続部材と前記緩衝部材との間に、着脱自在に設けられる柱状連結部材からなり、該柱状連結部材は、その一端側を前記緩衝部材に挿着し、他端側を前記支柱接続部材に挿着する形態であり、当該柱状連結部材を第一柱部材と第二柱部材の2部材となし、前記第一柱部材にはおねじ部が形成され、前記第二柱部材には前記第一柱部材のおねじ部と螺合するめねじ部が形成され、該めねじ部と前記おねじ部を螺合させて前記第一柱部材と前記第二柱部材を接続し、これら柱部材の相対移動によって、この柱状連結部材の長さを設定することを特徴とすることにより、上記効果に加え、柱状連結部材としてねじ構造を備えているため、その長さの調整も連続的となり、微細な移動調整ができるため、寸法の異なる製品への緩衝部材のフィット性を最適に調整できる利点を有している。
【0011】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記柱状連結部材の第一柱部材又は第二柱部材の一部又は全部には、少なくとも二面幅状の工具係合部が形成され、当該柱状連結部材を前記支柱接続部材と前記緩衝部材に挿着して接続する形態で、前記支柱接続部材又は前記緩衝部材には前記工具係合部に係合する作業工具の通過を許容する工具通過部が形成されることを特徴とすることにより、緩衝部材を製品にフィットさせた後でも、工具通過部に作業工具を入れ、該作業工具を工具係合部に係合させてから、さらに柱状連結部材の長さを変えて移動調整することができる。これによって輸送途中で製品に対する緩衝部材のフィット状態に緩みが発生しても、その緩みを簡易に修正することができ、製品保護などの包装品質を高めることができる。
【0012】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記第一柱部材と前記第二柱部材とを接続した前記柱状連結部材において、長さ方向の何れかの端部に、この柱状連結部材を長さ軸回りに回転させるための嵌合凹部を設けたことを特徴とすることにより、例えば、嵌合凹部に対応したヘッド形状を有する作業工具(スクリュウードライバー)で柱部材を回せるため、緩衝部材や支柱接続部材に挿着する前に、柱状連結部材の長さの調整を行うことができる。よって、製品の大きさに対応した緩衝部材の移動調整が容易かつ素早くでき、作業性が改善される。
【0013】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記第一柱部材のおねじ部にはナット部材が螺合され、前記第一柱部材と前記第二柱部材とが接続され、所定長さに調整された後、前記ナット部材で前記第二柱部材の位置移動を規制することを特徴とすることにより、輸送中での振動などで柱状連結部材としてのねじ係合が緩み、緩衝部材の製品に対するフィット状態が悪くなることによる製品の保護機能を低下することが防止でき、製品の保護性を維持できる梱包装置を提供できる。
【0014】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記支柱接続部材には前記柱状連結部材が着脱自在に挿着されるべき、複数の支柱接続部側装着部が設けられ、該支柱接続部側装着部は前記柱状連結部材の長さ方向と交差する水平方向に配列させることを特徴とすることにより、この水平方向に配列した支柱接続部側装着部によって柱状連結部材の挿着位置を変位させることができ、これに伴って緩衝部材による移動調整方向が広範囲となり、さまざまな寸法の製品に対して更に柔軟に対応できることとなる。
【0015】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記緩衝部材には前記柱状連結部材が着脱自在に装着されるべき、複数の緩衝部側装着部が設けられ、該緩衝部側装着部は前記柱状連結部材の長さ方向と交差する水平方向に配列させることを特徴とすることにより、この水平方向に配列した緩衝部側装着部によって柱状連結部材の挿着位置を変位させることができ、これに伴って緩衝部材による移動調整方向が広範囲となり、さまざまな寸法の製品に対して更に柔軟に対応できることとなる。
【0016】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記支柱接続部材と前記緩衝部材との間に設けられる前記柱状連結部材を複数となしたことを特徴とすることにより、複数の柱状連結部材で緩衝部材を支持しているため、製品が重量物で輸送中の振動などによる力に対しても抗力を備えさせることができる。しかも、軽量物の場合には、必要数に柱状連結部材を減らすだけで対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る梱包装置の概略斜視図。
【図2】天板状部材を省略した梱包装置の概略平面図。
【図3】緩衝部材を支柱部材に設けた状態の概略斜視図。
【図4】緩衝部材と取付具の概略斜視図。
【図5】緩衝部材と取付具との組合せ状態の平面図。
【図6】取付具の支柱接続部材を支柱部材に装着する過程の説明図。
【図7】長さを変えた柱状連結部材を使用した場合の取付具と緩衝部材の概略斜視図。
【図8】2部材からなる柱状連結部材の概略斜視図、概略断面図。
【図9】柱状連結部材の他の例の概略斜視図。
【図10】柱状連結部材の他の例の概略斜視図。
【図11】図10の柱状連結部材を支柱接続部材に挿着した状態の概略平面図。
【図12】図10の柱状連結部材の他の例の概略斜視図。
【図13】図10の柱状連結部材の他の例の概略斜視図。
【図14】支柱接続部材の他の例の概略斜視図。
【図15】緩衝部材の他の例の概略斜視図。
【図16】図15の緩衝部材と図14の支柱接続部材との組み付け状態の概略斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る梱包装置の一例を示す概略斜視図である。図2は天板状部材を省略した梱包装置の概略平面図である。図1、図2において、梱包装置1は、複写機、ファクシミリ、プリンタなどのように、所定の横幅寸法、奥行寸法、高さ寸法を持つ概ね箱型状の形態を呈する製品Wを梱包して輸送に供するものである。
【0019】
この梱包装置1は製品を載置する平面視方形状の載置台2を下部に配置させており、この載置台2上に載置された製品Wの上に配置される天板状部材3を備えている。この天板状部材3は支柱部材4で支持されている。
【0020】
載置台2は保管や輸送中において、製品Wの重量に関連する荷重や衝撃に耐えうる材質で形成され、製品Wが載置される表面2aと、床面(図示せず)などへの設置面2bを上下に備えるように所定の厚みで形成される。かかる上下方向である厚み方向の表面2aと設置面2bとの間には、フォーク孔2cが設けられている。このフォーク孔2cは、図示しないフォークリフトのフォークを差し込むことによって、移動させる際に使用される。
【0021】
天板状部材3は載置台2と概ね平面視形状を同様となして板状に形成される。この天板状部材3を支持する支柱部材4は、載置台2の平面投影面積より小さい平面投影面積の製品Wが載置台2に載置された状態で、その製品Wよりも外側における載置台2の四方角部から立設される。
【0022】
この載置台2の四方角部には、支柱部材4の下端側を差し込み装着するための凹状(又は凸状)の台側装着口2dが形成される。一方、天板状部材3の四方角部には、支柱部材4の上端側を差し込み装着する凹状(又は凸状)の天板側装着口3aが形成される。そして、このように構成することにより、載置台2と天板状部材3との間の空間を、製品Wが載置収納される製品収納部5となしている。
【0023】
また、梱包時に、この製品収納部5内に位置する載置台2上の製品Wは、輸送する際の振動や、傾きなどによって自身を中心とする放射方向の何れかの方向である外側へ移動しようとするため、その製品Wの移動を規制する緩衝部材6を備えている。
【0024】
この緩衝部材6は製品Wの形態の一部である外側に向く製品側面Waが繋がる側縁角部Wbの近傍の当該製品側面Waを受けて押えるように、移動調整されるように設けられている。
【0025】
この緩衝部材6の具体例としては、側縁角部Wbの近傍の両側の製品側面Waに接触する2面の接触面6aを有し、該接触面6aをL型状となした押圧部6bを本体部材6cの先端側に形成している。このように製品側面Waの2面に接触する緩衝部材6であれば、対角位置の2本の支柱部材4に装着することもできる。
【0026】
また、緩衝部材6は支柱部材4に取付具7を介して固定される。取付具7は支柱部材4に装着する支柱接続部材8と、該支柱接続部材8と緩衝部材6との間に、着脱自在に設けられる柱状連結部材9から構成される。
【0027】
この取付具7は支柱部材4に着脱自在に装着される。かかる取付具7と支柱部材4の結合構造として、先ず、支柱部材4としては、図3に示すように、梱包装置1の軽量化のためにアルミ材若しくは樹脂材からなり、押し出し成形によって断面を一様となした中空構造部材(この中空構造の図示は省略)であり、その横断面(押し出し方向と直交)の形状としては概ねL型状に形成されている。その内角側4aを製品収納部5に向くようにして載置台2の四方角部の台側装着口2dと天板状部材3の四方角部の天板側装着口3aに差し込み装着されるものである。
【0028】
また、支柱部材4の内角側4aに取付具7を装着するために、かかる内角側4aの一片側4bの内側面4cに、その長さ方向にわたってスライド溝4dが形成されるとともに、そのスライド溝4dの長さ方向で所定間隔毎に複数形成される有底状の係止孔4d2を有している。また、その一片側4bの端縁には、内側面4cとは反対側の外側面4fに向かって突出する係合突条4gが形成される係合突部4hを有している。
【0029】
一方、取付具7の支柱接続部材8は、図4、図5に示すように、支柱部材4の内角側4aの二つの内側面4c(図3参照)に対向(接触することもある)するようにした、二つの側面8aを有する略平面視三角状で所定の厚みを持つ三角ブロック体8bからなり、該三角ブロック体8bにおいて、図3に示す支柱部材4のスライド溝4d内に入り込む嵌合突起8cが一方の側面8aから突設される。この嵌合突起8cの先端には、スライド溝4dの係止孔4d2に嵌り込む突起8c2が突設される。また、同じ側面8aから支柱部材4の係合突条4gに係合する係合部8dが突設される。この係合部8dは支柱部材4における係合突部4hの係合突条4gと係合するように断面鉤爪状に形成される鉤状突起8eを有している。
【0030】
そして、取付具7を支柱部材4に装着するには、図6に示すように、支柱部材4における係合突部4hの係合突条4gの先端に、支柱接続部材8における係合部8dの鉤状突起8eの内角凹面8fを当てるようにして係合させながら、支柱接続部材8の嵌合突起8cを、支柱部材4のスライド溝4d内に入り込むまで、支柱接続部材8を動かして支持部材4の内角側4aに押し込んで装着する。この装着時には、スライド溝4dの所定間隔で複数形成される係止孔4d2の何れか一つに、嵌合突起8cの先端に形成される突起8c2が嵌り込んで支柱接続部材8の上下方向での位置移動が規制される。
【0031】
この装着状態は、支柱接続部材8が樹脂(プラスチック)のように弾性変形可能な材質で形成されていることにより、支柱接続部材8における係合部8d(鉤状突起8e)と支柱部材4の係合突条4gの間で弾性力が作用して、かかる係合突条4gを挟むようにして装着固定される。また、嵌合突起8cの先端に形成される突起8c2は断面十字状に形成され、その外周径を係止孔4d2の内径よりも若干大径で形成されることにより、突起8c2と係止孔4d2とを嵌合状態にさせ、抜けることが容易に起こらないようにしている。
【0032】
つぎに、取付具7の柱状連結部材9は基本形態としては、図7に示すように、所定長さLで円筒状に形成される。この柱状連結部材9は緩衝部材6に設けられる緩衝部側装着部としての有底状となした挿通孔6dに、その一端側を挿着するとともに、支柱接続部材8に設けられる支柱接続部側装着部としての有底状となした差込孔8gに、その他端側を挿着している。
【0033】
このように、本例は柱状連結部材9の長さLによって、緩衝部材6と支柱接続部材8との間の長さ(間隔)を変えたものに取り替えることにより、緩衝部材6を移動調整することができることとなる。なお、この例の場合には、柱状連結部材9と挿通孔6dおよび差込孔8gとの挿着形態としては、図示しないめねじとおねじによるねじ結合とすることも可能である。
【0034】
また、緩衝部材6を移動調整するために、支柱接続部材8の大きさを変えたものも使用できる。具体的には、同じ長さの柱状連結部材9を使用した場合、例えば差込孔8gの深さHを変えたり、三角ブロック体8b自体の大きさ(例えば三角の三辺の長さ)を変えることにより、緩衝部材6を移動調整することもできる。
【0035】
図8は柱状連結部材9の他の実施の形態の例で、該柱状連結部材9は、その一端側を緩衝部材6に挿着し、他端側を支柱接続部材8に挿着する形態であり、当該柱状連結部材9を第一柱部材10と第二柱部材11の2部材となし、この柱部材を長さ軸方向でオーバーラップさせて接続するとともに、この接続状態で位置決め部材によって、この柱状連結部材9の長さを設定するものである。
【0036】
詳しくは、第一柱部材10、第二柱部材11は筒状に形成され、この何れか一方を外筒部材とし、他方を内筒部材となしている。その第一柱部材10、第二柱部材11には、それぞれ複数の位置穴10a、11aがその長さ軸方向に所定の間隔で形成されている。そして、第一柱部材10、第二柱部材11を二重筒状に組み立て、柱状連結部材9として必要な長さにし、そのときに合致する位置穴10a、11aに位置決め部材としての位置決めピン12を挿着している。
【0037】
この位置決めピン12は一端側を位置穴10a、11aの内径よりも大径に形成する大径部12aを有し、該大径部12aで抜け止めを図っている。また、位置決めピン12と第一柱部材10、第二柱部材11の何れか一方とを紐12bで結ぶことによって位置決めピン12の紛失防止を図ることもできる。
【0038】
図9は柱状連結部材9の他の実施の形態の例であり、該柱状連結部材9は、その一端側を緩衝部材6に挿着し、他端側を支柱接続部材8に挿着する形態であり、当該柱状連結部材9を第一柱部材10と第二柱部材11の2部材となし、この柱部材を長さ軸方向でオーバーラップさせて接続するように、第一柱部材10は筒状に形成されるとともに、第二柱部材11は中実軸状に形成される。、この第一柱部材10にはめねじ部13が形成されている。第二柱部材11にはおねじ部14が形成されている。この第一柱部材10のめねじ部13と第二柱部材11のおねじ部14を螺合させて第一柱部材10と第二柱部材11を接続し、これら柱部材の相対移動によって、この柱状連結部材9の長さを設定する。
【0039】
また、図10に示すように、柱状連結部材9の第一柱部材10又は第二柱部材11の一部又は全部には、少なくとも二面幅状の工具係合部15が形成される。本例ではめねじ部13を有する第一柱部材10に工具係合部15が設けられている。そして、この工具係合部15は六面幅状に形成されている。なお、工具係合部は、おねじ部14を有する第二柱部材11に設けることもできる。
【0040】
また、図11に示すように、柱状連結部材9を支柱接続部材8と緩衝部材6に挿着して接続する形態で、緩衝部材6には工具係合部15に係合するスパナなどの作業工具の通過を許容する工具通過部16が開口形成される。このような構成を採用することによって、製品Wを緩衝部材6で保持する梱包状態のままで、工具通過部16を介して柱状連結部材9の長さを調整できることとなる。この場合、作業工具によって工具係合部15を有する第一柱部材10を回すものであるため、他方のおねじ部14を有する第二柱部材11の支柱接続部材8の差込孔8gに挿着される状態としては、第二柱部材11自体を回らなくするために、第二柱部材11、差込孔8gを多角形状することが好ましい。
【0041】
また、図12に示すように、第一柱部材10と第二柱部材11とを接続した柱状連結部材9において、長さ方向の何れかの端部に、この柱状連結部材9を長さ軸回りに回転させるための嵌合凹部17を設けている。
【0042】
また、図13に示すように、第一柱部材10のおねじ部14にはナット部材18が螺合され、第一柱部材10と第二柱部材11とが接続され、所定長さに調整された後、ナット部材18で第二柱部材11の位置移動を規制することもできる。
【0043】
また、図14に示すように、支柱接続部材8には柱状連結部材9が着脱自在に挿着されるべき、複数の支柱接続部側装着部としての差込孔8gが設けられる。この差込孔8gは柱状連結部材9の長さ方向と交差する方向に配列させている。また、図15、図16に示すように、緩衝部材6には柱状連結部材9が着脱自在に装着されるべき、複数の緩衝部側装着部としての挿通孔6dが設けられる。この挿通孔6dは柱状連結部材9の長さ方向と交差する方向に配列させている。また、支柱接続部材8と緩衝部材6との間に設けられる柱状連結部材9を複数となしている。
【0044】
本発明の梱包装置1での製品Wの梱包は、載置台2上に載置する製品Wの大きさに対応して緩衝部材6の位置を、製品Wの移動を規制するよう設定できる。特に製品Wの横幅寸法、奥行寸法によって支柱接続部材8と緩衝部材6との間隔を調整する。
【0045】
この支柱接続部材8と緩衝部材6との間隔の調整としては、支柱接続部材8の大きさを変更したり、柱状連結部材9の長さLを変えることによって調整できる。この柱状連結部材9の長さLを変更するのに際して、図7に示すように、長さLの異なる柱状連結部材9を用意したり、また、図8から図13に示すように、柱状連結部材9が二つの部材、第一柱部材10、第二柱部材11からなる実施の形態であっては、事前に製品Wの寸法によって、その柱状連結部材9の長さLを決定して使用する。
【0046】
特に、輸送中における振動などで柱状連結部材9としてのねじ係合が緩み、緩衝部材6の製品Wに対するフィット状態が悪くなっても、作業工具によって梱包状態であっても、それを開梱せずに、工具通過部16を介して第一柱部材10、第二柱部材11の2部材からなる柱状連結部材9の長さを調整することができるため、緩衝部材6の製品Wに対するフィット状態を正常に戻し、製品Wの保護機能を低下することが防止できこととなる。
【0047】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0048】
1 梱包装置
2 載置台
3 天板状部材
4 支柱部材
5 製品収納部
6 緩衝部材
6d 挿通孔(緩衝部側装着部)
7 取付具
8 支柱接続部材
8g 差込孔(支柱接続部側装着部)
9 柱状連結部材
10 第一柱部材
11 第二柱部材
W 製品
Wa 製品側面
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば複写機、ファクシミリ、プリンタなどの製品を工場間或はユーザーの元へ輸送する際に、輸送中における衝撃、振動から製品の機能、品質を維持するために用いる梱包装置において、製品を目的地へ輸送した後に工場に戻し、再度梱包装置として再使用できる循環型の梱包装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの製品の輸送に使用され、輸送中などの製品の揺れや移動を防止するために、製品と梱包枠との間にスペーサやパッドを配置し、製品の機能、品質を維持するようにした梱包装置が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−84151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような梱包装置であっても、製品の形状寸法(高さ寸法、長さ寸法、幅寸法)の違いにより、スペーサやパッドなどの緩衝部材を共通化できないケースがあり、その都度緩衝部材を新規に作成する必要があった。これによって緩衝部材の種類が増えるため、管理の面からも使わない時の保管スペースを必要としていた。しかも、一つの緩衝部材が破損しても、その製品にあった緩衝部材の数に余裕がない場合は、イニシャルコストをかけて新たに、その緩衝部材を生産しなければならないなどの問題を有している。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みて、製品に応じて緩衝部材をフィットさせることができ、できる限り緩衝部材を共通化することにより、保管スペースの節約、新規作成によるイニシャルコストの抑制、緩衝部材の使用寿命まで最大限繰り返して使用し、資源を有効に活用できる梱包装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置は、製品を載置する載置台と、該載置台上に載置された製品の上に配置される天板状部材と、該天板状部材を支持するように前記載置台上の前記製品よりも外側の当該載置台から立設される支柱部材と、該支柱部材に設けられ、前記載置台と前記天板状部材との間の製品収納部で、前記外側へ移動しようとする前記製品を規制する緩衝部材と、を備え、該緩衝部材は、前記製品の形態の一部である前記外側に向く製品側面が繋がる側縁角部の近傍の当該製品側面を受けて押えるように、移動調整されることを特徴とする。
【0007】
上記構成とすることにより、緩衝部材は製品側面を受けて押えるように移動調整できるため、同じ大きさの載置台に載置される寸法の異なる製品をフィットさせた状態で保持できる。これによって緩衝部材の共通化を図ることができ、保管スペースの節約、新規作成によるイニシャルコストの抑制、緩衝部材の使用寿命まで最大限繰り返して使用し、資源を有効に活用できる梱包装置を提供できる。
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記緩衝部材は前記支柱部材に取付具を介して固定され、該取付具は前記支柱部材に装着する支柱接続部材と、該支柱接続部材と前記緩衝部材との間に、着脱自在に設けられる柱状連結部材からなり、該柱状連結部材は前記緩衝部材と前記支柱接続部材との間の長さを変えたものに取り替え、前記緩衝部材を移動調整することを特徴とすることにより、上記効果に加え、柱状連結部材は、長さの違う種類を用意するだけで、寸法の異なる製品にも対応できるため、取り扱いが簡易となる。
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記緩衝部材は前記支柱部材に取付具を介して固定され、該取付具は前記支柱部材に装着する支柱接続部材と、該支柱接続部材と前記緩衝部材との間に、着脱自在に設けられる柱状連結部材からなり、該柱状連結部材は、その一端側を前記緩衝部材に挿着し、他端側を前記支柱接続部材に挿着する形態であり、当該柱状連結部材を第一柱部材と第二柱部材の2部材となし、この柱部材をオーバーラップさせて接続するとともに、この接続状態で位置決め部材によって、この柱状連結部材の長さを設定することを特徴とすることにより、上記効果に加え、柱状連結部材自身が長さ調整機能を持っているため、一種類の柱状連結部材で異なる寸法の製品に対応できることとなる。
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記緩衝部材は前記支柱部材に取付具を介して固定され、該取付具は前記支柱部材に装着する支柱接続部材と、該支柱接続部材と前記緩衝部材との間に、着脱自在に設けられる柱状連結部材からなり、該柱状連結部材は、その一端側を前記緩衝部材に挿着し、他端側を前記支柱接続部材に挿着する形態であり、当該柱状連結部材を第一柱部材と第二柱部材の2部材となし、前記第一柱部材にはおねじ部が形成され、前記第二柱部材には前記第一柱部材のおねじ部と螺合するめねじ部が形成され、該めねじ部と前記おねじ部を螺合させて前記第一柱部材と前記第二柱部材を接続し、これら柱部材の相対移動によって、この柱状連結部材の長さを設定することを特徴とすることにより、上記効果に加え、柱状連結部材としてねじ構造を備えているため、その長さの調整も連続的となり、微細な移動調整ができるため、寸法の異なる製品への緩衝部材のフィット性を最適に調整できる利点を有している。
【0011】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記柱状連結部材の第一柱部材又は第二柱部材の一部又は全部には、少なくとも二面幅状の工具係合部が形成され、当該柱状連結部材を前記支柱接続部材と前記緩衝部材に挿着して接続する形態で、前記支柱接続部材又は前記緩衝部材には前記工具係合部に係合する作業工具の通過を許容する工具通過部が形成されることを特徴とすることにより、緩衝部材を製品にフィットさせた後でも、工具通過部に作業工具を入れ、該作業工具を工具係合部に係合させてから、さらに柱状連結部材の長さを変えて移動調整することができる。これによって輸送途中で製品に対する緩衝部材のフィット状態に緩みが発生しても、その緩みを簡易に修正することができ、製品保護などの包装品質を高めることができる。
【0012】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記第一柱部材と前記第二柱部材とを接続した前記柱状連結部材において、長さ方向の何れかの端部に、この柱状連結部材を長さ軸回りに回転させるための嵌合凹部を設けたことを特徴とすることにより、例えば、嵌合凹部に対応したヘッド形状を有する作業工具(スクリュウードライバー)で柱部材を回せるため、緩衝部材や支柱接続部材に挿着する前に、柱状連結部材の長さの調整を行うことができる。よって、製品の大きさに対応した緩衝部材の移動調整が容易かつ素早くでき、作業性が改善される。
【0013】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記第一柱部材のおねじ部にはナット部材が螺合され、前記第一柱部材と前記第二柱部材とが接続され、所定長さに調整された後、前記ナット部材で前記第二柱部材の位置移動を規制することを特徴とすることにより、輸送中での振動などで柱状連結部材としてのねじ係合が緩み、緩衝部材の製品に対するフィット状態が悪くなることによる製品の保護機能を低下することが防止でき、製品の保護性を維持できる梱包装置を提供できる。
【0014】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記支柱接続部材には前記柱状連結部材が着脱自在に挿着されるべき、複数の支柱接続部側装着部が設けられ、該支柱接続部側装着部は前記柱状連結部材の長さ方向と交差する水平方向に配列させることを特徴とすることにより、この水平方向に配列した支柱接続部側装着部によって柱状連結部材の挿着位置を変位させることができ、これに伴って緩衝部材による移動調整方向が広範囲となり、さまざまな寸法の製品に対して更に柔軟に対応できることとなる。
【0015】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記緩衝部材には前記柱状連結部材が着脱自在に装着されるべき、複数の緩衝部側装着部が設けられ、該緩衝部側装着部は前記柱状連結部材の長さ方向と交差する水平方向に配列させることを特徴とすることにより、この水平方向に配列した緩衝部側装着部によって柱状連結部材の挿着位置を変位させることができ、これに伴って緩衝部材による移動調整方向が広範囲となり、さまざまな寸法の製品に対して更に柔軟に対応できることとなる。
【0016】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記支柱接続部材と前記緩衝部材との間に設けられる前記柱状連結部材を複数となしたことを特徴とすることにより、複数の柱状連結部材で緩衝部材を支持しているため、製品が重量物で輸送中の振動などによる力に対しても抗力を備えさせることができる。しかも、軽量物の場合には、必要数に柱状連結部材を減らすだけで対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る梱包装置の概略斜視図。
【図2】天板状部材を省略した梱包装置の概略平面図。
【図3】緩衝部材を支柱部材に設けた状態の概略斜視図。
【図4】緩衝部材と取付具の概略斜視図。
【図5】緩衝部材と取付具との組合せ状態の平面図。
【図6】取付具の支柱接続部材を支柱部材に装着する過程の説明図。
【図7】長さを変えた柱状連結部材を使用した場合の取付具と緩衝部材の概略斜視図。
【図8】2部材からなる柱状連結部材の概略斜視図、概略断面図。
【図9】柱状連結部材の他の例の概略斜視図。
【図10】柱状連結部材の他の例の概略斜視図。
【図11】図10の柱状連結部材を支柱接続部材に挿着した状態の概略平面図。
【図12】図10の柱状連結部材の他の例の概略斜視図。
【図13】図10の柱状連結部材の他の例の概略斜視図。
【図14】支柱接続部材の他の例の概略斜視図。
【図15】緩衝部材の他の例の概略斜視図。
【図16】図15の緩衝部材と図14の支柱接続部材との組み付け状態の概略斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る梱包装置の一例を示す概略斜視図である。図2は天板状部材を省略した梱包装置の概略平面図である。図1、図2において、梱包装置1は、複写機、ファクシミリ、プリンタなどのように、所定の横幅寸法、奥行寸法、高さ寸法を持つ概ね箱型状の形態を呈する製品Wを梱包して輸送に供するものである。
【0019】
この梱包装置1は製品を載置する平面視方形状の載置台2を下部に配置させており、この載置台2上に載置された製品Wの上に配置される天板状部材3を備えている。この天板状部材3は支柱部材4で支持されている。
【0020】
載置台2は保管や輸送中において、製品Wの重量に関連する荷重や衝撃に耐えうる材質で形成され、製品Wが載置される表面2aと、床面(図示せず)などへの設置面2bを上下に備えるように所定の厚みで形成される。かかる上下方向である厚み方向の表面2aと設置面2bとの間には、フォーク孔2cが設けられている。このフォーク孔2cは、図示しないフォークリフトのフォークを差し込むことによって、移動させる際に使用される。
【0021】
天板状部材3は載置台2と概ね平面視形状を同様となして板状に形成される。この天板状部材3を支持する支柱部材4は、載置台2の平面投影面積より小さい平面投影面積の製品Wが載置台2に載置された状態で、その製品Wよりも外側における載置台2の四方角部から立設される。
【0022】
この載置台2の四方角部には、支柱部材4の下端側を差し込み装着するための凹状(又は凸状)の台側装着口2dが形成される。一方、天板状部材3の四方角部には、支柱部材4の上端側を差し込み装着する凹状(又は凸状)の天板側装着口3aが形成される。そして、このように構成することにより、載置台2と天板状部材3との間の空間を、製品Wが載置収納される製品収納部5となしている。
【0023】
また、梱包時に、この製品収納部5内に位置する載置台2上の製品Wは、輸送する際の振動や、傾きなどによって自身を中心とする放射方向の何れかの方向である外側へ移動しようとするため、その製品Wの移動を規制する緩衝部材6を備えている。
【0024】
この緩衝部材6は製品Wの形態の一部である外側に向く製品側面Waが繋がる側縁角部Wbの近傍の当該製品側面Waを受けて押えるように、移動調整されるように設けられている。
【0025】
この緩衝部材6の具体例としては、側縁角部Wbの近傍の両側の製品側面Waに接触する2面の接触面6aを有し、該接触面6aをL型状となした押圧部6bを本体部材6cの先端側に形成している。このように製品側面Waの2面に接触する緩衝部材6であれば、対角位置の2本の支柱部材4に装着することもできる。
【0026】
また、緩衝部材6は支柱部材4に取付具7を介して固定される。取付具7は支柱部材4に装着する支柱接続部材8と、該支柱接続部材8と緩衝部材6との間に、着脱自在に設けられる柱状連結部材9から構成される。
【0027】
この取付具7は支柱部材4に着脱自在に装着される。かかる取付具7と支柱部材4の結合構造として、先ず、支柱部材4としては、図3に示すように、梱包装置1の軽量化のためにアルミ材若しくは樹脂材からなり、押し出し成形によって断面を一様となした中空構造部材(この中空構造の図示は省略)であり、その横断面(押し出し方向と直交)の形状としては概ねL型状に形成されている。その内角側4aを製品収納部5に向くようにして載置台2の四方角部の台側装着口2dと天板状部材3の四方角部の天板側装着口3aに差し込み装着されるものである。
【0028】
また、支柱部材4の内角側4aに取付具7を装着するために、かかる内角側4aの一片側4bの内側面4cに、その長さ方向にわたってスライド溝4dが形成されるとともに、そのスライド溝4dの長さ方向で所定間隔毎に複数形成される有底状の係止孔4d2を有している。また、その一片側4bの端縁には、内側面4cとは反対側の外側面4fに向かって突出する係合突条4gが形成される係合突部4hを有している。
【0029】
一方、取付具7の支柱接続部材8は、図4、図5に示すように、支柱部材4の内角側4aの二つの内側面4c(図3参照)に対向(接触することもある)するようにした、二つの側面8aを有する略平面視三角状で所定の厚みを持つ三角ブロック体8bからなり、該三角ブロック体8bにおいて、図3に示す支柱部材4のスライド溝4d内に入り込む嵌合突起8cが一方の側面8aから突設される。この嵌合突起8cの先端には、スライド溝4dの係止孔4d2に嵌り込む突起8c2が突設される。また、同じ側面8aから支柱部材4の係合突条4gに係合する係合部8dが突設される。この係合部8dは支柱部材4における係合突部4hの係合突条4gと係合するように断面鉤爪状に形成される鉤状突起8eを有している。
【0030】
そして、取付具7を支柱部材4に装着するには、図6に示すように、支柱部材4における係合突部4hの係合突条4gの先端に、支柱接続部材8における係合部8dの鉤状突起8eの内角凹面8fを当てるようにして係合させながら、支柱接続部材8の嵌合突起8cを、支柱部材4のスライド溝4d内に入り込むまで、支柱接続部材8を動かして支持部材4の内角側4aに押し込んで装着する。この装着時には、スライド溝4dの所定間隔で複数形成される係止孔4d2の何れか一つに、嵌合突起8cの先端に形成される突起8c2が嵌り込んで支柱接続部材8の上下方向での位置移動が規制される。
【0031】
この装着状態は、支柱接続部材8が樹脂(プラスチック)のように弾性変形可能な材質で形成されていることにより、支柱接続部材8における係合部8d(鉤状突起8e)と支柱部材4の係合突条4gの間で弾性力が作用して、かかる係合突条4gを挟むようにして装着固定される。また、嵌合突起8cの先端に形成される突起8c2は断面十字状に形成され、その外周径を係止孔4d2の内径よりも若干大径で形成されることにより、突起8c2と係止孔4d2とを嵌合状態にさせ、抜けることが容易に起こらないようにしている。
【0032】
つぎに、取付具7の柱状連結部材9は基本形態としては、図7に示すように、所定長さLで円筒状に形成される。この柱状連結部材9は緩衝部材6に設けられる緩衝部側装着部としての有底状となした挿通孔6dに、その一端側を挿着するとともに、支柱接続部材8に設けられる支柱接続部側装着部としての有底状となした差込孔8gに、その他端側を挿着している。
【0033】
このように、本例は柱状連結部材9の長さLによって、緩衝部材6と支柱接続部材8との間の長さ(間隔)を変えたものに取り替えることにより、緩衝部材6を移動調整することができることとなる。なお、この例の場合には、柱状連結部材9と挿通孔6dおよび差込孔8gとの挿着形態としては、図示しないめねじとおねじによるねじ結合とすることも可能である。
【0034】
また、緩衝部材6を移動調整するために、支柱接続部材8の大きさを変えたものも使用できる。具体的には、同じ長さの柱状連結部材9を使用した場合、例えば差込孔8gの深さHを変えたり、三角ブロック体8b自体の大きさ(例えば三角の三辺の長さ)を変えることにより、緩衝部材6を移動調整することもできる。
【0035】
図8は柱状連結部材9の他の実施の形態の例で、該柱状連結部材9は、その一端側を緩衝部材6に挿着し、他端側を支柱接続部材8に挿着する形態であり、当該柱状連結部材9を第一柱部材10と第二柱部材11の2部材となし、この柱部材を長さ軸方向でオーバーラップさせて接続するとともに、この接続状態で位置決め部材によって、この柱状連結部材9の長さを設定するものである。
【0036】
詳しくは、第一柱部材10、第二柱部材11は筒状に形成され、この何れか一方を外筒部材とし、他方を内筒部材となしている。その第一柱部材10、第二柱部材11には、それぞれ複数の位置穴10a、11aがその長さ軸方向に所定の間隔で形成されている。そして、第一柱部材10、第二柱部材11を二重筒状に組み立て、柱状連結部材9として必要な長さにし、そのときに合致する位置穴10a、11aに位置決め部材としての位置決めピン12を挿着している。
【0037】
この位置決めピン12は一端側を位置穴10a、11aの内径よりも大径に形成する大径部12aを有し、該大径部12aで抜け止めを図っている。また、位置決めピン12と第一柱部材10、第二柱部材11の何れか一方とを紐12bで結ぶことによって位置決めピン12の紛失防止を図ることもできる。
【0038】
図9は柱状連結部材9の他の実施の形態の例であり、該柱状連結部材9は、その一端側を緩衝部材6に挿着し、他端側を支柱接続部材8に挿着する形態であり、当該柱状連結部材9を第一柱部材10と第二柱部材11の2部材となし、この柱部材を長さ軸方向でオーバーラップさせて接続するように、第一柱部材10は筒状に形成されるとともに、第二柱部材11は中実軸状に形成される。、この第一柱部材10にはめねじ部13が形成されている。第二柱部材11にはおねじ部14が形成されている。この第一柱部材10のめねじ部13と第二柱部材11のおねじ部14を螺合させて第一柱部材10と第二柱部材11を接続し、これら柱部材の相対移動によって、この柱状連結部材9の長さを設定する。
【0039】
また、図10に示すように、柱状連結部材9の第一柱部材10又は第二柱部材11の一部又は全部には、少なくとも二面幅状の工具係合部15が形成される。本例ではめねじ部13を有する第一柱部材10に工具係合部15が設けられている。そして、この工具係合部15は六面幅状に形成されている。なお、工具係合部は、おねじ部14を有する第二柱部材11に設けることもできる。
【0040】
また、図11に示すように、柱状連結部材9を支柱接続部材8と緩衝部材6に挿着して接続する形態で、緩衝部材6には工具係合部15に係合するスパナなどの作業工具の通過を許容する工具通過部16が開口形成される。このような構成を採用することによって、製品Wを緩衝部材6で保持する梱包状態のままで、工具通過部16を介して柱状連結部材9の長さを調整できることとなる。この場合、作業工具によって工具係合部15を有する第一柱部材10を回すものであるため、他方のおねじ部14を有する第二柱部材11の支柱接続部材8の差込孔8gに挿着される状態としては、第二柱部材11自体を回らなくするために、第二柱部材11、差込孔8gを多角形状することが好ましい。
【0041】
また、図12に示すように、第一柱部材10と第二柱部材11とを接続した柱状連結部材9において、長さ方向の何れかの端部に、この柱状連結部材9を長さ軸回りに回転させるための嵌合凹部17を設けている。
【0042】
また、図13に示すように、第一柱部材10のおねじ部14にはナット部材18が螺合され、第一柱部材10と第二柱部材11とが接続され、所定長さに調整された後、ナット部材18で第二柱部材11の位置移動を規制することもできる。
【0043】
また、図14に示すように、支柱接続部材8には柱状連結部材9が着脱自在に挿着されるべき、複数の支柱接続部側装着部としての差込孔8gが設けられる。この差込孔8gは柱状連結部材9の長さ方向と交差する方向に配列させている。また、図15、図16に示すように、緩衝部材6には柱状連結部材9が着脱自在に装着されるべき、複数の緩衝部側装着部としての挿通孔6dが設けられる。この挿通孔6dは柱状連結部材9の長さ方向と交差する方向に配列させている。また、支柱接続部材8と緩衝部材6との間に設けられる柱状連結部材9を複数となしている。
【0044】
本発明の梱包装置1での製品Wの梱包は、載置台2上に載置する製品Wの大きさに対応して緩衝部材6の位置を、製品Wの移動を規制するよう設定できる。特に製品Wの横幅寸法、奥行寸法によって支柱接続部材8と緩衝部材6との間隔を調整する。
【0045】
この支柱接続部材8と緩衝部材6との間隔の調整としては、支柱接続部材8の大きさを変更したり、柱状連結部材9の長さLを変えることによって調整できる。この柱状連結部材9の長さLを変更するのに際して、図7に示すように、長さLの異なる柱状連結部材9を用意したり、また、図8から図13に示すように、柱状連結部材9が二つの部材、第一柱部材10、第二柱部材11からなる実施の形態であっては、事前に製品Wの寸法によって、その柱状連結部材9の長さLを決定して使用する。
【0046】
特に、輸送中における振動などで柱状連結部材9としてのねじ係合が緩み、緩衝部材6の製品Wに対するフィット状態が悪くなっても、作業工具によって梱包状態であっても、それを開梱せずに、工具通過部16を介して第一柱部材10、第二柱部材11の2部材からなる柱状連結部材9の長さを調整することができるため、緩衝部材6の製品Wに対するフィット状態を正常に戻し、製品Wの保護機能を低下することが防止できこととなる。
【0047】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0048】
1 梱包装置
2 載置台
3 天板状部材
4 支柱部材
5 製品収納部
6 緩衝部材
6d 挿通孔(緩衝部側装着部)
7 取付具
8 支柱接続部材
8g 差込孔(支柱接続部側装着部)
9 柱状連結部材
10 第一柱部材
11 第二柱部材
W 製品
Wa 製品側面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品を載置する載置台と、
該載置台上に載置された製品の上に配置される天板状部材と、
該天板状部材を支持するように前記載置台上の前記製品よりも外側の当該載置台から立設される支柱部材と、
該支柱部材に設けられ、前記載置台と前記天板状部材との間の製品収納部で、前記外側へ移動しようとする前記製品を規制する緩衝部材と、を備え、
該緩衝部材は、前記製品の形態の一部である前記外側に向く製品側面が繋がる側縁角部の近傍の当該製品側面を受けて押えるように、移動調整されることを特徴とする梱包装置。
【請求項2】
前記緩衝部材は前記支柱部材に取付具を介して固定され、該取付具は前記支柱部材に装着する支柱接続部材と、該支柱接続部材と前記緩衝部材との間に、着脱自在に設けられる柱状連結部材からなり、該柱状連結部材は前記緩衝部材と前記支柱接続部材との間の長さを変えたものに取り替え、前記緩衝部材を移動調整することを特徴とする請求項1に記載の梱包装置。
【請求項3】
前記緩衝部材は前記支柱部材に取付具を介して固定され、該取付具は前記支柱部材に装着する支柱接続部材と、該支柱接続部材と前記緩衝部材との間に、着脱自在に設けられる柱状連結部材からなり、該柱状連結部材は、その一端側を前記緩衝部材に挿着し、他端側を前記支柱接続部材に挿着する形態であり、当該柱状連結部材を第一柱部材と第二柱部材の2部材となし、この柱部材をオーバーラップさせて接続するとともに、この接続状態で位置決め部材によって、この柱状連結部材の長さを設定することを特徴とする請求項1に記載の梱包装置。
【請求項4】
前記緩衝部材は前記支柱部材に取付具を介して固定され、該取付具は前記支柱部材に装着する支柱接続部材と、該支柱接続部材と前記緩衝部材との間に、着脱自在に設けられる柱状連結部材からなり、該柱状連結部材は、その一端側を前記緩衝部材に挿着し、他端側を前記支柱接続部材に挿着する形態であり、当該柱状連結部材を第一柱部材と第二柱部材の2部材となし、前記第一柱部材にはおねじ部が形成され、前記第二柱部材には前記第一柱部材のおねじ部と螺合するめねじ部が形成され、該めねじ部と前記おねじ部を螺合させて前記第一柱部材と前記第二柱部材を接続し、これら柱部材の相対移動によって、この柱状連結部材の長さを設定することを特徴とする請求項1に記載の梱包装置。
【請求項5】
前記柱状連結部材の第一柱部材又は第二柱部材の一部又は全部には、少なくとも二面幅状の工具係合部が形成され、当該柱状連結部材を前記支柱接続部材と前記緩衝部材に挿着して接続する形態で、前記支柱接続部材又は前記緩衝部材には前記工具係合部に係合する作業工具の通過を許容する工具通過部が形成されることを特徴とする請求項4に記載の梱包装置。
【請求項6】
前記第一柱部材と前記第二柱部材とを接続した前記柱状連結部材において、長さ方向の何れかの端部に、この柱状連結部材を長さ軸回りに回転させるための嵌合凹部を設けたことを特徴とする請求項4又は5に記載の梱包装置。
【請求項7】
前記第一柱部材のおねじ部にはナット部材が螺合され、前記第一柱部材と前記第二柱部材とが接続され、所定長さに調整された後、前記ナット部材で前記第二柱部材の位置移動を規制することを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項8】
前記支柱接続部材には前記柱状連結部材が着脱自在に挿着されるべき、複数の支柱接続部側装着部が設けられ、該支柱接続部側装着部は前記柱状連結部材の長さ方向と交差する水平方向に配列させることを特徴とする請求項2ないし7のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項9】
前記緩衝部材には前記柱状連結部材が着脱自在に装着されるべき、複数の緩衝部側装着部が設けられ、該緩衝部側装着部は前記柱状連結部材の長さ方向と交差する水平方向に配列させることを特徴とする請求項2ないし7のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項10】
前記支柱接続部材と前記緩衝部材との間に設けられる前記柱状連結部材を複数となしたことを特徴とする請求項2ないし9のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項1】
製品を載置する載置台と、
該載置台上に載置された製品の上に配置される天板状部材と、
該天板状部材を支持するように前記載置台上の前記製品よりも外側の当該載置台から立設される支柱部材と、
該支柱部材に設けられ、前記載置台と前記天板状部材との間の製品収納部で、前記外側へ移動しようとする前記製品を規制する緩衝部材と、を備え、
該緩衝部材は、前記製品の形態の一部である前記外側に向く製品側面が繋がる側縁角部の近傍の当該製品側面を受けて押えるように、移動調整されることを特徴とする梱包装置。
【請求項2】
前記緩衝部材は前記支柱部材に取付具を介して固定され、該取付具は前記支柱部材に装着する支柱接続部材と、該支柱接続部材と前記緩衝部材との間に、着脱自在に設けられる柱状連結部材からなり、該柱状連結部材は前記緩衝部材と前記支柱接続部材との間の長さを変えたものに取り替え、前記緩衝部材を移動調整することを特徴とする請求項1に記載の梱包装置。
【請求項3】
前記緩衝部材は前記支柱部材に取付具を介して固定され、該取付具は前記支柱部材に装着する支柱接続部材と、該支柱接続部材と前記緩衝部材との間に、着脱自在に設けられる柱状連結部材からなり、該柱状連結部材は、その一端側を前記緩衝部材に挿着し、他端側を前記支柱接続部材に挿着する形態であり、当該柱状連結部材を第一柱部材と第二柱部材の2部材となし、この柱部材をオーバーラップさせて接続するとともに、この接続状態で位置決め部材によって、この柱状連結部材の長さを設定することを特徴とする請求項1に記載の梱包装置。
【請求項4】
前記緩衝部材は前記支柱部材に取付具を介して固定され、該取付具は前記支柱部材に装着する支柱接続部材と、該支柱接続部材と前記緩衝部材との間に、着脱自在に設けられる柱状連結部材からなり、該柱状連結部材は、その一端側を前記緩衝部材に挿着し、他端側を前記支柱接続部材に挿着する形態であり、当該柱状連結部材を第一柱部材と第二柱部材の2部材となし、前記第一柱部材にはおねじ部が形成され、前記第二柱部材には前記第一柱部材のおねじ部と螺合するめねじ部が形成され、該めねじ部と前記おねじ部を螺合させて前記第一柱部材と前記第二柱部材を接続し、これら柱部材の相対移動によって、この柱状連結部材の長さを設定することを特徴とする請求項1に記載の梱包装置。
【請求項5】
前記柱状連結部材の第一柱部材又は第二柱部材の一部又は全部には、少なくとも二面幅状の工具係合部が形成され、当該柱状連結部材を前記支柱接続部材と前記緩衝部材に挿着して接続する形態で、前記支柱接続部材又は前記緩衝部材には前記工具係合部に係合する作業工具の通過を許容する工具通過部が形成されることを特徴とする請求項4に記載の梱包装置。
【請求項6】
前記第一柱部材と前記第二柱部材とを接続した前記柱状連結部材において、長さ方向の何れかの端部に、この柱状連結部材を長さ軸回りに回転させるための嵌合凹部を設けたことを特徴とする請求項4又は5に記載の梱包装置。
【請求項7】
前記第一柱部材のおねじ部にはナット部材が螺合され、前記第一柱部材と前記第二柱部材とが接続され、所定長さに調整された後、前記ナット部材で前記第二柱部材の位置移動を規制することを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項8】
前記支柱接続部材には前記柱状連結部材が着脱自在に挿着されるべき、複数の支柱接続部側装着部が設けられ、該支柱接続部側装着部は前記柱状連結部材の長さ方向と交差する水平方向に配列させることを特徴とする請求項2ないし7のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項9】
前記緩衝部材には前記柱状連結部材が着脱自在に装着されるべき、複数の緩衝部側装着部が設けられ、該緩衝部側装着部は前記柱状連結部材の長さ方向と交差する水平方向に配列させることを特徴とする請求項2ないし7のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項10】
前記支柱接続部材と前記緩衝部材との間に設けられる前記柱状連結部材を複数となしたことを特徴とする請求項2ないし9のいずれか1項に記載の梱包装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
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【図16】
【公開番号】特開2011−51623(P2011−51623A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−201846(P2009−201846)
【出願日】平成21年9月1日(2009.9.1)
【出願人】(000006932)リコーエレメックス株式会社 (708)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月1日(2009.9.1)
【出願人】(000006932)リコーエレメックス株式会社 (708)
【Fターム(参考)】
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