機密書類廃棄方法および機密書類廃棄ボックス
【課題】 本発明の課題は、機密書類の流出、漏洩を可及的に防止するとともに、その再資源化が図れる機密書類廃棄方法および機密書類廃棄ボックスを提供することにある。
【解決手段】 本発明に関わる機密書類廃棄方法は、蓋体2oが施錠された後に機密書類pが箱体2内に廃棄された複数の機密書類廃棄ボックス1が、各々、開錠されてセットされた投入機Tにより、廃棄処理容器C近傍まで移送される工程と、投入機Tにより機密書類廃棄ボックス1を反転して保持し蓋体2oを揺動して箱体2の開口2kを開放し、機密書類廃棄ボックス1内の機密書類pを廃棄処理容器C内に投入する工程と、反転され空になった機密書類廃棄ボックス1を投入機Tによりセット位置まで復動する工程とを含んで成る。
【解決手段】 本発明に関わる機密書類廃棄方法は、蓋体2oが施錠された後に機密書類pが箱体2内に廃棄された複数の機密書類廃棄ボックス1が、各々、開錠されてセットされた投入機Tにより、廃棄処理容器C近傍まで移送される工程と、投入機Tにより機密書類廃棄ボックス1を反転して保持し蓋体2oを揺動して箱体2の開口2kを開放し、機密書類廃棄ボックス1内の機密書類pを廃棄処理容器C内に投入する工程と、反転され空になった機密書類廃棄ボックス1を投入機Tによりセット位置まで復動する工程とを含んで成る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客情報、技術情報などの機密保持が要求される重要書類等の機密漏洩を防止するための機密書類廃棄方法および機密書類廃棄ボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、顧客情報、技術情報等の全ゆる情報がコンピュータ処理され用紙に印字されるとともに、重要な機密情報が印刷された機密書類の量が増加している。
【0003】
そのため、これら機密書類の流出、漏洩の防止ニーズが多数の企業間で高まりつつある。
【0004】
これらの機密書類を廃棄するに際しては、従来、シュレッダーで機密書類を細片に裁断し、燃えるゴミと一緒に人手により運び、焼却処分に付している。
【0005】
なお、本出願に係る文献公知発明としては、下記の文献がある。
【特許文献1】特開2003−62476号公報
【特許文献2】特開2002−194685号公報
【特許文献3】特開2002−96055号公報
【特許文献4】特開2002−53201号公報
【特許文献5】特開2001−270604号公報
【特許文献6】特開平11−343007号公報
【特許文献7】特開平11−321869号公報
【特許文献8】特開平9−301501号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述の機密書類をシュレッダーで細片に裁断し、燃えるゴミと一緒に焼却処分に付する処理方法は、焼却処分に至る過程において盗難に会ったり、裁断された細片が組合わせられ、機密書類が再度、復元される可能性がある。
【0007】
そのため、機密書類を処分する過程において、廃棄された機密書類を、人のアクセスが少なく確実に溶解処分にすることが望まれている。
【0008】
また、近年におけるゴミ処理問題を考慮するに、この機密情報の処理においても、地球環境に配慮した方法が好ましい。
【0009】
本発明は上記実状に鑑み、顧客情報、技術情報等の機密保持が要求される機密書類の流出、漏洩を可及的に防止するとともに、その再資源化が図れる機密書類廃棄方法および機密書類廃棄ボックスの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するべく、本発明の請求項1に関わる機密書類廃棄方法は、蓋体が施錠された後に機密書類が箱体内に廃棄された複数の機密書類廃棄ボックスが、各々、開錠されてセットされた投入機により、廃棄処理容器近傍まで移送される工程と、前記投入機により前記機密書類廃棄ボックスを反転して保持し前記蓋体を揺動して前記箱体の開口を開放し、前記機密書類廃棄ボックス内の機密書類を前記廃棄処理容器内に投入する工程と、反転され空になった前記機密書類廃棄ボックスを前記投入機によりセット位置まで復動する工程とを含んで成る。
【0011】
本発明の請求項2に関わる機密書類廃棄ボックスは、廃棄された機密書類を廃棄処理するための機密書類廃棄ボックスであって、廃棄すべき機密書類を収納する箱体と、該箱体の開口を開閉し、閉塞された前記箱体内部の目視を阻止する目隠し部材を有する機密書類廃棄口を具えた蓋体と、前記蓋体を前記箱体にロックするロック手段と、前記箱体と一体に形成され、前記箱体を移送し反転させる移送・反転部材が挿入される挿入孔とを具備している
本発明の請求項3に関わる機密書類廃棄ボックスは、請求項2に記載の機密書類廃棄ボックスにおいて、さらに、前記機密書類廃棄ボックスを移動するための移動手段を備えている。
【0012】
本発明の請求項4に関わる機密書類廃棄ボックスは、請求項2または請求項3に記載の機密書類廃棄ボックスにおいて、前記蓋体は、前記箱体に揺動自在に枢設され前記箱体の上部を開閉し、前記箱体が反転されることにより揺動して前記箱体の開口を開放する。
【発明の効果】
【0013】
以上、詳述した如く、本発明の請求項1に関わる機密書類廃棄方法によれば、機密書類廃棄ボックスを反転して保持し蓋体を揺動して箱体の開口を開放し、機密書類廃棄ボックス内の機密書類を廃棄処理容器に投入するので、機密書類を可及的に人目に触れることなく廃棄処理できる。
【0014】
本発明の請求項2に関わる機密書類廃棄ボックスによれば、蓋体の機密書類廃棄口に閉塞された箱体内部の目視を阻止する目隠し部材を有するので、箱体内部の機密書類が目視されることが防止される。
【0015】
また、移送・反転部材が挿入される挿入孔を具備するので、機密書類が収納された箱体を移送して反転し保持し、箱体内から機密書類を外に出し廃棄できる。
【0016】
また、箱体と一体に形成され、箱体を移送し反転させる移送・反転部材が挿入される挿入孔を有するので、塵芥処理室の既存の投入機を用いて箱体内の機密書類の処分が行える。
【0017】
本発明の請求項3に関わる機密書類廃棄ボックスによれば、機密書類廃棄ボックスを移動するための移動手段を備えるので、機密書類廃棄ボックスの移動を容易に行える。
【0018】
本発明の請求項4に関わる機密書類廃棄ボックスによれば、蓋体は箱体に揺動自在に枢設され箱体の上部を開閉し、箱体が反転されることにより揺動して箱体の開口を開放するので、箱体内の機密書類を人の目に触れることなく廃棄できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0020】
本発明を適用した機密書類を廃棄するための廃棄ボックス(機密書類廃棄ボックス)1は、図1に示すように、廃棄された機密書類が収納される収納箱(箱体)2と、この収納箱2の上部開口を開閉する蓋板(蓋体)2oと、収納箱2下方に一体的に形成される作業用孔(挿入孔)31、32と、この作業用孔3を画成する下板3aの下面角部に配設される4つのキャスター(移動手段)caとを備え構成されている。
【0021】
上記の収納箱2は、図1、図4(a)、および図4(a)の上面図の図4(b)に示すように、スチール製の枠体1w(1w1、1w2、1w3)が外郭を形成しており、この枠体1wとスチール製の側板2s1、2s2、2s3、2s4および下面板2dとにより、上部に開口2kを有する箱体を構成している。 この収納箱2は、例えば、各辺が約60〜70cm程度の大きさを有している。
【0022】
なお、収納箱2は上記の大きさに限定されないことは言うまでもない。
【0023】
そして、収納箱2の上面部には、図1、上面図の図2(a)に示すように、スチール製の蓋板2oが、後上部枠体1w2に固定された蝶番cb、cbにその一方端部が固定され、開口2kを覆う態様で開閉自在に枢設されている。(図1、図4(a)参照)
この蓋板2oの中央部には、図1、図2(a)に示すように、廃棄書類を収納箱2内に廃棄するための挿入口(機密書類廃棄口)2o1が、蓋板2oの一部を切り欠き折り曲げて形成されている。(図2(a)の右側面図の図3(a)参照) この蓋板2oの一部を切り欠き折り曲げた目隠し板(目隠し部材)2o2により、収納箱2内に廃棄された機密書類が外部から目視されることが防止されている。
【0024】
この蓋板2oの他方端部には、図1、図2(a)に示すように、ロック板(ロック手段)lが固定されており、該ロック板lの中央部には、蓋板2oの閉塞時、前上部枠体1w1に立設される略コ字状の形状を有する四角枠状のロック係合体(ロック手段)1wr(図1のA方向矢視の前面図である図2(b)参照)が挿通するロック孔(ロック手段)lkが穿設されている。
【0025】
この構成により、図4(a)に示すように、蓋板2oが開き収納箱2の開口2kが開放された状態から、蓋板2oを閉じる方向の下方に揺動すると、図2に示すように、蓋板2oに固定されたロック板lのロック孔lkに、前上部枠体1w1に固定されたロック係合体1wrが挿通して、蓋板2oにより収納箱2の開口2kが閉塞される。 そして、図1に示すように、ロック係合体1wrに南京錠kを掛けることで、蓋板2oを収納箱2の上面の位置にロックし、収納箱2を確実に閉塞し機密を保持できる。
【0026】
また、収納箱2の下方には、図1、図2(b)、図1のB方向矢視の後面図である図3(b)に示すように、収納箱2の下面となる下面板2dと、下板3aと、該下面板2dおよび下板3a間の中央かつ前後方向に亘って配設される支持板3bとにより画成される作業用孔31、32が形成されている。
【0027】
この作業用孔31、32には、収納箱2内に廃棄された機密書類を処分するに際して、投入機Tのフォーク(移送・反転部材)Tf、Tfが挿入され、廃棄ボックス1をリフトアップして反転し、収納箱2内の機密書類をコンテナ(廃棄処理容器)Cへ投入する。
【0028】
このように、作業用孔31、32を収納箱2の下方に配置すれば、塵芥処理室における既存の投入機TのフォークTf、Tfの位置に適合するため、最適である。
【0029】
また、図1、図2(b)、図3(b)に示すように、後縦枠体1w3、1w4上部間には、廃棄ボックス1を移動する際に作業員Sが握る運搬用手摺tが懸架されている。 この運搬用手摺tを、図6に示すように、作業員Sが握り誘導することにより、下板3a下方に配設される4つのキャスターcaを用いて、廃棄ボックス1を任意の場所に移動することができる。
【0030】
なお、上記キャスターcaは、モータおよび減速機構を用いて駆動する構成にしてもよく、また、移動手段であるキャスターcaを、廃棄ボックス1とは別体の構成として、キャスターca無しの廃棄ボックス1と別体の移動手段とを組合わせて用いる構成としてもよい。
【0031】
次に、上述した廃棄ボックス1を用いた機密書類の廃棄処理過程について説明する。
【0032】
まず、作業員Sが、空の廃棄ボックス1(図4(b)参照)をビルの各フロアの任意の場所に、図6に示すように、運搬用手摺tを握ってキャスターcaにより移動させ設置する。
【0033】
設置された各廃棄ボックス1は、図1、図7に示すように、蓋板2oにより収納箱2の開口2kが閉塞され、蓋板2oに固定されたロック板lのロック孔lkに、前上部枠体1w1に固定されたロック係合体1wrが挿通され、ロック係合体1wrに南京錠kが掛けられ、蓋板2oが収納箱2にロックされている。 こうして、蓋板2oが開放されることが防止されており、収納箱2内に廃棄される機密書類が目視されたり、盗難されることが防止されている。
【0034】
このように施錠された廃棄ボックス1がビル内に設置された場合、テナントの社員等が、機密書類を蓋板2oの挿入口2o1を通して収納箱2に廃棄する。
【0035】
この際、テナント社員は、目隠し板2o2により収納箱2内を目視できず、廃棄された機密書類が人目に触れることがない。 このように、収納箱2内は、目隠し板2o2により目視できないため、機密書類に記載された機密が外部に漏洩することが防止されている。
【0036】
そして、廃棄ボックス1の回収日が到来すると、機密書類が収納された各廃棄ボックス1は、図6に示すように、作業員Sが、運搬用手摺tを握って回収し、塵芥処理室に集積する。
【0037】
塵芥処理室内に運び込まれた各廃棄ボックス1は、機密管理者Kにより、南京錠kの施錠(図1、図7参照)が開錠される。
【0038】
続いて、図8に示すように、開錠された廃棄ボックス1を投入機Tの所定位置にセットし、機密管理者Kが、制御盤sbを操作して投入機TのフォークTf、Tfを、廃棄ボックス1下方の作業用孔31、32に差し込み、廃棄ボックス1をリフトアップする。
【0039】
そして、図8のC方向矢視図の図9(a)に示すように、フォークTf、Tfにより廃棄ボックス1を、圧縮機coに向って傾けつつリフトアップし、図9(b)に示すように、廃棄ボックス1を圧縮機coに向って横倒し、さらに傾動させると、図9(c)に示すように、収納箱2上面部の蓋板2oが、自重により蝶番cb、cb廻りに揺動して開き、収納箱2内の廃棄済みの機密書類pが圧縮機co内に投入される。
【0040】
このように、機密管理者Kにより開錠された廃棄ボックス1は、人手を煩わすことなく、すなわち、人のアクセスがなく、収納箱2内の機密書類pが圧縮機co内に投入されるので、機密保持を徹底できる。
【0041】
そして、空となった各廃棄ボックス1は、投入機Tにより、図8に示すように、元のセット位置まで復動され戻される。
【0042】
続いて、各廃棄ボックス1は投入機Tのセット位置から取出され、図7に示すように、収納箱2の蓋板2oが閉じられ、機密管理者Kにより南京錠kが施錠される。 そして、図6に示すように、作業員Sにより、再び、ビル内の所定の場所に設置され、機密書類の廃棄が行われる。
【0043】
一方、圧縮機co内に投入された廃棄済みの機密書類pは、図10(a)に示すように、圧縮され、図10(b)に示すコンテナCに積載される。
【0044】
同様にして、他の全ての廃棄ボックス1に収納された廃棄済み機密書類pが、コンテナC内に圧縮されて積載される。
【0045】
こうして、廃棄済みの機密書類pが積載されたコンテナCは、トラックにより製紙工場に運搬される。
【0046】
製紙工場においては、まずコンテナC全体の入庫重量が検量された後、搬入された廃棄済みの機密書類pの溶解処理が行われる。
【0047】
そして、廃棄済みの機密書類pを荷降ろしたコンテナCは、空車重量、すなわち、廃棄重量が測定され、所定の空車重量に適合している場合に、工場側から溶解証明書が発行される。
【0048】
その後、空車となったコンテナCは、再び、新たな廃棄済み機密書類を運搬するため、元のビルの塵芥処理室に運び込まれる。
【0049】
上述したサイクルを繰り返すことにより、廃棄ボックス1に廃棄された機密書類pが機密漏洩することなく、溶解処理により完全に消滅する。
【0050】
上記構成によれば、廃棄ボックス1内に廃棄された機密書類pは、蓋板2oの目隠し板2o2により人の目に触れることがない。
【0051】
また、廃棄ボックス1は、収納箱2下方に一体的に形成される作業用孔3を備えるので、塵芥処理室の既存の投入機のフォークTf、Tfを用いて廃棄ボックス1をリフトアップして反転でき、箱体内の機密書類の処分が行える。
【0052】
また、開錠された廃棄ボックスは、投入機TのフォークTf、Tfによりリフトアップして反転され、蓋板2oが自重により蝶番cb、cb廻りに揺動して開き、収納箱2内の廃棄済みの機密書類pが圧縮機co内に投入される。
【0053】
このように、人手を介さず、人のアクセスが防止された状態で機密書類pの圧縮機co内への投入が行われるので、廃棄済みの機密書類pの機密の漏洩が可及的に防止される。
【0054】
そして、廃棄済みの機密書類pは溶解処理されるので、機密書類pに記載された機密事項は、完全消滅して機密漏洩を防止できる。
【0055】
このように、廃棄された機密書類pは、溶解処理されるため、再生紙として再利用が可能であり、資源の有効活用が図れる。
【0056】
従って、新たなゴミを生ずることがなく、地球環境保全に資する最適な機密書類廃棄方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明を適用した実施例の廃棄ボックスを示す斜視図
【図2】(a)および(b)は、実施例の廃棄ボックスを示す上面図、および図1に示す廃棄ボックスのA方向矢視の前面図。
【図3】(a)および(b)は、図2(b)に示す廃棄ボックスの右側面図、および図1に示す廃棄ボックスのB方向矢視の後面図。
【図4】(a)および(b)は、実施例の廃棄ボックスの蓋板を開いた状態を示す斜視図、および(a)図に示す廃棄ボックスの上面図。
【図5】塵芥処理室の扉をカードキーにより開錠する状態を示す斜視図。
【図6】作業員が廃棄ボックスを移動する状態を示す斜視図。
【図7】廃棄ボックスの収納箱の開口が蓋板により閉塞され、南京錠によりロックされた状態を示す斜視図。
【図8】施錠が外された廃棄ボックスを投入機の所定位置にセットした状態を示す斜視図。
【図9】(a)、(b)、および(c)は、廃棄ボックスを、圧縮機に向って傾けつつリフトアップし、廃棄済みの機密書類を圧縮機内に投入する工程を示す斜視図。
【図10】(a)および(b)は、投入された機密書類を圧縮機で圧縮する状態を示す斜視図、およびコンテナを示す斜視図。
【符号の説明】
【0058】
1…廃棄ボックス(機密書類廃棄ボックス)、
1wr…ロック係合体(ロック手段)、
2…収納箱(箱体)、
2k…開口(箱体の開口)、
2o…蓋板(蓋体)、
2o1…挿入口(機密書類廃棄口)、
2o2…目隠し板(目隠し部材)、
31、32…作業用孔(挿入孔)、
C…コンテナ(廃棄処理容器)、
ca…キャスター(移動手段)、
l…ロック板(ロック手段)l、
lk…ロック孔(ロック手段)、
p…機密書類、
T…投入機、
Tf…フォーク(移送・反転部材)。
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客情報、技術情報などの機密保持が要求される重要書類等の機密漏洩を防止するための機密書類廃棄方法および機密書類廃棄ボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、顧客情報、技術情報等の全ゆる情報がコンピュータ処理され用紙に印字されるとともに、重要な機密情報が印刷された機密書類の量が増加している。
【0003】
そのため、これら機密書類の流出、漏洩の防止ニーズが多数の企業間で高まりつつある。
【0004】
これらの機密書類を廃棄するに際しては、従来、シュレッダーで機密書類を細片に裁断し、燃えるゴミと一緒に人手により運び、焼却処分に付している。
【0005】
なお、本出願に係る文献公知発明としては、下記の文献がある。
【特許文献1】特開2003−62476号公報
【特許文献2】特開2002−194685号公報
【特許文献3】特開2002−96055号公報
【特許文献4】特開2002−53201号公報
【特許文献5】特開2001−270604号公報
【特許文献6】特開平11−343007号公報
【特許文献7】特開平11−321869号公報
【特許文献8】特開平9−301501号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述の機密書類をシュレッダーで細片に裁断し、燃えるゴミと一緒に焼却処分に付する処理方法は、焼却処分に至る過程において盗難に会ったり、裁断された細片が組合わせられ、機密書類が再度、復元される可能性がある。
【0007】
そのため、機密書類を処分する過程において、廃棄された機密書類を、人のアクセスが少なく確実に溶解処分にすることが望まれている。
【0008】
また、近年におけるゴミ処理問題を考慮するに、この機密情報の処理においても、地球環境に配慮した方法が好ましい。
【0009】
本発明は上記実状に鑑み、顧客情報、技術情報等の機密保持が要求される機密書類の流出、漏洩を可及的に防止するとともに、その再資源化が図れる機密書類廃棄方法および機密書類廃棄ボックスの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するべく、本発明の請求項1に関わる機密書類廃棄方法は、蓋体が施錠された後に機密書類が箱体内に廃棄された複数の機密書類廃棄ボックスが、各々、開錠されてセットされた投入機により、廃棄処理容器近傍まで移送される工程と、前記投入機により前記機密書類廃棄ボックスを反転して保持し前記蓋体を揺動して前記箱体の開口を開放し、前記機密書類廃棄ボックス内の機密書類を前記廃棄処理容器内に投入する工程と、反転され空になった前記機密書類廃棄ボックスを前記投入機によりセット位置まで復動する工程とを含んで成る。
【0011】
本発明の請求項2に関わる機密書類廃棄ボックスは、廃棄された機密書類を廃棄処理するための機密書類廃棄ボックスであって、廃棄すべき機密書類を収納する箱体と、該箱体の開口を開閉し、閉塞された前記箱体内部の目視を阻止する目隠し部材を有する機密書類廃棄口を具えた蓋体と、前記蓋体を前記箱体にロックするロック手段と、前記箱体と一体に形成され、前記箱体を移送し反転させる移送・反転部材が挿入される挿入孔とを具備している
本発明の請求項3に関わる機密書類廃棄ボックスは、請求項2に記載の機密書類廃棄ボックスにおいて、さらに、前記機密書類廃棄ボックスを移動するための移動手段を備えている。
【0012】
本発明の請求項4に関わる機密書類廃棄ボックスは、請求項2または請求項3に記載の機密書類廃棄ボックスにおいて、前記蓋体は、前記箱体に揺動自在に枢設され前記箱体の上部を開閉し、前記箱体が反転されることにより揺動して前記箱体の開口を開放する。
【発明の効果】
【0013】
以上、詳述した如く、本発明の請求項1に関わる機密書類廃棄方法によれば、機密書類廃棄ボックスを反転して保持し蓋体を揺動して箱体の開口を開放し、機密書類廃棄ボックス内の機密書類を廃棄処理容器に投入するので、機密書類を可及的に人目に触れることなく廃棄処理できる。
【0014】
本発明の請求項2に関わる機密書類廃棄ボックスによれば、蓋体の機密書類廃棄口に閉塞された箱体内部の目視を阻止する目隠し部材を有するので、箱体内部の機密書類が目視されることが防止される。
【0015】
また、移送・反転部材が挿入される挿入孔を具備するので、機密書類が収納された箱体を移送して反転し保持し、箱体内から機密書類を外に出し廃棄できる。
【0016】
また、箱体と一体に形成され、箱体を移送し反転させる移送・反転部材が挿入される挿入孔を有するので、塵芥処理室の既存の投入機を用いて箱体内の機密書類の処分が行える。
【0017】
本発明の請求項3に関わる機密書類廃棄ボックスによれば、機密書類廃棄ボックスを移動するための移動手段を備えるので、機密書類廃棄ボックスの移動を容易に行える。
【0018】
本発明の請求項4に関わる機密書類廃棄ボックスによれば、蓋体は箱体に揺動自在に枢設され箱体の上部を開閉し、箱体が反転されることにより揺動して箱体の開口を開放するので、箱体内の機密書類を人の目に触れることなく廃棄できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0020】
本発明を適用した機密書類を廃棄するための廃棄ボックス(機密書類廃棄ボックス)1は、図1に示すように、廃棄された機密書類が収納される収納箱(箱体)2と、この収納箱2の上部開口を開閉する蓋板(蓋体)2oと、収納箱2下方に一体的に形成される作業用孔(挿入孔)31、32と、この作業用孔3を画成する下板3aの下面角部に配設される4つのキャスター(移動手段)caとを備え構成されている。
【0021】
上記の収納箱2は、図1、図4(a)、および図4(a)の上面図の図4(b)に示すように、スチール製の枠体1w(1w1、1w2、1w3)が外郭を形成しており、この枠体1wとスチール製の側板2s1、2s2、2s3、2s4および下面板2dとにより、上部に開口2kを有する箱体を構成している。 この収納箱2は、例えば、各辺が約60〜70cm程度の大きさを有している。
【0022】
なお、収納箱2は上記の大きさに限定されないことは言うまでもない。
【0023】
そして、収納箱2の上面部には、図1、上面図の図2(a)に示すように、スチール製の蓋板2oが、後上部枠体1w2に固定された蝶番cb、cbにその一方端部が固定され、開口2kを覆う態様で開閉自在に枢設されている。(図1、図4(a)参照)
この蓋板2oの中央部には、図1、図2(a)に示すように、廃棄書類を収納箱2内に廃棄するための挿入口(機密書類廃棄口)2o1が、蓋板2oの一部を切り欠き折り曲げて形成されている。(図2(a)の右側面図の図3(a)参照) この蓋板2oの一部を切り欠き折り曲げた目隠し板(目隠し部材)2o2により、収納箱2内に廃棄された機密書類が外部から目視されることが防止されている。
【0024】
この蓋板2oの他方端部には、図1、図2(a)に示すように、ロック板(ロック手段)lが固定されており、該ロック板lの中央部には、蓋板2oの閉塞時、前上部枠体1w1に立設される略コ字状の形状を有する四角枠状のロック係合体(ロック手段)1wr(図1のA方向矢視の前面図である図2(b)参照)が挿通するロック孔(ロック手段)lkが穿設されている。
【0025】
この構成により、図4(a)に示すように、蓋板2oが開き収納箱2の開口2kが開放された状態から、蓋板2oを閉じる方向の下方に揺動すると、図2に示すように、蓋板2oに固定されたロック板lのロック孔lkに、前上部枠体1w1に固定されたロック係合体1wrが挿通して、蓋板2oにより収納箱2の開口2kが閉塞される。 そして、図1に示すように、ロック係合体1wrに南京錠kを掛けることで、蓋板2oを収納箱2の上面の位置にロックし、収納箱2を確実に閉塞し機密を保持できる。
【0026】
また、収納箱2の下方には、図1、図2(b)、図1のB方向矢視の後面図である図3(b)に示すように、収納箱2の下面となる下面板2dと、下板3aと、該下面板2dおよび下板3a間の中央かつ前後方向に亘って配設される支持板3bとにより画成される作業用孔31、32が形成されている。
【0027】
この作業用孔31、32には、収納箱2内に廃棄された機密書類を処分するに際して、投入機Tのフォーク(移送・反転部材)Tf、Tfが挿入され、廃棄ボックス1をリフトアップして反転し、収納箱2内の機密書類をコンテナ(廃棄処理容器)Cへ投入する。
【0028】
このように、作業用孔31、32を収納箱2の下方に配置すれば、塵芥処理室における既存の投入機TのフォークTf、Tfの位置に適合するため、最適である。
【0029】
また、図1、図2(b)、図3(b)に示すように、後縦枠体1w3、1w4上部間には、廃棄ボックス1を移動する際に作業員Sが握る運搬用手摺tが懸架されている。 この運搬用手摺tを、図6に示すように、作業員Sが握り誘導することにより、下板3a下方に配設される4つのキャスターcaを用いて、廃棄ボックス1を任意の場所に移動することができる。
【0030】
なお、上記キャスターcaは、モータおよび減速機構を用いて駆動する構成にしてもよく、また、移動手段であるキャスターcaを、廃棄ボックス1とは別体の構成として、キャスターca無しの廃棄ボックス1と別体の移動手段とを組合わせて用いる構成としてもよい。
【0031】
次に、上述した廃棄ボックス1を用いた機密書類の廃棄処理過程について説明する。
【0032】
まず、作業員Sが、空の廃棄ボックス1(図4(b)参照)をビルの各フロアの任意の場所に、図6に示すように、運搬用手摺tを握ってキャスターcaにより移動させ設置する。
【0033】
設置された各廃棄ボックス1は、図1、図7に示すように、蓋板2oにより収納箱2の開口2kが閉塞され、蓋板2oに固定されたロック板lのロック孔lkに、前上部枠体1w1に固定されたロック係合体1wrが挿通され、ロック係合体1wrに南京錠kが掛けられ、蓋板2oが収納箱2にロックされている。 こうして、蓋板2oが開放されることが防止されており、収納箱2内に廃棄される機密書類が目視されたり、盗難されることが防止されている。
【0034】
このように施錠された廃棄ボックス1がビル内に設置された場合、テナントの社員等が、機密書類を蓋板2oの挿入口2o1を通して収納箱2に廃棄する。
【0035】
この際、テナント社員は、目隠し板2o2により収納箱2内を目視できず、廃棄された機密書類が人目に触れることがない。 このように、収納箱2内は、目隠し板2o2により目視できないため、機密書類に記載された機密が外部に漏洩することが防止されている。
【0036】
そして、廃棄ボックス1の回収日が到来すると、機密書類が収納された各廃棄ボックス1は、図6に示すように、作業員Sが、運搬用手摺tを握って回収し、塵芥処理室に集積する。
【0037】
塵芥処理室内に運び込まれた各廃棄ボックス1は、機密管理者Kにより、南京錠kの施錠(図1、図7参照)が開錠される。
【0038】
続いて、図8に示すように、開錠された廃棄ボックス1を投入機Tの所定位置にセットし、機密管理者Kが、制御盤sbを操作して投入機TのフォークTf、Tfを、廃棄ボックス1下方の作業用孔31、32に差し込み、廃棄ボックス1をリフトアップする。
【0039】
そして、図8のC方向矢視図の図9(a)に示すように、フォークTf、Tfにより廃棄ボックス1を、圧縮機coに向って傾けつつリフトアップし、図9(b)に示すように、廃棄ボックス1を圧縮機coに向って横倒し、さらに傾動させると、図9(c)に示すように、収納箱2上面部の蓋板2oが、自重により蝶番cb、cb廻りに揺動して開き、収納箱2内の廃棄済みの機密書類pが圧縮機co内に投入される。
【0040】
このように、機密管理者Kにより開錠された廃棄ボックス1は、人手を煩わすことなく、すなわち、人のアクセスがなく、収納箱2内の機密書類pが圧縮機co内に投入されるので、機密保持を徹底できる。
【0041】
そして、空となった各廃棄ボックス1は、投入機Tにより、図8に示すように、元のセット位置まで復動され戻される。
【0042】
続いて、各廃棄ボックス1は投入機Tのセット位置から取出され、図7に示すように、収納箱2の蓋板2oが閉じられ、機密管理者Kにより南京錠kが施錠される。 そして、図6に示すように、作業員Sにより、再び、ビル内の所定の場所に設置され、機密書類の廃棄が行われる。
【0043】
一方、圧縮機co内に投入された廃棄済みの機密書類pは、図10(a)に示すように、圧縮され、図10(b)に示すコンテナCに積載される。
【0044】
同様にして、他の全ての廃棄ボックス1に収納された廃棄済み機密書類pが、コンテナC内に圧縮されて積載される。
【0045】
こうして、廃棄済みの機密書類pが積載されたコンテナCは、トラックにより製紙工場に運搬される。
【0046】
製紙工場においては、まずコンテナC全体の入庫重量が検量された後、搬入された廃棄済みの機密書類pの溶解処理が行われる。
【0047】
そして、廃棄済みの機密書類pを荷降ろしたコンテナCは、空車重量、すなわち、廃棄重量が測定され、所定の空車重量に適合している場合に、工場側から溶解証明書が発行される。
【0048】
その後、空車となったコンテナCは、再び、新たな廃棄済み機密書類を運搬するため、元のビルの塵芥処理室に運び込まれる。
【0049】
上述したサイクルを繰り返すことにより、廃棄ボックス1に廃棄された機密書類pが機密漏洩することなく、溶解処理により完全に消滅する。
【0050】
上記構成によれば、廃棄ボックス1内に廃棄された機密書類pは、蓋板2oの目隠し板2o2により人の目に触れることがない。
【0051】
また、廃棄ボックス1は、収納箱2下方に一体的に形成される作業用孔3を備えるので、塵芥処理室の既存の投入機のフォークTf、Tfを用いて廃棄ボックス1をリフトアップして反転でき、箱体内の機密書類の処分が行える。
【0052】
また、開錠された廃棄ボックスは、投入機TのフォークTf、Tfによりリフトアップして反転され、蓋板2oが自重により蝶番cb、cb廻りに揺動して開き、収納箱2内の廃棄済みの機密書類pが圧縮機co内に投入される。
【0053】
このように、人手を介さず、人のアクセスが防止された状態で機密書類pの圧縮機co内への投入が行われるので、廃棄済みの機密書類pの機密の漏洩が可及的に防止される。
【0054】
そして、廃棄済みの機密書類pは溶解処理されるので、機密書類pに記載された機密事項は、完全消滅して機密漏洩を防止できる。
【0055】
このように、廃棄された機密書類pは、溶解処理されるため、再生紙として再利用が可能であり、資源の有効活用が図れる。
【0056】
従って、新たなゴミを生ずることがなく、地球環境保全に資する最適な機密書類廃棄方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明を適用した実施例の廃棄ボックスを示す斜視図
【図2】(a)および(b)は、実施例の廃棄ボックスを示す上面図、および図1に示す廃棄ボックスのA方向矢視の前面図。
【図3】(a)および(b)は、図2(b)に示す廃棄ボックスの右側面図、および図1に示す廃棄ボックスのB方向矢視の後面図。
【図4】(a)および(b)は、実施例の廃棄ボックスの蓋板を開いた状態を示す斜視図、および(a)図に示す廃棄ボックスの上面図。
【図5】塵芥処理室の扉をカードキーにより開錠する状態を示す斜視図。
【図6】作業員が廃棄ボックスを移動する状態を示す斜視図。
【図7】廃棄ボックスの収納箱の開口が蓋板により閉塞され、南京錠によりロックされた状態を示す斜視図。
【図8】施錠が外された廃棄ボックスを投入機の所定位置にセットした状態を示す斜視図。
【図9】(a)、(b)、および(c)は、廃棄ボックスを、圧縮機に向って傾けつつリフトアップし、廃棄済みの機密書類を圧縮機内に投入する工程を示す斜視図。
【図10】(a)および(b)は、投入された機密書類を圧縮機で圧縮する状態を示す斜視図、およびコンテナを示す斜視図。
【符号の説明】
【0058】
1…廃棄ボックス(機密書類廃棄ボックス)、
1wr…ロック係合体(ロック手段)、
2…収納箱(箱体)、
2k…開口(箱体の開口)、
2o…蓋板(蓋体)、
2o1…挿入口(機密書類廃棄口)、
2o2…目隠し板(目隠し部材)、
31、32…作業用孔(挿入孔)、
C…コンテナ(廃棄処理容器)、
ca…キャスター(移動手段)、
l…ロック板(ロック手段)l、
lk…ロック孔(ロック手段)、
p…機密書類、
T…投入機、
Tf…フォーク(移送・反転部材)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋体が施錠された後に機密書類が箱体内に廃棄された複数の機密書類廃棄ボックスが、各々、開錠されてセットされた投入機により、廃棄処理容器近傍まで移送される工程と、
前記投入機により前記機密書類廃棄ボックスを反転して保持し前記蓋体を揺動して前記箱体の開口を開放し、前記機密書類廃棄ボックス内の機密書類を前記廃棄処理容器内に投入する工程と、
反転され空になった前記機密書類廃棄ボックスを前記投入機によりセット位置まで復動する工程と
を含んで成る機密書類廃棄方法。
【請求項2】
廃棄された機密書類を廃棄処理するための機密書類廃棄ボックスであって、
廃棄すべき機密書類を収納する箱体と、
該箱体の開口を開閉し、閉塞された前記箱体内部の目視を阻止する目隠し部材を有する機密書類廃棄口を具えた蓋体と、
前記蓋体を前記箱体にロックするロック手段と、
前記箱体と一体に形成され、前記箱体を移送し反転させる移送・反転部材が挿入される挿入孔と
を具備することを特徴とする機密書類廃棄ボックス。
【請求項3】
さらに、前記機密書類廃棄ボックスを移動するための移動手段を備える
ことを特徴とする請求項2に記載の機密書類廃棄ボックス。
【請求項4】
前記蓋体は、前記箱体に揺動自在に枢設され前記箱体の上部を開閉し、前記箱体が反転されることにより揺動して前記箱体の開口を開放する
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の機密書類廃棄ボックス。
【請求項1】
蓋体が施錠された後に機密書類が箱体内に廃棄された複数の機密書類廃棄ボックスが、各々、開錠されてセットされた投入機により、廃棄処理容器近傍まで移送される工程と、
前記投入機により前記機密書類廃棄ボックスを反転して保持し前記蓋体を揺動して前記箱体の開口を開放し、前記機密書類廃棄ボックス内の機密書類を前記廃棄処理容器内に投入する工程と、
反転され空になった前記機密書類廃棄ボックスを前記投入機によりセット位置まで復動する工程と
を含んで成る機密書類廃棄方法。
【請求項2】
廃棄された機密書類を廃棄処理するための機密書類廃棄ボックスであって、
廃棄すべき機密書類を収納する箱体と、
該箱体の開口を開閉し、閉塞された前記箱体内部の目視を阻止する目隠し部材を有する機密書類廃棄口を具えた蓋体と、
前記蓋体を前記箱体にロックするロック手段と、
前記箱体と一体に形成され、前記箱体を移送し反転させる移送・反転部材が挿入される挿入孔と
を具備することを特徴とする機密書類廃棄ボックス。
【請求項3】
さらに、前記機密書類廃棄ボックスを移動するための移動手段を備える
ことを特徴とする請求項2に記載の機密書類廃棄ボックス。
【請求項4】
前記蓋体は、前記箱体に揺動自在に枢設され前記箱体の上部を開閉し、前記箱体が反転されることにより揺動して前記箱体の開口を開放する
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の機密書類廃棄ボックス。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2006−273453(P2006−273453A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−91371(P2005−91371)
【出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(300058581)野村ビルマネジメント株式会社 (1)
【出願人】(000155469)株式会社野村総合研究所 (1,067)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(300058581)野村ビルマネジメント株式会社 (1)
【出願人】(000155469)株式会社野村総合研究所 (1,067)
【Fターム(参考)】
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