説明

油脂中に乳酸菌を含有する口腔用組成物

【課題】唾液量が低下した口腔乾燥症の人、高齢者あるいは介護者でも、摂取が簡単であり、誤嚥の可能性が低い形態を有する、口腔内疾患予防あるいは治療用の口腔用組成物の提供。
【解決手段】油脂中に乳酸菌を含有する口腔用組成物。該乳酸菌は、生きた菌体であることが好ましい。該乳酸菌は、ラクトバチルス・サリバリウスであることが好ましい。該油脂は、オリーブ油、大豆油、ヒマワリ油、パーム油、ナタネ油、ココアバターからなる群から選ばれる少なくとも1種類であることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乳酸菌を含有する口腔用油性組成物、ならびに口腔乾燥状態改善、歯周病予防に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ウ蝕及び歯周病等の口腔内の疾患の主要な原因は細菌であり、その原因菌としては、ストレプトコッカス・ミュタンス(Streptococcus mutans)等のウ蝕原因菌やポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)等の歯周病原因菌がある。これらの菌の生育抑制やプラーク(歯垢)として付着することを抑制することが口腔内疾患の予防及び治療に有用である。従来、殺菌剤等を用いて原因菌を殺菌する方法はあるが、プラーク内の細菌は菌体外マトリックスによって覆われているため、殺菌剤がプラーク内部まで浸透せず、殺菌効果に限界がある。また、付着したプラークを除去するには、歯ブラシなどを用いた機械的な除去が効果的であるが、歯周ポケットが存在すれば細菌は再定着しやすく、再びプラークが付着してしまう。特に高齢者では唾液の分泌量が低下するため、口腔内疾患が悪化する。
【0003】
近年、有用細菌である乳酸菌を用いて口腔内の細菌叢をコントロールし、ウ蝕原因菌・歯周病原因菌の増殖を抑制し、ウ蝕・歯周病の口腔疾患の予防を行うという方法が注目されている。
【0004】
口腔内疾患の原因菌に対して効果を示す乳酸菌としてラクトコッカス属(特許文献1)、ロイコノストック属(特許文献2)、ラクトバチルス属(特許文献3)が提案されている。
乳酸菌は生きていなければ、口腔内疾患の原因菌の増殖を抑制する効果を発揮しない。そのため、乳酸菌を生きたまま含有できる製品形態である必要がある。従来、生きた乳酸菌を含有した製品形態として飲料、ヨーグルト、タブレット、キャンディー及びガム等がある。しかしながら、飲料及びヨーグルトでは、乳酸菌は長期に生存することができず、又、低温で保存する必要がある。タブレット及びキャンディーなどの形態では、唾液量が低下した高齢者あるいは介護者では摂取が簡単でないことがあり、また、誤嚥を起こす可能性がある。
【0005】
特許文献4では、プロテアーゼまたはプロテアーゼ含有果実の乾燥加工品と25 〜 35℃融点の油脂又は−7 〜 25℃の油脂にグリセリン脂肪酸エステル及び/又はショ糖脂肪酸エステルを添加して硬さ調整された油脂に混合した、硬さ10 〜 250 g/cm2に調整された組成物が、誤嚥の危険も伴わず、口臭予防ができると提案されている。また、特許文献5では、オリーブ油、トリメチルグリシン及びキシリトールの含んだ組成物が口腔乾燥症の治療する効果があると提案されている。
【0006】
【特許文献1】特開2010−124772号公報
【特許文献2】特開2010−53062号公報
【特許文献3】WO2002/016554
【特許文献4】特開2009-227597号公報
【特許文献5】特表2010-519279号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、唾液量が低下した口腔乾燥症の人、高齢者あるいは介護者でも、摂取が簡単であり、誤嚥の可能性が低い形態で、口腔内疾患予防あるいは治療用の口腔用組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、鋭意研究を行った結果、生きた乳酸菌と油脂を配合した口腔用組成物により上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
【発明の効果】
【0009】
本発明の口腔用組成物は、液状あるいは口腔内の温度で容易に溶解する油脂であるため、高齢者及び介護者でも、誤嚥する可能性が低い。そのため、1日数回の摂取が可能となり、生きた乳酸菌を口腔内に定期的に付着させることができる。これにより、口腔内に付着した乳酸菌が口腔内の細菌叢をコントロールし、ウ蝕原因菌、歯周病原因菌の増殖を抑制し、ウ蝕、歯周病の口腔疾患の予防や治療を行うことができる。
また、本発明の口腔用組成物は唾液分泌作用を有するため、口腔内乾燥状態を改善し、口臭あるいは歯肉の出血を予防し、治療することもできる。
【0010】
さらに、本発明の口腔用組成物は、摂取することにより、口腔内だけでなく、咽頭用組成物として、咽頭に付着した乳酸菌が細菌叢をコントロールし、肺炎や気管支炎等の気道性疾患の原因菌の付着を抑制し、風邪ウイルスに続発する呼吸器感染症の予防や治療を行うことができる機能を兼ね備えている。また、高齢者に多発する症状であり、再発することの多い誤嚥性肺炎の原因菌の付着を抑制することも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明に用いられる油脂としては、ゴマ油、エゴマ油、オリーブ油、カカオ脂、ナタネ油、米油、米胚芽油、サフラワー油、大豆油、トウモロコシ油、パーム油、ヒマワリ油、マカデミアナッツ油、綿実油、ヤシ油、牛脂、ココアバター、アボカド油、亜麻仁油、グレープシード油、ピーナッツ油、椿油、中鎖脂肪酸、魚油、獣脂、卵脂、肝油、鶏油を使用することができ、好ましくは、オリーブ油、大豆油、ヒマワリ油、パーム油、ナタネ油、ココアバター、中鎖脂肪酸である。さらに好ましくは、オリーブ油、大豆油、ヒマワリ油、ナタネ油、ココアバター、中鎖脂肪酸である。これら油脂は、1種単独あるいは2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0012】
「乳酸菌」の菌種は特に限定されず、ストレプトコッカス・フェカリス、ストレプトコッカス・フェシウム、ストレプトコッカス・サーモフィルス、ロイコノストック・メセンテロイデス、ロイコノストック・ラクティス、ラクトコッカス・ラクティス、ラクトコッカス・プランタラム等の乳酸球菌、ラクトバチルス・アシドフィルス、ラクトバチルス・サリバリウス、ラクトバチルス・プランタラム、ラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・ガッセリ、ラクトバチルス・ファーメンタム等の乳酸桿菌、ビフィドバクテリウム・ロンガム、ビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・ビフィダム、ビフィドバクテリウム・インファンティス、ビフィドバクテリウム・アドレセンティス等のビフィズス菌を使用することができ、好ましくは、ラクトバチルス・サリバリウスであり、特に好ましくはラクトバチルス・サリバリウスWB21である。
【0013】
乳酸菌の形状は本発明の効果が得られれば特に限定されないが、凍結乾燥菌末、噴霧乾燥菌末 、減圧真空乾燥菌末などが好ましく、さらに好ましくは凍結乾燥菌末である。
【0014】
香料は、食品や製剤に、香り付けを目的として添加されている周知の香料を指しており、メントール、スペアミント油、ペパーミント油、レモン油、オレンジ油、ストロベリー油などが例示できる。これらの配合量は、通常0.01〜10質量%である。
【0015】
上記以外に添加剤として、レシチン、二酸化ケイ素、無水シリカ、デンプン、結晶セルロース、乳糖、などが例示できる。これら添加剤は、1種単独あるいは2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。これらの添加剤の配合量は、0〜50質量%が一般的であり、好ましくは0.1〜20質量%である。
本発明は、組成物中に糖アルコールを添加せずとも効果を得られるので、糖アルコールを含む必要はない。
【0016】
本発明品の口腔用組成物は、ガラスボトル、プラスチックボトル、アルミニウムチューブ、ラミネートチューブ、アルミスティック、プラスチックチューブ、エアゾール容器などに充填することができる。
【0017】
以下、本発明の口腔用の製法を例示する。乳酸菌として、乳酸菌粉末ラクトバチルス・サリバリウスWB21株を使用した。ラクトバチルス・サリバリウスWB21株は、受託番号FERM BP-7792として独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターに寄託されている。
【実施例】
【0018】
[実施例1〜3]
乳酸菌乾燥菌末2gは、各油脂(オリーブ油、大豆油、ヒマワリ油)98gに添加した。乳酸菌を含有した油脂は、ガラスボトルに10gずつ充填し、本発明の口腔用組成物(実施例1〜3)を調製した。実施例1〜3の成分を表1に示した。
【0019】
【表1】

【0020】
[試験例1 乳酸菌配合油脂の安定性試験]
実施例1〜3において、温度25℃の環境下で1、3および7ヶ月保存後に乳酸菌の生菌数を測定し、保存開始時の生菌数に対する百分率(生菌数残存率)を求めた。
【0021】
乳酸菌の生菌数は、各実施例から1gを正確に秤量し、生菌数測定用希釈液99gが入ったボトルに入れ試料原液とした。さらに、希釈液を用いた十倍希釈法によって、1mL中の生菌数が200〜2000個となるように試料原液を希釈して試料溶液とした。希釈液は、1%ペプトン、0.2%ツイーン80、0.8%塩化ナトリウム、0.02%塩化カリウムを含む0.01Mリン酸緩衝液(pH7.5)を用いた。
【0022】
BL寒天培地を高圧蒸気滅菌後、約50℃に冷却し、約20mLずつシャーレに分注し寒天平板を作製した。作製した寒天平板3枚に、試験溶液を0.1mLずつ加え、コンラージ棒で一様に塗布後、37℃で48時間嫌気培養した。出現したコロニー数の平均値と希釈倍率から試料1g中の生菌数を算出した。結果を表2に示した。
【0023】
【表2】

【0024】
25℃保存7ヶ月の生菌数残存率は、実施例1が62%、実施例2が81%、実施例3が71%だった。
よって、この結果から、乳酸菌含有油脂によって、乳酸菌が長期間生存することが示され、保存可能なことが明らかとなった。
【0025】
乳酸菌乾燥菌末2gを、微粒二酸化ケイ素1g、大豆油97gに添加し、混合した。乳酸菌を含有した油脂は、ガラスボトルに10gずつ充填し、実施例4を調製した。
デンプン2gを、微粒二酸化ケイ素1g、大豆油97gに添加後、混合して比較例1を調製した。
実施例4及び比較例1の成分を表3に示した。
【0026】
【表3】

【0027】
[試験例2 乳酸菌含有油脂を用いた使用試験]
歯科医院に来院し、治療前の被験者42名を2群(A群(22名:平均年齢45歳、男性3名、女性19名)、B群(20名:平均年齢46歳、男性7名、女性13名))に分けた。A群はコントロール油脂(比較例1)をB群は乳酸菌配合油脂(実施例4)を1回5滴(120〜150mg)、1日3回(毎食後)、2週間連続摂取した。
【0028】
摂取開始前及び後に唾液の採取、歯周組織診査としてBOP(歯肉の出血の割合)を診査した。唾液は、5分間の刺激唾液を集めて量を測定した。BOPは、(出血部位数/全部位数)×100で出血部位の割合を算出した。結果を表4に示した。
【0029】
【表4】

【0030】
両群とも、摂取前と比較して摂取後に唾液量の有意な増加、BOPの有意な低下が認められた。摂取後のBOPは、A群と比較して本発明の実施例4を摂取したB群のほうが有意に低かった。
以上の結果から、乳酸菌配合油脂によって唾液量の増加による口腔乾燥状態の改善、BOPの低下による歯肉の出血状態の改善が期待できる。
【0031】
[実施例5〜7]
各油脂(パーム油(融点35℃)、ナタネ油(融点35℃)、ココアバター(融点33℃))を40℃の湯浴で加温して溶解後、乳酸菌乾燥菌末を2%となるように添加した。乳酸菌を含有した油脂は、アルミニウムチューブに10gずつ充填し、本発明の口腔用組成物(実施例5〜7)を調製した。実施例5〜7の成分を表5に示した。
【0032】
【表5】

【0033】
[試験例3 乳酸菌含有油脂の保存安定性試験]
温度25℃の環境下で3ヶ月保存後に乳酸菌の生菌数を測定し、保存開始時の生菌数に対する百分率(生菌数残存率)を求めた。なお、生菌数の測定方法は、37〜40℃の希釈液を用いて試験例1と同様に行なった。試験結果を表6に示した。
【0034】
【表6】

【0035】
25℃保存3ヶ月の生菌数残存率は、実施例5が44%、実施例6が64%、実施例7が43%だった。
この結果から乳酸菌含有油脂によって、融点33〜35℃の油脂中で乳酸菌が25℃保存で生存していることが示され、25℃で長期保存が可能であることが明らかとなった。

【0036】
[実施例8 カプセル状の乳酸菌含有油脂の安定性試験]
ナタネ油(融点35℃)を40℃の湯浴で加温して溶解後、乳酸菌乾燥菌末を2%となるように添加した。この乳酸菌を含有した油脂を20%ゼラチン水溶液に直径約4mmの球となるように滴下した。24時間後、球状の乳酸菌含有油脂を取り出し、25℃で乾燥し、口腔用組成物として実施例8のカプセルを調製した。
実施例8の成分を表7に示す。
【0037】
【表7】

【0038】
[試験例4]
温度25℃の環境下で6ヶ月保存後に乳酸菌の生菌数を測定し、保存開始時の生菌数に対する百分率(生菌数残存率)を求めた。なお、生菌数の測定方法は、37〜40℃の希釈液を用いて試験例1と同様に行なった。試験結果を表8に示した。
【0039】
【表8】

【0040】
25℃保存、6ヵ月後の生菌数残存率は99%だった。この結果より、カプセル状の乳酸菌含有油脂によって、乳酸菌が長期間生存することが示され、保存安定性が高いことが明らかとなった。

【0041】
[実施例9、比較例2〜4]
Haemophilus influenzae ATCC49766株(以下、インフルエンザ菌とする)を、5%Fildes extract(OXOID社製)添加ミュラーヒントン液体培地(ベクトン・ディッキンソン社製)を用いて、5%二酸化炭素で37℃、一晩培養した。Streptococcus
mutans JCM5705株(以下、ウ蝕原因菌とする)および乳酸菌ラクトバチルス・サリバリウス WB21株(以下、乳酸菌とする)を、1%となるようにグルコースを添加したGAM液体培地(日水製薬社製)を用いて37℃、一晩培養した。それぞれの培養液を遠心分離し、それぞれ菌体を集めた。遠心分離後の菌体は、10mLのハンクス液(以下、HBSSとする)で3回洗浄後、HBSSで生菌数108個/mLに調整した。これを用いて、実施例9、比較例2〜4を、表9の通りに調製した。
比較例4は一般的技術水準を示す組成物として例示した。
【0042】
【表9】

【0043】
[試験例5 乳酸菌配合油脂によるインフルエンザ菌又はウ蝕原因菌のヒト上皮細胞モデルへの付着抑制試験]
実施例9または比較例2〜4と、インフルエンザ菌またはウ蝕原因菌をそれぞれ0.2mLずつ混合した。1時間後、ヒト上皮細胞モデルであるヒトフィブロネクチンコート24穴プレート(ベクトン・ディッキンソン社製)に反応液0.4mLを添加した。1時間後、1mLのHBSSで3回洗浄した。トリプシン-EDTA溶液を0.2mL添加して付着した菌を剥がし、HBSSを用いて5〜500倍希釈した。その液を、生菌数測定用寒天平板に0.05mLずつ加えてコンラージ棒で一様に塗布し、培養後出現したコロニー数と希釈倍率から生菌数を算出した。
インフルエンザ菌は、生菌数測定用寒天平板として10μg/mLバシトラシンを含む5%Fildes extract添加ミュラーヒントン寒天培地を用いて、5%二酸化炭素で37℃、一晩培養した。
ウ蝕原因菌は、生菌数測定用寒天平板として10μg/mLバシトラシンを含む2%スクロース添加GAM寒天培地を用いて、37℃、2日間培養した。
対照としてHBSSを試料とした時の付着生菌数を100%として付着率を算出した。試験結果を表10に示した。

【0044】
【表10】

【0045】
インフルエンザ菌及びウ蝕原因菌の付着は、比較例2及び比較例3より実施例9のほうが顕著に抑制した。実施例9の付着抑制効果は、比較例4と同等であった。
【0046】
試験例5の結果より、本発明はウ蝕原因菌のみならず、インフルエンザ菌に対する付着抑制効果を有することから、歯周病、急性咽頭蓋炎、肺炎、咽頭炎、慢性気管支炎のような疾患に対する予防効果及び治療を目的とした口腔用又は咽頭用組成物であることを示している。
【産業上の利用可能性】
【0047】
油脂と生きた乳酸菌を配合することで、唾液量が低下した口腔乾燥症の人、高齢者及び介護者でも容易に摂取することが可能な口腔用又は咽頭用組成物を提供できる。特に、長期間使用される場合には、安全で、品質が維持される口腔用又は咽頭用組成物を提供できる。














【特許請求の範囲】
【請求項1】
油脂中に乳酸菌を含有する口腔用組成物。
【請求項2】
乳酸菌が生きた菌体である請求項1記載の口腔用組成物。
【請求項3】
乳酸菌がラクトバチルス・サリバリウスである請求項1〜2のいずれか1項記載の口腔用組成物。
【請求項4】
乳酸菌がラクトバチルス・サリバリウスWB21株である請求項1〜3のいずれか1項記載の口腔用組成物。
【請求項5】
油脂がオリーブ油、大豆油、ヒマワリ油、パーム油、ナタネ油、ココアバターからなる群から選ばれる少なくとも1種類である請求項1〜4のいずれか1項記載の口腔用組成物。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項記載の口腔用又は咽頭用組成物。
【請求項7】
糖アルコールを含まない請求項1〜6のいずれか1項記載の口腔用又は咽頭用組成物。

【公開番号】特開2012−92094(P2012−92094A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−217557(P2011−217557)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000100492)わかもと製薬株式会社 (22)
【Fターム(参考)】