説明

椅子

【課題】さまざまに姿勢を変化させて作業を行う場合に、常に適切な姿勢を保持することができるとともに、パーソナルコンピュータ等のOA機器を使用する際に、視線をディスプレィに向けながらも、リラックスした姿勢を採ることのできるようにした椅子を提供する。
【解決手段】着座部の後部より起立する左右1対の背もたれフレーム10における縦杆部10bの上部と下部に、中間部が後方に弾性撓曲可能とした背もたれ板14の上下部を取り付け、背もたれ板14が後方に押圧されたときに、背もたれ板14の中間部が、後方に弾性撓曲するようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーソナルコンピュータ等のOA機器の操作に適するとともに、リクライニング時に安定した姿勢を確保できるようにした椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータ等のOA機器を使用して行うデスクワークにおける様々な姿勢や、作業姿勢の変化に対応して、適切に体を支持するために、座面や背もたれ板を、傾斜させる機構を搭載した椅子は公知である。
【0003】
このような椅子には、背もたれ部分が後方へ傾斜したときに、背もたれの上部を、後傾角度と常時同じ角度に保つようにしたもの(例えば特許文献1参照)、或いは、背もたれ部分のリクライニング角度に拘わらず、背もたれの上部を、常に同じ角度で前傾させるようにしたパラレルリンク機構を内蔵したものがある。
【特許文献1】国際公開第WO96/25072号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前述した従来の椅子のうち、前者では、背凭れ部分を後傾した時に、着席者の頭部の位置が後方に大きく移動し、パーソナルコンピュータのディスプレィ等が、見づらくなるという難点がある。即ち、着席者が背もたれにもたれ掛かった状態では、その視線の方向が、水平よりも上方を向いてしまい、机上のモニタ画面を見る角度として、一般に適当であると言われている水平から5゜〜10゜下方を見るような姿勢を、従来の椅子で無理に採ろうとすると、頭部を前下方へ向けなければならず、肩こりや首の疲れの原因となる。
【0005】
また、無理に頭部を前下方へ向けた場合には、背もたれの形状と、背中のカーブとが合わず、背もたれから身体が浮いてしまう部分が生じるため、姿勢が不安定な状態となり、その結果、安定した後傾姿勢を採ることができなくなり、疲労の原因となる。
【0006】
前述した従来の椅子のうち、後者では、背もたれのリクライニング角度に拘わらず、背もたれの上部を、常に同じ傾斜角度に保つため、背もたれのリクライニング時に、着席者は、猫背姿勢を余儀なくされ、圧迫感を感じるようになる。
【0007】
本発明は、従来の技術が有する上述のような問題点に鑑みてなされたもので、さまざまに姿勢を変化させて作業を行う場合に、常に適切な姿勢を保持することができるようにした椅子を提供することを目的としている。
また、パーソナルコンピュータ等のOA機器を使用する際に、視線をディスプレィに向けながらも、リラックスした姿勢を採ることのできる椅子を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によると、上記課題は、着座部の後部より起立する左右1対の背もたれフレームにおける縦杆部の上部と下部に、中間部が後方に弾性撓曲可能とした背もたれ板の上下部を取り付け、前記背もたれ板が後方に押圧されたときに、背もたれ板の中間部が、後方に弾性撓曲するようにして解決される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、着座部の後部より起立する左右1対の背もたれフレームにおける縦杆部の上部と下部に、中間部が後方に弾性撓曲可能とした背もたれ板の上下部を取り付け、前記背もたれ板が後方に押圧されたときに、背もたれ板の中間部が、後方に弾性撓曲するようにしてあるので、着席者がリクライニング姿勢をとるとき、背もたれ板の中間部は、後方に凸のくの字状に弾性撓曲することができ、例えば、パーソナルコンピュータ等のOA機器を使用する場合に、頭部を前に起こしてモニタ画面を見ながら、腰部より下の部分は後傾させるリラックスした姿勢を容易にとることができる。
【0010】
また、着席者がもたれ掛かる後傾姿勢の度合いに応じて、後方へのくの字状の屈曲角度が変わるので、圧迫感のない自然な座り心地が得られるとともに、姿勢変化に背もたれ板が滑らかに追従するため、背中のカーブにフィットして圧迫感のない座り心地を実現できる。
【0011】
さらに、背中を曲げた状態から延ばした状態にした場合には、背中の動きに追従して、背もたれ板が、く字状に屈曲した状態から、フラットな状態に自然に戻り、着席者にとって最もリラックスした姿勢を容易にとることができ、長時間椅子に座った際の疲労が少なくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、本発明に係る椅子の実施形態を、添付図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1は、本発明の第1の実施形態の椅子の要部である背もたれ部分の構造を示す分解斜視図である。同図に示すように、この実施形態の椅子の背もたれ部分は、背もたれフレーム(10)と、左右1対の補強材(12)(12)と、背もたれ板(14)と、背クッション材(16)等とから構成されている。
【0014】
背もたれフレーム(10)は、左右1対のパイプ材からなり、その下端部である横杆部(10a)は、前方へ延出し、その先端は、図示しない座板に取り付けられ、後述する支基を支点として、後方へ傾動可能になっている。
【0015】
一方、縦杆部(10b)は、上下2箇所で、側面視において、それぞれ後方に凸のくの字状および前方に凸のくの字状に屈曲して形成されている。すなわち、縦杆部(10b)の上部には、受入れ部をなす、側面視において後方に凸のくの字状の屈曲部分が形成され、縦杆部(10b)におけるその下方には、側面視において前方に凸のくの字状の屈曲部分が形成されている。
左右の縦杆部(10b)(10b)の上部間及び下部間は、平行な上下2本の水平杆(18)(18)によって連結されている。
【0016】
背もたれフレーム(10)の縦杆部(10b)の上部と下部との間には、左右に1対ずつ、弾性体の帯状の補強材(12)(12)が取り付けられている。このうち、縦杆部(10b)の上部には、それぞれ、後向U字状をなすブラケット(20)が、角度を変化しうるようにして、かつ縦杆部(10b)を両側から挟み込むようにして、左右方向を向く軸(20a)をもって枢支されている。
【0017】
ブラケット(20)の前部には、前端に鍔部を有するガイドピン(20b)が突設されている。ガイドピン(20b)には、補強材(12)の上部に穿設された上下方向に長いガイド孔(12a)が嵌合されており、補強材(12)の上端部を、一定範囲で上下にスライド自在に案内している。
【0018】
補強材(12)は、弾性を有する材料、例えば樹脂等で形成されており、一定の張力をもって、背もたれフレーム(10)の上部及び下部間を連結している。補強材(12)の上下方向のほぼ中央部には、後方に凸のくの字状の屈曲部(12b)が形成されており、背もたれ板(14)の取付時に、後述するその両側の折れ曲がり部(14c)(14c)が、それぞれ嵌合して、背もたれ板(14)と等高位置で屈撓可能になっている。
【0019】
背もたれ板(14)は、折れ曲がり部(14c)(14c)を境とする上部シェル(14a)と下部シェル(14b)とを備え、上下部のシェル(14a)(14b)は、前後方向に屈撓可能に連結されている。下部シェル(14b)の下端は、補強材(12)の下面に、上部シェル(14a)の上端は、補強材(12)の上部にそれぞれ止めねじ(22)によって取り付けられ、補強材(12)は、背もたれ板(14)と、背もたれフレーム(10)との間に、介在状態となっている。
【0020】
上部シェル(14a)の両側上端には、縦長のスライド孔(24)が穿設され、このスライド孔(24)は、前述したガイドピン(20b)と嵌合して上下動可能に案内されている。これにより、背もたれ板(14)は、補強材(12)が上下動すると、一体となって上下方向に移動するようになっている。
【0021】
背もたれ板(14)は、通常、図1および図2に示すように、後述する背クッション材(16)の裏面のカーブと同一の、側面視において中間部が後方に凹入する円弧状の曲面とされているが、下部シェル(14b)に後ろ向きの力が加わると、折れ曲がり部(14c)を境に、上部シェル(14a)が前方に傾動する弾性を有している。
【0022】
背もたれ板(14)の表面には、背クッション材(16)が適宜の手段によって取り付けられ、椅子の背部を形成している。
【0023】
図2は、図1の椅子の背部を含む椅子全体を示す側面図である。図2に示すように、背もたれフレーム(10)の横杆部(10a)は、取付片(26)を介して、椅子の座板(28)に設けられた支基(30)に傾動可能に取り付けられている。座板(28)には、座クッション材(32)が取り付けられている。
【0024】
次に、この実施形態の椅子の作用について説明する。
【0025】
図3は、椅子の背もたれを後方に傾動させた状態を示している。背もたれ全体を後傾させると、背もたれ板(14)の下部シェル(14b)に力が加わり、支基(30)を支点として、下部シェル(14a)が後傾する。下部シェル(14b)の後方への移動に伴って、図1で示したガイド孔(12a)をガイドピン(20b)が案内して、補強材(12)を下方へスライドさせ、さらに荷重がかかると、ガイド孔(12a)の内側上部にガイドピン(20b)が当接して、補強材(12)は、屈曲部(12b)で屈曲する。
【0026】
すると、背もたれ板(14)は、補強材(12)の屈曲部(12b)が屈曲するのに伴って、折れ曲がり部(14c)を境に、上部シェル(14a)が下部シェル(14b)に対して前傾し、背クッション材(16)の上部を前方に押し出す。即ち、図4に示すように、着席者が、通常の直立した姿勢から、図5に示す姿勢に移行した場合には、背中の上部を背クッション材(16)によって前方へ押して支持する。
【0027】
このとき、背もたれ板(14)の折れ曲がり部(14c)、および補強材(12)の屈曲部(12b)は、背もたれフレーム(10)における受入れ部である後方に凸のくの字状の屈曲部分に嵌合されるので、背もたれ板(14)の上部は、背もたれフレーム(10)に妨げられることなく、後方に凸のくの字状に弾性撓曲することができる。
【0028】
本実施形態の椅子によれば、着席者の後傾する度合いに応じて、上部シェル(14a)が前方に傾動する角度が変化し、着席者にとって最適な角度となるように、背クッション材(16)の上部を前方に押し出して、着席者の背中の上部を支持している。これにより、例えば、パソコン等のOA機器を使用する場合に、頭部を前に起こしてモニタ画面を見ながら、腰部より下の部分を後傾させるリラックスした姿勢を容易に採ることができる。
【0029】
また、本実施形態の椅子において、図5に示すように、後傾姿勢を採った場合は、上部シェル(14a)が前方に傾動し、着席者の背中を押すように支持するので、着席者の視線は、ほぼ水平となる。このため、モニタ画面を見るのに適した水平から5゜〜10゜下方を見る姿勢を容易に採ることができる。
【0030】
さらに、後傾姿勢の度合いに応じて、上部シェル(14a)の前方へ折れ曲がる角度が変わるので、圧迫感のない自然な座り心地が得られるとともに、姿勢変化に背クッション材(16)が滑らかに追従するため、背中のカーブにフィットして、圧迫感のない座り心地を実現できる。
【0031】
即ち、図6に示すように、背中を図5の曲げた状態から、伸ばした状態にした場合には、上部シェル(14a)がなめらかに後方へ傾動して、背中の動きに追従するため、着席者にとって最もリラックスした姿勢を容易に採ることができ、長時間、椅子に座った際の疲労が少なくなる。
【0032】
加えて、椅子の左右に補強材(12)を設けてあるので、左右方向への体重移動に対しての背もたれ板(14)の追従性がよくなり、作業時の姿勢変化に柔軟に対応することができる。さらに、椅子の背部の上方に、機構部を集中させてあるので、従来のものに比較して、小型軽量化が可能となるとともに、デザイン的にも洗練されたものとなる。
【0033】
なお、本実施形態では、補強材(12)を、背もたれ板(14)と、背もたれフレーム(10)との間に介在させているが、補強材(12)を介在させることなく、背もたれ板(14)だけでも同様の機能を発揮させることができる。
【0034】
本実施形態では、補強材(12)及び背もたれ板(14)の双方を、背もたれフレーム(10)の上端にスライド可能に取り付けているが、これらのうち、一方をスライド可能に取り付けるようにしてもよい。
【0035】
図7〜図9は、本発明の第2の実施形態を示す。なお、上述の第1の実施形態におけるのと同一または対応する部材には、同一の符号を付して示してある。
【0036】
第2の実施形態の背もたれフレーム(10)は、左右1対の金属または硬質合成樹脂製の杆材からなり、その下部の横杆部(10a)は前方へ延出し、その先端は、支基(30)に取り付けられた、いわゆる背座シンクロリクライニングメカニズムに装着され、支基(30)付近の支点を中心として、後方へ傾動可能になっている。
【0037】
左右1対の上部の縦杆部(10b)は、上部では後方に凸、下部では前方に凸となるように、上下2箇所で互いに逆向きのくの字状に屈曲して形成されている。
【0038】
この縦杆部(10b)の上端部の前面には、上下方向のスライド溝(34a)を有する取付部(34)が前方に突出するようにして固定されている。スライド溝(34a)は、前方に凸の円弧状をなしており、その外側及び少なくとも上部が開放されている。
また、縦杆部(10b)の下部の屈曲部の前面には、上部が開口した水平軸受(36)が前方に突出するようにして固定されている。
【0039】
背もたれ板(14)は、例えば弾性を有する硬質の合成樹脂材料の成型品であって、上部シェル(14a)と下部シェル(14b)とからなり、上部シェル(14a)と下部シェル(14b)との境目は、上述の縦杆部(10b)の後方に凸の上部の屈曲部と等高の位置とされている。この位置は、着座者の胸椎と腰椎との境目に当たる。
【0040】
上部シェル(14a)の下端部と下部シェル(14b)の上端部とは、側面視で波形に形成して、前後方向に弾性撓曲可能とした左右1対の折れ曲がり部(14c)により、互いに連結されている。
【0041】
この実施形態では、折れ曲がり部(14c)は、上下部シェル(14a)(14b)と一体成型されたものとして示されている。しかし、折れ曲がり部(14c)は、上下部シェル(14a)(14b)と別体であってもよい。また、折れ曲がり部(14c)は、左右両端の2列に限らず、複数設けることができる。
【0042】
上部シェル(14a)の上端には、互いに内方を向く左右1対の枢軸、すなわち水平軸(38)が、側縁から後方に張り出すようにして形成されている。水平軸(38)は、前述の縦杆部(10b)の上端のスライド溝(34a)に嵌合されている。
【0043】
下部シェル(14b)の両側縁部には、前述の縦杆部(10b)の水平軸受(36)に対応する位置に、開口(40)が形成されており、その中央には、左右方向を向く水平軸(40a)が開口(40)を跨ぐようにして、また前方に突出するようにして形成されている。
【0044】
組立に当たっては、縦杆部(10b)の上端のスライド溝(34a)に、上部シェル(14a)の上端の水平軸(38)を上方から嵌め込み、縦杆部(10b)の下部の水平軸受(36)に、下部シェル(14b)の水平軸(40a)を上方から落とし込んで弾性的に保持させる。
【0045】
このようにして、背もたれフレーム(10)に背もたれ板(14)を取り付け、次いで、背もたれ板(14)の表面及び裏面には、背クッション材(16)を所定の手段によって取り付け、椅子の背部を形成させている。なお、図7〜図9では、背もたれ板(14)の裏面側に取り付けられる背クッションの図示を省略している。
【0046】
次に、本実施形態の作用について、図8及び図9を参照して説明する。
【0047】
着席者が直立座位姿勢で座った状態(図8)から、背中で背もたれ部を後方へ押して、リクライニング姿勢に背もたれ全体を後傾させる時、背もたれ板(14)に作用する後向きの力により、背もたれフレーム(10)が支基(30)付近の支点を中心として後傾する(図9)。
【0048】
また、着席者の背中による後方への押圧力は、上部シェル(14a)の下部と下部シェル(14b)の上部とにそれぞれ作用し、図9に示すように、折れ曲がり部(14c)が、上下部シェル(14a)(14b)の交差角が小となるように若干弾性撓曲させられ、その結果、下部シェル(14b)は背もたれフレーム(10)に対してさらに後傾させられ、また上部シェル(14a)は、背もたれフレーム(10)及び下部シェル(14b)に対しては前傾させられるが、絶対レベルでは、背もたれフレーム(10)や下部シェル(14b)の後傾角度より小さい角度をもって、緩やかに後傾させられる。
【0049】
この際、水平軸受(36)に支持された水平軸(40a)は、その位置で、下部シェル(14b)と一体となって回動し、上部シェル(14a)の上端部に設けられた水平軸(38)は、背もたれ板(14)がく字状に屈曲して縮んだ分だけ、スライド溝(34a)に沿って下降する。
【0050】
その他の作用、及び効果は、第1の実施形態のものと同様である。
【0051】
図10は、本発明の第3の実施形態を示す。
本実施形態においては、背もたれ板(14)を、上部シェル(14a)と下部シェル(14b)とそれらの間の1個または複数個(本実施形態では2個)の中間部シェル(14d)とにより形成し、上部シェル(14a)の上部に設けた水平軸(38)を、背もたれフレーム(10)の上部に設けた取付部(34)のスライド溝(34a)に、ほぼ上下方向にスライド可能、かつ前後方向に若干傾動可能として取り付け、下部シェル(14b)の下部を、背もたれフレーム(10)の下部に設けた水平軸受(36)に、水平軸(40a)をもって枢着することにより、前後方向に若干傾動可能として取り付け、上部シェル(14a)と中間部シェル(14d)と下部シェル(14b)との相互の間を、前後方向に弾性撓曲可能とした側面視前向きU字状の折れ曲がり部(14c)を介して互いに連結してある。
【0052】
第3の実施形態によると、リクライニング時に、背もたれ全体が着席者の背になじむように、ほぼ円弧状に屈曲するので、着座感がよいという利点が得られる。その他の構成、作用、及び効果は、第1の実施形態のものとほぼ同様である。
なお、背もたれ板(14)は、着席者の背中の荷重が掛からない場合にも、図10に実線で示すように、中間部が後方に凹入するように、予め屈曲させておくのがよい。
【0053】
本発明によると、以上の他にも、幾多の変化変更が可能である。例えば上述の背もたれフレーム(10)の上部に、上部シェル(14a)の上端部を、前後方向に若干傾動可能として取り付け、かつ背もたれフレーム(10)の下部に、下部シェル(14b)の下部を、ほぼ上下方向にスライド可能、かつ前後方向に若干傾動可能として取り付けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の第1の実施形態の椅子の要部を示す分解斜視図である。
【図2】同じく、椅子の側面図である。
【図3】同じく、背もたれを後傾させた状態を示す椅子の側面図である。
【図4】同じく、椅子の使用状態を示す側面図である。
【図5】同じく、背もたれを後傾させた使用状態を示す側面図である。
【図6】同じく、背もたれを後傾させ、背中を伸ばした使用状態を示す側面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の分解斜視図である。
【図8】同じく、この実施形態の直立座位状態における側面図である。
【図9】同じく、後傾座位状態における側面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態の要部の概略説明図である。
【符号の説明】
【0055】
(10)背もたれフレーム
(10a)横杆部
(10b)縦杆部
(12)補強材
(12a)ガイド孔
(12b)屈曲部
(14)背もたれ板
(14a)上部シェル
(14b)下部シェル
(14c)折れ曲がり部
(14d)中間部シェル
(16)背クッション材
(18)水平杆
(20)ブラケット
(20a)軸
(20b)ガイドピン
(22)止めねじ
(24)スライド孔
(26)取付片
(28)座板
(30)支基
(32)座クッション材
(34)取付部
(34a)スライド溝
(36)水平軸受
(38)水平軸
(40)開口
(40a)水平軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着座部の後部より起立する左右1対の背もたれフレームにおける縦杆部の上部と下部に、中間部が後方に弾性撓曲可能とした背もたれ板の上下部を取り付け、前記背もたれ板が後方に押圧されたときに、背もたれ板の中間部が、後方に弾性撓曲するようにしたことを特徴とする椅子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−289779(P2007−289779A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−210185(P2007−210185)
【出願日】平成19年8月10日(2007.8.10)
【分割の表示】特願2006−157304(P2006−157304)の分割
【原出願日】平成11年4月6日(1999.4.6)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】