説明

植物の花弁染色用組成物及びその染色方法とこれによって染色された花弁を備えた植物

本発明は生花などの多様な植物に自然状態そのままでは見つけることのできない多様な色を染色したり、生花そのままの色に夜光または蓄光処理して美的に新しい美しさと暗い所でも鑑賞できる機会を与えることができて、商品の付加価値をさらに増大させることができるとともに、花弁が簡単に萎まなくて長時間保存でき、同時に条件と環境に関係なく、誰でもいつでもどこでも簡便且つ迅速に花弁を染色または生花そのままの色を生かしながら夜光または蓄光、染色処理をすることができる植物の花弁染色用組成物及びその染色方法とこれによって染色された花弁を備えた植物に関する。植物の花弁染色方法は、染色のための材料として脂溶性染料と、顔料/塗料と、前記脂溶性染料と前記顔料/塗料を互いに溶解または混合させる溶解物質を用意する材料用意段階と;所定の混合比で用意された前記脂溶性染料と前記顔料/塗料を前記溶解物質を利用して溶解または混合させて染色液を製造する染色液製造段階と;前記染色液を所定の吹付器に入れて、前記吹付器を通じて前記染色液を植物の花弁に噴射する染色液噴射段階と;前記染色液噴射段階の後に、染色液を乾燥させる染色液乾燥段階と;を含むことを特徴とする。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物の花弁染色用組成物及びその染色方法とこれによって染色された花弁を備えた植物に関し、より詳しくは、生花などの多様な植物に自然状態そのままでは見つけることのできない多様な色を染色したり、生花そのままの色に夜光または蓄光処理して美的に新しい美しさと暗い所でも鑑賞できる機会を与えることができて、商品の付加価値をさらに増大させることができるとともに、花弁が簡単に萎まなくて長時間保存でき、同時に条件と環境に関係なく、誰でもいつでもどこでも簡便且つ迅速に花弁を染色または生花そのままの色を生かしながら夜光または蓄光、染色処理をすることができる植物の花弁染色用組成物及びその染色方法とこれによって染色された花弁を備えた植物に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、薔薇、カスミソウ、小菊を含む様々な生花やその他多様な植物は根本的にいくつか制限された色を持っている。従って、多様な視覚的效果を望む消費者にとっては厭きてしまうことがある。
【0003】
そこで、植物の葉や花、または蕾など(以下、これらを花弁と言う)に別途の人為的な色素を付与するための努力を尽くした。
【0004】
一例として、従来には植物の花弁に別途の染色液を利用して染めたり、花弁に直接染色液を注入して花弁が多様な色を持つようにした。
【0005】
しかし、このような方法で花弁を染色する場合、自然そのままの状態に比べて花弁が相対的に早く萎びながら花弁の部分が汚なくなるとともに、花弁を触ると、手に染色液が付くという問題点があった。
【0006】
また、前記の方法で植物の花弁を染色するまでには実質的に多くの時間が必要となり、同時に環境的に制限が多かった。
【0007】
例えば、前記の方法をそのまま適用する場合、天気が晴れた日を基準に約2日間所要されることが確認された。
【0008】
しかしながら、曇りの日や雨が降って湿度が高い環境では、植物の増産作用が顕著に低下するため染色に2日以上の時間が所要されるとともに、時間を投資しても染色が確実にできないことが多かった。
【0009】
従って、生花などの多様な植物に自然状態そのままでは全く見つかることのできない多様な色を染色したり、生花そのままの色に夜光または蓄光処理して美的に新しい美しさと暗い所でも鑑賞できる機会を与えることができて、商品の付加価値をさらに増大させることができるとともに、花弁が簡単に萎まなくて長時間保存でき、同時に条件と環境に関係なく、誰でもいつでもどこでも簡便且つ迅速に花弁を染色または生花そのままの色を生かしながら夜光または蓄光、染色処理をすることができる方案が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、 生花などの多様な植物に自然状態そのままでは全く見つかることのできない多様な色を染色したり、生花そのままの色に夜光または蓄光処理して美的に新しい美しさと暗い所でも鑑賞できる機会を与えることができて、商品の付加価値をさらに増大させることができるとともに、花弁が簡単に萎まなくて長時間保存でき、同時に条件と環境に関係なく、誰でもいつでもどこでも簡便且つ迅速に花弁を染色または生花そのままの色を生かしながら夜光または蓄光、染色処理をすることができる植物の花弁染色用組成物及びその染色方法とこれによって染色された花弁を備えた植物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的は、染色のための材料として脂溶性染料と、顔料/塗料と、前記脂溶性染料と前記顔料/塗料を互いに溶解または混合させる溶解物質を用意する材料用意段階と;所定の混合比で用意された前記脂溶性染料と前記顔料/塗料を前記溶解物質を利用して溶解または混合させて染色液を製造する染色液製造段階と;前記染色液を所定の吹付器に入れて、前記吹付器を通じて前記染色液を植物の花弁に噴射する染色液噴射段階と;前記染色液噴射段階の後に、染色液を乾燥させる染色液乾燥段階と;を含むことを特徴とする植物の花弁染色方法によって達成される。
【0012】
ここで、前記脂溶性染料は、食用色素を除いた一般色素の中で選択され、前記顔料/塗料は、クロマリュージョンカラー顔料/塗料、ベースコート塗料、熱変色性顔料/塗料、光変色性顔料/塗料、蓄光顔料/塗料を備えた機能性顔料/塗料と、一般顔料/塗料の中で選択された少なくとも一つ以上の顔料/塗料であり、前記溶解物質は、相対的に蒸発性の強いアルコール、アセトン、mekの中で選択される。
【0013】
前記所定の混合比は、前記溶解物質1〜2リットル当り、前記脂溶性透明染料は5〜20グラム、前記顔料/塗料は10〜110グラムの割合である。
【0014】
前記染色液の製造段階において、所定の接着剤がさらに混合されることができる。
【0015】
前記接着剤は酢酸ビニル樹脂溶液、エナメルまたはウレタン樹脂の接着剤の中の何れか一つ以上の接着剤であり、前記接着剤は前記染色液の製造段階において、前記脂溶性染料、前記顔料/塗料及び前記溶解物質が混合された溶液の重量100に対して重量10〜20の割合で混合される。
【0016】
前記目的は、前記染色方法によって染色された花弁を備えた植物によっても達成される。
【0017】
前記目的は、植物の花弁染色用組成物において、溶解物質1〜2リットル当り、脂溶性透明染料5〜20グラム、顔料/塗料10〜110グラムの割合で溶解または混合して製造された植物の花弁染色用組成物によっても達成される。
【0018】
ここで、前記脂溶性染料は、食用色素を除いた一般色素の中で選択され、前記顔料/塗料は、クロマリュージョンカラー顔料/塗料、ベースコート塗料、熱変色性顔料/塗料、光変色性顔料/塗料、蓄光顔料/塗料を備えた機能性顔料/塗料と、一般顔料/塗料の中で選択された少なくとも一つ以上の顔料/塗料であり、前記溶解物質は、相対的に蒸発性の強いアルコール、アセトン、mekの中で選択される。
【0019】
前記脂溶性染料、前記顔料/塗料及び前記溶解物質が混合された溶液の重量100に対して重量10〜20の割合で混合される接着剤をさらに含み、前記接着剤は酢酸ビニル樹脂溶液、エナメルまたはウレタン樹脂の接着剤の中の何れか一つ以上の接着剤である。
【0020】
前記目的は、前記花弁染色用組成物を利用して植物の花弁を染色する染色方法において、前記植物の花弁染色用組成物を内部に水中ポンプまたはエアポンプが装着された筒に満たした後、前記水中ポンプまたはエアポンプを可動させて前記植物の花弁染色用組成物がスプレー噴射方式で植物の花弁に吹き付けられて染色されるようにすることを特徴とする植物の花弁染色方法によっても達成される。
【0021】
前記目的は、前記染色方法によって染色された花弁を備えた植物によっても達成される。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、生花などの多様な植物に自然状態そのままでは全く見つかることのできない多様な色を染色したり、生花そのままの色に夜光または蓄光処理して美的に新しい美しさと暗い所でも鑑賞できる機会を与えることができて、商品の付加価値をさらに増大させることができるとともに、花弁が簡単に萎まなくて長時間保存でき、同時に条件と環境に関係なく、誰でもいつでもどこでも簡便且つ迅速に花弁を染色または生花そのままの色を生かしながら夜光または蓄光、染色処理をすることができる效果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態による植物の花弁染色方法を利用して花弁が染色された薔薇を示すイメージである。
【図2】本発明の一実施形態による植物の花弁染色方法を利用して花弁が染色された薔薇を示すイメージである。
【図3】本発明の一実施形態による植物の花弁染色方法を利用して花弁が染色された薔薇を示すイメージである。
【図4】本発明の一実施形態による植物の花弁染色方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。
【0025】
説明するにおいて、以下で説明する植物とは、薔薇、菊などを含む切花類を含めて花弁を備えた多様な植物を指す。
【0026】
また、花弁とは、植物の葉や花、または蕾などを包括する用語であると定義する。
【0027】
本発明において、植物の花弁は自然そのままの生花を意味し、また既存に知られている多様な乾燥方法によって乾燥されたり、脱色されているのも含む意味に解釈すべきである。
【0028】
本実施形態では、薔薇を利用して薔薇の花弁を多様な色で染色した例を図1〜図3にイメージで添付している。
【0029】
しかし、本発明の権利範囲が図1〜図3のイメージに限定されるのではないので、薔薇を除いた他の植物の花弁を染色したのにも本発明の権利範囲が及ぼし、また染色の色も図1〜図3以外の多様な色を有することができる。
【0030】
実際に、図1〜図3のイメージから分かるように、通常の薔薇では具現できない色、即ち、自然状態では見ることのできない色を有する薔薇を具現することができる。
【0031】
図4は本発明の一実施形態による植物の花弁染色方法のフローチャートである。
【0032】
この図面によれば、本実施形態による植物の花弁染色方法は、材料用意段階S10、染色液製造段階S20、染色液噴射段階S30及び染色液乾燥段階S40を備える。
【0033】
各段階S10〜S40を順次に行うことによって、図1〜図3のような派手な色を有する薔薇を具現することができる。
【0034】
まず、材料用意段階S10は、図1〜図3のように、薔薇の花弁を染色するために必要な材料を用意する段階である。
【0035】
必要な材料は、脂溶性染料、顔料/塗料、溶解物質や、場合によって接着剤がさらに使用されることができる。接着剤については染色液製造段階S20を説明する際に詳しく説明する。
【0036】
脂溶性染料について説明する。染料には食用色素と一般色素が存在する。食用色素は水に溶ける性質を有することから、染色液を花弁に吹き付けても花弁に水が加えられると、即ち雨や雪が降ったり水気が加えられると食用色素が水とともに流れ出すため使用しにくい。
【0037】
同時に、現存する食用色素は色が多様でないため所望の多様な色を得にくい。
【0038】
そこで、本実施形態では染料として一般色素を選択している。一般色素には水溶性と脂溶性があり、本実施形態では脂溶性染料を選択している。また、脂溶性染料の中でも透明染料を選択しているが、本発明の権利範囲がこれに制限される必要はない。
【0039】
脂溶性染料は、溶解物質1〜2リットル当り約5〜20グラムを用意すれば良い。
【0040】
このような脂溶性染料の以外に、顔料/塗料がさらに混合される。顔料/塗料には、クロマリュージョンカラー顔料/塗料、ベースコート塗料、熱変色性顔料/塗料、光変色性顔料/塗料、蓄光顔料/塗料を備えた機能性顔料/塗料と、一般顔料/塗料が存在し、機能性顔料/塗料と一般顔料/塗料の中で何れかを選択して使用しても構わない。
【0041】
顔料/塗料は、溶解物質1〜2リットル当り約10〜110グラムを用意すれば良い。
【0042】
溶解物質は、前記脂溶性染料と顔料/塗料を溶解させて混合するために用いられる。即ち脂溶性染料と顔料/塗料を単純に交ぜて花弁にそのまま吹き付けることは困難で、脂溶性染料と顔料/塗料を溶解または混合させる手段として溶解物質が用いられる。
【0043】
溶解物質としては、相対的に蒸発性の強いアルコール、アセトン、mekの中で選択されることができる。溶解物質の使用量は脂溶性染料と顔料/塗料の量に比例して増減される。
【0044】
一方、前記の混合比を無視して脂溶性染料を多くすると沈殿が起きて吹付器で吹き付けにくく、花弁の過剰着色によって手に付く虞がある。
【0045】
反対に、前記の割合よりアルコールが多いと、着色の時色が淡くなって所望の色を表現しにくくなるので、前記混合比に従う方が良い。脂溶性染料10グラム当たりアルコール1.5リットルの割合が好ましいが、必ずそうではない。
【0046】
溶解物質としてアルコールを用いると、脂溶性染料と顔料/塗料がアルコールに混合されながら溶解されることがあるが、溶解された状態で染色液を花弁に吹き付けると花弁に染色液が触れる瞬間アルコールは蒸発して、所望の色、即ち脂溶性染料と顔料/塗料が花弁に着色される。
【0047】
特に、脂溶性染料は水には溶けないで、アルコールなどの油のみに溶けるので、花弁に水が付いても色が滲まなく、従って、手で触っても手に付なかい。
【0048】
次に、染色液製造段階S20は、前記の混合比、即ち溶解物質1〜2リットル当り脂溶性透明染料5〜20グラム、顔料/塗料10〜110グラムの割合で溶解または混合する段階である。
【0049】
溶解または混合の時、別途のタンクが利用されることができ、円滑に溶解または混合するために撹拌機が追加に使用されても良い。
【0050】
このような染色液製造段階S20で、所定の接着剤が追加に混合されてもよい。
【0051】
このように接着剤が混合する場合、接着剤は酢酸ビニル樹脂溶液、エナメルまたはウレタン樹脂の接着剤の中の何れか一つ以上の接着剤が用いられることができ、これは蒸発性の強い溶液と接着することができる接着剤である。このような接着剤は、染色液製造段階S20において、脂溶性染料、顔料/塗料及び溶解物質が混合された溶液の重量100に対して重量10〜20の割合で混合されることが好ましい。
【0052】
次に、染色液噴射段階S30は、前記の割合どおり混合した染色液を所定の吹付器を利用して直接花弁に吹き付ける段階である。
【0053】
この時の吹付器としては、圧縮機に連結されたスプレーガンとエアブラシの中で選択された何れか一つであることができる。
【0054】
即ち、染色液製造段階S20を通じて製造された染色液を、圧縮機に連結されたスプレーガンとエアブラシの中で選択された何れか一つに入れ、圧縮機の空気圧を高めた状態でスプレーガンとエアブラシを通じて染色液を花弁に吹き付ける。それでは、染色液が花弁に触れる瞬間、アルコールは蒸発し、アルコールの中に溶けていた脂溶性染料及び顔料/塗料が花弁に着色されることができる。
【0055】
最後に、染色液乾燥段階S40は、自然に放置するという意味であるので、この段階は省略することもできる。
【0056】
しかし、より早い時間内に染色をしたい場合、染色液噴射段階S30を実施した後、該植物を別途の乾燥機に入れて強制に乾燥させれば良い。
【0057】
このような方法を使用する場合、生花などの多様な植物に自然状態そのままでは全く見つかることのできない多様な色を着色して美的に新しい美しさを与えることができて、商品の付加価値をさらに増大させることができる。
【0058】
また、花弁が容易に萎んだり汚なくなって手に付く現象を阻止することができ、同時に条件と環境に関係なく、誰でもいつでもどこでも簡便且つ迅速に花弁を染色することができる。
【0059】
参考に、ロイヤルティの高い薔薇の場合、2〜3年に一回ずつ品種を変えなければならない今の農家の現実で、本発明は一品種の花で各種多様な色の品種を表現することができるので、経済的に困難な農家の所得を増大させ、外国に払うべきロイヤルティを節約することができることが期待される。
【0060】
以上説明したように、本実施形態によれば、生花などの多様な植物に自然状態そのままでは全く見つかることのできない多様な色を染色したり、生花そのままの色に夜光または蓄光処理して美的に新しい美しさと暗い所でも鑑賞できる機会を与えることができて、商品の付加価値をさらに増大させることができるとともに、花弁が簡単に萎まなくて長時間保存でき、同時に条件と環境に関係なく、誰でもいつでもどこでも簡便且つ迅速に花弁を染色または生花そのままの色を生かしながら夜光または蓄光、染色処理をすることができる。
【0061】
以下では、前記の方法を利用して薔薇の花弁を染色する多様な実施形態について説明する。
【0062】
(第1実施形態)
アルコール1〜2リットル、脂溶性染料5〜20グラム、クロマリュージョンカラー顔料/塗料10〜50グラム、また、酢酸ビニル樹脂溶液接着剤(接着剤は酢酸ビニル樹脂溶液、エナメルまたはウレタン樹脂の接着剤の中の何れか一つ以上の接着剤が用いられることができる。以下の実施形態においても同一である)所定量を用意した。
【0063】
これらの材料を用意した後、アルコール1〜2リットル当り、脂溶性染料5〜20グラム、クロマリュージョンカラー顔料/塗料10〜50グラムを混合させてアルコールを利用して脂溶性染料とクロマリュージョンカラー顔料/塗料を溶解または混合させた。以後、混合した溶液の重量100に対して重量10〜20の割合で酢酸ビニル樹脂溶液接着剤を混合させて染色液を製造した。
【0064】
その後、製造された染色液を小さい水中ポンプが設置された筒を有するスプレーガンに所定量入れた。次に、スプレーガンを圧縮機に連結し、圧縮機をオン(on)にさせて略50kg/cmの空気圧を提供し、染色液が入っている筒内の水中ポンプを可動させながらこのような空気圧を利用してスプレーガンのノズル端部を薔薇の花弁に噴射した。噴射の後、常温で所定時間乾燥することによって、アルコールが蒸発されるようにした。
【0065】
その結果、図1〜図3に添付したように、昼には一般の薔薇で具現できない美しい色を具現し、日光を背いてみる時カメレオンの色のように様々な色ときらめくパールが見られた。
【0066】
(第2実施形態)
アルコール1〜2リットル、脂溶性染料5〜20グラム、ベースコート塗料10〜50グラム、また、蓄光顔料50〜110グラムを用意した。
【0067】
これらの材料を用意した後、アルコール1〜2リットル当り脂溶性染料5〜20グラム、ベースコート塗料10〜50グラムを混合させてアルコールを利用して脂溶性染料とベースコート塗料を溶解または混合させた。その後、混合した溶液の1リットルに蓄光顔料50〜110グラムをさらに混合させて染色液を製造した。
【0068】
その後、製造された染色液を小さい水中ポンプが設置された筒を有するスプレーガンに所定量入れた。次に、スプレーガンを圧縮機に連結し、圧縮機をオン(on)にさせて略50kg/cmの空気圧を提供し、染色液が入っている筒内の水中ポンプを可動させながらこのような空気圧を利用してスプレーガンのノズル端部を薔薇の花弁に噴射した。噴射の後、常温で所定時間乾燥することによって、アルコールが蒸発されるようにした。
【0069】
その結果、昼には一般の薔薇で具現できない美しい色を具現し、日光を背いてみる時カメレオンの色のようにパールが見られ、夜には蓄光顔料によって輝くことが見られた。
【0070】
(第3実施形態)
アルコール1〜2リットル、脂溶性染料5〜20グラム、熱変色性顔料10〜50グラム、蓄光顔料50〜110グラム、また、酢酸ビニル樹脂溶液接着剤所定量を用意した。
【0071】
これらの材料を用意した後、アルコール1〜2リットル当り脂溶性染料5〜20グラム、熱変色性顔料10〜50グラムを混合させてアルコールを利用して脂溶性染料と熱変色性顔料を溶解または混合させた後、混合した溶液の1リットルに蓄光顔料50〜110グラムをさらに混合させた後、混合した溶液の重量100に対して重量10〜20の割合で酢酸ビニル樹脂溶液接着剤を混合させて染色液を製造した。
【0072】
その後、製造された染色液を小さい水中ポンプが設置された筒を有するスプレーガンに所定量入れた。次に、スプレーガンを圧縮機に連結し、圧縮機をオン(on)にさせて略50kg/cmの空気圧を提供し、染色液が入っている筒内の水中ポンプを可動させながらこのような空気圧を利用してスプレーガンのノズル端部を薔薇の花弁に噴射した。噴射の後、常温で所定時間乾燥することによって、アルコールが蒸発されるようにした。
【0073】
その結果、昼には一般の薔薇で具現できない美しい色を具現し、温度に応じて異なる色に変化し、夜には蓄光顔料によって輝くことが見られた。
【0074】
(第4実施形態)
アルコール1〜2リットル、脂溶性染料5〜20グラム、光変色性顔料10〜50グラム、蓄光顔料50〜110グラム、また、酢酸ビニル樹脂溶液接着剤所定量を用意した。
【0075】
これらの材料を用意した後、アルコール1〜2リットル当り脂溶性染料5〜20グラム、光変色性顔料10〜50グラムを混合させてアルコールを利用して脂溶性染料と光変色性顔料を溶解または混合させた後、混合した溶液の1リットルに蓄光顔料50〜110グラムをさらに混合させた後、混合した溶液の重量100に対して重量10〜20の割合で酢酸ビニル樹脂溶液接着剤を混合させて染色液を製造した。
【0076】
その後、製造された染色液を小さい水中ポンプが設置された筒を有するスプレーガンに所定量入れた。次に、スプレーガンを圧縮機に連結し、圧縮機をオン(on)にさせて略50kg/cmの空気圧を提供し、染色液が入っている筒内の水中ポンプを可動させながらこのような空気圧を利用してスプレーガンのノズル端部を薔薇の花弁に噴射した。噴射の後、常温で所定時間乾燥することによって、アルコールが蒸発されるようにした。
【0077】
その結果、昼には一般の薔薇で具現できない美しい色を具現し、日光の紫外線に応じて異なる色に変化し、夜には蓄光顔料によって輝くことが見られた。
【0078】
(第5実施形態)
アルコール1〜2リットル、脂溶性染料5〜20グラム、熱変色性顔料10〜50グラム、光変色性顔料10〜50グラム、蓄光顔料50〜110グラム、また、酢酸ビニル樹脂溶液接着剤所定量を用意した。
【0079】
これらの材料を用意した後、アルコール1〜2リットル当り脂溶性染料5〜20グラム、熱変色性顔料10〜50グラム、光変色性顔料10〜50グラムを混合させてアルコールを利用して脂溶性染料、熱変色性顔料及び光変色性顔料を溶解または混合させた後、混合した溶液の1リットルに蓄光顔料50〜110グラムをさらに混合させた後、混合した溶液の重量100に対して重量10〜20の割合で酢酸ビニル樹脂溶液接着剤を混合させて染色液を製造した。
【0080】
その後、製造された染色液を小さい水中ポンプが設置された筒を有するスプレーガンに所定量入れた。次に、スプレーガンを圧縮機に連結し、圧縮機をオン(on)にさせて略50kg/cmの空気圧を提供し、染色液が入っている筒内の水中ポンプを可動させながらこのような空気圧を利用してスプレーガンのノズル端部を薔薇の花弁に噴射した。噴射の後、常温で所定時間乾燥することによって、アルコールが蒸発されるようにした。
【0081】
その結果、昼には一般の薔薇で具現できない美しい色を具現し、日光の紫外線に応じて異なる色に変化し、温度に応じて異なる色に変化し、夜には蓄光顔料によって輝くことが見られた。
【0082】
このように、本発明は記載された実施形態に限定されるのではなく、本発明の思想及び範囲を逸脱しないで多様に修正及び変形することができることは当該技術の分野において通常の知識を有する者にとっては自明である。従って、このような修正例または変形例は本発明の特許請求の範囲に属すると言うべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
染色のための材料として脂溶性染料と、顔料/塗料と、前記脂溶性染料と前記顔料/塗料を互いに溶解または混合させる溶解物質を用意する材料用意段階と;
所定の混合比で用意された前記脂溶性染料と前記顔料/塗料を前記溶解物質を利用して溶解または混合させて染色液を製造する染色液製造段階と;
前記染色液を所定の吹付器に入れて、前記吹付器を通じて前記染色液を植物の花弁に噴射する染色液噴射段階と;
前記染色液噴射段階の後に、染色液を乾燥させる染色液乾燥段階と;を含むことを特徴とする植物の花弁染色方法。
【請求項2】
前記脂溶性染料は、食用色素を除いた一般色素の中で選択され、前記顔料/塗料は、クロマリュージョンカラー顔料/塗料、ベースコート塗料、熱変色性顔料/塗料、光変色性顔料/塗料、蓄光顔料/塗料を備えた機能性顔料/塗料と、一般顔料/塗料の中で選択された少なくとも一つ以上の顔料/塗料であり、前記溶解物質は、相対的に蒸発性の強いアルコール、アセトン、mekの中で選択されることを特徴とする請求項1に記載の植物の花弁染色方法。
【請求項3】
前記所定の混合比は、前記溶解物質1〜2リットル当り、前記脂溶性透明染料は5〜20グラム、前記顔料/塗料は10〜110グラムの割合であることを特徴とする請求項1に記載の植物の花弁染色方法。
【請求項4】
前記染色液の製造段階において、所定の接着剤がさらに混合されることを特徴とする請求項1に記載の植物の花弁染色方法。
【請求項5】
前記接着剤は酢酸ビニル樹脂溶液、エナメルまたはウレタン樹脂の接着剤の中の何れか一つ以上の接着剤であり、前記接着剤は前記染色液の製造段階において、前記脂溶性染料、前記顔料/塗料及び前記溶解物質が混合された溶液の重量100に対して重量10〜20の割合で混合されることを特徴とする請求項4に記載の植物の花弁染色方法。
【請求項6】
請求項1〜5の中の何れか一項に記載の染色方法によって染色された花弁を備える植物。
【請求項7】
植物の花弁染色用組成物において、
溶解物質1〜2リットル当り、脂溶性透明染料5〜20グラム、顔料/塗料10〜110グラムの割合で溶解または混合して製造された植物の花弁染色用組成物。
【請求項8】
前記脂溶性染料は、食用色素を除いた一般色素の中で選択され、前記顔料/塗料は、クロマリュージョンカラー顔料/塗料、ベースコート塗料、熱変色性顔料/塗料、光変色性顔料/塗料、蓄光顔料/塗料を備えた機能性顔料/塗料と、一般顔料/塗料の中で選択された少なくとも一つ以上の顔料/塗料であり、前記溶解物質は、相対的に蒸発性の強いアルコール、アセトン、mekの中で選択されることを特徴とする請求項7に記載の植物の花弁染色用組成物。
【請求項9】
前記脂溶性染料、前記顔料/塗料及び前記溶解物質が混合された溶液の重量100に対して重量10〜20の割合で混合される接着剤をさらに含み、前記接着剤は酢酸ビニル樹脂溶液、エナメルまたはウレタン樹脂の接着剤の中の何れか一つ以上の接着剤であることを特徴とする請求項7に記載の植物の花弁染色用組成物。
【請求項10】
請求項7に記載の植物の花弁染色用組成物を利用して植物の花弁を染色する染色方法において、
前記植物の花弁染色用組成物を内部に水中ポンプまたはエアポンプが装着された筒に満たした後、前記水中ポンプまたはエアポンプを可動させて前記植物の花弁染色用組成物がスプレー噴射方式で植物の花弁に吹き付けられて染色されるようにすることを特徴とする植物の花弁染色方法。
【請求項11】
請求項7〜10の中の何れか一項の染色方法によって染色された花弁を備えた植物。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公表番号】特表2012−504957(P2012−504957A)
【公表日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−530946(P2011−530946)
【出願日】平成21年10月9日(2009.10.9)
【国際出願番号】PCT/KR2009/005772
【国際公開番号】WO2010/041891
【国際公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(511088173)
【Fターム(参考)】