説明

温熱液体滴下装置用の滴下剤及びその製造方法

【課題】ゴマ油等の油を使用することなく、従来の如き油の拭き取り作業をなくすと共に油の特有の臭いをなくし、廃油作業の手間を省き環境汚染を解消すると共に、拭き取りに使用したタオルなどによる火災の発生の虞れを解消し、さらには、滴下液を液体状でなく、粉末や顆粒状等の固形状にすることにより、保管場所の占有面積を少なくすると共に、輸送コストを低減するなどの利点を有する温熱液体滴下装置の滴下剤と、その製造方法を提供すること。
【解決手段】グアーガムと、べとつかない材料のエキスとを配合して粉粒体等の固形状としたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インドの古代からの伝統医学(アユルベーダ)に用いられる、人間の頭部に加温したオイルを滴下して種々の症状を癒す頭部滴下療法(シローダーラー、Shirodhara)を実施するための温熱液体滴下装置に使用される滴下剤と、その滴下剤の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、上記頭部滴下療法(シローダーラー)用の温熱液体滴下装置においては、約40°C前後に加温して人間の頭部に滴下する滴下剤として、(a)主として、ゴマ油を液体状にしてシローダーラーのオイルとして使用していた(特開平11-221261号公報、特許文献1参照)。
【0003】
(b) また、ゴマ油以外に、ヤシ油、米油、薬草のエキスなどを加えて液体状にしたシローダーラーのオイルも知られている(本出願人も製造販売している)。
【0004】
そして、上記(a)、(b)のいずれのシローダーラーのオイルは、前記温熱液体滴下装置に設けた貯槽に適量を供給してから、そのオイルをヒータで適温に加温し、給油管を介して、被験者の頭部上方に設けたノズルから額にオイルを滴下するもので、適宜に額上を移動させながら所定時間に亘り滴下するものである。これにより、マッサージ効果を与えて、深いリラクゼーションを発揮させ、老廃物の浄化、ストレスの解消、不眠症の解消等の効果があるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11-221261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記(a)、(b)に記載した従来例では、温熱液体滴下装置の滴下剤として、(イ)ゴマ油を必須とするとともに、(b)ではヤシ油や米油等の油を必須とするものであるため、額に付着した油をシャンプーして拭き取りしても除去し難く、その拭き取り作業が約10回位かかり煩わしいと共に、少なくとも約20分位の拭き取り時間がかかる欠点があった。
【0007】
(ロ) また、油の酸化した臭いが残る欠点もあった。
【0008】
(ハ) さらに、前記油の滴下流量は、通常は、被験者1人当り1.5リットル~3.0リットル/分であって、使用後の油は廃棄タンクへ排出するか、貯槽に戻し循環して再利用するものであった。そのため、前者の場合、廃棄タンク内の廃油を油凝固シート等で固化するとか、又は新聞紙などで吸着して固化するとかして、ごみとして廃棄していたので廃棄に手間どると共に、環境に良くない欠点があった。
後者の場合、同一人に再利用するのは特に問題はないものの、この再利用油を他人に施術することに対しては、被験者に不快感を与えるなどの問題があった。
【0009】
(ニ) しかも、前記油、特にゴマ油は高価であるという難点があった。
【0010】
(ホ) さらに、温熱液体滴下装置(シローダーラー機)には、額に滴下した前記油が付着するため、タオル等で清掃する作業が煩わしいばかりか、清掃作業に時間がかかった。しかも、上記拭いたタオル等を廃棄することにより、環境に良くない上に、火災を引き起こす虞れもあり危険であった。
【0011】
(ヘ) さらにまた、前記(a)、(b)の従来例の滴下液は、いずれも、液体状である。そのため、例えば、一般的には、3人分(4.5リットル〜9リットル)をプラスチック製の収納容器に収納して、施術業者に搬送しているため、荷が嵩ばると共に、保管場所を取り、輸送コストが高価となる等の欠点があった。
【0012】
本発明は、上記従来例の有する問題点を解消するために案出したものであり、ゴマ油等の油を使用することなく、従来の如き油の拭き取り作業をなくすと共に油の特有の臭いをなくし、廃油作業の手間を省き環境汚染を解消すると共に、拭き取りに使用したタオルなどによる火災の発生の虞れを解消し、さらには、滴下液を液体状でなく、粉末や顆粒状等の固形状にすることにより、保管場所の占有面積を少なくすると共に、輸送コストを低減するなどの利点を有する温熱液体滴下装置の滴下剤と、その製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1の温熱液体滴下装置用の滴下剤は、グアーガムと、べとつかない材料のエキスとを配合して粉粒体等の固形状としたことを特徴とする。
【0014】
請求項2の温熱液体滴下装置用の滴下剤は、請求項1において、べとつかない材料のエキスとして、ヘンナのエキスを含有したことを特徴とする。
【0015】
請求項3の温熱液体滴下装置用の滴下剤は、請求項1または請求項2において、べとつかない材料のエキスとして、グリシンを含有したことを特徴とする。
【0016】
請求項4の温熱液体滴下装置用の滴下剤は、請求項1から請求項3のいずれかにおいて、メリアアジラクタエキス、アンマロウエキス、タカサブロウエキス、アカシナコン汁果実エキス、ツボクサエキス、ヤシ脂肪酸グリセリル、ラベンダー油の少なくとも1つ以上を含有してなることを特徴とする。
【0017】
請求項5の温熱液体滴下装置用の滴下剤の製造方法は、次の(a)〜(e)の工程を経て製造される温熱液体滴下装置用の滴下剤の製造方法である。
(a) ヘンナ・メリアアジラクタ・アンマロウ・タカサブロウ・ツボクサ・アカシナコン汁果実に精製水を加えて、所定温度で所定時間にわたり加熱しながら攪拌混合した後に、濾過により水に溶解したエキスを得る。
ここで、ヘンナ・メリアアジラクタ・アンマロウ・タカサブロウ及びツボクサは、それぞれ葉又は小枝を使用するとよい。
(b) 次に、加熱または真空乾燥により固形状のエキスを得る。
(c) 前記固形状のエキスを取り出して粉砕操作又は造粒操作して粉末または粒体のエキスを得る。
(d) 上記粉末または粒体のエキスに、グアーガム粉末とグリシン粉末とヤシ脂肪酸グリセリルとラベンダー油とを加えて混合し、目的の粉末または粒体を得る。
(e) 上記(d)で製造された粉末または粒体の例えば10〜25グラムずつを小さな1つの包装袋に収納して、この単位包装袋の例えば20袋位の所望個数ずつを1つのアルミラミネート袋等の収納袋又は収納箱に収納して製品として出来上がる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の請求項1の温熱液体滴下装置用の滴下剤によれば、グアーガムと、べとつかない材料のエキスとを配合して粉粒体等の固形状としているから、この固形状体を温熱液体滴下装置(シローダーラー機)の貯槽内で約40°Cのお湯で溶かし温粘調液を作り、この温粘調液をノズルより人間の額に滴下しながら施術する場合、付着する油分がないので、人間の額や温熱液体滴下装置自体に、何らべとつくことがない。そのため、従来の如く、額や温熱液体滴下装置に付着した油分を、シャンプーしたり拭き取ったりする清掃作業が不要となると共に、油の酸化等による臭いもなくなる。また、拭いたタオル等の廃棄に伴う環境汚染や火災の虞れも解消できると共に、使用した滴下液は生活排水として廃棄できるため環境によい。さらに、特に高価なゴマ油を使用しないので経済的に安価な滴下液が提供できる。
【0019】
さらにまた、請求項1の滴下剤は、前述したように、温熱液体滴下装置で実際に使用する場合には温粘調液になるものであるが、使用以前には粉末や粒状の粉粒体等の固形状であるので、粉末や顆粒状の薬剤のように薬袋状のものに収納して保管ないし運搬できる。そのため、荷が嵩ばらず保管場所をとらないので、輸送コストが低減できるばかりか、持ち運び時に軽く取り扱い易い等の利点がある。
【0020】
その上、請求項1の滴下剤にはグアーガムを含有しているから、このグアーガムの成分によって、増粘剤・ゲル化剤としてとろみが与えられると共に、血糖値上昇抑制作用、コレステロール低下作用、便通改善等の効果を有する。
【0021】
請求項2の温熱液体滴下装置用の滴下剤によれば、上記請求項1の有する効果のほかに、ヘンナのエキスを含有しているから、豊かな髪を作ったり、フケや頭皮のかゆみを予防し、抗菌作用を有する効果がある。
【0022】
請求項3の温熱液体滴下装置用の滴下剤によれば、上記請求項1及び請求項2の有する効果のほかに、グリシンを含有しているから、解毒作用を有すると共に、中枢神経系における抑制性の伝達物質として作用する効果がある。
【0023】
請求項4の温熱液体滴下装置用の滴下剤によれば、上記請求項1〜請求項3の有する効果のほかに、メリアアジラクタエキス、アンマロウエキス、タカサブロウエキス、アカシナコン汁果実エキス、ツボクサエキス、ヤシ脂肪酸グリセリル、ラベンダー油の少なくとも1つ以上を含有しているから、それらの成分の有する効果がある。
例えば、メリアアジラクタ(ニーム)エキスを含めた場合には頭皮を健やかにし、フケ、カユミの防止作用があり、アンマロウ(アムラ)エキスは美髪力や育毛作用があり、タカサブロウエキスは抜け毛や薄毛や吐血防止の効果があり、アカシナコン汁果実(シカカイ)は白髪染め等の効果があり、ツボクサエキスは皮膚のただれ、湿疹などに対する効果があり、ヤシ脂肪酸グリセリルは頭皮を保護する効果があり、ラベンダー油を含めた場合には香りが良く、癒しの効果がある。
【0024】
請求項5の温熱液体滴下装置用の滴下剤の製造方法によれば、請求項2、3 、4のいずれかの成分を含有する温熱液体滴下装置用の滴下剤が、粉末または粒体として得られ、最終的には薬袋のごとく小さな袋に収納できる。そして、製造された製品は請求項2、3、4の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の温熱液体滴下装置用の滴下剤が適用される、一例の温熱液体滴下装置の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
先ず、本発明に係る温熱液体滴下装置用の滴下剤が使用される温熱液体滴下装置(シローダーラー機)について、簡単に説明する。前記温熱液体滴下装置(シローダーラー機)は、種々の構造のものが知られているが、1例を図1に基づいて以下に説明する。
【0027】
この例で示す温熱液体滴下装置(シローダーラー機)は、ヒータ2で適温に加熱されて適宜に粘性を有する滴下液を収納する貯槽3と、該貯槽3内の滴下液を配管4A、4Bを介して滴下液トレー5に輸送するためのポンプ7と、前記貯槽3や配管4A、4Bや滴下液トレー5内の滴下液の温度を調節するための温度調節器やタイマー等の制御装置8と、前記滴下液トレー5の底部に垂下したノズル6より人間の頭部に滴下され使用済みの滴下液を前記貯槽3の返戻口10に返戻するための返戻管9とを少なくとも内蔵した支持台本体1と、前記支持台本体1の上部開口を被蓋するとともに上面に人間の頭部を載せる凹部12を有し、前記配管4Bと返戻管9とを接続した上蓋11とからなっている。
【0028】
前記温熱液体滴下装置(シローダーラー機)を使用して頭部滴下療法(シローダーラー)を実施する場合には、従来例では、ゴマ油等の液体を当初から使用して適温に加温して行うものであったので、前述したように種々の欠点があった。
【0029】
そこで、本発明に係る温熱液体滴下装置用の滴下剤は、粉粒体状などの固形状にすると共に、べとつかない材料を配合することにより、従来の上記欠点を解消したものである。しかし、本発明の滴下剤は、温熱液体滴下装置に直接かつ即座に使用できるものではなく、上記粉粒体からなる滴下剤をお湯で溶かして温粘調液である滴下液としてから、貯槽3で加温した前記滴下液を、ノズル6より上記上蓋11の凹部12に載置した頭部の額の中央部、左又は右に移動しながら滴下して行く。その滴下時間は標準的には約25分程度であり、最後に頭部を約5分程度マッサージして終了する。以上のように、本発明に係る滴下剤は、温熱液体滴下装置の使用現場でお湯で溶かして滴下液として使用するものであるから、いわば中間体とも言い得るものである。
【0030】
本発明の温熱液体滴下装置用の滴下剤は、グアーガム(Guar Gum)と、べとつかない材料のエキスとを配合して粉末状や顆粒状等の粉粒体等の固形状としたことを特徴とする(請求項1参照)。
【0031】
本発明は、グァーガムに、べとつかない材料のエキスとして、ヘンナのエキスを含有したものを含むことを特徴とする(請求項2参照)。
【0032】
本発明は、グァーガムに、べとつかない材料のエキスとして、グリシンを含有するか、ヘンナとグリシンとを含有する場合も含む(請求項3参照)。
【0033】
本発明は、請求項1〜3のいずれかに記載された成分に、メリアアジラクタエキス、アンマロウエキス、タカサブロウエキス、アカシナコン汁果実エキス、ツボクサエキス、ヤシ脂肪酸グリセリル、ラベンダー油の少なくとも1つ以上を含有してなる場合も含む(請求項4参照)。
【0034】
本発明に係る温熱液体滴下装置用の滴下剤の成分は、グァーガムのみでもよいが、好ましくは、グァーガムが40〜99重量%、べとつかない材料のエキスが1〜60重量%である方がよい。
本発明では、これらの成分比率は上記数値に限定されず、適宜に選ぶことができる。
【0035】
本発明に係る温熱液体滴下装置用の滴下剤の製造方法は、特に限定されないが、例えば、次のような(a)〜(e)の工程を経て製造することができる。
(a) ヘンナ・メリアアジラクタ・アンマロウ・タカサブロウ・ツボクサ・アカシナコン汁果実に精製水を加えて、所定温度で所定時間にわたり加熱しながら攪拌混合した後に、濾過により水に溶解したエキスを得る。
ここで、ヘンナ・メリアアジラクタ・アンマロウ・タカサブロウ及びツボクサは、実施例では、いずれも葉を用いたが、小枝なども用いることもできる。
上記攪拌混合した後に、濾過により水に溶解したエキスを得るようにしているが、前記攪拌混合した後に、例えば24時間等の所定時間放置した後に濾過により水に溶解したエキスを得る方が好適である。
(b) 次に、加熱または真空乾燥により固形状のエキスを得る。
(c) 前記固形状のエキスを取り出して粉砕操作又は造粒操作して粉末または粒体のエキスを得る。
(d) 上記粉末または粒体のエキスに、グアーガム粉末とグリシン粉末とヤシ脂肪酸グリセリルとラベンダー油とを加えて混合し、目的の粉末または粒体を得る。
(e) 上記(d)で製造された粉末または粒体の例えば10〜25グラムずつを小さな1つの包装袋に収納して、この単位包装袋の例えば20袋位の所望個数ずつを1つのアルミラミネート袋等の収納袋又は収納箱に収納して製品として出来上がる。
【0036】
(実施例1)
(1)グァーガム50グラム、グリシン10グラム、ヤシ脂肪酸グリセリル3グラムを用意する。
(2)ヘンナ、メリアアジラクタ、アカシナコン汁果実、アンマロウ、ツボクサ、タカサブロウの葉及び小枝の合計30グラムに、精製水900グラムを加え、75°C、20分間湯煎にて攪拌後に、真空加熱乾燥を行い少量の粉末エキスを得たものを用意する。
(3) 前記(1)のものに(2)のものを加えて攪拌混合し、ふるいに掛けて顆粒状にする。この顆粒状のものを小分けして小さな包装袋に収納して滴下剤として製品とする。
【0037】
(実施例2)
(1)グァーガム75重量%、グリシン12.7重量%、ヤシ脂肪酸グリセリル3重量%、ラベンダー油0.3重量%を用意する。
(2)ヘンナエキス、メリアアジラクタエキス、アンマロウエキス、タカサブロウエキス、アカシナコン汁果実エキス、ツボクサエキスを合計で9重量%用意する。
(3) 前記(1)のものに(2)のものを加えて攪拌混合し、ふるいに掛けて顆粒状にする。この顆粒状のものを小分けして小さな包装袋に収納して滴下剤として製品とする。
【0038】
(実施例3)
(1) グァーガム、グリシン、ラベンダー油を用意する。
(2) ヘンナ、メリアアジラクタ、アカシナコン汁果実、アンマロウ(アムラ)、ツボクサ(ブラーミ)、タカサブロウ(ブリーンブラージュ)の葉及び小枝の合計300グラムに、精製水1,500グラムを加え、75°C、20分間湯煎にて攪拌後に、真空加熱乾燥を行い濾過して水溶性のみのエキスを得る。そして約90°Cにて加熱又は真空乾燥を行い黒茶色の板状のエキスを得た後、これをセラミックボール等で微粉末にしたものを用意する。
(3) 前記(1)のものに(2)のものを加えて、15分〜30分位攪拌混合し、ふるいに掛けて粉末にする。この粉末のものを小分けして小さな包装袋に収納して滴下剤として製品とする。
【0039】
本発明に係る滴下剤の製造方法は、以上に説明した方法に限定されるものではなく、その他、適宜方法を選定することができる。
【0040】
また、本発明に係る滴下剤は、温熱液体滴下装置(シローダーラー機)だけに使用されるものではなく、この滴下剤は適温(例えば36°C〜45°C程度)のお湯で溶かし滴下液として、耳、足の裏などの頭部以外の人体に塗ってマッサージして使うこともできる。
【符号の説明】
【0041】
2 ヒータ
3 貯槽
5 滴下液トレー
6 ノズル
7 ポンプ
8 制御装置
11 上蓋
12 凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
グアーガムと、べとつかない材料のエキスとを配合して粉粒体等の固形状としたことを特徴とする、温熱液体滴下装置用の滴下剤。
【請求項2】
べとつかない材料のエキスとして、ヘンナのエキスを含有したことを特徴とする請求項1に記載の温熱液体滴下装置用の滴下剤。
【請求項3】
べとつかない材料のエキスとして、グリシンを含有したことを特徴とする請求項1または2に記載の温熱液体滴下装置用の滴下剤。
【請求項4】
メリアアジラクタエキス、アンマロウエキス、タカサブロウエキス、アカシナコン汁果実エキス、ツボクサエキス、ヤシ脂肪酸グリセリル、ラベンダー油の少なくとも1つ以上を含有してなる請求項1〜3のいずれかに記載の温熱液体滴下装置用の滴下剤。
【請求項5】
次の(a)〜(e)の工程を経て製造される温熱液体滴下装置用の滴下剤の製造方法。
(a) ヘンナ・メリアアジラクタ・アンマロウ・タカサブロウ・ツボクサ・アカシナコン汁果実に精製水を加えて、所定温度で所定時間にわたり加熱しながら攪拌混合した後に、濾過により水に溶解したエキスを得る。
(b) 次に、加熱または真空乾燥により固形状のエキスを得る。
(c) 前記固形状のエキスを取り出して粉砕操作又は造粒操作して粉末または粒体のエキスを得る。
(d) 上記粉末または粒体のエキスに、グアーガム粉末とグリシン粉末とヤシ脂肪酸グリセリルとラベンダー油とを加えて混合し、目的の粉末または粒体を得る。
(e) 上記(d)で製造された粉末または粒体の例えば10〜25グラムずつを小さな1つの包装袋に収納して、この単位包装袋の例えば20袋位の所望個数ずつを1つのアルミラミネート袋等の収納袋又は収納箱に収納して製品として出来上がる。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2013−100245(P2013−100245A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−244542(P2011−244542)
【出願日】平成23年11月8日(2011.11.8)
【出願人】(511271018)耀ヘナ研究開発株式会社 (1)
【Fターム(参考)】