説明

浴室用ドア及び浴室用ドアの開度制限装置

【課題】簡易な構造で使い勝手の良い浴室用ドア及び既存の浴室用ドアに適用することのできる浴室用ドアの開度制限装置を提供する。
【解決手段】浴室用ドアは、洗濯機1が設置される脱衣室と浴室との間の仕切り壁に設けられた開口に取り付けられるドア枠10と、ドア枠10に往復移動可能に支持され、左端部23とドア枠の左縦枠11との間隔が変化し、出入空間の開度を変化させるドア本体20とを有している。ドア本体20の左端部23の脱衣室側には鉤状の被係止具30が設けられている。ドア枠10の左縦枠11の近傍の仕切り壁Wの脱衣室側には、被係止具30に係止するリング状の係止具50を連結具60により連結した固定具40が設けられている。連結具60は、係止具50を被係止具30に係止させた状態でドア本体20の左端部23とドア枠10の左縦枠11との間隔が設定間隔以上離れない長さに設定され、出入空間の開度を制限している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は浴室用ドア及び浴室用ドアの開度制限装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、従来の浴室用ドアが開示されている。この浴室用ドアは、洗濯機が設置される脱衣室と浴室との間の仕切り壁に設けられた開口に取り付けられるドア枠を有している。また、この浴室用ドアは、左端部の上下端に上下方向に延びる軸部を有し、この軸部がドア枠に回動可能に軸支されたドア本体を有している。ドア本体を回動させることにより、右端部とドア枠の右縦枠との間隔が変化し、出入空間の開度が変化する。ドア本体の右端部の下端部には、開閉部材が取り付けられた切欠部が設けられている。開閉部材は、弾性部材により切欠部を閉鎖する方向に付勢されている。このような構成を有するため、ドア本体を回動させ、出入空間を閉鎖した状態で、ホースを切欠部に挿通し、浴槽の残り湯を洗濯機に供給することができる。
【0003】
【特許文献1】特開2003−343166号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の浴室用ドアでは、ドア本体に開閉部材が取り付けられた切欠部が設けられており、構造が複雑である。また、既存の浴室用ドアに適用することは困難である。また、開閉部材と切欠部との間に物が挟まる等して切欠部が完全に閉鎖されない状態になると、入浴時や浴室の清掃時等に切欠部を介して脱衣室側に漏水してしまう虞がある。
【0005】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、簡易な構造で使い勝手の良い浴室用ドア及び既存の浴室用ドアに適用することのできる浴室用ドアの開度制限装置を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、洗濯機が設置される脱衣室と浴室との間の仕切り壁に設けられた開口に取り付けられるドア枠と、
ドア枠に往復移動可能に支持され、往復移動させることにより、左右一方の端部とドア枠の左右一方の縦枠との間隔が変化し、出入空間の開度を変化させるドア本体とを有する浴室用ドアにおいて、
前記ドア本体の左右一方の端部の前記脱衣室側には、略リング状又は鉤状の被係止具又は被係止具に係止する係止具を連結具により連結した固定具が設けられ、
前記ドア枠の左右一方の縦枠の前記脱衣室側又はその近傍の前記仕切り壁の脱衣室側には、前記ドア本体に前記被係止具が設けられている際には前記固定具が設けられ、ドア本体に固定具が設けられている際には被係止具が設けられており、
前記連結具は、前記係止具を前記被係止具に係止させた状態で前記ドア本体の左右一方の端部と前記ドア枠の左右一方の縦枠との間隔が設定間隔以上離れない長さに設定され、前記出入空間の開度を制限していることを特徴とする。
【0007】
この浴室用ドアでは、ドア本体の左右一方の端部とドア枠の左右一方の縦枠との間隔が洗濯機に浴槽の残り湯を供給するためのホースを挿通可能な間隔以上に離れないように連結具の長さを設定することができる。これにより、係止具を被係止具に係止するのみで、出入空間を大きく開放することなく、ホースを介して浴槽の残り湯を洗濯機に供給することができる。このため、浴槽の残り湯を洗濯機に供給する際に、浴室内の蒸気又は冷気が脱衣室側に一気に流入することを防止することができ、脱衣室内での洗濯作業を快適に行なうことができる。また、犬、猫等のペットが出入空間を介して浴室側に入り込んでしまうことを防止することができる。さらに、ドア本体の構造が複雑にならず、容易に製造することができる。また、入浴時や浴室の清掃時等には、ドア本体を移動させて出入空間を閉鎖することにより、脱衣室側への漏水を防止することができる。
【0008】
したがって、本発明の浴室用ドアは、簡易な構造で使い勝手が良い。
【0009】
前記被係支具は、前記ドア本体に設けられた取っ手よりも高い位置に設けられ得る。この場合、脱衣室を利用する人の脚が当たる等して、被係止具から係止具が不意に外れてしまうことを防止することができる。また、乳幼児の手が届き難いため、係止具を被係止具に係止してしまったり、係止具を被係止具から外してしまったりすることを防止することができる。
【0010】
前記被係支具は、前記固定具よりも高い位置に設けられ得る。この場合、被係止具に係止具を容易に係止することができるとともに、被係止具から係止具を外れ難くすることができる。
【0011】
本発明の浴室用ドアの開度制限装置は、洗濯機が設置される脱衣室と浴室との間の仕切り壁に設けられた開口に取り付けられたドア枠と、
ドア枠に往復移動可能に支持され、往復移動させることにより、左右一方の端部とドア枠の左右一方の縦枠との間隔が変化し、出入空間の開度を変化させるドア本体とを有する浴室用ドアに取り付けられる浴室用ドアの開度制限装置であって、
前記ドア本体の左右一方の端部の前記脱衣室側、又は前記ドア枠の左右一方の縦枠の脱衣室側若しくはその近傍の前記仕切り壁の脱衣室側の一方に取り付け可能な略リング状又は鉤状の被係止具と、他方に取り付け可能であり、被係止具に係止する係止具を連結具により連結した固定具とからなり、
前記連結具は、前記係止具を前記被係止具に係止させた状態で前記ドア本体の左右一方の端部と前記ドア枠の左右一方の縦枠との間隔が設定間隔以上離れない長さに設定され、前記出入空間の開度を制限可能であることを特徴とする。
【0012】
この浴室用ドアの開度制限装置は、被係止具及び固定具をドア本体の左右一方の端部又はドア枠の左右一方の縦枠若しくはその近傍の仕切り壁に取り付けることができる。つまり、被係止具及び固定具からなる開度制限装置は、既存の浴室用ドアに取り付けることができる。被係止具及び固定具が取り付けられた浴室用ドアは、係止具を被係止具に係止させた状態で、ドア本体の左右一方の端部とドア枠の左右一方の縦枠との間隔が設定間隔以上はなれない。出入空間を大きく開放することなく、ホースを介して浴槽の残り湯を洗濯機に供給することができる。このため、浴槽の残り湯を洗濯機に供給する際に、浴室内の蒸気又は冷気が脱衣室側に一気に流入することを防止することができ、脱衣室内での洗濯作業を快適に行なうことができる。また、犬、猫等のペットが出入空間を介して浴室側に入り込んでしまうことを防止することができる。さらに、入浴時や浴室の清掃時等には、ドア本体を移動させて出入空間を閉鎖することにより、脱衣室側への漏水を防止することができる。
【0013】
したがって、本発明の浴室用ドアの開度制限装置は、既存の浴室用ドアに適用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の浴室用ドア及び浴室用ドアの開度制限装置を具体化した実施例1及び2を図面を参照しつつ説明する。
【実施例1】
【0015】
実施例1の浴室用ドアは、図1に示すように、ドア枠10とドア本体20とを有している。ドア枠10は、洗濯機1が設置される脱衣室と浴室との間の仕切り壁Wに設けられた開口に取り付けられている。洗濯機1は床面Fに取り付けられた防水パン2上に設置されている。
【0016】
ドア本体20は、図1及び図2に示すように、左右の各端部を形成する左右端部材23、24と、上端部を形成する上端部材25と、下端部を形成するガラリ部材26とを有し、これら部材に囲まれた中央部には不透明な板材27が嵌めこまれている。
【0017】
ドア本体20は、右端部材24の上下端から上下方向に突出する軸部材を有し、ドア枠10に回動可能に軸支されている。左端部材23の上下中間部には、取っ手21が設けられている。取っ手21は、ドア本体20から延びる軸部と、軸部の先端から横方向に延びる握り部22とから形成されている。軸部を中心にして、握り部22を上下方向に回動させることにより、ドア枠10の左縦枠11の内面に設けられた凹部に係止する係止部がドア本体20の左端部材23内に入り込む。こうして、ドア本体20は回動可能になる。ドア本体20を回動させることにより、ドア本体20の左端部材23とドア枠10の左縦枠11との間隔が変化し、出入空間の開度を変化させることができる。
【0018】
浴室用ドアの開度制限装置は、被係止具30と、係止具41を連結具42により連結した固定具40とから構成されている。被係止具30は、ドア本体20の左端部材23の脱衣室側であって、取っ手21よりも高い位置に取り付けられている。被係止具30は、左端部材23に接着材により固着されている基板部31と、基板部31から前方に突出し、先端部が上方に向けて鋭角に屈曲した鉤状の被係止部32とから構成されている。このため、脱衣室を利用する人の脚が当たる等して、後述する係止具50が不意に被係止部32から外れてしまうことを防止することができる。また、乳幼児の手が届き難いため、係止具50を被係止部32に係止してしまったり、係止具50を被係止部32から外してしまったりすることを防止することができる。
【0019】
固定具40は、被係止具30の被係止部32に係止するリング状の係止具50を鎖状の連結具60により連結している。固定具40は、ドア枠10の左縦枠11の近傍の仕切り壁Wの脱衣室側であって、被係止具30よりも低い位置に取り付けられている。このため、係止具50を被係止部32に下方から容易に係止することができるとともに、係止具50が被係止部32から外れ難い。固定具40は、仕切り壁Wに接着剤により固着されている基板部41と、基板部41から前方に突出し、連結具42の端部が接続される略円柱状の接続部42とから構成されている。接続部42の側面上部には凹部43が形成され、係止具41が被係止具30に係止していない際に係止可能としている。
【0020】
連結具42は、係止具50を被係止具30の被係止部32に係止させた状態でドア本体20の左端部材23とドア枠10の左縦枠11との間隔Sが浴槽3から洗濯機1へ残り湯を供給するホースHの外径寸法より僅かに広い間隔以上離れない長さに設定され、出入空間の開度を制限している。
【0021】
このように構成された実施例1の浴室用ドアは、洗濯機1に浴槽3に貯留された残り湯を供給する際には、先ず、ドア本体20を回動させ、出入空間を広く形成する。その後、ポンプが接続されたホースHを浴室用ドアを介して洗濯機1の洗濯槽内と浴槽3に貯留された残り湯内との間に架け渡す。その後、ドア本体20を回動させ、ドア本体20の左端部材23とドア枠10の左縦枠11との間でホースHを挟むようにして、係止具50を被係止具30の被係止部32に係止する。この状態でポンプを駆動し、浴槽3内に貯留された残り湯を洗濯機1に供給する。
【0022】
このように係止具50を被係止具30の被係止部32に係止するのみで、ドア本体20の左端部材23と、ドア枠10の左縦枠11との間隔がホースHの外径寸法より僅かに広い間隔以上に離れず、出入空間を大きく開放しないように浴室用ドアの開度を制限した状態で、浴槽3内に貯留された残り湯を洗濯機1に供給することができる。このため、浴室内の蒸気又は冷気が脱衣室側に一気に流入することを防止することができ、脱衣室内での洗濯作業を快適に行なうことができる。また、犬、猫等のペットが出入空間を介して浴室側に入り込んでしまうことを防止することができる。さらに、ドア本体20の構造が複雑にならない。また、入浴時や浴室の清掃時等には、ドア本体20を回動させて出入空間を閉鎖することにより、脱衣室側への漏水を防止することができる。
【0023】
したがって、実施例1の浴室用ドアは簡易な構造で使い勝手が良い。また、実施例1の浴室用ドアの開度制限装置は既存の浴室用ドアに適用することができる。
【実施例2】
【0024】
実施例2の浴室用ドア及び浴室用ドアの開度制限装置は、図3に示すように、被係止具と係止具との構成及びその取り付け位置が実施例1とは異なるものである。その他の構成については、上記実施例1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0025】
実施例2の被係止具30は、ドア枠10の左縦枠11の近傍の仕切り壁Wの脱衣室側であって、取っ手21よりも高い位置に取り付けられている。被係止具30は、仕切り壁Wに接着剤により固着されている基板部31と、基板部31から前方に突出し、先端部がリング状の被係止部33とから構成されている。このため、脱衣室を利用する人の脚が当たる等して、後述する係止具51が不意に被係止具30の被係止部33から外れてしまうことを防止することができる。また、乳幼児の手が届き難いため、係止具51を被係止部33係止してしまったり、係止具51を被係止部33から外してしまったりすることを防止することができる。
【0026】
固定具40は、被係止具30の被係止部33に係止する鉤状の係止具51を鎖状の連結具60により連結している。固定具40は、ドア本体20の左端部材23の脱衣室側であって、被係止具30よりも低い位置に取り付けられている。このため、係止具51を被係止部33に下方から容易に係止することができるとともに、係止具51が被係止部33から外れ難い。
【0027】
このように構成された実施例2の浴室用ドアは、洗濯機1に浴槽3に貯留された残り湯を供給する際には、先ず、ドア本体20を回動させ、出入空間を広く形成する。その後、ポンプが接続されたホースHを浴室用ドアを介して洗濯機1の洗濯槽内と浴槽3に貯留された残り湯内との間に架け渡す。その後、ドア本体20を回動させ、ドア本体20の左端部材23とドア枠10の左縦枠11との間でホースHを挟むようにして、係止具51を被係止具30の被係止部33に係止する。この状態でポンプを駆動し、浴槽3内に貯留された残り湯を洗濯機1に供給する。
【0028】
このように係止具51を被係止具30の被係止部33に係止するのみで、ドア本体20の左端部材23と、ドア枠10の左縦枠11との間隔がホースHの外径寸法より僅かに広い間隔以上に離れず、出入空間を大きく開放しないように浴室用ドアの開度を制限した状態で、浴槽3内に貯留された残り湯を洗濯機1に供給することができる。このため、浴室内の蒸気又は冷気が脱衣室側に一気に流入することを防止することができ、脱衣室内での洗濯作業を快適に行なうことができる。また、犬、猫等のペットが出入空間を介して浴室側に入り込んでしまうことを防止することができる。さらに、ドア本体20の構造が複雑にならない。また、入浴時や浴室の清掃時等には、ドア本体20を回動させて出入空間を閉鎖することにより、脱衣室側への漏水を防止することができる。
【0029】
したがって、実施例2の浴室用ドアも簡易な構造で使い勝手が良い。また、実施例2の浴室用ドアの開度制限装置も既存の浴室用ドアに適用することができる。
【0030】
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施例1及び2に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1及び2では、係止具の形状をリング状又は鉤状としているが、略リング状の係止具は、図4に示すように、S字状や、楕円状又は菱形状等にしてもよい。また、係止具の形状を鉤状にした場合には、折曲部の角度が鋭角、直角であっても良い。
(2)上記実施例1及び2では、被係止具の被係止部を鉤状又はリング状としているが、略リング状の被係止具は、図5及び図6に示すように、先端に半円状の開口を有する板材を折り曲げて、係止部34を斜め上方に傾斜させたものや、係止部35を斜め下方に傾斜させたものでも良い。また、被係止部の形状は、楕円上、菱形状等にしてもよい。
(3)上記実施例1及び2では、鎖状の連結具を採用しているが、ひも状のものでも良い。
(4)上記実施例1及び2では、ドア本体が軸支され回動することにより、出入空間の開度を変化するものであるが、折り戸式、引き戸式のものでも良い。
(5)上記実施例1及び2では、被係止具は固定具よりも高い位置に設けられているが、略等しい高さに設けられても良い。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】実施例1の浴室用ドアを示す外観図である。
【図2】実施例1の浴室用ドアの要部拡大図である。
【図3】実施例2の浴室用ドアの要部拡大図である。
【図4】他の実施例の被係止具及び係止具を示す外観図である。
【図5】他の実施例の被係止具である。
【図6】他の実施例の被係止具である。
【符号の説明】
【0032】
1…洗濯機
10…ドア枠
11…左縦枠
20…ドア本体
21…取っ手
23…左端部材
30…被係止具
40…固定具
50…係止具
60…連結具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯機が設置される脱衣室と浴室との間の仕切り壁に設けられた開口に取り付けられるドア枠と、
ドア枠に往復移動可能に支持され、往復移動させることにより、左右一方の端部とドア枠の左右一方の縦枠との間隔が変化し、出入空間の開度を変化させるドア本体とを有する浴室用ドアにおいて、
前記ドア本体の左右一方の端部の前記脱衣室側には、略リング状又は鉤状の被係止具又は被係止具に係止する係止具を連結具により連結した固定具が設けられ、
前記ドア枠の左右一方の縦枠の前記脱衣室側又はその近傍の前記仕切り壁の脱衣室側には、前記ドア本体に前記被係止具が設けられている際には前記固定具が設けられ、ドア本体に固定具が設けられている際には被係止具が設けられており、
前記連結具は、前記係止具を前記被係止具に係止させた状態で前記ドア本体の左右一方の端部と前記ドア枠の左右一方の縦枠との間隔が設定間隔以上離れない長さに設定され、前記出入空間の開度を制限していることを特徴とする浴室用ドア。
【請求項2】
前記被係支具は、前記ドア本体に設けられた取っ手よりも高い位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載の浴室用ドア。
【請求項3】
前記被係支具は、前記固定具よりも高い位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の浴室用ドア。
【請求項4】
洗濯機が設置される脱衣室と浴室との間の仕切り壁に設けられた開口に取り付けられたドア枠と、
ドア枠に往復移動可能に支持され、往復移動させることにより、左右一方の端部とドア枠の左右一方の縦枠との間隔が変化し、出入空間の開度を変化させるドア本体とを有する浴室用ドアに取り付けられる浴室用ドアの開度制限装置であって、
前記ドア本体の左右一方の端部の前記脱衣室側、又は前記ドア枠の左右一方の縦枠の脱衣室側若しくはその近傍の前記仕切り壁の脱衣室側の一方に取り付け可能な略リング状又は鉤状の被係止具と、他方に取り付け可能であり、被係止具に係止する係止具を連結具により連結した固定具とからなり、
前記連結具は、前記係止具を前記被係止具に係止させた状態で前記ドア本体の左右一方の端部と前記ドア枠の左右一方の縦枠との間隔が設定間隔以上離れない長さに設定され、前記出入空間の開度を制限可能であることを特徴とする浴室用ドアの開度制限装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−144340(P2010−144340A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−319848(P2008−319848)
【出願日】平成20年12月16日(2008.12.16)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)
【Fターム(参考)】