説明

深層水汲み上げ式浮漁礁

【課題】従来の浮漁礁は、単に魚を集める機能だけの物であった。
【解決手段】浮漁礁に海洋深層水の汲み上げ機能を持たせることにより海面表層部に栄養豊富な海洋深層水を流すことができ小魚の餌となる多くのプランクトンを発生させ、より多くの魚を寄せ集めることのできる浮漁礁を実現すること及び多くのプランクトンを発生させることにより大気中のCO削減も実現することができ地球温暖化防止も期待できる。
また、浅瀬の湾等に海洋深層水汲み上げ式浮漁礁を設置して、海洋深層水汲み上げパイプを深層水のある海域まで海底に敷設することで海洋深層水を浅瀬の湾等に汲み上げることも可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、海洋深層水汲み上げ機能を持たせた浮漁礁に関する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
従来の浮漁礁は、単に海面表層近くの浮漁礁付近に魚を寄せ集めるだけの物であった。
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明は、従来の魚を寄せ集めるだけではなく、栄養豊富な海洋深層水を海面表層部に汲み上げることにより小魚の餌となる多くのプランクトンを発生させ、より多くの魚を寄せ集めることのできる浮漁礁を実現すること及び多くのプランクトンを発生させることにより大気中のCO削減も実現することを目的とするものである。
なお、深層水汲み上げポンプの動力源は、太陽光発電装置、風力発電装置、波力発電装置等による。
【発明の効果】
【0004】
上述したように本発明の海洋深層水汲み上げ機能を持たせた浮漁礁は、栄養豊富な海洋深層水を汲み上げ上げることにより海面表層にプランクトンを発生させ多くの魚を寄せ集めることができる。
また、プランクトンを発生させることで大気中のCOを削減させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【実施例】
【0006】
図1、図2(断面図)においては、1は浮漁礁本体で浮体部、2は海面、3は海洋深層水を表層付近に撒くパイプ、4は深層水汲み上げのためのパイプ、5は係留装置、6は海底、7は深層水汲み上げポンプモーター、8は深層水汲み上げポンプインペラであり、矢印は深層水の流れを示す。
なお、動力源は図示していないが陸上から送電できない場合は太陽光発電装置、風力発電装置、波力発電装置等によるものとする。
【産業上の利用可能性】
【0007】
海洋深層水取水用に利用可能であり、また海洋牧場に設置すればプランクトンが給餌となる。
浅瀬の湾等に海洋深層水汲み上げ式浮漁礁を設置して、海洋深層水汲み上げパイプを深層水のある海域まで海底に敷設することで海洋深層水を浅瀬の湾等に汲み上げることも可能である。
湖沼においても利用可能である。
【図1】

【図2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
浮漁礁に海洋深層水の汲み上げホース及び汲み上げポンプを取り付け、海洋深層水を海面付近に汲み上げることのできるようにした浮漁礁である。

【公開番号】特開2009−165451(P2009−165451A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−28167(P2008−28167)
【出願日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願人】(508039663)
【Fターム(参考)】