説明

減圧弁

【課題】簡単な操作で減圧弁の減圧機能を無効に設定したり、また有効に設定できるようにした減圧弁を提供する。
【解決手段】一次側圧力室2と二次側圧力室3を区画する隔壁7を内部に有し、該隔壁7に一次側圧力室と前記二次側圧力室を連通する弁口8を開設した弁ユニット4と、弁ユニット4の内部に設けられ、二次側圧力室3の圧力に応じて変位する弁棒9と、該弁棒9に支持され、弁口8を開閉する弁体5とを備えた減圧弁において、弁棒9は、弁体5の開弁方向への移動に伴って弁ユニット4の外部に突出する延長軸部31を有しており、開弁状態で弁ユニット4の外部に突出する延長軸部31を保持して弁棒9の閉弁方向への変位を規制する規制手段30を設けた構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水道配管途中に設置される戸別給水用の減圧弁に関する。
【背景技術】
【0002】
戸別給水用の減圧弁は、集合住宅等の水道配管の途中適所に取り付けられ、二次側圧力に応じて弁体を開閉させることにより、二次側圧力が所定値以下となるように減圧させるものである。一般にこの種の減圧弁は、0.07〜1.0MPa程度の一次側圧力を0.05〜0.30MPa程度の二次側圧力に減圧するように設計されている。
【0003】
ところで、集合住宅等に対する戸別配管の施工が完了すると、配管全体に対して所定圧力をかけることにより各部の水漏れの有無を検査する水圧検査が行われる。この水圧検査では一次側圧力が1.75MPa程度となり、配管中に減圧弁があると、減圧弁の二次側に過度の圧力負荷が掛かり、減圧弁を破損するおそれがある。また、水圧検査時に減圧弁の減圧機構が有効に作用すると、二次側圧力が低下するので、所定圧力での水圧検査が行えないという問題もある。
【0004】
そのため従来は、減圧弁の蓋体を断面凹状に形成し、該蓋体の凹面を減圧弁に対向させて施蓋したときには減圧機能が有効に作用する一方、該蓋体を上下反転させて施蓋したときには反転面が減圧弁内部の弁棒を押さえ、二次側圧力の上昇に伴う閉弁動作を規制することができる減圧弁が提案されている(例えば、特許文献1)。この減圧弁によれば、水圧検査の際、蓋体を上下反転させて施蓋することにより一時的に減圧弁の減圧機能が作用しないように設定でき、水圧検査時に減圧弁の破損を防止できると共に、二次側圧力の低下を防止できる。そして水圧検査が終了すれば、蓋体を再び上下反転させて施蓋することにより減圧弁の減圧機能が有効に機能する状態にできる。
【0005】
【特許文献1】特開2003−131742号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1の減圧弁では、水圧検査の際に蓋体を上下反転させる必要があると共に、水圧検査を終えると再び蓋体を上下反転させて施蓋しておく必要があり、非常に手間がかかる。特に蓋体は減圧弁に対して螺合して施蓋するものが多く、上下反転操作の際、蓋体の脱着に時間がかかる。このような問題は、特に集合住宅のように戸数の多い場合に顕著となり、水圧検査前後での蓋体の上下反転作業に長時間を要し、作業効率を低下させる要因となっている。
【0007】
本発明は、上記従来の問題点を解決することを目的としてなされたものであり、蓋体を脱着させることなく、簡単な操作で減圧弁の減圧機能を無効に設定したり、また有効に設定できるようにして水圧検査前後における作業効率を向上させることのできる減圧弁を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明が解決手段として採用したところは、一次側圧力室と二次側圧力室を区画する隔壁を内部に有し、該隔壁に前記一次側圧力室と前記二次側圧力室を連通する弁口を開設した弁ユニットと、前記弁口を開閉する弁体と、前記弁体を支持する弁棒と、前記弁棒に連結され前記二次側圧力室の圧力変動に応じて変位するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムを開弁方向へ付勢する調整バネとを備え、前記二次側圧力室の圧力上昇に伴い前記ダイヤフラムが前記調整バネの付勢力に抗して前記弁体を閉弁方向へ移動させることにより前記二次側圧力室の圧力を低下させる減圧弁であって、前記弁棒は、前記弁体の開弁方向への移動に伴って前記弁ユニットの外部に突出する延長軸部を有しており、開弁状態で前記弁ユニットの外部に突出する前記延長軸部を保持して前記弁棒の閉弁方向への変位を規制する規制手段を設けた点にある。かかる構成によれば、開弁状態において弁ユニットの外部に突出する延長軸部を規制手段によって保持させるだけで弁棒の閉弁方向への変位が規制され、減圧弁による減圧機能は作用しなくなる。
【0009】
また上記構成において、前記規制手段は、前記弁体が開弁位置にあるときに前記弁ユニットの外部に露出するように前記延長軸部に貫通形成した留め孔と、該留め孔に挿通する留め具から構成することが好ましい。かかる構成によれば、留め具を留め孔に挿通するだけで弁棒の閉弁方向への変位を規制でき、減圧弁による減圧機能を無効に設定できると共に、減圧機能を有効に設定する場合には、留め孔から留め具を引き抜けば良い。
【0010】
また上記構成の減圧弁は、前記弁ユニットの外部に出入する前記延長軸部を保護する保護カバーを更に備えた構成とすることが好ましい。かかる構成によれば、保護カバーにより弁ユニットの外部に出入する延長軸部及びその周辺を保護することができる。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、開弁状態で弁ユニットの外部に突出する延長軸部を規制手段によって保持させるだけで弁棒の閉弁方向への変位を規制することができ、減圧弁による減圧機能が作用しなくなる。よって、水圧検査の際には、規制手段により延長軸部を保持させることにより、減圧弁の減圧機能を簡単に無効に設定できるので、従来のように蓋体の脱着操作は必要でなく、操作性が向上する。
【0012】
また請求項2に記載の発明によれば、規制手段が、弁体が開弁位置にあるときに弁ユニットの外部に露出するように延長軸部に貫通形成した留め孔と、該留め孔に挿通する留め具から構成されるので、留め具を留め孔に挿通するだけで弁棒の閉弁方向への変位を規制することができる。したがって、水圧検査の際には、留め孔に留め具を装着して延長軸部を保持させることにより、減圧弁の減圧機能を簡単に無効に設定できるので、従来のように蓋体の脱着操作は必要でなく、操作性が向上する。
【0013】
また請求項3に記載の発明によれば、弁ユニットの外部に出入する延長軸部を保護する保護カバーを備えるので、保護カバー内には異物が侵入せず、通水時において延長軸部の出入動作を常にスムーズに行うことができる。また保護カバーの内側に留め孔から引き抜いた留め具を収納しておくことができるので、留め具の紛失を防止することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。図1乃至図4は本発明の一実施形態である減圧弁1を示す図である。この減圧弁1は、一次側圧力室2と二次側圧力室3を区画する隔壁7を内部に有し、該隔壁7に一次側圧力室2と二次側圧力室3を連通する弁口8を開設した弁ユニット4と、この弁ユニット4に一体的に組み付けられ、二次側圧力室3の圧力変動に応じて弁体5を変位させて弁開度を調整する減圧機構部6を備えて構成される。
【0015】
弁ユニット4の内部中央に設けられる隔壁7は一次側圧力室2と二次側圧力室3を上下に区画しており、弁口8は一次側圧力室2と二次側圧力室3を上下に連通させるように開設されている。弁体5は弁棒9によって弁口8の下方に支持されており、弁棒9の上下動によって弁口8を開閉すると共に、その弁開度を調整可能なように設けられている。一次側圧力室2の側面には流入口10が設けられると共に、二次側圧力室3の側面には流出口11が設けられている。また一次側圧力室2の内部にはストレーナ12が設けられており、該ストレーナ12において微細なゴミ等を取り除くことができるようになっている。通水状態では流入口10から流入する水が一次側圧力室2においてストレーナ11を通過した後、弁口8から二次側圧力室3に流入し、流出口10から後段の配管に流出するようになっている。
【0016】
弁ユニット4の上部には略円形状に開口形成された凹部13を有し、該凹部13は二次側圧力室3に連通している。そして減圧機構部6は凹部13が設けられた弁ユニット4の上部に対して組み付けられている。
【0017】
減圧機構部6は、弁体5に弁棒9を介して連結され、二次側圧力室3の圧力変動に応じて変位するダイヤフラム14と、ダイヤフラム14を開弁方向へ付勢する調整バネ15と、調整バネ15を包囲するように弁ユニット4の上部に固定したバネカバー16と、調整バネ15を開弁方向へ押圧するようにバネカバー16内に上下動自在に螺着した調整ねじ17と、バネカバー16の上端開口部16aを閉塞する蓋体18とを備えている。ダイヤフラム14は略円形状のゴム板等で構成され、その周縁部が弁ユニット4の上部に設けた凹部13の周壁13aとバネカバー16の周縁部16bとの間に挟まれた状態で水密状に固定されている。調整バネ15はダイヤフラム14の上面に接合したダイヤフラム押さえ板19に設けたリング部材19aと調整ねじ17の間に圧縮介装されている。調整ねじ17は略円柱状の部材で構成され、その周囲側面にバネカバー16上部の円筒部16cの内面に形成した雌ねじと螺合する雄ねじ17aを備えると共に、雄ねじ17aの上部にはバネカバー16の円筒部16c内面と接合してバネカバー16の内部を水密状に閉塞するOリング17bを備えている。調整ねじ17の上面には調整ねじ17を回動させるための六角孔等のツール差込17cが形成されている。この調整ねじ17をバネカバー16の円筒部16a内で上下に移動させることにより、調節バネ15の弾性力を調整し、その下部のダイヤフラム13の変位を調整している。調整ねじ17を調整した後、蓋体18を施蓋してバネカバー16の上端開口部16aを閉塞しておくことにより、通水時に誤って調整ねじ17が操作されることを防止する。
【0018】
弁ユニット4の上部に設けた凹部13において、弁口8に対応する中央部には、筒状開口部21を設けており、この筒状開口部21は一次側圧力室2に連通している。弁口8を挿通した弁棒9は筒状開口部21に挿通されており、弁棒9の筒状開口部21に対応する部分には、筒状開口部21の内面に対して水密に接合し、かつ筒状開口部21の内側を上下に摺動する摺動部材9aが設けられている。弁棒9の下部は一次側圧力室2から弁口8を介して二次側圧力室3に挿通している。また弁棒9の上部はダイヤフラム14の中心部を貫通している。この弁棒9のダイヤフラム14の下部にはダイヤフラム14の下面に接合するナット22が螺合締着されると共に、ダイヤフラム14の上部にはダイヤフラム押さえ板19を固定するためのナット20が螺合締着されており、上述のダイヤフラム押さえ板19はナット20によって弁棒9の上端部に連結されている。このようにダイヤフラム14はナット22,20により弁棒9に対して連結されており、ナット22の上面がダイヤフラム14の下面に対して水密状に接合すると共に、ダイヤフラム押さえ板10の下面がダイヤフラム14の上面に対して水密状に接合しており、弁棒9が貫通するダイヤフラム14の中心部からは水漏れが生じない構造となっている。ダイヤフラム14の下面に接合するナット22は、筒状開口部21の開口径よりも大径に形成し、図1に示すようにダイヤフラム14が最下限に変位した状態で、このナット22が開口部21の周縁に着座して弁体5が更に開弁方向に移動することを規制する。弁体5は一次側圧力を開弁方向に受けるように、弁口8に挿通された弁棒9の二次側圧力室3内に設けられており、弁口8の周囲下端に設けた弁座23に対して接離自在に構成されている。
【0019】
弁棒9の下部は、弁ユニット4を水密状に貫通する延長軸部31を有しており、該延長軸部31の先端部が弁体5の開閉動作に伴って弁ユニット4の外部に出入するように構成されている。具体的には、弁棒9の下部に設けた延長軸部31は、弁体5の開弁動作に伴い、弁ユニット4の外部に突出する。そして図3及び図4に示すように弁ユニット4の下部には、弁体5が開弁位置にある状態で弁ユニット4の外側に突出する延長軸部31を保持して弁棒9の閉弁方向への変位を規制する規制手段30を有している。この規制手段30は、弁体5が開弁位置にあるときに弁ユニット4の外部に露出するように延長軸部31に貫通形成した留め孔32と、この留め孔32に対して着脱自在に挿通するピン等の留め具33から構成される。
【0020】
弁ユニット4の下部において、弁口8に対応する中央部には、弁体5を取り付けたり、交換するための開口4aが形成されており、通水時にはこの開口4aを閉塞するための閉塞部材35が設けられる。この閉塞部材35の側面は、開口4aの内面と螺合すると共に、開口4aの内面と接合するOリング36を備えており、開口4aを水密状に閉塞する。閉塞部材35の中心には弁棒9と同軸の挿通孔37を貫通形成しており、該挿通孔37の内面にはOリング38が設けられている。弁棒9の下部を延長した延長軸部31は、Oリング38と接合して閉塞部材35の挿通孔37に水密状に挿通しており、その先端が弁ユニット4の下部から突出するようになっている。この延長軸部31の側面の適所には留め孔32が貫通形成される。留め孔32は弁体5が開弁位置にあるときに閉塞部材35から外部に露出し、弁体5が閉弁方向に移動したときには閉塞部材35の挿通孔37の内側に入り込む位置に形成される。尚、延長軸部31は弁棒9と一体形成したものであっても良いし、ねじ結合等で弁棒9の下端部に連結した構造であっても良い。そして閉塞部材35には弁ユニット4の下部から出入する延長軸部31を保護するための着脱自在な保護カバー39が設けられる。
【0021】
上記構成の減圧弁1は、通水状態において二次側圧力室3の圧力が上昇すると、凹部13の水圧も上昇し、ダイヤフラム14を調整バネ15の付勢力に抗して押し上げる。ダイヤフラム14が押し上げられると、弁棒9がこれに連動し、弁体5を閉弁方向に移動させ、二次側圧力を低下させるように機能する(図2参照)。このとき弁棒9の下部を延長した延長軸部31も弁棒9と一体的に閉弁方向に移動するので、延長軸部31は弁ユニット4の内側方向に移動し、留め孔32は閉塞部材35の内側に入り込む。そして二次側圧力が低下していくと、ダイヤフラム14を押し上げる力が低下し、ダイヤフラム14は調整バネ15の付勢力によって押し下げられる。ダイヤフラム14が押し下げられると、弁棒9がこれに連動し、弁体5を開弁方向に移動させ、二次側圧力の更なる低下を抑制する(図1参照)。このとき延長軸部31も弁棒9と一体的に開弁方向に移動するので、延長軸部31は弁ユニット4の外側に突出するようになり、留め孔32が閉塞部材35から外側に露出する。このように減圧弁1は、通常の通水状態において、二次側圧力室3の圧力に応じて弁体5の弁開度が調整され、二次側圧力が所定圧力となるように減圧機能が作用する。
【0022】
そして水圧検査を行う際には、図3に示すように弁体5が開弁位置にある状態で、弁ユニット4の外側に突出する延長軸部31の留め孔32に対して留め具33を装着することにより、弁棒9を保持して弁体5が閉弁方向に移動することを規制する。留め具33は、留め孔32よりも小径の棒状部材で構成され、留め孔32に挿通して装着されると共に、両端に折曲部34を形成して留め具33が留め孔32から自然離脱することを防止する抜け止め手段を構成している。留め具33が留め孔32に装着されることにより、留め具33の両端部が閉塞部材35の下面と係合するので、弁棒9の閉弁方向への変位は規制され、弁体5は開弁位置にて保持される。したがって、減圧弁1による減圧機能が無効となり、二次側圧力が上昇した場合であっても弁棒9は変位せず、弁口8を開放したままで保持される。尚、留め具33を可撓性のある直線状の線材で構成し、留め孔32に装着した後に両端を折曲して抜け止め手段となる折曲部34を形成し、留め具33を留め孔32から引き抜く際には折曲部34を再び直線状に戻して引き抜くようにしても良い。
【0023】
図4は留め具33の着脱操作を示す図である。水圧検査時には、弁ユニット4の底部から保護カバー39を取り外し、延長軸部31の留め孔32に対して留め具33を挿通して弁棒9が閉弁方向に変位することを規制し、減圧弁1において減圧機能が作用しないように設定する。そして水圧検査後は、留め具33を留め孔32から引き抜き、減圧弁1による減圧機能を有効に設定して通常の通水を開始する。そして通水時には必要に応じて保護カバー39を取り付けておくことにより、延長軸部31が出入する挿通孔37にゴミ等の異物が詰まって弁棒9の上下動の妨げになることを防止できる。
【0024】
したがって、本実施形態の減圧弁1を配管途中に設けて施工した場合、施工後の水圧検査時には、弁体5が開弁位置にあるときに弁ユニット4の外側に突出する延長軸部31の留め孔32に対して留め具33を装着して弁棒9を保持しておくことにより、減圧弁1の減圧機能が作用しないように設定でき、その状態で水圧検査を行うことができると共に、水圧検査時にダイヤフラム14に過度の圧力負荷がかかることを抑制して減圧弁1が破損することを防止できる。そして水圧検査が終了すれば、留め孔32から留め具33を引き抜くことにより、減圧弁1の減圧機能が有効に作用するように設定でき、その状態で通常の通水を行えば良い。かかる減圧弁1によれば、従来のように水圧検査時に蓋体を上下反転させるための脱着操作が必要でなく、減圧機能を無効に設定するための操作或いは有効に設定するための操作が極めて簡単になり、効率的な設定操作が可能になる。特に集合住宅のように戸数の多い場合には、水圧検査前後における減圧弁1の設定切替作業に要する時間が顕著に短縮され、作業効率が向上する。尚、水圧検査後は、引き抜いた留め具33を保護カバー39の内部に収容しておけば、留め具33の紛失を防止でき、再度水圧検査を行う場合に再利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】減圧弁において減圧機能を有効に設定しており、弁体が開弁方向に移動した状態を示す図である。
【図2】減圧弁において減圧機能を有効に設定しており、弁体が閉弁方向に移動した状態を示す図である。
【図3】減圧弁に設けた規制手段により減圧機能を無効に設定しており、弁体を開弁位置で保持した状態を示す図である。
【図4】減圧弁における留め具の着脱操作を示す図である。
【符号の説明】
【0026】
1 減圧弁
2 一次側圧力室
3 二次側圧力室
4 弁ユニット
5 弁体
9 弁棒
14 ダイヤフラム
15 調整バネ
30 規制手段
31 延長軸部
32 留め孔
33 留め具
37 挿通孔
39 保護カバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一次側圧力室と二次側圧力室を区画する隔壁を内部に有し、該隔壁に前記一次側圧力室と前記二次側圧力室を連通する弁口を開設した弁ユニットと、前記弁口を開閉する弁体と、前記弁体を支持する弁棒と、前記弁棒に連結され前記二次側圧力室の圧力変動に応じて変位するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムを開弁方向へ付勢する調整バネとを備え、前記二次側圧力室の圧力上昇に伴い前記ダイヤフラムが前記調整バネの付勢力に抗して前記弁体を閉弁方向へ移動させることにより前記二次側圧力室の圧力を低下させる減圧弁であって、
前記弁棒は、前記弁体の開弁方向への移動に伴って前記弁ユニットの外部に突出する延長軸部を有しており、
開弁状態で前記弁ユニットの外部に突出する前記延長軸部を保持して前記弁棒の閉弁方向への変位を規制する規制手段を設けたことを特徴とする減圧弁。
【請求項2】
前記規制手段は、前記弁体が開弁位置にあるときに前記弁ユニットの外部に露出するように前記延長軸部に貫通形成した留め孔と、該留め孔に挿通する留め具から成る請求項1に記載の減圧弁。
【請求項3】
前記弁ユニットの外部に出入する前記延長軸部を保護する保護カバーを更に備える請求項1又は2に記載の減圧弁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−299700(P2008−299700A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−146633(P2007−146633)
【出願日】平成19年6月1日(2007.6.1)
【出願人】(000151025)株式会社タブチ (86)
【Fターム(参考)】