説明

洗浄剤組成物

【課題】 泡立ち、泡質ともに良く、泡立ちのpH依存性が少なく、きしみ感やつっぱり感を有さないうえに、悪臭のでない優れた洗浄剤組成物を提供すること。
【解決手段】 アシル化ペプタイドのタウリン若しくはメチルタウリン若しくはヒポタウリンアルカリ金属塩、又はタウリン若しくはメチルタウリン若しくはヒポタウリン有機アルカリ塩の一種又は二種以上を含有することを特徴とする洗浄剤組成物である。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アシル化ペプタイドのタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリンアルカリ金属塩、又はタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリン有機アルカリ塩の一種又は二種以上を含有することを特徴とする洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、泡立ちや泡質を向上させる目的でクレンジングフォーム、ボディーシャンプー、シャンプーなどの洗浄料にアシル化ペプタイドのナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩が多く用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらは、安全性が高く生分解性が良いという長所を有している半面、泡立ち、泡のクリーミーさに欠けるなどの欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、アシル化ペプタイドのタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリンアルカリ金属塩、又はタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリン有機アルカリ塩の一種又は二種以上を必須成分として配合することを特徴とする洗浄剤組成物が、泡立ち、泡質ともに良く、泡立ちのpH依存性が少なく、泡がクリーミーであるなどの点で、従来品に比較して優れていることを見出だし、本発明を完成させるに至った。
【0005】本発明は、泡立ち、泡質ともに良く、泡立ちのpH依存性が少なく、クリーミーな泡立ちを有する洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、アシル化ペプタイドのタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリンアルカリ金属塩、又はタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリン有機アルカリ塩の一種又は二種以上を含有することを特徴とする洗浄剤組成物を提供するものである。
【0007】また、本発明は、下記一般式のいずれかで表されるアシル化ペプタイドのタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリンアルカリ金属塩、又はタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリン有機アルカリ塩の一種又は二種以上を含有することを特徴とする洗浄剤組成物を提供するものである。
【化5】


(但し、式中R1は炭素数7〜23の飽和又は不飽和の炭化水素基、R2はペプタイドを構成するアミノ酸からアミノ基とカルボキシル基を除いた残基、R3は水素またはメチル基、nは2〜30の整数、Xはアルカリ金属又は有機アルカリを表す。)
【化6】


(但し、式中R1は炭素数7〜23の飽和又は不飽和の炭化水素基、R2はペプタイドを構成するアミノ酸からアミノ基とカルボキシル基を除いた残基、nは2〜30の整数、Xはアルカリ金属又は有機アルカリを表す。)
【0008】さらに、本発明は、下記一般式のいずれかで表されるアシル化ペプタイドのタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリンアルカリ金属塩、又はタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリン有機アルカリ塩を提供するものである。
【化7】


(但し、式中R1は炭素数7〜23の飽和又は不飽和の炭化水素基、R2はペプタイドを構成するアミノ酸からアミノ基とカルボキシル基を除いた残基、R3は水素またはメチル基、nは2〜30の整数、Xはアルカリ金属又は有機アルカリを表す。)
【化8】


(但し、式中R1は炭素数7〜23の飽和又は不飽和の炭化水素基、R2はペプタイドを構成するアミノ酸からアミノ基とカルボキシル基を除いた残基、nは2〜30の整数、Xはアルカリ金属又は有機アルカリを表す。)
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。上記一般式において、R1の具体例としては、オクチル基、ノニル基、ウンデシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、テトラエイコシル基などの直鎖状飽和炭化水素、2−メチルヘプタデシル基、1−エチルペンチル基などの分枝飽和炭化水素、8−ヘプタデセニル基、ヘプタデセニル基、4,6−オクタデカジエニル基などの直鎖不飽和炭化水素、2−メチルオクタデカ−6−エニル基などの分枝不飽和炭化水素などが挙げられる。
【0010】また、R2は、ペプタイドを構成するアミノ酸からアミノ基とカルボキシル基を除いた残基で、具体例としては、例えば、加水分解シルク、加水分解大豆タンパク、加水分解コラーゲン、加水分解小麦タンパクなどを構成するグリシン、アラニン、グルタミン酸、サルコシンなどのアミノ酸からアミノ基とカルボキシル基を除いた残基を表す。
【0011】さらに、R3は水素またはメチル基を表し、nは2〜30の整数の整数を表す。
【0012】また、Xは、具体的には、ナトリウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ金属又はトリエタノールアミン、ジエタノールアミン、リジンなどの有機アルカリを表す。
【0013】上記一般式であらわされるアシル化ペプタイドのタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリンアルカリ金属塩、又はタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリン有機アルカリ塩の製造方法は、加温下にてアシル化ペプタイドを溶解し、これにN−メチルタウリン若しくはヒポタウリンアルカリ金属塩、又はタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリン有機アルカリ塩の水溶液を攪拌しながら加えるか、タウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリン水溶液と他のアルカリの水溶液をそれぞれ別々に攪拌しながら加える方法などがある。
【0014】本発明の洗浄剤組成物に配合されるアシル化ペプタイドのタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリンアルカリ金属塩、又はタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリン有機アルカリ塩は、単独又は2種以上を組合せて配合されるが、その配合量は、0.5〜90重量%が適切である。配合量が0.5重量%以下であると本発明の効果は得られにくく、90重量%を超えると水への溶解が悪くなるなど不都合な点があり好ましくない。
【0015】また、本発明の洗浄剤組成物とは、あるものに対して、洗浄作用を発揮できる組成物をいい、洗浄されるべきものは制限されないが、好ましくは、化粧品、医薬部外品など身体に適用される洗浄剤を指し、上記必須成分に加えて必要により、通常洗浄剤組成物に含まれる石鹸、アルキル硫酸エステル(塩)、アルキルエーテル硫酸(塩)、ヒドロキシアルキルエーテルカルボン酸(塩)などの他のアニオン界面活性剤、イミダゾリン系両性界面活性剤、ベタイン系両性界面活性剤などの両性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ショ糖エステル、アルキルグリコシド、マルチトールヒドロキシ脂肪族エーテルなどの非イオン界面活性剤、トリメチルアルキルアンモニウムクロライドなどのカチオン界面活性剤、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコールなどの保湿剤、センブリ、シャクヤク、イリス、スギナなどの植物抽出成分、トラネキサム酸、アルブチンなどの薬剤、流動パラフィン、スクワラン、オリーブ油、シリコーン油などの油分、セチルアルコール、バチルアルコール、ベヘニルアルコールなどの高級アルコール、香料、防腐剤など他の成分を適宜配合することができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例によって本発明を詳しく説明する。なお、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。
【0017】「振とう法による泡立ち試験」70ppmの塩化カルシウムを溶解したイオン交換水に各種界面活性剤を0.5%の割合で溶かした後、塩酸でpH7.0に調整した。この液を30℃に保ち、20mlをすり栓付き内径3cm、高さ20cmのネスラー管に入れ、振り子式振とう器により1秒間に1回の割合で90°ずつ傾けた。1分後装置から取り外し、泡の高さ、気泡膜の厚さ、気泡密度を測定した。また、気泡の高さが半分になる時間も測定した。なお、気泡膜の厚さは、気泡を100倍のマイクロスコープで撮影し、写真画面の平均値を計算し、泡密度については泡10mlをとり、その重さを測定して求めた。各試験試料及び測定結果を以下の各表に示した。なお、測定結果の表において、泡の高さは、泡立ちの良さ、泡膜厚さと泡密度は、泡のクリーミーさ、持続時間は使用時の泡の持続性にそれぞれ相当し、数値が大きい程良いことを表している。
【0018】
【表1】




【0019】
【表2】




【0020】以上の様に、ラウロイル加水分解シルクペプタイドナトリウム塩、ラウロイル加水分解コラーゲンカリウム塩、ラウロイル加水分解コラーゲンマグネシウム塩では、pH7では泡立ちにくくなることがわかる。
【0021】一方、本発明のラウロイル加水分解シルクペプタイドタウリンナトリウム塩、ラウロイル加水分解大豆タンパクN−メチルタウリントリエタノールアミン塩やラウロイル加水分解大豆タンパクトリエタノールアミン塩、ラウロイル加水分解小麦タンパクリジン塩、ラウロイル加水分解シルクペプタイドヒポタウリンナトリウム塩、ラウロイル加水分解大豆タンパクヒポタウリントリエタノールアミン塩やラウロイル加水分解大豆タンパクトリエタノールアミン塩、ラウロイル加水分解小麦タンパクリジン塩は、より酸性側でもよく泡立つ。しかし、ラウロイル加水分解大豆タンパクトリエタノールアミン塩、ラウロイル加水分解小麦タンパクリジン塩より、泡のクリーミーさ、泡の持続性の点で、本発明の洗浄料組成物が優れていることがわかった。
【0022】「官能による実使用試験」以下の各表に示した各試験試料についてパネル50名を用いて実使用試験を行った。実使用試験は、各種試料10%水溶液10mlをそれぞれ手に取り、30秒間、手洗いを行い、その使用感及び水洗後の使用後感について以下に示した評価基準に基づき5段階で評価した。その平均点を50名の総合評価とし、結果を各表に示した。
【0023】(評価基準)
【表3】


◎:評価点の平均4〜5○:評価点の平均3〜3.9△:評価点の平均2〜2.9×:評価点の平均1〜1.9
【0024】(各試験試料とその総合評価)
【表4】




【0025】
【表5】




【0026】以上の総合評価の結果から、アルカリ部分が同じもの同士を比較すると、タウリン、N−メチルタウリン又はヒポタウリンを構造の間に入れることにより、すべての使用感が向上することがわかった。
【0027】タウリン、N−メチルタウリン又はヒポタウリンの様に、強酸と弱塩基(−NH2)の官能基を合せ持つ両性化合物が持つ上記の様な効果は、洗浄時の水が多い場合には、アシル化ペプタイドの−COO-基が解離し、ナトリウム石鹸に近い使用感触を有するが、使用後、乾燥時の水が少ない場合には、アシル化ペプタイドの−COO-基がタウリン、N−メチルタウリン又はヒポタウリンのN+部分とイオンペアを形成し、水和結晶の融点が濃度に依存して上昇し水に不溶となるとともにスルホン酸系界面活性剤の使用感を発現するためと考えられる。
【0028】次ぎに、アシル化ペプタイドのタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリンアルカリ金属塩、又はタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリン有機アルカリ塩を配合した本発明の洗浄剤組成物の実施例を記載する。なお、各種成分の配合量は重量%である。
【0029】
「実施例1」 シャンプー 重量%(1)エチレングリコールヤシ油脂肪酸エステル 2.0(2)ラウロイル加水分解シルクペプタイドタウリントリエタノールアミン塩 10.0(3)ドデシルマルトシド 5.0(4)ラウリルスルホベタイン 10.0(5)ラウリン酸タウリンジエタノールアミン塩 5.0(6)プロピレングリコール 2.0(7)色剤、香料 適 量(8)精製水 残 余(製法)常法に準ずる。本発明のシャンプーは、毛髪、頭皮への刺激が、低く、しかも起泡性にも優れ、べとつもなく使用性に優れていた。
【0030】
「実施例2」 シャンプー 重量%(1)ソディウムココイルメチルタウレート 8.0(2)ラウロイル加水分解コラーゲンN-メチルタウリンナトリウム塩 20.0(3)ミリスチン酸ヒポタウリンナトリウム塩 2.0(4)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイド 4.0(5)香料 適 量(6)EDTA・2Na 適 量(7)精製水 残 余(製法)常法に準ずる。本発明のシャンプーは、毛髪、頭皮への刺激が、低く、しかも起泡性にも優れ、べとつきもなく使用性に優れていた。
【0031】
「実施例3」 ボディーシャンプー 重量%(1)グリセリン 5.0(2)パルミトイル加水分解小麦タンパクタウリンカリウム塩 5.0(3)ショ糖ミリスチン酸エステル 1.0(4)ラウリン酸N−メチルタウリンカリウム塩 10.0(5)ラウリルスルホンコハク酸ナトリウム 5.0(6)ヤシ油ジエタノールアマイド 3.0(7)キレート剤 0.1(8)色剤、香料 適 量(9)精製水 残 余(製法)常法に準ずる。本発明のボディーシャンプーは、皮膚への刺激性が低く、泡立ちの使用感も良好で、しっとりした洗い上りであった。
【0032】
「実施例4」 ボディーシャンプー 重量%(1)ソルビトール 2.0(2)エリスリトール 5.0(3)α−ヒドロキシラウリン酸N−メチルタウリンカリウム塩 15.0(4)ステアロイル加水分解大豆タンパクN−メチルタウリンナトリウム塩 5.0(5)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0(6)キレート剤 0.1(7)カチオン化セルロース 0.2(8)色剤、香料 適 量(9)精製水 残 余(製法)常法に準ずる。本発明のボディーシャンプーは、皮膚への刺激性が低く、泡立ちの使用感も良好で、しっとりした洗い上りであった。
【0033】
「実施例5」 衣料用液体洗剤 重量%(1)POE(3モル)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 10.0(2)マルトトリイトールヒドロキシドデシルエーテル 30.0(3)ラウロイル加水分解コラーゲンタウリンリジン塩 15.0(4)ラウリン酸タウリンナトリウム塩 2.0(5)アブロチニン 0.5(6)漂白剤 適 量(7)精製水 残 余(製法)常法に準ずる。本発明の衣料用洗浄剤は安全性が高く、かつ洗浄力にも優れていた。
【0034】
「実施例6」 衣料用粉末洗剤 重量%(1)LAS−Na 15.0(2)ラウロイル加水分解大豆タンパクタウリンナトリウム塩 1.0(3)オクチルグルコシド 3.0(4)Na2SO4 30.0(5)2−フェニルアセタミド 2.0(6)CMC(66%) 1.5(7)メタケイ酸ソーダ(無水) 20.0(8)蛍光増白剤 0.2(9)Na2CO3 残 余(製法)常法に準ずる。本発明の衣料用粉末洗剤は安全性が高く、かつ洗浄力にも優れていた。
【0035】
「実施例7」 固型セッケン 重量%(1)牛脂 20.0(2)ヤシ油 12.0(3)ヒマシ油 5.0(4)オリーブ油 3.0(5)タウリンナトリウム 6.0(6)エタノール 20.0(7)マルチトールヒドロキシヘキサデシルエーテル 4.0(8)イソステアロイル加水分解大豆タンパクタウリンナトリウム塩 1.0(9)グリセリン 5.0(10)ショ糖 10.0(11)シクロヘキシルグアニジン 3.0(12)EDTA 0.1(13)香料 適 量(14)色素 適 量(15)精製水 残 余(製法)常法に準ずる。本発明の固型セッケンは、皮膚への刺激性が低く、泡立ちの使用感も良好で、さっぱりした洗い上りであった。
【0036】
「実施例8」 液体セッケン 重量%(1)ラウリン酸 3.0(2)ミリスチン酸 7.0(3)パルミチン酸 3.0(4)オレイン酸 2.5(5)ラウロイルジエタノールアマイド 6.0(6)プロピレングリコール 11.0(7)エリスリトール 4.0(8)ラウロイル加水分解コラーゲンヒポタウリンナトリウム塩 10.0(9)ラウリン酸タウリントリエタノールアミン塩 3.0(10)ショ糖 5.0(11)水酸化ナトリウム 3.0(12)EDTA 0.1(13)p−アミノベンザミジン 1.0(14)香料 適 量(15)精製水 残 余(製法)常法に準ずる。本発明の液体セッケンは、皮膚への刺激性が低く、泡立ちの使用感も良好で、さっぱりした洗い上りであった。
【0037】
「実施例9」 台所用洗剤 重量%(1)α−オレインスルホン酸ナトリウム 20.0(2)POE(15モル)アルキルエーテル 8.0(3)ラウリルアミドプロピルベタイン 5.0(4)エタノール 1.5(5)色素 適 量(6)香料 適 量(7)ラウロイル加水分解小麦タンパクヒポタウリンナトリウム塩 10.0(8)グリセリル硫酸ラウリン酸ナトリウム 3.0(製法)常法に準ずる。本発明の台所用洗剤は皮膚に対して、低刺激で、かつ洗浄力にも優れていた。
【0038】
「実施例10」 シャンプー 重量%(1)エチレングリコール脂肪酸エステル 2.0(2)ラウロイル加水分解シルクペプタイドヒポタウリントリエタノールアミン塩 10.0(3)ドデシルマルトシド 5.0(4)ラウリルスルホベタイン 10.0(5)ラウリン酸タウリンジエタノールアマイド塩 5.0(6)プロピレングリコール 2.0(7)色剤、香料 適 量(8)精製水 残 余(製法)常法に準ずる。本発明のシャンプーは、毛髪、頭皮への刺激が、低く、しかも起泡性にも優れ、べとつきもなく使用性に優れていた。
【0039】
「実施例11」 シャンプー 重量%(1)ソディウムココイルメチルタウレート 8.0(2)ラウロイル加水分解コラーゲンヒポタウリンナトリウム塩 20.0(3)ミリスチン酸ヒポタウリンナトリウム塩 2.0(4)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイド 4.0(5)香料 適 量(6)EDTA・2Na 適 量(7)精製水 残 余(製法)常法に準ずる。本発明のシャンプーは、毛髪、頭皮への刺激が、低く、しかも起泡性にも優れ、べとつきもなく使用性に優れていた。
【0040】
「実施例12」 ボディーシャンプー 重量%(1)グリセリン 5.0(2)パルミトイル加水分解小麦タンパクヒポタウリンカリウム塩 5.0(3)ショ糖ミリスチン酸エステル 1.0(4)ラウリン酸N−メチルタウリンカリウム塩 10.0(5)ラウリルスルホンコハク酸ナトリウム 5.0(6)ヤシ油ジエタノールアマイド 3.0(7)キレート剤 0.1(8)色剤、香料 適 量(9)精製水 残 余(製法)常法に準ずる。本発明のボディーシャンプーは、皮膚への刺激性が低く、泡立ちの使用感も良好で、しっとりした洗い上りであった。
【0041】
「実施例13」 ボディーシャンプー 重量%(1)ソルビトール 2.0(2)エリスリトール 5.0(3)α−ヒドロキシラウリン酸N−メチルタウリンカリウム塩 15.0(4)ステアロイル加水分解大豆タンパクヒポタウリンナトリウム塩 5.0(5)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミン 3.0(6)キレート剤 0.1(7)カチオン化セルロース 0.2(8)色剤、香料 適 量(9)精製水 残 余(製法)常法に準ずる。本発明のボディーシャンプーは、皮膚への刺激性が低く、泡立ちの使用感も良好で、しっとりした洗い上りであった。
【0042】
「実施例14」 衣料用液体洗剤 重量%(1)POE(3モル)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 10.0(2)マルトトリイトールヒドロキシドデシルエーテル 30.0(3)ラウロイル加水分解コラーゲンヒポタウリンリジン塩 15.0(4)ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド 2.0(5)ヒドロキシラウリルエーテルカルボン酸タウリンナトリウム塩 0.5(6)漂白剤 適 量(7)精製水 残 余(製法)常法に準ずる。本発明の衣料用洗浄剤は安全性が高く、かつ洗浄力にも優れていた。
【0043】
「実施例15」 衣料用粉末洗剤 重量%(1)LAS−Na 15.0(2)ラウロイル加水分解大豆タンパクヒポタウリンナトリウム塩 1.0(3)ミリスチン酸ヒポタウリンナトリウム塩 3.0(4)Na2SO4 30.0(5)2−フェニルアセタミド 2.0(6)CMC(66%) 1.5(7)メタケイ酸ソーダ(無水) 20.0(8)蛍光増白剤 0.2(9)Na2CO3 残 余(製法)常法に準ずる。本発明の衣料用粉末洗剤は安全性が高く、かつ洗浄力にも優れていた。
【0044】
「実施例16」 固型セッケン 重量%(1)牛脂 20.0(2)ヤシ油 12.0(3)ヒマシ油 5.0(4)オリーブ油 3.0(5)タウリンナトリウム 6.0(6)エタノール 20.0(7)マルチトールヘキサデシルエーテル 4.0(8)イソステアロイル加水分解大豆タンパクヒポタウリンナトリウム塩1.0(9)グリセリン 5.0(10)ショ糖 10.0(11)シクロヘキシルグアニジン 3.0(12)EDTA 0.1(13)香料 適 量(14)色素 適 量(15)精製水 残 余(製法)常法に準ずる。本発明の固型セッケンは、皮膚への刺激性が低く、泡立ちの使用感も良好で、さっぱりした洗い上りであった。
【0045】
「実施例17」 液体セッケン 重量%(1)ラウリン酸 3.0(2)ミリスチン酸 7.0(3)パルミチン酸 3.0(4)オレイン酸 2.5(5)ラウロイルジエタノールアマイド 6.0(6)プロピレングリコール 11.0(7)エリスリトール 4.0(8)ラウロイル加水分解コラーゲンヒポタウリンナトリウム塩 10.0(9)ラウリン酸タウリントリエタノールアミン塩 3.0(10)ショ糖 5.0(11)N−メチルタウリンナトリウム 3.0(12)EDTA 0.1(13)p−アミノベンザミジン 1.0(14)香料 適 量(15)精製水 残 余(製法)常法に準ずる。本発明の液体セッケンは、皮膚への刺激性が低く、泡立ちの使用感も良好で、さっぱりした洗い上りであった。
【0046】
「実施例18」 台所用洗剤 重量%(1)α−オレフィンスルホン酸ナトリウム 20.0(2)POE(15モル)アルキルエーテル 8.0(3)ラウリルアミドプロピルベタイン 5.0(4)エタノール 1.5(5)色素 適 量(6)香料 適 量(7)ラウロイル加水分解小麦タンパクヒポタウリンナトリウム塩 10.0(8)グリセリル硫酸ラウリン酸ナトリウム 3.0(製法)常法に準ずる。本発明の台所用洗剤は皮膚に対して、低刺激で、かつ洗浄力にも優れていた。
【0047】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、泡立ち、泡質ともに良く、泡立ちのpH依存性が少なく、きしみ感やつっぱり感を有さないうえに、悪臭の出ない優れた洗浄剤組成物である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 アシル化ペプタイドのタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリンアルカリ金属塩、又はタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリン有機アルカリ塩の一種又は二種以上を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
【請求項2】 下記一般式のいずれかで表されるアシル化ペプタイドのタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリンアルカリ金属塩、又はタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリン有機アルカリ塩の一種又は二種以上を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
【化1】


(但し、式中R1は炭素数7〜23の飽和又は不飽和の炭化水素基、R2はペプタイドを構成するアミノ酸からアミノ基とカルボキシル基を除いた残基、R3は水素またはメチル基、nは2〜30の整数、Xはアルカリ金属又は有機アルカリを表す。)
【化2】


(但し、式中R1は炭素数7〜23の飽和又は不飽和の炭化水素基、R2はペプタイドを構成するアミノ酸からアミノ基とカルボキシル基を除いた残基、nは2〜30の整数、Xはアルカリ金属又は有機アルカリを表す。)
【請求項3】 下記一般式のいずれかで表されるアシル化ペプタイドのタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリンアルカリ金属塩、又はタウリン若しくはN−メチルタウリン若しくはヒポタウリン有機アルカリ塩。
【化3】


(但し、式中R1は炭素数7〜23の飽和又は不飽和の炭化水素基、R2はペプタイドを構成するアミノ酸からアミノ基とカルボキシル基を除いた残基、R3は水素またはメチル基、nは2〜30の整数、Xはアルカリ金属又は有機アルカリを表す。)
【化4】


(但し、式中R1は炭素数7〜23の飽和又は不飽和の炭化水素基、R2はペプタイドを構成するアミノ酸からアミノ基とカルボキシル基を除いた残基、nは2〜30の整数、Xはアルカリ金属又は有機アルカリを表す。)