説明

無洗米製造方法及び無洗米製造装置

【目的】 精白米から付着糠を除去することができるとともに、アリューロン層をも除去することができ、また、廃水処理装置を大幅に小型化することにより、無洗米製造施設全体を小型化することができる無洗米製造方法及び無洗米製造装置を提供する。
【構成】 精白米に水を添加して撹拌処理した後、前記精白米と前記水とを分離するとともに、該精白米を調質処理する無洗米製造方法において、前記撹拌により前記精白米を搗精する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗わずに炊飯可能な精白米、いわゆる無洗米を製造するための無洗米製造方法及び無洗米製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】精白米に水を添加して精白米から付着糠を除去し、洗わずに炊飯可能な精白米、いわゆる無洗米の製造に関する出願は存在しているが、これは玄米を搗精した際一度は米粒から剥ぎ取られたものの、再度精白米に付着した付着糠を大量の水(精白米1に対して水が0.5〜5程度)を用いて洗い流す、いわゆる洗米によるものである。
【0003】通常、精白米には前述したようなその表面の付着糠とともに、搗精により剥ぎ取られなかった多くのアリューロン層がその表面部に残留している。付着糠は前記洗米によりほぼ完全に精白米から除去できるものの、精白米それ自体にその一部をなしているアリューロン層は洗米によっては除去できない。洗米による無洗米の製造は、精白米からその表面部分の一部をなしている余分な糠分までをも積極的に除去しようとするものではなく、精白米から付着糠のみを洗い流すことにより、単に、手洗いによる精白米と同程度まで洗米水濁度(精白米を水洗したときの水の濁度)を低下させるものである。従って、このような洗米によって得られる無洗米を炊飯した場合には、アリューロン層の残留により飯に糠臭が生じたり、食味が低下する場合がある。そして、これを避けるためには、搗精をさらに進め精白米の歩留まりを低下させなければならない。
【0004】また、洗米による無洗米の製造においては、大量の水が精白米に添加されることにより、大量の廃水が発生している。このため、大型の廃水処理装置が必要となり、無洗米製造施設は大型化する。廃水処理能力を向上させることにより廃水処理装置を幾らか小型化することは可能となるものの、廃水処理能力にも限界があり、使用される水量が大きく削減されない限りこれ以上の装置の小型化は望めない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点にかんがみ、精白米から付着糠を除去することができるとともに、精白米自体の糠分であるアリューロン層をも除去することができ、また、廃水処理装置を大幅に小型化することにより、無洗米製造施設全体を小型化することができる無洗米製造方法及び無洗米製造装置を提供することを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため本発明の無洗米製造方法は、精白米に水を添加して撹拌処理した後、前記精白米と前記水とを分離するとともに、該精白米を調質処理する無洗米製造方法において、前記精白米に対して10〜30%(重量)の水を添加するとともに、前記撹拌により前記精白米を0.5〜2.0%搗精する、という技術的手段を講じた。
【0007】前記精白米への水の添加から、前記精白米からの水の分離までの処理を1分以内で行う。
【0008】前記調質処理を通風により行う。
【0009】前記通風を温風で行う。
【0010】前記精白米を温風で通風した後、前記精白米を常温で通風して調質する。
【0011】前記精白米から分離された水を加熱して蒸発させ、該水に含まれる前記精白米の糠を乾燥させる。
【0012】また、本発明の無洗米製造装置は、一端に精白米の給米部を、多端に排米部を各々設けて前記精白米の連通路となし、該連通路の排米部側を遠心脱水部に形成する一方、前記給米部と前記遠心脱水部との間の前記連通路を搗精部に形成するとともに、該搗精部に水分添加手段を接続した搗精装置と、該搗精装置の前記排米部と連通し、かつ該搗精装置から排出される前記精白米を調質する調質装置とから構成する、という技術的手段を講じた。
【0013】前記搗精部を、前記精白米を前記遠心脱水部側に送るスクリューと、該スクリューと同一軸線上であって、前記遠心脱水部側に設けた逆送スクリューとから形成する。
【0014】前記搗精部と前記遠心脱水部とを異なる軸線上に形成し、各々異なる回転軸を内設するとともに、前記逆送スクリューの前記遠心脱水部側に、該遠心脱水部に精白米を強制的に搬送するスクリューを設ける。
【0015】前記調質装置を、前記搗精装置からの精白米を搬送するためのネットと、該ネットに通風するための通風装置とから構成する。
【0016】前記通風装置に、通風空気を加熱する加熱装置を付設する。
【0017】前記調質装置の後工程に、該調質装置からの精白米に常温風を通風する第二調質装置を設ける。
【0018】前記遠心脱水部に、該遠心脱水部からの水を加熱し、水を蒸発させて前記精白米の糠分を乾燥させる乾燥装置を接続する。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は無洗米製造装置を示しており、無洗米製造装置1は、精白米を水と混合・撹拌して搗精する搗精装置2と、搗精装置2からの精白米を調質する第一調質装置3と、この第一調質装置3からの精白米を再度調質する第二調質装置4とから構成される。
【0020】図2は搗精装置2の縦断面図であり、以下、搗精装置2について説明する。搗精装置2は搗精部23と遠心脱水部24とから構成されており、搗精部23は、下端を吐出口5に形成した搗精筒6を立設し、この搗精筒6の上部に設けた供給口7には搬送スクリュー8を介して給米樋9及び供給ホッパー10を接続する。搗精筒6内には、一端に設けた軸受部11により回転自在に片持支持された、内腔17を有する搗精軸12を設け、搗精軸12には、供給口7側から供給スクリュー13、逆送スクリュー14及び排出スクリュー15を軸着し、供給スクリュー13と逆送スクリュー14との間には撹拌羽根16を軸着する。また、搗精軸12には複数の孔21を穿設(せんせつ)するとともに、搗精軸12の上端には、内腔17へ水を供給するための水供給装置18を接続する。符号19は搗精軸12の上部に軸着されたプーリーであり、搗精軸12が回転自在となるようVベルトを介してモーター20と連結している。また、符号22は搬送スクリュー8の駆動用モーターである。
【0021】遠心脱水部24は、軸受26,26により脱水筒27を回転自在に内設したフレーム28を立設し、フレーム28の上部には横搬送スクリュー25を介して搗精部23と連通する供給筒29を、下部には排米樋30を接続する。そして、供給筒29と排米樋30とに架け渡して、脱水スクリュー34を軸着した脱水軸31を立設し、脱水軸31の両端部を軸受32,33により回転自在に支持する。また、脱水筒27の排米樋30側を脱水用多孔壁35に形成し、この脱水用多孔壁35の周囲を脱水室36に形成するとともに、脱水室36には図外の吸引装置に接続した排水筒38と、吸引筒37とを設ける。また、脱水筒27の周面に刻設したプーリー溝39と脱水軸31の上端に軸着したプーリー40とは、Vベルトを介してモーター42に連結している。なお、符号43は横搬送スクリュー25の駆動用モーターであり、符号44は脱水室36に水が溜まった場合に、水を装置外に排出する排水口であり、符号41は精白米を排米樋30に排出するための排出用円板である。
【0022】また、前記排水筒38は吸引装置を介して乾燥装置65に接続しており、乾燥装置65は、機枠66内部に回転可能に設けられた中空状のディスク67と、このディスク67表面に搗精装置2からの排水を吹き付けるノズル68と、ディスク67表面に密接して設けられたスクレーパー69と、スクレーパー69によりディスク67表面から剥ぎ取られた固形物を機外に排出する排出樋70とから構成される。また、前記ディスク67内部には高温の蒸気等が供給され、ディスク67表面は常に水分が蒸発する温度に維持されている。
【0023】次に第一調質装置3について図3及び図4を参照して説明する。なお、図4は第一調質装置3の上面図であり、図3は断面図である。
【0024】第一調質装置3は、モーター56により回転可能に設けられた支持枠45にネット46を張設した回転体47と、前記搗精装置2の排米樋30と連通する供給筒48と、排米樋49とを有しており、前記回転体47の周囲は上部カバー50及び下部カバー51により包囲する。そして、回転体47と上部カバー50との間を調質室52に形成し、回転体47と下部カバー51との間を排風室53に形成し、調質室52には給風ダクト54を、排風室53には図外の吸引ブロワーに接続する排風ダクト55を各々接続する。また、排米樋49の一側に接続して、供給筒48からの精白米を排米樋49に誘導する案内板64を設ける。また、給風ダクト54には、第一調質装置3へ供給される空気を加熱するためのヒーター及び送風装置を付設してもよい。
【0025】第二調質装置4は、一端に前記第一調質装置3の排米樋49と連通する供給口57を、他端に排出口58を有する機枠59内に、通風可能な多孔床60を内設する。機枠59には振動モーター61を付設するとともに、ジョイント62により振動可能に支持する。また、機枠59上部には図外の吸引ブロワーと接続する排風ダクト63を設け、機枠59の下部には給風口を開口してある。なお、振動モーター61の振動方向は、多孔床60上の精白米を供給口57側から排出口58側へ移動させる方向である。
【0026】上記構成における作用について説明する。
【0027】搗精装置2の供給ホッパー10内の精白米は、搬送スクリュー8により供給口7から搗精部23へ供給された直後に、水供給装置18からの水が内腔17を介して孔21から添加される。このときの水の添加量は、精白米に対して10〜30%(重量)であり、好ましくは15%(重量)である。水が添加された精白米は供給スクリュー13により下方へ移送され、撹拌羽根16によって撹拌されて、逆送スクリュー14へ流下し、逆送スクリュー14により精白米は上方へ戻される力を受けながら撹拌・搗精される。この間、精白米の付着糠が水中に移行するとともに、搗精されて精白米から分離されたアリューロン層が水中に移行する。精白米の搗精は主に逆送スクリュー14により進むが、この時の搗精度合いは精白米に対して0.5〜2.0%である。搗精が進み逆送スクリュー14から流下した精白米は、滞留することなく直ちに排出スクリュー15及び横搬送スクリュー25により遠心脱水部24へ供給される。
【0028】遠心脱水部24では、精白米と水とは脱水スクリュー34により下方へ移送され、脱水用多孔壁35において、脱水筒27の回転による遠心作用と、吸引装置による吸引筒37から排風筒38への風の吸引作用とにより、精白米と、付着糠及びアリューロン層を含んだ水とが分離される。そして、精白米は遠心脱水部24の下部に設けられた排出用円板41により排米樋30から第一調質装置3へ供給され、水は脱水室36及び排風筒38を介して乾燥装置65へ供給される。
【0029】乾燥装置65に供給された糠分を含む水はノズル68によってディスク67表面に吹き付けられ、水分はディスク68が回転する間にディスク67からの熱により蒸発し、糠分はディスク68表面に付着する。そして、ディスク68表面に付着した糠分はスクレーパー69によりディスク68表面から剥ぎ取られ、排出樋70から固形物として機外に排出される。乾燥装置65に供給される排水は、精白米に添加される水の量が、精白米に対して5〜30重量%とわずかであるためディスク68により十分蒸発させることができる。
【0030】なお、精白米の搗精度合いは、搗精軸12の回転数、精白米の供給量及び加水量を調整することにより変更可能であり、また、脱水軸31及び脱水筒27の回転数を調整することにより精白米の脱水度合いを調整可能であり、脱水軸31はその両端を軸受32,33により支持されているため、高速で回転させた場合でも安定した回転を得ることができる。
【0031】なお、精白米への水の添加から、精白米と水との分離・脱水までの時間は、水分が精白米の内部深くまで浸透しない時間、例えば1分以内、好ましくは5秒以内がよい。
【0032】第一調質装置3の供給筒48から調質室52内のネット46上に供給された精白米は、吸引ブロワーの作動により給風ダクト54から調質室52内に流入し、ネット46、排風室53及び排風ダクト55を介して吸引装置に吸引される風の通風作用を受けて調質されながら、回転体47の回転により排米口49側へ移送され、案内板64により排米口49へ誘導され、排米口49から第二調質装置4へ供給される。また、給風ダクト54に送風装置を接続した場合には通風作用が向上し、更に、給風ダクト54と送風装置との間にヒーター設けた場合には、精白米の乾燥を短時間で行うことができる。なお、前記回転体47の1回転にかかる時間は、4〜12秒、好ましくは6〜8秒である。そして、精白米の調質度合は、回転体47の回転数、通風量、通風温度を調節することにより調整可能である。
【0033】第二調質装置4の供給口57から多孔床60に供給された精白米は、振動モーター61の振動により供給口57側から排出口58側へ移送される。移送される間、精白米は吸引ブロワーによる常温風の通風作用を受け調質され、水分や精白米温度の調整が行われ、排出口58から機外に排出される。また、精白米中に砕粒がある場合には、砕粒は多孔床60の孔から落下して精白米と分離される。
【0034】
【実施例】上記無洗米製造装置1により、歩留まり90%、水分14.5%、洗米水濁度110ppmの島根県産コシヒカリを搗精及び調質処理して無洗米を製造した。また、同時に加水量と洗米水濁度との関係を調査した(図5)。
【0035】1時間当たり1000kgの上記精白米を搗精装置2に供給し、水の添加量を精白米の15重量%とし、搗精装置2への精白米の供給から排米樋30から精白米が排出されるまでの時間を約3秒とし、第一調質装置3の回転体47の1周の時間を8秒とし、第二調質装置4に精白米が供給されて、排出口58から排出されるまでの時間を5秒とした。
【0036】得られた精白米は988kgであり、歩留まりが88.9%(玄米ベース)、水分が14.5%、洗米水濁度が55ppmであり、原料の精白米に対して約1.2重量%搗精されていた。
【0037】また、得られた無洗米を炊飯した結果、焦げや糠臭もなく、食味も良好であった。
【0038】図5から明らかなように、加水量が10%(重量)より少ないときには洗米水濁度は高く、10%(重量)以上となると、濁度は50〜60ppmで安定する。一方、加水量が30%(重量)を越えたときには、精白米が水中にザブンと浸かった状態で、いわゆる水中搗精が行われ、この水中搗精により得られる精白米を炊飯した場合には、べちゃついた味気のない飯となることが知られている。
【0039】
【発明の効果】精白米に水を添加して撹拌処理した後、前記精白米と前記水とを分離するとともに、該精白米を調質処理する無洗米製造方法において、前記精白米に対して10〜30%(重量)の水を添加するとともに、前記撹拌により前記精白米を0.5〜2.0%搗精することにより、精白米に残留するアリューロン層を確実に除去することができ、得られる無洗米を炊飯した場合に糠臭を生じることがない。また、前記精白米に対して10〜30%(重量)の水を添加して撹拌処理することにより、精白米から糠分を良好に分離・除去でき、しかも、廃水量が少量であるため廃水処理装置を小型化でき、無洗米製造施設全体を小型化することができる。
【0040】前記精白米への水の添加から、前記精白米からの水の分離までの処理を1分以内で行うことにより、水分が精白米の内部深くまで浸透しない間に調質を行うことができる。
【0041】前記調質処理を通風により行うことにより、精白米の表層部に付着する水分を効率よく除去して調質を行うことができる。
【0042】前記通風を温風で行うことにより、精白米の乾燥を短時間で行うことができる。
【0043】前記精白米を温風で通風した後、前記精白米を常温で通風して調質することにより、温風により温度の上昇した精白米の温度を常温まで低下させることができ、精白米の品質を低下さることがない。
【0044】前記精白米から分離された水を加熱して蒸発させ、該水に含まれる前記精白米の糠を乾燥させることにより、固形物としての糠分のみを回収することができ、無洗米製造施設から廃水が放出されることがない。
【0045】無洗米製造装置を、一端に精白米の給米部を、多端に排米部を各々設けて前記精白米の連通路となし、該排米部側を遠心脱水部に形成する一方、前記給米部と前記遠心脱水部との間の前記連通路を搗精部に形成するとともに、該搗精部に水分添加手段を接続した搗精装置と、該搗精装置の前記排米部と連通し、該搗精装置から排出される前記精白米を調質する調質装置とから構成することにより、水が添加された精白米を搗精部で搗精してアリューロン層を除去することができるとともに、アリューロン層が除去された精白米を調質することができる。
【0046】前記搗精部を、前記精白米を前記遠心脱水部側に送るスクリューと、該スクリューと同一軸線上であって、前記遠心脱水部側に設けた逆送スクリューとから構成したことにより、逆送スクリューにより精白米に流下方向と逆向きの力を加え、滞留させるとともに撹拌することができ、確実に搗精を行うことができる。
【0047】前記搗精部と前記遠心脱水部とを異なる軸線上に形成し、各々異なる回転軸を内設するとともに、前記逆送スクリューの前記遠心脱水部側に、該遠心脱水部に精白米を強制的に搬送するスクリューを設けることにより、搗精部の搗精作用と遠心脱水部の脱水作用とをそれぞれ別々に調整することができる。また、前記逆送スクリューの前記遠心脱水部側に設けた前記スクリューにより、逆送スクリューにより搗精された精白米を搗精部内に滞留させることなく、直ちに遠心脱水部に供給することができ、水分を精白米の内部深くまで浸透させることがない。
【0048】前記調質装置を、前記搗精装置からの精白米を搬送するためのネットと、該ネットに通風するための通風装置とから構成することにより、簡単な構成でコストの低い装置を用いて効率よく調質を行うことができる。
【0049】前記通風装置に、通風空気を加熱する加熱装置を付設することにより、精白米に温風を通風することができ、乾燥を短時間で行うことができる。
【0050】前記調質装置の後工程に、該調質装置からの精白米に常温風を通風する第二調質装置を設けることにより、温風により温度の上昇した精白米に常温風を通風し、精白米の温度を常温まで低下させることができ、精白米の品質を低下さることがない。
【0051】前記遠心脱水部に、該遠心脱水部からの水を加熱し、水を蒸発させて前記精白米の糠分を乾燥させる乾燥装置を接続することにより、廃水の水分を蒸発させて固形物としての糠分のみを回収することができ、無洗米製造施設から廃水が放出されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略正面図である。
【図2】搗精装置の断面図である。
【図3】乾燥装置の断面図である。
【図4】乾燥装置の上面図である。
【図5】加水量と洗米水濁度との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 無洗米製造装置
2 搗精装置
3 第一調質装置
4 第二調質装置
5 吐出口
6 搗精筒
7 供給口
8 搬送スクリュー
9 給米筒
10 供給ホッパー
11 軸受部
12 搗精軸
13 供給スクリュー
14 逆送スクリュー
15 排出スクリュー
16 撹拌羽根
17 内腔
18 水供給装置
19 プーリー
20 モーター
21 孔
22 モーター
23 搗精部
24 遠心脱水部
25 横搬送スクリュー
26 軸受
27 脱水筒
28 フレーム
29 供給筒
30 排米樋
31 脱水軸
32 軸受
33 軸受
34 脱水スクリュー
35 脱水用多孔壁
36 脱水室
37 吸引筒
38 排水筒
39 プーリー溝
40 プーリー
41 排出用円板
42 モーター
43 モーター
44 排水口
45 支持枠
46 ネット
47 回転体
48 供給筒
49 排米樋
50 上部カバー
51 下部カバー
52 調質室
53 排風室
54 給風ダクト
55 排風ダクト
56 モーター
57 供給口
58 排出口
59 機枠
60 多孔床
61 振動モーター
62 ジョイント
63 排風ダクト
64 案内板
65 乾燥装置
66 機枠
67 ディスク
68 ノズル
69 スクレーパー
70 排出樋

【特許請求の範囲】
【請求項1】 精白米に水を添加して撹拌処理した後、前記精白米と前記水とを分離するとともに、該精白米を調質処理する無洗米製造方法において、前記精白米に対して10〜30%(重量)の水を添加するとともに、前記撹拌により前記精白米を0.5〜2.0%搗精することを特徴とする無洗米製造方法。
【請求項2】 前記精白米への水の添加から、前記精白米からの水の分離までの処理を1分以内で行うことを特徴とする請求項1記載の無洗米製造方法。
【請求項3】 前記調質処理を通風により行うことを特徴とする請求項1叉は2記載の無洗米製造方法。
【請求項4】 前記通風を温風で行うことを特徴とする請求項3記載の無洗米製造方法。
【請求項5】 前記精白米を温風で通風した後、前記精白米を常温で通風して調質することを特徴とする請求項4記載の無洗米製造方法。
【請求項6】 前記精白米から分離された水を加熱して蒸発させ、該水に含まれる前記精白米の糠を乾燥させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の無洗米製造方法。
【請求項7】 一端に精白米の給米部を、多端に排米部を各々設けて前記精白米の連通路となし、該連通路の排米部側を遠心脱水部に形成する一方、前記給米部と前記遠心脱水部との間の前記連通路を搗精部に形成するとともに、該搗精部に水分添加手段を接続した搗精装置と、該搗精装置の前記排米部と連通し、かつ該搗精装置から排出される前記精白米を調質する調質装置とからなることを特徴とする無洗米製造装置。
【請求項8】 前記搗精部を、前記精白米を前記遠心脱水部側に送るスクリューと、該スクリューと同一軸線上であって、前記遠心脱水部側に設けた逆送スクリューとから形成してなる請求項7記載の無洗米製造装置。
【請求項9】 前記搗精部と前記遠心脱水部とを異なる軸線上に形成し、各々異なる回転軸を内設するとともに、前記逆送スクリューの前記遠心脱水部側に、該遠心脱水部に精白米を強制的に搬送するスクリューを設けてなる請求項7又は8記載の無洗米製造装置。
【請求項10】 前記調質装置が、前記搗精装置からの精白米を搬送するためのネットと、該ネットに通風するための通風装置とからなる請求項7、8又は9記載の無洗米製造装置。
【請求項11】 前記通風装置に、通風空気を加熱する加熱装置を付設してなる請求項10記載の無洗米製造装置。
【請求項12】 前記調質装置の後工程に、該調質装置からの精白米に常温風を通風する第二調質装置を設けてなる請求項11記載の無洗米製造装置。
【請求項13】 前記遠心脱水部に、該遠心脱水部からの水を加熱し、水を蒸発させて前記精白米の糠分を乾燥させる乾燥装置を接続してなる請求項7〜12のいずれかに記載の無洗米製造装置。

【図3】
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【図4】
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【図1】
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【図2】
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【図5】
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