植物用支持具
【課題】 蔓性植物などの支持具において、従来の特許技術は、いずれも主に単一の目的に開発されたものであり、また多目的のセットにして販売しやすくするという技術思想が不足しているのを改善し、極めて多目的に利用可能で、一般の人が自分で本格的なアーチや棚や壁面緑化やフェンスなどを設置するために、ホームセンターなどで規格化された部品を購入して、自由自在に、容易に、綺麗に、十分な強度で設置できるようにすることを課題としている。
【解決手段】 金属製の針金を網状に溶接した四角形の網体の側面に金属管を溶接した基本網体の上下で、それぞれの基本網体同士の金属管部分で寸法精度よく何枚でも嵌合連結可能にし、この基本網体に結合する各種の規格化された部品によって本格的なアーチ、棚、壁面緑化、フェンスなどとして使用可能にする手段を採用した。
【解決手段】 金属製の針金を網状に溶接した四角形の網体の側面に金属管を溶接した基本網体の上下で、それぞれの基本網体同士の金属管部分で寸法精度よく何枚でも嵌合連結可能にし、この基本網体に結合する各種の規格化された部品によって本格的なアーチ、棚、壁面緑化、フェンスなどとして使用可能にする手段を採用した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として蔓性植物などの細長く伸びる植物において、この植物を誘導して支持し、壁面緑化やアーチや棚やフェンスなどとして極めて多用途に、見栄えよく、耐久性があり、容易に設置を可能にすると同時に、小型化しホームセンター、通信販売などで販売し易くして、プロだけでなく素人でも、使用目的に合わせて各種の規格化された部品や副資材を組み合わせて購入することによって、手軽に小規模なものから本格的ものまで設置を可能にする支持具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の急激な少子高齢化の進行に伴い、多少の金と暇と心に余裕のある人々が増加して、趣味として草木の栽培をしようとする人々が増加する傾向にあり、また一方において都市部に人が集中する傾向があり、住宅密集地は、真夏の太陽の強い輻射熱と冷房の廃熱などによる異常高温で熱中症の増加や冷房費用の増加等の問題があり、健康、省エネルギーや炭酸ガス減少にも効果の有る屋上緑化、壁面緑化、生垣やベランダ緑化の整備等を国及び自治体によって推進しているけれども、住民の一人一人が、草の根的に自ら進んで実施する状態に至っていないためにあまり進まない現状がある。これらの緑化や趣味において、蔓性の植物などの細長く伸びる植物を採用するのが、誘導して支持することによって狭い敷地内の未利用空間を利用し易いことや、花や果実を楽しむことができることからも適性が高いと思量されるが、現状は、適当な支持具などがあまり市販されておらず、庭中に蔓延して立木に絡まったり建物に絡み付いて壁を劣化させるなどで管理が難しいことから採用が敬遠されていような傾向がある。例えば花では、花のキングと言われるバラ類、クイーンと言われるクレマチス類があり、またハニーサックル類やノウゼンカズラ類や藤や朝顔類や蔦類など数え切れない品種の美しい花や緑を楽しむことができ、またブドウ、キウイ、アケビ、サルナシ、ブルーベリー、キイチゴ、メロン、キュウリ、トマトなどの多くの果実の栽培を楽しむこともできるなどの極めて優れた良さが見逃されていて有効に活用されていない現状がある。これらの蔓性植物用のなどの誘導支持具の一般の人々の現在の平均的な使用状況は、初歩的な段階にあり、ホームセンターなどで不統一でバラバラに販売されている樹脂被覆された鉄製のフェンスや棒などを購入して、自分なりに工夫して、曲げたり繋ぎ合わせたり樹脂繊維製の網を購入してフェンスなどに結んだり竹をそのまま利用する程度であり、耐久性や強度、美観に大きな問題が有った。また特許は多数出願されており、例えば特許文献1には、複数の鉄筋を網目状に交差させて溶接し、一方の側辺に外側に突出する脚部を備え、この脚部を地面に挿して使用する方法が提案されており、また特許文献2には、縦横に組み合わされた格子部材と、この格子部材を所定の間隔を有して支える腕部材と、この腕部材に取り付けられた枠部材と、この枠部材を壁面に取り付けるアンカー部材とから構成された壁面緑化システムが提案されているが、これらの出願は、主に単一の目的に開発されたものであり、一般の人がホームセンターなどで規格化されたセットを購入して、蔓性植物用の本格的な壁面緑化やアーチや棚やフェンスなどを自由自在に組み立てて使用するという技術思想は無かった。
【特許文献1】特開平9−65771号公報
【特許文献2】特開2005−143406号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、蔓性植物などの細長く伸びる植物用の誘導支持具において、従来の特許技術は、壁面緑化やアーチや棚やフェンスなどで、いずれも主に単一の目的に開発されたものであり、また多目的の規格化された小型のセットにしてホームセンターなどで販売するという技術思想がないのを改善するために、極めて多目的に利用可能で、植木や農業のプロは勿論、一般の素人でも自分で本格的なアーチや棚や壁面緑化壁やフェンスなどを設置するために、小型化して持ち運びを容易にした規格化された幾つかの部品セットをホームセンターなどで購入することによって、自由自在に、容易に、綺麗に、十分な強度で組み立てて使用できるようにすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記課題を解決するために、金属製の針金を網状に溶接した四角形の網体の側面に金属管を溶接した、持ち運び容易な程度の大きさと重さの基本網体の上下で、それぞれの基本網体同士の金属管部分で寸法精度よく何枚でも嵌合連結可能にし、この基本網体に結合する各種の規格化された部品と針金や接着剤などの副資材によってアーチ、棚、壁面緑化、フェンスなどとして極めて多目的に使用可能にする手段を採用した。
【発明の効果】
【0005】
本発明において、それぞれの基本網体同士の金属管が寸法精度よく何枚も嵌合連結可能にすると同時に、各種規格部品と組み合わせて組立てられるようにすることによって、一般の人でも自分で、ホームセンターなどで手軽にセットを購入して、本格的なアーチや棚や壁面緑化壁やフェンスなどとして極めて多目的に、自由自在な形状に、容易に、安価に、綺麗に、十分な強度で組み立てて設置できることから、従来敬遠されていた蔓性植物などを採用することによって人々の趣味の世界を広げ、また都市部の緑化の進行による省エネや健康増進や温暖化ガスの減少や心の安定などが更に図られ、また不用になった際には、容易に家庭の不燃ごみとして廃棄でき、貴重な金属資源を殆んど100パーセント回収できるなど多大な効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1は本発明における最良の形態を示す一実施例の基本網体1の立正面図であるが、2〜5mmΦ程度の太さの充分な強度と耐久性を有する針金を70〜200mm程度の間隔の格子状に溶接して四角形の針金による網体2を作り、当該網体2の側面の両側に平行して規格化された太さ及び長さ寸法の金属管3を溶接し、当該金属管3の一方の端部の両側の内側に嵌合用突起部4が強固に挿入固定されて設けられた構成で、同寸法規格で製造された他の基本網体1の金属管3の口部5と互いに寸法精度よく嵌合して基本網体1を充分な強度で何枚でも繋げられる構成となっており、基本網体1の大きさは、一般の人が容易に車などで運べる程度、即ち四角形の長い方が0.5〜1.8m程度、短い方が30〜60cm程度、金属管3の厚さが1mm程度、太さが10〜20mmΦ程度、基本網体1の一枚の重さが、軟鉄製の場合で2kg度までとなっている。更に詳しく説明すると、図2は、図1のA部の側断面図であるが、金属管3の内側に当該金属管3の内径より僅かに小さい外径を有する金属管が挿入され、スポット溶接、接着、カシメ、ハンダなどの方法で固定可能であるが、特に雨水の浸入を防止するために湿気硬化タイプの無溶剤シリコーン接着剤などを塗布した状態で点状に打刻してアンダーカットで結合する一般にカシメと言われる方法を採用するのが機能性、作業性、コストなどの面で望ましく、これらの方法で強固に固定して嵌合用突起部4が構成され、金属管には網体2が溶接され、そして嵌合用突起部4の長さaは、100〜150mm程度となっていて、この部分が他の基本網体1の金属管3の口部5と寸法精度よくガタの無いように嵌合して必要によって無溶剤型接着剤を塗布して充分な連結強度と雨水等の侵入防止を図れる構成となっている。なお図1においては、直角方向に交差する格子状の網体2の実施例を記載したが、本発明においてはこの形状に限定されず、例えば斜め方向で交差する網体2や模様を配した網体2を採用して柵やトレリスなどとして利用するのも本発明の範囲内にある。
【0007】
図3(a)(b)は、本発明における主要規格部品である上部嵌合蓋6と下部嵌合蓋7の立正面図であり、壁面緑化やアーチや棚やフェンスなどとして使用する際に、基本網体1の端部に気密よく蓋をすることによって雨水やゴミなどの浸入を防止して耐久性を向上させることや美観を得るなどの目的で使用される。
【0008】
図4は、本発明におけるアーチを組み立てる場合の一実施例を示す側面図であるが、基本網体1を左右から二枚ずつで合計4枚と上部嵌合蓋6を2個と地下用部品などで構成され、2枚の基本網体1を予め施工者が手で曲げるが、この際にはジュウタンや軟質樹脂床などの軟らかい床上に乗せて、基本網体1の任意の位置に足裏を当てて端部を持って引き上げれば塗膜を傷めることなく比較的容易に任意の曲面に曲げることが出来、そして、真っ直ぐな基本網体1に曲げた基本網体1を無溶剤型の速硬化性のエポキシ接着剤を付けて抜けないように強固に繋げ、更に先端に上部嵌合蓋6を同様に接着して繋げたものの2組を準備し、両方を向かい合わせて立ち上げて、上部の中央の端部で両方を針金8で縛るなどで固定し、両端部を地面9に埋めて組み立てが完成するが、更に詳しく説明すると、図5は、図4B部の拡大平面図であるが、基本網体1の先端部の上部嵌合蓋6の端部の接触部を樹脂被覆の鉄製の針金8などで縛る方法などが採用されるが、或いは、図6の平面図に示す基体結合部品10によつてネジ止めで強固に結合する方法が更に望ましい。なお、前記の基本網体1を手で曲げた理由は、ホームセンターなどで購入する場合に嵩張って運送が面倒なために採用したが、本発明においては、これに限定されず予め曲げた基本網体1にして販売しても差支えなく、この方が精度の良いアーチを組み立てられる。
【0009】
図6は、前記の基体結合部品10の平面図であり、二枚の固定板11の両端部がそれぞれ同じ半円形状となっており、二枚の固定板11が向かい合って、丁度この内側に基本網体1の金属管3の径に対応した円形を形成し、この円内に金属管3を挟んでから中央部で蝶ネジなどを使用したネジ13で施工者が手で締めて固定できる構成となっており、この円の内側にゴムなどの弾性体12を設けることによって金属管3の塗装部に傷をつけないようにすることが望ましく、また、前記のアーチは、一台で使用する形態を例にあげて説明したが、例えば複数台を並べてアーチトンネルを作ることも可能であり、この場合の方が側面同士を連結することによって強風に対する耐久性を著しく増すことができて望ましいが、何れにしても、倒れ防止のためには、塀などの強風で倒れないしっかりしたものに針金などで端部で縛る強風対策は必ず実施するのが望ましい。
【0010】
また、図4においては、繋げた基本網体1の端部を地面9に埋めるように記載されているが、例えば図7の側面図に示すように、基本網体1の金属管3の下部の二箇所に、それぞれ正確に嵌合する嵌合用突起部4を有し、下部に地面9から抜けるのを防止する板部が結合された地中用部品14を接着して強固に固定し、必要によりプラスチックなどの管15を設け、この管15の内側にセメントなどの硬化体16を注入硬化してから地中に埋めることによって、基本網体1の金属管3の地面との境付近の腐食防止や強風によって地面から抜けて倒れるのを防止できることから望ましく、また簡便な方法では、図8に示すような先尖棒状部品17を基本格子体1の金属管3に嵌合接着してから、地面9に深く差し込む方法を採用してもよい。
【0011】
図9は、本発明における他の一実施態様を示す側面図であり、前記のアーチの場合の応用例であるが、一方の脚部を無くして建物の壁部18に連結固定した基本格子体1をネジ固定する方法の実施例であるが、更に詳しく説明すると、図9におけるC部の壁との結合部の詳細を図10の側断面図に示すが、基本網体1の金属管3の中に、円筒管の一方にネジの切ってある壁面連結部品19をネジ部を外に突出した状態で挿入接着し、壁面固定部品20のネジに嵌合してから壁部18にステンレス製のビス21などで強固に固定する構成となっている。
【0012】
図11は本発明における壁面緑化の一実施例であるが、基本網体1を上下方向に3枚連結したものを縦方向で二箇所、及び基本網体1を横方向に1枚を図12に示す壁面緑化用固定部品22によって壁部から間隔を取って取り付ける構成となっており、二枚の固定板11が向かい合って、丁度この内側に基本網体1の金属管3に対応した円形を形成し、この円内に金属管3を挟んでから中央部で蝶ネジなどを使用したネジ13で施工者が手で固定し、壁部18にビス21などで強固に固定する構成となっており、また一般家庭においては、木造の家が多く、この場合には45〜50cm間隔で柱が入っているためにビス止めで十分な強度を得るためには、ビス位置が限定され、前記の方法では、ビス位置が不揃いになって十分な強度が得られないことがあるため、図15の斜視断面図に示すような断面コの字状やL字状の壁面取付バー30を壁18の水平方向にビス21で取り付けてから基本網体1を連結する方法を採用するのが望ましいが、具体的には、図16の側面図に示すように連結した基本網体1の下部を所定位置の地中に埋め込んでから上部に水平に取り付けられている壁面取付バー30の任意の位置に樹脂被覆針金などで結合し、また隣同士の基本網体1を結合するのが望ましく、この方法の採用によって壁面との連結位置を少なくできることから、極めて簡単に、壁を殆んど傷めることなく、上下左右前後の何れの方向にも十分の強度で取り付け可能となる。なお、前記の壁面取付バー30については、断面コの字状などに限定されず、例えば低発泡樹脂使用の合成木による柱状の棒で取り付け、金具などを利用してビス止めする方法であっても差支えない。
【0013】
図13は、本発明における壁部18に棚を設ける場合の一実施例を示す側面図であるが、細長板状でL字形の壁面棚部品23をビス21などを使用して壁部18に固定し、この上に基本網体1の複数枚を繋げて所定位置に置き、予め孔の開けてある壁面棚部品23の孔を利用して針金8でしっかり縛ってから、筋交棒24を下側をビス、上側を針金などで壁面棚部品23に固定することによって上下左右方向の強度を得る構成となっている。
【0014】
図14は、本発明における植木鉢で栽培するのに使用する簡易のフェンスなどを組み立てる場合の一実施例を示す側断面図であるが、下板25に開けた孔26の部分に基本網体1の金属管3と同径で端部に嵌合用突起部4を有する金属管を溶接した基体台27を使用し、基本網体1を嵌合して立ち上げてから、セメント板などの重し板28を下板25の上に乗せ、この上に植木鉢29に植えた蔓性植物などを風で倒れないように保持する構成となっており、また、アーチや棚の足としても採用可能であることからも、この構成は、屋上緑化やベランダなどでの水耕栽培の場合などに適する。
【0015】
前記した実施例は、最も代表的なごく一部の実施例であるが、本発明においては、これらに限定されるものではなく、例えば網の形状を独特の模様のデザインを採用したり、オベリスクのように四角い柱状に高く立ち上げたり、傘のように立ち上げる方法など施工者が創意工夫をすることによって、誰でも、あらゆる態様の施行をプロ並みに綺麗に、十分な強度で、耐久性よく施工することができる。
【0016】
本発明においては、基本網体1を準備し、他に上部嵌合蓋6、下部嵌合蓋7、基体結合部品10、地下用部品14、先尖棒部品17、壁面連結部品19、壁面固定部品20、壁面緑化用固定部品22、壁面棚部品23、筋交棒24、基体台27、壁面取付バー30などの規格化された部品と針金や接着剤やステンレスビスなどの副資材を組み合わせることによって壁面緑化、アーチ、棚、フェンスなど極めて多目的に自由自在な形状に設置することが可能となるが、それぞれの主部品の材質は、鉄或いはその合金、銅或いはその合金、アルミ二ウム或いはその合金などの材質が使用できるが、特に製造において自動化が容易でコスト、強度の面から軟鉄製が適性が高く、腐食を防止して長期の耐久性を得るためや加飾のために塗装を要するが、曲げに対応した軟質の耐候性などの性能の良好な材質の樹脂塗料を使用し、特に粉体塗装や電着塗装やディッピング塗装や静電塗装を採用するのが耐候性、耐腐食性、作業性などの面で望ましく、また、上記部品のうち基本網体1は、曲げ加工や溶接の有る事から軟鉄などの金属製であることを要するが、その他の部品については、プラスチックであっても差支えなく特に強度のある繊維強化樹脂製が特に適性がある。
【0017】
本発明においては、基本網体1同士を連結したり、基本網体と嵌合蓋とを連結するなどの結合の際には、抜け防止や水の浸入防止などのために接着剤や充填剤を使用するの望ましいが、その際には、無溶剤タイプのエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、シアノアクリレート樹脂などが使用可能であるが、特に作業性、強度の面から速硬化性の2液エポキシ樹脂接着剤が適性が高く、また、特に雨水などの浸入による腐食を特に防止するにはシリコーン樹脂が望ましく、そして本発明においては、強度などを特に必要としない場合や少しづつ組み立てていく場合には、接着剤を使用しなくても実用上差し支えなくなつており、水が入りにくい設計で、たとえ水が多少入っても地中に浸透する構成となっている。また、水耕栽培などにおいては、植物の成長に応じて基本網体1を増やしていくことも可能で、このような場合には接着剤を使用しない方がよい。
【0018】
また、本発明に係る基本網体1などが錆びるなどで不要になった際には、金属管の溶接部付近の針金をワイヤクリッパーなどで切断してから、折り曲げて小さくして家庭の不燃ごみとして簡単に廃棄できることから、貴重な金属資源を殆んど100パーセント回収することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る基本網体1の立正面図である。
【図2】図1のA部の側断面図である。
【図3a】本発明に係る上部嵌合蓋6の立正面図である。
【図3b】本発明に係る下部嵌合蓋7の立正面図である。
【図4】本発明に係るアーチを組み立てる場合の一実施例を示す側面図である。
【図5】図4B部の拡大平面図である。
【図6】本発明に係る基体結合部品10の平面図である。
【図7】本発明に係る地下用部品を地中に埋めた時の側面図である。
【図8】本発明に係る先尖棒部品で地中に差し込む場合の側面図である。
【図9】本発明に係る別タイプのアーチを施行する場合の側面図である。
【図10】本発明に係る壁面固定部品20付近の側断面図である。
【図11】本発明に係る壁面緑化の一実施例を示す平面図である。
【図12】本発明に係る緑化壁面固定部品の側面図である。
【図13】本発明に係る壁部に棚を設ける場合の一実施例を示す側面図である。
【図14】本発明に係る簡易のフェンスなどを組み立てる場合の側断面図である
【図15】本発明に係る壁面緑化の他の一実施例を示す斜視断面図である。
【図16】本発明に係る壁面緑化の他の一実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
【0020】
1 基本網体 2 網体
3 金属管 4 嵌合用突起部
5 口部 6 上部嵌合蓋
7 下部嵌合蓋 8 針金
9 地面 10 基体結合部品
11 固定板 12 弾性体
13 ネジ 14 地中用部品
15 管 16 硬化体
17 先尖棒状部品 18 壁部
19 壁面連結部品 20 壁面固定部品
21 ビス 22 壁面緑化用固定部品
23 壁面棚部品 24 筋交棒
25 下板 26 孔
27 基体台 28 重し板
29 植木鉢 30 壁面取付バー
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として蔓性植物などの細長く伸びる植物において、この植物を誘導して支持し、壁面緑化やアーチや棚やフェンスなどとして極めて多用途に、見栄えよく、耐久性があり、容易に設置を可能にすると同時に、小型化しホームセンター、通信販売などで販売し易くして、プロだけでなく素人でも、使用目的に合わせて各種の規格化された部品や副資材を組み合わせて購入することによって、手軽に小規模なものから本格的ものまで設置を可能にする支持具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の急激な少子高齢化の進行に伴い、多少の金と暇と心に余裕のある人々が増加して、趣味として草木の栽培をしようとする人々が増加する傾向にあり、また一方において都市部に人が集中する傾向があり、住宅密集地は、真夏の太陽の強い輻射熱と冷房の廃熱などによる異常高温で熱中症の増加や冷房費用の増加等の問題があり、健康、省エネルギーや炭酸ガス減少にも効果の有る屋上緑化、壁面緑化、生垣やベランダ緑化の整備等を国及び自治体によって推進しているけれども、住民の一人一人が、草の根的に自ら進んで実施する状態に至っていないためにあまり進まない現状がある。これらの緑化や趣味において、蔓性の植物などの細長く伸びる植物を採用するのが、誘導して支持することによって狭い敷地内の未利用空間を利用し易いことや、花や果実を楽しむことができることからも適性が高いと思量されるが、現状は、適当な支持具などがあまり市販されておらず、庭中に蔓延して立木に絡まったり建物に絡み付いて壁を劣化させるなどで管理が難しいことから採用が敬遠されていような傾向がある。例えば花では、花のキングと言われるバラ類、クイーンと言われるクレマチス類があり、またハニーサックル類やノウゼンカズラ類や藤や朝顔類や蔦類など数え切れない品種の美しい花や緑を楽しむことができ、またブドウ、キウイ、アケビ、サルナシ、ブルーベリー、キイチゴ、メロン、キュウリ、トマトなどの多くの果実の栽培を楽しむこともできるなどの極めて優れた良さが見逃されていて有効に活用されていない現状がある。これらの蔓性植物用のなどの誘導支持具の一般の人々の現在の平均的な使用状況は、初歩的な段階にあり、ホームセンターなどで不統一でバラバラに販売されている樹脂被覆された鉄製のフェンスや棒などを購入して、自分なりに工夫して、曲げたり繋ぎ合わせたり樹脂繊維製の網を購入してフェンスなどに結んだり竹をそのまま利用する程度であり、耐久性や強度、美観に大きな問題が有った。また特許は多数出願されており、例えば特許文献1には、複数の鉄筋を網目状に交差させて溶接し、一方の側辺に外側に突出する脚部を備え、この脚部を地面に挿して使用する方法が提案されており、また特許文献2には、縦横に組み合わされた格子部材と、この格子部材を所定の間隔を有して支える腕部材と、この腕部材に取り付けられた枠部材と、この枠部材を壁面に取り付けるアンカー部材とから構成された壁面緑化システムが提案されているが、これらの出願は、主に単一の目的に開発されたものであり、一般の人がホームセンターなどで規格化されたセットを購入して、蔓性植物用の本格的な壁面緑化やアーチや棚やフェンスなどを自由自在に組み立てて使用するという技術思想は無かった。
【特許文献1】特開平9−65771号公報
【特許文献2】特開2005−143406号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、蔓性植物などの細長く伸びる植物用の誘導支持具において、従来の特許技術は、壁面緑化やアーチや棚やフェンスなどで、いずれも主に単一の目的に開発されたものであり、また多目的の規格化された小型のセットにしてホームセンターなどで販売するという技術思想がないのを改善するために、極めて多目的に利用可能で、植木や農業のプロは勿論、一般の素人でも自分で本格的なアーチや棚や壁面緑化壁やフェンスなどを設置するために、小型化して持ち運びを容易にした規格化された幾つかの部品セットをホームセンターなどで購入することによって、自由自在に、容易に、綺麗に、十分な強度で組み立てて使用できるようにすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記課題を解決するために、金属製の針金を網状に溶接した四角形の網体の側面に金属管を溶接した、持ち運び容易な程度の大きさと重さの基本網体の上下で、それぞれの基本網体同士の金属管部分で寸法精度よく何枚でも嵌合連結可能にし、この基本網体に結合する各種の規格化された部品と針金や接着剤などの副資材によってアーチ、棚、壁面緑化、フェンスなどとして極めて多目的に使用可能にする手段を採用した。
【発明の効果】
【0005】
本発明において、それぞれの基本網体同士の金属管が寸法精度よく何枚も嵌合連結可能にすると同時に、各種規格部品と組み合わせて組立てられるようにすることによって、一般の人でも自分で、ホームセンターなどで手軽にセットを購入して、本格的なアーチや棚や壁面緑化壁やフェンスなどとして極めて多目的に、自由自在な形状に、容易に、安価に、綺麗に、十分な強度で組み立てて設置できることから、従来敬遠されていた蔓性植物などを採用することによって人々の趣味の世界を広げ、また都市部の緑化の進行による省エネや健康増進や温暖化ガスの減少や心の安定などが更に図られ、また不用になった際には、容易に家庭の不燃ごみとして廃棄でき、貴重な金属資源を殆んど100パーセント回収できるなど多大な効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1は本発明における最良の形態を示す一実施例の基本網体1の立正面図であるが、2〜5mmΦ程度の太さの充分な強度と耐久性を有する針金を70〜200mm程度の間隔の格子状に溶接して四角形の針金による網体2を作り、当該網体2の側面の両側に平行して規格化された太さ及び長さ寸法の金属管3を溶接し、当該金属管3の一方の端部の両側の内側に嵌合用突起部4が強固に挿入固定されて設けられた構成で、同寸法規格で製造された他の基本網体1の金属管3の口部5と互いに寸法精度よく嵌合して基本網体1を充分な強度で何枚でも繋げられる構成となっており、基本網体1の大きさは、一般の人が容易に車などで運べる程度、即ち四角形の長い方が0.5〜1.8m程度、短い方が30〜60cm程度、金属管3の厚さが1mm程度、太さが10〜20mmΦ程度、基本網体1の一枚の重さが、軟鉄製の場合で2kg度までとなっている。更に詳しく説明すると、図2は、図1のA部の側断面図であるが、金属管3の内側に当該金属管3の内径より僅かに小さい外径を有する金属管が挿入され、スポット溶接、接着、カシメ、ハンダなどの方法で固定可能であるが、特に雨水の浸入を防止するために湿気硬化タイプの無溶剤シリコーン接着剤などを塗布した状態で点状に打刻してアンダーカットで結合する一般にカシメと言われる方法を採用するのが機能性、作業性、コストなどの面で望ましく、これらの方法で強固に固定して嵌合用突起部4が構成され、金属管には網体2が溶接され、そして嵌合用突起部4の長さaは、100〜150mm程度となっていて、この部分が他の基本網体1の金属管3の口部5と寸法精度よくガタの無いように嵌合して必要によって無溶剤型接着剤を塗布して充分な連結強度と雨水等の侵入防止を図れる構成となっている。なお図1においては、直角方向に交差する格子状の網体2の実施例を記載したが、本発明においてはこの形状に限定されず、例えば斜め方向で交差する網体2や模様を配した網体2を採用して柵やトレリスなどとして利用するのも本発明の範囲内にある。
【0007】
図3(a)(b)は、本発明における主要規格部品である上部嵌合蓋6と下部嵌合蓋7の立正面図であり、壁面緑化やアーチや棚やフェンスなどとして使用する際に、基本網体1の端部に気密よく蓋をすることによって雨水やゴミなどの浸入を防止して耐久性を向上させることや美観を得るなどの目的で使用される。
【0008】
図4は、本発明におけるアーチを組み立てる場合の一実施例を示す側面図であるが、基本網体1を左右から二枚ずつで合計4枚と上部嵌合蓋6を2個と地下用部品などで構成され、2枚の基本網体1を予め施工者が手で曲げるが、この際にはジュウタンや軟質樹脂床などの軟らかい床上に乗せて、基本網体1の任意の位置に足裏を当てて端部を持って引き上げれば塗膜を傷めることなく比較的容易に任意の曲面に曲げることが出来、そして、真っ直ぐな基本網体1に曲げた基本網体1を無溶剤型の速硬化性のエポキシ接着剤を付けて抜けないように強固に繋げ、更に先端に上部嵌合蓋6を同様に接着して繋げたものの2組を準備し、両方を向かい合わせて立ち上げて、上部の中央の端部で両方を針金8で縛るなどで固定し、両端部を地面9に埋めて組み立てが完成するが、更に詳しく説明すると、図5は、図4B部の拡大平面図であるが、基本網体1の先端部の上部嵌合蓋6の端部の接触部を樹脂被覆の鉄製の針金8などで縛る方法などが採用されるが、或いは、図6の平面図に示す基体結合部品10によつてネジ止めで強固に結合する方法が更に望ましい。なお、前記の基本網体1を手で曲げた理由は、ホームセンターなどで購入する場合に嵩張って運送が面倒なために採用したが、本発明においては、これに限定されず予め曲げた基本網体1にして販売しても差支えなく、この方が精度の良いアーチを組み立てられる。
【0009】
図6は、前記の基体結合部品10の平面図であり、二枚の固定板11の両端部がそれぞれ同じ半円形状となっており、二枚の固定板11が向かい合って、丁度この内側に基本網体1の金属管3の径に対応した円形を形成し、この円内に金属管3を挟んでから中央部で蝶ネジなどを使用したネジ13で施工者が手で締めて固定できる構成となっており、この円の内側にゴムなどの弾性体12を設けることによって金属管3の塗装部に傷をつけないようにすることが望ましく、また、前記のアーチは、一台で使用する形態を例にあげて説明したが、例えば複数台を並べてアーチトンネルを作ることも可能であり、この場合の方が側面同士を連結することによって強風に対する耐久性を著しく増すことができて望ましいが、何れにしても、倒れ防止のためには、塀などの強風で倒れないしっかりしたものに針金などで端部で縛る強風対策は必ず実施するのが望ましい。
【0010】
また、図4においては、繋げた基本網体1の端部を地面9に埋めるように記載されているが、例えば図7の側面図に示すように、基本網体1の金属管3の下部の二箇所に、それぞれ正確に嵌合する嵌合用突起部4を有し、下部に地面9から抜けるのを防止する板部が結合された地中用部品14を接着して強固に固定し、必要によりプラスチックなどの管15を設け、この管15の内側にセメントなどの硬化体16を注入硬化してから地中に埋めることによって、基本網体1の金属管3の地面との境付近の腐食防止や強風によって地面から抜けて倒れるのを防止できることから望ましく、また簡便な方法では、図8に示すような先尖棒状部品17を基本格子体1の金属管3に嵌合接着してから、地面9に深く差し込む方法を採用してもよい。
【0011】
図9は、本発明における他の一実施態様を示す側面図であり、前記のアーチの場合の応用例であるが、一方の脚部を無くして建物の壁部18に連結固定した基本格子体1をネジ固定する方法の実施例であるが、更に詳しく説明すると、図9におけるC部の壁との結合部の詳細を図10の側断面図に示すが、基本網体1の金属管3の中に、円筒管の一方にネジの切ってある壁面連結部品19をネジ部を外に突出した状態で挿入接着し、壁面固定部品20のネジに嵌合してから壁部18にステンレス製のビス21などで強固に固定する構成となっている。
【0012】
図11は本発明における壁面緑化の一実施例であるが、基本網体1を上下方向に3枚連結したものを縦方向で二箇所、及び基本網体1を横方向に1枚を図12に示す壁面緑化用固定部品22によって壁部から間隔を取って取り付ける構成となっており、二枚の固定板11が向かい合って、丁度この内側に基本網体1の金属管3に対応した円形を形成し、この円内に金属管3を挟んでから中央部で蝶ネジなどを使用したネジ13で施工者が手で固定し、壁部18にビス21などで強固に固定する構成となっており、また一般家庭においては、木造の家が多く、この場合には45〜50cm間隔で柱が入っているためにビス止めで十分な強度を得るためには、ビス位置が限定され、前記の方法では、ビス位置が不揃いになって十分な強度が得られないことがあるため、図15の斜視断面図に示すような断面コの字状やL字状の壁面取付バー30を壁18の水平方向にビス21で取り付けてから基本網体1を連結する方法を採用するのが望ましいが、具体的には、図16の側面図に示すように連結した基本網体1の下部を所定位置の地中に埋め込んでから上部に水平に取り付けられている壁面取付バー30の任意の位置に樹脂被覆針金などで結合し、また隣同士の基本網体1を結合するのが望ましく、この方法の採用によって壁面との連結位置を少なくできることから、極めて簡単に、壁を殆んど傷めることなく、上下左右前後の何れの方向にも十分の強度で取り付け可能となる。なお、前記の壁面取付バー30については、断面コの字状などに限定されず、例えば低発泡樹脂使用の合成木による柱状の棒で取り付け、金具などを利用してビス止めする方法であっても差支えない。
【0013】
図13は、本発明における壁部18に棚を設ける場合の一実施例を示す側面図であるが、細長板状でL字形の壁面棚部品23をビス21などを使用して壁部18に固定し、この上に基本網体1の複数枚を繋げて所定位置に置き、予め孔の開けてある壁面棚部品23の孔を利用して針金8でしっかり縛ってから、筋交棒24を下側をビス、上側を針金などで壁面棚部品23に固定することによって上下左右方向の強度を得る構成となっている。
【0014】
図14は、本発明における植木鉢で栽培するのに使用する簡易のフェンスなどを組み立てる場合の一実施例を示す側断面図であるが、下板25に開けた孔26の部分に基本網体1の金属管3と同径で端部に嵌合用突起部4を有する金属管を溶接した基体台27を使用し、基本網体1を嵌合して立ち上げてから、セメント板などの重し板28を下板25の上に乗せ、この上に植木鉢29に植えた蔓性植物などを風で倒れないように保持する構成となっており、また、アーチや棚の足としても採用可能であることからも、この構成は、屋上緑化やベランダなどでの水耕栽培の場合などに適する。
【0015】
前記した実施例は、最も代表的なごく一部の実施例であるが、本発明においては、これらに限定されるものではなく、例えば網の形状を独特の模様のデザインを採用したり、オベリスクのように四角い柱状に高く立ち上げたり、傘のように立ち上げる方法など施工者が創意工夫をすることによって、誰でも、あらゆる態様の施行をプロ並みに綺麗に、十分な強度で、耐久性よく施工することができる。
【0016】
本発明においては、基本網体1を準備し、他に上部嵌合蓋6、下部嵌合蓋7、基体結合部品10、地下用部品14、先尖棒部品17、壁面連結部品19、壁面固定部品20、壁面緑化用固定部品22、壁面棚部品23、筋交棒24、基体台27、壁面取付バー30などの規格化された部品と針金や接着剤やステンレスビスなどの副資材を組み合わせることによって壁面緑化、アーチ、棚、フェンスなど極めて多目的に自由自在な形状に設置することが可能となるが、それぞれの主部品の材質は、鉄或いはその合金、銅或いはその合金、アルミ二ウム或いはその合金などの材質が使用できるが、特に製造において自動化が容易でコスト、強度の面から軟鉄製が適性が高く、腐食を防止して長期の耐久性を得るためや加飾のために塗装を要するが、曲げに対応した軟質の耐候性などの性能の良好な材質の樹脂塗料を使用し、特に粉体塗装や電着塗装やディッピング塗装や静電塗装を採用するのが耐候性、耐腐食性、作業性などの面で望ましく、また、上記部品のうち基本網体1は、曲げ加工や溶接の有る事から軟鉄などの金属製であることを要するが、その他の部品については、プラスチックであっても差支えなく特に強度のある繊維強化樹脂製が特に適性がある。
【0017】
本発明においては、基本網体1同士を連結したり、基本網体と嵌合蓋とを連結するなどの結合の際には、抜け防止や水の浸入防止などのために接着剤や充填剤を使用するの望ましいが、その際には、無溶剤タイプのエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、シアノアクリレート樹脂などが使用可能であるが、特に作業性、強度の面から速硬化性の2液エポキシ樹脂接着剤が適性が高く、また、特に雨水などの浸入による腐食を特に防止するにはシリコーン樹脂が望ましく、そして本発明においては、強度などを特に必要としない場合や少しづつ組み立てていく場合には、接着剤を使用しなくても実用上差し支えなくなつており、水が入りにくい設計で、たとえ水が多少入っても地中に浸透する構成となっている。また、水耕栽培などにおいては、植物の成長に応じて基本網体1を増やしていくことも可能で、このような場合には接着剤を使用しない方がよい。
【0018】
また、本発明に係る基本網体1などが錆びるなどで不要になった際には、金属管の溶接部付近の針金をワイヤクリッパーなどで切断してから、折り曲げて小さくして家庭の不燃ごみとして簡単に廃棄できることから、貴重な金属資源を殆んど100パーセント回収することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る基本網体1の立正面図である。
【図2】図1のA部の側断面図である。
【図3a】本発明に係る上部嵌合蓋6の立正面図である。
【図3b】本発明に係る下部嵌合蓋7の立正面図である。
【図4】本発明に係るアーチを組み立てる場合の一実施例を示す側面図である。
【図5】図4B部の拡大平面図である。
【図6】本発明に係る基体結合部品10の平面図である。
【図7】本発明に係る地下用部品を地中に埋めた時の側面図である。
【図8】本発明に係る先尖棒部品で地中に差し込む場合の側面図である。
【図9】本発明に係る別タイプのアーチを施行する場合の側面図である。
【図10】本発明に係る壁面固定部品20付近の側断面図である。
【図11】本発明に係る壁面緑化の一実施例を示す平面図である。
【図12】本発明に係る緑化壁面固定部品の側面図である。
【図13】本発明に係る壁部に棚を設ける場合の一実施例を示す側面図である。
【図14】本発明に係る簡易のフェンスなどを組み立てる場合の側断面図である
【図15】本発明に係る壁面緑化の他の一実施例を示す斜視断面図である。
【図16】本発明に係る壁面緑化の他の一実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
【0020】
1 基本網体 2 網体
3 金属管 4 嵌合用突起部
5 口部 6 上部嵌合蓋
7 下部嵌合蓋 8 針金
9 地面 10 基体結合部品
11 固定板 12 弾性体
13 ネジ 14 地中用部品
15 管 16 硬化体
17 先尖棒状部品 18 壁部
19 壁面連結部品 20 壁面固定部品
21 ビス 22 壁面緑化用固定部品
23 壁面棚部品 24 筋交棒
25 下板 26 孔
27 基体台 28 重し板
29 植木鉢 30 壁面取付バー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属製の針金を網状に溶接して製造した四角形の網体2の側面の両側に平行して金属管3を溶接して所定寸法の基本網体1を製造し、当該基本網体1の金属管3の部分で、それぞれの基本網体1同士が何枚も嵌合連結可能にし、この基本網体1と結合する規格化された上部嵌合蓋6、下部嵌合蓋7、基体結合部品10、地中用部品14、先尖棒状部品17、壁面連結部品19、壁面固定部品20、壁面緑化用固定部品22、壁面棚部品23、筋交棒24、基体台27、壁面取付バー30などの部品と、針金や接着剤などの副資材の幾つかを組み合わせて使用することによってアーチ、棚、壁面緑化、フェンスなどを、素人でも、簡易な小さなものから本格的で大きなものまで、容易に、自由自在に設置可能にし、運送を容易にして販売し易くしたことを特徴とする蔓性植物などの植物用支持具。
【請求項2】
壁面緑化において、棒状の壁面取付バー30を壁の水平方向にビス21などで設置してから、複数枚を連結した基本網体1の下部を任意の位置の地中に埋め込んで、上部を壁面取付バー30の所定位置に樹脂被覆針金などで取り付けることを特徴とする請求項1記載の蔓性植物などの植物用支持具。
【請求項1】
金属製の針金を網状に溶接して製造した四角形の網体2の側面の両側に平行して金属管3を溶接して所定寸法の基本網体1を製造し、当該基本網体1の金属管3の部分で、それぞれの基本網体1同士が何枚も嵌合連結可能にし、この基本網体1と結合する規格化された上部嵌合蓋6、下部嵌合蓋7、基体結合部品10、地中用部品14、先尖棒状部品17、壁面連結部品19、壁面固定部品20、壁面緑化用固定部品22、壁面棚部品23、筋交棒24、基体台27、壁面取付バー30などの部品と、針金や接着剤などの副資材の幾つかを組み合わせて使用することによってアーチ、棚、壁面緑化、フェンスなどを、素人でも、簡易な小さなものから本格的で大きなものまで、容易に、自由自在に設置可能にし、運送を容易にして販売し易くしたことを特徴とする蔓性植物などの植物用支持具。
【請求項2】
壁面緑化において、棒状の壁面取付バー30を壁の水平方向にビス21などで設置してから、複数枚を連結した基本網体1の下部を任意の位置の地中に埋め込んで、上部を壁面取付バー30の所定位置に樹脂被覆針金などで取り付けることを特徴とする請求項1記載の蔓性植物などの植物用支持具。
【図1】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2008−259479(P2008−259479A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−106679(P2007−106679)
【出願日】平成19年4月16日(2007.4.16)
【出願人】(500019476)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月16日(2007.4.16)
【出願人】(500019476)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]