説明

歯ブラシ

【課題】 千差万別である各個人の歯や歯茎の状態に合わせて、または、刻々と変化する洗浄状態に合わせて、ヘッド部に植毛された剛毛の状態を、能動的かつ積極的に変化させることができる歯ブラシを提供すること。
【解決手段】 ヘッド部の先端からネック部を通りハンドル部の後端まで貫通する、少なくとも1本以上の直線状の蝶番部分を設け、ヘッド部の先端の中央からハンドル部の後端の中央まで貫く直線の方向に垂直な面内で歯ブラシ全体が折れ曲がることを可能とし、この運動が効率的に行われるようにハンドル部およびヘッド部の形状を工夫する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンドル部を握る手の動きを利用し、剛毛の先端の集まる密度、剛毛の先端が歯や歯茎に接触する角度、剛毛の先端の点集合からなる面の状態などを、磨こうとする歯や歯茎などの部位に従って、または随時変化する歯や歯茎の洗浄状態に従って、能動的かつ積極的に調整することを可能にした歯ブラシに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的な歯ブラシの構造は、一般に知られているように、剛毛が植毛されたヘッド部、手で握るためのハンドル部、ヘッド部とハンドル部をつなぐネック部からなり、これらが直線状に並んでいる。ネック部は、ハンドル部またはヘッド部に比べて細くなっていることが多く、剛毛を歯もしくは歯茎に押さえつける力によって多少湾曲する。剛毛は、数十本ごと束となり、その複数がヘッド部の片面に適宜配置されている。ヘッド部に植毛された剛毛の先端の点の集まりは、平面または曲面を構成している。
【0003】
これらの構造の目的は、剛毛の先端を歯もしくは歯茎に届かせること、剛毛の先端を歯もしくは歯茎の表面に密着させること、手の動きに従って歯もしくは歯茎の的確なブラッシングを可能にすること、歯と歯の間、もしくは歯と歯茎の間に、剛毛の先端を無理なく入り込ませること、などである。
【0004】
これらの目的の中で重要なものは、剛毛の先端を歯または歯茎に密着させ、かつ歯もしくは歯茎に対する的確なブラッシングを可能にすることである。これは、過度の圧力を必要とせずに実現されなければならない。
【0005】
この目的を達成するために、ヘッド部の大きさや形、ヘッド部に植毛された剛毛の束の配置、剛毛の長さや太さ、剛毛の柔らかさ、剛毛の形状、ネック部またはハンドル部の柔らかさ、ハンドル部の握りやすさなど、各要素を調整した歯ブラシが多数存在している。
【0006】
たとえば、この目的を、より積極的に解決しようとしたものとして、以下の特許文献により開示された歯ブラシがある。
【特許文献】 特表2006−505375
【0007】
この歯ブラシのヘッド部は、歯または歯茎に押し付けられる圧力によって、各剛毛の先端の分配を、押し付けられる部位に従って最適化しようとしたものであるが、あくまでも受動的に行われるものであって、歯ブラシの使用者が、その意志に従って、ブラッシングをしようとする部位により、能動的かつ積極的に剛毛の先端の分配に変化を与えられるものではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
歯ブラシの形状を決定する各要素は、通常、剛毛やネック部の弾力性による多少の変形などを除けば、製造時にほぼ決定されており、歯ブラシの使用者は、自身の口腔内の状態により、その多くの製品の中から最適なものを選択することを余儀なくされる。しかし個人の口腔内の状態は千差万別であり、自身に完全に最適な歯ブラシを探し出すことは、事実上、不可能である。
【0009】
さらに、同一人に限ってみても、奥歯や前歯、歯や歯茎の表側や裏側、奥歯の上面または下面の凹凸、歯が並ぶ円弧の曲率など、その形状や状態はとても複雑であるため、一本の歯ブラシで、全ての歯もしくは歯茎の完全な清掃は期待できない。
【0010】
また、磨き始めや磨き終わりなど、その洗浄状態も常に変化している。たとえば、食後に歯を磨くとき、磨き始めは、歯や歯茎の隙間に食べ物が多く挟まっているかもしれないので、その除去がブラッシングの主な目的となるであろうし、磨き終わりには、歯垢のような落としにくい汚れの除去、もしくは歯茎のマッサージにその目的が移るであろう。
【0011】
ブラッシングしようとする部位により、または洗浄状態の変化により、数種類の歯ブラシの中から、随時、最適な歯ブラシを選択することは理想的ではあるが、わざわざ持ち替える必要があり煩わしい。
【0012】
それに加えて、通常の歯ブラシでは、磨こうとする歯もしくは歯茎に最適に接触している剛毛以外の剛毛が不必要な部位に接触し、最適に接触している剛毛のブラッシングを阻害していることがある。この問題を解決するには、ヘッド部を小さくするなどの対策が考えられるが、これのみを実現させると、広範囲に剛毛の先端を接触させたい場合、たとえば歯や歯茎の側面、奥歯の噛み合わせ部分をブラッシングするときには、ヘッド部が小さい歯ブラシでは、頻繁にブラッシング位置を変えなければならない。
【0013】
このように、現存する多くの歯ブラシは、一般的な人の口腔内を想定し、ある程度の妥協により、その形状の決定が余儀なくされている。
【0014】
本発明は、上記の問題点を改善するものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の歯ブラシは、ヘッド部の先端からネック部を通りハンドル部の後端まで貫通する、少なくとも1本以上の直線状の蝶番部分があり、ヘッド部の先端の中央からハンドル部の後端の中央まで貫く直線の方向(長方向)に垂直な面内で歯ブラシ全体が折れ曲がることを可能にしている。
【0016】
これにより、ハンドル部の両側面から短方向中央に向かって圧力を加えると、ハンドル部に連結したネック部、かつ、ネック部に連結したヘッド部が、ハンドル部の動きと同様に短方向中央に向かって折れ曲がり、結果、ヘッド部に植毛された剛毛の先端が短方向中央に集まる。
【0017】
また、蝶番部分には弾力性と復元性があり、ハンドル部の両側面から押さえつける手の圧力を緩める、または剛毛の先端を歯または歯茎に押さえ付ける圧力を緩めると、ヘッド部に植毛された剛毛の先が元の位置に戻る。
【0018】
本発明の歯ブラシのハンドル部の形状は、長方向に垂直な面で切断した断面が、ヘッド部の剛毛が延びる方向を鉛直下向きとして見たとき、上が弧、下が弦となる半円形を基本としている。このハンドル部の形状は、平面、曲面、または平面と曲面の組み合わせで構成してもよい。従って、平面だけで構成した本発明のハンドル部の、最も単純な形状としては、長方向に垂直な面で切断した断面が上を頂角とした三角形になり得る。
【0019】
この弧の中央に1本、または弧の中央を通る鉛直な平面を対称面として2本以上の、前述の蝶番部分を設ける。
【0020】
この弧の両側面から短方向中央に向かって圧力を加えると、対称軸で対峙した部分弧が互いに近づくように動く。するとハンドル部に連結したネック部、かつネック部に連結したヘッド部が、ハンドル部の動きと同様に短方向中央に向かって折れ曲がり、結果、ヘッド部に植毛された剛毛の先端が短方向中央に集まる。
【0021】
また、弦を下で支えながら弧の中央を上から押さえると、対称軸で対峙した部分弧が互いに離れるように動く。するとヘッド部に植毛された剛毛の先端が短方向中央から外側に広がる。
【0022】
さらに、ヘッド部に植毛されている剛毛が歯もしくは歯茎に押さえ付けらた場合、剛毛の先端は、短方向中央から外側に向かって広がるので、剛毛の先端が過度に歯茎に押し付けられることがなくなり、歯茎にダメージを与える危険性を緩和できる。
【0023】
ハンドル部の側面には、ヘッド部の剛毛が延びる方向を鉛直下向きとし、ハンドル部からヘッド部に向かう方向に見ると、上底が短く下底が長い台形の側面と同様な傾斜を設ける。この傾斜によって、両側面から短方向中央に向かう圧力を、対称軸で対峙した部分弧を互いに近づける運動に、より効果的に貢献させることができる。
【0024】
ハンドル部の短方向の最大幅は、通常の歯ブラシよりも広くするとよい。こうすることで、ハンドル部を握るわずかな力で折り曲げ運動を可能にできる。この最大幅を有する位置をハンドル部のネック部に近い位置のみにすれば、ハンドル部の握りやすさと折り曲げやすさが両立できる。
【0025】
ヘッド部の剛毛が延びる方向を鉛直下向きとし、ハンドル部からヘッド部に向かう方向に見ると、ハンドル部の背の部分、すなわち剛毛が延びている側の反対側には、短方向中央に向かって盛り上がりがある。この盛り上がりがあることで、ヘッド部に植毛された剛毛の先端を短方向中央から外側に広げるとき、ハンドル部の背の部分が指で押さえやすくなる。
【0026】
ネック部に隣接したハンドル部の背の部分に、水平指置き板を設けることもできる。この水平指置き板は、短方向に分割されたハンドル部の一つに固定して設置する。こうすることで、ハンドル部の背の部分が指で押しやすくなる。
【0027】
この水平指置き板の長方向の長さをハンドル部の長さと同等とし、ハンドル部全体に伸ばすこともできる。この場合、どのような持ち方でも、水平指置き板を、本発明の歯ブラシの折り曲げ運動のしやすさに貢献させることができる。
【0028】
短方向に分割されたハンドル部の最外郭で、ネック部に隣接した腹の部分から延びた、短方向にほぼ垂直に設置した2枚の板を、その距離が、下に向かってわずかに広がるように調整した鉛直指置き板を設けることもできる。こうすることで、ハンドル部を指でつまむ力を折り曲げ運動に利用できるようになる。
【0029】
鉛直指置き板を設ける場合、その設置位置のハンドル部の短方向の幅を、他のハンドル部より細くすることにより、鉛直指置き板を指で挟んで持つことが容易となる。
【0030】
水平指置き板と鉛直指置き板は、指の形に密着できるように、ハンドル部と共に曲面で整形すると、人間工学的に優れたものとなる。
【0031】
この水平指置き板および鉛直指置き板をネック部に隣接したハンドル部に設置すると、最適な歯ブラシの持ち方を促す効果がある。
【0032】
ハンドル部の腹の部分には、少なくとも2つに短方向に分割されたハンドル部の最外郭のそれぞれに、ハンドル部の長方向に平行な盛り上がりがある。この盛り上がりを下で支えながらハンドル部の背の部分を上から押さえると、この盛り上がりが支点となって、ハンドル部が短方向の外側に向かって折れ曲がる運動を助長する。
【0033】
ハンドル部の腹の部分の中央にはハンドル部と平行な窪みがある。この窪みがあることで、折れ曲がる運動を阻害するようなハンドル部への指の接触を回避させる。また、この窪みの中に指をあてがうと、ヘッド部に植毛された剛毛の先端を短方向中央から外側に広げる動きを促進させることができる。
【0034】
本発明の歯ブラシは、長方向に垂直な面内で折れ曲がることを可能にしているが、この折れ曲がる度合いには制限を設ける必要がある。本発明の歯ブラシには、このための折曲ストッパーが設けられている。
【0035】
折曲ストッパーの形状は、ヘッド部の剛毛が延びる方向を鉛直下向きとし、ハンドル部からヘッド部に向かう方向に見ると、長方向に垂直な面で切断した断面が、互いの頂角が対峙した2つの三角形となっている。
【0036】
この頂角の角度を調整することで、折れ曲げ運動の度合いを調整する。折り曲げられる度合いを大きくしたいときは、頂角が小さくなるように調整する。折り曲げられる度合いを小さくしたいときは、頂角を大きくして180度に近づけていく。
【0037】
この折曲ストッパーの設置位置は、ヘッド部の剛毛が延びる方向を鉛直下向きとし、ハンドル部からヘッド部に向かう方向に見ると、蝶番部分に隣接した上部と下部にする。すなわち、向かい合っている折曲ストッパーの、2つの三角形の頂角を接続するように蝶番部分がある。
【0038】
ヘッド部に植毛された剛毛の先端が短方向中央に集まる度合いと、短方向中央から外側に広がる度合いは、それぞれ別々に調整できる。すなわち、前述の折曲ストッパーの向かい合った三角形の頂角の上部の傾斜と下部の傾斜を別々に調整すればよい。
【0039】
たとえば、剛毛の先端を短方向中央に集めるだけに折り曲げ運動を利用する本発明の歯ブラシを想定すると、折曲ストッパーの向かい合った三角形の頂角から上部は、傾斜を設けずハンドル部に何も力を加えない状態で接触するようにし、折曲ストッパーの向かい合った三角形の頂角から下部は適度な傾斜を設け、ハンドル部を握って下部の折曲ストッパーが接触したときに必要な剛毛の先端の集中が得られるようにする。
【0040】
折り曲げ運動をしなやかにするため、ヘッド部の剛毛が延びる方向を鉛直下向きとし、ハンドル部からヘッド部に向かう方向に見て、蝶番部分の直上部と直下部に、長方向に平行な直線状の溝を設ける。これにより、蝶番部分の接続部分にだけ力が加わることがなくなり、蝶番部分全体を折り曲げ運動に貢献させることができる。
【0041】
剛毛の先端を短方向中央に寄せる場合には、剛毛の先端の点集合からなる面の短方向の幅が狭くなり、結果的に剛毛の先端の集まる密度が高まり、剛毛の先端を歯の隙間などに集中させることができる。逆に広げる場合には、剛毛の先端の点集合からなる面の短方向の幅が広くなり、剛毛の先端を歯や歯茎の表面に広く接触させることができる。
【0042】
この剛毛の先端の集中を得られやすくするために、ヘッド部に植毛されている剛毛の束は、市松模様のように、蝶番部分を挟んで互い違いに植毛するとよい。こうすれば、剛毛の先端を短方向中央に集めるとき、剛毛の先端同士がぶつからないので、短方向中央付近の剛毛の先端が隙間なく並ぶようになる。
【0043】
ハンドル部に何も力を加えていない状態で、剛毛の先端を短方向中央に寄らせ、剛毛の先端が集まる密度をあらかじめ高めておくこともできる。本発明の歯ブラシは、前述のとおり、ハンドル部を握る手の動きによって、または、剛毛の先端を歯に押さえ付ける圧力によって、剛毛の先端を短方向中央から外側に向かって広がることを可能にしているため、その構造と手の動きにより、ブラッシング中、剛毛の先端は、歯もしくは歯茎に最適に配分されるため、剛毛の先端を短方向中央に寄らせ、剛毛の先端が集まる密度をあらかじめ高めておいても差し支えない。無論、ハンドル部に何も力を加えていない状態で、剛毛の延びる方向を鉛直方向にほぼ平行となるようにし、必要なときだけ剛毛の先端を短方向中央に寄らせることも可能である。
【0044】
剛毛の先端をあらかじめ短方向中央に寄らせておいた場合、剛毛の長さを一律とし、かつ、剛毛をヘッド部に垂直に植毛すれば、ヘッド部の剛毛が延びる方向を鉛直下向きとし、ヘッド部からハンドル部に向かう方向に見ると、剛毛の先端の点を結ぶ線は山形となる。つまり、歯の凸部を囲みやすい形となる。さらに、剛毛の先端の長さを調整し、剛毛の先端の点集合からなる面を曲面とすることで、より最適な歯または歯茎に対する接触面を提供できる。従来の歯ブラシでは、歯または歯茎に対する接触面は製造時に決定され、それ以後は変化しないが、本発明では、剛毛の先端の点集合からなる面は、能動的かつ積極的に変化させることができる。
【0045】
ヘッド部の蝶番部分は省略することもできる。つまり、蝶番部分をハンドル部とネック部だけにする。この場合、ヘッド部の分割の自由度が高まり、剛毛の束を適宜配置できるようにできる。
【0046】
たとえば、ヘッド部の先端だけ分割しないように切り込みを入れると、この部分に、従来に知られているような、長さと形状を工夫した特殊な剛毛の束を配置させることができる。または切り込みをじぐざくとして、ヘッド部の短方向中央における剛毛の密度を高めておくこともできる。これらの切り込みを工夫することにより、さまざまな剛毛の束の形状や配置に対しても、本発明の効果を維持することができる。
【発明の効果】
【0047】
本発明の歯ブラシは、歯ブラシを握る手の動きを利用し、剛毛の先端の集まる密度、剛毛の先端が歯や歯茎に接する角度、剛毛の先端の点集合からなる面の状態などを、能動的かつ積極的に調整することを可能にしている。
【0048】
そのため、歯ブラシの使用者が、その意志により、磨こうとする歯や歯茎などの部位に従って、または常に変化する歯や歯茎の洗浄状態に従って、剛毛の先端をブラッシングに最適な状態に調整できる。
【0049】
たとえば、ヘッド部に植毛された剛毛の先端を短方向中央に寄らせた場合、磨こうとする歯もしくは歯茎、特に歯と歯茎の境目に、剛毛の先端を集中させることができるので、よごれや歯垢の除去を効率よく行うことができる。
【0050】
ヘッド部に植毛された剛毛の先端を短方向中央に寄らせない場合、もしくは、より短方向中央から外側に広げた場合、剛毛の先端を、歯もしくは歯茎の広い範囲に接触させることができるので効率のよいブラッシングができる。
【0051】
これらの調整は、歯ブラシの使用者が、剛毛の先端が歯または歯茎に接触していることを感じながら行うことができるので、ブラッシング中でさえも、剛毛の先端の状態を接触部位に対して常に最適化できる。
【0052】
磨き始めから磨き終わりまで、その洗浄状態は常に変化するため、それに従ってブラッシングの仕方も変化する。たとえば、食後に歯を磨くとき、磨き始めは、食べ残しを除去するため全体的に磨くであろうし、中盤は、汚れ、もしくは歯垢が残っている箇所を重点的に磨くであろうし、磨き終わりは、歯茎のマッサージに重点を置いたものとなるかもしれない。このような場合でも、本発明の歯ブラシは、剛毛の先端を各洗浄状態に対して最適化できる。
【0053】
また、剛毛の先端を短方向中央に集中できる結果、磨こうとする歯もしくは歯茎、歯と歯茎の境目などの狭い範囲でも、剛毛の全て、もしくは、その大部分を、磨こうとする歯もしくは歯茎に集中させることができるので、最適に接触している剛毛以外の剛毛が不必要な部位に接触して、最適に接触している剛毛のブラッシングを阻害することを少なくできる。
【0054】
ヘッド部に植毛された剛毛の先端が短方向中央から外側に広げられる結果、ハンドル部を握る力を緩め、かつ剛毛の先端を歯または歯茎に押し付けた場合、剛毛の先端にかかる過度の圧力を逃がすことになるので、歯茎に与えるダメージを少なくできる。
【0055】
また、強い力で押さえることで剛毛が変形し、それが固定化することを防ぎ、剛毛の寿命を延ばす効果も期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0056】
ここからは、図を参照しながら本発明を説明する。
【0057】
図1−1は、従来の歯ブラシ10の平面図である。長方向L−L’、短方向S−S’である。ハンドル部11、ネック部12、ヘッド部13が、この順序で長方向L−L’につながっている。ハンドル部11、ネック部12、ヘッド部13のそれぞれは、短方向S−S’に幅がある。ネック部12の短方向S−S’の幅は、ハンドル部11およびヘッド部13の短方向S−S’の幅より狭い場合が多い。剛毛の束14がヘッド部13に長方向L−L’と短方向S−S’にほぼ垂直に植毛されている。ハンドル部の腹の部分16である。本発明の歯ブラシも、この基本構造は変わらない。
【0058】
図1−2は、従来の歯ブラシ10の側面図である。長方向L−L’、剛毛方向G−G’である。ハンドル部11、ネック部12、ヘッド部13が、この順序で長方向L−L’につながっている。ハンドル部11、ネック部12、ヘッド部13のそれぞれは、剛毛方向G−G’に厚みがある。剛毛の束14が剛毛方向G−G’に延びている。ハンドル部の背の部分15、ハンドル部の腹の部分16である。本発明の歯ブラシも、この基本構造は変わらない。
【0059】
図2は、蝶番部分22が1本である本発明の歯ブラシ20の全体図である。ハンドル部21、ネック部24、ヘッド部25が、従来の歯ブラシ10と同様に長方向につながり、その全ての短方向中央に蝶番部分22が、短方向に分割されたハンドル部を接続するようにある。ハンドル部の尻の部分26を見ると、本発明のハンドル部の形状の特徴がわかる。ハンドル部の側面27にはハンドル部の背から腹に向かって傾斜がある。水平指置き板23aである。鉛直指置き板23bである。この図で示す本発明の歯ブラシでは、剛毛の束28の先端を、ハンドル部に何も力を加えない状態で短方向中央に集まるようにしているが、ハンドル部に何も力を加えない状態で鉛直方向に平行とすることもできる。折曲ストッパー29である。
【0060】
図3−1は、蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシ20の平面図である。ハンドル部21、ネック部24、ヘッド部25が、従来の歯ブラシ10と同様に長方向につながり、その全ての短方向中央に蝶番部分22が、短方向に分割されたハンドル部を接続するようにある。水平指置き板23aである。
【0061】
図3−1において、ハンドル部の長方向の最大長は約170mmから200mm、ハンドル部の短方向の最大幅は約10mmから25mm、蝶番部分の幅は、約0.1mmから3mm、となり得る。
【0062】
図3−2は、蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシ20の下面図である。蝶番部分を挟んで対峙する剛毛の束28は、市松模様のように、それぞれが互い違いになるように配置する。鉛直指置き板23bである。
【0063】
図4−1は、蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシ30の平面図である。外側のハンドル部31aが中央のハンドル部31bを挟むように短方向に並び、これらをつなぐように蝶番部分32がある。これらの集合によって従来の歯ブラシ10と同様なハンドル部を形成している。このハンドル部とネック部33、ヘッド部34が、従来の歯ブラシ10と同様に長方向につながり、短方向中央に対して対称に位置する蝶番部分32が短方向に分割されたハンドル部、ネック部33、ヘッド部34を接続するように長方向に平行に貫いている。水平指置き板39aである。
【0064】
図4−1において、ハンドル部の長方向の最大長は約170mmから200mm、ハンドル部の短方向の最大幅は約10mmから25mm、蝶番部分の幅は、約0.1mmから3mmとなり得る。
【0065】
図4−2は、蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシ30の下面図である。短方向に分割されたヘッド部34に植毛された剛毛の束は、市松模様のように、それぞれ互い違いになるように配置する。鉛直指置き板39bである。
【0066】
図5−1は、蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシ20のハンドル部21を、長方向に垂直な面で切断した断面図である。蝶番部分22が短方向に分割されたハンドル部を接続するようにある。蝶番部分22に隣接して折れ曲がり運動を制限する折曲ストッパー29がある。ハンドル部の背の部分37は、短方向中央に向かって山形を形成している。ハンドル部の側面27は上から下に広がるような斜面がある。ハンドル部の腹の部分38は下に向かって盛り上がりがある。水平指置き板23aが短方向に分割されたハンドル部の片側に固定されている。鉛直指置き板23bである。ハンドル部の腹の部分には窪み42がある。この図では、水平指置き板および鉛直指置き板は直線的に表されているが、人間工学を考慮して、ハンドル部と共に曲面で整形することも考えられる。
【0067】
図5−1において、ハンドル部の短方向の最大幅は約10mmから25mm、ハンドル部の剛毛方向の最大高は約15mmから40mm、蝶番部分の幅は、約0.1mmから3mmとなり得る。
【0068】
図5−2は、蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシ20のヘッド部25を、長方向に垂直な面で切断した断面図である。蝶番部分22である。この図で示す本発明の歯ブラシでは、剛毛の束28の先端を、ハンドル部に何も力を加えない状態で短方向中央に集まるようにしているが、ハンドル部に何も力を加えない状態で鉛直方向に平行とすることもできる。
【0069】
図5−2において、ヘッド部25の短方向の最大幅は、約15mmから20mm、ヘッド部25と剛毛の束28を合わせた剛毛方向の最大高は、約20mmから30mm、蝶番部分の幅は、約0.1mmから3mmとなり得る。
【0070】
図6−1は、蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシ30のハンドル部を、長方向に垂直な面で切断した断面図である。蝶番部分32が短方向に分割されたハンドル部を接続するようにある。蝶番部分32に隣接して折れ曲がり運動を制限する折曲ストッパー36がある。ハンドル部の背の部分62は、短方向中央に向かって山形を形成している。ハンドル部の側面61は上から下に広がるような傾斜がある。ハンドル部の腹の部分63は下に向かって盛り上がりがある。ハンドル部の腹の部分には窪み64がある。水平指置き板39aである。鉛直指置き板39bである。この図では、水平指置き板および鉛直指置き板は直線的に表されているが、人間工学を考慮して、ハンドル部と共に曲面で整形することも考えられる。
【0071】
図6−1において、ハンドル部の短方向の最大幅は約10mmから25mm、ハンドル部の剛毛方向の最大高は約15mmから40mm、蝶番部分32の幅は、約0.1mmから3mmとなり得る。
【0072】
図6−2は、蝶番部分が2本である本発明の歯プラシ30のヘッド部34を、長方向に垂直な面で切断した断面図である。蝶番部分32が短方向に分割されたハンドル部を接続するようにある。この図で示す本発明の歯ブラシでは、剛毛の束35の先端を、ハンドル部に何も力を加えない状態で短方向中央に集まるようにしているが、ハンドル部に何も力を加えない状態で鉛直方向に平行とすることもできる。
【0073】
図6−2において、ヘッド部34の短方向の最大幅は、約5mmから20mm、ヘッド部34と剛毛の束35を合わせた剛毛方向の最大高は、約20mmから30mm、蝶番部分32の幅は、約0.1mmから3mmとなり得る。
【0074】
図7は、ヘッド部の先端だけを短方向に分割しないようにして、その先端の区画75に剛毛の束を配置できる、蝶番部分を省略したヘッド部の例70を、剛毛方向に垂直な面で切断した断面図である。ネック部71とヘッド部72である。蝶番部分73である。蝶番部分を省略したヘッド部の切り込み74である。
【0075】
図8は、短方向中央の剛毛の束の密度を増やすように剛毛の束を配置できる、蝶番部分を省略したヘッド部の例80を、剛毛方向に垂直な面で切断した断面図である。ネック部81とヘッド部82である。蝶番部分83である。蝶番部分を省略したヘッド部の切り込み84である。
【0076】
図9は、蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシの蝶番部分22と折曲ストッパー29の、長方向に垂直な面で切断した断面の拡大図90である。蝶番部分22の動きを阻害しないための溝91がある。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明の歯ブラシは、ポリプロピレンなどの弾力性をもつプラスチック素材で工業的に量産が可能であるので、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1−1】 従来の歯ブラシの下面図である。
【図1−2】 従来の歯ブラシの側面図である。
【図2】 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシの全体図である。
【図3−1】 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシの平面図である。
【図3−2】 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシの下面図である。
【図4−1】 蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシの平面図である。
【図4−2】 蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシの下面図である。
【図5−1】 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシのハンドル部を長方向に垂直な平面で切断した断面図である。
【図5−2】 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシのヘッド部を長方向に垂直な平面で切断した断面図である。
【図6−1】 蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシのハンドル部を長方向に垂直な平面で切断した断面図である。
【図6−2】 蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシのヘッド部を長方向に垂直な平面で切断した断面図である。
【図7】 ヘッド部の先端だけ短方向に分割しないようにして、ヘッド部の先端に剛毛の束を配置できる、蝶番部分を省略したヘッド部とネック部の、剛毛方向に垂直な面で切断した断面図である。
【図8】 短方向中央の剛毛の束の密度を増やすように剛毛の束を配置できる、蝶番部分を省略したヘッド部とネック部の、剛毛方向に垂直な面で切断した断面図である。
【図9】 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシの蝶番部分と折曲ストッパーの、長方向に垂直な面で切断した断面の拡大図である。
【符号の説明】
【0079】
10 従来の歯ブラシ
11 従来の歯ブラシのハンドル部
12 従来の歯ブラシのネック部
13 従来の歯ブラシのヘッド部
14 従来の歯ブラシの剛毛の束
15 従来の歯ブラシのハンドル部の背の部分
16 従来の歯ブラシのハンドル部の腹の部分
L−L’ 長方向
S−S’ 短方向
G−G’ 剛毛方向
20 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシ
21 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシのハンドル部
22 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシの蝶番部分
23a 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシの水平指置き板
23b 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシの鉛直指置き板
24 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシのネック部
25 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシのヘッド部
26 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシのハンドル部の尻の部分
27 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシのハンドル部の側面
28 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシの剛毛の束
29 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシの折曲ストッパー
30 蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシ
31a 蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシの外側のハンドル部
31b 蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシの中央のハンドル部
32 蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシの蝶番部分
33 蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシのネック部
34 蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシのヘッド部
35 蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシの剛毛の束
36 蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシの折曲ストッパー
37 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシの背の部分
38 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシの腹の部分
39a 蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシの水平指置き板
39b 蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシの鉛直指置き板
42 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシのハンドル部の腹の部分の窪み
61 蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシのハンドル部の側面
62 蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシのハンドル部の背の部分
63 蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシのハンドル部の腹の部分
64 蝶番部分が2本である本発明の歯ブラシのハンドル部の腹の部分の窪み
70 蝶番部分を省略したヘッド部の例1
71 蝶番部分を省略したヘッド部の例1のネック部
72 蝶番部分を省略したヘッド部の例1のヘッド部
73 蝶番部分を省略したヘッド部の例1のネック部の蝶番部分
74 蝶番部分を省略したヘッド部の例1のヘッド部の切り込み
75 蝶番部分を省略したヘッド部の例1の先端の区画
80 蝶番部分を省略したヘッド部の例2
81 蝶番部分を省略したヘッド部の例2のネック部
82 蝶番部分を省略したヘッド部の例2のヘッド部
83 蝶番部分を省略したヘッド部の例2のネック部の蝶番部分
84 蝶番部分を省略したヘッド部の例2のヘッド部の切り込み
90 蝶番部分が1本である本発明の歯ブラシの、蝶番部分と折り曲げストッパーの拡大図
91 蝶番部分の動きを阻害しないための溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル部を握る手の動きを利用し、剛毛の先端の集まる密度、剛毛の先端が歯や歯茎に接触する角度、剛毛の先端の点集合からなる面の状態などを、磨こうとする歯や歯茎などの部位に従って、または随時変化する歯や歯茎の洗浄状態に従って、能動的かつ積極的に調整することを可能にした歯ブラシ。
【請求項2】
ヘッド部の先端からネック部を通りハンドル部の後端まで貫通する、少なくとも1本以上の直線状の蝶番部分があり、ヘッド部の先端の中央からハンドル部の後端の中央まで貫く直線の方向に垂直な面内で折れ曲がることを可能にしている請求項1の歯ブラシ。
【請求項3】
ハンドル部の両側面から短方向中央に向かって圧力を加えると、ハンドル部に連結したネック部、かつ、ネック部に連結したヘッド部が、ハンドル部の動きと同様に短方向中央に向かって折れ曲がり、結果、ヘッド部に植毛された剛毛の先端が短方向中央に集まる請求項1の歯ブラシ。
【請求項4】
ハンドル部の腹の部分を下で支えながら、ハンドル部の背の部分を上から押さえると、ハンドル部に連結したネック部、かつ、ネック部に連結したヘッド部が、短方向中央から外側に折れ曲がり、結果、ヘッド部に植毛された剛毛の先端が短方向中央から外側に広がる請求項1の歯ブラシ。
【請求項5】
蝶番部分に弾力性と復元性をもたせ、ハンドル部の両側面から押さえつける手の圧力を緩める、または、剛毛の先端を歯または歯茎に押さえ付ける圧力を緩めると、ヘッド部に植毛された剛毛の先が元の位置に戻る請求項1の歯ブラシ。
【請求項6】
ヘッド部に植毛されている剛毛が歯もしくは歯茎に押さえ付けられると、剛毛の先端が外側に広がる請求項1の歯ブラシ。
【請求項7】
長方向に垂直な面で切断した断面が、ヘッド部から剛毛の延びる方向を鉛直下向きとして見たとき、上を弧、下を弦とした半円形が基本となるように、ハンドル部の形状を、平面、曲面、または、平面と曲面の組み合わせで構成した請求項1の歯ブラシ。
【請求項8】
ハンドル部の形状が、ヘッド部の剛毛が延びる方向を鉛直下向きとし、ハンドル部からヘッド部に向かう方向に見ると、上底が短く下底が長い台形の側面と同様な傾斜がある請求項1の歯ブラシ。
【請求項9】
ハンドル部の短方向の最大幅が、ハンドル部全体、または、ハンドル部のネック部に近い位置だけ、通常の歯ブラシよりも広い請求項1の歯ブラシ。
【請求項10】
ハンドル部の背の部分に、短方向の中央に向かって盛り上がりがある請求項1の歯ブラシ。
【請求項11】
ハンドル部の背の部分に、水平指置き板を設けた請求項1の歯ブラシ。
【請求項12】
分割されたハンドル部の最外郭の、ネック部に隣接した腹の部分から延びた、短方向にほぼ垂直な鉛直指置き板を設けた請求項1の歯ブラシ。
【請求項13】
鉛直指置き板を設けたとき、その設置位置のハンドル部の短方向の幅を、その他のハンドル部の幅より細くし、鉛直指置き板を指で挟んで持つことを容易にした請求項1の歯ブラシ。
【請求項14】
水平指置き板および鉛直指置き板を、ハンドル部と共に曲面で整形した請求項1の歯ブラシ。
【請求項15】
水平指置き板および鉛直指置き板を設けたとき、このことによって最適な歯ブラシの持ち方を促す効果がある請求項1の歯ブラシ。
【請求項16】
少なくとも2つ以上に分割されたハンドル部の最外郭のそれぞれの腹の部分に、ハンドル部に平行な盛り上がりがある請求項1の歯ブラシ。
【請求項17】
ハンドル部の腹の部分の中央に、ハンドル部と平行な窪みを設けた請求項1の歯ブラシ。
【請求項18】
折れ曲がる度合いを調整できる折曲ストッパーを設けた請求項1の歯ブラシ。
【請求項19】
蝶番部分の直上部と直下部に、長方向に平行な直線状の溝を設けた請求項1の歯ブラシ。
【請求項20】
ヘッド部に植毛する剛毛の束を、市松模様のように、蝶番部分を挟んで互い違いに配置した請求項1の歯ブラシ。
【請求項21】
ヘッド部の蝶番部分を省略した請求項1の歯ブラシ。
【請求項22】
ハンドル部に何も力を加えていない状態で、剛毛の先端を短方向中央に寄らせ、剛毛の先端が集まる密度をあらかじめ高めた請求項1の歯ブラシ。
【請求項23】
剛毛の先端の点集合からなる面を歯や歯茎の形に合わせ、かつ、能動的かつ積極的に変化させることができる請求項1の歯ブラシ。
【請求項24】
剛毛のほぼ全てを歯や歯茎に最適に接触させることのできる請求項1の歯ブラシ。
【請求項25】
剛毛の先端が歯茎に与えるダメージを緩和できる請求項1の歯ブラシ。
【請求項26】
剛毛の寿命を伸ばすことのできる請求項1の歯ブラシ。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図2】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図4−1】
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【図4−2】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図6−1】
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【図6−2】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−240746(P2009−240746A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−114526(P2008−114526)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(507181464)
【Fターム(参考)】