説明

棒状化粧材繰出容器

【課題】棒状化粧材の保持部に過度な負担をかけずに、棒状化粧材繰出容器の外径を小さく抑える。
【解決手段】先端に先端開口孔11が形成される先筒10と、先筒10に相対回転可能に組み付けられる基筒20と、棒状化粧材2を保持する化粧材保持部31と化粧材保持部31から延設される棒軸部34とを有し、先筒10と基筒20との相対回転によって棒状化粧材2を先端開口孔11から進退させる芯チャック部材30とを備える棒状化粧材繰出容器1であって、先筒10は、その内周に形成され芯チャック部材30と係合して芯チャック部材30を軸方向に案内する案内溝13と、案内溝13の間に形成される壁条部14とを有し、芯チャック部材30は、棒軸部34の外周に形成され壁条部14が係合する溝部38と、溝部38の端部に形成され壁条部14の端部と当接して繰出上昇限を規定する当接部37とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、棒状化粧材の繰出機構に関する発明で、棒状化粧材繰出容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、アイブロウ,リップライナー,アイライナー等の細径の棒状化粧材を繰出可能な棒状化粧材繰出容器が用いられている。
【0003】
特許文献1には、棒状化粧材が進退する透孔に沿った複数の摺動溝が形成される芯筒と、棒状化粧材を保持しながら摺動溝を摺動する爪片が形成される杆体とを備える化粧料容器が開示されている。この化粧料容器では、爪片が摺動溝の先端に当接した状態が、杆体の繰出上昇限である。このように、棒状化粧材を保持する爪片の当接によって繰出上昇限を規定した場合、更なる回動負荷をかけた場合に爪片に過度な負担がかかるおそれがある。
【0004】
これに対して特許文献2には、先筒と基筒との相対回転によって芯チャック部材が進退し、芯チャック部材の先端に保持された棒状化粧材が繰り出される棒状化粧材繰出容器が開示されている。この棒状化粧材繰出容器では、芯チャック部材に形成される大径の円筒体が先筒に当接して繰出上昇限が規定されている。
【0005】
また、特許文献3には、芯チャック部材の外周に別部材であるストッパ部材が取り付けられる棒状化粧材繰出容器が開示されている。この棒状化粧材繰出容器では、ストッパ部材と先筒との当接によって繰り出し上昇限が規定されている。
【0006】
このように、特許文献2,3に記載の棒状化粧材繰出容器では、繰出上昇限にて棒状化粧材を更に繰り出そうとしても、棒状化粧材を保持する爪片に過度な負担がかかることが防止されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実開昭60−33919号公報
【特許文献2】特開2004−229705号公報
【特許文献3】特開2000−106946号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献2に記載の棒状化粧材繰出容器では、芯チャック部材に大径の円筒体が形成されることによって、この円筒体を収容可能な大径の基筒を用いる必要がある。同様に、特許文献3に記載の棒状化粧材繰出容器では、芯チャック部材の外周に突出するストッパ部材が取り付けられるため、このストッパ部材を収容可能な大径の基筒を用いる必要がある。よって、これらの棒状化粧材繰出容器の外径を小さくすることは困難である。
【0009】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、棒状化粧材の保持部に過度な負担をかけずに、棒状化粧材繰出容器の外径を小さく抑えることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、先端に先端開口孔が形成される先筒と、前記先筒に相対回転可能に組み付けられる基筒と、棒状化粧材を保持する化粧材保持部と当該化粧材保持部から延設される棒軸部とを有し、前記先筒と前記基筒との相対回転によって前記棒状化粧材を前記先端開口孔から進退させる芯チャック部材と、を備える棒状化粧材繰出容器であって、前記先筒は、その内周に形成され、前記芯チャック部材と係合して当該芯チャック部材を軸方向に案内する案内溝と、前記案内溝の間に形成される壁条部と、を有し、前記芯チャック部材は、前記棒軸部の外周に形成され、前記壁条部が係合する溝部と、前記溝部の端部に形成され、前記壁条部の端部と当接して繰出上昇限を規定する当接部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明では、先筒の内周に形成される壁条部と、芯チャック部材の外周に形成される溝部の端部に形成される当接部とが当接したときに、芯チャック部材の繰出上昇限が規定される。よって、繰出上昇限にて芯チャック部材を更に繰り出そうとしても、棒状化粧材を保持する化粧材保持部に負担がかかることはない。また、芯チャック部材の繰出上昇限を規定する当接部は、芯チャック部材の棒軸部に形成される溝部の端部に形成される。よって、当接部は、棒軸部から外周に向けて突出しない。
【0012】
したがって、棒状化粧材の保持部に過度な負担をかけずに、棒状化粧材繰出容器の外径を小さく抑えることができる。また、芯チャック部材の繰出上昇限を規定するためのストッパー部材を別途設ける必要もない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】(A)は、本発明の第一の実施の形態に係る棒状化粧材繰出容器において芯チャック部材が繰出下降限に位置する状態を示す正面の断面図であり、(B)は、図1(A)におけるA−A断面図である。
【図2】(A)は、図1(A)において芯チャック部材が繰出上昇限に位置する状態を示す側面の断面図であり、(B)は、図2(A)におけるP部の拡大図である。
【図3】(A)は、先筒の斜視図であり、(B)は、図3(A)におけるQ部の拡大図である。
【図4】(A)は、先筒の正面の断面図であり、(B)は、図4(A)におけるB−B断面図であり、(C)は、図4(A)における底面図である。
【図5】(A)は、基筒本体部の正面の断面図であり、(B)は、図5(A)における平面図である。
【図6】(A)は、メネジ筒の正面図であり、(B)は、図6(A)における平面図であり、(C)は、図6(B)におけるB−B断面図である。
【図7】(A)は、芯チャック部材の斜視図であり、(B)は、図7(A)におけるR部の拡大図である。
【図8】(A)は、芯チャック部材の正面図であり、(B)は、図8(A)におけるC−C断面図であり、(C)は、図8(A)におけるD−D断面図であり、(D)は、図8(A)におけるE−E断面図であり、(E)は、図8(A)におけるF−F断面図であり、(F)は、図8(A)における側面図である。
【図9】(A)は、本発明の第一の実施の形態の変形例に係る先筒の斜視図であり、(B)は、図9(A)におけるS部の拡大図である。
【図10】(A)は、本発明の第一の実施の形態の変形例に係る先筒の正面の断面図であり、(B)は、図10(A)における底面図である。
【図11】本発明の第二の実施の形態に係る棒状化粧材繰出容器において芯チャック部材が繰出下降限に位置する状態を示す正面の断面図である。
【図12】基筒の正面の断面図である。
【図13】(A)は、本発明の第三の実施の形態に係る棒状化粧材繰出容器において芯チャック部材が繰出下降限に位置する状態を示す正面の断面図であり、(B)は、図13(A)における平面図である。
【図14】(A)は、図13(A)において芯チャック部材が繰出上昇限に位置する状態を示す側面の断面図であり、(B)は、図14(A)におけるG−G断面図であり、(C)は、図14(A)におけるT部の拡大図である。
【図15】(A)は、先筒の斜視図であり、(B)は、図15(A)におけるU部の拡大図である。
【図16】(A)は、先筒の正面の断面図であり、(B)は、図16(A)におけるH−H断面図であり、(C)は、図16(A)における底面図である。
【図17】(A)は、芯チャック部材の斜視図であり、(B)は、図17(A)におけるV部の拡大図である。
【図18】(A)は、芯チャック部材の正面図であり、(B)は、図18(A)におけるI−I断面図であり、(C)は、図18(A)におけるJ−J断面図であり、(D)は、図18(A)におけるK−K断面図であり、(E)は、図18(A)における側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0015】
(第一の実施の形態)
以下、図1から図8を参照して、本発明の第一の実施の形態に係る棒状化粧材繰出容器1について説明する。
【0016】
図1及び図2に示すように、棒状化粧材繰出容器1は、先端に先端開口孔11が形成される先筒10と、先筒10に相対回転可能に組み付けられる基筒20と、先筒10と基筒20との相対回転によって棒状化粧材2を先端開口孔11から進退させる芯チャック部材30とを備える。
【0017】
棒状化粧材繰出容器1では、使用者が先筒10と基筒20とを順方向に相対回転させたときに、芯チャック部材30の軸方向への移動によって先筒10の先端開口孔11から棒状化粧材2が繰り出される。一方、使用者が先筒10と基筒20とを逆方向に相対回転させたときに、芯チャック部材30の軸方向の移動によって棒状化粧材2が繰り戻される。
【0018】
図3に示すように、先筒10は、軸方向にテーパー状に形成される摘部15と、基筒20内に挿入される嵌入部16とを有する円筒状の部材である。
【0019】
摘部15は、使用者が棒状化粧材2を繰り出し又は繰り戻しする際に、指で摘んで使用する部分である。摘部15は、先端の先端開口孔11に向かって徐々に外径が小さくなるテーパ状に形成される。
【0020】
嵌入部16は、先筒10と基筒20とが組み立てられた際に基筒20内に嵌入され、下端面17がメネジ筒40の上端部と当接する。嵌入部16には、基筒20と係合して軸方向の相対位置を規定する嵌合凸部18が形成される。
【0021】
図4に示すように、先筒10は、先端開口孔11から軸方向に貫通する貫通孔12と、貫通孔12に沿って内壁面に形成される四本の案内溝13と、隣接する一対の案内溝13の間に形成される壁条部14とを有する。
【0022】
貫通孔12は、先端開口孔11と同径に形成されて、先筒10を軸方向に貫通する。貫通孔12の先端部には、先端開口孔11が形成される。この先端開口孔11は、棒状化粧材2が最小の隙間で摺動可能な寸法に形成される。
【0023】
案内溝13は、先筒10の軸方向に延設される直線状の溝である。案内溝13は、芯チャック部材30と係合して芯チャック部材30を軸方向に案内する。
【0024】
案内溝13は、90度間隔で四箇所に設けられる。四本の案内溝13は、図4(B)に示すように、十字状の断面形状となるように形成される。案内溝13の内周面は、先筒10の中心軸を中心とした半径の円弧状に形成される。
【0025】
壁条部14は、隣接する一対の案内溝13の間に、案内溝13に対して内周に突起して形成される。壁条部14は、案内溝13を構成する壁としての条部である。壁条部14は、四本の案内溝13によって、90度間隔で四箇所に形成される。壁条部14の下端部14eは、軸方向と直角に、即ち、芯チャック部材30の移動方向に対して垂直に形成される。
【0026】
図5に示すように、基筒20は、貫通孔が中心に形成される環状の底部23を有する有底円筒状に形成される基筒本体部21と、基筒本体部21の内周に取り付けられるメネジ筒40とを備える。
【0027】
図5に示すように、基筒本体部21は、その先端開口孔21aの付近に形成され先筒10の嵌合凸部18が内周を摺動可能に嵌合する嵌合凹部22を備える。
【0028】
基筒本体部21の内周には、先端に先端開口孔21aが形成される大径部21bと、大径部21bと比較して小径に形成され底部23を底面とする小径部21cとが形成される。基筒本体部21は、大径部21bの底部に形成される段部25と、段部25を下端として大径部21bに形成されるローレット24とを有する。
【0029】
段部25は、大径部21bと小径部21cとの境界に形成され、大径部21bから小径部21cに向けて内径が縮小される環状の平面である。段部25には、メネジ筒40が取り付けられた際に、後述する底面42が当接する。
【0030】
ローレット24は、大径部21bの内周面に軸方向に形成される。ローレット24には、メネジ筒40が取り付けられた際に、後述する縦リブ41が係合する。
【0031】
図6に示すように、メネジ筒40は、外周に形成される複数の縦リブ41と、内周に形成される雌ねじ部43とを備え、円筒形状に形成される。メネジ筒40は、基筒本体部21の内周に組み付けられ、その底面42が段部25に当接することによって軸方向の位置が規定され、縦リブ41がローレット24に係合することによって回転方向の位置が規定される。
【0032】
縦リブ41は、90度間隔で四箇所に形成される。縦リブ41は、基筒本体部21のローレット24に対応する形状に形成される。
【0033】
雌ねじ部43は、メネジ筒40の内周に連続する螺旋状に形成される。雌ねじ部43は、メネジ筒40の内周に螺旋状に突出する半円状断面の突起43aが形成されることによって、その突起43aの間に形成される。
【0034】
メネジ筒40は、図2(B)に示すように、棒状化粧材繰出容器1が組み立てられた際には、その上端部に先筒10の下端面17が当接する。これにより、メネジ筒40は、先筒10と基筒本体部21との間に挟持されて、その軸方向の位置が規定される。
【0035】
図7に示すように、芯チャック部材30は、棒状化粧材2を保持する化粧材保持部31と、化粧材保持部31から延設される棒軸部34とを有する。
【0036】
化粧材保持部31は、棒状化粧材2を挟み込んで保持する複数の爪片31aを有する。化粧材保持部31として、爪片31aに代えて有底円筒状に形成されるカップ状容器を用いてもよい。
【0037】
爪片31aは、90度間隔で四箇所に形成される。爪片31aは、その外周部の一部が先筒10の案内溝13と当接し、案内溝13の内周を摺動する。
【0038】
爪片31aは、芯チャック部材30が繰出上昇限に位置したときに、その先端が先筒10における案内溝13の先端部と当接しないように形成される。よって、繰出上昇限にて芯チャック部材30を更に繰り出そうとしても、爪片31aに過度な負担がかかることはない。
【0039】
また、爪片31aの幅は、案内溝13の幅と比較して小幅に形成される。よって、爪片31aが案内溝13の周方向に係合して相対回転を規制することはなく、爪片31aに過度な負荷がかかることはない。
【0040】
棒軸部34は、その外周に形成されて壁条部14が係合する溝部38と、溝部38の端部に形成されて壁条部14の下端部14eと当接して繰出上昇限を規定する当接部37と、溝部38の間に形成されて各々の爪片31aから延設される凸条部33と、化粧材保持部31と反対側の端部に形成される円筒部36とを有する。
【0041】
溝部38は、棒軸部34の軸方向に形成される有底の溝である。溝部38は、先筒10の壁条部14に対応する形状に形成される。溝部38は、90度間隔で四箇所に形成される。
【0042】
当接部37は、溝部38の底部に形成される。当接部37は、溝部38が円筒部36の端部まで形成されるため、溝部38に臨む円筒部36の端部である。当接部37は、各々の溝部38に形成される。
【0043】
当接部37は、先筒10における壁条部14の下端部14eと当接することで、芯チャック部材30の繰出上昇限を規定する。当接部37は、一箇所でも当接していれば繰出上昇限を規定することが可能であるが、本実施例では、四箇所で当接して繰出上昇限を規定している。そのため、当接時に作用する力が四箇所に分散され、より安全な設計となっている。
【0044】
なお、当接部37を全ての溝部38に設けるのではなく、一部の溝部38のみに設けてもよい。例えば、対向する一対の溝部38のみに当接部37を設け、残りの一対の溝部38は円筒部36に連続して形成されるようにしてもよい。
【0045】
図8に示すように、凸条部33は、爪片31aから延設される第一凸条部33aと、第一凸条部33aから更に延設される第二凸条部33bとを有する。
【0046】
第一凸条部33aは、爪片31aの外周部と略同径に形成される。即ち、第一凸条部33aは、先筒10の案内溝13の内径と略同一の外径に形成される。これにより、芯チャック部材30と先筒10との同軸性が保たれるとともに、芯チャック部材30が先筒10に対してがたつくことが防止される。第一凸条部33aは、芯チャック部材30の繰出上昇限から繰出下降限までの全ストロークにおいて、常に案内溝13に係合する。
【0047】
第二凸条部33bは、第一凸条部33aと比較して小径に形成される。第二凸条部33bの上端の一部は、芯チャック部材30の繰出上昇限から繰出下降限までの全ストロークにおいて、常に案内溝13に係合する。
【0048】
第二凸条部33bは、その外周の軸方向に間歇的に突設されて、メネジ筒40の雌ねじ部43と螺合する雄ねじ部35を有する。
【0049】
雄ねじ部35は、その外径が第一凸条部33aの外径以下となるように、第二凸条部33bの外周に突起して形成される。雄ねじ部35は、望ましくは、その外径が第一凸条部33aの外径と略同一となるように形成される。
【0050】
雄ねじ部35は、対向する一対の第二凸条部33bに180度間隔で形成される。雄ねじ部35は、メネジ筒40の雌ねじ部43と螺合し、芯チャック部材30が繰り出されると、先筒10の案内溝13に進入して案内溝13内を摺動する。
【0051】
円筒部36は、第二凸条部33bと同径に形成される。円筒部36は、その外周面が第二凸条部33bの外周面から連続するように、第二凸条部33bと一体に形成される。
【0052】
このように、棒軸部34は、凸条部33と円筒部36とが連続して一体に形成されてなるものである。よって、当接部37は、一体の円筒状に形成される棒軸部34に、爪片31aの基端部から延設される有底の溝部38が形成されることによって設けられる。
【0053】
以上のように、芯チャック部材30において、第二凸条部33bと円筒部36とは同一の外径に形成され、爪片31aの外周部と第一凸条部33aとは略同一の外径に形成される。第二凸条部33bは第一凸条部33aと比較して小径に形成されるため、芯チャック部材30において、爪片31aの外周部と爪片31aの基端部から延設される第一凸条部33aとが最も大径に形成されることとなる。この爪片31aは、棒状化粧材2に対応する形状に形成されるため、棒状化粧材2に対して極端に大径に形成されることはない。
【0054】
また、芯チャック部材30の繰出上昇限を規定する当接部37は、第二凸条部33bに凹状に形成される。よって、芯チャック部材30に繰出上昇限を規定するための大径部を形成する必要がないため、棒状化粧材繰出容器1の外径は、棒状化粧材2の外径に依存して決まることとなる。したがって、棒状化粧材繰出容器1の外径を小さく抑えることができる。
【0055】
円筒部36は、その外周に雄ねじ部35から連続して形成される雄ねじ小突起35bを有する。
【0056】
雄ねじ小突起35bは、雄ねじ部35と比較して外径が小さく形成される。そのため、芯チャック部材30が繰出上昇限に位置する状態にて、更に繰り出そうとする力がかかった場合には、雌ねじ部43との間で螺合解除と螺合復帰とを繰り返す。これにより、無理な力がかかることによる部材の破損を防止している。
【0057】
以下、棒状化粧材繰出容器1の組み立て手順について説明する。
【0058】
まず、芯チャック部材30とメネジ筒40とを組み立てる。芯チャック部材30の後端部30dをメネジ筒40に挿入する。メネジ筒40の雌ねじ部43を、雄ねじ小突起35bと螺合させ、続いて雄ねじ部35と螺合させる。メネジ筒40を、雄ねじ部35の最上部まで移動させると、芯チャック部材30とメネジ筒40との組み立てが完了する。
【0059】
次に、基筒本体部21を取り付ける。芯チャック部材30の後端部30dを基筒本体部21の先端開口孔21aから挿入する。メネジ筒40の底面42を段部25に当接させるとともに、縦リブ41とローレット24とを係合させる。これにより、芯チャック部材30と基筒20とが組み立てられる。
【0060】
次に、先筒10を取り付ける。芯チャック部材30の爪片31aを、先筒10の案内溝13に挿通しながら押し込み、先筒10の嵌入部16に形成される嵌合凸部18と、基筒20に形成される嵌合凹部22とを嵌合させる。これにより、芯チャック部材30と基筒20と先筒10とが組み立てられ、棒状化粧材繰出容器1が完成する。
【0061】
このように組み立てられた棒状化粧材繰出容器1では、図1(A)に示すように、芯チャック部材30が繰出下降限に位置する。このとき、芯チャック部材30の繰出下降限は、芯チャック部材30の後端部30dと基筒20の底部23との当接によって規定されている。
【0062】
以下、主に図1及び図2を参照して、棒状化粧材繰出容器1の作用について説明する。
【0063】
初期状態では、図1(A)に示すように、芯チャック部材30が繰出下降限に位置し、先筒10内に棒状化粧材2が収容されている。この状態から、使用者が先筒10と基筒20とを順方向に相対回転させると、芯チャック部材30の雄ねじ部35とメネジ筒40の雌ねじ部43との螺合によって、芯チャック部材30が繰り出される。
【0064】
このとき、芯チャック部材30の凸条部33は、先筒10の案内溝13に係合しており、先筒10の壁条部14は、芯チャック部材30の溝部38に係合している。よって、芯チャック部材30は、先筒10に対して相対回転せずに軸方向に移動して上昇する。これにより、棒状化粧材2は、先筒10の先端開口孔11から繰り出されて、使用者が化粧可能な状態となる。
【0065】
このまま先筒10と基筒20とを順方向に相対回転させて、図2(A)に示す繰出上昇限まで芯チャック部材30を移動させると、芯チャック部材30と係合している壁条部14の下端部14eが、溝部38の底部に形成される当接部37と当接することとなる。これにより、芯チャック部材30の繰出上昇限が規定される。
【0066】
ここで、当接部37は、芯チャック部材30における棒軸部34に凹状に形成される溝部38の底部に形成されるものである。よって、当接部37は、棒軸部34から外周に向けて突出しない。したがって、棒状化粧材繰出容器1の外径を小さく抑えることができる。
【0067】
また、芯チャック部材30を規定するために別部材のストッパー部材を設ける必要がないため、組み立てが容易となり、組み立てのコストを削減できる。
【0068】
なお、芯チャック部材30が繰出上昇限に位置したときに、爪片31aの先端は、先筒10における案内溝13の先端部と当接しない。よって、繰出上昇限にて芯チャック部材30を更に繰り出そうとしても、棒状化粧材2を保持する爪片31aに負担がかかることはない。
【0069】
以上の第一の実施の形態によれば、以下に示す効果を奏する。
【0070】
芯チャック部材30の繰出上昇限は、先筒10の内周に形成される壁条部14の下端部14eと、芯チャック部材30の外周に形成される溝部38の底部に形成される当接部37との当接によって規定される。よって、繰出上昇限にて芯チャック部材30を更に繰り出そうとしても、棒状化粧材2を保持する爪片31aに負担がかかることはない。また、芯チャック部材30の繰出上昇限を規定する当接部37は、芯チャック部材30の棒軸部34に形成される溝部38の端部に形成される。よって、当接部37は、棒軸部34から外周に向けて突出しない。
【0071】
したがって、棒状化粧材2を保持する爪片31aに過度な負担をかけずに、棒状化粧材繰出容器1の外径を小さく抑えることができる。
【0072】
なお、図9及び図10に示す変形例のように、先筒10の壁条部14を、組付時に爪片31aを挿入しやすいように先端が尖った楔状に形成してもよい。これにより、先筒10と芯チャック部材30とが組み立てやすくなる。
【0073】
(第二の実施の形態)
以下、図11及び図12を参照して、本発明の第二の実施の形態に係る棒状化粧材繰出容器201について説明する。なお、以下に示す各実施の形態では、前述した実施の形態と同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
【0074】
第二の実施の形態に係る棒状化粧材繰出容器201は、芯チャック部材30の繰出下降限を規定する構成が、第一の実施の形態と相違する。棒状化粧材繰出容器201では、第一の実施の形態と同じ構成の先筒10と芯チャック部材30とが用いられる。
【0075】
図11に示すように、棒状化粧材繰出容器201は、先端に先端開口孔11が形成される先筒10と、先筒10に相対回転可能に組み付けられる基筒220と、先筒10と基筒120との相対回転によって棒状化粧材2を先端開口孔11から進退させる芯チャック部材30とを備える。
【0076】
図12に示すように、基筒220は、上端部に先端開口孔221が形成され、下端部に後端開口孔228が形成される円筒状に形成される。基筒220の後端開口孔228は、図15に示す尾栓50が取り付けられることによって閉塞される。
【0077】
基筒220は、その先端開口孔221付近に形成され先筒10の嵌合凸部18が内周を摺動可能に嵌合する嵌合凹部222と、その内周に連続する螺旋状に形成される雌ねじ部226とを有する。
【0078】
基筒220の内周には、先端に先端開口孔221が形成される大径部220bと、大径部220bから連続して形成され内周に雌ねじ部226を有する貫通孔224と、貫通孔224から連続して形成され大径部220bと比較して小径に形成される小径部220cとが形成される。基筒220は、大径部221bの底部に形成される段部225を有する。
【0079】
段部225は、大径部220bと雌ねじ部226との境界に形成され、大径部220bから雌ねじ部226に向けて内径が縮小される環状の平面である。段部225は、先筒10と基筒220とが組み立てられた際には、先筒10の下端面17と当接する。
【0080】
また、段部225には、芯チャック部材30が繰出下降限に位置する状態にて、芯チャック部材30における第一凸条部33aの下端面33cが当接する。これにより、芯チャック部材30の繰出下降限を規定している。
【0081】
雌ねじ部226は、大径部220bと小径部220cとの間の貫通孔224に、連続する螺旋状に形成される。雌ねじ部226は、貫通孔224の全長に渡って形成される。雌ねじ部226は、小径部220cの内周に螺旋状に突出する半円状断面の突起226aが形成されることによって、その突起226aの間に形成される。
【0082】
以上の第二の実施の形態では、第一の実施の形態と同様に、芯チャック部材30の繰出上昇限は、先筒10の内周に形成される壁条部14と、芯チャック部材30の外周に形成される溝部38の底部に形成される当接部37との当接によって規定される。したがって、棒状化粧材2を保持する爪片31aに過度な負担をかけずに、棒状化粧材繰出容器201の外径を小さく抑えることができる。
【0083】
なお、第一の実施の形態と第二の実施の形態とでは、90度間隔で四本設けられる爪片31aによって棒状化粧材2を保持しているが、これに限らず、例えば、120度間隔で三本設けられる爪片31aによって棒状化粧材2を保持してもよい。この場合、芯チャック部材30の凸条部33と先筒10の案内溝13とが各々三本ずつ形成されるだけであり、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
【0084】
(第三の実施の形態)
以下、図13から図18を参照して、本発明の第三の実施の形態に係る棒状化粧材繰出容器301について説明する。
【0085】
第三の実施の形態に係る棒状化粧材繰出容器301は、断面が楕円状である棒状化粧材3が用いられる点で、これまでの実施の形態と相違する。棒状化粧材繰出容器301では、第一の実施の形態と同じ構成の基筒20が用いられる。
【0086】
図13及び図14に示すように、棒状化粧材繰出容器301は、先端に楕円形の先端開口孔311が形成される先筒310と、先筒310に相対回転可能に組み付けられる基筒20と、先筒310と基筒20との相対回転によって棒状化粧材3を先端開口孔311から進退させる芯チャック部材330とを備える。
【0087】
図15に示すように、先筒310は、軸方向にテーパー状に形成される摘部15と、基筒20内に挿入される嵌入部16とを有する円筒状の部材である。
【0088】
図16に示すように、先筒310は、先端開口孔311から軸方向に貫通する貫通孔312と、貫通孔312に沿って内壁面に形成される一対の案内溝313と、隣接する一対の案内溝313の間に形成される壁条部314とを有する。
【0089】
貫通孔312は、先端開口孔311と同じ形状に形成されて、先筒310を軸方向に貫通する。貫通孔312の先端部には、先端開口孔311が形成される。この先端開口孔311は、棒状化粧材3が最小の隙間で摺動可能な寸法に形成される。
【0090】
案内溝313は、先筒310の軸方向に延設される直線状の溝である。案内溝313は、芯チャック部材330と係合して芯チャック部材330を軸方向に案内する。案内溝313は、180度間隔で二箇所に設けられる。二個の案内溝313の内周面は、先筒310の中心軸を中心とした楕円の円弧状に形成される。
【0091】
壁条部314は、隣接する案内溝313の間に、案内溝313に対して内周に突起して形成される。壁条部314は、二本の案内溝313によって、180度間隔で二箇所に形成される。壁条部314の内周面は、先筒310の中心軸を中心とした楕円の円弧状に形成される。
【0092】
図17に示すように、芯チャック部材330は、棒状化粧材3を保持する化粧材保持部331と、化粧材保持部331から延設される棒軸部334とを有する。
【0093】
化粧材保持部331は、棒状化粧材3を挟み込んで保持する一対の爪片331aを有する。
【0094】
爪片331aは、180度間隔で二箇所に形成される。爪片331aは、その外周部の一部が先筒310の案内溝313と当接し、案内溝313の内周を摺動する。爪片331aは、芯チャック部材330が繰出上昇限に位置したときに、その先端が先筒310における案内溝13の先端部と当接しないように、かつ、その幅が、案内溝313の幅と比較して小さく形成される。
【0095】
棒軸部334は、その外周に形成されて壁条部314が係合する溝部338と、溝部338の端部に形成されて壁条部314の下端部314eと当接して繰出上昇限を規定する当接部337と、溝部338の間に形成されて各々の爪片331aから延設される凸条部333と、化粧材保持部331と反対側の端部に形成される円筒部336とを有する。
【0096】
溝部338は、棒軸部334の軸方向に形成される有底の溝である。溝部338は、先筒310の壁条部314に対応する形状に形成される。溝部338は、180度間隔で二箇所に形成される。
【0097】
当接部337は、溝部338の底部に形成される。当接部337は、溝部338が円筒部336の端部まで形成されるため、溝部338に臨む円筒部336の端部である。当接部337は、各々の溝部338に形成される。当接部337は、先筒310における壁条部314の下端部314eと当接することで、芯チャック部材330の繰出上昇限を規定する。
【0098】
図18に示すように、凸条部333は、爪片331aから延設される第一凸条部333aと、第一凸条部333aから更に延設される第二凸条部333bとを有する。
【0099】
第一凸条部333aは、爪片331aの外周面と同径に形成される。即ち、第一凸条部333aは、先筒310の案内溝313の内径と略同一の外径に形成される。第一凸条部333aは、芯チャック部材330の繰出上昇限から繰出下降限までの全ストロークにおいて、常に案内溝313に係合する。
【0100】
第二凸条部333bは、第一凸条部333aと比較して小径に形成される。第二凸条部333bの上端の一部は、芯チャック部材330の繰出上昇限から繰出下降限までの全ストロークにおいて、常に案内溝313に係合する。
【0101】
第二凸条部333bは、その外周の軸方向に間歇的に突設されて、メネジ筒40の雌ねじ部43と螺合する雄ねじ部335を有する。
【0102】
雄ねじ部335は、その外径が第一凸条部333aの外径以下となるように、第二凸条部333bの外周に突起して形成される。雄ねじ部335は、望ましくは、その外径が第一凸条部333aの外径と略同一となるように形成される。
【0103】
雄ねじ部335は、各々の第二凸条部333bに180度間隔で形成される。雄ねじ部335は、メネジ筒40の雌ねじ部43と螺合し、芯チャック部材330が繰り出されると、先筒310の案内溝313に進入して案内溝313内を摺動する。
【0104】
円筒部336は、第二凸条部333bと同径に形成される。円筒部336は、その外周面が第二凸条部333bの外周面から連続するように、第二凸条部333bと一体に形成される。
【0105】
このように、棒軸部334は、凸条部333と円筒部336とが連続して一体に形成されてなるものである。よって、当接部337は、一体の円筒状に形成される棒軸部334に、爪片331aの基端部から延設される有底の溝部338が形成されることによって設けられる。
【0106】
以上のように、芯チャック部材330において、第二凸条部333bと円筒部336とは同一の外径に形成され、爪片331aの外周部と第一凸条部333aとは略同一の外径に形成される。第二凸条部333bは第一凸条部333aと比較して小径に形成されるため、芯チャック部材330において、爪片331aの外周が最も大径に形成されることとなる。この爪片331aは、棒状化粧材3に対応する形状に形成されるため、棒状化粧材3に対して極端に大径に形成されることはない。
【0107】
また、芯チャック部材330の繰出上昇限を規定する当接部337は、棒軸部334の外周に凹状に形成される。よって、芯チャック部材330に繰出上昇限を規定するための大径部を形成する必要がないため、棒状化粧材繰出容器301の外径は、棒状化粧材3の外径に依存して決まることとなる。したがって、棒状化粧材繰出容器301の外径を小さく抑えることができる。
【0108】
円筒部336は、その外周に雄ねじ部335から連続して形成される雄ねじ小突起335bを有する。
【0109】
雄ねじ小突起335bは、雄ねじ部335と比較して外径が小さく形成される。そのため、芯チャック部材330が繰出上昇限に位置する状態にて、更に繰り出そうとする力がかかった場合には、雌ねじ部43との間で螺合解除と螺合復帰とを繰り返す。これにより、無理な力がかかることによる部材の破損を防止している。
【0110】
以上の第三の実施の形態では、これまでの実施の形態と同様に、芯チャック部材330の繰出上昇限は、先筒310の内周に形成される壁条部314と、芯チャック部材330の外周に形成される溝部338の底部に形成される当接部337との当接によって規定される。したがって、断面が楕円状である棒状化粧材3を用いた場合であっても、棒状化粧材3を保持する爪片331aに過度な負担をかけずに、棒状化粧材繰出容器301の外径を小さく抑えることができる。
【0111】
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【産業上の利用可能性】
【0112】
本発明の棒状化粧材繰出容器は、棒状化粧材などの化粧材を繰り出して使用するための容器として利用することができる。
【符号の説明】
【0113】
1 棒状化粧材繰出容器
2 棒状化粧材
10 先筒
11 先端開口孔
12 貫通孔
13 案内溝
14 壁条部
20 基筒
30 芯チャック部材
31 化粧材保持部
31a 爪片
33 凸条部
33a 第一凸条部
33b 第二凸条部
34 棒軸部
35 雄ねじ部
35b 雄ねじ小突起
36 円筒部
37 当接部
38 溝部
40 メネジ筒
43 雌ねじ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端に先端開口孔が形成される先筒と、
前記先筒に相対回転可能に組み付けられる基筒と、
棒状化粧材を保持する化粧材保持部と当該化粧材保持部から延設される棒軸部とを有し、前記先筒と前記基筒との相対回転によって前記棒状化粧材を前記先端開口孔から進退させる芯チャック部材と、を備える棒状化粧材繰出容器であって、
前記先筒は、
その内周に形成され、前記芯チャック部材と係合して当該芯チャック部材を軸方向に案内する案内溝と、
前記案内溝の間に形成される壁条部と、を有し、
前記芯チャック部材は、
前記棒軸部の外周に形成され、前記壁条部が係合する溝部と、
前記溝部の端部に形成され、前記壁条部の端部と当接して繰出上昇限を規定する当接部と、を有することを特徴とする棒状化粧材繰出容器。
【請求項2】
前記棒軸部は、前記化粧材保持部と反対側の端部に形成される円筒部を有し、
前記当接部は、前記溝部に臨む前記円筒部の端部であることを特徴とする請求項1に記載の棒状化粧材繰出容器。
【請求項3】
前記棒軸部は、前記溝部の間に形成される凸条部を備え、当該凸条部と前記円筒部とが連続して一体に形成されるものであり、
前記溝部は、前記化粧材保持部の基端部から前記棒軸部に有底状に形成され、
前記当接部は、前記溝部の底部として形成されることを特徴とする請求項2に記載の棒状化粧材繰出容器。
【請求項4】
前記化粧材保持部は、前記棒状化粧材を挟み込んで保持する複数の爪片を有し、
前記凸条部は、各々の前記爪片から延設されて形成されることを特徴とする請求項3に記載の棒状化粧材繰出容器。
【請求項5】
前記基筒は、その内周に形成される雌ねじ部を有し、
前記棒軸は、前記凸条部の外周の軸方向に間歇的に形成されて前記雌ねじ部と螺合する雄ねじ部を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の棒状化粧材繰出容器。
【請求項6】
前記凸条部は、
前記爪片から延設される第一凸条部と、
前記第一凸条部から更に延設され、前記第一凸条部と比較して小径に形成される第二凸条部と、を有し、
前記雄ねじ部は、前記第二凸条部の外周に突設されることを特徴とする請求項5に記載の棒状化粧材繰出容器。
【請求項7】
前記雄ねじ部は、その外径が前記第一凸条部の外径以下となるように形成されることを特徴とする請求項6に記載の棒状化粧材繰出容器。
【請求項8】
前記円筒部は、前記第二凸条部と同径に形成され、その外周に前記雄ねじ部から連続して当該雄ねじ部と比較して小径に形成される雄ねじ小突起を有することを特徴とする請求項6又は7に記載の棒状化粧材繰出容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−223478(P2012−223478A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−95871(P2011−95871)
【出願日】平成23年4月22日(2011.4.22)
【特許番号】特許第4838393号(P4838393)
【特許公報発行日】平成23年12月14日(2011.12.14)
【出願人】(000252090)鈴野化成株式会社 (32)