照明器具
【課題】 取付けばねを固定する固定部品が器具本体内に突出しないとともに、取付けばねのばね性が低下し難くかつ天井等の設置箇所に容易に設置可能な照明器具を提供する。
【解決手段】 照明器具1は、周壁部2aと、この周壁部2aの下端に連続して設けられたフランジ部2bと、周壁部2aの上端に連続して設けられた端壁部2cを有し、かつ、下端が開口された器具本体2を備える。この器具本体2内にソケット11を配設し、このソケット11に光源15を着脱可能に支持する。不燃材製の延焼遮断部材25を端壁部2c上に配して器具本体2に固定する。中間部にフランジ部2bに対向する曲げ部32を有した一対の取付けばね31を固定部品35で延焼遮断部材25に固定したことを特徴としている。
【解決手段】 照明器具1は、周壁部2aと、この周壁部2aの下端に連続して設けられたフランジ部2bと、周壁部2aの上端に連続して設けられた端壁部2cを有し、かつ、下端が開口された器具本体2を備える。この器具本体2内にソケット11を配設し、このソケット11に光源15を着脱可能に支持する。不燃材製の延焼遮断部材25を端壁部2c上に配して器具本体2に固定する。中間部にフランジ部2bに対向する曲げ部32を有した一対の取付けばね31を固定部品35で延焼遮断部材25に固定したことを特徴としている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ダウンライト等の埋め込み型の照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
器具本体の下端部にこの本体の下端開口を囲んで設けられたフランジ部と、器具本体の側面に固定された一対の取付けばねとで、屋内等の天井板を上下から挟んで、屋内等の天井に埋め込み設置されるダウンライトが、従来技術として知られている。
【0003】
ダウンライトを天井に設置する際、取付けばねは、器具本体の外側面に押え付けられるように曲げられた状態で、天井板の器具取付け孔に器具本体とともに挿入される。そのため、天井へのダウンライトの設置作業性を良くするためには、取付けばねが容易に曲がるように構成する必要があるとともに、その際に、取付けばねが過度に曲げられることでへたってばね性が低下しないようにする必要がある。
【0004】
更に、取付けばねの器具本体への固定は一般的にねじ等により行われる。そのため、器具本体の内部に取付けねじが突出しないようにするねじ受け部を、器具本体の側面に形成することが必要であるが、この構成では、器具本体の構造が複雑化しかつコスト高になる。また、前記ねじ受け部を設けない構成では、取付けねじが器具本体の内部に突出される。このため、器具本体の内部が視認される場合には体裁上好ましくないとともに、ダウンライトが小径化されるほど器具本体に内蔵される光源等の部材と、器具本体内に突出された取付けねじとが干渉する恐れが高まる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−102913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
実施形態は、取付けばねを固定する固定部品が器具本体内に突出しないとともに、取付けばねのばね性が低下し難くかつ天井等の設置箇所に容易に設置可能な照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、実施形態の照明器具は、周壁部と、この周壁部の下端に連続して設けられたフランジ部と、周壁部の上端に連続して設けられた端壁部を有し、かつ、下端が開口された器具本体を備え、この器具本体内にソケットを配設するとともに、このソケットに光源を着脱可能に支持し、不燃材製の延焼遮断部材を端壁部上に配設して器具本体に固定し、中間部にフランジ部に対向する曲げ部を有した一対の取付けばねを延焼遮断部材に固定部品で固定したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の照明器具によれば、取付けばねを固定する固定部品が器具本体内に突出しないとともに、取付けばねのばね性が低下し難くかつ天井等の設置箇所に容易に設置可能である、という効果を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施例1に係るダウンライトを示す斜視図である。
【図2】図1のダウンライトを他の方向から見て示す斜視図である。
【図3】図1のダウンライトを示す正面図である。
【図4】図1のダウンライトを示す側面図である。
【図5】図1のダウンライトを示す断面図である。
【図6】図1のダウンライトをそのユニバーサル組立まわりを分解した状態で示す斜視図である。
【図7】図1のダウンライトをその光源を外した状態で示す斜視図である。
【図8】図1のダウンライトの光源とソケットとを分離した状態で示す斜視図である。
【図9】図1のダウンライトをその端子台収容箱まわりを分解した状態で示す斜視図である。
【図10】実施例2に係るダウンライトを示す斜視図である。
【図11】実施例2に係るダウンライトを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施形態1の照明器具は、周壁部、この周壁部の下端に連続して設けられたフランジ部、及び前記周壁部の上端に連続して設けられた端壁部を有し、かつ、下端が開口された器具本体と;この器具本体内に配設されたソケットと;このソケットに着脱可能に支持された光源と;前記器具本体に固定されて前記端壁部上に配設された不燃材製の延焼遮断部材と;この延焼遮断部材に固定部品で固定されかつ中間部に前記フランジ部に対向する曲げ部を有した一対の取付けばねと;を具備することを特徴としている。
【0011】
この実施形態1で、器具本体は、金属製であっても合成樹脂製であっても良いが、光源等が発する熱を周囲に放出し易くする上では金属製とすることが好ましく、更に、この器具本体をアルミニウム合金製とする場合には、その金属地肌面からなる内面を光反射面として利用できる点で好ましい。この実施形態1で、光源には、LED(発光ダイオード)を発光体として用いたLED光源を好適に使用できるが、蛍光ランプ又は白熱ランプであっても差し支えない。
【0012】
この実施形態1で、延焼遮断部材は、器具本体に対する内蔵部品が万が一発火した場合に、その火が上方に延焼することを遮るための部材であり、金属により好適に構成できる。この実施形態1で、延焼遮断部材の器具本体への固定は、器具本体にその端壁部より上方に突出する部材固定部を設けて、そこに延焼遮断部材を固定して、この遮断部材で端壁部を上側から覆って固定してもよく、又は、器具本体の端壁部にこれを上側から覆う延焼遮断部材を直接固定することもできる。更に、この実施形態1で、延焼遮断部材を箱に形成してその内部に発火の恐れが考えられる部品を内蔵することは可能であるが、延焼遮断部材は箱構造には限定されず開放構造であっても差し支えない。
【0013】
この実施形態1で、取付けばねは金属のばね板で形成されるとともに、固定部品にはねじ又はリベット等を用いることが可能である。又、この実施形態1は、例えばダウンライトとして好適に適用できるが、その他の埋め込み型の照明器具にも適用可能である。
【0014】
実施形態1では、取付けばねを器具本体の端壁部上に配設された延焼遮断部材に固定したので、この取付けばねを固定する固定部品が器具本体の内部に突出することがない。これとともに、取付けばねの固定部と曲げ部との間の長さが長くなることに応じて、固定部と曲げ部との間が撓み易くなるので、天井等の設置箇所に設置する際に取付けばねのばね性が低下し難くかつ容易に設置することが可能である。
【実施例1】
【0015】
以下、実施例1の照明器具について、図1〜図9を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1から図5中符号1は設置箇所例えば屋内の天井等に埋め込んで設置される照明器具例えばダウンライトを示している。このダウンライト1は、器具本体2と、ユニバーサル組立5と、ソケット11と、光源15と、延焼遮断部材例えば端子台収容箱25と、一対の取付けばね31を具備している。
【0017】
器具本体2は例えば金属製具体的にはアルミニウム合金の深絞り製品からなる。アルミニウム合金製の器具本体2の内面は、金属地肌からなる光反射面である。そのため、器具本体2は反射体として用いられている。
【0018】
器具本体2は、周壁部2aと、フランジ部2bと、端壁部2cを有していて、かつ、下端は開口されている。この開口に向けて周壁部2aの径は次第に広がっている。フランジ部2bは、前記開口を囲んで周壁部2aの下端に連続して外側に張り出している。端壁部2cは、周壁部2aの上端に連続して設けられ、器具本体2の天井壁をなして前記開口に向かい合っている。
【0019】
周壁部2aの直径は屋内の天井板C(図5中二点鎖線参照)に開口された例えば直径125mmの器具取付け孔D(図5中二点鎖線参照)より小さい。フランジ部2bは器具取付け孔Dの直径より大径である。これにより、器具本体2は、そのフランジ部2bが屋内の天井板Cに接するまで、器具取付け孔Dにその下側から上向きにフランジ部2bを除いて挿入可能である。図4及び図5に示すようにフランジ部2bは、その内周から外周に行くにしたがって次第に高くなるように傾斜されている。
【0020】
器具本体2内に配設されるユニバーサル組立5は、図5〜図7に示すように例えば回転部材6とソケットホルダ8とを有している。
【0021】
回転部材6は、器具本体2の中心軸線A(図5参照)回りに回転可能に器具本体2内に支持されている。即ち、この回転部材6は、例えば金属の帯板を折り曲げて形成されていて、部材ベース部6a及びこの両端から折り曲げられた一対のアーム6b,6cを有して,側面視略コの字形状をなしている。
【0022】
回転部材6は、その部材ベース部6aの中央部を端壁部2cの中心部に枢支部材例えば鳩目金具(図5及び図7参照)7を用いて、端壁部2cに取付けられている。鳩目金具7は、部材ベース部6aの連結孔6d及び端壁部2cの連結孔2dを貫通し、その両端部を広がるようにかしめて変形させることによって設けられている。回転部材6は鳩目金具7を中心に回転可能である。これとともに、回転部材6に外力が加えられない限り、この回転部材6を静止状態に保持する摩擦力が、鳩目金具7により端壁部2cと部材ベース部6aとの間に与えられている。
【0023】
アーム6bは、周壁部2aとは非接触でかつこの周壁部2aに沿うように折れ曲がっていて、その先端部は器具本体2の開口近傍に達している。アーム6cは、周壁部2aとは非接触でかつこの周壁部2aに沿うように折れ曲がっていて、その先端部は、ユニバーサル組立5の操作部6eとして用いられるように好ましくは器具本体2の開口を通って器具本体2外に突出されている。
【0024】
しかも、操作部6eはフランジ部2bに向けて折れ曲がっている。これにより、操作部6eに操作者の指をかけ易くしてあるとともに、操作部6eの端面に操作者の指が接し難くなるようにしてある。加えて、図3に示すように操作部6eは正面から見て角部が生じないように縁が面取りされていて、それにより、操作部6eはその端面に操作者の指が接することをより一層抑制できるように形成されている。操作部6eとフランジ部2bとは非接触である。
【0025】
ソケットホルダ8は、金属を絞り加工して得た部品であって、図5〜図7に示すように上下両端が開口された円筒部8aの一端部に、縮径されたソケット取付け部8bを設けて形成されている。ソケットホルダ8は、そのソケット取付け部8bを上側にして、かつ、器具本体2の中心軸線Aに斜めに交差するように傾くことが可能に一対のアーム6b,6cに支持されている。
【0026】
このようなソケットホルダ8の傾き(tilt)調節は以下の構成で実現されている。即ち、円筒部8aを径方向に挟むアーム6b,6cの先端側部位にこれらを貫通するリベットのような枢軸9により円筒部8aが回動可能に連結されている。この連結により、ソケットホルダ8に外力が加えられない限り、ソケットホルダ8を静止状態に保持する摩擦力が、アーム6b,6cと円筒部8aとの間に与えられている。
【0027】
更に、枢軸9の近傍に位置してピン10がアーム6b,6cの夫々に突設されていて、これらのピン10が円筒部8aの周方向に180°離れて形成された長孔8cに夫々挿入されている。そのため、ソケットホルダ8は、枢軸9を中心とする回転により器具本体2に対して傾くことが可能であり、その傾きの範囲は、長孔8cの端がピン10に当たることにより規定されるようになっている。
【0028】
以上のように構成されたユニバーサル組立5を備えたダウンライト1は、鳩目金具7を中心としてユニバーサル組立5全体が鉛直軸線(中心軸線A)回りに回転可能であるとともに、枢軸9を中心としてユニバーサル組立5のソケットホルダ8が上下方向に回転して傾くことが可能である。又、ソケットホルダ8を支持した一対のアーム6b,6cは、ソケットホルダ8と器具本体2の周壁部2aとの間に配置されている。
【0029】
ソケット(ランプソケット)11はソケットホルダ8内に位置してソケット取付け部8にねじ止め等により取付けられている。このソケット11は、例えばGX53型口金が着脱可能であって、図6〜図8に示すように円形の中央通孔12の周りに180°離れて保持孔13を設けるとともに、これら保持孔13に接近する接片14を裏面に取付けて形成されている。保持孔13は、広幅孔部とこれに連続した狭幅孔部とからなり略だるま形状をなしている。
【0030】
図5に示すように光源15は、発光部16、この厚み方向一端に連結された例えばGX53型の口金17、及び透光性のグローブ18等を備えたランプである。
【0031】
発光部16は、モジュール基板19に複数の発光体例えばLED20を実装してなる。これにより、発光部16はLED発光モジュールをなしているので、これを備えた光源15はLED光源である。なお、LED20には、例えば電極が設けられたベース上にLEDチップを実装するとともに、このLEDチップを収容する円錐台状の凹部を有した反射体を接着し、凹部に蛍光体入りの透光性封止樹脂を充填してなるLEDパッケージを用いることができる。このLEDパッケージにおいて、青色発光をするLEDチップが用いられているので、照明光を白色にするために、黄色の蛍光体が用いられている。発光部16はグローブ18で覆われている。
【0032】
発光中の発光部16の熱が伝導される口金17は、前記中央通孔12に挿入される短い円柱状の中央凸部21、及びこの周囲に設けられた一対の口金ピン(ランプピン)22を有している。これら口金ピン22は、互いの中心間距離が光源15の径方向に53mm離れていて、かつ、口金17の周方向に180°離れて配設されている。口金ピン22の先端部は大径であり、その直径は、保持孔13の広幅孔部の幅より小さいとともに保持孔13の狭幅孔部の幅より大きい。更に、口金ピン22の先端部に連続した軸部は、前記先端部より小径であるとともに、保持孔13の広幅孔部及び狭幅孔部の幅より小径である。
【0033】
光源(ランプ)15の最大径は例えば90mmである。この光源15は、回転操作によりソケット11に着脱可能に支持されている。
【0034】
即ち、一対の口金ピン22の大径な先端部を、一対の保持孔13の広幅孔部に挿入した上で、口金ピン22が保持孔13の狭幅孔部に進むように光源15を回転させるに伴い、ソケット11の裏側で、保持孔13の狭幅孔部の相対向する縁部にわたって口金ピン22の先端部を引掛けることによって、ソケット11に光源15を支持できる。又、この支持状態から、口金ピン22が保持孔13の狭幅孔部から広幅孔部に進むように光源15を回転させ、この後に光源15をソケット11から離れるように引き動かして、口金ピン22の大径な先端部を保持孔13の広幅孔部から抜くことによって、光源15をソケット11から離脱させることができる。
【0035】
ソケット11に光源15が支持された状態で、口金ピン22の先端部の周面は接片14を撓ませてこれに密接されている。それにより、口金17と光源15とが電気的に接続された状態に保持されるようになっている。又、ソケット11に光源15が支持された状態で、光源15のグローブ18の先端部(下端部)は、図4及び図5に示すように器具本体2の開口を通って外部に突出されている。更に、器具本体2外に位置されたグローブ18の先端部に対して操作部6eは,器具本体2の開口に寄せて配置されており、したがって、図4及び図5ではグローブ18の下面より上側に配置されている。
【0036】
端子台収容箱(延焼遮断部材)25は、中空直方体形状をなしていて、不燃材である金属製の箱ベース26に箱カバー27をねじ止めして形成されている。
【0037】
図9等に示すように箱ベース26は、長方形のベース板部26aの幅方向両側にベース側板部26bを夫々上向きに折り曲げて形成されている。更に、ベース板部26aの長手方向の二辺に連結片26cが夫々上向きに折り曲げられている。なお、図9中符号26dは電線通孔を示しているとともに、図9では図の理解を容易にするために光源15は概略的に描かれている。
【0038】
箱ベース26は、器具本体2の端壁部2cの上面に重ねられた状態で、ベース板部26aを通るねじ等の部品により器具本体2に固定されて、端壁部2cを上側から覆って配設されている。この固定により、電線通孔26dは、端壁部2cに形成された図示しない電線通孔に対向し連通されている。
【0039】
金属製の箱カバー27は、長方形のカバー板部27aの長手方向の二辺に第1カバー側板部27bを夫々下向きに折曲げるとともに、カバー板部27aの短手方向(幅方向)の二辺に第2カバー側板部27cを夫々下向きに折曲げて形成されている。この箱カバー27は、箱ベース26に被された状態で、第1カバー側板部27bの外側から連結片26cにねじ込まれたねじにより、箱ベース26に連結されている。
【0040】
端子台例えば電源端子台28(図4、図5及び図9参照)が、ベース板部26aにねじ止め等で固定されて、端子台収容箱25に内蔵されている。なお、光源15が調光制御される場合には、調光用端子台が電源端子台28の他に端子台収容箱25に内蔵される場合もある。電源端子台28には、第1カバー側板部27bのうちの一方に形成された通孔27d(図4参照)を通って端子台収容箱25内に導入された電源線が接続されるようになっている。更に、電源端子台28には、一端がソケット11の接片14に接続されるとともに中間部が電線通孔26d等を通った絶縁被覆電線(図示しない)の他端が接続されるようになっている。
【0041】
電源端子台28及び前記電線等は樹脂材料等の可燃物を含んでいるが、これら電源端子台28は端子台収容箱25によって隔離されているので、電源端子台28等が万が一発火しても、それによる延焼を端子台収容箱25により遮ることが可能である。同様に、ソケット11や光源15も樹脂材料等の可燃物を含んでいるが、これらが万が一発火しその火炎が電線通孔26dを通ることがあっても、それによる延焼を端子台収容箱25により遮ることが可能である。
【0042】
図9に示すように端子台収容箱25にはばね固定部29が設けられている。このばね固定部29は、例えば箱ベース26が有した一対のベース側板部26bに設けられたねじ孔等からなる固定孔29aと、一対の位置決めスリット29bとからなる。これら固定孔29a及び一対の位置決めスリット29bはベース側板部26bの長手方向に並んでいて、固定孔29aは一対の位置決めスリット29b間に設けられている。そして、ばね固定部29を露出させるための切欠き27eが、箱カバー27の第2カバー側板部27cの夫々に設けられている。
【0043】
一対の取付けばね31は器具本体2の端壁部2cより上側に配設されている端子台収容箱25に固定されている。これら取付けばね31は金属製ばね板を折り曲げてなり、その中間部に形成された第1曲げ部32を境に根元板部31aと押さえ板部31bを有している。これとともに、押さえ板部31bに第2曲げ部33が形成されている。
【0044】
根元板部31aは、その長手方向に延びるビードを有しているとともに、上端部(取付けばね31の固定部)に一対の位置決め片34aとこれらの間に位置する固定孔34bを有している。この根元板部31aの上端部がばね固定部29に固定されている。
【0045】
この固定においては、まず、位置決め片34aを位置決めスリット29bに夫々挿入させる。それによる位置決めで、固定孔29aに固定孔34bが正しく対向される。次に、端子台収容箱25の外部から固定孔34bに固定部品例えば固定ねじ35を通して、この固定ねじ35を固定孔29aにねじ込む。それにより、端子台収容箱25の側面に取付けばね31の上端部を固定できる。この場合、位置決めスリット29bに位置決め片34aが挿入されているので、固定ねじ35を締め付ける回転操作に伴って取付けばね31が傾いて固定されることは防止され、取付けばね31を適正に固定できる。
【0046】
取付けばね31が端子台収容箱25に固定された状態で、この取付けばね31の中間部に形成された第1曲げ部32は、器具本体2のフランジ部2bに上方から対向しかつ接近して設けられる。これとともに、取付けばね31の押さえ板部31bは、器具本体2の周壁部2aから側方に離れる方向に設けられている。
【0047】
前記構成のダウンライト1は、一対の取付けばね31の上端部を、器具本体2の端壁部2c上の端子台収容箱(延焼遮断部材)25に固定したので、これら取付けばね31を固定する固定部品である固定ねじ35が器具本体2の内部に突出することがない。
【0048】
そのため、器具本体2の内部が覗き見られることがあっても、固定ねじ35が視認されることがなく体裁上好ましい。更に、器具本体2内のユニバーサル組立5や光源15等の部材と、固定ねじ35が干渉することがなく、特に、固定ねじ35によってユニバーサル組立5の動きに支障を来たすことがない。そのため、ダウンライト1を小径化するのに適している。しかも、器具本体2の内部に固定ねじ35が突出しないようにするためのねじ受け部を、器具本体2の側面に形成する必要がないので、器具本体2の構造が単純となりそのコストを低減することが可能である。
【0049】
又、天井板Cにダウンライト1を埋め込んで設置するには、取付けばね31の押さえ板部31bを根元板部31aに近付くように取付けばね31を弾性変形させた状態で、端子台収容箱25を先頭にして天井板Cの器具取付け孔Dにダウンライト1を上向きに挿入すればよい。この挿入の完了に伴い取付けばね31は元の状態に復元しようとする。それにより、天井板Cが器具本体2のフランジ部2bと第1曲げ部32とで上下から挟まれるとともに、第2曲げ部33が天井板Cの裏面(上面)に接して、ダウンライト1が天井板Cに取付けられる。
【0050】
更に、既述のように取付けばね31を端子台収容箱25に固定したので、取付けばね31の根元板部31aの長さ、つまり、取付けばね31の上端部(固定部)と第1曲げ部32との間の長さを、器具本体2の周壁部2aに取付けばね31を固定する構成に比較して、長く確保できる。これにより、根元板部31aが撓み易くなるので、ダウンライト1を天井板Cに設置する際に取付けばね31のばね性が低下し難いとともに、容易に設置することが可能である。
【0051】
しかも、実施例1のダウンライト1の構成によれば、器具本体2の周壁部2aに取付けばね31を固定した構成と比較して、根元板部31aが長いので、以下の不具合を抑制することが可能である。
【0052】
即ち、以上の設置後に、既に接続されている図示しない電源線が引っ張られることがあり、このとき、設置されたダウンライト1は、取付けばね31の天井板C裏面に接した第1曲げ部32を支点として引き動かされようとする。このような状況に至った場合、実施例1のダウンライト1と前記比較対象品のダウンライト1が電源線で引き動かされる量が同じであれば、根元板部31aが長い実施例1のダウンライトの方が、鉛直線に対して傾く程度が小さい。そのため、フランジ部2bと天井板Cの下面との間にダウンライト1の傾きに応じた隙間が形成されることがあっても、この隙間を目立たない程度に小さく抑制できる。これにより、実施例1のダウンライト1を安定させた状態に設置することが可能である。
【0053】
なお、以上のように天井板Cにダウンライト1が設置された状態で、ソケット11に光源15を取付けるには、まず、器具本体2外に突出されている操作部6eに操作者の片手を添える。具体的には操作部6eを押さえる。次に、この状態で、光源15を、ユニバーサル組立5のソケットホルダ8内に挿入するとともに、既に説明した手順により所定角度回転操作して、この光源15の口金17をソケット11に取付ける。
【0054】
この場合、光源15の回転操作に伴い、ソケット11を介してこれが取付けられたユニバーサル組立5に器具本体2の中心軸線A回りの回転力が波及する。しかし、操作部6eが人為的に押えられていることにより、ユニバーサル組立5が光源15の回転操作に伴い連れ回りすることが抑制され、ユニバーサル組立5及びソケット11が不用意に動かないように保持される。
【0055】
このため、天井側での高所作業であるにも拘らず、ソケット11に対して光源15を容易に取付けることができる。これとともに、ソケット11に対して光源15が適正に回転されるに伴い、口金ピン22の先端部が接片14を確実に弾性変形させてこれに接した状態となるように光源15を取付けることが可能である。即ち、光源15の取付け不良が抑制されて、光源15をソケット11に適正に装着可能であるため、取付け不良に起因する発光不良や取付け操作後に作用する振動等で光源15が落下する恐れがないように光源15をソケット11に取付けることが可能である。
【0056】
同様に、器具本体2外に光源15を取出す場合にも、操作部6eに手を添えてユニバーサル組立5及びソケット11を不用意に動かないように保持した状態で、光源15を外す方向に回転操作できる。これにより、光源15を、ソケット11から容易に外して、器具本体2外に取出すことが可能である。
【0057】
実施例1のダウンライト1は、ユニバーサル組立5に光源15を支持しているので、器具本体2の中心軸線A回りに光源15を回転させることができるとともに、光源15の周部を押上げるように押込むことにより、光源15を中心軸線Aに交叉するように傾けることができる。それにより、光の照射方向等を調節可能である。
【0058】
ところで、前記構成のダウンライト1において、器具本体2の内周と光源15の外周との間の隙間が、そこに操作者の指を差し入れて光源15の周面を掴んでこの光源15を回転させる程度に広くない場合には、中心軸線A回りに光源15を回転させる際、器具本体2外に突出された光源15の先端部を掴んで操作することになる。このとき、光源15の回転操作方向が、保持孔13の狭幅孔部から広幅孔部に向かう方向に一致する場合、口金17とソケット11との接続が解除されて光源15が外れる恐れが考えられる。
【0059】
しかし、ユニバーサル組立5は器具本体2の外に突出された操作部6eを有しているので、この操作部6eを器具本体2の周方向に押すことによって、ユニバーサル組立5を中心軸線A回りに動かすことができる。これにより、ソケット11とこれに支持された光源との相対位置を変えることなく、光源15を中心軸線A回りに回転させることができる。したがって、こうした光源15の回転調節に伴い、口金17とソケット11との接続が解除されて光源15が外れないようにすることが可能である。
【実施例2】
【0060】
図10及び図11を参照して実施例2のダウンライト(照明器具)について詳細に説明する。実施例2のダウンライトは以下説明する事項以外は実施例1のダウンライトと同じ構成である。このため、実施例1と同じ構成については同一符号を付してその説明を省略する。
【0061】
この実施例2のダウンライトは、実施例1で用いたユニバーサル組立を省略するとともに、延焼遮断部材として、実施例1で説明した端子台収容箱の箱ベース26のみを用いた点で、実施例1と異なる。なお、この実施例2で、図10及び図11中に二点鎖線で示す箱カバー27を箱ベース26にねじ止めして端子台収容箱を構成し、これを延焼遮断部材として用いることは可能である。
【0062】
実施例2では、器具本体2の端壁部2cの下面にソケット11がねじ止めされている。そして、光源15が備えたGX53型の口金17の中央凸部21の上端面は、光源15がソケット11に支持された状態で端壁部2cに面接触されている。これにより、光源15の発光中に生じる熱を、口金17の中央凸部21を経由させてアルミニウム合金製の器具本体2の端壁部2cに伝導させ、更に、器具本体2から外部に放出できる。このため、光源15からの放熱性が実施例1よりも優れていて、この光源15が有するLED20の温度上昇を効果的に抑制することが可能である。
【0063】
以上説明した事項以外は、図10及び図11に示されない構成を含めて実施例1と同じである。したがって、実施例2においても、実施例1で既に説明した理由によって、取付けばね31を固定する固定ねじ35が器具本体2内に突出しないとともに、取付けばね31のばね性が低下し難くかつ天井等の設置箇所に容易に設置可能なダウンライト1を提供することが可能である。
【0064】
実施例2で前記各実施例では、延焼防止部材の側面に取付けばねの上端部を固定したが、延焼防止部材が端子台収容箱である場合、この箱の側部上面に固定ねじ等で取付けばねの上端部を固定することも可能である。
【符号の説明】
【0065】
1…ダウンライト(照明器具)、2…器具本体、2a…周壁部、2b…フランジ部、2c…端壁部、11…ソケット、15…光源、25…端子台収容箱(延焼遮断部材)、26…箱ベース(延焼遮断部材)、29…ばね固定部、31…取付けばね、32…第1曲げ部、35…固定ねじ(固定部品)
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ダウンライト等の埋め込み型の照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
器具本体の下端部にこの本体の下端開口を囲んで設けられたフランジ部と、器具本体の側面に固定された一対の取付けばねとで、屋内等の天井板を上下から挟んで、屋内等の天井に埋め込み設置されるダウンライトが、従来技術として知られている。
【0003】
ダウンライトを天井に設置する際、取付けばねは、器具本体の外側面に押え付けられるように曲げられた状態で、天井板の器具取付け孔に器具本体とともに挿入される。そのため、天井へのダウンライトの設置作業性を良くするためには、取付けばねが容易に曲がるように構成する必要があるとともに、その際に、取付けばねが過度に曲げられることでへたってばね性が低下しないようにする必要がある。
【0004】
更に、取付けばねの器具本体への固定は一般的にねじ等により行われる。そのため、器具本体の内部に取付けねじが突出しないようにするねじ受け部を、器具本体の側面に形成することが必要であるが、この構成では、器具本体の構造が複雑化しかつコスト高になる。また、前記ねじ受け部を設けない構成では、取付けねじが器具本体の内部に突出される。このため、器具本体の内部が視認される場合には体裁上好ましくないとともに、ダウンライトが小径化されるほど器具本体に内蔵される光源等の部材と、器具本体内に突出された取付けねじとが干渉する恐れが高まる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−102913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
実施形態は、取付けばねを固定する固定部品が器具本体内に突出しないとともに、取付けばねのばね性が低下し難くかつ天井等の設置箇所に容易に設置可能な照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、実施形態の照明器具は、周壁部と、この周壁部の下端に連続して設けられたフランジ部と、周壁部の上端に連続して設けられた端壁部を有し、かつ、下端が開口された器具本体を備え、この器具本体内にソケットを配設するとともに、このソケットに光源を着脱可能に支持し、不燃材製の延焼遮断部材を端壁部上に配設して器具本体に固定し、中間部にフランジ部に対向する曲げ部を有した一対の取付けばねを延焼遮断部材に固定部品で固定したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の照明器具によれば、取付けばねを固定する固定部品が器具本体内に突出しないとともに、取付けばねのばね性が低下し難くかつ天井等の設置箇所に容易に設置可能である、という効果を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施例1に係るダウンライトを示す斜視図である。
【図2】図1のダウンライトを他の方向から見て示す斜視図である。
【図3】図1のダウンライトを示す正面図である。
【図4】図1のダウンライトを示す側面図である。
【図5】図1のダウンライトを示す断面図である。
【図6】図1のダウンライトをそのユニバーサル組立まわりを分解した状態で示す斜視図である。
【図7】図1のダウンライトをその光源を外した状態で示す斜視図である。
【図8】図1のダウンライトの光源とソケットとを分離した状態で示す斜視図である。
【図9】図1のダウンライトをその端子台収容箱まわりを分解した状態で示す斜視図である。
【図10】実施例2に係るダウンライトを示す斜視図である。
【図11】実施例2に係るダウンライトを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施形態1の照明器具は、周壁部、この周壁部の下端に連続して設けられたフランジ部、及び前記周壁部の上端に連続して設けられた端壁部を有し、かつ、下端が開口された器具本体と;この器具本体内に配設されたソケットと;このソケットに着脱可能に支持された光源と;前記器具本体に固定されて前記端壁部上に配設された不燃材製の延焼遮断部材と;この延焼遮断部材に固定部品で固定されかつ中間部に前記フランジ部に対向する曲げ部を有した一対の取付けばねと;を具備することを特徴としている。
【0011】
この実施形態1で、器具本体は、金属製であっても合成樹脂製であっても良いが、光源等が発する熱を周囲に放出し易くする上では金属製とすることが好ましく、更に、この器具本体をアルミニウム合金製とする場合には、その金属地肌面からなる内面を光反射面として利用できる点で好ましい。この実施形態1で、光源には、LED(発光ダイオード)を発光体として用いたLED光源を好適に使用できるが、蛍光ランプ又は白熱ランプであっても差し支えない。
【0012】
この実施形態1で、延焼遮断部材は、器具本体に対する内蔵部品が万が一発火した場合に、その火が上方に延焼することを遮るための部材であり、金属により好適に構成できる。この実施形態1で、延焼遮断部材の器具本体への固定は、器具本体にその端壁部より上方に突出する部材固定部を設けて、そこに延焼遮断部材を固定して、この遮断部材で端壁部を上側から覆って固定してもよく、又は、器具本体の端壁部にこれを上側から覆う延焼遮断部材を直接固定することもできる。更に、この実施形態1で、延焼遮断部材を箱に形成してその内部に発火の恐れが考えられる部品を内蔵することは可能であるが、延焼遮断部材は箱構造には限定されず開放構造であっても差し支えない。
【0013】
この実施形態1で、取付けばねは金属のばね板で形成されるとともに、固定部品にはねじ又はリベット等を用いることが可能である。又、この実施形態1は、例えばダウンライトとして好適に適用できるが、その他の埋め込み型の照明器具にも適用可能である。
【0014】
実施形態1では、取付けばねを器具本体の端壁部上に配設された延焼遮断部材に固定したので、この取付けばねを固定する固定部品が器具本体の内部に突出することがない。これとともに、取付けばねの固定部と曲げ部との間の長さが長くなることに応じて、固定部と曲げ部との間が撓み易くなるので、天井等の設置箇所に設置する際に取付けばねのばね性が低下し難くかつ容易に設置することが可能である。
【実施例1】
【0015】
以下、実施例1の照明器具について、図1〜図9を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1から図5中符号1は設置箇所例えば屋内の天井等に埋め込んで設置される照明器具例えばダウンライトを示している。このダウンライト1は、器具本体2と、ユニバーサル組立5と、ソケット11と、光源15と、延焼遮断部材例えば端子台収容箱25と、一対の取付けばね31を具備している。
【0017】
器具本体2は例えば金属製具体的にはアルミニウム合金の深絞り製品からなる。アルミニウム合金製の器具本体2の内面は、金属地肌からなる光反射面である。そのため、器具本体2は反射体として用いられている。
【0018】
器具本体2は、周壁部2aと、フランジ部2bと、端壁部2cを有していて、かつ、下端は開口されている。この開口に向けて周壁部2aの径は次第に広がっている。フランジ部2bは、前記開口を囲んで周壁部2aの下端に連続して外側に張り出している。端壁部2cは、周壁部2aの上端に連続して設けられ、器具本体2の天井壁をなして前記開口に向かい合っている。
【0019】
周壁部2aの直径は屋内の天井板C(図5中二点鎖線参照)に開口された例えば直径125mmの器具取付け孔D(図5中二点鎖線参照)より小さい。フランジ部2bは器具取付け孔Dの直径より大径である。これにより、器具本体2は、そのフランジ部2bが屋内の天井板Cに接するまで、器具取付け孔Dにその下側から上向きにフランジ部2bを除いて挿入可能である。図4及び図5に示すようにフランジ部2bは、その内周から外周に行くにしたがって次第に高くなるように傾斜されている。
【0020】
器具本体2内に配設されるユニバーサル組立5は、図5〜図7に示すように例えば回転部材6とソケットホルダ8とを有している。
【0021】
回転部材6は、器具本体2の中心軸線A(図5参照)回りに回転可能に器具本体2内に支持されている。即ち、この回転部材6は、例えば金属の帯板を折り曲げて形成されていて、部材ベース部6a及びこの両端から折り曲げられた一対のアーム6b,6cを有して,側面視略コの字形状をなしている。
【0022】
回転部材6は、その部材ベース部6aの中央部を端壁部2cの中心部に枢支部材例えば鳩目金具(図5及び図7参照)7を用いて、端壁部2cに取付けられている。鳩目金具7は、部材ベース部6aの連結孔6d及び端壁部2cの連結孔2dを貫通し、その両端部を広がるようにかしめて変形させることによって設けられている。回転部材6は鳩目金具7を中心に回転可能である。これとともに、回転部材6に外力が加えられない限り、この回転部材6を静止状態に保持する摩擦力が、鳩目金具7により端壁部2cと部材ベース部6aとの間に与えられている。
【0023】
アーム6bは、周壁部2aとは非接触でかつこの周壁部2aに沿うように折れ曲がっていて、その先端部は器具本体2の開口近傍に達している。アーム6cは、周壁部2aとは非接触でかつこの周壁部2aに沿うように折れ曲がっていて、その先端部は、ユニバーサル組立5の操作部6eとして用いられるように好ましくは器具本体2の開口を通って器具本体2外に突出されている。
【0024】
しかも、操作部6eはフランジ部2bに向けて折れ曲がっている。これにより、操作部6eに操作者の指をかけ易くしてあるとともに、操作部6eの端面に操作者の指が接し難くなるようにしてある。加えて、図3に示すように操作部6eは正面から見て角部が生じないように縁が面取りされていて、それにより、操作部6eはその端面に操作者の指が接することをより一層抑制できるように形成されている。操作部6eとフランジ部2bとは非接触である。
【0025】
ソケットホルダ8は、金属を絞り加工して得た部品であって、図5〜図7に示すように上下両端が開口された円筒部8aの一端部に、縮径されたソケット取付け部8bを設けて形成されている。ソケットホルダ8は、そのソケット取付け部8bを上側にして、かつ、器具本体2の中心軸線Aに斜めに交差するように傾くことが可能に一対のアーム6b,6cに支持されている。
【0026】
このようなソケットホルダ8の傾き(tilt)調節は以下の構成で実現されている。即ち、円筒部8aを径方向に挟むアーム6b,6cの先端側部位にこれらを貫通するリベットのような枢軸9により円筒部8aが回動可能に連結されている。この連結により、ソケットホルダ8に外力が加えられない限り、ソケットホルダ8を静止状態に保持する摩擦力が、アーム6b,6cと円筒部8aとの間に与えられている。
【0027】
更に、枢軸9の近傍に位置してピン10がアーム6b,6cの夫々に突設されていて、これらのピン10が円筒部8aの周方向に180°離れて形成された長孔8cに夫々挿入されている。そのため、ソケットホルダ8は、枢軸9を中心とする回転により器具本体2に対して傾くことが可能であり、その傾きの範囲は、長孔8cの端がピン10に当たることにより規定されるようになっている。
【0028】
以上のように構成されたユニバーサル組立5を備えたダウンライト1は、鳩目金具7を中心としてユニバーサル組立5全体が鉛直軸線(中心軸線A)回りに回転可能であるとともに、枢軸9を中心としてユニバーサル組立5のソケットホルダ8が上下方向に回転して傾くことが可能である。又、ソケットホルダ8を支持した一対のアーム6b,6cは、ソケットホルダ8と器具本体2の周壁部2aとの間に配置されている。
【0029】
ソケット(ランプソケット)11はソケットホルダ8内に位置してソケット取付け部8にねじ止め等により取付けられている。このソケット11は、例えばGX53型口金が着脱可能であって、図6〜図8に示すように円形の中央通孔12の周りに180°離れて保持孔13を設けるとともに、これら保持孔13に接近する接片14を裏面に取付けて形成されている。保持孔13は、広幅孔部とこれに連続した狭幅孔部とからなり略だるま形状をなしている。
【0030】
図5に示すように光源15は、発光部16、この厚み方向一端に連結された例えばGX53型の口金17、及び透光性のグローブ18等を備えたランプである。
【0031】
発光部16は、モジュール基板19に複数の発光体例えばLED20を実装してなる。これにより、発光部16はLED発光モジュールをなしているので、これを備えた光源15はLED光源である。なお、LED20には、例えば電極が設けられたベース上にLEDチップを実装するとともに、このLEDチップを収容する円錐台状の凹部を有した反射体を接着し、凹部に蛍光体入りの透光性封止樹脂を充填してなるLEDパッケージを用いることができる。このLEDパッケージにおいて、青色発光をするLEDチップが用いられているので、照明光を白色にするために、黄色の蛍光体が用いられている。発光部16はグローブ18で覆われている。
【0032】
発光中の発光部16の熱が伝導される口金17は、前記中央通孔12に挿入される短い円柱状の中央凸部21、及びこの周囲に設けられた一対の口金ピン(ランプピン)22を有している。これら口金ピン22は、互いの中心間距離が光源15の径方向に53mm離れていて、かつ、口金17の周方向に180°離れて配設されている。口金ピン22の先端部は大径であり、その直径は、保持孔13の広幅孔部の幅より小さいとともに保持孔13の狭幅孔部の幅より大きい。更に、口金ピン22の先端部に連続した軸部は、前記先端部より小径であるとともに、保持孔13の広幅孔部及び狭幅孔部の幅より小径である。
【0033】
光源(ランプ)15の最大径は例えば90mmである。この光源15は、回転操作によりソケット11に着脱可能に支持されている。
【0034】
即ち、一対の口金ピン22の大径な先端部を、一対の保持孔13の広幅孔部に挿入した上で、口金ピン22が保持孔13の狭幅孔部に進むように光源15を回転させるに伴い、ソケット11の裏側で、保持孔13の狭幅孔部の相対向する縁部にわたって口金ピン22の先端部を引掛けることによって、ソケット11に光源15を支持できる。又、この支持状態から、口金ピン22が保持孔13の狭幅孔部から広幅孔部に進むように光源15を回転させ、この後に光源15をソケット11から離れるように引き動かして、口金ピン22の大径な先端部を保持孔13の広幅孔部から抜くことによって、光源15をソケット11から離脱させることができる。
【0035】
ソケット11に光源15が支持された状態で、口金ピン22の先端部の周面は接片14を撓ませてこれに密接されている。それにより、口金17と光源15とが電気的に接続された状態に保持されるようになっている。又、ソケット11に光源15が支持された状態で、光源15のグローブ18の先端部(下端部)は、図4及び図5に示すように器具本体2の開口を通って外部に突出されている。更に、器具本体2外に位置されたグローブ18の先端部に対して操作部6eは,器具本体2の開口に寄せて配置されており、したがって、図4及び図5ではグローブ18の下面より上側に配置されている。
【0036】
端子台収容箱(延焼遮断部材)25は、中空直方体形状をなしていて、不燃材である金属製の箱ベース26に箱カバー27をねじ止めして形成されている。
【0037】
図9等に示すように箱ベース26は、長方形のベース板部26aの幅方向両側にベース側板部26bを夫々上向きに折り曲げて形成されている。更に、ベース板部26aの長手方向の二辺に連結片26cが夫々上向きに折り曲げられている。なお、図9中符号26dは電線通孔を示しているとともに、図9では図の理解を容易にするために光源15は概略的に描かれている。
【0038】
箱ベース26は、器具本体2の端壁部2cの上面に重ねられた状態で、ベース板部26aを通るねじ等の部品により器具本体2に固定されて、端壁部2cを上側から覆って配設されている。この固定により、電線通孔26dは、端壁部2cに形成された図示しない電線通孔に対向し連通されている。
【0039】
金属製の箱カバー27は、長方形のカバー板部27aの長手方向の二辺に第1カバー側板部27bを夫々下向きに折曲げるとともに、カバー板部27aの短手方向(幅方向)の二辺に第2カバー側板部27cを夫々下向きに折曲げて形成されている。この箱カバー27は、箱ベース26に被された状態で、第1カバー側板部27bの外側から連結片26cにねじ込まれたねじにより、箱ベース26に連結されている。
【0040】
端子台例えば電源端子台28(図4、図5及び図9参照)が、ベース板部26aにねじ止め等で固定されて、端子台収容箱25に内蔵されている。なお、光源15が調光制御される場合には、調光用端子台が電源端子台28の他に端子台収容箱25に内蔵される場合もある。電源端子台28には、第1カバー側板部27bのうちの一方に形成された通孔27d(図4参照)を通って端子台収容箱25内に導入された電源線が接続されるようになっている。更に、電源端子台28には、一端がソケット11の接片14に接続されるとともに中間部が電線通孔26d等を通った絶縁被覆電線(図示しない)の他端が接続されるようになっている。
【0041】
電源端子台28及び前記電線等は樹脂材料等の可燃物を含んでいるが、これら電源端子台28は端子台収容箱25によって隔離されているので、電源端子台28等が万が一発火しても、それによる延焼を端子台収容箱25により遮ることが可能である。同様に、ソケット11や光源15も樹脂材料等の可燃物を含んでいるが、これらが万が一発火しその火炎が電線通孔26dを通ることがあっても、それによる延焼を端子台収容箱25により遮ることが可能である。
【0042】
図9に示すように端子台収容箱25にはばね固定部29が設けられている。このばね固定部29は、例えば箱ベース26が有した一対のベース側板部26bに設けられたねじ孔等からなる固定孔29aと、一対の位置決めスリット29bとからなる。これら固定孔29a及び一対の位置決めスリット29bはベース側板部26bの長手方向に並んでいて、固定孔29aは一対の位置決めスリット29b間に設けられている。そして、ばね固定部29を露出させるための切欠き27eが、箱カバー27の第2カバー側板部27cの夫々に設けられている。
【0043】
一対の取付けばね31は器具本体2の端壁部2cより上側に配設されている端子台収容箱25に固定されている。これら取付けばね31は金属製ばね板を折り曲げてなり、その中間部に形成された第1曲げ部32を境に根元板部31aと押さえ板部31bを有している。これとともに、押さえ板部31bに第2曲げ部33が形成されている。
【0044】
根元板部31aは、その長手方向に延びるビードを有しているとともに、上端部(取付けばね31の固定部)に一対の位置決め片34aとこれらの間に位置する固定孔34bを有している。この根元板部31aの上端部がばね固定部29に固定されている。
【0045】
この固定においては、まず、位置決め片34aを位置決めスリット29bに夫々挿入させる。それによる位置決めで、固定孔29aに固定孔34bが正しく対向される。次に、端子台収容箱25の外部から固定孔34bに固定部品例えば固定ねじ35を通して、この固定ねじ35を固定孔29aにねじ込む。それにより、端子台収容箱25の側面に取付けばね31の上端部を固定できる。この場合、位置決めスリット29bに位置決め片34aが挿入されているので、固定ねじ35を締め付ける回転操作に伴って取付けばね31が傾いて固定されることは防止され、取付けばね31を適正に固定できる。
【0046】
取付けばね31が端子台収容箱25に固定された状態で、この取付けばね31の中間部に形成された第1曲げ部32は、器具本体2のフランジ部2bに上方から対向しかつ接近して設けられる。これとともに、取付けばね31の押さえ板部31bは、器具本体2の周壁部2aから側方に離れる方向に設けられている。
【0047】
前記構成のダウンライト1は、一対の取付けばね31の上端部を、器具本体2の端壁部2c上の端子台収容箱(延焼遮断部材)25に固定したので、これら取付けばね31を固定する固定部品である固定ねじ35が器具本体2の内部に突出することがない。
【0048】
そのため、器具本体2の内部が覗き見られることがあっても、固定ねじ35が視認されることがなく体裁上好ましい。更に、器具本体2内のユニバーサル組立5や光源15等の部材と、固定ねじ35が干渉することがなく、特に、固定ねじ35によってユニバーサル組立5の動きに支障を来たすことがない。そのため、ダウンライト1を小径化するのに適している。しかも、器具本体2の内部に固定ねじ35が突出しないようにするためのねじ受け部を、器具本体2の側面に形成する必要がないので、器具本体2の構造が単純となりそのコストを低減することが可能である。
【0049】
又、天井板Cにダウンライト1を埋め込んで設置するには、取付けばね31の押さえ板部31bを根元板部31aに近付くように取付けばね31を弾性変形させた状態で、端子台収容箱25を先頭にして天井板Cの器具取付け孔Dにダウンライト1を上向きに挿入すればよい。この挿入の完了に伴い取付けばね31は元の状態に復元しようとする。それにより、天井板Cが器具本体2のフランジ部2bと第1曲げ部32とで上下から挟まれるとともに、第2曲げ部33が天井板Cの裏面(上面)に接して、ダウンライト1が天井板Cに取付けられる。
【0050】
更に、既述のように取付けばね31を端子台収容箱25に固定したので、取付けばね31の根元板部31aの長さ、つまり、取付けばね31の上端部(固定部)と第1曲げ部32との間の長さを、器具本体2の周壁部2aに取付けばね31を固定する構成に比較して、長く確保できる。これにより、根元板部31aが撓み易くなるので、ダウンライト1を天井板Cに設置する際に取付けばね31のばね性が低下し難いとともに、容易に設置することが可能である。
【0051】
しかも、実施例1のダウンライト1の構成によれば、器具本体2の周壁部2aに取付けばね31を固定した構成と比較して、根元板部31aが長いので、以下の不具合を抑制することが可能である。
【0052】
即ち、以上の設置後に、既に接続されている図示しない電源線が引っ張られることがあり、このとき、設置されたダウンライト1は、取付けばね31の天井板C裏面に接した第1曲げ部32を支点として引き動かされようとする。このような状況に至った場合、実施例1のダウンライト1と前記比較対象品のダウンライト1が電源線で引き動かされる量が同じであれば、根元板部31aが長い実施例1のダウンライトの方が、鉛直線に対して傾く程度が小さい。そのため、フランジ部2bと天井板Cの下面との間にダウンライト1の傾きに応じた隙間が形成されることがあっても、この隙間を目立たない程度に小さく抑制できる。これにより、実施例1のダウンライト1を安定させた状態に設置することが可能である。
【0053】
なお、以上のように天井板Cにダウンライト1が設置された状態で、ソケット11に光源15を取付けるには、まず、器具本体2外に突出されている操作部6eに操作者の片手を添える。具体的には操作部6eを押さえる。次に、この状態で、光源15を、ユニバーサル組立5のソケットホルダ8内に挿入するとともに、既に説明した手順により所定角度回転操作して、この光源15の口金17をソケット11に取付ける。
【0054】
この場合、光源15の回転操作に伴い、ソケット11を介してこれが取付けられたユニバーサル組立5に器具本体2の中心軸線A回りの回転力が波及する。しかし、操作部6eが人為的に押えられていることにより、ユニバーサル組立5が光源15の回転操作に伴い連れ回りすることが抑制され、ユニバーサル組立5及びソケット11が不用意に動かないように保持される。
【0055】
このため、天井側での高所作業であるにも拘らず、ソケット11に対して光源15を容易に取付けることができる。これとともに、ソケット11に対して光源15が適正に回転されるに伴い、口金ピン22の先端部が接片14を確実に弾性変形させてこれに接した状態となるように光源15を取付けることが可能である。即ち、光源15の取付け不良が抑制されて、光源15をソケット11に適正に装着可能であるため、取付け不良に起因する発光不良や取付け操作後に作用する振動等で光源15が落下する恐れがないように光源15をソケット11に取付けることが可能である。
【0056】
同様に、器具本体2外に光源15を取出す場合にも、操作部6eに手を添えてユニバーサル組立5及びソケット11を不用意に動かないように保持した状態で、光源15を外す方向に回転操作できる。これにより、光源15を、ソケット11から容易に外して、器具本体2外に取出すことが可能である。
【0057】
実施例1のダウンライト1は、ユニバーサル組立5に光源15を支持しているので、器具本体2の中心軸線A回りに光源15を回転させることができるとともに、光源15の周部を押上げるように押込むことにより、光源15を中心軸線Aに交叉するように傾けることができる。それにより、光の照射方向等を調節可能である。
【0058】
ところで、前記構成のダウンライト1において、器具本体2の内周と光源15の外周との間の隙間が、そこに操作者の指を差し入れて光源15の周面を掴んでこの光源15を回転させる程度に広くない場合には、中心軸線A回りに光源15を回転させる際、器具本体2外に突出された光源15の先端部を掴んで操作することになる。このとき、光源15の回転操作方向が、保持孔13の狭幅孔部から広幅孔部に向かう方向に一致する場合、口金17とソケット11との接続が解除されて光源15が外れる恐れが考えられる。
【0059】
しかし、ユニバーサル組立5は器具本体2の外に突出された操作部6eを有しているので、この操作部6eを器具本体2の周方向に押すことによって、ユニバーサル組立5を中心軸線A回りに動かすことができる。これにより、ソケット11とこれに支持された光源との相対位置を変えることなく、光源15を中心軸線A回りに回転させることができる。したがって、こうした光源15の回転調節に伴い、口金17とソケット11との接続が解除されて光源15が外れないようにすることが可能である。
【実施例2】
【0060】
図10及び図11を参照して実施例2のダウンライト(照明器具)について詳細に説明する。実施例2のダウンライトは以下説明する事項以外は実施例1のダウンライトと同じ構成である。このため、実施例1と同じ構成については同一符号を付してその説明を省略する。
【0061】
この実施例2のダウンライトは、実施例1で用いたユニバーサル組立を省略するとともに、延焼遮断部材として、実施例1で説明した端子台収容箱の箱ベース26のみを用いた点で、実施例1と異なる。なお、この実施例2で、図10及び図11中に二点鎖線で示す箱カバー27を箱ベース26にねじ止めして端子台収容箱を構成し、これを延焼遮断部材として用いることは可能である。
【0062】
実施例2では、器具本体2の端壁部2cの下面にソケット11がねじ止めされている。そして、光源15が備えたGX53型の口金17の中央凸部21の上端面は、光源15がソケット11に支持された状態で端壁部2cに面接触されている。これにより、光源15の発光中に生じる熱を、口金17の中央凸部21を経由させてアルミニウム合金製の器具本体2の端壁部2cに伝導させ、更に、器具本体2から外部に放出できる。このため、光源15からの放熱性が実施例1よりも優れていて、この光源15が有するLED20の温度上昇を効果的に抑制することが可能である。
【0063】
以上説明した事項以外は、図10及び図11に示されない構成を含めて実施例1と同じである。したがって、実施例2においても、実施例1で既に説明した理由によって、取付けばね31を固定する固定ねじ35が器具本体2内に突出しないとともに、取付けばね31のばね性が低下し難くかつ天井等の設置箇所に容易に設置可能なダウンライト1を提供することが可能である。
【0064】
実施例2で前記各実施例では、延焼防止部材の側面に取付けばねの上端部を固定したが、延焼防止部材が端子台収容箱である場合、この箱の側部上面に固定ねじ等で取付けばねの上端部を固定することも可能である。
【符号の説明】
【0065】
1…ダウンライト(照明器具)、2…器具本体、2a…周壁部、2b…フランジ部、2c…端壁部、11…ソケット、15…光源、25…端子台収容箱(延焼遮断部材)、26…箱ベース(延焼遮断部材)、29…ばね固定部、31…取付けばね、32…第1曲げ部、35…固定ねじ(固定部品)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
周壁部、この周壁部の下端に連続して設けられたフランジ部、及び前記周壁部の上端に連続して設けられた端壁部を有し、かつ、下端が開口された器具本体と;
この器具本体内に配設されたソケットと;
このソケットに着脱可能に支持された光源と;
前記器具本体に固定されて前記端壁部上に配設された不燃材製の延焼遮断部材と;
この遮断部材に固定部品で固定されかつ中間部に前記フランジ部に対向する曲げ部を有した一対の取付けばねと;
を具備することを特徴とする照明器具。
【請求項1】
周壁部、この周壁部の下端に連続して設けられたフランジ部、及び前記周壁部の上端に連続して設けられた端壁部を有し、かつ、下端が開口された器具本体と;
この器具本体内に配設されたソケットと;
このソケットに着脱可能に支持された光源と;
前記器具本体に固定されて前記端壁部上に配設された不燃材製の延焼遮断部材と;
この遮断部材に固定部品で固定されかつ中間部に前記フランジ部に対向する曲げ部を有した一対の取付けばねと;
を具備することを特徴とする照明器具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−124059(P2012−124059A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−274769(P2010−274769)
【出願日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】
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