説明

機器給電制御装置

【課題】無線APへの帰属情報を用いて制御対象機器への給電制御を行う技術において、無線AP等の節電を効率的に行う。
【解決手段】機器給電制御装置であって、パッシブセンサーが動体検知を行ったことに応じて、当該パッシブセンサーのセンサー識別情報を受信するパッシブセンサー情報取得手段と、ポリシー情報を格納するポリシー情報格納手段と、前記パッシブセンサー情報取得手段がセンサー識別情報を取得したことに応じて、前記ポリシー情報格納手段を参照することにより、当該センサー識別情報にて識別されるパッシブセンサーに対応して指定された無線AP及びネットワーク機器への給電開始制御を行うポリシー制御手段と、を備え、前記ポリシー制御手段は、ポリシー情報にて指定された監視対象グループに属する全てのユーザが、指定された監視エリアから離脱したことを検知した場合に、前記無線AP及びネットワーク機器への給電停止制御を行うように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オフィス等における人の存在・不在を検知して、自動的に機器への給電開始・停止等の給電制御を行う技術に関するものであり、特に、人の存在・不在を検知するために使用される無線APやNW機器等に対する給電開始・停止等の給電制御を行う技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人の存在を検知して、自動的に機器の電源を制御する技術が従来からある。例えば、特許文献1には、作業者の部屋への入退室を赤外線センサーにより監視し、作業者がいないと判断した場合に照明をオフする技術が記載されている。
【0003】
また、特許文献2には、パソコン本体およびパソコンに接続されている入出力装置の消費電力の低減を図るために、パソコンの前面に赤外線センサーを設け、操作者を検知したこと、あるいは一定時間検知されないことに応じて、パソコンおよび入出力装置の電源の制御を行う技術が記載されている。
【0004】
一方、無線端末が帰属する無線AP(アクセスポイント)の位置を用いて人や物の位置を把握する技術が知られており、例えば、引用文献3には、無線タグが装着された物品の位置を無線APの位置情報に基づき把握する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−56990号公報
【特許文献2】特開平10−326126号公報
【特許文献3】特開2005−109919号公報
【特許文献4】特開2007−135194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、前述した特許文献1、2に記載された従来技術では、人の存在・不在を検知し、それに応じた電源制御を行うことができるものの、いずれも特定の個人を識別することはできないため、個々人のパソコンやプリンタ等の電源制御を行うことはできない。例えば、特許文献2に記載された技術では、特定の個人を識別することができないため、たまたまパソコンに近づいた人を操作者であると誤認識し、パソコンを無駄に動作させてしまうといった問題が発生する。
【0007】
このような問題を解決するために、無線APの位置情報を用いて無線端末の位置を把握する技術を適用して、ユーザが保持する無線端末が帰属した無線APの識別情報をユーザの位置情報として用いることにより、ユーザが特定のエリアに存在することを検知し、当該ユーザ及び当該エリアに対応する制御対象機器への給電制御を行うことが考えられる。
【0008】
しかし、この方法では、人の存在を検知するために、無線APやネットワーク機器の電源を常にONにしておく必要があり、ユーザが無線LANを利用しないときでも相当な電力を消費することになり、無駄な電力消費が発生する。また、常時無線AP等を動作させておくため、無線APを介したネットワークの不正利用の可能性も増大する。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ユーザが保持する無線端末が帰属した無線APの識別情報をユーザの位置情報として用いることにより、制御対象機器への給電制御を行う技術において、無線APやネットワーク機器の節電を効率的に行う技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明は、ユーザの無線端末が帰属した無線APの識別情報に基づいて、ユーザが特定のエリアに存在することを検知し、通信ネットワークを介して、当該ユーザ及び当該エリアに対応する制御対象機器への給電制御を行う機器給電制御装置であって、パッシブセンサーが動体検知を行ったことに応じて、当該パッシブセンサーのセンサー識別情報を受信するパッシブセンサー情報取得手段と、特定のセンサー識別情報にて識別されるパッシブセンサーが動体検知を行った場合における給電制御内容を含むポリシー情報を格納するポリシー情報格納手段と、前記パッシブセンサー情報取得手段がセンサー識別情報を取得したことに応じて、前記ポリシー情報格納手段を参照することにより、当該センサー識別情報にて識別されるパッシブセンサーに対応して指定された無線AP及びネットワーク機器への給電開始制御を行うポリシー制御手段と、ユーザ毎に、ユーザの無線端末が帰属した無線APの識別情報を格納する位置情報格納手段と、ユーザ毎に、ユーザが属するグループを格納するユーザ情報格納手段と、を備え、前記ポリシー情報は、給電が開始された前記無線AP及びネットワーク機器の給電停止制御を行うための監視対象グループ、及び監視エリアを含み、前記ポリシー制御手段は、前記位置情報格納手段、前記ユーザ情報格納手段、及び前記ポリシー情報格納手段を参照することにより、前記監視対象グループに属する全てのユーザが、前記監視エリアから離脱したことを検知した場合に、前記無線AP及びネットワーク機器への給電停止制御を行うことを特徴とする機器給電制御装置として構成される。
【0011】
また、本発明は、通信ネットワークを介して制御対象機器に対する給電制御を行う機器給電制御装置であって、ユーザ毎に、ユーザの位置情報を格納する位置情報格納手段と、ユーザ毎に、ユーザが属するグループを格納するユーザ情報格納手段と、ユーザが特定のエリアに存在することを検知した場合の給電制御内容と、ユーザが特定のエリアから離脱したことを検知した場合の給電制御内容とを含むポリシー情報を格納するポリシー情報格納手段と、ユーザの位置情報を取得し、前記位置情報格納手段に格納される位置情報を随時更新する位置情報取得管理手段と、前記位置情報格納手段、前記ユーザ情報格納手段、及び前記ポリシー情報格納手段を参照することにより、前記ポリシー情報に従って、指定したユーザ、又は指定したグループに属するいずれかのユーザが、指定したエリアに存在することを検知した場合に、指定した制御対象機器への指定した給電制御を行い、指定したユーザ、又は指定したグループに属する全てのユーザが、指定したエリアから離脱したことを検知した場合に、指定した制御対象機器への指定した給電制御を行うポリシー制御手段と、 を備えることを特徴とする機器給電制御装置として構成してもよい。
【0012】
この場合、前記ユーザの位置情報は、当該ユーザが保持する無線端末が帰属した無線APの識別情報であり、前記位置情報取得管理手段は、無線端末の識別情報と、当該無線端末が帰属した無線APの識別情報とを管理する無線アクセス制御装置からユーザ毎の位置情報を受信するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ユーザが保持する無線端末が帰属した無線APの識別情報をユーザの位置情報として用いることにより、制御対象機器への給電制御を行う技術において、無線APやネットワーク機器の節電を効率的に行うことが可能となる。
【0014】
また、本発明によれば、指定したユーザが存在する場合にのみ無線APやネットワーク機器を動作させるので、ネットワークの不正利用の防止にも効果がある。
【0015】
また、パッシブセンサーによる離脱検知で制御対象機器への給電停止を行うことも可能であるが、本発明のように、無線AP帰属離脱を利用して、給電停止を行うほうが確実にエリア離脱を検知でき、人がいるのにもかかわらず給電停止を行うような誤動作を確実に回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態に係るシステムの全体構成図である。
【図2】機器給電制御装置4の機能構成図である。
【図3】端末情報テーブルの一例を示す図である。
【図4】位置情報テーブルの一例を示す図である。
【図5】センサー通知情報テーブルの一例を示す図である。
【図6】ユーザ情報テーブルの例を示す図である。
【図7】エリア情報テーブルの例を示す図である。
【図8】エリア情報テーブルを階層構造で表現した図である。
【図9】ポリシー情報テーブルの構造例を示す図である。
【図10】パッシブセンサーにより人を検知する場合のシーケンス例である。
【図11】パッシブセンサーにより人の不在を検知する場合のシーケンス例である。
【図12】無線APへの帰属情報を利用して、特定ユーザの存在位置(エリア)を検知する場合のシーケンス例である。
【図13】無線APへの帰属情報を利用して、特定ユーザの存在位置(エリア)からの離脱を検知する場合のシーケンス例である。
【図14】給電制御の具体例におけるフロア構成の一例である。
【図15】本例での給電制御のポリシー概要をまとめた表である。
【図16】ポリシー(B)に対応するポリシー情報の例を示す図である。
【図17】ポリシー(C)に対応するポリシー情報の例を示す図である。
【図18】ポリシー(D)に対応するポリシー情報の例を示す図である。
【図19】定期ポーリング方式の問題点を説明するための図である。
【図20】定期ポーリング方式の問題点を解消するための処理を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0018】
(システム構成)
図1に本発明の実施の形態に係るシステムの全体構成図を示す。図1に示すように、本実施の形態に係るシステムは、無線AP(アクセスポイント)1、パッシブセンサー2、無線アクセス制御装置3、機器給電制御装置4、及び制御対象機器5が通信ネットワーク6を介して接続された構成を有する。なお、図1は、各機器のシステムとしての接続を示すものであり、実際の機器の配置場所は考慮していない。また、各装置は、通信ネットワーク6に無線で接続されてもよいし、有線で接続されてもよい。
【0019】
無線AP1は、現在一般に普及している無線LANのアクセスポイント装置であり、本実施の形態での存在検知対象である人が保持する無線端末(例:無線電話機、無線タグ、PC等)と無線接続を行い、無線端末が他の装置と通信を行うことを可能とする装置である。パッシブセンサー2は、動体(本実施の形態では"人"とする)の存在を検知し、検知したことを示す信号を送出する装置である。
【0020】
無線アクセス制御装置3は、無線端末が無線AP1に接続(帰属)したときに、当該無線AP1のID(MACアドレス等)と、帰属した無線端末のID(MACアドレス等)とを対応付けて記憶手段に保持し、無線端末が無線AP1から離脱したときに、上記の対応情報を削除する(例えば、端末IDと対応付けられた無線AP-IDを記憶手段から削除する)機能を備える。また、無線端末が帰属したときに、無線端末IDと無線AP-IDとを後述する機器給電制御装置4の端末位置情報取得管理部41に通知し、離脱したときに、離脱したことを示す情報(無線端末IDに対応する無線AP-IDがないことを示す情報)を端末位置情報取得管理部41に通知する機能を有する。
【0021】
このような無線アクセス制御装置3は、例えば、特許文献4に記載されたアクセスコントローラを用いて実現することができる。
【0022】
機器給電制御装置4は、本発明に係る機器給電制御を行う装置である。制御対象機器5は、例えば、ルータやスイッチ等のNW機器、無線AP、プリンタ、固定電話機、PC、ディスプレイ、空調、照明等であり、一般的なオフィスビルに備えられている機器である。なお、本実施の形態では、制御対象機器5が、遠隔からの給電制御機能を持つことを想定しているが、そのような給電制御機能を持たない場合でも、給電制御可能な電源タップ機器、PoE対応型ネットワーク機器を利用して給電制御することが可能である。
【0023】
通信ネットワーク6は、データ通信を行うためのネットワークであり、例えば、広域ネットワーク(インターネット等)、LAN、種々の無線ネットワーク等が接続されて構成されている。
【0024】
図2に、機器給電制御装置4の機能構成図を示す。図2に示すように、機器給電制御装置4は、端末位置情報取得管理部41、パッシブセンサー情報取得管理部42、ポリシー制御部43、機器制御実行部44、端末情報格納部45、位置情報格納部46、パッシブセンサー情報格納部47、ポリシー情報格納部48、ユーザ情報格納部49を有する。
【0025】
端末位置情報取得管理部41は、ある無線端末がある無線APに帰属したときに、無線アクセス制御装置3から、当該無線端末のID(端末IDと記述する)と当該無線APのID(AP-IDと記述する)とを対応付けた情報を受信し、この情報と端末情報格納部45に格納された情報を用いて、ユーザの位置情報を位置情報格納部46に格納する機能を備える。また、端末位置情報取得管理部41は、無線端末が無線APから離脱したときに、無線アクセス制御装置3から、当該無線端末のIDと帰属する無線APがないことを示す情報とを対応付けた情報を受信し、この情報と端末情報格納部45に格納された情報を用いて、位置情報格納部46における該当ユーザに対応する帰属無線APを削除し、帰属なしにする機能も有する。
【0026】
図3に、端末情報格納部45に格納される端末情報テーブルの一例を示す。図3に示すように、端末情報格納部45には、無線端末の端末IDと、無線端末のユーザのユーザIDとが対応付けられて格納されている。図4に、位置情報格納部46に格納される位置情報テーブルの一例を示す。図4に示すように、位置情報格納部46には、ユーザIDと、該当ユーザの無線端末が帰属する無線APのAP-IDとが対応付けて格納されている。端末位置情報取得管理部41は、端末情報格納部45に格納された情報に基づき、端末IDをユーザIDに変換して、位置情報格納部46に格納する。
【0027】
パッシブセンサー情報取得管理部42は、パッシブセンサー2が人を検知した場合に、通信ネットワーク6から当該パッシブセンサー2のセンサーIDを受信し、当該センサーIDに対応付けて、通知時刻(センサーIDを受信した時刻)をパッシブセンサー情報格納部47に格納する。人を検知しているパッシブセンサー2は、定期的に検知信号を送出するので、パッシブセンサー情報取得管理部42は、センサーIDを受信する度に通知時刻を更新する。よって、パッシブセンサー情報取得管理部42に格納されている通知時刻は、最終通知時刻である。パッシブセンサー情報格納部42に格納されるセンサー通知情報テーブルの例を図5に示す。
【0028】
ポリシー制御部43は、パッシブセンサー2からの通知、位置情報格納部46及びパッシブセンサー情報格納部47に格納された情報や、ユーザ情報に基づいて、ポリシー情報格納部48に格納されたポリシー情報に従って制御対象機器5に対する給電制御内容を決定し、機器制御実行部44に給電制御指示を行う機能を有する。
【0029】
すなわち、ポリシー制御部43は、パッシブセンサー2を用いた方式として、ポリシー情報において指定したセンサーのいずれかで動体(人)の検知をした場合に、指定した制御対象機器5の給電開始(停止も選択可能)を行う。また、指定した全てのセンサーで一定時間、動体検知をしない場合(離脱を検知した場合)に、制御対象機器5の給電停止(開始も選択可能)を行う。
【0030】
また、ポリシー制御部43は、無線AP1への帰属に基づく位置情報を用いた方式として、ポリシー情報において指定したユーザもしくはグループ(グループに所属するいずれかのユーザ)が、指定したエリアのいずれかに帰属した場合に、指定した制御対象機器5の給電開始(停止も選択可能)を行う。また、指定したユーザおよびグループ(グループに所属する全てのユーザ)が指定した全てのエリアから離脱した場合に、指定した制御対象機器5の給電停止(開始も選択可能)を行う。
【0031】
上記のように、パッシブセンサー2を用いた方式と無線AP1への帰属に基づく位置情報を用いた方式のいずれの方式でも、ポリシーの設定により、人の離脱を検知した場合に制御対象機器5の給電開始を行い、人の存在を検知した場合に御対象機器5の給電停止を行うことも可能である。このような給電制御は、例えば、ユーザの離脱契機で、セキュリティ監視システムの起動を行い、ユーザの存在検知で、セキュリティ監視システムのOFFを行うといった用途に使用できる。
【0032】
図6にユーザ情報格納部49に格納されるユーザ情報テーブルの例を示す。図6に示すように、ユーザ情報格納部49には、ユーザIDと、該当ユーザが属するグループのグループIDが格納されている。グループは、例えば、ユーザが属する部門(総務部、経理部、.....等)であり、1ユーザが複数グループに属することとしてもよい。なお、グループは部門に関わらず、役職(主任、課長、部長等)に応じたグループ、フロア単位のグループ(B6F全社員のグループなど)、無線端末のプレゼンス状態(会議中、離籍中など)に応じたグループなど任意に設定することが可能である。また、これらのグループを組み合わせたグループをさらに設定することも可能である。
【0033】
ポリシー情報格納部48には、エリア情報テーブルとポリシー情報テーブルが格納される。図7に、エリア情報テーブルの例を示す。図7に示すように、本実施の形態において、
エリアは無線端末が帰属する無線AP1をグルーピングする概念であり、階層構造を持つ。 図7に示すエリア情報テーブルを階層構造で表現した図を図8に示す。
【0034】
無線AP1はいずれかのエリアに所属し、帰属した無線AP1の所属するエリアが当該ユーザの帰属エリアとなる。また、当該ユーザは、帰属エリア(子エリア)の親エリアにも所属するものとする。例えば、図7、図8の例で、ユーザがAP#1に帰属した場合、当該ユーザは、「root」エリア、「ビルB」エリア、「6F」エリアのいずれにも帰属したことになる。
【0035】
図9に、ポリシー情報テーブルの構造例を示す。図9に示すように、ポリシー情報テーブルには、対象とするセンサーID、監視対象(特定ユーザ、グループ等)、監視エリア(エリア情報テーブルの帰属エリア:「root」エリア、「ビルB」エリア、「6F」エリア、「AP#1」など)、ポリシーを識別するポリシーID、帰属検知時の動作(給電開始等)、離脱検知時の動作(給電停止等)、制御対象機器が対応付けて格納される。ポリシー情報テーブルの具体例については、動作説明のところで説明する。
【0036】
機器制御実行部44は、ポリシー制御部43からの制御指示(制御対象機器ID、制御内容を含む)を受け、通信ネットワーク6を介して、指示された機器に対して、指示された給電制御を行う機能を有する。
【0037】
上述した各テーブル、テーブル間の関連付け、検索等は、例えばリレーショナルデータベースシステムを用いて実現することができる。
【0038】
また、機器給電制御装置4は、コンピュータに、本実施の形態で説明する処理内容を記述したプログラムを実行させることにより実現可能である。すなわち、機器給電制御装置4の各部で行われる処理や機能は、機器給電制御装置4を構成するコンピュータに内蔵されるCPUやメモリなどのハードウェア資源を用いて、各部で実施される処理に対応するプログラムを実行することによって実現することが可能である。また、当該プログラムは、当該プログラムを記録したFD、CD−ROM、DVDなどの記録媒体や、インターネットなどのネットワークを介して市場に流通させることができる。
【0039】
また、機器給電制御装置4を、複数のコンピュータをネットワーク接続することにより実現してもよい。なお、そのような場合でも、複数のコンピュータをまとめて機器給電制御装置4と称することができる。例えば、端末位置情報取得管理部41、端末情報格納部45、位置情報格納部46を、位置情報を管理するサーバ内に備えてもよい。また、ユーザ情報格納部49を、ユーザ情報を管理するサーバに備えてもよい。
【0040】
(システムの動作)
次に、本実施の形態に係るシステムの動作を説明する。まず、人の存在/不在を検知する際の動作について、パッシブセンサー2を利用する場合と、無線AP1への帰属情報を利用する場合に分けて説明する。
【0041】
<パッシブセンサーを利用>
図10に、パッシブセンサー2により人を検知する場合のシーケンス例を示す。図10に示す中継装置は、パッシブセンサー2から発出される検知信号をセンサーIDに変換する装置であり、通信ネットワーク6内に備えられているものである。
【0042】
図10においてパッシブセンサー2が人を検知すると、検知信号(製造番号を含む)が中継装置に送られる(ステップ1)。中継装置は、製造番号をこれに対応するセンサーIDに変換し、センサーIDを含む通知信号を機器給電制御装置4に送信する(ステップ2)。機器給電制御装置4におけるパッシブセンサー情報取得管理部42は、受信したセンサーIDに対応付けて、通知時刻をパッシブセンサー情報格納部47に格納し(ステップ3)、センサーIDをポリシー制御部43に通知する。ポリシー制御部43は、センサーIDとポリシー情報とから給電制御内容を決定し(ステップ4)、機器制御実行部44を介して給電制御を行う(ステップ5)。図10は、制御内容決定の結果、機器Aに対して給電開始の制御を行う場合を示している。パッシブセンサー2が人を検知している間、定期的に、ステップ1〜ステップ5の処理が行われる。
【0043】
図11に、パッシブセンサー2により人の不在を検知する場合のシーケンス例を示す。図11の前提として、図10の処理により、センサーIDと最終通知時刻がパッシブセンサー情報格納部47に格納されているものとする。
【0044】
図11に示すように、ポリシー制御部43は、センサーIDを用いてパッシブセンサー情報格納部47から最終通知時刻を取得する処理を定期的に行っている(ステップ11、12)。そして、最終通知時刻を取得する度に、取得した最終通知時刻から一定時間が経過したかどうかをチェックし、経過している場合は、当該パッシブセンサー2から検知信号が一定時間送出されなかったことになり、ポリシー制御部43は、当該パッシブセンサー2が人の不在(離脱)を検知したと判定する(ステップ13)。
【0045】
そして、ポリシー情報に従って、給電制御を行う(ステップ14)。図11に示す例では、機器Aに対して給電停止を行う場合を示している。上記の処理は、パッシブセンサー毎に行われる。
【0046】
<無線APへの帰属情報を利用>
図12に、無線AP1への帰属情報を利用して、特定ユーザの存在位置(エリア)を検知する場合のシーケンス例を示す。
【0047】
無線端末が無線AP1に帰属する(ステップ21)と、無線AP1は、帰属した無線端末の端末IDと、自身のAP-IDとを含む帰属通知を無線アクセス制御装置3に送信し(ステップ22)、無線アクセス制御装置3は、これらの情報を対応付けて記憶手段に格納するとともに、これらの情報を含む帰属通知を機器給電制御装置4の端末位置情報取得管理部41に通知する(ステップ23)。なお、機器給電制御装置4の端末位置情報取得管理部41が、無線アクセス制御装置3に対して端末位置情報を問い合わせ、その応答として、無線アクセス制御装置3が上記帰属通知を機器給電制御装置4の端末位置情報取得管理部41に通知するようにしてもよい。
【0048】
機器給電制御装置4の端末位置情報取得管理部41は、受信した端末IDに基づき、端末情報格納部45からユーザIDを取得し、受信したAP-ID(位置情報)と当該ユーザIDとを対応付けて位置情報格納部46に格納する(ステップ24)。
【0049】
一方、ポリシー制御部43は、ユーザ毎に位置情報格納部46を定期的にチェック(ポーリング)している(ステップ25、26等)。ステップ24にて、あるユーザIDのユーザの位置情報(AP-ID)が位置情報格納部46に格納されると、ポリシー制御部43は、位置情報格納部46から当該ユーザIDに対応するAP-IDを取得し(ステップ28)、当該ユーザIDとAP-IDに基づき、ポリシー情報格納部48に格納されたポリシー情報に従って、制御内容を決定し(ステップ29)、機器制御実行部44を介して決定内容に応じた機器制御を行う(ステップ30)。図12は、機器Aへの給電開始を行う例を示している。
【0050】
図13に、無線AP1への帰属情報を利用して、特定ユーザの存在位置(エリア)からの離脱を検知する場合のシーケンス例を示す。図13では、図12のステップ21〜24の処理により、端末IDとAP-IDが位置情報格納部46に格納されているものとする。
【0051】
無線AP1が無線端末の離脱を検知すると、無線AP1は、AP-IDと端末IDを含む離脱通知を無線アクセス制御装置3に送信する。離脱通知を受信した無線アクセス制御装置3は、記憶手段に端末IDと対応付けられて格納されていたAP-IDを削除するとともに、端末IDと、帰属なしを示す情報を含む離脱通知を機器給電制御装置4の端末位置情報取得管理部41に送信する。
【0052】
機器給電制御装置4の端末位置情報取得管理部41は、受信した端末IDに基づき、端末情報格納部45からユーザIDを取得し、当該ユーザIDと対応付けて位置情報格納部46に格納されていたAP-IDを削除することにより、該当ユーザを帰属なしの状態にする(ステップ33)。
【0053】
前述したとおり、ポリシー制御部43は、ユーザ毎に位置情報格納部46を定期的にポーリングしている。該当ユーザが帰属なしになると、ポリシー制御部43は、位置情報格納部46を参照したタイミングでこれを検知し(ステップ34、35)、当該ユーザIDのユーザが離脱したことを検知する。そして、当該ユーザの離脱を検知したことに基づき、ポリシー情報格納部48に格納されたポリシー情報に従って、制御内容を決定し(ステップ36)、機器制御実行部44を介して決定内容に応じた機器制御を行う(ステップ37)。図13は、機器Aへの給電停止を行う例を示している。
【0054】
<給電制御の具体例>
次に、本実施の形態に係る動作を、具体例を挙げて説明する。ここでは、図14に示すようなオフィスのフロア(図7、図8に示した各エリアの中のビルBの6Fであるものとする)、及び図15に示すポリシーを例にとって説明する。なお、図示していないが、フロアにはパッシブセンサー2であるセンサー#1とセンサー#2が備えられている。図15に示すポリシー(A)〜(F)は、より詳細には以下のとおりである。
【0055】
ポリシー(A):パッシブセンサー2、及びパッシブセンサー2を機能させるための装置や、機器給電制御装置4等、給電制御を行うのに最低限必要な装置について常時電源ONとする。
【0056】
ポリシー(B):社員(どの社員かを問わない)がフロアにいる間のみ、フロア内の無線APとNW機器の電源をONとする。
【0057】
ポリシー(C):A部門の社員がフロアにいる間のみ、A部門の機器であるプリンタAと固定電話機Aの電源をONとする。
【0058】
ポリシー(D):特定の社員aがフロアにいる間のみ、社員aのパソコンaの電源をONとする。
【0059】
ポリシー(E):B部門の社員がフロアにいる間のみ、B部門の機器であるプリンタBと固定電話機Bの電源をONとする。
【0060】
ポリシー(F):特定の社員bがフロアにいる間のみ、社員bのパソコンbの電源をONとする。
【0061】
以下、上記のポリシー(B)、(C)、(D)の場合の機器給電制御装置4の動作について説明する。以下では、エリア情報テーブルには図7に示すようにビルB6FにAP#1とAP#2が対応付けられた情報が格納されているものとする。また、無線APへの帰属に基づく位置情報を用いるポリシーを無線AP帰属利用ポリシーと呼び、パッシブセンサーを利用するポリシーをセンサーポリシーと呼ぶ。
【0062】
<ポリシー(B)>
ポリシー(B)に対応してポリシー情報格納部48に格納されるポリシー情報の例を図16に示す。
図16に示すように、センサーポリシーとして、センサー#1とセンサー#2のいずれかで人を検知した場合に制御対象機器5として指定された機器への給電開始を行うことが設定されている。ここで制御対象機器5として指定される機器は、無線AP#1、#2と、各無線APが通信を行うために必要なNW機器#1である。
【0063】
このようにして給電を開始された無線AP及びNW機器により、その後、特定の社員の存在検知に基づく給電制御を行うことができる。無線APやNW機器の利用者が存在しない場合に、これらの機器への給電を停止可能としたことにより、より節電効果を高くすることが可能である。また、正規の利用者が存在しない場合に、無線APやNW機器への給電を停止することにより、無線APを介したネットワークの不正利用を防止する効果もある。
【0064】
また、図16に示すように、無線AP帰属利用ポリシーとして、全グループ(ここでは部門Aと部門B)の社員を監視対象とし、各グループの全社員が監視エリアであるビルB6Fのエリアから離脱したことを検知した場合に、制御対象機器への給電停止を行うことが設定されている。
【0065】
パッシブセンサー2による離脱検知で上記制御対象機器への給電停止を行うことも可能であるが、無線AP帰属離脱を利用して、給電停止を行うほうが確実にエリア離脱を検知でき、社員がいるのにもかかわらず給電停止を行うような誤動作を確実に回避できる。
【0066】
このポリシー情報を用いた動作例を説明する。まず、無線端末を携帯した社員がビルB6Fのフロアに来ると、パッシブセンサー#1(#2でもよい)が人の存在を検知し、機器給電制御装置4のパッシブセンサー情報取得管理部42が、ポリシー制御部43にセンサーIDとしてセンサー#1を通知する。ポリシー制御部43は、センサーポリシー(ポリシー(2))に従って制御対象機器への給電開始の指示を行い、機器制御実行部44が制御対象機器への給電開始制御を行う。
【0067】
その後、終業時等において、各社員がフロアから出ていき、最後の社員(社員aとする)がフロアから出る際に、例えば、無線AP#1(#2でもよい)が社員aの離脱を検知し、機器給電制御装置4の端末位置情報取得管理部41は、位置情報格納部46における社員aを帰属なしとする。すると、ポリシー制御部43は、位置情報格納部46のポーリングタイミングで、社員aの無線AP#1からの離脱を検知する。ポリシー制御部43は、ポリシー情報及びエリア情報に従って、離脱検知の度に、該当エリアから全グループの全社員が離脱したかどうかをチェックしており、最後の社員aの離脱を検知したことで、全グループの全社員がビルB6Fから離脱したことを確認し、制御対象機器の給電停止制御を行う。
【0068】
<ポリシー(C)>
ポリシー(C)に対応してポリシー情報格納部48に格納されるポリシー情報の例を図17に示す。
図17に示すように、無線AP帰属利用ポリシーとして、A部門の社員のいずれかがビルB6Fのエリアに存在することが検知された場合に、制御対象機器(固定電話機A、プリンタA)への給電開始を行い、A部門の社員の全てがビルB6Fのエリアから離脱したことが検知された場合に、制御対象機器(固定電話機A、プリンタA)への給電停止を行うことが設定されている。
【0069】
このポリシー情報を用いた動作例を説明する。無線端末を携帯した社員a(A部門の社員)が無線AP#1(AP#2でもよい)に帰属すると、位置情報格納部46において社員aがAP#1に帰属したことが記録され、ポリシー制御部43がそれを検知する。そして、ポリシー制御部43は、ユーザ情報に基づいて、社員aがA部門の社員であることを把握し、ポリシー情報に従って、制御対象機器(固定電話機A、プリンタA)への給電開始の指示を行い、機器制御実行部44が制御対象機器(固定電話機A、プリンタA)への給電開始制御を行う。
【0070】
その後、例えばA部門の社員が帰宅を開始し、A部門の社員として最後に社員aがフロアを離れると、位置情報格納部46に社員aの帰属がなしになったことが記録され、ポリシー制御部43がそれを検知する。ポリシー制御部43は、A部門の全ての社員がエリアから離脱したことを確認すると、ポリシー情報に従って、制御対象機器(固定電話機A、プリンタA)への給電停止の指示を行い、機器制御実行部44が制御対象機器(固定電話機A、プリンタA)への給電停止制御を行う。
【0071】
<ポリシー(D)>
ポリシー(D)に対応してポリシー情報格納部48に格納されるポリシー情報の例を図18に示す。
図18に示すように、無線AP帰属利用ポリシーとして、社員aがビルB6Fのエリアに存在することが検知された場合に、制御対象機器(パソコンa)への給電開始を行い、社員aがビルB6Fのエリアから離脱したことが検知された場合に、制御対象機器(パソコンa)への給電停止を行うことが設定されている。
【0072】
このポリシー情報を用いた動作例を説明する。無線端末を携帯した社員aが無線AP#1(AP#2でもよい)に帰属すると、位置情報格納部46において社員aがAP#1に帰属したことが記録され、ポリシー制御部43がそれを検知する。そして、ポリシー制御部43は、ポリシー情報に従って、制御対象機器(パソコンa)への給電開始の指示を行い、機器制御実行部44が制御対象機器(パソコンa)への給電開始制御を行う。
【0073】
その後、社員aがフロアを離れると、位置情報格納部46に社員aの帰属がなしになったことが記録され、ポリシー制御部43がそれを検知する。ポリシー制御部43は、ポリシー情報に従って、制御対象機器(パソコンa)への給電停止の指示を行い、機器制御実行部44が制御対象機器(パソコンa)への給電停止制御を行う。
【0074】
上記のように、本実施の形態では、個人(社員)や、個人が属するグループを識別して給電制御を行いこととしたので、きめ細かく的確に給電制御を行うことができ、ユーザの利便性を低下させずに節電効率を向上させることができる。
【0075】
(シーケンシャル処理の遅延抑止)
前述したように、本実施の形態における機器給電制御装置4(具体的には、ポリシー制御部43)は、位置情報格納部46に対して定期的にポーリングを行うことにより、ユーザの帰属位置(無線AP−ID)を検出し、ポリシー情報に基づいて、制御対象機器5に対して給電制御を行う。本実施の形態では、複数の制御対象機器5に対して給電制御を行う場合、シーケンシャルに給電制御を行う。すなわち、例えば、制御対象機器5が3つある場合、最初の制御対象機器5に対して給電開始を行い、制御対象機器5から制御OKを示す応答を受けた後に、次の制御対象機器5に対して給電開始を行い、その制御対象機器5から制御OKを示す応答を受けた後に、最後の制御対象機器5に対して給電開始を行う。
【0076】
図19に示すように、このようなシーケンシャル処理では、制御対象機器5が異常の場合、コネクションタイムアウト待ち等でシーケンシャル処理が遅延するという問題がある。そして、次のポーリング時も帰属を検知するため、引き続き、シーケンシャル処理が遅延してしまう。このようなことから、故障機器が多く存在した場合、非常に大きな処理遅延が発生する可能性があるという問題がある。
【0077】
そこで、本実施の形態では、ポリシー制御部43が、帰属/離脱検知用の定期ポーリング処理(ポリシーチェック処理)とは別に、修復用の定期ポーリング処理(修復処理)を実行することとしている。また、本例では、機器給電制御装置4は、各制御対象機器と、当該機器が正常か異常かを示す情報とを対応づけた機器状態テーブルを記憶手段に保持している。本例での処理を図20を参照して説明する。
【0078】
本例では、ポリシー制御部43は、帰属/離脱検知用の定期ポーリング処理(ポリシーチェック処理)において、通常の処理(制御内容決定処理)に加えて、機器状態テーブルを参照することにより、制御対象となった機器の機器状態確認を行う(ステップ101、102等)。そして、確認結果が正常である場合にのみ給電制御を行う(ステップ103等)。
【0079】
ポリシー制御部位43は、給電制御アクセスの結果、タイムアウト等により機器の異常を検知した場合には、機器状態テーブルにおいて当該機器の状態を異常とする(ステップ104)。その後のポーリング周期では、機器状態テーブルを確認することにより、異常を検知し、該当機器への給電制御アクセスを行わない(ステップ105、106)。
【0080】
一方、ポリシー制御部43は、修復処理に係る定期ポーリングを機器状態テーブルに対して(各機器に対して)行っており(ステップ201、202等)、機器が正常である間は何も処理を行わない。
【0081】
修復処理に係る定期ポーリングでの機器状態確認の結果、異常を検知した場合(ステップ203、204)、ポリシー制御部43は、機器制御実行部44を用いて、該当の機器に対して状態確認を行い(ステップ205等)、正常が確認された場合に(ステップ206〜209)、該当機器に関して、機器状態テーブルの機器状態を正常とする(ステップ210)。
【0082】
その後の帰属/離脱検知用の定期ポーリング処理において、ポリシー制御部43は、該当機器が正常であることを確認し(ステップ107、108)、給電制御を行う(ステップ109、110)。
【0083】
このように、修復処理に係る定期ポーリングにより機器の状態を確認、機器状態テーブルに記録し、帰属/離脱検知用の定期ポーリングでは、機器状態テーブルにて正常が確認された場合にのみ対象機器への給電制御を行うこととしたので、制御対象機器に異常のあるものが含まれている場合でも、迅速に給電制御を実行することが可能となる。
【0084】
本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
【0085】
例えば、本実施の形態では、ユーザの位置情報を、ユーザが保持する無線端末が帰属する無線APの識別情報としたが、位置情報はこのような手法で取得するものに限定されるわけではなく、例えば、ユーザが保持する端末にGPS機器を備え、そのGPS機器で得られる位置情報をユーザが存在するエリアを判別するための位置情報として用いてもよい。また、ビルやフロア内に非接触ICカードのリーダ/ライタを複数個備えておき、ユーザが自分の非接触ICカードをリーダ/ライタにかざすことにより検知されるリーダ/ライタの識別情報をユーザの位置情報として用いてもよい。
【符号の説明】
【0086】
1 無線AP
2 パッシブセンサー
3 無線アクセス制御装置
4 機器給電制御装置
5 制御対象機器
6 通信ネットワーク
41 端末位置情報取得管理部
42 パッシブセンサー情報取得管理部
43 ポリシー制御部
44 機器制御実行部
45 端末情報格納部
46 位置情報格納部
47 パッシブセンサー情報格納部
48 ポリシー情報格納部
49 ユーザ情報格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの無線端末が帰属した無線APの識別情報に基づいて、ユーザが特定のエリアに存在することを検知し、通信ネットワークを介して、当該ユーザ及び当該エリアに対応する制御対象機器への給電制御を行う機器給電制御装置であって、
パッシブセンサーが動体検知を行ったことに応じて、当該パッシブセンサーのセンサー識別情報を受信するパッシブセンサー情報取得手段と、
特定のセンサー識別情報にて識別されるパッシブセンサーが動体検知を行った場合における給電制御内容を含むポリシー情報を格納するポリシー情報格納手段と、
前記パッシブセンサー情報取得手段がセンサー識別情報を取得したことに応じて、前記ポリシー情報格納手段を参照することにより、当該センサー識別情報にて識別されるパッシブセンサーに対応して指定された無線AP及びネットワーク機器への給電開始制御を行うポリシー制御手段と、
ユーザ毎に、ユーザの無線端末が帰属した無線APの識別情報を格納する位置情報格納手段と、
ユーザ毎に、ユーザが属するグループを格納するユーザ情報格納手段と、を備え、
前記ポリシー情報は、給電が開始された前記無線AP及びネットワーク機器の給電停止制御を行うための監視対象グループ、及び監視エリアを含み、前記ポリシー制御手段は、前記位置情報格納手段、前記ユーザ情報格納手段、及び前記ポリシー情報格納手段を参照することにより、前記監視対象グループに属する全てのユーザが、前記監視エリアから離脱したことを検知した場合に、前記無線AP及びネットワーク機器への給電停止制御を行う
ことを特徴とする機器給電制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2012−104887(P2012−104887A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−249058(P2010−249058)
【出願日】平成22年11月5日(2010.11.5)
【出願人】(000102717)エヌ・ティ・ティ・ソフトウェア株式会社 (43)
【Fターム(参考)】