説明

照明装置

【課題】 照明灯の配線作業を簡略化できる照明装置を提供する。
【解決手段】 LED照明装置1において、複数のLED素子2AからなるLED照明灯2およびこれに電源電圧を印加する電源ユニット30を有する照明装置本体10と、外部電源から電源ユニット30への電源線を含む配線35を覆うように、LED照明灯2の端部にスライド自在に支持された配線カバー4とを設ける。照明装置本体10の側方には、配線カバー4の先端が挿入されて係脱自在に係止される開口部71bを複数個有し、開口部71bに係止された配線カバー4の先端から延びる配線35を覆うとともに、配線カバー4を分岐するカバー分岐ユニット7が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明灯の配線作業を簡略化できるようにした照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
照明装置として、例えば発光ダイオード(LED)を用いた照明装置が種々提案されている。一般に、発光ダイオードは、蛍光灯に比べて、消費電力が低く、長寿命であるため、照明装置として最近注目されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
例えば特開2009−99363号公報には、複数のLED照明ユニットを近接配置したものが提案されている。この場合には、各LED照明ユニットの一端にオスコネクタが、他端にメスコネクタがそれぞれ設けられており、隣り合う各LED照明ユニット間で一方のオスコネクタを他方のメスコネクタにそれぞれ連結することにより、各LED照明ユニットが長さ方向またはこれと直交する幅方向に複数個連結されるようになっている。このように、各照明ユニットを近接配置したレイアウトでは、各照明ユニット間の配線作業の問題は生じない。
【0004】
ところが、本願の図17に示すように、複数の照明ユニット100を離隔配置したレイアウトの場合、外部電源および各照明ユニット100の間、ならびに各照明ユニット100間を接続する配線101が必要になる。この場合に、同図に示すように、配線101が天井側に露出しないように、すべての配線101を天井裏で行おうとすると、配線作業が非常に煩雑であった。その一方、配線101を天井側に露出させた場合には、配線101を隠すためのカバーを別途設ける必要があるが、このとき、露出する配線101の長さに応じて、また離間された照明ユニット100間の間隔に応じて、カバーを切断する必要があり、同様に、配線作業が非常に煩雑であった。
【0005】
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、照明灯、とくに離隔配置された照明灯の配線作業を簡略化できる照明装置を提供しようとしている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明に係る照明装置は、照明灯を有する照明装置本体と、外部電源から照明灯への電源線を含む配線を覆うように、照明装置本体の端部に設けられた長さ調節可能な配線カバーとを備えている。
【0007】
請求項1の発明によれば、照明装置本体の端部に長さ調節可能な配線カバーが設けられているので、すべての配線が室内に露出しないように配線する必要がなくなるばかりでなく、露出する配線の長さに応じて配線カバーの長さを適宜調節するだけでよくなって、配線カバーの切断作業が不要になり、これにより、配線作業を簡略化できる。さらに、複数の照明装置本体が離隔配置される場合でも、離間された照明装置本体間の間隔に応じて、配線カバーの長さを適宜調節すればよいので、同様に配線作業を簡略化できる。
【0008】
請求項2の発明では、請求項1において、照明灯がLED(発光ダイオード)素子から構成されている。
【0009】
請求項3の発明では、請求項1において、照明装置本体が長手方向に延びており、配線カバーが照明装置本体の長手方向の少なくとも一端に設けられている。
【0010】
この場合には、照明装置本体の長手方向に延びる配線を配線カバーにより確実に隠すことができる。
【0011】
請求項4の発明では、請求項1において、配線カバーが照明装置本体にスライド自在に設けられている。
【0012】
この場合には、配線カバーの長さを調節する際には、配線カバーを照明装置本体の外側に向かってスライドさせることにより、照明装置本体の端部からの配線カバーの突出長さを変えるようにすればよい。
【0013】
請求項5の発明では、請求項1において、照明装置本体の側方には、配線カバーの先端が挿入される開口部を複数個有し、開口部に挿入された配線カバーの先端から延びる配線を覆うとともに、配線カバーを分岐するカバー分岐ユニットがさらに設けられている。
【0014】
請求項5の発明によれば、離隔配置された複数の照明装置本体の各配線カバーの先端をカバー分岐ユニットの各開口部に挿入することにより、各照明装置本体の配線が配線カバーおよびカバー分岐ユニットにより覆われることになる。このとき、分岐ユニットを用いることにより、各配線カバーの配設方向を任意の方向に分岐させることができるようになる。また、分岐ユニットを用いることで、各照明装置本体の各配線カバーの配設方向を同じ方向にして各配線カバーを一直線上に長く配設することもできる。このようにして、各照明装置を様々なレイアウト、例えば格子状やハニカム状等に配設できるようになる。
【0015】
請求項6の発明では、請求項5において、カバー分岐ユニットには、開口部に挿入された配線カバーの先端に係脱自在に係止し得る係止部が設けられている。
【0016】
この場合には、配線カバーの先端をカバー分岐ユニッの開口部に挿入した後、カバー分岐ユニットの係止部を配線カバーの先端に係止させる。これにより、配線カバーの先端をカバー分岐ユニットの開口部に確実に連結でき、配線カバーの抜け落ちを防止できる。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明に係る照明装置によれば、照明装置本体の端部に長さ調節可能な配線カバーを設けるようにしたので、すべての配線が室内に露出しないように配線する必要がなくなるばかりでなく、露出する配線の長さに応じて配線カバーの長さを適宜調節するだけでよくなって、配線カバーの切断作業が不要になり、これにより、配線作業を簡略化できる。さらに、複数の照明装置本体が離隔配置される場合でも、離間された照明装置本体間の間隔に応じて、配線カバーの長さを適宜調節すればよいので、同様に配線作業を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施例によるLED照明装置の分解組立図である。
【図2】LED照明装置(図1)を構成するベースフレームの全体斜視図である。
【図3】LED照明装置(図1)を構成するLED照明灯の全体斜視図である。
【図4】LED照明灯(図3)の発光面側の正面図である。
【図5】図4のV-V線矢視図(つまりLED照明灯の側面図)である。
【図6】図4のVI-VI線断面図である。
【図7】(a)ないし(c)はLED照明装置(図1)において配線カバーがスライドする様子を説明するための図である。
【図8】各LED照明装置(図1)の配線カバーの先端がカバー分岐ユニットに連結された状態を示す斜視図である。
【図9】LED照明装置(図1)の配線カバーの先端が連結されるカバー分岐ユニットを下方から見た分解組立図である。
【図10】LED照明装置(図1)の配線カバーの先端が連結されるカバー分岐ユニットを上方から見た分解組立図である。
【図11】本実施例によるLED照明装置の配線作業を説明するための図である。
【図12】本実施例によるLED照明装置の配線作業を説明するための図である。
【図13】本実施例によるLED照明装置の配線作業を説明するための図である。
【図14】本実施例によるLED照明装置の配線作業を説明するための図である。
【図15】本実施例によるLED照明装置の配線作業を説明するための図である。
【図16】多数のLED照明装置(図1)がカバー連結部を介して格子状(碁盤目状)に連結された状態を示す図である。
【図17】離隔配置された従来の照明ユニットの配線を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1の分解組立図に示すように、本発明の一実施例によるLED(発光ダイオード)照明装置1は、複数のLED素子2AからなるLED照明灯2と、各LED素子2Aに電源電流を供給するための電源ユニット30を有し、LED照明灯2を天井や壁等の取付面に取り付けるためのベースフレーム3と、LED照明灯2の端部にスライド自在に収容された配線カバー4と、LED照明灯2の発光面を覆う透光性カバー5とを備えている。LED照明灯2およびベースフレーム3から照明装置本体10が構成されている。なお、図1では、紙面の関係上、LED照明灯2の一方の端部の側の配線カバー4のみが示されており、他方の端部の側の配線カバーは省略されている。
【0020】
ベースフレーム3は、図2に示すように、天井や壁等の取付面に据え付けられる長手方向に延びるベースプレート31と、ベースプレート31の長手方向の端部に設けられ、外部電源からの電源線を含む配線を通すための開孔32aが形成されたサイドプレート32とを備えている。電源ユニット30は、ベースプレート31の例えば長手方向中央部に取り付けられている。外部電源から開孔32aを通った配線35(図5参照)は、ベースプレート31の長手方向に沿って配設されるとともに、電源ユニット30に対してコネクタ等を介して電気的に接続されるようになっている。配線35は、外部電源からの電源線の他、アース線を含んでいてもよく、さらに、LED照明灯2が調光制御可能である場合には調光信号線を含んでいてもよい。
【0021】
LED照明灯2を構成する複数のLED素子2Aは、図3に示すように、直線状に延びる基台20の長手方向に沿って所定間隔を隔てて配列されている。基台20には、上下方向に延びる複数の貫通孔20aが形成されており、基台20は、これらの貫通孔20aを下方から挿通するネジ6(図1、図4)により、ベースフレーム3に取り付けられるようになっている。
【0022】
図4のそれぞれV-V線矢視図およびVI-VI線断面図である図5および図6に示すように、LED照明灯2の基台20の幅方向(各図左右方向)両端縁部には、上方および幅方向内側に延設されるとともに基台20の長手方向(各図紙面垂直方向)に沿って延びる延設部21が設けられている。延設部21は、基台20の長手方向に延びる係止溝21aを有している。
【0023】
その一方、LED照明灯2の長手方向の各端部には、それぞれ配線カバー4A、4Bが設けられている(図4参照)。配線カバー4A、4Bは、図5および図6に示すように、基台20に沿って長手方向に延びるとともに、外部電源から延びる電源線を含む配線35を覆う平板状のカバー本体部40と、カバー本体部40の幅方向両端縁部において上方および幅方向内外方に屈曲しつつ延びる係止部41とをそれぞれ有している。各係止部41は、基台20の延設部21の各係止溝21aに長手方向スライド自在に係止している。なお、図6では、図示の便宜上、ハッチングを省略している。
【0024】
この構成により、LED照明装置1は、図7(a)〜(c)に示すように、各配線カバー4A、4BがLED照明灯2の基台20に収納された収納位置(同図(a)参照)と、各配線カバー4A、4BがLED照明灯2の基台20から外方に張り出した張出位置(同図(b)、(c)参照)とをとり得るようになっている。なお、各配線カバー4A、4Bの張出長さは、LED照明灯2の基台20から露出する配線の長さに応じて、また間隔を隔てて隣り合う各LED照明灯2の間隔(ピッチ)に応じて、適宜調整されるようになっている。
【0025】
また、LED照明装置1が取り付けられる天井面や壁面等の取付面には、図8に示すように、LED照明灯2の配線カバー4の先端が連結されるととともに、配線カバー4を任意の方向に分岐するためのカバー分岐ユニット7が設けられていてもよい。カバー分岐ユニット7は、LED照明灯2の側方に配置される。
【0026】
カバー分岐ユニット7は、図9および図10に示すように、LED照明装置1の取付面に据え付けられ、配線カバー4が連結される平面視略矩形状のベース部70と、ベース部70を下方から覆う底面視略矩形状のカバー部71とを有している。
【0027】
ベース部70の外周を形成する4つの辺の各端部には、配線カバー4の各係止部41がスライド自在に係止し得る一対の係止溝70aがそれぞれ設けられている。また、ベース部70の各角部には、カバー部71の各角部に設けられた被係止部(例えば係止孔)71aに係脱自在に係止し得る係止部(例えば係止突起部)70bが設けられている。なお、ベース部70の中央には、貫通孔70cが形成されていてもよい。
【0028】
カバー部71の外周を形成する4つの辺には、配線カバー4の先端の挿入を許容する開口部71bがそれぞれ形成されている。開口部71bは、カバー部71の隣り合う各角部の間に形成されている。また、カバー部71の各辺の略中央には、上方に突出するピン(係止部)71cが植設されている。一方、配線カバー4の先端中央には、カバー部71のピン71cが係脱自在に係合するピン孔42が形成されている。
【0029】
次に、本実施例によるLED照明装置1の配線作業について図11ないし図16を用いて時系列的に説明する。ここでは、多数のLED照明装置1が天井面の縦方向および横方向に格子状に配列される場合を例にとる。
【0030】
図11は、天井面の一部に据え付けられたカバー分岐ユニット7のベース部70に向かって4本のLED照明装置1が放射状にかつ90度間隔で離間配置された状態を示している。また、同図には、左側のLED照明装置1から上側のLED照明装置1に向かって、また上側のLED照明装置1から右側のLED照明装置1に配線35がなされた状態が併せて示されている。
【0031】
各配線35はいずれも、一方のLED照明装置1からベース部70の略中央部を通って他方のLED照明装置1に配設されている。また、下側のLED照明装置1については、図示しない他のLED照明装置からの配線が接続されている。なお、配線の仕方は、図11に示されたものには限定されず、種々のものが考えられる。さらに、ベース部70中央の貫通孔70c(図9、図10)を用いて、外部電源からの配線を天井面側に導入したり、各LED照明装置1の配線を天井裏に導いたりするようにしてもよい。
【0032】
次に、図12に示すように、各LED照明装置1から配線カバー4を引き出す方向にスライドさせる。すると、引き出された各配線カバー4は、ベース部70に向かって延びる。そして、図13に示すように、各配線カバー4の先端がベース部70に到達すると、各配線カバー4の先端をベース部70の対応する各係止溝70aに係止させる。これにより、各LED照明装置1とベース部70との間の配線35が配線カバー4によって覆われる。なお、このとき、各配線カバー4の先端から延びた配線35は、ベース部70内に露出している。
【0033】
次に、図14に示すように、ベース部70の下方からカバー部71を装着する。このとき、カバー部71の各角部の係止孔71aにベース部70の対応する各角部の係止突起部70bが係合する。これにより、ベース部70内に露出していた配線35が隠される。また、このとき、カバー部71のピン71cが、対応する配線カバー4の先端のピン孔42に係合する。これにより、各配線カバー4の先端が、カバー部71の開口部71b内に挿入されて連結されることになる。
【0034】
このようにして、図15に示すように、各LED照明装置1から延びていた配線35が各配線カバー4およびカバー分岐ユニット7によってすべて覆われることになる。この場合、もしカバー分岐ユニット7がなければ、各配線カバー4の交差部分の配線の処理が困難であるが、カバー分岐ユニット7を用いることで、各LED照明装置1からの配線35の向きがどのような向きに変えられる場合でも、すべての配線35を外部に露出させることなく覆うことが可能になる。別の言い方をすれば、分岐ユニット7を用いることにより、各配線カバー4の配設方向を任意の方向に分岐させることができるようになる。
【0035】
図16には、上述のようなカバー連結を、天井面を覆う多数のLED照明装置1に適用した例を示している。この場合、多数のLED照明装置1が天井面の縦方向および横方向に格子状(つまり碁盤目状)に配設されている。
【0036】
このような本実施例によれば、LED照明灯2の端部にスライド自在な配線カバー4を設けるようにしたので、すべての配線35が室内に露出しないように配線する必要がなくなるばかりでなく、露出する配線35の長さに応じて配線カバー4の長さを適宜調節するだけでよくなって、配線カバー35の切断作業が不要になり、これにより、配線作業を簡略化できる。さらに、複数のLED照明灯2が離隔配置される場合でも、離間されたLED照明灯2間の間隔に応じて、配線カバー4の長さを適宜調節すればよいので、同様に配線作業を簡略化できる。
【0037】
また、カバー分岐ユニット7を設けるとともに、離隔配置された複数のLED照明装置1の各配線カバー4の先端をカバー分岐ユニット7の各開口部71bに連結することにより、各LED照明装置1の配線35を配線カバー4およびカバー分岐ユニット7により覆うことができ、さらに、この場合、分岐ユニットを用いることで、各配線カバー4の配設方向を任意の方向に分岐させることができるようになって、各LED照明装置1を様々なレイアウトに配設できるようになる。
【0038】
〔他の実施例1〕
前記実施例では、ベースフレーム3に電源ユニット30を設け、外部電源から電源ユニット30への配線を配線カバー4により覆うようにした例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。電源ユニットを照明装置の外部に設置して、この外部電源ユニットからLED照明灯2への配線を配線カバー4により覆うようにしてもよい。また、LED照明灯を直接電灯線に接続する場合には、電源ユニットは不要となり、この場合、配線カバーで電灯線を覆うようにすればよい。
【0039】
〔他の実施例2〕
前記実施例では、複数のLED素子2AからLED照明灯2が構成された例を示したが、LED照明灯2は単一のLED素子2Aから構成するようにしてもよい。
【0040】
〔他の実施例3〕
前記実施例では、LED照明灯2の両端にそれぞれ配線カバー4A、4Bが設けられた例を示したが、配線カバーは、LED照明灯2のいずれか一方の端部にのみ設けるようにしてもよい。
【0041】
〔他の実施例4〕
前記実施例では、配線カバー4がLED照明灯2の端部にスライド自在に設けられた例を示したが、本発明の適用はこれには限定されない。配線カバーは、伸縮自在な蛇腹形状を有していてもよく、あるいは、大きさが段階的に異なる複数の配線カバーを互いに入れ子式(つまりロッドアンテナや望遠鏡のようなテレスコピック式)にしてスライド自在に設けることにより、全体の長さを調節できるようにしてもよい。
【0042】
〔他の実施例5〕
前記実施例では、LED照明装置1が天井面の縦方向および横方向に格子状(つまり碁盤目状)に配設された例を示したが、本発明の適用は、これに限定されるものではなく、LED照明装置1を天井面の縦方向のみまたは横方向のみに格子状(つまり縦格子状または横格子状)に配設したものや、縦格子状および横格子状を一部に組み合わせたもの(碁盤目状でないもの)にも同様に適用できる。これらの場合は、各カバー分岐ユニット7において4つの開口部71bのすべてを使用せずに、一部の開口部71bのみを使用して、これに配線カバー4を連結する使い方になる。
【0043】
〔他の実施例6〕
前記実施例では、カバー分岐ユニット7として、4つの開口部71bが形成された底面視略矩形状のものを例にとって説明したが、開口部の数はこれに限定されるものではなく、例えば3つの開口部が形成された底面視三角形状のカバー分岐ユニットを用いるようにしてもよい。この場合、多数のLED照明灯を天井面にハニカム状に配列できるようになる。さらに、2つまたは5つ以上の開口部を有するものでもよい。
【0044】
〔他の実施例7〕
前記実施例では、LED照明装置1がカバー分岐ユニット7を介して格子状に連結された例を示したが、本発明は、カバー分岐ユニット7を用いないものにも適用可能である。この場合、例えば、長手方向に隣り合う各LED照明装置1において、一方のLED照明装置1に配線カバー4を装着するとともに、他方のLED照明装置1の配線カバー4を外した状態にしておき、この状態から、一方のLED照明装置1の配線カバー4を引き出すとともに、その先端を他方のLED照明装置1の内部まで引き込んで基台20の延設部21の各係止溝21aに係止させるようにすればよい。
【0045】
〔他の実施例8〕
前記実施例では、LED照明灯2として、長手方向に延びる細長いものを例にとって説明したが、本発明の適用はこれには限定されない。LED照明灯としては、LED素子を例えば円弧状、環状または矩形状等に配列した円弧形状、円形または四角形状等のものであってもよい。
【0046】
〔他の実施例9〕
前記実施例では、LED照明装置1が天井面に設けられた例を示したが、本発明によるLED照明装置は壁面に適用することも可能である。
【0047】
〔他の適用例〕
前記実施例では、LED素子からなるLED照明装置を例にとって説明したが、本発明は、その他の発光素子からなる照明装置にも同様に適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、一般の照明に用いられる照明装置に好適であり、とくに、長手方向に延びる照明装置本体を有するものに適している。
【符号の説明】
【0049】
1: LED照明装置
10: 照明装置本体

2: LED照明灯
2A: LED素子

4、4A、4B: 配線カバー

7: カバー分岐ユニット
71b: 開口部
71c: ピン(係止部)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0050】
【特許文献1】特開2009−99363号公報(図6、図12参照)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明装置であって、
照明灯を有する照明装置本体と、
外部電源から前記照明灯への電源線を含む配線を覆うように、前記照明装置本体の端部に設けられた長さ調節可能な配線カバーと、
を備えた照明装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記照明灯がLED素子から構成されている、
ことを特徴とする照明装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記照明装置本体が長手方向に延びており、前記配線カバーが前記照明装置本体の長手方向の少なくとも一端に設けられている、
ことを特徴とする照明装置。
【請求項4】
請求項1において、
前記配線カバーが前記照明装置本体にスライド自在に設けられている、
ことを特徴とする照明装置。
【請求項5】
請求項1において、
前記照明装置本体の側方には、前記配線カバーの先端が挿入される開口部を複数個有し、前記開口部に挿入された前記配線カバーの前記先端から延びる配線を覆うとともに、前記配線カバーを分岐するカバー分岐ユニットがさらに設けられている、
ことを特徴とする照明装置。
【請求項6】
請求項5において、
前記カバー分岐ユニットには、前記開口部に挿入された前記配線カバーの前記先端に係脱自在に係止し得る係止部が設けられている、
ことを特徴とする照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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