水中油型化粧料

【課題】疎水化処理粉末を含有し並びに高安定性及び高使用感を有する水中油型化粧料を提供する。
【解決手段】疎水化処理粉末に加えアクリル酸由来ポリマー及びアルキル変性水溶性セルロースエーテルを含有させることにより、高安定性及び高使用感を有する水中油型化粧料が得られた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の主題は、疎水化処理粉末を含有し並びに高安定性及び高使用感を有する水中油型化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、着色や紫外線防御機能を化粧料に付与するために、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄等の紫外線散乱剤及び/又は顔料を配合した化粧料が汎用されてきた。そのような化粧料として油中水型乳化物が用いられてきたが、油分によるべたつき感、塗布済み皮膚から前記化粧料を取り除くことの困難さ、等の問題があり、高い使用感が得にくかった。みずみずしい使用感等の高い使用感を得るために、水中油型乳化物の研究もされてきた。紫外線散乱剤及び/又は顔料の油剤への分散性を向上させるために紫外線散乱剤及び/又は顔料が疎水化処理されたり、キレート剤が添加されたりしてきたが、依然として紫外線散乱剤及び/又は顔料を含有し並びに高い安定性及び高い使用感を有する水中油型化粧料が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−104859号公報(特許第4245831号)
【特許文献2】特開2002−370963号公報
【特許文献3】特開2002−308730号公報(特許第4278313号)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、疎水化処理粉末を含有し並びに高安定性及び高使用感を有する水中油型化粧料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
鋭意研究の結果、本発明者は、疎水化処理粉末の他にアクリル酸由来ポリマー及びアルキル変性水溶性セルロースエーテルを含有させることで、高安定性及び高使用感を有する水中油型化粧料が得ることが出来ることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の構成を有する。
(a)疎水化処理粉末、(b)アクリル酸由来ポリマー、及び(c)アルキル変性水溶性セルロースエーテル、を含有する水中油型化粧料であって、
前記疎水化処理粉末は、紫外線散乱剤及び/又は顔料であり、
前記アクリル酸由来ポリマーは、モノマーA及びモノマーBのコポリマーであり、
前記モノマーAは、アクリル酸とアミンのアミド及びメタクリル酸とアミンのアミドからなる群から選ばれ、
前記モノマーBは、ビニルピロリドン、アクリル酸エステル、及びメタクリル酸エステルからなる群から選ばれる、
水中油型化粧料。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、高い使用感、高い経時安定性、疎水化処理粉末による望みの色や紫外線防御能等を享受出来る。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明で使用出来る疎水化処理粉末とは、公知の化粧用粉体の表面を疎水化処理をしたものである。
【0008】
本発明で使用出来る化粧料粉体として、化粧料用として公知の紫外線散乱剤又は顔料が挙げられ、これらを一種又は二種以上使用出来る。もちろん、紫外線散乱剤としても使用され、かつ、顔料としても使用されるものも使用出来る。これらの例として無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、ベントナイト、オキシ塩化ビスマス、酸化プラチナ、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、マイカ、雲母チタン、二酸化チタン、低次酸化チタン、チタン酸コバルト、コバルトバイオレット、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、黄酸化鉄、赤酸化鉄、黒酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、カラミン、酸化錫、二酸化セリウム、炭酸カルシウム、オキシ塩化ビスマス、カルミン、ベルリンブルー、酸化クロムグリーン、ウルトラマリンブルー、マンガンバイオレット等が挙げられる。好ましくは、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化チタン等が挙げられる。
【0009】
本発明で使用出来る疎水化処理粉末の粒子径は、化粧料に通常使用される粒子径であれば特に制限されない。例えば、約20〜30nmの粒子径の疎水化処理粉末を使用出来る。
【0010】
本発明で使用出来る化粧用粉体の結晶型は、化粧料に通常使用される結晶型であれば特に制限されない。
【0011】
本発明で使用出来る化粧用粉体の形状は、化粧料に通常使用される形状であれば特に制限されない。例えば球状、棒状、紡錘状、薄片状、鱗片状、針状、不定形形状等が挙げられる。
【0012】
本発明で使用出来る疎水化処理として、例えば通常公知のシリコーン、デキストリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、金属石鹸、アミノ酸、アルキルフォスフォエーテル、フッ素化合物等の疎水化処理剤を通常公知の処理方法により処理する疎水処理が挙げられる。
【0013】
油剤に疎水化処理粉末を分散させることにより、乳化物中で化粧用粉体が一層均一に分散される。更に、水や汗による化粧くずれが起きにくくなる。
【0014】
本発明で使用出来る疎水化処理粉末の全含量は任意に選択出来るが、例えば、本発明の化粧料の総量を基準として約0.01〜40重量%の範囲で含有出来る。好ましくは約0.5〜20重量%の範囲で含有出来る。
【0015】
本発明で使用出来るアクリル酸由来ポリマーは、モノマーA及びモノマーBのコポリマーであり、
前記モノマーAは、アクリル酸とアミンのアミド及びメタクリル酸とアミンのアミドからなる群から選ばれ、
前記モノマーBは、ビニルピロリドン、アクリル酸エステル、及びメタクリル酸エステルからなる群から選ばれ、
アクリル酸由来ポリマーとして公知の、
アクリル酸由来ポリマーが挙げられる。例えば(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドン)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウムメタクリル酸ヘベネス−25)クロスポリマー等が挙げられ、これらを一種又は二種以上使用出来る。界面活性剤等があらかじめ配合されているアクリル酸由来ポリマーも使用出来る。これらは市販品としても入手可能であり、例えばアクリロイルジメチルタウリンアンモニウムとビニルピロリドンのランダム重合体であるAristoflex AVC(商標、クラリアントジャパン(株)製)、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウムメタクリル酸ヘベネス−25)クロスポリマーのAristoflex HMB(商標、クラリアントジャパン(株)製)等が挙げられる。
【0016】
本発明で使用されるアクリル酸由来ポリマーが本発明の水中油型化粧料に一層のみずみずしい使用感を与える。
【0017】
本発明で使用出来るアクリル酸由来ポリマーの全含量は任意に選択出来るが、例えば、本発明の化粧料の総量を基準として、約0.01〜5.0重量%の範囲で含有出来る。好ましくは約0.1〜1.0重量%の範囲で含有出来る。
【0018】
本発明では、一種又は二種以上のアルキル変性水溶性セルロースエーテルを使用出来る。本発明で使用出来るアルキル変性水溶性セルロースエーテルとして、例えば疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロースが挙げられる。これは市販品としても入手可能であり、例えばサンジェロース(商標、大同化成工業(株)製)が挙げられる。
【0019】
本願発明は以下の仮説に拘束されないが、本発明で使用されるアルキル変性水溶性セルロースエーテルが、疎水化処理粉末を分散させた油剤をコーティングし、疎水化処理粉末からのイオン溶出を抑制し、乳化滴の破壊やアクリル酸由来ポリマーと疎水化処理粉末の相互作用による凝集を抑制し、本発明の化粧料により高い安定性を与える。
本発明が上記効果を奏するために、本発明は、特許文献1に記載の発明で使用されるような水溶性高分子ではなく、アルキル変性水溶性セルロースエーテルを要する。
【0020】
本発明で使用出来るアルキル変性水溶性セルロースエーテルの全含量は任意に選択出来るが、例えば、本発明の化粧料の総量を基準として約0.01〜5.0重量%の範囲で含有出来る。好ましくは約0.1〜1.0重量%の範囲で含有出来る。
【0021】
本発明の化粧料は公知の油剤を使用出来る。例えばシリコーンオイルが挙げられ、一種又は二種以上使用出来る。本発明で使用出来るシリコーンとして、例えばシクロメチコン、フェニルトリメチコン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン等が挙げられる。好ましいシリコーンオイルとして、例えばシクロメチコン、フェニルトリメチコン等が挙げられる。
【0022】
本発明で使用出来る油剤の全含量は任意に選択出来るが、例えば、本発明の化粧料の総量を基準として約5〜50重量%の範囲で油剤を含有出来る。好ましくは約10〜30重量%の範囲で含有出来る。
【0023】
本発明の化粧料は、更に紫外線吸収剤を含有してもよく、公知の紫外線吸収剤を使用出来る。本発明で使用される疎水化処理粉末が紫外線散乱能を有する場合に更に紫外線吸収剤を含有してもよく、その場合には本発明の化粧料は一層高い紫外線防御効果を有する。
【0024】
本発明に使用出来る紫外線吸収剤として、例えばベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤、ケイ皮酸系紫外線吸収剤、安息香酸エステル系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、オキシベンゾン、アントラニル酸メンチル、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸等が挙げられ、一種又は二種以上使用出来る。
【0025】
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、2、4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のジヒドロキシベンゾフェノン、2、2´4、4´−テトラヒドロキシベンゾフェノン等のテトラヒドロキシベンジフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン等のヒドロキシメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸等のヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム等のヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、2、2´−ジヒドロキシ−4、4´−ジメトキシベンゾフェノン等のジヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、等が挙げられる。
【0026】
ジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤としては、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4´−メトキシジベンゾイルメタン等が挙げられる。
【0027】
ケイ皮酸系紫外線吸収剤としては、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル等のパラメトキシケイ皮酸エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸ベンジル、パラメトキシケイ皮酸2−エトキシエチル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物等が挙げられる。
【0028】
安息香酸エステル系紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、4−[N、N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)アミノ]安息香酸エチル等が挙げられる。
【0029】
サリチル酸系紫外線吸収剤としては、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸フェニル、サリチル酸オクチル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸p−tert−ブチルフェニル、サリチル酸ホモメンチル等が挙げられる。
【0030】
トリアジン系紫外線吸収剤としては、2、4、6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1、3、5−トリアジン等が挙げられる。
【0031】
好ましい紫外線吸収剤として、例えば2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、パラメトキシケイ皮酸エチルヘキシル等が挙げられる。
【0032】
本発明の化粧料が紫外線吸収剤を含有する場合、本発明で使用出来る紫外線吸収剤の全含量は任意に選択出来るが、例えば、本発明の化粧料の総量を基準として約0.01〜30重量%の範囲で含有出来る。好ましくは約0.5〜20重量%で含有出来る。
【0033】
本発明の化粧料は、更に公知の保湿剤を含有してもよい。例えばプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1、3−ブチレングリコール、グリセリン、ソルビトール、マルチトール、ジグリセリン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上使用出来る。
【0034】
本発明の化粧料が保湿剤を含有する場合、本発明で使用出来る保湿剤の全含量は任意に選択出来るが、例えば、本発明の化粧料の総量を基準として約1〜50重量%の範囲で含有出来る。好ましくは約5〜30重量%で含有出来る。
【0035】
本発明の化粧料は、更に公知の防腐剤を含有してもよい。例えばメチルパラペンが挙げられる。
【0036】
本発明の化粧料が防腐剤を含有する場合、本発明で使用出来る防腐剤の全含量は任意に選択出来るが、例えば、本発明の化粧料の総量を基準として約0.01〜5重量%の範囲で含有出来る。好ましくは約0.05〜2重量%で含有出来る。
【0037】
本発明の化粧料は、公知の界面活性剤を使用出来る。例えば陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、天然系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤等が挙げられ、これらを一種又は二種以上使用出来る。
【0038】
陰イオン界面活性剤として、例えばセチル硫酸ナトリウム、N−ステアロイル−L−グルタミン酸塩等が挙げられる。
【0039】
非イオン界面活性剤として、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、多価アルコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0040】
陽イオン界面活性剤として、例えばテトラアルキルアンモニウム塩が挙げられる。
【0041】
両性界面活性剤として、例えばベタイン型、スルホベタイン型、スルホアミノ酸型等の界面活性剤が挙げられる。
【0042】
天然系界面活性剤として、例えばレシチン、水素添加レシチン、リゾフォスファチジルコリン、セラミド、セレブロシド等が挙げられる。
【0043】
シリコーン系界面活性剤として、例えばポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等が挙げられる。
【0044】
好ましい界面活性剤として、非イオン界面活性剤であって、かつ、シリコーン系界面活性剤である界面活性剤が挙げられる。例えばポリエーテル変性シリコーンが挙げられる。ポリエーテル変性シリコーンとして、例えばポリエーテル変性シリコーン23%エタノール溶液のFB2540 Emulsifier Blend(商標、東レ・ダウコーニング(株)製)が挙げられる。
【0045】
本発明で使用出来る界面活性剤の全含量は任意に選択出来るが、例えば、本発明の化粧料の総量を基準として、約0.01〜10重量%の範囲で界面活性剤を含有出来る。好ましくは約0.05〜5重量%の範囲で含有出来る。界面活性剤は、溶液状態で使用してもよい。溶媒は、化粧料に通常使用される溶媒であれば特に限定されない。例えば水、エタノール、IPA等が挙げられる。濃度は特に限定されない。例えば、約1〜99%の範囲で使用出来る。界面活性剤を溶液として使用する場合、上記含量範囲が、含有する界面活性剤の重量として適用されてもよく、界面活性剤の溶液の重量として適用されてもよい。
【0046】
本発明の化粧料は、更に、酸化防止剤、消炎剤、香料等の、化粧料又は医薬品に使用されうる他の成分を適宜含有出来る。前記他の成分として、例えば高級アルコール類、脂肪酸類、エステル類、ステロール脂肪酸エステル類、炭化水素類、ロウ類、油脂類、植物エキス、ビタミン類が挙げられ、これらを一種又は二種以上使用出来る。
【0047】
高級アルコール類として、例えばセタノール、ベヘニルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられる。
【0048】
脂肪酸類として、例えばステアリン酸、ミリスチン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸等が挙げられる。
【0049】
エステル類として、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸へキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル等が挙げられる。
【0050】
ステロール脂肪酸エステル類として、例えばコレステロール、フィトステロール等のステロール類、分岐脂肪酸コレステロールエステル、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステロールエステル、ステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステロールエステル等が挙げられる。
【0051】
炭化水素類として、例えば流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等が挙げられる。
【0052】
ロウ類として、例えばミツロウ、モクロウ、カルナバロウ等が挙げられる。
【0053】
油脂類として、例えば米糠油、オリーブ油、大豆油、米胚芽油、ホホバ油、ヒマシ油、紅花油、ヒマワリ油、オリーブ油、マカデミアナッツ油等が挙げられる。
【0054】
植物エキスとして、例えばカミツレ、センブリ、アロエ、モモ、カロット、スギナ、クワ、桃の葉、セージ、ビワ葉、キュウカンバー、セイヨウキズタ、ハイビスカス、ウコン、ローズマリー、オウゴン、チョウジ、フェンネル、プルーン、甘草等が挙げられる。
【0055】
ビタミン類として、例えばビタミンA類、B類、C類、E類等が挙げられる。
【0056】
上記他の成分を含有する場合、含有量は特に限定されない。
【実施例】
【0057】
以下の実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものでない。
【0058】
本発明の生成例を以下に示す。
(例1)
(1)精製水(45重量部)、保湿剤(プロピレングリコール9重量部)、防腐剤(メチルパラペン0.1重量部)及びアルキル変性水溶性セルロースエーテル(ステアロキシヒドロキシプロピルメチルセルロース(サンジェロース90L(商標、大同化成工業(株)製))0.25重量部)を混合して、水相を準備した。
(2)油剤(シクロメチコン5重量部及びフェニルトリメチコン5重量部)、疎水化処理粉末(疎水化酸化亜鉛(ITT−5 MZ−500(大東化成工業(株)製))10重量部)、界面活性剤(ポリエーテル変性シリコーン23%エタノール溶液(FB2540 Emulsifier Blend(商標、東レ・ダウコーニング(株)製))5重量部)及び紫外線吸収剤(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(ユビナールMC−80(商標、BASF社製))10重量部)を混合して、油相を準備した。
(3)精製水(10.4重量部)及びアクリル酸由来ポリマー((アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドン)コポリマー(Aristoflex AVC(商標、クラリアントジャパン(株)製))0.25重量部)を混合して、アクリル酸由来ポリマー水溶液を準備した。
(4)上記水相に上記油相を徐々に混合し均一化させた後、その均一物に上記アクリル酸由来ポリマー水溶液を徐々に混合することにより、本発明の水中油型化粧料を生成した。
本発明は上記手順に限定されない。
【0059】
例1の生成物の、安定性試験結果及び使用感の試験結果を表1に示す。表中の数字は含有成分全量を基準とした各含有成分の重量部を示す。
【0060】
本発明のアルキル変性水溶性セルロースエーテルの代わりにヒドロキシプロピルメチルセルロース(メトローズ SH−90−3000(商標、信越化学工業(株)製)を用いて生成した生成物の試験結果を例2として、表1に示す。
本発明のアルキル変性水溶性セルロースエーテルの代わりにキサンタンガムを用い、例1の生成法と同様の方法で生成した生成物の試験結果を例3として、表1に示す。
本発明のアクリル酸由来ポリマーの代わりにカルボキシビニルポリマーを用い、例1の生成法と同様の方法で生成した生成物の試験結果を例4として、表1に示す。
上記生成法の工程(1)においてアルキル変性水溶性セルロースエーテルの代わりにアクリル酸由来ポリマーを用い、工程(4)においてアクリル酸由来ポリマーを用いずに、例1の生成法と同様の方法で生成した生成物の安定性試験結果を例5として、表1に示す。
【0061】
表1の経時安定性は、各生成物をガラスビンに入れ、45°Cに1週間静置した後の各生成物の状態を以下の基準により評価した。
○:目視で凝集が観察されなかった。
△:目視でやや凝集が観察された。
×:目視で相当の凝集が観察された。
表1の使用感は、10人のパネラーに各例にかかる生成物を使用してもらい、塗布時のみずみずしさを1(悪い)〜5(良い)で判定し、その平均値で評価した。
◎:平均値が4以上
○:平均値が3以上4未満
△:平均値が2以上3未満
×:平均値が2未満
−:評価せず
【0062】
【表1】

【0063】
上記の例1は本発明の実施例であり、例2〜5は比較例である。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)疎水化処理粉末、(b)アクリル酸由来ポリマー、及び(c)アルキル変性水溶性セルロースエーテル、を含有する水中油型化粧料であって、
前記アクリル酸由来ポリマーは、モノマーA及びモノマーBのコポリマーであり、
前記モノマーAは、アクリル酸とアミンのアミド及びメタクリル酸とアミンのアミドからなる群から選ばれ、
前記モノマーBは、ビニルピロリドン、アクリル酸エステル、及びメタクリル酸エステルからなる群から選ばれる、
水中油型化粧料。
【請求項2】
前記疎水化処理粉末が顔料及び/又は紫外線散乱剤である、請求項1に記載の水中油型化粧料。
【請求項3】
前記疎水化処理粉末が無機金属酸化物を疎水化処理したものである、請求項1又は2に記載の水中油型化粧料。
【請求項4】
前記無機金属化合物が、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化チタン及びそれらの組合せ、からなる群から選ばれる、請求項3に記載の水中油型化粧料。
【請求項5】
前記アクリル酸由来ポリマーが、アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドン)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウムメタクリル酸ヘベネス−25)クロスポリマー及びそれらの組合せからなる群から選ばれる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の水中油型化粧料。
【請求項6】
前記アクリル酸由来ポリマーが、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドン)コポリマーである、請求項5に記載の水中油型化粧料。
【請求項7】
前記アルキル変性水溶性セルロースエーテルが、疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロースである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の水中油型化粧料。


【公開番号】特開2012−140334(P2012−140334A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−291963(P2010−291963)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(000000114)株式会社伊勢半 (4)
【Fターム(参考)】