説明

洗顔泡立てネット

【課題】
洗顔ネットがグローブ状になっていない事で泡立てにくく、また、角質取り用の布と別々になっていたことで場所も取り、今まで不便だった。
【解決手段】
洗顔ネットを幾重にも重ねそれを袋状にしたものと、もう一方には親指用の穴と小指用の穴を設けた角質取りの布を、一体的に縫い合わせ、上部には吊り下げるための紐を縫い込み、ひとつで洗顔と角質取りの両方ができることを特徴とするグローブ状の洗顔ネット。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は洗顔時の石鹸や洗顔フォームの泡立てネットと角質取りの布に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の洗顔泡立てネットは石鹸や洗顔フォームを泡立てる目的の為だけに形成されている物であり、全体がネット状からなる物であった。(特許文献1,2,3参照)
また、角質取りの布も全体が角質を取る目的の為だけに形成されている物であり、全体が角質取りの布からなる物であった。(特許文献4参照)
【0003】
【特許文献1】特開平11−57676号公報
【特許文献2】特開2001−255460号公報
【特許文献3】特開2001−19317号公報
【特許文献4】実開平7−12510号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記のように、従来、石鹸を泡立てる為の洗顔泡立てネットは泡立ての目的の為だけで、全体が泡立てネットになっている物はあったが、角質をとる布と泡立てる為のネットが一体的になっているものがなかった。
【0005】
手の平全体に被せて使用するグローブ状の角質取りの布も角質を取る目的の為だけだったので、全体が角質取りの布で出来ていた為、乾きも悪かった。
【0006】
前記の洗顔泡立てネットと角質取りの布がそれぞれ個別のものだったので置き場所もとっていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記の問題を解決するため、片面にはネット状の布を複数枚重ね、その周辺部を固着した石鹸泡立て布と、他面には角質取りの布とがそれぞれの布の周辺部を一体的に固着され、前記石鹸泡立て布と前記角質取りの布との間に手の平を挿入可能にした洗顔泡立てネットを提供する。なお、前記石鹸泡立て布と前記角質取りの布が指先と手の平の一部が露出するようにそれぞれの布の周辺部が一体的に固着されてもよいし、手の平の一部のみが露出するようにしても良い。
また前記の洗顔泡立てネットにおいて、前記角質取りの布に親指と小指とをそれぞれ挿入可能な穴をそれぞれ左右に設けてもよい。また、上記の洗顔泡立てネットにおいて、ネットの外周部に吊り下げ紐を設けてもよい。
【発明の効果】
【0008】
複数枚のネット状の布を重ねた事で泡立ちが良く、前記石鹸泡立て布と前記角質取りの布の周辺部が固着されそれぞれの布の間に手の平が挿入可能にしたことで、泡立ても容易に、早く泡立てる事が出来るようになり、今まで二つに別れていた石鹸泡立て布と角質取りの布が1つになった事で、一方で石鹸の泡立てが出来、その反対面では角質も取れるといった1つで二役の便利な洗顔泡立てネットとなった。また1つで二役になった事で置き場所をとらない。その上、片面がネットなので通気性が良く、親指と小指の穴を設けることで使い易さを向上させている。
また、前記石鹸泡立て布と前記角質取りの布が指先と手の平の一部が露出するように、それぞれの布の周辺部を一体的に固着すると、角質取りの布の面積が少なくなり、材料費も安く作成する事ができる。また前記石鹸泡立て布と前記角質取りの布との周辺部を指先と手の平の一部が露出するように固着すると、親指用の穴と小指用の穴を設けなくてもよいので、作成する時間と手間がかからなくて済む。
吊り下げる為の紐をつけると吊り下げて収納でき、そのまま乾かす事も出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
この発明の実施の形態を実施例となる、図を参照して説明する。
図1、2は手の平全体に被せて使用する本発明の実施例を示している。
ネット状の布を複数枚重ねて固着した洗顔泡立てネットAの周辺部と角質取りの布Bの周辺部を縫い合わせ、手の平全体が挿入可能なように袋状にした。この例ではネット状の布を4枚重ねにしたが、重ねる枚数は2〜10枚程度あれば良い。親指と小指が抜けるようにする為の切り込みをそれぞれ左右に入れ、Cは親指用の穴、Dは小指用の穴とし、洗顔泡立てネットAと角質取りの布Bとを固着させた外周部には吊り下げる紐Eを設けた。Fは本体全体である。
【0010】
図3、4の実施例では指先と手の平の一部が露出する場合の本発明の実施例を示している。ネット状の布を複数枚重ねて固着した洗顔泡立てネットAの周辺部と角質取りの布Bの周辺部を縫い合わせ、指先と手の平の一部が露出しているようにした。この例ではネット状の布を3枚重ねた。
【0011】
図5、6の実施例では手の平の下部が露出する場合の本発明の実施例を示している。ネット状の布を複数枚重ねて固着した洗顔泡立てネットAの周辺部と角質取りの布Bの周辺部を接着剤を用いて貼りあわせ、手の平の下部が露出しているようにした。この例では6枚重ねとした。洗顔泡立てネットAと角質取りの布Bとを固着させた外周部には、吊り下げる紐Eを設けた。
【0012】
図1、2、5、6の実施例では、本体全体Fの形状は手に合うような楕円形になっているが、他の実施形態でも、例えばハート型、長方形、菱形、円形、半月形など、手の平の出し入れが容易にできる形であればどんな形でも良く、完全な袋状に固着しなくても手が挿入出来ればよい。また角質取りの布Bは、現在市販されている、眼鏡拭きや角質が取れるような細かい繊維、例えば絹、綿、ポリエステルなどで角質が取れるような繊維の細かいものであればよい。また洗顔泡立てネットAの網目の大きさや素材は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロンなどのような材質のもので、現在洗顔ネットとして販売されているものが使用できる。また、吊り下げる紐Eをつける場合は、吊り下げる事が可能な物、例えば、紐状の物やプラスチックなどでよい。また、親指用の穴や小指用の穴はなくてもよい。この実施例では洗顔泡立てネットAと角質取りの布Bとを固着させる為主に縫い合わせているが、固着は熱や接着剤などで固着させても良い。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明の第一の実施例を示す正面側の斜視図である。
【図2】この発明の第一の実施例を示す背面側の斜視図である。
【図3】この発明の第二の実施例を示す正面側の斜視図である。
【図4】この発明の第二の実施例を示す背面側の斜視図である。
【図5】この発明の第三の実施例を示す正面側の斜視図である。
【図6】この発明の第三の実施例を示す背面側の斜視図である。
【符号の説明】
【0014】
A 洗顔泡立てネット
B 角質取りの布
C 親指用の穴
D 小指用の穴
E 吊り下げる紐
F 本体全体


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネット状の布を複数枚重ね、その周辺部を固着した石鹸泡立て布と、角質取りの布とがそれぞれの布の周辺部を一体的に固着され、前記石鹸泡立て布と前記角質取りの布との間に手の平を挿入可能にしたことを特徴とする洗顔泡立てネット。
【請求項2】
請求項1記載の洗顔泡立てネットにおいて、前記石鹸泡立て布と前記角質取りの布が手の平全体を覆うようにそれぞれの布の周辺部が一体的に固着されたことを特徴とする洗顔泡立てネット。
【請求項3】
請求項1記載の洗顔泡立てネットにおいて、前記石鹸泡立て布と前記角質取りの布とが、指先と手の平の一部が露出するようにそれぞれの布の周辺部が一体的に固着されたことを特徴とする洗顔泡立てネット。
【請求項4】
請求項1記載の洗顔泡立てネットにおいて、前記石鹸泡立て布と前記角質取りの布とが手の平の下部が露出するようにそれぞれの布の周辺部が一体的に固着されたことを特徴とする洗顔泡立てネット。
【請求項5】
請求項2記載の洗顔泡立てネットにおいて、前記角質取り布に親指と小指とをそれぞれ挿入可能な穴を設けたことを特徴とする洗顔泡立てネット。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗顔泡立てネットにおいて、ネットの外周部に吊り下げ紐を設けたことを特徴とする洗顔ネット。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−197970(P2006−197970A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−9907(P2005−9907)
【出願日】平成17年1月18日(2005.1.18)
【出願人】(303056221)
【Fターム(参考)】