説明

無人搬送車の積荷落下防止用ストッパー装置

【課題】無人搬送車のストッパー装置において小型化と省電力化を図る。
【解決手段】ストッパー装置31は積荷の落下を防止するストッパープレート(以下、ストッパー)32と、該ストッパーを積荷落下防止位置と待機位置の間で移動させるストッパー駆動機構33と、を備えている。ストッパーは、一対の傾斜状の長孔と垂直状の長孔32bを備えている。上記駆動機構33は、ストッパーを垂直及び水平方向に移動可能に支持する固定プレート36と、ストッパーを昇降させるスライドプレート37と、スライドプレートの一端部と他端部に接続された上昇用及び下降用の電磁ソレノイド38,39を備えている。固定プレートはスライドプレートのスライドガイド孔37aに挿入されたスライドガイドピン42を備え、スライドプレートは、傾斜状の長孔内を移動してストッパーを昇降させる昇降操作ピン43を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無人搬送車において荷台から積荷が落下を防止する積荷落下防止用ストッパー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図5に示すように、無人搬送車1の荷台2にローラコンベア3を設けて積荷4の積み降ろしを容易にできるようにすると共に、上記ローラコンベア3の積荷搬送方向の前後に上記ローラコンベア3に載置された積荷4が落下するのを防止する積荷落下防止用ストッパー装置(以下、単にストッパー装置と称する)5を設けたものが知られている。(例えば、特許文献1)。
【0003】
図6に示すように、ストッパー装置5は、積荷4の側面に係合する位置に移動して積荷4の落下を防止するストッパープレート6と、該ストッパープレート6を、図6に実線で示す、積荷1の側面に係合する位置と、2点鎖線で示す積荷4の側面に係合しない待機位置との間で移動させるストッパープレート駆動機構7と、を備えている。
【0004】
図7に示すように、ストッパープレート6は、軸8にボス9を介して回転可能に取り付けられていて、実線で示すように、略垂直に起立させることにより積荷4の側面に係合する位置に移動し、2点鎖線で示すように、所定の傾斜角度に倒した状態にすると積荷4の側面に係合しない待機位置に移動する。
【0005】
ストッパープレート駆動機構7は、電動機10やクランク機構11及び連結杆12等を使用し、該電動機10の回転をクランク機構11により連結杆12の往復動に変えて、ストッパープレート部6を回動させる構成になっている。
【0006】
ところで、上記ストッパー装置5は、ストッパープレート駆動機構7に電動機10やクランク機構11等を使用しているためにコストが高くなる。また、部品点数が多くなるため故障が発生し易いという問題点があった。
【0007】
上記問題点を解決するために、図8に示すように、電動機に代えてストッパープレート駆動機構7に、電磁ソレノイド21と三角リンク22等を使用したストッパー装置が開発されている。(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】実開昭62−6067号公報
【特許文献2】実開平5−64035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、上記電磁ソレノイドを使用したストッパー装置には、次に述べるような問題点があった。
(1)ストッパープレート6は、図8(A)に示す垂直に起立させた積荷落下防止位置から、図8(B)に示す所定の角度に傾斜させて、積荷4の側面に係合しない待機位置に移動させる構成になっているために、ストッパープレート6を所定の角度に傾斜させるためのスペースSが必要となり、このためにストッパー装置を小型化する上での障害になっている。
(2)ストッパープレート駆動機構7に電動機を使用したものに較べて低コストで製造でき、故障も少ないという利点がある反面、無通電時には保持力を維持することができず、このため保持力を維持するためには通電状態を保つ必要があり、省電力化を図り難い。
【0010】
本発明は、上記従来の問題点を解決するために、ストッパープレートを垂直方向に移動させることにより省スペース化を図ると共に、積荷の側面に係合する積荷落下防止位置に移動させる時またはストッパープレートを積荷の側面に係合しない待機位置に移動させる時には、電磁ソレノイドに通電することを必要とするが、上記各位置に移動させた後は、電磁ソレノイドへの通電を停止しても、ストッパープレートを待機位置または積荷落下防止位置に確実に保持し、省電力化を図ることのできるストッパー装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1の発明は、積荷の側面に係合しない待機位置から積荷の側面に係合する積荷落下防止位置に移動して積荷の落下を防止するストッパープレートと、該ストッパープレートを上記積荷落下防止位置又は待機位置に移動させるストッパープレート駆動機構と、を備えた無人搬送車の積荷落下防止用ストッパー装置において、
上記ストッパープレートは、板状に形成されていて一対の傾斜状の長孔と垂直状の長孔を備え、
上記ストッパープレート駆動機構は、上記ストッパープレートを垂直方向及び水平方向に移動可能に支持する固定プレートと、上記ストッパープレートを昇降させるスライドプレートと、該スライドプレートの一端部に接続され該スライドプレートを一方向に移動させて上記ストッパープレートを積荷落下防止位置に上昇させる上昇用の電磁ソレノイドと、上記スライドプレートの他端部に接続され該スライドプレートを他方向に移動させて上記ストッパープレートを待機位置に下降させる下降用の電磁ソレノイドと、を備え、
上記固定プレートは、上記ストッパープレートに設けた垂直状の長孔を介して上記スライドプレートに設けた水平方向のスライドガイド孔に挿入された複数のスライドガイドピンを備え、
上記スライドプレートは、上記ストッパープレートの傾斜状の長孔内を移動して上記ストッパープレートを昇降させる昇降操作ピンを備えていることを特徴とすることを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1に記載の無人搬送車の積荷落下防止用ストッパー装置において、
上記ストッパープレートの傾斜状の長孔は、直線状に形成されていて上記昇降操作ピンの移動によって該ストッパープレートを昇降させる長孔本体部と、該長孔本体部の下端に連続して上向きに形成されていて上記昇降操作ピンが嵌り込んで上記ストッパープレートを積荷落下防止位置に保持するストッパープレート保持部を備えていることを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の無人搬送車の積荷落下防止用ストッパー装置において、
上記ストッパープレートは、上記ストッパープレートが最下降したときに、上記昇降操作ピンで押圧されて下方に撓む板バネを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
(1)請求項1の無人搬送車の積荷落下防止用ストッパー装置は、上昇用の電磁ソレノイドでスライドプレートを牽引移動させると、上記昇降操作ピンが上記傾斜状の長孔の内周縁の上縁側を押圧して、ストッパープレートを垂直方向に上昇させて積荷落下防止位置に移動させる。また、下降用の電磁ソレノイドでスライドプレートを牽引移動させると、スライドプレートに設けた昇降操作ピンがストッパープレートに設けた傾斜状の長孔の内周縁の下縁側を押圧して、ストッパープレートを垂直方向に下降させて、ストッパープレートを待機位置に移動させる。
【0015】
スライドプレートは、垂直移動するので、図8に示したストッパープレートを回動させるためのスペースSを必要とせず、そのぶん積荷落下防止用ストッパー装置を小型化することができる。
(2)請求項2の無人搬送車の積荷落下防止用ストッパー装置は、上記昇降操作ピンが上記傾斜状の長孔の直線状の長孔本体部に沿って移動することによりストッパープレートを円滑に昇降させる。そして、上記長孔本体部の下端部に連続するストッパープレート保持部内に、上記昇降操作ピンを嵌合させることにより、上記ストッパープレートを積荷落下防止位置に保持する。
(3)請求項3の無人搬送車の積荷落下防止用ストッパー装置は、上記昇降操作ピンが上記直線状の長孔本体部の最下端位置、即ち直線状の長孔本体部と上記ストッパープレート保持部の境界部に移動してきた時に、上記スライドガイドで上記板バネを押し下げて撓ませ、上記昇降操作ピンが上記ストッパープレート保持部に移動してきた時に、上記板バネは、元の状態に復帰して、上記昇降操作ピンを上記ストッパープレート保持部に嵌合させ、嵌合状態に保持する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】ストッパープレートが積荷落下防止位置にある状態を示し、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は側面図。
【図2】各プレートを示し、(A)はストッパープレートの側面図、(B)は固定プレートの側面図、(C)はスライドプレートの側面図、(D)はスライドガイド及び昇降操作ピンの説明図。
【図3】ストッパープレートが待機位置にある状態を示し、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は側面図。
【図4】昇降操作ピンが上昇位置保持部に嵌合する直前の状態を示す側面図。
【図5】従来例の斜視図。
【図6】図5のA−A断面図。
【図7】図6の要部の拡大図。
【図8】他の従来例を示し、(A)はストッパープレートを積荷落下防止位置に移動させた状態の側面図、(B)はストッパープレートを待機位置に移動させた状態の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は本発明の積荷落下防止用ストッパー装置(以下、単にストッパー装置と称する)で積荷の落下を防止している状態を示す。図1(A)において、無人搬送車の荷台2にはローラコンベア3が設けられていて、積荷4の積み降ろしを容易にできるようになっているとともに、ローラコンベア3の積荷搬送方向(矢印a,b方向)の前後には、上記ローラコンベア3に載置された積荷4がローラコンベア3上から落下するのを防止するストッパー装置31が設けられている。
【0018】
ストッパー装置31は、走行中の振動等により積荷4が積荷搬送方向に移動したときに、積荷4の側面に係合して積荷4の落下を防止する積荷落下防止位置(図1)と、図3に示す積荷4が係合しない待機位置(図3)の間で移動するストッパープレート32と、該ストッパープレート32を積荷落下防止位置又は待機位置に移動させるストッパープレート駆動機構33と、を備えている。
【0019】
図2(B)に示すように、ストッパープレート32は、略長方形の板状に形成されていて、一対の傾斜状の長孔32a,32aと、これら一対の傾斜状の長孔32a,32aの間に一対の垂直状の長孔32b,32bを備えている。
【0020】
上記傾斜状の長孔32a,32aは、所定の傾斜角度で直線状に形成された長孔本体部32a1と、該長孔本体部32a1の下端に連続して上向きに形成されていてストッパープレートを積荷落下防止位置に保持するストッパープレート保持部32a2と、を備えている。32a3は、上記長孔本体部32a1とストッパープレート保持部32a2の境界線部分であり、該境界線部分32a3は、長孔32aの最下端に位置している。
【0021】
上記垂直状の長孔32b,32bの下端の開口部は、ネジ34によりストッパープレート32の下面に取り付けられた板バネ35の両側部で塞がれている。
【0022】
上記傾斜状の長孔32a,32aには、次に説明するストッパープレート駆動機構33のスライドプレート37に取り付けた昇降操作ピン43が挿入される。
【0023】
図1(B)に示すように、上記ストッパープレート駆動機構33は、上記ストッパープレート32を垂直方向に移動可能に支持する固定プレート36と、上記ストッパープレート32の前面側に水平方向スライド可能に配置されていて該ストッパープレート32を昇降させるスライドプレート37と、該スライドプレート37の一端部に接続されていて該スライドプレート37を図3の矢印c方向に移動させて上記ストッパープレート31を上昇させる上昇用の電磁ソレノイド38と、上記スライドプレート37の他端部に接続されていて該スライドプレート37を反矢印c方向に移動させて上記ストッパープレート31を下降させる下降用の電磁ソレノイド39と、を備えている。
【0024】
図1(A)に示すように、上記固定プレート36は、略L字状に形成されていて下端部がボルト40により荷台2のストッパー装置取付け台41に取り付けられている。また、図2(A)に示すように、上記固定プレート36は、上記ストッパープレート32の傾斜状の長孔32a,32aと交叉する位置に一対の水平方向の長孔36a,36aを備え、これら一対の水平方向の長孔36a,36aの間には、4個のスライドガイドピン取付け孔36bを備えている。そして、これらスライドガイドピン取付け孔36bに、図1及び図2に示すように、スライドガイドピン42が取り付けられる。
【0025】
図2(C)に示すように、スライドプレート37は、上下各一対、合計4個のスライドガイド孔37aを備えている。これらスライドガイド孔37aには、上記固定プレート36のスライドガイドピン取付け孔36bに取り付けた4個のスライドガイドピン42が挿入される。また、スライドプレート37の下段の一対のスライドガイド孔37aの両側部には、昇降操作ピン取付け孔37bが形成されている。これら昇降操作ピン取付け孔37bに、図1,図2に示すように、ストッパープレート32を昇降させる昇降操作ピン43が取り付けられている。また、スライドプレート37のスライド方向の一端部と他端部には、上記上昇用の電磁ソレノイド38と下降用の電磁ソレノイド39を接続する電磁ソレノイド接続孔37cが形成されている。
【0026】
図2(D)に示すように、上記スライドガイドピン42は、軸部42aと、軸部42aの一端側に設けられた頭部42bと、軸部42aの他端側に設けられた雄ねじ部42cを備えている。上記スライドガイドピン42は、上記スライドプレート37の前面側から、雄ねじ部42c及び軸部42aを、上記スライドプレート37のスライドガイド孔37a及びストッパープレート32の垂直状の長孔32bに挿入すると共に、上記雄ねじ部42cの先端を固定プレート36のスライドガイドピン取付け孔36bを貫通させて、雄ねじ部42cにナット46を羅合することにより固定プレート36に取り付けられている。そして、上記頭部42bでスライドプレート37の脱落を防止している。
【0027】
また、上記昇降操作ピン43も上記スライドガイドピン42と同様に、軸部43aと、軸部43aの一端側に設けられた頭部43bと、軸部43aの他端側に設けられた雄ねじ部43cを備えている。上記昇降操作ピン43は、固定プレート36の背面側から、雄ねじ部43c及び軸部43aを、固定プレート36の長孔36a,36a及びストッパープレート32の傾斜状の長孔32aに挿入すると共に、雄ねじ部43cの先端をスライドプレート37の昇降操作ピン取付け孔37bを貫通させて、雄ねじ部43cの先端にナット47を羅合することによりスライドプレート37に取り付けられている。そして、上記頭部43bでスライドプレート37の脱落を防止している。
【0028】
次に、上記ストッパー装置31の作用について説明する。先ず、図3に示すストッパープレート32が待機位置に待機している状態から、図1に示すストッパープレート32が積荷落下防止位置に上昇させる場合について説明する。
【0029】
図3に示すストッパープレート32が待機位置に待機している状態において、上記昇降操作ピン43は、傾斜状の長孔32aの上端に位置し、ストッパープレート32は、上記ストッパー装置取付け台41上に載置されている。そして、上昇用の電磁ソレノイド38及び下降用の電磁ソレノイド39への給電を停止してもストッパープレート32は、待機位置に保持されている。
【0030】
この状態からストッパープレート32を積荷落下防止位置に上昇させるには、上昇用の電磁ソレノイド38に給電する。上昇用の電磁ソレノイド38に給電するとスライドプレート37は、上昇用の電磁ソレノイド38により牽引されて、図3B,3Cの矢印c方向にスライドする。
【0031】
スライドプレート37がスライドすると昇降操作ピン43は、ストッパープレート32の傾斜状の長孔32aの上端側から下端側に移動して、最終的に図1に示すように、昇降操作ピン43が傾斜状の長孔32aの先端のストッパープレート保持部32a2に嵌合して、上昇用の電磁ソレノイド38への給電を停止した状態においてもストッパープレート32を積荷落下防止位置に保持する。
【0032】
図4は、昇降操作ピン43が傾斜状の長孔32aの先端のストッパープレート保持部32a2に嵌合する直前の状態を示す。昇降操作ピン43が傾斜状の長孔32aの最下端位置、即ち長孔本体部32a1とストッパープレート上昇位置保持部32a2の境界線部分32a3に移動してきた時に、ストッパープレート32は最も上昇した位置になる。このとき、上記ストッパープレート32に取り付けた板バネ35はスライドガイドピン42によって押圧されて下方に撓んでバネ力が蓄勢される。そして、昇降操作ピン43が上昇位置保持部32a2の位置に来ると上記ストッパープレート32が下降して、上昇位置保持部32a2に昇降操作ピン43が嵌合して、ストッパープレート32は、積荷落下防止位置に保持される。
【0033】
また、図1に示すストッパープレート32が積荷落下防止位置にある状態から、ストッパープレート32を待機位置に下降させるには、下降用の電磁ソレノイド39に給電する。下降用の電磁ソレノイド39に給電するとスライドプレート37は、下降用の電磁ソレノイド39により牽引されて、図1(B),図1(C)の矢印d方向にスライドし、昇降操作ピン43は、ストッパープレート32の傾斜状の長孔32aの下端側から上端側に移動して、ストッパープレート32を待機位置に下降させる。
【0034】
実施例のストッパー装置31は、上述のような構成であって、ストッパープレート32を垂直方向に移動させて、待機位置から積荷落下防止位置に、また積荷落下防止位置から待機位置に変位させるので、従来のストッパープレートを回動させるものに較べてスペース的な制約を受け難く、小型化が容易になる。
【0035】
また、ストッパープレート32を待機位置から積荷落下防止位置に移動させる時には、上昇用の電磁ソレノイド38に給電し、また積荷落下防止位置から待機位置に変位させる時には、下降用の電磁ソレノイド39に給電するが、ストッパープレート32を待機位置又は積荷落下防止位置に移動させた後には、上昇用の電磁ソレノイド38及び下降用の電磁ソレノイド39への給電を停止することができるので、従来のストッパープレートを待機位置又は積荷落下防止位置に保持するために電磁ソレノイドへの給電を必要とするものに較べて省電力化を図ることができる。
【符号の説明】
【0036】
2…無人搬送車の荷台
3…ローラコンベア
4…積荷
31…積荷落下防止用ストッパー装置
32…ストッパープレート
32a…傾斜状の長孔
32a1…直線状の長孔本体部
32a2…上昇位置保持部
32b…垂直状の長孔
33…ストッパープレート駆動装置
34…ネジ
35…板バネ
36…固定プレート
37…スライドプレート
38…上昇用の電磁ソレノイド
39…下降用の電磁ソレノイド
42…スライドガイドピン
43…昇降操作ピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
積荷の側面に係合しない待機位置から積荷の側面に係合する積荷落下防止位置に移動して積荷の落下を防止するストッパープレートと、該ストッパープレートを上記積荷落下防止位置又は待機位置に移動させるストッパープレート駆動機構と、を備え、
上記ストッパープレートは、板状に形成されていて一対の傾斜状の長孔と垂直状の長孔を備え、
上記ストッパープレート駆動機構は、上記ストッパープレートを垂直方向及び水平方向に移動可能に支持する固定プレートと、上記ストッパープレートを昇降させるスライドプレートと、該スライドプレートの一端部に接続され該スライドプレートを一方向に移動させて上記ストッパープレートを積荷落下防止位置に上昇させる上昇用の電磁ソレノイドと、上記スライドプレートの他端部に接続され該スライドプレートを他方向に移動させて上記ストッパープレートを待機位置に下降させる下降用の電磁ソレノイドと、を備え、
上記固定プレートは、上記ストッパープレートに設けた垂直状の長孔を介して上記スライドプレートに設けた水平方向のスライドガイド孔に挿入された複数のスライドガイドピンを備え、
上記スライドプレートは、上記ストッパープレートの傾斜状の長孔内を移動して上記ストッパープレートを昇降させる昇降操作ピンを備えていることを特徴とする無人搬送車の積荷落下防止用ストッパー装置。
【請求項2】
上記ストッパープレートの傾斜状の長孔は、直線状に形成されていて上記昇降操作ピンの移動によって該ストッパープレートを昇降させる長孔本体部と、該長孔本体部の下端に連続して上向きに形成されていて上記昇降操作ピンが嵌り込んで上記ストッパープレートを積荷落下防止位置に保持するストッパープレート保持部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の無人搬送車の積荷落下防止用ストッパー装置。
【請求項3】
上記ストッパープレートは、上記ストッパープレートが最下降したときに、上記昇降操作ピンで押圧されて下方に撓む板バネを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の無人搬送車の積荷落下防止用ストッパー装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−103549(P2013−103549A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−247385(P2011−247385)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【出願人】(000006105)株式会社明電舎 (1,739)
【Fターム(参考)】