説明

油類吸着材の製造方法及び炭化物の製造方法

【課題】珪藻土・ゼオライト等の多孔質体をもつ表面積の大きいのを特徴とする素材を油類吸着材・炭化物とする。
【解決手段】多孔質体の珪藻土・ゼオライト等に食用油・その他の廃油類を吸着させ加熱することの油類吸着製造方法。一体化により炭化され。珪藻土・ゼオライト等の多孔質体に付着することで炭化物の製造方法。多孔質体の珪藻土の特性は、熱に強い・圧力に強い・酸に溶けない耐久性を発揮する。さらに、加熱によって再利用の継続を可能とし、高度利用化を可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
河川・池・沼・海等に油の流出事故が発生している。食堂・工場・住宅等から油の流出事故が生じている。油の回収方法として濾過作用をし、産業廃棄物の珪藻土粕・ゼオライト粕・ガラス発泡素材など産業廃棄物の多孔質体の濾過性・吸着性の特性を環境利用と産業利用をするもの。
【0002】
油類吸着処理後の炭化物を燃料としての産業利用。
【背景技術】
【0003】
廃棄物の細孔構造を多く持つ多孔質体の吸着性は強い。
【0004】
炭化物の利用に、ヤシガラ破砕炭、木質粉末炭、石炭系ペレット、石炭系粉末炭などの炭化物が利用されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
油液流出事故などに用いられる吸着剤の多くは、化学製品であり、使用前の在庫時や使用後の処理に経済上および環境上に難点がある。
【0006】
多孔質の炭化物は、高温化活用を可能とし、より微細に、より多くの表面積をもって燃焼する。
【0007】
産業廃棄物の珪藻土粕・ゼオライト粕・ガラス発泡素材を基材にした炭化物としての活用がないことから、上記素材の一種類、又は二種類以上を含有し、低原価で量産可能な油類吸着材・炭化物の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
多孔質体に廃油などの油液を含浸し燃焼加熱することで細孔構造部分に炭素を付着させることにより多孔質体を基材とした炭化物を製造することが出来る。
【0009】
吸着材となる本発明の浄化機能は表面積の大きさが塩素除去機能、除菌機能、消毒機能とその効果の活用を特徴とした。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、産業廃棄物の珪藻土粕・ゼオライト粕・ガラス発泡素材の多孔質と表面積の大きさの特徴を活用とした。炭素を付着させる技術は高性能が発揮され、経済負担も少なく、しかも製造工程は特別な技術を要しないのを特徴とした。
【0011】
本発明の油類吸着材は、多孔質体に含浸させる油は廃油であることから周辺環境浄化に取り組むことができる。
【0012】
本発明の原料として、埋蔵量の多い珪藻土の珪藻土粕・ゼオライト粕等の多孔質体を用いることから産業廃棄物の処理を軽減可能とする。
【0013】
本発明の原料は、天然素材の組成・成分であり有害物質は発生しない。
【0014】
他に油類吸着シ−ト、マットの組成物に米糠、大豆、籾殻等の繊維質の微細孔が油分を吸収、保持の機能がある。本発明の製造技術は単純であり高度技術を要しない。
しかも先進的な周辺環境浄化とリサイクルに貢献する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明品は、微細孔部を成形し油類吸着作用を有する。
【0016】
油類吸着成形のシ−ト・マットの付着活用形態であり汎用性を可能とする。
【0017】
多孔質体に油類を含浸させることの単純さと合理的な成形が特徴。
【0018】
この実施例については多孔質体の細孔構造や表面化学特性の部分に付着とした特異性の吸着材であり、周辺環境浄化を特徴する。
【産業上の利用可能性】
【0019】
廃油・吸着前の素材自体が交通事故・災害・工場での事故などから発生する油の流出事故・化学液体流出事故などの緊急時の油類吸着シ−ト・マットとして利用できることから在庫自体が緊急の備えとなる。
【0020】
油類の常温固化が可能であるため運搬や工程・取扱に有用に活用できる。
【0021】
機械のある工場・車の整備場・ガソリンスタンドなど油類の流出が常時起きる場所に常備することで周辺環境に負荷を与えない。
【0022】
環境の負荷を考慮した排気のボイラ−や焼却炉・燃焼炉を同時活用することで第一段階の油類吸着済みを燃料・熱量の利用や、第二段階の炭化済み素材を炉の高温化への利用、第三に燃焼残渣を再度油類吸着剤として利用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多孔質体の珪藻土に炭素を付着させる炭化物吸着材。
【請求項2】
多孔質の珪藻土に廃油を含浸させ加熱することにより炭素を付着させる炭化物吸着材。
【請求項3】
多孔質体のゼオライト・多孔質の鉱石・セラミック・ガラス発泡素材などに炭素を付着させる炭化物吸着材。
【請求項4】
請求項1,2,3の吸着材が燃料となる製造方法。

【公開番号】特開2012−176873(P2012−176873A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−57165(P2011−57165)
【出願日】平成23年2月25日(2011.2.25)
【出願人】(305058494)
【Fターム(参考)】