説明

水槽または水槽を備える流し台

【課題】調理器具を載置したサポートプレートが安定して配置させることができ、かつ調理作業中に不用意に調理器具に外力が加わっても、サポートプレートが傾かないようにできる水槽を備える流し台を提供すること。
【解決手段】水槽2の前後の各肩部の間に平面視で略矩形状をなすサポートプレート11が架け渡され、かつサポートプレート11の縁辺12,13が各肩部の水平面に載置される水槽2を備える流し台1において、サポートプレート11の左右側部の縁辺14,15のうち、少なくとも一方の縁辺15が平面視で凹状に湾曲され、湾曲された側部の縁辺15の中央部Tは、この側部の縁辺15の前後位置における水槽2に支持される支持点α,β同士を結んだ仮想線V上または仮想線Vよりも内側に配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水槽の前後の各肩部の間に平面視で略矩形状をなすサポートプレートが架け渡され、かつ該サポートプレートの縁辺が前記各肩部の水平面に載置される水槽または水槽を備える流し台に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シンク(水槽)を有する流し台で使用する調理プレート(サポートプレート)において、流し台のシンク部の上部の周縁にフランジを設け、このフランジに調理プレートの前後の両縁部(縁辺)を載置することで調理プレートを支持している(例えば、特許文献1及び2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−102559号公報
【特許文献2】特許第3615270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1及び2に記載の流し台にあっては、調理プレート(サポートプレート)左右側部の縁部(縁辺)近傍に調理器具を載置した際に、調理器具が料理プレートの側部の縁部寄りに載置されると、調理器具の荷重によって調理プレートが側部の縁部を中心に揺動され易くなり、調理作業中に不用意に調理器具に外力が加わると、調理器具が調理プレートとともに傾いてシンク(水槽)に落下してしまうという問題がある。また、調理器具と調理プレートの双方が傾いてしまうと、その双方を使用者が保持することが困難になり、調理器具の水槽への落下を防ぐことができないという問題もある。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、調理器具を載置したサポートプレートが安定して配置させることができ、かつ調理作業中に不用意に調理器具に外力が加わっても、サポートプレートが傾かないようにできる水槽または水槽を備える流し台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明の水槽は、
水槽の前後の各肩部の間に平面視で略矩形状をなすサポートプレートが架け渡され、かつ該サポートプレートの縁辺が前記各肩部の水平面に載置される水槽において、
前記サポートプレートの左右側部の縁辺のうち、少なくとも一方の縁辺が平面視で凹状に湾曲され、該湾曲された側部の縁辺の中央部は、該側部の縁辺の前後位置における前記水槽に支持される支持点同士を結んだ仮想線上または該仮想線よりも内側に配置されることを特徴としている。
この特徴によれば、調理器具をサポートプレートの湾曲された側部の縁辺寄りに載置した際に、調理器具の重心位置が、サポートプレートの側部の縁辺の前後位置の支持点同士を結んだ仮想線上または仮想線よりも内側に配置されるようになり、調理器具を載置したサポートプレートを安定して配置させることができ、かつ調理作業中に不用意に調理器具に外力が加わっても、サポートプレートが傾かないようにできる。また、仮に外力によって調理器具が傾いても、サポートプレートが安定していることで、使用者は調理器具のみを保持すれば済むようになる。
【0007】
本発明の水槽は、
前記水槽の後側の壁部には、後方に凹設された容器配置部が形成されるとともに、該容器配置部に収納容器が配置され、かつ前記収納容器の前側の部位が、前記サポートプレートの後側の縁辺よりも前方に膨出され、該膨出された部位の上端部に、前記サポートプレートの側部の縁辺の一部が載置され、かつ該縁辺近傍に形成された下方に延設される舌片の一部が前記収納容器に当接されることを特徴としている。
この特徴によれば、サポートプレートの側部の縁辺の一部が収納容器の膨出された部位の上端部に当接され、この収納容器を介して水槽にサポートプレートが支持されることで、湾曲された側部の縁辺の後位置の支持点が構成されるようになり、サポートプレートにおける湾曲された側部の縁辺の前後位置の支持点同士を結んだ仮想線と湾曲された側部の縁辺の中央部との距離がより離れ、調理器具を載置したサポートプレートの前後の両縁辺が水槽の肩部に支持される場合と比較して、サポートプレートを安定して配置することができ、かつサポートプレートの縁辺近傍に形成された下方に延設される舌片の一部が収納容器に当接されて、サポートプレートの水平方向の移動を阻止することができる。
【0008】
本発明の水槽は、
前記サポートプレートの前後の縁辺に形成される鍔部の突出長は、前記水槽の前後の各肩部の垂直面同士の離間距離と、前記サポートプレートの前後の縁辺近傍に形成された下方に延設される各舌片の外面同士の離間距離と、の差より大きくなっていることを特徴としている。
この特徴によれば、サポートプレートが前後方向にぐらついても、鍔部が水槽の肩部に載置された状態を維持することができ、サポートプレートの前後の縁辺が水槽の肩部から脱落してしまうことを防止できる。
【0009】
本発明の水槽は、
前記水槽の後側の壁部には、後方に凹設された容器配置部が形成されるとともに、前記サポートプレートが前記水槽の容器配置部より右または左の側部領域のうち、少なくとも一方の側部領域に配置されるとともに、該サポートプレートの前記湾曲された側部の縁辺が前記容器配置部側に向き、かつ該容器配置部の近傍には、前記サポートプレートの上方位置まで首振り自在な水栓が設けられることを特徴としている。
この特徴によれば、サポートプレートの湾曲された側部の縁辺寄りに載置した調理器具上で調理を行う際に、調理器具を水栓に近づけて水栓から水をかけ流すことができ、安定したサポートプレート上で調理を行うことができる。
【0010】
本発明の水槽は、
前記水槽の後側の壁部には、後方に凹設された容器配置部が形成されるとともに、該容器配置部に収納容器が配置され、前記容器配置部の壁部には、突設された突起部が設けられ、該突起部に上方から係合される係合部が前記収納容器に設けられ、該収納容器が前記容器配置部の壁部に対して上下方向に着脱自在になっていることを特徴としている。
この特徴によれば、収納容器を着脱し易い構成にしつつ、サポートプレートから収納容器に対して水平方向に力が加わっても、その力を収納容器が支えることができる。
【0011】
本発明の水槽を備える流し台は、
水槽の前後の各肩部の間に平面視で略矩形状をなすサポートプレートが架け渡され、かつ該サポートプレートの縁辺が前記各肩部の水平面に載置される水槽を備える流し台において、
前記サポートプレートの左右側部の縁辺のうち、少なくとも一方の縁辺が平面視で凹状に湾曲され、該湾曲された側部の縁辺の中央部は、該側部の縁辺の前後位置における前記水槽に支持される支持点同士を結んだ仮想線上または該仮想線よりも内側に配置されることを特徴としている。
この特徴によれば、調理器具がサポートプレートの湾曲された側部の縁辺寄りに載置した際に、調理器具の重心位置が、サポートプレートの側部の縁辺の前後位置の支持点同士を結んだ仮想線上または該仮想線よりも内側に配置されるようになり、調理器具を載置したサポートプレートを安定して配置させることができ、かつ調理作業中に不用意に調理器具に外力が加わっても、サポートプレートが傾かないようにできる。また、仮に外力によって調理器具が傾いても、サポートプレートが安定していることで、使用者は調理器具のみを保持すれば済むようになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】流し台を示す斜視図である。
【図2】流し台を示す平面図である。
【図3】図2における流し台を示すA−A縦断側面図である。
【図4】図2における流し台を示すB−B拡大縦断側面図である。
【図5】図2における流し台を示すC−C拡大縦断側面図である。
【図6】サポートプレートの構成を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明に係る水槽または水槽を備える流し台を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例1】
【0014】
実施例1に係る水槽または水槽を備える流し台につき、図1から図6を参照して説明する。以下、図2及び図6の紙面下側を流し台の正面側(前方側)とし、図3及び図4の紙面左側を流し台の正面側(前方側)として説明する。図1の符号1は、本発明の適用された流し台である。
【0015】
図1に示すように、流し台1は水槽2を有し、この水槽2は、流し台1の天板4上に凹設された段部5のさらに内側に設けられている。また、水槽2の近傍の段部5には、首振り可能な水栓3が設置されている。更に、水槽2および天板4は、ステンレス等の金属材質で形成されている。
【0016】
なお、流し台1の製造工程では、水槽2と天板4とがそれぞれ別部材で製造され、天板4に水槽2の平面視の形状と略同寸の開口部を形成するとともに、水槽2の上端縁にフランジ部を形成し、水槽2のフランジ部を天板4の開口部の縁辺に下方側から当接させて、水槽2のフランジ部と天板4の開口部の縁辺を溶接等により互いに接合するようにしている。
【0017】
図2に示すように、水槽2は平面視で横長の略四角形状をなし、その中央部の後側の壁部2aには、後方に凹設された容器配置部6が形成される。そして、この容器配置部6に、洗剤容器やスポンジ等を収納する金属ワイヤ製の籠状をなす収納容器7が配置される。また、この収納容器7の下方側に、排水口8が設けられる。
【0018】
なお、図5に示すように、容器配置部6の壁部2aには、水平方向に突設された突起部9が形成されている。収納容器7には、収納容器7を構成する水平方向に延びる金属ワイヤの一部が屈曲されて形成されて係合部10が形成されている。そして、突起部9には、収納容器7の係合部10が係合される係合溝9aが形成されている。この係合部10は、収納容器7の左右2箇所に設けられており(図2参照)、係合部10を上方から突起部9に係合させることができる。そのため、収納容器7を容器配置部6の壁部2aに対して上方側から取り付けることができるとともに、上方側に収納容器7を引き抜くこともでき、収納容器7が上下方向に着脱自在になっている。
【0019】
また、図2に示すように、水槽2の容器配置部6の壁部2aの形状は、平面視で後方に凹状に湾曲された半円形状に形成され、この形状に合わせて収納容器7の形状も平面視で略半円形状となっている。そして、収納容器7の前側の部位は、左右の部位が前方に膨出されているとともに、その中央部が凹状に形成されている。そのため、水槽2の底面にフライパンや鍋等の大きな調理器具を設置しても、調理器具が収納容器7の前側の部位に接触し難くなっており、水槽2内での作業領域を確保でき、かつ収納容器7の収納量を確保できるようになっている。
【0020】
水槽2において容器配置部6よりも左側の側部領域には、サポートプレート11が配置されている。このサポートプレート11は、天板4上で調理を行う際に、水槽2の上方の領域も使用できるように、水槽2の一部を覆うように補助的に設置されるものである。サポートプレート11の形状は、平面視で略矩形状をなし、前後の縁辺12,13及び左側の縁辺14は、水槽2の左側領域の形状に合わせて湾曲されている。更に、サポートプレート11の右側の縁辺15は、水槽2の中央側に向いており、この右側の縁辺15は、平面視で左側に凹むように湾曲されている。
【0021】
図4に示すように、サポートプレート11は、水槽2の前後の各肩部16,17の間に架け渡されるようになっている。このサポートプレート11は、ステンレス等の金属材質で形成された上部板体18と、合成樹脂製の下部板体19と、で構成されている。上部板体18の周縁の屈曲縁辺18aの下端部が下部板体19の周縁に形成された溝部19aに圧入されている。また、上部板体18の周縁の屈曲縁辺18aの下端部に対して、下部板体19を一体成形により設けるようにしてもよい。
【0022】
なお、上部板体18の上面には、水切り用の多数の小径な小孔部20が形成されている。この小孔部20から上部板体18の上面の水が流れ落ちることで、上部板体18の上面に水の膜が形成されることを防止し、上部板体18の上面に載置された調理器具の滑りを抑制することができる。
【0023】
下部板体19の周囲の縁辺12,13,14,15は、鍔部19cとして形成されている。そして、前後の縁辺12,13の鍔部19cが、水槽2の前後の肩部16,17の水平面16a,17a上に載置される。なお、下部板体19の左側の縁辺14の鍔部(図示略)も水槽2の左側の肩部(図示略)の水平面上に載置される。また、サポートプレート11において、鍔部19cから上部板体18の上面までの厚み寸法と、段部5の凹み寸法と、が略同一寸法となっており、サポートプレート11の上面が天板4と略面一をなすように形成されている。
【0024】
下部板体19の下面、即ちサポートプレート11の下面における前後の縁辺12,13近傍には、下方に延設される舌片19dが形成されている。また、水槽2の前後の各肩部16,17の垂直面16b,17b同士の離間距離L1は、サポートプレート11の縁辺12,13近傍の前後の各舌片19dの外面同士の離間距離L2よりも大きく形成されている。
【0025】
そして、サポートプレート11の前後の縁辺12,13に形成される鍔部19cの突出長X(舌片19dよりも外方に突出される長さ)は、水槽2の前後の各肩部16,17の垂直面16b,17b同士の離間距離L1と、サポートプレート11の縁辺12,13近傍の前後の各舌片19dの外面同士の離間距離L2と、の差より大きくなっている。
【0026】
このようにすることで、サポートプレート11が前後方向にぐらついても、鍔部19cが水槽2の肩部16,17に載置された状態を維持することができ、サポートプレート11の前後の縁辺12,13が水槽2の肩部16,17から脱落してしまうことを防止できる。
【0027】
また、図2に示すように、収納容器7の前側の部位は、サポートプレート11の後側の縁辺13よりも前方に膨出されている。そして、図3に示すように、収納容器7の前側の膨出された部位の上端部に、サポートプレート11の後側の舌片19dの下端部が当接されるようになっている。
【0028】
図2に示すように、サポートプレート11の右側の縁辺15の前位置には、水槽2の前側の肩部16の水平面16aに支持される支持点αが設けられる。更に、この右側の縁辺15の後位置には、舌片19dが収納容器7の上端部に当接されることで、収納容器7を介して水槽2に支持される支持点βが設けられる。前述したように、サポートプレート11の右側の縁辺15は、平面視で凹状に湾曲されている。そして、図6の概念図に示すように、この湾曲された縁辺15の中央部Tは、この縁辺15の前後位置における水槽2に支持される支持点α,β同士を結んだ仮想線Vよりも左側(サポートプレート11の内側)に配置される。
【0029】
このようにすることで、調理器具をサポートプレート11の湾曲された側部の縁辺15寄りに載置した際に、調理器具の重心位置が、サポートプレート11の側部の縁辺15の前後位置の支持点α,β同士を結んだ仮想線Vよりも内側に配置されるようになり、調理器具を載置したサポートプレート11を安定して配置させることができ、かつ調理作業中に不用意に調理器具に外力が加わっても、サポートプレート11が傾かないようにできる。また、仮に外力によって調理器具が傾いても、サポートプレート11が安定していることで、使用者は調理器具のみを保持すれば済むようになる。
【0030】
また、図2及び図3に示すように、サポートプレート11の右側の縁辺15の一部が収納容器7の膨出された部位の上端部に当接され、この収納容器7を介して水槽2にサポートプレート11が支持されることで、右側の縁辺15の後位置の支持点βが構成されるようになり、サポートプレート11における湾曲された右側の縁辺15の前後位置の支持点α,β同士を結んだ仮想線Vと湾曲された側部の縁辺15の中央部Tとの距離がより離れ、調理器具を載置したサポートプレート11を安定して配置することができる。かつサポートプレート11の右側の縁辺15近傍に形成された下方に延設される舌片19dの一部が収納容器7に当接されて、サポートプレート11の水平方向の移動を阻止することができる。
【0031】
つまり、収納容器7を介して水槽2にサポートプレート11の右側の縁辺15の一部が支持され、この右側の縁辺15の後位置の支持点βを構成することで、後位置の支持点βが前位置の支持点αよりも若干右側(水槽2の中央寄り)にずれて(変位して)配置されるようになり、前後の支持点α,β同士を中心に、サポートプレート11が揺動されることを防止することができる。
【0032】
また、図2に示すように、水槽2の容器配置部6の近傍の段部5上に設けられた水栓3は、サポートプレート11の上方位置まで首振り自在となっている。そのため、サポートプレート11の右側の縁辺15寄りに載置した調理器具上で調理を行う際に、調理器具を水栓3に近づけて水栓3から水をかけ流すことができ、安定したサポートプレート11上で調理を行うことができる。特に、魚などの食材をさばく際に、食材をまな板等の調理器具にのせた状態でサポートプレート11上に載置し、上方の水栓3から水を供給して調理作業を行うことができ、調理器具に大きな力をかけてもサポートプレート11は安定されるため安全に作業を行うことができる。
【0033】
また、図5に示すように、水槽2の容器配置部6の壁部2aには、水平方向に突設された突起部9が設けられ、この突起部9に上方から係合される係合部10が収納容器7に設けられ、この収納容器7が容器配置部6の壁部2aに対して上下方向に着脱自在になっていることで、収納容器7を着脱し易い構成にしつつ、サポートプレート11から収納容器7に対して水平方向に力が加わっても、その力を収納容器7が支えることができる。
【0034】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0035】
例えば、前記実施例では、サポートプレート11を水槽2の左側の領域に配置し、サポートプレート11の右側の縁辺15は、水槽2の中央側に向いており、この右側の縁辺15は、平面視で左側(内側)に凹むように湾曲されているが、この左右の構成を逆にしても本発明を適用することは可能であり、サポートプレート11を水槽2の右側の領域に配置し、サポートプレート11の左側の縁辺14を平面視で右側(内側)に凹むように湾曲させてもよい。更に、サポートプレート11を水槽2の中央の領域に配置する構成にしてもよく、サポートプレート11の左右両側の縁辺14,15を平面視で内側に凹むように湾曲させてもよい。
【0036】
また、前記実施例では、サポートプレート11の湾曲された縁辺15の中央部Tは、この縁辺15の前後位置における水槽2に支持される支持点α,β同士を結んだ仮想線Vよりも左側(サポートプレート11の内側)に配置されているが、の湾曲された縁辺15の中央部Tを仮想線V上に配置しても前述した作用効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0037】
1 流し台
2 水槽
2a 後側の壁部
2b 前側の壁部
3 水栓
6 容器配置部
7 収納容器
9 突起部
10 係合部
11 サポートプレート
12,13 縁辺
14,15 縁辺
16,17 肩部
16a,17a 水平面
16b,17b 垂直面
19c 鍔部
19d 舌片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水槽の前後の各肩部の間に平面視で略矩形状をなすサポートプレートが架け渡され、かつ該サポートプレートの縁辺が前記各肩部の水平面に載置される水槽において、
前記サポートプレートの左右側部の縁辺のうち、少なくとも一方の縁辺が平面視で凹状に湾曲され、該湾曲された側部の縁辺の中央部は、該側部の縁辺の前後位置における前記水槽に支持される支持点同士を結んだ仮想線上または該仮想線よりも内側に配置されることを特徴とする水槽。
【請求項2】
前記水槽の後側の壁部には、後方に凹設された容器配置部が形成されるとともに、該容器配置部に収納容器が配置され、かつ前記収納容器の前側の部位が、前記サポートプレートの後側の縁辺よりも前方に膨出され、該膨出された部位の上端部に、前記サポートプレートの側部の縁辺の一部が載置され、かつ該縁辺近傍に形成された下方に延設される舌片の一部が前記収納容器に当接されることを特徴とする請求項1に記載の水槽。
【請求項3】
前記サポートプレートの前後の縁辺に形成される鍔部の突出長は、前記水槽の前後の各肩部の垂直面同士の離間距離と、前記サポートプレートの前後の縁辺近傍に形成された下方に延設される各舌片の外面同士の離間距離と、の差より大きくなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の水槽。
【請求項4】
前記水槽の後側の壁部には、後方に凹設された容器配置部が形成されるとともに、前記サポートプレートが前記水槽の容器配置部より右または左の側部領域のうち、少なくとも一方の側部領域に配置されるとともに、該サポートプレートの前記湾曲された側部の縁辺が前記容器配置部側に向き、かつ該容器配置部の近傍には、前記サポートプレートの上方位置まで首振り自在な水栓が設けられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の水槽。
【請求項5】
前記水槽の後側の壁部には、後方に凹設された容器配置部が形成されるとともに、該容器配置部に収納容器が配置され、前記容器配置部の壁部には、突設された突起部が設けられ、該突起部に上方から係合される係合部が前記収納容器に設けられ、該収納容器が前記容器配置部の壁部に対して上下方向に着脱自在になっていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の水槽。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載の水槽を備えることを特徴とする流し台。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2012−125298(P2012−125298A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−277174(P2010−277174)
【出願日】平成22年12月13日(2010.12.13)
【出願人】(000002222)サンウエーブ工業株式会社 (196)
【Fターム(参考)】