説明

歯磨剤用変色防止剤

【課題】カテキン類を高濃度に含有する歯磨剤の経時変色を効果的に抑制することができる変色抑制剤及び変色抑制方法の提供。
【解決手段】カテキン類0.01質量%以上、成分(A)及び(B)を含有するpH6.5以下の歯磨剤に使用される変色抑制剤であって、成分(C)を有効成分とする歯磨剤用変色抑制剤。カテキン類を0.01質量%以上含有する歯磨剤において、歯磨剤のpHを6.5以下とし、かつ成分(A)〜(C)を添加する歯磨剤の変色抑制方法。
(A) アスコルビン酸又はその塩
(B) ポリリン酸又はその塩
(C) 酢酸リナリル、リナロール、リモネン、アネトール、チモール、シトラール、オイゲノール、サリチル酸メチル及び酢酸エチルから選ばれる1種又は2種以上

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカテキン類を高濃度に配合した歯磨剤のための変色防止剤に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、緑茶抽出物及びその成分であるカテキン類を含む口腔用組成物が知られている。例えば特許文献1では、カテキン類を虫歯、歯周病の予防の有効成分として含む口腔用組成物が提案されている。また、特許文献2では口臭の化学的還元剤としてエピガロカテキンガレートを多量に含んだ口腔用組成物が開示されている。
【0003】
しかしながら、カテキン類は酸素に触れることにより酸化、重合が起こり、顕著に変色するため、これを配合した口腔用組成物自体の経時変色は避けられない。これらの変色を抑制する方法として、いくつかの技術が開示されている。
【0004】
例えば特許文献3では溶媒抽出によって得られた茶等のポリフェノール含有植物の抽出物を含む口腔用組成物に糖アルコールを配合する方法が提案されている。また、特許文献4ではカテキンと水溶性ポリマーによって水不溶性の複合体を作ることでカテキン類を安定に保持する方法を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平1-90124号公報
【特許文献2】特開2009-541578号公報
【特許文献3】特開2000-297022号公報
【特許文献4】特開2009-196986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2では口腔用組成物に着色剤を配合しているため、カテキン類が変色しているかどうか人の目には分からないし、変色していたとしても、着色剤の発色によってカテキン類の変色を隠すことができる。
【0007】
また、特許文献3には、ポリフェノール濃度に関する記載はないものの、単純な溶媒抽出で得られた茶抽出物を使っていることから、茶抽出物中に含有されるポリフェノール濃度はあまり高くなく、従って口腔用組成物に含まれるポリフェノール量もさほど高いものではない。すなわち、この技術は、カテキン量が低濃度である場合には効果があるかもしれないが、カテキン量が高濃度になった場合にも効果があるかどうかは不明である。
【0008】
更に、特許文献4に記載の技術は、カテキン類と水不溶性複合体を形成するためのポリマーの使用が前提であり、これを配合しない場合におけるカテキン類の変色を抑制する手段は記載されていない。
【0009】
そこで本発明は、水不溶性複合体を形成するためのポリマーを使用しない場合であっても、カテキン類を高濃度に含有する歯磨剤の経時変色を効果的に抑制することができる変色抑制剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、アスコルビン酸とポリリン酸を含有する酸性の歯磨剤について、カテキン類を高濃度に配合した場合であっても、香料としても用いられる特定の化合物によってその経時変色を効果的に抑制することができることを見出した。
【0011】
すなわち、本発明は、カテキン類を組成物中に乾燥分として0.01質量%以上含有し、アスコルビン酸又はその塩及びポリリン酸又はその塩を含有するpH6.5以下の歯磨剤に使用される変色抑制剤であって、酢酸リナリル、リナロール、リモネン、アネトール、チモール、シトラール、オイゲノール、サリチル酸メチル及び酢酸エチルから選ばれる1種又は2種以上を有効成分とする歯磨剤用変色抑制剤を提供するものである。
【0012】
更に本発明は、カテキン類を組成物中に乾燥分として0.01質量%以上含有する歯磨剤において、歯磨剤のpHを6.5以下とし、かつ成分(A)〜(C)を添加する歯磨剤の変色抑制方法を提供するものである。
(A) アスコルビン酸又はその塩
(B) ポリリン酸又はその塩
(C) 酢酸リナリル、リナロール、リモネン、アネトール、チモール、シトラール、オイゲノール、サリチル酸メチル及び酢酸エチルから選ばれる1種又は2種以上
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、水不溶性複合体を形成するためのポリマーを使用しない場合であっても、カテキン類を高濃度に含有する歯磨剤の経時変色を効果的に抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
〔カテキン類〕
本発明において変色抑制の対象とする歯磨剤に用いられるカテキン類としては、非重合性カテキン類であって、例えばカテキン、ガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレート等の非エピ体カテキン類;エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート等のエピ体カテキン類などが挙げられる。カテキン類は、茶葉から熱水もしくは水溶性有機溶媒により抽出された緑茶抽出物を濃縮、精製等を行うことによって得ることができる。また、市販の三井農林(株)「ポリフェノン」、伊藤園(株)「テアフラン」、太陽化学(株)「サンフェノン」などの緑茶抽出物の濃縮物をそのまま用いることもでき、更には適宜成分調整を行い用いることもできる。
【0015】
本発明において変色抑制の対象とする歯磨剤は、カテキン類を0.01質量%以上含有するものであるが、カテキン類が歯ぐきに対して十分に作用し、かつ歯磨剤の味が良好である観点から、0.01〜5質量%、更には0.015〜3質量%、特に0.02〜1質量%含有することが好ましい。ここで、本発明において変色抑制の対象とする歯磨剤が、カテキン類として緑茶抽出物を用いたものである場合には、上記したカテキン類の含有量は、緑茶抽出物の乾燥分としての含有量をいうものとする。
【0016】
〔アスコルビン酸又はその塩〕
本発明において変色抑制の対象とする歯磨剤に用いられるアスコルビン酸としては、L-アスコルビン酸が好ましく、アスコルビン酸の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。歯磨剤中のアスコルビン酸又はその塩の含有量は、カテキン類による歯磨剤の外観色の変色抑制の点から、0.0005〜5質量%、更には0.001〜2質量%、特に0.01〜1質量%が好ましい。
【0017】
〔ポリリン酸又はその塩〕
本発明において変色抑制の対象とする歯磨剤に用いられるポリリン酸としては、トリポリリン酸、テトラポリリン酸、ペンタポリリン酸、ヘキサメタリン酸、ウルトラポリリン酸及びその水和物が含まれる。また、当該ポリリン酸の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩が好ましく、特にポリリン酸ナトリウムを用いるのが好ましい。
【0018】
歯磨剤中のポリリン酸又はその塩の含有量は、カテキン類の変色抑制効果及び歯磨剤の味(ポリリン酸による塩味の出現防止)の点から、0.05〜2質量%、更には0.1〜1.5質量%、特に0.15〜1.2質量%が好ましい。
【0019】
歯磨剤中のカテキン類とポリリン酸又はその塩との質量比は、カテキン類による殺菌効果、カテキン類の変色抑制効果及び歯磨剤の味(ポリリン酸による塩味の出現防止)の点から、2.5:1〜1:30、更には2:1〜1:25、特に1.5:1〜1:20が好ましい。
【0020】
〔変色抑制剤〕
本発明においては、酢酸リナリル、リナロール、リモネン、アネトール、チモール、シトラール、オイゲノール、サリチル酸メチル及び酢酸エチルから選ばれる1種又は2種以上を歯磨剤の変色抑制剤として用いる。
【0021】
上記化合物の歯磨剤に対する使用量は、それぞれの変色抑制作用の程度によって異なる。すなわち、酢酸リナリルは、歯磨剤中の0.01〜0.06質量%、更には0.02〜0.04質量%が好ましい。リナロールは、歯磨剤中の0.01〜0.1質量%、更には0.02〜0.07質量%が好ましい。リモネンは、歯磨剤中の0.05〜0.4質量%、更には0.1〜0.3質量%が好ましい。
アネトールは、歯磨剤中の0.02〜0.2質量%、更には0.05〜0.15質量%が好ましい。チモールは、歯磨剤中の0.005〜0.05質量%、更には0.01〜0.03質量%が好ましい。シトラールは、歯磨剤中の0.002〜0.02質量%、更には0.005〜0.015質量%が好ましい。オイゲノールは、歯磨剤中の0.01〜0.1質量%、更には0.02〜0.07質量%が好ましい。サリチル酸メチルは、歯磨剤中の0.01〜0.1質量%、更には0.02〜0.07質量%が好ましい。酢酸エチルは、歯磨剤中の0.002〜0.02質量%、更には0.005〜0.015質量%が好ましい。これらの化合物は単独で用いても変色抑制効果があるが、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0022】
〔キレート剤〕
歯磨剤には、カテキン類の変色抑制の観点から、キレート剤を配合することが好ましい。キレート剤としては、リンゴ酸、フィチン酸、クエン酸、乳酸、コハク酸、酒石酸、コハク酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられ、なかでもリンゴ酸、フィチン酸が好ましい。
【0023】
歯磨剤中のキレート剤の含有量は、カテキン類の変色抑制及び歯磨き組成物の味の点から、0.01〜5質量%、更には0.02〜5質量%、特に0.02〜2質量%が好ましい。
【0024】
〔他の抗酸化剤〕
歯磨剤には、カテキン類の変色抑制の点から、アスコルビン酸又はその塩以外の抗酸化剤を含有することができる。抗酸化剤としては、抗酸化力又は還元力を有し、口腔用組成物に使用可能な成分、例えばエリソルビン酸又はその塩、ローズマリー抽出物、ステビア抽出物、ヒマワリ種子抽出物、没食子酸プロピル、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、L-システイン塩酸塩、ハイドロキノン及びその配糖体、ノルジヒドログアヤレチン酸、アスコルビン酸高級脂肪酸エステル(ラウリン酸エステル、ステアリン酸エステル、イソステアリン酸エステル、パルミチン酸エステルなど)、グアヤク脂等が挙げられる。エリソルビン酸の塩としては、ナトリウム塩、カルシウム塩、第一鉄の塩、パルミチン酸エステルの塩等が挙げられる。これら抗酸化剤は、単独で用いてもよく、2種以上を選択して用いてもよい。
【0025】
歯磨剤中のこれらアスコルビン酸又はその塩以外の抗酸化剤の含有量は、カテキン類による歯磨剤の外観色の変色抑制の点から、0.0005〜5質量%、更には0.001〜2質量%、特に0.01〜1質量%が好ましい。
【0026】
〔その他の成分〕
本発明の歯磨剤には、歯磨剤に一般的に用いられている様々な成分、例えば、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化第1スズ、塩化ナトリウム、乳酸アルミニウム、グリチルレチン酸、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、塩化リゾチーム、イプシロンアミノカプロン酸、アズレン、銅クロロフィリンナトリウム、グルコン酸銅、乳酸アルミニウム、酢酸dl-トコフェロール、硝酸カリウム、ゼオライト、デキストラナーゼ、アミラーゼ、塩化亜鉛等の有効成分;無水ケイ酸、リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム等の研磨剤;プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ソルビトール等の湿潤剤;カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロースナトリウム、カラギーナン、キサンタンガム等の粘結剤;パラオキシ安息香酸メチル等の保存剤;トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、クロルヘキシジン塩類、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム等の殺菌剤;トラネキサム酸、グリチルレチン等の消炎剤;キレート剤でもあるクエン酸、リンゴ酸、乳酸、酒石酸、コハク酸等の有機酸、リン酸等の無機酸やそれらの塩類又はエステル類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のpH調整剤;ペパーミント油、スペアミント油、ユーカプリトール、オイゲノール、シンナミックアルデヒド、ハーブやスパイスから得られた天然香料素材、種々のフルーツフレーバー等、歯磨剤や食品に使用することのできる前記着色抑制剤以外の香料;着色剤;清浄剤、洗浄剤、発泡剤、界面活性剤を添加することができる。
【0027】
本発明において変色抑制の対象とする歯磨剤は、カテキン類による経時変色抑制の観点から、pH6.5以下とすることが必要であり、好ましくはpH5〜6、より好ましくはpH5.5〜5.7である。pHの調整には、前記のpH調整剤やキレート剤が用いられる。
【実施例】
【0028】
以下に示す実施例及び比較例中の%は、特記しない限り質量%である。
【0029】
実施例1
茶エキス(サンフェノン100S;太陽化学(株)、カテキン含有量80.0質量%)を用い、表1に示す組成の歯磨剤A〜I(本発明品)及び歯磨剤J〜L(比較品)を調製した。歯磨剤A〜LはpHが5.6になるように調整した。得られた歯磨剤A〜Lについて、下記方法で変色を評価した。結果を表1に示す。
【0030】
<変色の評価法>
得られた歯磨剤を容器に充填し、50℃で2週間保存し、保存前と後の色差を下記方法により測定し、この色差によって変色度合いを評価した。保存後の歯磨剤を透明で内容量が3cm×3cm×1cmのケース(AS ONE社、PS CASE No.1)に詰め、白板の上で撮影を行った。撮影条件は一定の照明、シャッター速度、しぼり、焦点距離で行った。撮影した画像からADOBE PHOTOSHOP(登録商標)を用いて被測定部位のL***(以下L、a、bとする)を定量化し、50℃、2週間保存品のL、a、bと製造直後(初期)のL、a、bの差異(ΔE)を下記式(I)に基づいて求め、変色度とした。
【0031】
X=〔(L0−L1)2+(a0−a1)2+(b0−b1)2
変色度(ΔE)=X1/2 (I)
【0032】
〔L0、a0及びb0は、それぞれ初期のL、a及びbを示し、L1、a1及びb1は、それぞれ50℃、2週間保存後のL、a及びbを示す。〕
【0033】
更に歯磨剤A〜Lについて算出した変色度に基づき、歯磨剤Jを基準として、どの程度変色が抑制されたかを検討するため、下記式(II)に従って、変色抑制度を算出し、表1に示した。
【0034】
変色抑制度={歯磨剤Jの変色度(ΔE)}−{各歯磨剤の変色度(ΔE)} (II)
【0035】
【表1】

【0036】
表1から明らかなように、カテキン類と共に、特定の香料、アスコルビン酸又はその塩、ポリリン酸又はその塩を含有する歯磨剤A〜Iは、特定の香料を含有しない歯磨剤Jに比べ、変色が顕著に抑制された。また、アスコルビン酸又はその塩、ポリリン酸又はその塩のいずれか一方又は双方を含有しない歯磨剤K及びLは、特定の香料を含有しているにもかかわらず、変色抑制効果は得られず、却って変色度が増大してしまった。
【0037】
処方例1:歯磨剤組成物(pH5.6)
(質量%)
ソルビット液(70%水溶液) 40
DL-リンゴ酸 0.15
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7
サッカリンナトリウム 0.1
ポリリン酸ナトリウム 0.3
茶カテキン(カテキン類含有量80.0%) 0.05
グリセリン 5
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.9
増粘性シリカ 5
研磨性シリカ 16
ラウリル硫酸ナトリウム 1.3
アスコルビン酸ナトリウム 0.04
リモネン 0.3
香料組成物(特定香料を含有しない) 0.7
精製水 残量
【0038】
処方例2:歯磨剤組成物(pH5.6)
(質量%)
ソルビット液(70%水溶液) 40
フィチン酸 0.15
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7
サッカリンナトリウム 0.1
ポリリン酸ナトリウム 0.3
茶カテキン(カテキン類含有量80.0%) 0.05
グリセリン 5
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.9
増粘性シリカ 5
研磨性シリカ 16
ラウリル硫酸ナトリウム 1.3
アスコルビン酸ナトリウム 0.04
香料組成物A 1.0
香料組成物(特定香料を含有しない) 0.7
精製水 残量

香料組成物A:香料組成物中、酢酸リナリル4.0質量%、リナロール6.0質量%、チモール2.5質量%、シトラール1.0質量%、その他着色抑制剤以外の任意香料80.5質量%を含む香料組成物。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテキン類0.01質量%以上、アスコルビン酸又はその塩、及びポリリン酸又はその塩を含有するpH6.5以下の歯磨剤に使用される変色抑制剤であって、酢酸リナリル、リナロール、リモネン、アネトール、チモール、シトラール、オイゲノール、サリチル酸メチル及び酢酸エチルから選ばれる1種又は2種以上を有効成分とする歯磨剤用変色抑制剤。
【請求項2】
カテキン類を0.01質量%以上含有する歯磨剤において、歯磨剤のpHを6.5以下とし、かつ成分(A)〜(C)を添加する歯磨剤の変色抑制方法。
(A) アスコルビン酸又はその塩
(B) ポリリン酸又はその塩
(C) 酢酸リナリル、リナロール、リモネン、アネトール、チモール、シトラール、オイゲノール、サリチル酸メチル及び酢酸エチルから選ばれる1種又は2種以上
【請求項3】
更にキレート剤を歯磨剤中に添加する請求項2記載の歯磨剤の変色抑制方法。
【請求項4】
キレート剤が、リンゴ酸又はフィチン酸である請求項3記載の歯磨剤の変色抑制方法。

【公開番号】特開2012−116767(P2012−116767A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−265297(P2010−265297)
【出願日】平成22年11月29日(2010.11.29)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】